CSV(Creating Shared Value)の解説。本資料は大学院での講義用資料、よって、本資料中での文字／説明文が少なく、分かりにくいかもしれません。

1. Revised Feb/6/2012
CREATING
SHARED
VALUE
解説／TAKA KONDO

3. 従来型資本主義の終焉
資本主義の
1980
2000
2010
再発明
リーマンショック CSV
The Great Recession
• 日米欧州の財政破綻状態
• 人口構成の変化（社会保障システム）
• 環境・食糧・エネルギー等々の問題
• 経済のグルーバル化、大移動
…

4. 従来型資本主義
企業
- 価値創造への視野が狭い
*潜在的な利益、収益向上の機会を損失
- 短期的な利益追求
*本来、共存共栄できるパートナーを
踏みにじっている

5. Creating Shared Value
企業
- 社会との共有価値創造を探求する．
- あらゆる収益・利益源を探求する．
→ 社会からの収益と尊敬（社会へのプラ
スの影響）の最大化． Rosabeth Moss Kanter,
Harvard (1999)
事業活動する地域社会が健全なことが、
健全に事業を推進する大前提

6. CSR CSV
Corporate Social Responsibility
Creating Shared Value
企業活動は“害” 企業はより良い
目的 をもたらす！
目的 社会へ導ける！
• 訴訟リスクの回避 • 社会の問題解決
活動 活動
• コスト • 戦略投資
• 利益削減 • 事業コスト削減
本業との関わり 本業との関わり
• 通常、薄い or 無い • 直結
１８０°違うコンセプト

7. CSR CSV
Corporate Social Responsibility
Creating Shared Value
取り組み 取り組み
• 寄付、Philanthropy、 • あらゆる可能性探求
ボランティア 結果
• 環境に優しい
• 中核能力を駆使した
等の活動を”アピール” 効率的な社会貢献
結果 • 新規事業領域創造、
• 非効率な社会貢献 革新的コスト削減、新
• 利益減少で国・地方 たな収益モデル、等
の税収は低下 • 税収増加にも貢献

8. CSV: 原始的な例
広告モデル
(テレビ、ラジオ、Google、Facebook, etc)
超便利！
Google
インターネット社会
効果的！
広告主

9. CSV: NESTLÉ
Nespresso AAA Program
56万農家から年間
1.8兆円の原材料購入
貧農地域開発（貧窮脱出）：
• 技術支援、知識移転、少額融資、現地加工
• サプライチェーン・インフラ整備
品質向上し、尚かつ、供給の安定化と
調達コストの削減を同時に達成
※ その他、水資源、栄養のキーワードでもCSV推進

10. CSV: GE
Ecomagination
(Ecology & Economy + Imagination)
エネルギー効率の優れた製品開発
- NGO
- 投資家
- 環境意識の高い顧客
- 政府
関連製品の売上高：
‘09年１８億ドル突破、
‘15年までに100億ドルへ． ※ 2011年現在、110製品

11. CSV: JOHNSON & JOHNSON
従業員へ各種の健康促進プログラム
2002→2008年：
• ヘルスケアコストを2億5千万ドル削減
2億5千万ドル
ROI =
= 2.71
プログラムの総コスト
実際には、従業員の生産性向上、モチベー
ション向上、リテンションの向上等を考えると、
実際のリターンは遥かに大きいだろう．

12. CSV: YARA
大手化学肥料メーカー（ノルウェイ）
食糧問題
産業政策
ノルウェイ政府 モザンビーク政府
YARA($60M)
タンザニア政府
農家へのロジスティクス モザンビーク
インフラ改善を援助
タンザニア
少なくとも20万の小作農が恩恵、35万人の雇用
創出、そして、YARAの新市場が誕生

13. CSV: コンテンツ流通
 iTune
 Kindle
 Google Scholar
 Apple iBook Author
著作権者
ユーザ
教育機関
Shared Value
学会運営組織
．．．

14. CREATING SHARED VALUE
企業
- 社会との共有価値創造を探求する．
- あらゆる収益・利益源を探求する．
広い視野・知識と大胆なアイデア

15. The Possibilities are only
limited by your imagination

16. PORTER教授
現状の課題
• Shared Valueを設計、実行できる人材育成
 より深いレベルで社会や人のニーズを把
握できる．
 社外の利用可能な様々な資源にアクセス
し、有効活用できるスキル．
 従来と異なる顧客層の理解．
等

17. PORTER教授
• 製品、市場を再考する
• バリューチェーンの生産性を再定義する
• 産業クラスターを構築する
とサジェスチョンしているが、

18. THE POSSIBILITIES
ARE ONLY LIMITED
BY YOUR
IMAGINATION