1. 07/25/2012 Open Publishing Forum @渋谷・ポーラメソッド
電子出版再構築研究会 第1期：出版マーケティングをみなおす
復刊ドットコムと読者指向のマーケティング
ディスカッション
出版の新しいマーケティングと米国事例
EBook2.0 Forum／EB2 Magazine
オブジェクトテクノロジー研究所
鎌田 博樹
hiroki_kamata@otij.org

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本(出版)のマーケティングの5大原則
読まれないと出版ではない、売れないと商売ではない。
ケチ・臆病にはできないが、鷹揚すぎても続かない。
最適なチャネルと価格は市場が決める。
出しただけでは読まれず、価値を認められなければ売れない。
活字出版＝価値という時代は終わった。
価値は流転する
本は必ず何か／誰かに結びついている。
価値はTPOで変化する。それは確率で推測できる。
本(情報商品)は基本的にロングテール／ニッチである。
読者は忘れっぽく、移り気だが、意外と親切で、辛抱強く、執念深い。
気に入ってもらえれば、読者は最高のプロモーター。
読者をキープすることは可能であり、しなければならない。
すべての失敗には価値がある。新しい情報が得られれば。
実践＝調査
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© 2012 by OTI & Hiroki Kamata

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新しいマーケティングの7つの常識
方法は無限にある。
Webマーケティングは日進月歩。個人でも可能。
データは質も量もモノを言う。
クラウドと“ビッグデータ”の時代。
パートナーシップでスケールと変化を確保する。
データ／サービスの連携
タダほど安いものはない。
ヒト、モノ、サービスの関係付け
タダほど高いものはない。
誰のマーケティングに利用されるかを考えよ。
データこそ重要である。
計測・分析・予測に結びつく方法のデザイン。
マーケティングは（本来）想像力と創造力の世界である。
人材を育てて使うべし。
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最近の事例から：Author Services
ペンギンが90億円で買収した自主出版プラットフォーム
3年連続12%+の成長。売上1億ドル。
編集→マーケティング支援にフォーカス
基本的な出版社のプロフェッショナル・サービスの独立化
著者の依頼で動く
背景としては、出版社が企画を絞り込んでいる現実
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最近の事例から：ePub Direct
出版社向けデジタル・マーケティング環境
タイトルごとの販売データ
クラウド・アナリティクス・ソリューション
情報源：基本データ、小売アウトレット、図書館
販売データから業務の運用上重要な情報を読み取る。
価格設定
適正在庫
キャンペーン分析
マーケティング・コンサルテーションも提供
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最近の事例から：Save the Scifi! (STSF)
有志グループ、Singularity & Co（ブルックリン、NY）
類似事例は増加中：とくにSF、ミステリ、コミック
寄金の額により様々な内容（1ドル∼7500ドル）
スキャンは無償機材(OSHW)を利用
ソーシャル・ファンディングのKickstarter＋SNSを使ったSF絶版本復刻
市場から失われたSF作品を復活：対象コミュニティを絞る
サポーターの推薦により毎月1冊をデジタル化
現存する作家／版権保有者から、出版許諾を得てE-Bookと印刷本で出版
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最近の事例から：アシェット社The ChapterShare
Facebookを使って近刊本の中の一部の章を著者、出版社と共有
SNSのバイラル効果と話題の持続に期待
プリ･マーケティングと予約獲得
高い費用対効果
人気作家、話題作にはとくに有効
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最近の事例から：アマゾンAudible.com
Audible Author Services (AAS)
著者によるオーディオブックのプロモーションを支援
出版社ではなく、アマゾンが1ドルのボーナス印税を提供（総額2000万ド
ル）
版元より著者の支持を重視
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最近の事例から：Bookusのクラウドソーシング
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ース出版
候補作を読者に公開し、一定数の評者から価値を評
価された作品を編集・制作・出版
30∼40名の一般書評者のコミュニティの知恵を取入
れる
事業性は未知数だが、コンセプトは説得力がある
ピアレビュー型出版はジャーナルの世界で拡大中
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最近の事例から：有償書評サービスBlueInk
自主出版本をプロが書評（商業メディアではほとんどない）
専門の書評者が担当する。有償だが、評価は客観的（公開指針による）
大手日刊紙で書評欄を担当したライターが創始
著者が支払う
スタンダード(7-9週)395ドル。
ファストトラック(4-5週)495ドル
優秀作品のプロモーション BlueInk Best Book
著者エージェントへの紹介
図書館への推奨
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