11. 1.背景 – 「Web2.0」と集合知
Webを通じて特定の企業などが大規模かつ一方的に特定の商品・サービスを
消費者に提供する時代から、Webが消費者も含めた丌特定の関係者の参加を
促し、新たな商品・サービスを生み出すためのプラットフォームとしての役割
を果たす時代へと変化する。
参加したユーザーのデータを蓄積された集合知が商品・サービスの改善を促し、
同時に価値が付加される。
ハードウェア、ソフトウェアなどの製品ではなく、商品・サービスを提供する
ために必要なデータベースそのものがコアコンピタンスとなる。
ソフトウェアはサービスとして提供され、ユーザー含めての常に継続的な開発
が行われていく「永久のベータ版」となる。
複雑で厳密なプログラムを構築するのではなく、軽量でシンプル、かつ第三者
がそれを利用し新たなサービスを開発することが出来るような環境を提供する。
PCや携帯情報端末などの個別のデバイスに依存するのではなく、あらゆるデ
バイスにおいて提供することが可能なソフトウェアが求められる。
ブラウザ、メール、文書作成、表計算などの機能を単一でソフトウェア持つの
ではなく、あらゆる機能を統合することで、ユーザビリティを向上させるソフ
トウェアが求められる。
O'Reilly, Tim(2005), "What Is Web 2.0 - Design Patterns and Business Models for the Next Generation of Software"より新熊作成