Más contenido relacionado WBCと食品検査 - 何が同じ? どこが違う? -2. 食品検査とWBC
測定原理は同じ
内部被曝低減の両輪
γ
γ 測定 測定
γ
γ
流通させない Csあるね.何食べたの?
福島の一次産業が成り立つようにする
4. 震災前の僕
震災直後の僕
給食検査の提案と実現
ホールボディカウンタに関わった経緯
これらセクションは
公開用スライドでは省略
日本未来館での講演 http://www.slideshare.net/RyuHayano/1217-10627715
第一回ホールボディーカウンタ学術会議での講演 http://www.slideshare.net/RyuHayano/ss-11315090
東京大学理学部シンポジウムでの講演 http://www.slideshare.net/RyuHayano/ss-11412704
を御覧ください
6. 理想のWBC(又は食品検査器)
完全な遮蔽 統計誤差
周りすべてが測定器
1分で何個壊れるかは
ガンマ線の全エネルギーを見落とさず測定
「神のサイコロ」
エネルギー分解能が良い
N± N cpm
ピークの計数率 Bq 値
×
1カウント増える
カウント
1個壊れると
エネルギー
原子核1個崩壊でガンマ線1個,β線は検出されないと仮定
7. 理想のWBCにヒトが入ると
自己吸収 自己吸収を考慮した校正係数が必須
コンプトン散乱 (マリネリへの試料の詰め方…)
K-40
×
× 自己吸収 自己吸収
K-40
カウント
K-40 散乱
エネルギー
散乱
8. 検出器が全てを覆っていないWBC
自己吸収
自己吸収と立体角を考慮した校正係数
コンプトン散乱
「当て逃げ」バックグラウンドの正しい差し引き
K-40
はずれ(立体角補正)
当て逃げ(コンプトン散乱バックグラウンド)
×
当て逃げ
はずれ
はずれ K-40
カウント
当て逃げ
エネルギー
11. エネルギー分解能
自己吸収
コンプトン散乱 134Csと137Csを
K-40 正しく別々に定量できるか?
はずれ(立体角補正)
当て逃げ(コンプトン散乱バックグラウンド)
バックグラウンドと,その「体格補正」
エネルギー分解能 Cs-134, 137の分離
134Cs 137Cs
137Cs
134Cs
カウント
エネルギー
12. これがすべて正しく出来れば合格
‣ 十分な遮蔽 + バックグラウンドの高いところに置かない
‣ 定期的なエネルギー校正
‣ エネルギー毎の検出効率校正(含 自己吸収と立体角)
‣ バックグラウンドスペクトルの(長時間)測定
‣ バックグラウンドの体格依存校正(WBC共通の問題)
‣ スペクトルの解析(バックグラウンドの差引き,複合ピークの分離)
‣ 誤差の統計評価
‣ ブランク試験(ファントム測定)による検出下限の確認
25. <50 Bq/kgの装置で 50Bq/kgを測ると
検出下限50Bq/kgじゃ全然だめ
60
→ 25Bq/kgにしなさい(厚労省)
50 50%がNDになる
40
<50 Bq/kgの装置で
30 100 Bq/kgを確実に排除できるか?
検出限界 新基準値
50Bq/kg 100Bq/kg
20
10
-200 -100 100 200 300 400 500
非汚染食品を 50Bq/kgの
測定 食品を測定
28. この井戸水にはラドンが入っていた
214Pbは131Iと間違えやすい
214Pb 214Pb 214Pb
214Biは134Csと間違えやすい
214Bi
214Bi
214Bi
37. ゲルマニウム半導体検出器 NaI(Tl)シンチレーション型検出器
(a)Co-60 のγ線スペクトル
「分解能」の違い
第
ピークとバックグラウンドの分離が良くなる
章
Cs-137
Cs-134 ゲルマニウム半導体検出器
:662keV
:605keV
Cs-134 K-40
第
:796keV :1461keV
章
第
章
NaI(Tl)シンチレーション型検出器
第
章
(b)Cs-134、Cs-137、K-40 のγ線スペクトル
公立鉱工業試験研究機関長協議会「放射線・放射能の基礎と測定の実際」より
39. 試料の測定時間 t ‣ バックグラウンドは
バックグラウンドの測定時間 tb
Bq値 ピークの計数率 na=n-nb
十分に長い時間測定
na = n nb ±
n nb
+
‣ 測定時間4倍で
t tb 検出下限は約1/2
計数:Na 計数率 na
計数:Nb 計数率 nb
A
ア
B
イ ウ
40. (参考) 試料30分 バックグラウンド30分で 下限25Bq/kgの
装置があったとして…
50
40
試料10分
30
20 試料30分
10 試料60分
0 50 100 150 200 250 300
バックグラウンド測定時間(分)
47. (参考)成人と子供 一日100Bqを食べ続けた後に
ぴたりとやめるとどうなるか?
Bq
14 000
12 000
10 000
成人 100Bqê日
8000
6000
10歳 100Bqê日
4000
2000
日数
500 1000 1500 2000
48. (参考)チョビチョビ でも ドカン でも
(抜けてしまう前に食べれば)結局は総量が問題
毎日摂取と時々摂取(成人)
Bqêbody
30
25
20 10日おきに100Bq
15 100日おきに1000Bq
10
毎日10Bg
5
日数
100 200 300 400 500
49. WBCで確実に「あるな」と分かる
事故後1年,500Bq/bodyの人
3つのシナリオ
Bqêbody
5000
4000
昨年3月吸入
3000
3.9Bqê日摂取
2000
昨年吸入+2.5Bqê日摂取
1000
日
200 400 600 800 1000
50. 体内セシウム量が300Bq(1000Bq)と判定された大人
その後毎日の摂取量をどれだけ以下におさえれば
体内セシウム量が減るか?
300Bqの人は 2Bq/日 未満,
Bqêbody 1000Bqの人は 7Bq/日 未満にすると減少
1200
0 Bqê日
1000 2 Bqê日
800 4 Bqê日
8 Bqê日
600 0 Bqê日
400 2 Bqê日
4 Bqê日
200 8 Bqê日
日数
0 100 200 300 400 500 600
注:WBC検査での実例にもとづく考察.これらの方々が,どうやって300Bq(1000Bq)を蓄積したかは不明(去年3月の摂取とその後
の摂取の割合は分かっていない).生物学的半減期は100日として計算
52. 18. 空間線量率が 1 µSv/h のと
ころに24時間365日滞在した場
合の,年間の外部被ばくはおよそ
0.1, 1, 10, 100 mSvのどれに近い?
10mSv
57. コープ福島 陰膳調査
K-40による被ばく
平均0.17 mSv/年
セシウム
0.1 mSv/年 →
セシウム
0.1 mSv/年 →
60. しかし 油断してイノシシと同じ食生活をしてはいけない
南相馬WBC vs チェルノブイリWBC vs 福島のイノシシ
相対人数(リニアスケール)
ホールボディーカウンターの測定結果
南相馬市のは9月26日から12月27日のデータ
チェルノブイリのは事故後5-10年のロシア・ウクライナ・ベラルーシのデータ
137Cs Bq/kg
0 200 400 600 800 1000
イノシシ(横軸スケールに注意)
0 2000 4000 6000 8000 10 000 12 000 14 000
総Cs Bq/kg
WBCのデータは http://www.city.minamisoma.lg.jp/shinsai2/kensa/hibakukenshinkeka.jsp
イノシシのデータは http://yasaikensa.cloudapp.net/product.aspx?product=イノシシ肉&category=肉・卵
62. (ミリシーベルト) 1.5以上~2.0未満 10 0.027%
個人積算線量計(クイクセルバッジ)第2回測定結果概要
2.0以上~2.5未満 2 0.005%
2.5以上~3.0未満 5 0.014% *最大値は2.7ミリシーベルト
3.1年間の線量の推計値
外部被ばく - 福島市のガラスバッジ結果
1.測定総数 : 24,115人
2.測定対象期間 : 平成23年11月7日(月)から平成24年1月9日(月)の64日間
1 mSv/年 3.測定対象期間の自然放射線被ばく相当量0.12mSvを除いた数値
1年間の線量推計値の分布
20,000
18,000
16,000 今回の測定値から推計 全体 測定値(64日間)
した1年間の線量分布
14,000 最高値(mSv) 1.31
12,000
10,000 最低値(mSv) 0.01
人 8,000
数 平均値(mSv) 0.17 年間20ミリシーベルト
6,000
人 4,000
2,000 第2回目測定結果分布
0
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 mSv 0.01~0.09 0.10~0.115 29 0.30~0.39 0.40~0.49 17 59 0.60~0.6180以上 合計
14 9 0.20~0. 16 0.50~0. 9 0.7 19 20
年間積算線量(ミリジーベルト)
人数 5,240 10,066 6,855 1,573 291 64 18 8 24,115
4.福島市健康管理検討委員会の見解 割合 21.73% 41.74% 28.43% 6.52% 1.21% 0.27% 0.07% 0.03% 100%
相馬市のバッジ結果 郡山市のバッジ結果
平成24年1月4日(水)に開催された福島市健康管理検討委員会において検証が行なわれ、 「今回の結果からは、将来、放射線によるがんの増加
などの可能性は少ないと判断されます。」 との見解をいただきました。
1 mSv/年 1 mSv/年
人数
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 以上
64. ‣ 内部被ばくのリスクが低いことを示すデータが
揃いつつある
‣ チェルノブイリとは状況が違う(が 油断禁物)
‣ 福島の現状に即した測定,対策,報道…
‣ ガラスバッジ測定も,大多数が年間 <5 mSv
‣ 幸いなことに平均リスクは比較的小さい
比較リスクの高い人(地域)から優先的に対策
(ALARA)