Oracle Solaris 11の可用性を高める！　Oracle Solaris Cluster 4.0（補足資料）

Oracle Solaris Cluster

日本オラクル株式会社
システム事業統括ソリューション統括本部
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Copyright © 2012 月 21 日

以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。
また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことは
できません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメン
ト（確約）するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さ
い。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期につい
ては、弊社の裁量により決定されます。

OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中
の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

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Agenda
• Oracle Solaris Cluster ダウンロード
• Oracle Solaris Cluster 4.0 パッケージインストール
• Oracle Solaris Cluster 4.0 構成 - scinstall
• Solaris Zones に対する 2 つのアプローチ
• Failover Zone
• Failover Zone 構成の流れ
• Zone Cluster
• Zone Cluster 構成の流れ
• 参考情報


Oracle Solaris Cluster ダウンロード

評価、開発、テスト用 Oracle Solaris Cluster のダウンロード
Oracle Technology Network
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solaris-cluster/downloads/index.html


Oracle Solaris Cluster 4.0 パッケージインストール

• レポジトリを設定後
パッケージのインストール (各ノードにて)
• # pkg install ha-cluster-full


Oracle Solaris Cluster 4.0構成 – scinstall (1/9)

• # /usr/cluster/bin/scinstall (ある1ノードから)
*** メインメニュー ***

次の (*) オプションのうちから 1 つを選択してください:

* 1) 新しいクラスタの作成またはクラスタノードの追加
2) このクラスタノードをアップグレード
* 3) このクラスタノードのリリース情報を出力
* ?) メニューオプションのヘルプ
* q) 終了

オプション: 1



*** 新しいクラスタとクラスタノードメニュー ***

次のオプションからどれか 1 つを選択してください。

1) 新しいクラスタの作成
2) 新しいクラスタの最初のノードだけをこのマシンに作成
3) このマシンを既存のクラスタ内にノードとして追加
?) メニューオプションのヘルプ
q) メインメニューに戻る

オプション: 1



*** 新しいクラスタの作成 ***

このオプションは、新しいクラスタを作成および構成します。

Ctrl-D を押すといつでもメインメニューに戻れます。

続行しますか [はい]?


>>> 通常モードまたはカスタムモード <<<

このツールは、通常モードとカスタムモードという 2 つの操作モードをサポ
このツールは、通常モードとカスタムモードという 2 つの操作モードをサポ
ートします。ほとんどのクラスタの場合、通常モードを使用できます。しかし
、通常モードのデフォルトの一部が自分のクラスタに適用できない場合、カス
タムモードオプションを選択する必要がある場合もあります。

通常モードとカスタムモード間の違いについての詳細は、メニューから「ヘルプ」オプションを選択してください。

次のオプションから 1 つ選択してください:
1) 通常 2) カスタム

?) ヘルプ
q) メインメニューに戻る

オプション [1]:



>>> クラスタ名 <<<

各クラスタには名前が割り当てられています。名前には、空白文字以外のすべ
ての英数文字を使用可能です。各クラスタ名はエンタープライズ内の名前空間
で一意である必要があります。
構成されるクラスタ名は ? osc40-cluster


>>> クラスタノード <<<

この Oracle Solaris Cluster リリースは合計 16 ノードまでサポートします
。
初期クラスタ構成に参加させる他のノードの名前を入力してください。一行ご
とに 1 つのノード名を入力します。終了したら、Ctrl-D を押してください:
ノード名 (終了するには Ctrl-D キー): node1
ノード名 (終了するには Ctrl-D キー): ^D

完成したノードのリスト:

node2
node1

よろしいですか [はい]?



>>> クラスタトランスポートアダプタとケーブル <<<
このノードをプライベートクラスタインターコネクトに接続するクラスタトラ
ンスポートアダプタを指定してください。

1 番目のクラスタトランスポートアダプタを選択してください:

1) net0
2) net1
3) net2
4) net3
9) Other

オプション:


>>> 定足数の構成 <<<

各 2 ノードクラスタには、1 つ以上の定足数デバイスが必要です。デフォル
トでは、scinstall は共有ディスク定足数デバイスを 1 つ選択し、構成します。

この項目では、定足数デバイスの自動選択および構成を無効にできます。

グローバルフェンシングをオンにしました。Serial Advanced Technology Attachment (SATA) ディスクなど、
共有ストレージデバイスが SCSI をサポートしない場合、または共有ディスクが SCSI-2 をサポートしない場合は、
この機能を無効にする必要があります。

ここで定足数デバイス自動選択を無効にする場合、または共有ディスクではない定足数デバイスを使用する予定
の場合には、代わりに、両方のノードが初めてクラスタに参加したときに、clsetup(1M) を使用して手動で定足数を
設定する必要があります。

定足数デバイスの自動選択を無効にしますか [いいえ]?



新しいクラスタを作成してもよろしいですか [はい]?

クラスタ作成プロセス中、それぞれの新しいクラスタノード上でクラスタチェ
ックが実行されます。クラスタチェックが問題を検出した場合、クラスタ作成
プロセスを中断しても、クラスタが確立されたあとでログファイルを検査して
もかまいません。

クラスタチェックエラーの場合にクラスタの作成を中断しますか [いいえ]?

この後、すべてのノードが順番にリブート。
リブート後は Oracle Solaris Cluster として起動。

Solaris Zones に対する 2 つのアプローチ
Failover Zone
• ゾーンそのものの可用性を高める

Zone Cluster
• ゾーン同士でクラスタ化する (ゾーン内で動作するアプリ
ケーションの可用性を高める)
どちらの場合も、global zone に Oracle Solaris Cluster
がインストールされ構成されていることが前提


Failover Zone

Non-global Zone Non-global Zone

Solaris 11 Global Zone Solaris 11 Global Zone

HA Solaris Zones エージェントにより実現
Solaris 11 native ゾーンおよび Solaris 10 ゾーンをサポート


Failover Zone 構成の流れ (1/6)
共有ディスク上に Zpool などの zonepath を設定できる
1
ファイルシステムを作成

2 リソースグループおよびストレージリソースの作成

node1# clrt register SUNW.HAStoragePlus
node1# clrt register SUNW.gds
node1# clrg create fzones11-rg
node1# clrs create –g fzones11-rg –t SUNW.HAStoragePlus –p Zpools=zones
fzs11-hastp-rs
node1# clrg online –m fzones11-rg


3 ゾーンの作成

node1# zfs create zones/solaris11
node1# zonecfg -z s11-fzone 'create -b; add attr; set name=osc-ha-zone; set
type=boolean; set value=true; end; set zonepath=/zones/solaris11/s11-fzone; set
autoboot=false; set ip-type=shared; add net; set address=xx.xx.xx.xx; set
physical=sc_ipmp0; end;‘
node1# zoneadm –z s11-fzone install
node1# zoneadm –z s11-fzone boot
node1# zlogin –C s11-fzone

>>> System Configuration Tool <<<

その後、s11-fzone は init 0 しておく


4 Node2からもゾーンが起動できるようにする

node1# clrg switch –n node2 fzones11-rg
node1# zoneadm –z s11-fzone detach -F
node1# beadm list -H
node2# df –b /
node1 の UUID と同じ UUID を node2 のブート環境に設定する
node2# zfs set org.opensolaris.libbe:uuid=xxx-xxx-xxx-xxx-xxx rpool/ROOT/solaris-n
node2# zoneadm –z s11-fzone attach
node2# zoneadm –z s11-fzone boot
node2# zlogin –C s11-fzone

動作確認後、s11-fzone は init 0 しておく


5 HA Solaris Zones の構成
node2# cd /opt/SUNWsczone/sczbt/util
node2# cp sczbt_config sczbt_config.fzones11-rs
node2# vi sczbt_config.fzones11-rs
node2# cat sczbt_config.fzones11-rs | grep -v #

RS=fzones11-rs
RG=fzones11-rg
PARAMETERDIR=/zones/solaris11/s11-fzone/params
SC_NETWORK=false
SC_LH=
FAILOVER=true
HAS_RS=fzs11-hastp-rs


Zonename="s11-fzone"
Zonebrand="solaris"
Zonebootopt=""
Milestone="svc:/milestone/multi-user-server"
LXrunlevel="3"
SLrunlevel="3"
Mounts=""

node2# mkdir -p /zones/solaris11/s11-fzone/params
node2# ./sczbt_register -f ./sczbt_config.fzones11-rs
node2# clrs enable fzones11-rs


5 HA Solaris Zones の状態確認

node2# clrs status -g fzones11-rg

=== クラスタリソース ===

リソース名ノード名状態状態メッセージ
---------- -------- ---- --------------
fzones11-rs node1 Offline Offline
node2 Online Online

fzs11-hastp-rs node1 Offline Offline
node2 Online Online


Zone Cluster

リソースグループリソースグループ

Non-global Zone Non-global Zone

Solaris 11 Global Zone Solaris 11 Global Zone

zonecfg コマンドでゾーンを作成するのではなく、Solaris Cluster のコマンドで
ある clzonecluster コマンドを使って構成する。
Solaris 11 native ゾーンのみがサポート


Zone Cluster 構成の流れ (1/4)
1 Zone Cluster を構成する

node1# clzc configure osc40zc1
osc40zc1: このようなゾーンクラスタは構成されていません
Use 'create' to begin configuring a new zone cluster.
clzc:osc40zc1> create
clzc:osc40zc1> set zonepath=/zones/osc40zc1
clzc:osc40zc1> add node
clzc:osc40zc1:node> set physical-host=node1
clzc:osc40zc1:node> set hostname=node1-zc1
clzc:osc40zc1:node> add net
clzc:osc40zc1:node:net> set address=xxx.xxx.xxx.xxx
clzc:osc40zc1:node:net> set physical=sc_ipmp0
clzc:osc40zc1:node:net> end
clzc:osc40zc1:node> end


clzc:osc40zc1> add node
clzc:osc40zc1:node> set physical-host=node2
clzc:osc40zc1:node> set hostname=node2-zc1
clzc:osc40zc1:node> add net
clzc:osc40zc1:node:net> set address=xxx.xxx.xxx.xxx
clzc:osc40zc1:node:net> set physical=sc_ipmp0
clzc:osc40zc1:node:net> end
clzc:osc40zc1:node> end
clzc:osc40zc1> commit
clzc:osc40zc1> exit
node1# clzc verify osc40zc1
node1# clzc install osc40zc1
node1# clzc boot osc40zc1
node1# zlogin –C osc40zc1
>>>> System Configuration Tool <<<<


node2# zlogin –C osc40zc1
>>>> System Configuration Tool <<<<

node1# clzc status

=== ゾーンクラスタ ===

--- ゾーンクラスタの状態 ---

名前ノード名ゾーンのホスト名状態ゾーンの状態
---- -------- ----------------- ---- ------------
osc40zc1 node1 node1-zc1 オンライン Running
node2 node2-zc1 オンライン Running


2 必要に応じてZone Cluster へストレージデバイスの追加

node1# clzc configure osc40zc1
clzc:osc40zc1> add dataset
clzc:osc40zc1: dataset> set name=zpool1
clzc:osc40zc1: dataset> end
clzc:osc40zc1> verify
clzc:osc40zc1> commit
clzc:osc40zc1> exit

3 必要に応じてリソースグループ、リソースの設定


参考情報
• Oracle Solaris Cluster 4.0 Documentation
http://www.oracle.com/technetwork/documentation/solaris-cluster-40-1405284.html

• How to Install and Configure a Two-Node Cluster
Using Oracle Solaris Cluster 4.0 on Oracle Solaris 11
http://www.oracle.com/technetwork/articles/servers-storage-admin/o11-147-install-2node-cluster-1395587.html

• How to Create a Failover Zone in a Cluster
Using Oracle Solaris Cluster 4.0 on Oracle Solaris 11
http://www.oracle.com/technetwork/articles/servers-storage-admin/o11-148-cluster-failover-zone-1395591.html


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