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2007 年 4 月 24 日第 1 版発行
                                 サンプル版


                            著者:松尾茂起




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo
              1
~免責事項~

    ●本書の目的
    本書は「SEO 対策に効果的」と言われる情報の提供を目的としています。
    SEO 対策に 100%確実なことはありません。
    本書を用いた上での、個々のトラブル・不利益について、著者はいかなる責任も負いません。




    ●本書記載の情報について
    本書記載の情報は、2007 年 4 月 20 日現在のものを掲載しています。
    本書記載されている URL 等の情報は予告無く変更されることがあります。
    本書記載のキャプチャ画像は、InternetExplorer 6 を用いたものです。お使いのブラウザの環境に
    よって表示が異なる場合があります。




    ●著作権について
    本書を一部分でも無断転載・無断販売される行為は、著作権法に違反いたします。
    そのような行為が発覚した場合は、法的手段をとらせていただき、損害賠償請求等のしかるべき措
    置をとらせていただきます。




    ●出典について
    本書にて参考にさせていただいたサイト様にはサイトの URL を掲載させていただくことで、出展と代
    えさせていただきます。




    ●本書に関するご質問・ご意見について


    「matsuo@shigeoki.com」まで、メールにてお問い合わせ下さい。
    サポートに関する詳細は、当サイトに明記してありますので、ご確認をお願いいたします。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo   2
~目次~
    ■0、はじめに
    1、松尾にとっての SEO とは
    2、「予測」するには膨大な情報が必要
    3、「サイト」と「ページ」の呼び方について
    4、「ブログフィルタ」の導入
    5、2007 年 4 月 1 日、YST が大変動
    6、検索エンジンは、一体何が更新されるのか?
    7、松尾の SEO 実績のご紹介
    8、SEO とは「文字」を扱う作業である
    9、名刺代わりの SEO
    10、SEO の噂を信じてはいけない
    11、SEO 対策マニュアル「賢威」のベース
    12、「美しいソース」って結局何?
    13、SEO には「美しいソース」は必要無い、という意見
    14、HTML チェッカーで高得点を出す意味
    15、あなたが SEO を業者に頼むときは・・・
    16、本書を発売した理由
    17、「電子マニュアル」として販売するにあたり




    ●基礎編---------------------------------------------------------


    ■1、SEO の基礎
    1、SEO に必要な 3 要素
    2、アンカーテキストとは?
    3、リンクポピュラリティとは?
    4、小型検索エンジンとは?
    5、オーソリティー&ハブの概念とは?
    6、ニュースリリース戦略とは?
    7、YST や Google 以外の検索エンジン
    8、SEO に役立つツール&サービス




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●キーワード選び編---------------------------------------------------


    ■2、キーワード選びを賢く行う
    1、1 サイト 1 ジャンルが基本
    2、1 ページ 1 サブジャンルをうまく使う
    3、「近接キーワード」の見つけ方
    4、YST における「近接キーワード」のアルゴリズム
    5、「近接キーワード」のアルゴリズムが導入された背景
    6、コンバージョンレートが期待できるキーワードを選ぶ
    7、コンバージョンレートの高いキーワードを探すコツ
    8、キーワードアドバイスツールでキーワードを選ぶコツ
    9、Google アドセンス、高額狙い目キーワードの見つけ方
    10、中小企業が陥る、ビックキーワードの甘い罠
    11、コンバージョンレートをあえて少なくすることが、利益に?
    12、ミスキーワードを使った賢い集客法
    13、「ニッチ」が「メジャー」を超える!




    ●タイトルタグ編----------------------------------------------------


    ■3、タイトルタグの賢い考え方
    1、「サイトタイトル」と「ページタイトル」の関係
    2、「サイトタイトル」と「ページタイトル」の違いとは?
    3、ブログが SEO に強かった理由はここにもあった!
    4、サイト評価とページ評価
    5、サイト評価を上げるために、ディレクトリをしっかり切る
    6、タイトルタグを決める極意




    ●アンカーテキスト編--------------------------------------------------


    ■4、アンカーテキストを極める!
    1、アンカーテキストへのキーワードの詰め込みは避ける
    2、Google でのアンカーテキスト神話の崩壊
    3、消えゆくアンカーテキストの効果
    4、1 ページに複数のアンカーテキストを設置する




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo        4
●ソース編---------------------------------------------------------


    ■5、クローラが好むソースとは?



    ■6、美しいソースとは?



    ■7、その時代標準のソースにする理由
    1、あなたは「HTML」派?、「XHTML」派?
    2、「XHTML」を使うメリットとデメリット
    3、「HTML4.01」が、未だにインターネットの主流である理由




    ■8、非推奨のタグには気をつけよ



    ■9、HP 制作はソフトを使わず、タグ打ちで



    ■10、重要な部分はソースのはじめに書け!



    ■11、<TABLE タグ>によるデザインは無意味
    1、<TABLE>タグはデザインのためのタグではない
    2、<TABLE>タグの使用が必要なとき
    3、SEO における<TABLE>タグ
    4、<TABLE>タグを使わずにデザインするには?




    ■12、見出しタグをうまく使う方法
    1、見出しタグ(<H>タグ)は重要?
    2、意味不明な見出しタグの使い方は NG
    3、クローラは見出しタグに厳しくなった?
    4、見出しタグを CSS でコントロールするとペナルティを受けるのか?
    5、効果的な<H1>タグの使い方




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo         5
■13、強調タグをうまく使う方法
    1、強調タグを使うことでペナルティを受ける?
    2、「強調タグ」を使わずとも、強調はできる
    3、装飾タグをうまく使うコツ




    ■14、<meta>タグを賢く使う
    1、<meta>タグとは?
    2、<meta content=quot;index,followquot;>は、SEO に必要無し
    3、<meta content=quot;noindex,nofollowquot;>は、SEO に必要な場合がある
    4、<meta name=”keywords”>に、キーワードを詰め込みすぎない
    5、<meta name=”description”>の記述は、かなり重要




    ■15、軽量化されたソースを意識せよ!
    1、ファイルサイズで順位が変動する?
    2、Youtube のタグには気をつけよ
    3、やり過ぎの軽量化は NG
    4、Javascript や、CSS は徹底的に外部ファイル化すべし
    5、プロもなかなか行わない Flash ファイルの外部ファイル化
    6、あのソースもこんなに軽量化できる




    ■16、重要!HTML チェッカーによるソースのチェック
    1、HTM チェッカーとは?
    2、チェッカーで高得点をとる意味
    3、アフィリエイトタグの貼りすぎは良くない




    ■17、文字コード「Shift-JIS」と「UTF-8」




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo         6
●コンテンツ編------------------------------------------------------


    ■18、SEO を超える「クロスブラウザ」とは?
    1、クロスブラウザ仕様は SEO 以前の問題
    2、ブラウザごとのレイアウト崩れが起こる原因
    3、「wii ブラウザ」が次世代ブラウザとなる?
    4、携帯業界にフルブラウザの波がくる!




    ■19、魅力あるコンテンツを作るテクニック
    1、オリジナリティー要素の考え方
    2、需要のある文章を意識し「LPO」を施す
    3、新しいものを常に取り入れる姿勢で




    ■20、SEO に強いライティング
    1、近接キーワードを意識した文章を
    2、上手な Web ライティングにはコツがある




    ■21、他人事ではない「Google 八分」の恐怖



    ■22、無料のアクセス解析ツールに気をつけよ



    ●コンテンツアップ編--------------------------------------------------


    ■23、サイトマップを送信せよ!
    1、サイトマップ XML を作る
    2、サイトマップ XML を Google に送信する
    3、サイトマップ XML を各検索エンジンに見に来てもらう




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo         7
■24、Google ウェブマスターツールを使い倒す



    ■25、エイジングフィルタ&アドバンテージの概念
    1、エイジングフィルタ&アドバンテージとは?
    2、新規サイトは必ずどこかのページからリンクを貼ってもらう




    ●外部リンク獲得編--------------------------------------------------


    ■26、Google ツールバーの真実
    1、見せかけのページランク
    2、真のページランクの存在
    3、Google ツールバーに隠されたアルゴリズム?




    ■27、ナチュラルリンクとは?
    1、ナチュラルリンクとは?
    2、ナチュラルリンクとバイラルコンテンツの関係




    ■28、検索エンジンスパム大解剖
    1、YST が語る検索エンジンスパム
    2、Google が語る検索エンジンスパム




    ■29、危険な外部リンク
    1、身を滅ぼす無作為な相互リンク
    2、関連性の無いサイトとの相互リンク
    3、1 ページにリンクが 50 個以上存在するページ
    4、「隠しリンク」によるペナルティ
    5、「リンクファーム」によるペナルティ
    6、リンク業者への容赦の無い制裁
    7、偽装ページランクを見破る!




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo       8
■30、賢い外部リンク獲得法
    1、ジャンルが同じ&近接キーワードが同じサイト
    2、ブログや CMS を攻めよ!
    3、RSS 配信は次世代の被リンク獲得法
    4、ソーシャルブックマーク対策
    5、「まぐまぐ」からメールマガジンを発行する
    6、「Yahoo!メルマガ」からメールマガジンを発行する
    7、ASP を利用した被リンク集め
    8、古くから存在しているサイト
    9、更新頻度の高いサイト
    10、新規サイトもオススメ
    11、その他良質なサイト
    12、小規模検索エンジン対策
    13、サテライトサイトの制作




    ■31、最良のリンク依頼先は検索窓にあり!



    ■32、リンク依頼メールの極意
    1、リンク依頼の基本
    2、良いリンク依頼メールを書くコツ
    3、これがプロの書く「リンク依頼メール」だ!
    4、依頼メールをプロレベルに仕上げるコツ




    ●バイラルマーケティング編----------------------------------------------


    ■33、バイラルマーケティングを制する
    1、「ゲーム」がバイラルコンテンツ?
    2、バイラルコンテンツを制作する上での基本
    3、素人でも作れるバイラルコンテンツの例




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo      9
管理編-----------------------------------------------------------


    ■34、更新は定期的に



    ■35、良質なサーバ&ドメインを選べ!
    1、サーバの質が SEO に影響する?
    2、中古ドメインに気をつける
    3、データ転送量に気をつける




    賢威 2.0 付録-------------------------------------------------------


    ■36、あとがき



    ■37、SEO TIPS




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo          10
~はじめに~

    ■1、松尾にとっての SEO とは




      アルゴリズムの「変更」の先には、「未来」が見える。


    いきなり壮大な一言ですが、本書の内容は、まさに上記の一言に集約されます。
    検索エンジンの開発者は、意味も無くアルゴリズムを更新しないからです。


    私はこれまで、本当に多くのサイトの SEO を手がけてきました。
    正直、SEO に関する仕事ほど、地味で生産性のない仕事はありません。


    これが大自然の大いなる謎を解明するのならカッコいいのですが、SEO とは、他人が作った「検索
    エンジンのアルゴリズム」を必死で分析することです。
    しかも、その分析は、アルゴリズムが変更されれば、また一からやり直しになります。




    なんと地味な作業でしょう。




    いきなり最初に愚痴を言ってしまい、申し訳ありません。
    そういうことがあり、私は 2 年前からスタイルを変えました。




    検索エンジンの結果を分析するのではなく、

    検索エンジンの変化を予測する、というスタイルに。



    そのスタイルに変えてからは、SEO でかなりの成果をあげられるようになりました。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo
                            11
日々リリースされるサービスが、どういう意図を持ってリリースされたのか?
    なぜこのタイミングで順位変動が起きているのか?


    それらを予測すれば、次に行うべき SEO が見えてくるからです。




    ■2、「予測」するには膨大な情報が必要



    検索エンジンの予測とは言いましたが、その予測は膨大な情報によってなされるものです。
    その基本は、検索エンジンのアルゴリズムを改良するため日々奮闘しているプログラマーの気持ち
    を考えることです。彼らが次にどんな改良を行うか、それを考えるのです。


    2007 年 1 月に発売した「賢威」では、検索エンジンの情報を収集するクローラ(ロボット)の気持ち
    を考えました。クローラが認識しやすい美しいソースを書く方法をご紹介したのです。


    美しいソースを書いて、順位が確実に上がる保障はありません。
    しかし、デメリットはまったく無いでしょう。



    効果がありそうなら何でも取り入れる、それが SEO の基本です。

    SEO には元々真実がないわけですから、できる限り色々な可能性にチャレンジしていく。
    そうすることで、不思議と上位表示されるのです。


    上位表示を期待できるテクニックは数多くあります。
    中には私を含む一部の方しか知らない、秘密のテクニックもあるでしょう。
    それらを惜しげもなく紹介するのが本書なのです。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo
                            12
■ 3、「サイト」と「ページ」の呼び方について



    本書では「サイト」という言葉と「ページ」という言葉が出てきます。
    この違いをまず明示しておきます。


    サイトと言うのは「ウェブサイト」のことです。
    ページと言うのは「ウェブページ」のことであり、ウェブページが複数集まったものを「ウェブサイト」と
    呼びます。


    「ホームページ」と言うのは、ウェブサイトの入り口にあたるページのことですが、一般的にホームペ
    ージと言うのは、ウェブページの総称だと思われています。
    ややこしくなりますので、本書では、ウェブサイトの入り口を「トップページ」と呼ぶことにします。




    ■4、「ブログフィルタ」の導入



    本書をお買い上げいただいた方の中には、ブログでの SEO にも興味がある方が多いと思いますの
    で、最近話題の「ブログフィルタ」について語ろうと思います。


    Yahoo!検索(以下 YST)に、3 月 27 日「ブログフィルタ」なる機能がつきました。
    現在、この機能はオプション扱いですが、私は今後この機能がデフォルトで導入されると思ってい
    ます。


                      【YST 検索スタッフブログ ブログフィルタ導入に関するページ】
                        http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/archive/2007/03/27




    YST には「ウェブ検索」「登録サイト検索」「ブログ検索」などがあります。
    この中で最もよく使われるのが「ウェブ検索」です。
    今の「ウェブ検索」の結果には、ブログも表示されていますが、私は今後、「ウェブ検索」ではウェブ




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo    13
サイトのみ、「ブログ検索」にはブログのみ、と完全に分かれるだろう、と考えています。




    ブログは誰でも簡単に開設できるという特長があり、日々ものすごい数のブログが新規作成されて
    います。




    こんなことを書くとブロガー(ブログを書く人)から怒られそうですが、検索エンジンで上位表示され
    ているブログには、質の良くないページがちらほら見られます。
    それらのブログは、お小遣い稼ぎ目的で記事を書いたブログであることが多く、正直、それらのブロ
    グを見つけると、私はゲンナリします。


    ブログが検索エンジンの上位を占めていた時代がありました。
    ブログが SEO に強かったのは、「検索エンジンが好むソースに整えてくれる」機能と、「リンク構造
    を検索エンジンが好む状態に整えてくれる」機能によるところが大きく、そこに SEO のエッセンスを
    少し追加するだけで、SEO に力を入れていないウェブサイトを簡単に追い抜くことができました。


    ブログが持つ SEO に強い仕組みは、ちょっとやそっとでは崩れません。
    更新が楽なため、ページが増えることで、内部リンク構造の強化は簡単に行えますし、トラックバッ
    クも強力な機能です(トラックバックを用いたスパム行為が頻発したので、最近の検索エンジンには
    ほとんど効果がありませんが)。


    2005 年から 2006 年にかけて、検索エンジンがブログに振り回される日々が続きました。
    おそらく、検索エンジン開発者も、こんな状況になるとは予測していなかったはずです。




    そんな状況が続いたある日、「Goo」にて「ブログフィルタ」というものが導入されました。
    2006 年 7 月 31 日のことです。


    名前の通り「検索結果にブログを表示しない」という機能ですが、この機能が導入された背景には、
    Goo 社が利用者を対象に行ったアンケートで、実に 2 割の方が「ブログを検索エンジンに表示させ
    たくない」と回答したことがありました。


    基本的にどのブログも SEO 的な力は変わりませんから、例えばアフィリエイト目的で SEO を施した
    ブログは、どのブログよりも上位に来てしまいます。
    それらのブログは中身の無いことが多いので、表示させたくない、ということでした。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo
                             14
検索エンジンの使命には、「ユーザーが求める情報を的確に表示する」ということがあります。


    Goo はその使命を守るために、ブログフィルタという一石を投じたのです。


    その後、YST にもブログフィルタが導入されました。
    今後、多くの検索エンジンに導入されていくことが考えられます。


    ブログフィルタはまだオプションですので、利用者側で設定をしなければなりません。
    しかし、今後の検索エンジンでは、ブログフィルタが初期設定となり、ウェブサイトを検索したい時に
    は「ウェブ検索」、ブログを検索したい時には「ブログ検索」を使う、という形になりそうな気がします。


    これに対するデメリットは何もないはずです。むしろメリットばかりではないでしょうか。




    勘違いして欲しくないのですが、当方はブログに恨みがあるわけではありません。
    どちらかと言うと、ブログ愛好家です。


    自分のブログを持っておりますし、ブログ検索もよく使います。




    ただ、検索エンジンの 1 ユーザーとしては、ウェブ検索にブログも一緒に表示されると使いにくい、
    と思っていました。


    せっかくの「ブログ検索」が用意されているわけですから、ウェブは「ウェブ検索」、ブログは「ブログ
    検索」と分けてあった方が、求める情報を手に入れやすいでしょう。


    私は今後、どの検索エンジンも下記のようになると推測しています。


    「ブログフィルタを使用する」が初期設定となり、「ブログフィルタを使用しない」がオプションになる




    そのブログフィルタですが、私は様々な検証を行いました。
    その結果、今のところ、レンタルブログサービスを利用したブログのみを、その「ドメイン名」で判断し
    て、弾いているようです(?)。




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                            15
独自ドメインのブログや、MovableType、Wordpress で作成されたサイトは、ブログフィルタに引っか
    かりません。
    また、「ブログ」という言葉を使用していても、レンタルブログでなければ、きちんと表示されている
    ようです。


    ただし、この設定は今後変わっていくと思います。常に動向を探る必要があるでしょう。




    ■5、2007 年 4 月 1 日、YST が大変動


    2007 年 4 月 1 日。ネットに大きな激震が走りました。
    YST のアルゴリズムが大きく変動したのです。
    それまでの YST は正直、精度の良いものとは思えませんでした。
    しかし、今回の更新で、精度はかなり向上したように思えます。


    YST の更新状況は、「YST 検索スタッフブログ」で読むことができます。




                                         【YST 検索スタッフブログ 該当のページ】
                        http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/archive/2007/03/31




    このブログでは、今回の更新を下記のように語っています(2007 年 4 月 1 日現在)。



    「YST を採用して以来、このような大きなバージョンアップを何度も実施してきました。自信を持っ
    ておすすめできる、非常に優れたアルゴリズムとなっています。ぜひお試しください。

                               ~省略~

    ランキングアルゴリズムは常に最適化される「生き物」であり、順位変動は常にあります。今回は
    新エンジンへの切り替えになり影響が大きいため特にお知らせするという位置づけとなります」




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo    16
この文章から察するに、今回の YST の変動は、かなり大きなものだったようです。


    また、今回の変動の前に、米 Yahoo!Search ブログにてある記事がアップされました。
    米 Yahoo のクロ ーラが 、こ れ まで 使用 していた 「inktomisearch.com 」とい うホ スト名を 捨て 、
    「crawl.yahoo.net」というホスト名を名乗るという記事です。




                                         【米 Yahoo!Search ブログ 該当のページ】
                                 http://www.ysearchblog.com/archives/000426.html




    これらから判断すると、2007 年の Yahoo!では、大きな変動が起こりつつあるということです。




    ■6、検索エンジンは、一体何が更新されるのか?



    検索エンジンの開発者が最も力を入れているのが、悪質な SEO を行っているサイトをはじく
    「スパムフィルタ」です。


    スパムフィルタの技術は検索エンジン各社において、最重要機密とされています。
    その情報が外部に漏れることはありません。




    良質なスパムフィルタを整備することは、検索エンジンの質の向上をもたらします。
    検索エンジンの更新とは、このスパムフィルタを強化する作業だと言っても過言ではありません。


    スパムには数多くの種類がありますが、網の目をくぐるように、検索エンジンの目を逃れているスパ
    トサイトが多数存在します。
    それらスパムサイトは、今後の検索エンジンの改良で根絶されていくでしょう。


    つまり、今後 SEO を真剣に行うのなら、「検索エンジンにペナルティを受けない、優良なサイトを作
    る」ということが、最重要になるのです。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo      17
本書のベースはまさにそこにあり、「いかに優良サイトに見せるか?」という視点で、SEO のテクニッ
    クをご紹介しています。
    そのテクニックは今後の YST に効果があり、Google、MSN、Mooter、百度など、他の検索エンジン
    においても有効だと思います。


    現に、次でご紹介している私のサイトは、今回の YST 大変動でさらに順位を上げました。




    ■7、松尾の SEO 実績のご紹介



    私が管理している実験サイトの SEO 実績例をご紹介します。
    (※お客様との契約上、お客様サイトはここではご紹介できません。ご了承下さい)


    ここでご紹介する 3 サイトは、実験目的&アフィリエイト目的で制作したものです。
    あくまでも「実験サイト」ですので、デザインはまったく凝っておりません。


    更新頻度も少なく、月に 1 度しか更新しないサイトもございます。
    そのため、更新頻度の要素では SEO の効果が弱くなっていると思いますが、以下のような
    素晴らしい結果を出せています。
    (これらのサイトは Yahoo!カテゴリなどの、大手ディレクトリには登録されておりません)


    これらのサイトでは、アフィリエイト・物販の実験も行っております。
    私はアフィリエイト報酬と物販を合わせ、月々20 万円以上の収入を得ています。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo18
(※順位は 2007 年 4 月 15 日のもの)




                 位




    このサイトはドラゴン桜のコミックスとは何の関係もございませんが、「近接キーワード効果」の実験
    のために「ドラゴン桜」というキーワードも入れています。
    ※「      」というキーワードは、シーズンによって検索回数が大幅に増減するキーワードです。




    アンカーテキストの実験を行っているサイトです。
    ご覧の通り、タイトルには「          」「    」というキーワードは一切入っておりません。
    しかし、「       」(月間検索数 7000 回のキーワード)と検索していただくと、という大きなキーワ
    ードにも関わらず、他のライバルサイトより上位に表示されています。


    このサイトは外部リンク掲載依頼をする時に、わざと、「                       」という
    サイト名での掲載をお願いしていました。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo  19
物販サイト。月々10 万円以上の収益を誇る。
    ここで販売している「             」は、当方が 3 日で制作した音楽用データ集です。
    3 日で制作したものが、月 10 万円売れているのですが、1年換算すると約 120 万円になります。
    この利益は、まさに SEO の成功によるものが大きいでしょう。


    このサイトでは、「RSS 配信による外部リンク獲得」の実験をしています。




    ■8、SEO とは「文字」を扱う作業である



    「早く SEO のテクニックを教えてくれ」と言われそうですが、SEO のテクニックを効果的に学んでいた
    だくために、この章では SEO を学ぶ心構えをご紹介しています。
    SEO の具体的なテクニックは、次章から解説しておりますので、お急ぎの方は次章よりお読み下さ
    い。


    ここまでマニュアルをお読みになって、「なんと文字だらけのマニュアルだ!」 と思われた方も多
    いと思います。
    これには実は理由がありまして、


    SEO というのは結局のところ、「文字」をどれだけうまく操れるか、という作業です。

    そのため、本書はできるだけ「文字」による解説を行っていこうと思っています。
    画像は必要な部分にのみ用いていますので、何卒ご了承下さい。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo
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■9、名刺代わりの SEO



    あるキーワードが 1 ヶ月間に検索された回数を「月間検索数」と呼びます。


    一般的に、月間検索数の多いキーワードは人気があり、上位表示が難しいと言われています。
    人気のあるキーワードで上位表示されると、多くのアクセスを集めることができるため、SEO に力を
    入れるライバルサイトが必然的に増加するからです。


    人気のあるキーワードで上位表示されるだけが SEO ではありません。
    ここでは月間検索数を意識しない SEO のお話をしてみます。



    当方の個人サイトは、現在、「京都の作曲家」というキーワードにて、Yahoo で 1 位 (Google では 4
    位) をとっています。

    正直、月間検索数は 0 に近いですが、それを承知で行った SEO です。




    例えば、私が音楽関係者と出会い、自分の紹介をするときに、


    僕のサイトは Google で 「京都の    」 で検索すると一位なので、良かったら見て下さい


    と言えば、極端な話、名刺を渡さなくても自分のことを知ってもらえます。


    さらには、「京都の     で 1 位って、すごい人じゃないのか!?」 というイメージを持ってもらうこ
    とも可能です。




    これを私は、「名刺代わりの SEO」と呼んでいます。




    一見、すごいキーワードのように見えても、ライバルサイトがほとんどいないキーワードがたくさんあ
    ります。これらのキーワードは SEO を成功させやすく、名刺代わりの SEO には最適なのです。




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例えば、京都で美容師をやってらっしゃる方なら、


    僕は Google で 「京都の美容師」 で 1 位なんですよ


    と言うと、お店に来たお客様はびっくりされるかもしれません。


    ああ、この人は京都では指折りの美容師さんなんだ・・・


    と思ってくれる可能性もあります。


    SEO に詳しくない方にとっては、『月間検索回数』なんて関係ないのです。
    あるキーワードで 1 位をとっていれば、それだけですごいと思われてしまうのです。




    ビジネスを成功させる上では、こういう SEO の考えも必要です。




    ■10、SEO の噂を信じてはいけない



    SEO を行う前に、必ず頭に入れておいて欲しいことがあります。

               に「真実」はない、ということです。
    それは、SEO


    どこかに「SEO 必勝マニュアル」があるのなら、私は 1000 万円出してでも買うでしょう。
    SEO の成功は、それほど大きな利益をもたらすからです。


    「真実」の SEO が分からないからこそ、多くの SEO コンサルタントが日夜研究を続けているです。
    そして多くの SEO 業者が凌ぎを削っているのです。


    ただし、検索エンジンというのは、人間が作り出したプログラムであり、そのアルゴリズムには、必ず
    理由があります。
    その「理由」を見つけ出すのが、我々SEO コンサルタントなわけですが、多くの分析と検証の結果、




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効果があると思われるテクニックは、確かに存在しています。
    そして、近い将来順位を落とすであろう、グレーなテクニックも存在します。




    当マニュアルは、それらのテクニックを、松尾独自の理論を交えてご紹介しています。




    SEO で最も重要とされるのは、下記の 3 要素です。




    1、適切なキーワード選び

    2、リンクポピュラリティ

    3、アンカーテキスト (リンクテキスト)


    これらの要素がうまく絡み合わないと、SEO の効果は現れません。
    (※「リンクポピュラリティ」とは、リンクされることで増加する、ウェブサイトやページの人気度です)




    これら 3 要素は、SEO を始めたばかりの初心者の方でも知っており、現在ほとんどのページが、これ
    らの 3 要素を重視した SEO を行っています。
    しかし、それらのページすべてが上位表示されているかと言うと、そうでもありません。
    なぜなら、SEO を成功させるには、上記の要素以外にも大事な要素が多くあるからです。




    例えば、大事な要素として知られているものの一つに、「Google ページランク」があります。




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「              」のページランク↑




    Google 独自の判断基準であるページランクは、リンクポピュラリティを 10 段階の数値で表したもの
    ですが、一般的にページランクが高ければ高いほど、そのページは上位表示されると言われてい
    ます。


    しかし、ページランクが高いにもかかわらず、上位表示されていないページが多く存在している事
    実をご存知でしょうか?




    なぜ、そのようなことが起きているのか?




    簡単な理由です。


    「ページランク」は Google にとって、様々な判断基準の一つに過ぎないからです。




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ページランクが高いということは、それだけ何かの評価を受けていることだとは思いますが、Google
    にて上位表示されるためには、ページランク以外にも、他の要素が重要になってくるわけで、
    ページランクを上げることだけに気をとられていると、いつまでたっても上位表示されないこともあ
    りうるのです。


    ページランク以外に重要な他の要素が、一体何なのかは明かされることはありません。
    しかし、最初にご紹介した、「適切なキーワード選び」「リンクポピュラリティ」「アンカーテキスト」の 3
    要素が重要であるということに、変わりはないでしょう。
    また、Google には 200 ほどのサイト判断基準があり、様々な視点から上位表示を判断していると
    言われています。




    大事な要素と言えば、「キーワード出現頻度(キーワード密度)」という言葉もよく聞きます。


    「1 ページに含まれるキーワードの数は、文章量に対し、●パーセントにしなくてはならない」


    というものですが、これも最近では重要な要素ではありません。
    要は不自然な文章にならなければ良いのです。
    普通に文章を書いていれば、キーワードが 20%以上になったりすることはないでしょう。




    SEO に関する噂は、まだまだ存在します。
    「見出しタグを、スタイルシートを使って小さくすると、スパム扱いされる」
    「相互リンクはたくさん行ったほうが良い」
    などなど・・・・・・・・




    そんな噂に振り回される人たちが多くいます。
    なぜなら、皆、本当に効果的な SEO が何なのか悩んでいるからです。


    1 分 1 秒で進む現在のインターネットにおいて、「SEO で悩む」ということは、大変な時間のロスです。
    毎日ものすごいスピードで増え続ける新規サイト。
    ジタバタしていると、気付けばあなたの周りは強力なライバルサイトばかりだった、などということが
    起こりうるのです。




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                            25
これからの時代は、今までのような「悩む SEO」ではいけません。
    賢く威力のある SEO を始めるべきなのです。




    その「賢く威力のある SEO」をテーマとし、私は一冊の SEO マニュアルを執筆しました。
    それが、SEO 対策マニュアル『賢威』です。




    ■11、SEO 対策マニュアル「賢威」のベース



    本書のベースとなるのは、
    「検索エンジンから受けるペナルティをなくし、優良サイトとして認識させる」
    ということです。


    「ペナルティ」の考え方は人それぞれですが、私が考えるペナルティとは、「スパム扱いを受けて、
    検索エンジンから姿を消す」と言った、大きなものではありません。


    検索エンジンがサイトの順位を決める上で使っていると思われる、採点システムにおける加点・減
    点のことです。




    私は、例えば下記のような場合にペナルティを受けると考えています。




    ・   無作為な相互リンクを行っている。
    ・   タグの使い方がおかしい。
    ・   ソースが乱雑に書かれ、ファイルサイズが肥大化している
    ・   キーワードの埋め込みが過剰な、機械的な文章を書いている。
    ・   質の良くないレンタルサーバでサイトを運営している
                               ・・などなど。




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ソースの書き方一つでペナルティを受ける?
    そんな話聞いたことないぞ。



    そう思われる方が多いでしょう。


    「ソースの書き方一つでペナルティを受ける」、そんなことは、ほとんどの SEO 書籍に書かれていな
    いからです。


    実は、米 Google 検索の Adam Lasnik 氏は、「HTML コードに多少の間違いがあっても、クロールに
    は問題はない」と 2006 年 12 月に語っています。




                                           【Google ウェブマスターヘルプでのディスカッション】
    http://groups.google.com/group/Google_Webmaster_Help-Requests/browse_thread/thread/f889
    0a5cd938074a/dbcd8c8332ac3259?lnk=gst&q=&rnum=15 - dbcd8c8332ac3259




    ただ、この話には続きがあります。
    「品質のガイドラインを守るのも重要」だと語っているのです。




    結局どっち?という話になりますが、こういった議論は最終的には、




    「クローラはタグ(ソース)をしっかり認識しているのかしていないのか、どっち?」



    ということになると思います。




    この議論は、現在もネットのいたる所で繰り広げられていますが、当方は

    「クローラはタグ(ソース)をしっかり認識している」と考えています。




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ホームページのデザインを知るためには、ソースを解読しなければなりません。
    ソースが汚いサイトはデザインが崩れてしまいますが、もし検索エンジンがソースを認識しないので
    あれば、デザインの崩れたサイトが、検索エンジンの上位を独占する事態もありうるでしょう。


    そんなことを検索エンジン開発者が見逃すと思いますか?




    ■12、「美しいソース」って結局何?



    「賢威」には、膨大なホームページテンプレートが付属しています。
    それらテンプレートのソースは、私が徹底的に美しさを追及しています。


    結局のところ、「美しいソース」とは何なのでしょう?
    軽くご説明したいと思います。




    「美しいソース」とは、必要最小限のタグを使い、文書の論理構造がきちんと記述された、軽
    量化を意識したソースのことです。




    ソースの軽量化を行うためには、スタイルシート(CSS)を用いる必要があります。
    デザイン要素をスタイルシート(CSS)へ分離すれば、メインの HTML ファイルをスリムにすることが
    可能です。


    CSS の使用は、ウェブの世界権威「W3C」が提唱しており、HTML(XHTML)と CSS によるサイト制
    作はネット上の常識となっています。


    そして、「W3C」が提唱しているタグの使い方を取り入れることで、必然的にソースは美しくなり、軽
    量化されます。


    美しいソースは、検索エンジンのクローラの読み込み精度の向上は勿論のこと、キーワードの強
    弱関係を正しく主張しやすいという利点があるのです。




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■13、SEO には「美しいソース」は必要無い、という意見



    現在「SEO」と検索して上位に表示される SEO 会社サイトの多くが、美しいソースではないようです。
    だからと言って、あなたのサイトも美しくないソースで良いのでしょうか?




    ちなみに、某 SEO 会社で働く知人は、お酒の席でこう語ってくれました。




    美しいソースが「SEO 対策」に効果がある、なんてことになったら、
    これまでの顧客に「うちのサイトも責任をもって綺麗なソースに直してくれ」と言われる



    美しいソースを書くことは、SEO 会社にとっては余計な出費と時間の浪費だ、という意見です。
    強力な自社リンクを保有し、その自社リンクを使った「リンクポピュラリティ」で検索上位達成を行う
    SEO 会社にとっては、自分の首をしめることになってしまうのです。


    ただし、SEO 会社の中には、「美しいソースの記述」を売りにしている会社も増えてきました。




    余談ですが、大工は自分の家をなかなか建て直さない、という話を聞きます。
    本当に忙しい大工は、自分の家を建て直している暇がない、というものです。
    HP 制作会社も大工のようなものです。
    仕事が忙しいときに、自社の HP のリニューアルなんてできるわけありません。




    ダラダラと書いていると先に進まないので、ここらで「ソース論争」は止めておきますが、美しいソー
    スを書くことにデメリットはありません。
    美しいソースを書いていない SEO 会社が多いのであれば、それこそチャンスではないでしょうか。




    ただし、くれぐれも勘違いしてほしくないのは、
    美しいソースを書くだけで上位表示するというのは大間違い、だということです。
    美しいソースを書くことは、SEO テクニックの一つに過ぎません。




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■14、HTML チェッカーで高得点を出す意味



    後ほどご紹介しますが、ソースの正確さを採点してくれる「HTML チェッカー」というツールがありま
    す。


    本書では「HTML チェッカー」を使ったソースのチェックを推奨していますが、チェッカーツールで
    の高得点は、美しいソースを書いた末の「副産物」に過ぎません。




    正しくサイト構築を行えば、HTML チェッカーの高得点は自然に出ます。



    重要なのは、別に 100 点満点でなくても構わないということです。
    「軽量化された美しいソース」であることが重要です。
    満点を出そうとして、必要の無いタグを入れるのはやめましょう。(例: <div><br /></div> など)




    例えば、アフィリエイトタグなどは、チェッカーによっては不明なタグと見なされることがあります。
    それはタグに含まれる独自の文字列が原因ですので、特に気にしなくて良いでしょう。


    どうしても点数を気にされる方は、アフィリエイトタグの数を減らしていただくのが一番だと思います。
    後述しますが、アフィリエイトリンクを多数設置することで、検索順位が下がる現象も報告されてい
    ます。


    また、HTML チェッカーで満点を出そうと、ひたすらソースを書き換える方もいらっしゃいますが、美
    しいソースを書くだけで上位表示されるわけではありません。
    キーワードを効果的に用いたライティングや、外部リンクの獲得も重要です。




    美しいソースにデメリットはありませんが、デメリットがあるとするなら、
    美しいソースを書くことに時間を割くあまり、他の SEO 対策ができないことです。




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「時間がかかるのなら、美しいソースなんて書きたくないわ」



    そう言うあなたのために、良いアイテムがそばにあるではないですか。


    そう、「賢威」の HP テンプレートが。




    ■15、あなたが SEO を業者に頼むときは・・・



    当方は企業様宛に SEO コンサルティングを行っていますが、最近、その依頼がかなり多くなりまし
    た。
    その理由は、以前は他の SEO コンサルタントに頼んでいたものの、その内容が良くなかったというも
    のです。


    SEO コンサルタントの中には市販本で学べるような知識を解説した上、「とにかく相互リンクをしてく
    れ」としか言わない方もいるようです。お気を付け下さい。




    当方の SEO テクニックは、多くの企業様に気に入られており、毎月様々な場所でコンサルティング
    を行っております。


    私は SEO コンサルタントとしての華やかな実績はありません。
    大きな SEO セミナーも行わず、企業相手に秘密裏に活動していました。
    ただし、実績はかなり濃いものだと自負しております。




    私の最大の強みは、現役の Web クリエイターであることです。
    京都市主催の         コンテスト 2006 にて、近畿経済産業局長賞を受賞したばかりですので、
    それ相応の知識と実力は備えているつもりです。




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私は SEO コンサルティングだけでなく、実際にサイト制作まで取り仕切ることがよくあります。


    サイト制作と SEO を別々の会社が行うケースがありますが、このケースだと、予算がかかる上、双方
    の会社での意見の食い違いも発生し、SEO に強いエッセンスを最大限盛り込めません。


    もし、あなたが SEO に強いサイト制作をご希望されるのなら、SEO とサイト制作の両方を行える会
    社を探されるのがベターだと思います。


    また、「SEO を行うならデザインの良さを捨てなければならない」などと言う会社は、外されたほうが
    良いでしょう。


    SEO を踏まえた上で美しいデザインを行うのが、本物のプロだからです。




    ■16、本書を発売した理由



    本書でご紹介している SEO 理論は、私の SEO コンサルタントとしてのノウハウをまとめたものですが、
    本書があれば、SEO コンサルタントにもなろうと思えばなれるでしょう。




    それほど強力なノウハウです。




    私はなぜ、そんな強力なノウハウを販売してしまうのか?




    現在、私が行っている SEO コンサルティングは、多くのお客様からご好評いただいています。
    私が行う SEO は、サイトのソースをいじるため、SEO コンサルタントだけの仕事だったはずが、結局、
    サイトのリフォームまで頼まれることが多いのです。


    もちろん、仕事が増えるのはうれしいことですが、サイトのリフォームは、非常に大変な作業です。
    リフォームを行うためには、他人が作成したソースをいじらなければなりません。




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それはまるで、知らない人の部屋を片付けるような、大変な作業なのです。


    私は現在、3 人体制で仕事をこなしています。


    信頼できる優秀な Web デザイナー「D」氏。
    信頼できる優秀なプログラマー「Y」氏。
    そして SEO コンサルタントで Web クリエイターの私。


    この少人数体制のため、請け負える仕事の量には限界があります。
    しかし、ありがたいことに Web 制作の需要は増える一方なのです。


    アルバイトでも雇えば良いと言われるかもしれませんが、即戦力になる優秀な人材を確保すること
    は難しいものです。




    そういった事情があり、私は SEO コンサルタントとしての仕事のスタイルを少し変えてみることにしま
    した。
    まず手始めとして、「自分の SEO テクニックをマニュアル化し、販売すること」を始めてみようと思っ
    たのです。
    私の SEO 理論を「マニュアル」として販売することで、私は今よりもっと多くのお客様に、自分の
    SEO 対策をご提供できます。
    これは慈善事業ではありません。れっきとしたビジネスです。




    また、実は私は「作曲家・ピアニスト」という顔も持っております。
    大手レコード会社から発注される仕事もあり、こちらの仕事も忙しく、音楽制作やコンサートの仕事
    などが入ると、ウェブ制作の仕事を一旦ストップしなくてはならないときもあります。
    (※私に仕事を発注されるお客様には、それをご了承していただいています)




    私は小さい頃から、「何かを作る」「何かを表現する」ということが好きでしたので、この二足のわらじ
    には満足していますが、ビジネスとして考えた場合、とても効率の悪いスタイルになっています。


    「この仕事スタイルをなんとかしたい!」


    そのことも本書を販売した理由の一つです。




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■17、「電子マニュアル」として販売するにあたり



    本書は「電子マニュアル」です。


    電子マニュアルは情報の新鮮度において、市販本より優れています。


    変化の激しい現在のインターネットでは、市販本が書店に並ぶ頃には、もうすでに新しい情報がネ
    ットには流れているのです。




    電子マニュアルは「情報商材」と呼ばれることがあります。
    そして、電子マニュアルを販売することは「情報商材販売」と呼ばれます。


    「情報商材販売」とは、ある分野のプロがその分野のビギナーに、自分の「ノウハウ」を電子マニュア
    ルとして提供する、今までに無かった型のネットビジネスです。
    現在、この情報商材ビジネスは大きな注目を浴びており、たくさんのジャンルの情報商材が、インタ
    ーネットで販売されています。


    しかし、誰でも簡単に商品を販売できるため、「情報商材」と呼ばれるものの中には、怪しいものが
    多くあるのも事実です。
    私は、今年の 1 月よりこの業界に足を踏み入れましたが、正直、怪しげなマニュアルが売買されて
    いることに、困惑しました。


    この業界で、こういったマニュアルを販売することで、自分のブランドイメージを落とさないだろうか、
    正直本気で悩みましたが、賢威をご購入いただいたお客様は、とても志の高い方ばかりですので、
    お客様の熱意に救われている気持ちです。




    レンタルブログの質の低下と同じように、「誰でも簡単に参入できる分野」というのは、たいていグレ
    ーな分野へ変わっていきます。


    情報商材は、発行者が「言い値」で販売できます。
    そのため、根拠のない高価格で販売されている商材もあります。




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きちんとした内容のものもありますが、誇大広告をしているものも多く見かけます。
    高額だからと言って、中身が良いとは限りません。値段には騙されないで下さい。


    賢威の値段は、ホームページテンプレートの値段が大きいとお考え下さい。
    商用ホームページテンプレートは、どんなに安くても1デザイン 1 ページ約 3000 円はします。
    膨大なテンプレートの量、そして、自由に編集可能な 30 種類のヘッダーPSD ファイルが付属して
    いることを考えていただければ、この値段はかなり安いと思っていただけるのでは、と思います。




    現在、賢威のテンプレートを使って作られた企業サイト様が多数存在いたします。
    賢威のテンプレートは、他の Web クリエイターも編集しやすいテンプレートですので、第一線のサイ
    トにも導入されています。
    まさに、プロがプロのために制作したテンプレートでもあるのです。


    私もサイト制作を行う時は、必ずこのテンプレートをベースに作業をしています。
    ご購入者の皆様には、SEO の強さだけが評価されているようなのですが(笑)、慣れれば慣れるほど、
    実に汎用性の効くプロクオリティのテンプレートだと感じていただけると思います。




    私は、ビジネスを成功させる最大の要因は、「人との信頼関係」だと思っています。
    ネット社会ではお互いの顔が見えません。だからこそ、相手との信頼関係を大切にするべきだと思
    うのです。


    例え詐欺的な行為でお金を儲けたとしても、それは一時的な利益で、長い人生を考えると、自分と
    いう人間の価値を捨てるようなものです。
    賢威ご購入者のお客様で情報起業をされる方は、それを心の片隅においていただければうれしい
    です。




    「購入して良かった」と喜んでいただけることを願い、私は本書を執筆しました。
    アフィリエイトに詳しい方にとっては、既知の内容があるかもしれませんが、何かしら新しい知識は、
    このマニュアルから得ていただけるものと思っております。


    本書によって、私が皆様からどれだけの信頼を得られるかは分かりませんが、私が提供できるノウ
    ハウはほとんど詰め込んだつもりです。




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本書で取り上げていないノウハウは、随時サポートページにてご紹介しています。


    本書が、皆様のネットビジネスの活性化につながることを願って。




                                     京都の SEO コンサルタント
                                              松尾茂起




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~1、SEO の基礎~


    いよいよこの章より、松尾の SEO テクニックをご紹介していきます。
    本書はできるだけシンプルな解説を心がけているため、もしかすると説明が不十分な箇所もあるか
    もしれません。
    そのため、初心者の方は、このマニュアルと併用して、市販の SEO 解説書をお読みになることをお
    すすめします。SEO の「基礎」を知る上では、市販の解説書は大変役に立ちます。


    また、本書の特徴として、重要なポイントを青文字でハイライトさせています。
    青文字を読み返していただくだけでも、重要な部分を復習していただけると思います。


    本書には度々「クローラ」という言葉が出てきますが、これは、YST や Google などのロボット型検索
    エンジンがネット上のサイトを巡回し、情報収集するためのプログラムのことです。
    別名「ロボット」「スパイダー」とも呼ばれますが、本書では「クローラ」と呼びます。


    クローラによって収集された情報は、独自のフォーマットに変換され、検索エンジンのデータベース
    に格納されます。これがすなわち、「インデックス」です。




    ■1、SEO に必要な 3 要素



    SEO を行う上では、下記の 3 要素が必要です。



    1、キーワードの選定

    2、リンクポピュラリティ

    3、アンカーテキスト (リンクテキスト)




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「キーワードの選定」は、その名の通り、SEO を行うキーワードを決めることです。
    SEO を簡単に成功させるには、ライバルの少ないキーワードを選ぶことが重要です。


    「リンクポピュラリティ」は、他のページから貼られているリンクの質・量による、ページの人気指数の
    ことです。リンクポピュラリティが高ければ、検索エンジンに「人気のあるページ」と認識され、上位表
    示につながります。他のページからリンクを貼られることを「被リンク」と呼びます。


    「アンカーテキスト」(別名:リンクテキスト)に関しては、次でお話しします。




    SEO を行うには、まずこの 3 つの基本概念を理解しなくてはなりません。




    ■2、アンカーテキストとは?




                      href=”アドレス”>文字</a>
    「アンカーテキスト」とは、<a                        というタグで囲まれる文字列のこ

    とです。リンク先のページを表現する文字列(文字リンク)のことだと考えて下さい。


    外部のサイトからリンクを貼ってもらう際、このアンカーテキストの記述が非常に重要になります。




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アンカーテキストの説明を、もう少し詳しくさせていただきます。




    例えば、
    作曲講座

    というリンクがあるとします。
    この場合、リンク先は「作曲」「講座」に関するページということになります。




    次の場合はどうでしょう。


    作曲講座と DTM 講座

    この場合、リンク先は「作曲」「講座」「DTM」に関するページということになります。




    あなたのサイトがたとえダイエットに関するページだとしても、あなたのサイトへのアンカーテキストが
    作曲講座 と記述されれば、あなたのサイトは「作曲」「講座」に関するページだと、認識されてしま
    うのです。



    クローラはアンカーテキストに正直に従います。




    ■3、リンクポピュラリティとは?



    リンクポピュラリティというのは、他のページから貼られているリンクの質や量による、
    ページの人気指数のことです。リンクポピュラリティが高ければ、検索エンジンに「人気の
    あるページ」と認識され、上位表示につながります。


    リンクポピュラリティで重要なのは、




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1、どれだけ多くの被リンクがあるか
    2、質の良いページからリンクを貼ってもらっているか

    そして、




    3、同じジャンルのページからリンクを貼ってもらっているか

    これがとても重要なのです。




    リンクポピュラリティを高めるには、とにかくリンクを貼ってもらうこと(被リンク)が必要です。
    被リンクには下記の種類があります。




    1、 相手が一方的にリンクしてくれる 「ナチュラルリンク」

    2、お互いにリンクを貼り合う 「相互リンク」

    3、自分のサイト内で張り巡らす 「内的リンク」



    「3」の「内的リンク」はサイトのページ数を増やせば、勝手に強化されますが、「1」や「2」を増やす
    には、少し工夫が必要です。


    これらの被リンクを増やすことで、リンクポピュラリティは高まっていきます。


    ちなみに、自分のサイト内から他のサイトへ向かって貼るリンクを「アウトバウンドリンク」
    他のサイトから、自分のサイト内に向かって貼られるリンクを「インバウンドリンク」と呼びます。


    これらの呼び方は少しややこしいので、本書ではインバウンドリンクのことを、外部から貼ってもらう
    リンクという意味で、「外部リンク」と呼ぶことにします。




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■4、小型検索エンジンとは?



    小型検索エンジンとは、「Yomi-Search」、「Amigo Navigator」などの CGI プログラムを使い、自分の
    サイトの中に作成する「ディレクトリ型検索エンジン」のことです。
    「Yomi-Search」は特に有名で、ネット上には、多くの Yomi-Search 検索エンジンが存在します。


    「Yomi-Search」自体は素晴らしいプログラムなのですが、問題はそれを使う側です。
    その使用の多くが SEO 目的と思われるものですが、
    大量の Yomi-Search 検索エンジンにリンクを登録する業者や、自社で Yomi-Search サイトを量産
    し、あざとく被リンクを獲得する業者が、後を絶ちません。


    リンクを登録する作業自体は否定しませんが、この作業でお金を儲けている業者がいるのですから、
    ちょっとどうかとと思います。




    検索エンジンは「リンクをお金で買うこと」を特に嫌います。


    そのため、金銭のやり取りが発生するリンク登録は、かなりグレーに近いと言えるのです。


    私はこれまでに、リンクをお金で買って、劇的な効果を上げたサイトを見たことがありません。




    「Yomi-Search」自体はグレーなプログラムではまったくなく、素晴らしいプログラムです。
    サイトのコンテンツを増やすという目的であれば、積極的に使用されるのが良いと思います。


    ただし、SEO 目的での Yomi-Search の利用者が後を絶たないため、SEO 目的での使用は、
    検索エンジンからチェックされるかもしれない、とお考え下さい。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo    41
■5、オーソリティー&ハブの概念とは?



    「オーソリティーサイト」と「ハブサイト」という概念があります。


    「オーソリティーサイト」とは「権威あるサイト」という意味で、その分野におけるスペシャリストだった
    り、そのジャンルの多くのサイトからリンクを貼られている、信用のあるサイトです。


    そして、「ハブサイト」とは、オーソリティーサイトへにリンクを貼っているサイトのことです。
    つまり、橋渡し的な存在になるサイトです。
    オーソリティーサイトに多くリンクを貼っていると、ハブサイトとして高い評価が与えられる、とされ
    ています。




    SEO 戦略では、いかに優秀なハブサイトになれるか、ということも重要になります。
    オーソリティーサイトになるのは時間がかかりますので、まずはオーソリティーサイトとお近づきにな
    りましょう。


    優秀なハブサイトになるポイントは、同じジャンルのオーソリティーサイトへリンクを貼る、ということ
    です。


    逆に、多くの優秀なハブサイトからリンクを貼ってもらえれば、オーソリティーサイトになる、という考
    え方もできます。


    優秀なハブサイトというのは、例えば、「Yahoo!カテゴリ」であったり、「All About」であった
          ある一つのジャンルに特化した、サイト年数の古いリンク集サイトも挙げら
    りしますが、
    れます。
    また、社会的信用度の高いニュースサイトは、オーソリティーサイト、ハブサイト、どちらにもなれ
    るのです。


    つまり、ニュースサイトからリンクを貼ってもらうことは、かなり大きなリンク効果が期待できることにな
    ります。




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■6、ニュースリリース戦略とは?



    ニュースサイトからのリンクが良いと書きましたが、どうすればニュースサイトにリンクを貼ってもらえ
    るのでしょうか?


    ニュースサイトにリンクを貼ってもらうには、ニュースを作り、プレスリリースを行います。
    あまり知られていませんが、大きな会社でなくてもプレスリリースはできてしまうのです。


    その方法については、様々なサイトで解説されていますので、検索されてみて下さい。


    最近ではプレスリリースを行ってくれる有料サービスなどもあります。
    怪しげな SEO 広告業者に予算を払うよりも、こういった正統派のサービスを利用する方が賢明と言
    えるかもしれません。


                                       【プレスリリース配信代行の@Press】
                                             http://www.atpress.ne.jp/




    ただし、ニュースサイトに掲載されるときに気をつけなければならないのは、掲載された記事がバッ
    クナンバーとしてサーバに残るかどうか、ということです。
    バックナンバーがサーバに残らなければ、せっかく獲得した良質な被リンクが消えてしまいます。




    ■7、YST や Google 以外の検索エンジン



    検索エンジン業界は、今のところ YST と Google が圧倒的なシェアを獲得しています。
    世界的には Google のシェアが圧倒的に大きいようですが、日本では YST のシェアがかなり多く、
    日本の SEO は、YST 対策が最重要とされています。


    これまで、国内の検索エンジンと言えば、YST、Google、そして MSN の LiveSearch が有名でしたが、




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最近、新たに 2 つの検索エンジンが参戦しました。




    「Mooter」と「百度 Baidu」です。




    「Mooter」はオーストラリア発の検索エンジンですが、この検索エンジンには「Mooter クラスターエ
    ンジン」という独自のシステムが組み込まれています。


    「Mooter」は Google と YST の美味しいところを集めたような検索エンジンで、とても信頼性のある検
    索結果を表示してくれます。
    その信頼性が評判を呼び、使用者は日に日に増加しています。




    「百度 Baidu」は、中国からやってきた検索エンジンです。
    中国では Google よりもシェアの大きい検索エンジンで、こちらもなかなか優秀な検索結果を導き出
    してくれます。日本の「百度」は、法律的な問題があり、その機能を制限されていますが、本家の中
    国では、なんと MP3 検索もできてしまうのです。


    SEO を行う上では、こういった新進の検索エンジンも視野に入れる必要があります。


    これら検索エンジンのシェア争いが加熱することにより、今後の検索アルゴリズムは、さらに高度な
    ものへなっていくと思われます。




                                                        【Mooter】
                                          http://www.mooter.co.jp/



                                                     【百度 Baidu】
                                              http://www.baidu.jp/




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■8、SEO に役立つツール&サービス


    SEO を行う上で役立つツールをご紹介しておきます。
    賢威サポートページでは、この他にも多くのツールを多くご紹介しておりますので、是非
    チェックしてみてください。



    ・・・続きは商品版マニュアルで⇒




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~2、キーワード選びを賢く行う~


    ■1、1 サイト 1 ジャンルが基本



    最近の検索エンジンは、サイトのジャンルを絞り込むようになり、複数のジャンルを扱ったサイトが上
    位表示するのは難しくなってきました。
    つまり、「1 サイト 1 ジャンル」に絞り込んだサイト制作が重要になってきたのです。


    後述するアンカーテキストの章でも述べていますが、違うジャンルのキーワードを詰め込みすぎると、
    狙っていたキーワードの力が弱くなります。


    例えば、「作曲と美容とゴルフの講座」と言うようなサイトタイトルの場合、あまりにもジャンルがバラ
    バラなため、「作曲」「美容」「ゴルフ」、どのキーワードでも上位表示が難しくなるわけです。


    SEO には、後述する「近接キーワード」の理論が大きく関わってきますが、例えば、下記の二つ
    のサイトタイトルがある場合、「りんご」というキーワードで上位表示しやすいのはどちらでしょうか?




    1、りんごを食べるゴリラの写真集

    2、りんごを栽培する農家のブログ



    答えは「2」のページです。
    なぜなら、「りんご」というキーワードで考えた場合、「ゴリラ」「写真集」よりも、「栽培」「農家」の方が、
    「りんご」に近い意味を持つからです。




    つまり、「1 サイト 1 ジャンル」をうまく実現するには、近接キーワードを選ぶコツが必要になります。
    それをまず、念頭において下さい。
    近接キーワードに関しては、後で詳しく取り上げます。




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■2、1 ページ 1 サブジャンルをうまく使う



    先ほど、1 サイト 1 ジャンルと書きましたが、「1 ページ 1 サブジャンル」という概念もあります。
    「ジャンル」というのが「メインキーワード」だとすれば、サブジャンルとは「近接キーワード」のこと
    だと言えます。




    あなたは内部ページのタイトルを適当に決めていませんか?



    内部ページのタイトルは、実は非常に重要です。


    3 章でも取り上げますが、私は
    ソースの中で検索エンジンが最も重要視するのは、タイトルタグ
    だと考えています。


    極端な話、検索エンジンは、そのサイト内の全てのページタイトルを分析して、そのサイトのジャン
    ルを決定する、そんなことも考えられるのです。




    まだ「近接キーワード」や「ページ評価・サイト評価」の理論を詳しく説明していませんので、少しや
    やこしいかもしれませんが、一例をご紹介します。


    私の実験サイト「                」は、「    」というキーワードで SEO を行っていま
    す。このサイトの内部ページのタイトルを少しご紹介しますと・・・・、




    ・・・続きは商品版マニュアルで⇒




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■ 4、YST における「近接キーワード」のアルゴリズム


    最近、YST では面白い検索結果を見ることができます。
    例えば「●●講座」と検索したとき、上位表示されているサイトの中に、「●●講座」というキーワード
    がまったく含まれていないサイトがあるのです。


    当方と関係の無いサイトですので、このマニュアルではご紹介できないのですが、そのサイトのソー
    スには「●●講座」というキーワードはまったく含まれていません。
    また、外部サイトから貼られているアンカーテキストにも、「●●講座」というキーワードはまったく含
    まれていないのです。


    不思議に思った私は、そのサイトのリンク先のアンカーテキストを調べました。
    すると、面白いことが分かったのです。


    そのサイトのアンカーテキストには、「講座」ではなく「塾」というキーワードが使われていました。
    そこで私は、YST では近接キーワードアルゴリズムが強く働き、「講座」は「塾」と同じジャンルのキ
    ーワードと認識されているのでは?と考えたのです。




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                             48
これは、今のところ、YST でのみ見られる現象です。


    YST では今後、このような検索結果を多く見ることになるかもしれません。




    ■5、「近接キーワード」のアルゴリズムが導入された背景



    検索エンジンは、毎日膨大なデータを取得し、解析しています。
    比較・分析するための症例データがどんどん増えることで、検索エンジンはどんどん賢くなっていき
    ます。


    以前、ページの自動作成ツールなどが流行しましたが、それらはキーワードを無機質に埋め込ん
    だ、意味不明な文章を生成するものでした。




    そのようなソフトで作成された無機質な文章でも、数年前までは何らかの効果がありました。
    しかし、最近ではほとんど SEO に効果がありません。


    なぜなら、検索エンジンが文章を正しく解析する力を身につけたからです。


    検索エンジンがデータを多く集めれば集めるほど、



    ・・・続きは商品版マニュアルで⇒




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■10、中小企業が陥る、ビックキーワードの甘い罠



    私のお客様には、ビックキーワードで上位表示されたおかげで顧客が増えた、というお客様が大
    勢いらっしゃいますが、すべてのお客様の売れ行きが伸びているかと言えば、そうではありません。


    ネットからの顧客が増えるということは、「冷やかしの客」も増えるということを忘れてはいけません。


    例えば 「ストーブ」 で検索してくるお客様と、「ストーブ 販売 送料無料」 で検索してくるお客
    様だと、圧倒的に後者の方が成約率は高いでしょう。


    また、「冷やかしの客」が増えると、その分、対応に時間がとられ、最悪、本当に商品を求めるお客
    様を獲得するチャンスを逃す可能性もあります。
    そうなってしまっては、何のための SEO か分かりません。


    膨大なアクセスを経験したことの無い方にとっては、うらやましい悩みのように思われるかもしれませ
    んが、膨大なアクセスは時としてマイナスを生むことがあるのです。


    そういう場合は、複合キーワードのみに集中した SEO を行った方が良いかもしれません。




    ■11、コンバージョンレートをあえて少なくすることが、利益に?



    当方のお客様には、こんな面白いお客様もいらっしゃいました。




    SEO で 1 位になってほしいけど、注文数は据え置きでいてほしい




    これを聞いて私は、一瞬、「え?」と思いましたが、お客様の言うことも一理ありでした。




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一般的に、検索結果で 1 位表示されている企業は、社会的な信用のある企業、だと認識されやす
    く、検索結果の 1 位表示は、今や企業のステータスシンボルとなっています。




    このお客様が言いたかったのは、


    これまでは、昔からのお客様を守るために「一見様お断り」の精神だったけど、昔から
    のお客様から、当社が検索エンジンで 1 ページ目にきていないという意見があり、老
    舗のプライドを守るためにも、とりあえず上位表示しておきたい

    ということでした。


    これはかなり贅沢なお願いですが、そこをなんとかするのが SEO コンサルタントの仕事です。


    私は下記のように考えました。




          1、上位表示で増えたアクセスのために、業務が滞るとマズイ


                           ↓


       2、これまで通り、その商品を本当に求めている質の良い顧客を集める


                           ↓


          3、その商品を本当に求めるなら、ページの隅々まで見るはずだ




    というわけで、私はそのサイトに「ある仕掛け」を施しました。


    サイトの中に、その商品を本当に求める人であれば見つけられる「隠しページ」を用意し、その「隠
    しページ」に辿りついた人だけが、「お問い合わせ」や「資料請求」を行えるというものです。


    前代未聞のとんでもない企画でしたが、この企画は成功しました。




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                           51
現在、その企業様は、上位表示の憂いも消えた上、これまで通り、質の良い集客を継続でき、大変
    満足されてらっしゃいます。




    ■12、ミスキーワードを使った賢い集客法



    ミスキーワードと言うのは、「打ち間違いのキーワード」です。



    ・・・続きは商品版マニュアルで⇒




    ■13、「ニッチ」が「メジャー」を超える!



    ニッチなキーワードで上位表示されると、メジャーキーワードでも上位表示されることがあります。




    その理由はいたってシンプルです。
    ニッチなキーワードには、たいていメジャーキーワードが含まれているからです。




    例えば「受験 勉強 やり方」というキーワードには、「受験」、「勉強」、「受験勉強」、という 3 つのメ
    ジャーキーワードが、含まれています。


    つまり、「受験 勉強 やり方」というキーワードで SEO を行うことは、「受験」、「勉強」、「受験勉強」、
    という 3 つのメジャーキーワードの SEO にもつながるのです。




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                             52
理由はそれだけではありません。




    ニッチなキーワードをターゲットにしたサイトは、中身の濃いサイトになりやすく、「ナチュラルリンク」
    を獲得しやすいのです。




    「ナチュラルリンク」とは、こちらが相互リンクをお願いして獲得したリンクではなく、一方的に貼られ
    たリンクのことです。
    ナチュラルリンクの力は絶大で、相互リンクとは比較にならないプラスの効果をもたらします。

    ナチュラルリンクを多く集めることが SEO 成功の鍵、とも言われています。



    ニッチなキーワードを使ったサイトは、顧客ターゲットを絞ることができるため、専門的な内容となり、
    中身の濃いサイトになりやすいものです。
    そのような中身が濃いサイトには、「ファン」がつきます。


    その「ファン」がナチュラルリンクを生み出してくれるのです。


    例えば、ファンが自分のブログを持っていれば、そのブログであなたのサイトを紹介してくれるかも
    しれません。そしてさらに、そのブログを見た第三者が、あなたの新しいファンになるかもしれませ
    ん。


    ファンが増え続けていけば、あなたのサイトの宣伝員は勝手にどんどん増えてゆき、ナチュラルリン
    クも勝手にどんどん増えていくのです。
    スポーツでもそうですが、ファンの力はすごいものです。


    関係があるかどうか分かりませんが、スポーツの本場である、アメリカ生まれの Google は、特にこの
    「ファン」の概念を重要視している気がします。




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                             53
~3、タイトルタグの賢い考え方~


    ■1、「サイトタイトル」 と 「ページタイトル」 の関係


    コンサルティングをしていると、「どうしてこんなタイトルをつけたのだろう?」というサイトに出くわす
    ことが多々あります。そういうサイトは、まずタイトルの見直しを行う必要があります。


    タイトルというのは、外部でリンクを貼ってもらう場合のアンカーテキストになりますし、<TITLE>タグ
    内のキーワードは、SEO において、今もかなり重視されています。




    タイトルには大きく分けて二種類のタイトルがあります。




    1、サイト全体を表す 「サイトタイトル」

    2、ページを表す 「ページタイトル」


    この二種類がどう違うのかをご説明します。




    ■2、「サイトタイトル」 と 「ページタイトル」 の違いとは?



    例えば、当方の実験サイト、「               」を例に取り上げます。

    このサイトの「サイトタイトル」と、「ページタイトル」・・・続きは商品版マニュアルで⇒




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                            54
~5、クローラが好むソースとは?~


    本書のポリシーは「プラスになりそうなものは全部取り入れる」というものです。

    「ソースを美しく書く」というのも一つです。




    検索エンジンのデータベースに登録されている情報は、クローラと呼ばれるプログラムがネット上で

                          ⇒ プログラム」という考えが、SEO では重要です。
    集めた情報ですが、この「クローラー




    プログラムとは、任務を冷静に遂行するロボットです。
    したがって、一切の感情を持っていません。

    「このページの画像が気に入ったから、検索エンジンの上位にしてあげよう」



    などということは、絶対に起こりません。




    私はプログラミングの仕事も行います。

    プログラミングと言うのは、ロボットを動かすための「ソース」と呼ばれるコードを書く作業ですが、プ
    ログラミングの醍醐味とは、



    「どれだけ美しいソース1を書けるか」ということなのです。



    1ソースコード、ソースプログラムと呼ばれ、ソフトウェア(コンピュータプログラム)の元と
    なるテキストデータ。 プログラミング言語に従って書かれており、コンピュータに対する一連
    の指示である。




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                            55
美しく整理されたソースは、ロボットの処理速度を上げ、作業効率を上げます。
    逆に、整理されていないソースは、ロボットの処理速度を下げ、作業効率を下げてしまうのです。


    つまり、ロボットは「美しいソースを好む」ということが言えます。




    さて、本題に戻します。




    ホームページを形作るのは、「HTML」や「XHTML」と呼ばれるコードです。
    本書では、それらをまとめて「ソース」と呼ぶことにします。




    「Internet Explorer」や「Firefox」などのブラウザは、ソースを解読し、それを視覚的に表示するソフト
    です。そのため、ソースにエラーがある場合は、おかしな表示をしてしまいます。




    ブラウザで正確な表示ができないということは、そのサイトをインデックスしても仕方がないというこ
    とですので、ソースにエラーがある場合、クローラがインデックスをしてくれないこともあります。


    また、ダラダラと長いソースの場合、ファイルサイズが大きくなりがちです。
    そういったソースは、クローラに負担を与えるだけですので、敬遠される可能性もあります。


    ソースが整理整頓されていない場合、そのソースの解読には負荷がかかります。
    自分の作業効率を悪くなるソースを好むロボットなんて、聞いたことがありません。


    そこで私は、一つの理論を考え出しました。




    クローラが喜ぶ美しいソースを書くことが、SEO に重要である、と



    本書では、美しいソースと醜いソースの見分け方をご紹介することにします。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo   56
~6、美しいソースとは?~



    前章で、「美しいソースを書くことが SEO では重要」と書きました。

    しかし、注意しておいてほしいことがあります。


    それは、美しいソースさえ書けば、上位表示されるとは思わないでほしい、


    ということです。




    なぜなら SEO の成功には様々な要素が必要だからです。
    美しいソースを書くことは、SEO を成功させる要因の一つである、と認識して下さい。



    美しいソースであるためには、どんな要素が必要かを箇条書きで表してみました。




    1、その時代標準の HTML/XHTML 文法で書かれたソース(W3C 準拠とも呼ぶ)


    2、無駄なタグのないソース


    3、できるだけ軽量化されたソース


    4、HTML/XHTML チェックツールで、エラーのないソース




    次章より、これらの要素について詳しくご説明していきます。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo
                             57
~7、その時代標準のソースにする理由~



    ■1、あなたは「HTML」派?、「XHTML」派?



    HTML ソースとは、HTML 文法で書かれたものです。

    「その時代標準の HTML 文法」とは最新の HTML 文法のことを指し、現在の最新 HTML 文法は
    「HTML4.01」と呼ばれるものです。


    しかし、最新の HTML 文法とは書きましたが、現在の標準文法は「HTML」から「XHTML2 」へと移行
    しつつあります。

    新規サイトの制作を「HTML」で行う HP 作成会社は、まず見かけないでしょう。
    ですが、本書はとりあえず「HTML4.01」で、話を進めていきます。




    「HTML4.01でソースを書くのは時代遅れなのでは・・・?」



    確かに、現在、HTML は旧式のホームページ言語と言われています。




      Web ページを記述するためによく使われる HTML を、XML に適合するように定義し直した
    2

    マークアップ言語。W3C が仕様策定を行っている。
    HTML を XML 準拠のものに更新した理由として、インターネットをはじめとしたオンライン
    でのデータの送受信に XML が使用されることを想定し、         HTML 文書も XML 処理系で統一的に
    扱える環境を整える必要があったことが挙げられている。
    現在の最新版は XHTML 1.1 で、文書見栄えを指定するタグが廃止(見栄えの記述は全て CSS で
    行なうことになった)など、文書構造の記述に特化した言語へと変化しつつある。
    XHTML の各バージョンに共通した HTML との違いをいくつかあげると、タグ名がすべて小文
    字に統一される、    終了タグをもたず単独で使用される    「<br>」   などのタグを     「<br/>」ないし「<br
    />」と書く、などがある。   (参考出展:e-Words http://e-words.jp/w/XHTML.html)




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo      58
XHTML でソースを書く方が、今後のメリットは大きいでしょう。

    ですが、初心者の方には XHTML を強くお勧めできない理由があるのです。




    ■2、「XHTML」を使うメリットとデメリット


    「XHTML」は次世代のマークアップ言語として注目されています。

    将来的には、ほぼすべてのサイトが XHTML へ移行していくでしょう。

    私が管理しているサイトのほとんどは XHTML のサイトであり、新規 Web 制作を行う時は、必ず
    XHTML で制作するようにしています。

    次世代のホームページ言語である「XHTML」を使えば、様々な仕組みをサイトに追加できます。
    XHTML は、大きな可能性を秘めた次世代のマークアップ言語なのです。




    しかし現実には、インターネットの主流はまだ「HTML4.01」なのです。




    その理由をお話します。




    ■3、「HTML4.01」が、未だにインターネットの主流である理由



    XHTML の使用が W3C によって勧告されたのは 2000 年 1 月です。XHTML の使用が勧告されて
    から、すでに 6 年以上が経過しました。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo59
ほぼすべてのブラウザが XHTML に対応し、多くのサイトが XHTML で書かれているとは言っても、
    ネットのコンテンツが XHTML に対応しきれていないのです。




    例えば、アフィリエイトのタグのほとんどが HTML タグです。


    「まぐまぐ」の登録フォームも HTML タグです。


    「Google アドセンス」も HTML タグです。



    HTML タグを XHTML の文法へ修正するのは簡単ですが、XHTML の文法は、HTML に比べて制
    約が大きく、少しの記述ミスでもエラーが出る繊細なタグです。

    私はプロですから、HTML を XHTML へ書き換えるのは難しくありません。しかし、初心者の方がそ
    の作業をスムーズに行えるか?と聞かれると、素直にハイとは言えないのです。

    XHTML と HTML4.01 では、細かい違いが多くあります。例えば下記のような違いです。




    1、入れ子にならないタグは、半角スペース&「/>」で完結する必要がある。

      例:<br> → <br />、 <meta> → <meta />、 <hr> → <hr />、

        <img> → <img />、 <input> → <input />など

    2、<FONT>タグを使ってはならない。文字のデザインは CSS で行う。

    3、タグは、<!DOCUMENT TYPE>宣言を除き、すべて小文字で書かなくてはならな
    い。

    4、XHTML の宣言が必要

      例: <?xml version=quot;1.0quot; encoding=quot;Shift_Jisquot;?>




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo             60
同じことを表現する場合では、HTML と XHTML では下記のように変わります。

    「<meta>タグ」や「<br>タグ」に注目して、見比べてみて下さい。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo61
HTML で制作したサイトをお持ちのお客様は、急いで XHTML に移行する必要はないかと思いま
    すが、新規でサイトを立ち上げられるお客様は、XHTML でサイトを作られるのが良いと思います。

    これはあまり関係ないかもしれませんが、最近の検索結果には、XHTML で作られたサイトが総じて
    上位表示されている印象を受けます。

    今後のことを考えるのであれば、XHTML でのサイト制作は欠かせないでしょう。




    一応、付属の HP テンプレートは、HTML 用と XHTML 用の 2 種類をご用意しています。

    これらのテンプレートを使って、HTML と XHTML の違いの勉強をしていただくのも良いと思いま
    す。




    XHTML と言っても、基本は HTML です。




    難しいことはまったくありません。市販の本が一冊あれば十分です。

    次世代フォーマットの HP 言語ですので、今後、クローラから何かの加点を受けることは十分考えら
    れます。




    HTML と XHTML の違いに関する話は、ひとまずここで終了とします。

    これ以降は、分かりやすく説明するために「HTML4.01」を基準にした解説を行っていきますが、そ
    れらは、HTML、XHTML どちらでも使えるテクニックです。




Copyright 2007 Shigeoki Matsuo62
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  • 1. 2007 年 4 月 24 日第 1 版発行 サンプル版 著者:松尾茂起 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 1
  • 2. ~免責事項~ ●本書の目的 本書は「SEO 対策に効果的」と言われる情報の提供を目的としています。 SEO 対策に 100%確実なことはありません。 本書を用いた上での、個々のトラブル・不利益について、著者はいかなる責任も負いません。 ●本書記載の情報について 本書記載の情報は、2007 年 4 月 20 日現在のものを掲載しています。 本書記載されている URL 等の情報は予告無く変更されることがあります。 本書記載のキャプチャ画像は、InternetExplorer 6 を用いたものです。お使いのブラウザの環境に よって表示が異なる場合があります。 ●著作権について 本書を一部分でも無断転載・無断販売される行為は、著作権法に違反いたします。 そのような行為が発覚した場合は、法的手段をとらせていただき、損害賠償請求等のしかるべき措 置をとらせていただきます。 ●出典について 本書にて参考にさせていただいたサイト様にはサイトの URL を掲載させていただくことで、出展と代 えさせていただきます。 ●本書に関するご質問・ご意見について 「matsuo@shigeoki.com」まで、メールにてお問い合わせ下さい。 サポートに関する詳細は、当サイトに明記してありますので、ご確認をお願いいたします。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 2
  • 3. ~目次~ ■0、はじめに 1、松尾にとっての SEO とは 2、「予測」するには膨大な情報が必要 3、「サイト」と「ページ」の呼び方について 4、「ブログフィルタ」の導入 5、2007 年 4 月 1 日、YST が大変動 6、検索エンジンは、一体何が更新されるのか? 7、松尾の SEO 実績のご紹介 8、SEO とは「文字」を扱う作業である 9、名刺代わりの SEO 10、SEO の噂を信じてはいけない 11、SEO 対策マニュアル「賢威」のベース 12、「美しいソース」って結局何? 13、SEO には「美しいソース」は必要無い、という意見 14、HTML チェッカーで高得点を出す意味 15、あなたが SEO を業者に頼むときは・・・ 16、本書を発売した理由 17、「電子マニュアル」として販売するにあたり ●基礎編--------------------------------------------------------- ■1、SEO の基礎 1、SEO に必要な 3 要素 2、アンカーテキストとは? 3、リンクポピュラリティとは? 4、小型検索エンジンとは? 5、オーソリティー&ハブの概念とは? 6、ニュースリリース戦略とは? 7、YST や Google 以外の検索エンジン 8、SEO に役立つツール&サービス Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 3
  • 4. ●キーワード選び編--------------------------------------------------- ■2、キーワード選びを賢く行う 1、1 サイト 1 ジャンルが基本 2、1 ページ 1 サブジャンルをうまく使う 3、「近接キーワード」の見つけ方 4、YST における「近接キーワード」のアルゴリズム 5、「近接キーワード」のアルゴリズムが導入された背景 6、コンバージョンレートが期待できるキーワードを選ぶ 7、コンバージョンレートの高いキーワードを探すコツ 8、キーワードアドバイスツールでキーワードを選ぶコツ 9、Google アドセンス、高額狙い目キーワードの見つけ方 10、中小企業が陥る、ビックキーワードの甘い罠 11、コンバージョンレートをあえて少なくすることが、利益に? 12、ミスキーワードを使った賢い集客法 13、「ニッチ」が「メジャー」を超える! ●タイトルタグ編---------------------------------------------------- ■3、タイトルタグの賢い考え方 1、「サイトタイトル」と「ページタイトル」の関係 2、「サイトタイトル」と「ページタイトル」の違いとは? 3、ブログが SEO に強かった理由はここにもあった! 4、サイト評価とページ評価 5、サイト評価を上げるために、ディレクトリをしっかり切る 6、タイトルタグを決める極意 ●アンカーテキスト編-------------------------------------------------- ■4、アンカーテキストを極める! 1、アンカーテキストへのキーワードの詰め込みは避ける 2、Google でのアンカーテキスト神話の崩壊 3、消えゆくアンカーテキストの効果 4、1 ページに複数のアンカーテキストを設置する Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 4
  • 5. ●ソース編--------------------------------------------------------- ■5、クローラが好むソースとは? ■6、美しいソースとは? ■7、その時代標準のソースにする理由 1、あなたは「HTML」派?、「XHTML」派? 2、「XHTML」を使うメリットとデメリット 3、「HTML4.01」が、未だにインターネットの主流である理由 ■8、非推奨のタグには気をつけよ ■9、HP 制作はソフトを使わず、タグ打ちで ■10、重要な部分はソースのはじめに書け! ■11、<TABLE タグ>によるデザインは無意味 1、<TABLE>タグはデザインのためのタグではない 2、<TABLE>タグの使用が必要なとき 3、SEO における<TABLE>タグ 4、<TABLE>タグを使わずにデザインするには? ■12、見出しタグをうまく使う方法 1、見出しタグ(<H>タグ)は重要? 2、意味不明な見出しタグの使い方は NG 3、クローラは見出しタグに厳しくなった? 4、見出しタグを CSS でコントロールするとペナルティを受けるのか? 5、効果的な<H1>タグの使い方 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 5
  • 6. ■13、強調タグをうまく使う方法 1、強調タグを使うことでペナルティを受ける? 2、「強調タグ」を使わずとも、強調はできる 3、装飾タグをうまく使うコツ ■14、<meta>タグを賢く使う 1、<meta>タグとは? 2、<meta content=quot;index,followquot;>は、SEO に必要無し 3、<meta content=quot;noindex,nofollowquot;>は、SEO に必要な場合がある 4、<meta name=”keywords”>に、キーワードを詰め込みすぎない 5、<meta name=”description”>の記述は、かなり重要 ■15、軽量化されたソースを意識せよ! 1、ファイルサイズで順位が変動する? 2、Youtube のタグには気をつけよ 3、やり過ぎの軽量化は NG 4、Javascript や、CSS は徹底的に外部ファイル化すべし 5、プロもなかなか行わない Flash ファイルの外部ファイル化 6、あのソースもこんなに軽量化できる ■16、重要!HTML チェッカーによるソースのチェック 1、HTM チェッカーとは? 2、チェッカーで高得点をとる意味 3、アフィリエイトタグの貼りすぎは良くない ■17、文字コード「Shift-JIS」と「UTF-8」 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 6
  • 7. ●コンテンツ編------------------------------------------------------ ■18、SEO を超える「クロスブラウザ」とは? 1、クロスブラウザ仕様は SEO 以前の問題 2、ブラウザごとのレイアウト崩れが起こる原因 3、「wii ブラウザ」が次世代ブラウザとなる? 4、携帯業界にフルブラウザの波がくる! ■19、魅力あるコンテンツを作るテクニック 1、オリジナリティー要素の考え方 2、需要のある文章を意識し「LPO」を施す 3、新しいものを常に取り入れる姿勢で ■20、SEO に強いライティング 1、近接キーワードを意識した文章を 2、上手な Web ライティングにはコツがある ■21、他人事ではない「Google 八分」の恐怖 ■22、無料のアクセス解析ツールに気をつけよ ●コンテンツアップ編-------------------------------------------------- ■23、サイトマップを送信せよ! 1、サイトマップ XML を作る 2、サイトマップ XML を Google に送信する 3、サイトマップ XML を各検索エンジンに見に来てもらう Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 7
  • 8. ■24、Google ウェブマスターツールを使い倒す ■25、エイジングフィルタ&アドバンテージの概念 1、エイジングフィルタ&アドバンテージとは? 2、新規サイトは必ずどこかのページからリンクを貼ってもらう ●外部リンク獲得編-------------------------------------------------- ■26、Google ツールバーの真実 1、見せかけのページランク 2、真のページランクの存在 3、Google ツールバーに隠されたアルゴリズム? ■27、ナチュラルリンクとは? 1、ナチュラルリンクとは? 2、ナチュラルリンクとバイラルコンテンツの関係 ■28、検索エンジンスパム大解剖 1、YST が語る検索エンジンスパム 2、Google が語る検索エンジンスパム ■29、危険な外部リンク 1、身を滅ぼす無作為な相互リンク 2、関連性の無いサイトとの相互リンク 3、1 ページにリンクが 50 個以上存在するページ 4、「隠しリンク」によるペナルティ 5、「リンクファーム」によるペナルティ 6、リンク業者への容赦の無い制裁 7、偽装ページランクを見破る! Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 8
  • 9. ■30、賢い外部リンク獲得法 1、ジャンルが同じ&近接キーワードが同じサイト 2、ブログや CMS を攻めよ! 3、RSS 配信は次世代の被リンク獲得法 4、ソーシャルブックマーク対策 5、「まぐまぐ」からメールマガジンを発行する 6、「Yahoo!メルマガ」からメールマガジンを発行する 7、ASP を利用した被リンク集め 8、古くから存在しているサイト 9、更新頻度の高いサイト 10、新規サイトもオススメ 11、その他良質なサイト 12、小規模検索エンジン対策 13、サテライトサイトの制作 ■31、最良のリンク依頼先は検索窓にあり! ■32、リンク依頼メールの極意 1、リンク依頼の基本 2、良いリンク依頼メールを書くコツ 3、これがプロの書く「リンク依頼メール」だ! 4、依頼メールをプロレベルに仕上げるコツ ●バイラルマーケティング編---------------------------------------------- ■33、バイラルマーケティングを制する 1、「ゲーム」がバイラルコンテンツ? 2、バイラルコンテンツを制作する上での基本 3、素人でも作れるバイラルコンテンツの例 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 9
  • 10. 管理編----------------------------------------------------------- ■34、更新は定期的に ■35、良質なサーバ&ドメインを選べ! 1、サーバの質が SEO に影響する? 2、中古ドメインに気をつける 3、データ転送量に気をつける 賢威 2.0 付録------------------------------------------------------- ■36、あとがき ■37、SEO TIPS Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 10
  • 11. ~はじめに~ ■1、松尾にとっての SEO とは アルゴリズムの「変更」の先には、「未来」が見える。 いきなり壮大な一言ですが、本書の内容は、まさに上記の一言に集約されます。 検索エンジンの開発者は、意味も無くアルゴリズムを更新しないからです。 私はこれまで、本当に多くのサイトの SEO を手がけてきました。 正直、SEO に関する仕事ほど、地味で生産性のない仕事はありません。 これが大自然の大いなる謎を解明するのならカッコいいのですが、SEO とは、他人が作った「検索 エンジンのアルゴリズム」を必死で分析することです。 しかも、その分析は、アルゴリズムが変更されれば、また一からやり直しになります。 なんと地味な作業でしょう。 いきなり最初に愚痴を言ってしまい、申し訳ありません。 そういうことがあり、私は 2 年前からスタイルを変えました。 検索エンジンの結果を分析するのではなく、 検索エンジンの変化を予測する、というスタイルに。 そのスタイルに変えてからは、SEO でかなりの成果をあげられるようになりました。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 11
  • 12. 日々リリースされるサービスが、どういう意図を持ってリリースされたのか? なぜこのタイミングで順位変動が起きているのか? それらを予測すれば、次に行うべき SEO が見えてくるからです。 ■2、「予測」するには膨大な情報が必要 検索エンジンの予測とは言いましたが、その予測は膨大な情報によってなされるものです。 その基本は、検索エンジンのアルゴリズムを改良するため日々奮闘しているプログラマーの気持ち を考えることです。彼らが次にどんな改良を行うか、それを考えるのです。 2007 年 1 月に発売した「賢威」では、検索エンジンの情報を収集するクローラ(ロボット)の気持ち を考えました。クローラが認識しやすい美しいソースを書く方法をご紹介したのです。 美しいソースを書いて、順位が確実に上がる保障はありません。 しかし、デメリットはまったく無いでしょう。 効果がありそうなら何でも取り入れる、それが SEO の基本です。 SEO には元々真実がないわけですから、できる限り色々な可能性にチャレンジしていく。 そうすることで、不思議と上位表示されるのです。 上位表示を期待できるテクニックは数多くあります。 中には私を含む一部の方しか知らない、秘密のテクニックもあるでしょう。 それらを惜しげもなく紹介するのが本書なのです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 12
  • 13. ■ 3、「サイト」と「ページ」の呼び方について 本書では「サイト」という言葉と「ページ」という言葉が出てきます。 この違いをまず明示しておきます。 サイトと言うのは「ウェブサイト」のことです。 ページと言うのは「ウェブページ」のことであり、ウェブページが複数集まったものを「ウェブサイト」と 呼びます。 「ホームページ」と言うのは、ウェブサイトの入り口にあたるページのことですが、一般的にホームペ ージと言うのは、ウェブページの総称だと思われています。 ややこしくなりますので、本書では、ウェブサイトの入り口を「トップページ」と呼ぶことにします。 ■4、「ブログフィルタ」の導入 本書をお買い上げいただいた方の中には、ブログでの SEO にも興味がある方が多いと思いますの で、最近話題の「ブログフィルタ」について語ろうと思います。 Yahoo!検索(以下 YST)に、3 月 27 日「ブログフィルタ」なる機能がつきました。 現在、この機能はオプション扱いですが、私は今後この機能がデフォルトで導入されると思ってい ます。 【YST 検索スタッフブログ ブログフィルタ導入に関するページ】 http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/archive/2007/03/27 YST には「ウェブ検索」「登録サイト検索」「ブログ検索」などがあります。 この中で最もよく使われるのが「ウェブ検索」です。 今の「ウェブ検索」の結果には、ブログも表示されていますが、私は今後、「ウェブ検索」ではウェブ Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 13
  • 14. サイトのみ、「ブログ検索」にはブログのみ、と完全に分かれるだろう、と考えています。 ブログは誰でも簡単に開設できるという特長があり、日々ものすごい数のブログが新規作成されて います。 こんなことを書くとブロガー(ブログを書く人)から怒られそうですが、検索エンジンで上位表示され ているブログには、質の良くないページがちらほら見られます。 それらのブログは、お小遣い稼ぎ目的で記事を書いたブログであることが多く、正直、それらのブロ グを見つけると、私はゲンナリします。 ブログが検索エンジンの上位を占めていた時代がありました。 ブログが SEO に強かったのは、「検索エンジンが好むソースに整えてくれる」機能と、「リンク構造 を検索エンジンが好む状態に整えてくれる」機能によるところが大きく、そこに SEO のエッセンスを 少し追加するだけで、SEO に力を入れていないウェブサイトを簡単に追い抜くことができました。 ブログが持つ SEO に強い仕組みは、ちょっとやそっとでは崩れません。 更新が楽なため、ページが増えることで、内部リンク構造の強化は簡単に行えますし、トラックバッ クも強力な機能です(トラックバックを用いたスパム行為が頻発したので、最近の検索エンジンには ほとんど効果がありませんが)。 2005 年から 2006 年にかけて、検索エンジンがブログに振り回される日々が続きました。 おそらく、検索エンジン開発者も、こんな状況になるとは予測していなかったはずです。 そんな状況が続いたある日、「Goo」にて「ブログフィルタ」というものが導入されました。 2006 年 7 月 31 日のことです。 名前の通り「検索結果にブログを表示しない」という機能ですが、この機能が導入された背景には、 Goo 社が利用者を対象に行ったアンケートで、実に 2 割の方が「ブログを検索エンジンに表示させ たくない」と回答したことがありました。 基本的にどのブログも SEO 的な力は変わりませんから、例えばアフィリエイト目的で SEO を施した ブログは、どのブログよりも上位に来てしまいます。 それらのブログは中身の無いことが多いので、表示させたくない、ということでした。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 14
  • 15. 検索エンジンの使命には、「ユーザーが求める情報を的確に表示する」ということがあります。 Goo はその使命を守るために、ブログフィルタという一石を投じたのです。 その後、YST にもブログフィルタが導入されました。 今後、多くの検索エンジンに導入されていくことが考えられます。 ブログフィルタはまだオプションですので、利用者側で設定をしなければなりません。 しかし、今後の検索エンジンでは、ブログフィルタが初期設定となり、ウェブサイトを検索したい時に は「ウェブ検索」、ブログを検索したい時には「ブログ検索」を使う、という形になりそうな気がします。 これに対するデメリットは何もないはずです。むしろメリットばかりではないでしょうか。 勘違いして欲しくないのですが、当方はブログに恨みがあるわけではありません。 どちらかと言うと、ブログ愛好家です。 自分のブログを持っておりますし、ブログ検索もよく使います。 ただ、検索エンジンの 1 ユーザーとしては、ウェブ検索にブログも一緒に表示されると使いにくい、 と思っていました。 せっかくの「ブログ検索」が用意されているわけですから、ウェブは「ウェブ検索」、ブログは「ブログ 検索」と分けてあった方が、求める情報を手に入れやすいでしょう。 私は今後、どの検索エンジンも下記のようになると推測しています。 「ブログフィルタを使用する」が初期設定となり、「ブログフィルタを使用しない」がオプションになる そのブログフィルタですが、私は様々な検証を行いました。 その結果、今のところ、レンタルブログサービスを利用したブログのみを、その「ドメイン名」で判断し て、弾いているようです(?)。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 15
  • 16. 独自ドメインのブログや、MovableType、Wordpress で作成されたサイトは、ブログフィルタに引っか かりません。 また、「ブログ」という言葉を使用していても、レンタルブログでなければ、きちんと表示されている ようです。 ただし、この設定は今後変わっていくと思います。常に動向を探る必要があるでしょう。 ■5、2007 年 4 月 1 日、YST が大変動 2007 年 4 月 1 日。ネットに大きな激震が走りました。 YST のアルゴリズムが大きく変動したのです。 それまでの YST は正直、精度の良いものとは思えませんでした。 しかし、今回の更新で、精度はかなり向上したように思えます。 YST の更新状況は、「YST 検索スタッフブログ」で読むことができます。 【YST 検索スタッフブログ 該当のページ】 http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog/archive/2007/03/31 このブログでは、今回の更新を下記のように語っています(2007 年 4 月 1 日現在)。 「YST を採用して以来、このような大きなバージョンアップを何度も実施してきました。自信を持っ ておすすめできる、非常に優れたアルゴリズムとなっています。ぜひお試しください。 ~省略~ ランキングアルゴリズムは常に最適化される「生き物」であり、順位変動は常にあります。今回は 新エンジンへの切り替えになり影響が大きいため特にお知らせするという位置づけとなります」 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 16
  • 17. この文章から察するに、今回の YST の変動は、かなり大きなものだったようです。 また、今回の変動の前に、米 Yahoo!Search ブログにてある記事がアップされました。 米 Yahoo のクロ ーラが 、こ れ まで 使用 していた 「inktomisearch.com 」とい うホ スト名を 捨て 、 「crawl.yahoo.net」というホスト名を名乗るという記事です。 【米 Yahoo!Search ブログ 該当のページ】 http://www.ysearchblog.com/archives/000426.html これらから判断すると、2007 年の Yahoo!では、大きな変動が起こりつつあるということです。 ■6、検索エンジンは、一体何が更新されるのか? 検索エンジンの開発者が最も力を入れているのが、悪質な SEO を行っているサイトをはじく 「スパムフィルタ」です。 スパムフィルタの技術は検索エンジン各社において、最重要機密とされています。 その情報が外部に漏れることはありません。 良質なスパムフィルタを整備することは、検索エンジンの質の向上をもたらします。 検索エンジンの更新とは、このスパムフィルタを強化する作業だと言っても過言ではありません。 スパムには数多くの種類がありますが、網の目をくぐるように、検索エンジンの目を逃れているスパ トサイトが多数存在します。 それらスパムサイトは、今後の検索エンジンの改良で根絶されていくでしょう。 つまり、今後 SEO を真剣に行うのなら、「検索エンジンにペナルティを受けない、優良なサイトを作 る」ということが、最重要になるのです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 17
  • 18. 本書のベースはまさにそこにあり、「いかに優良サイトに見せるか?」という視点で、SEO のテクニッ クをご紹介しています。 そのテクニックは今後の YST に効果があり、Google、MSN、Mooter、百度など、他の検索エンジン においても有効だと思います。 現に、次でご紹介している私のサイトは、今回の YST 大変動でさらに順位を上げました。 ■7、松尾の SEO 実績のご紹介 私が管理している実験サイトの SEO 実績例をご紹介します。 (※お客様との契約上、お客様サイトはここではご紹介できません。ご了承下さい) ここでご紹介する 3 サイトは、実験目的&アフィリエイト目的で制作したものです。 あくまでも「実験サイト」ですので、デザインはまったく凝っておりません。 更新頻度も少なく、月に 1 度しか更新しないサイトもございます。 そのため、更新頻度の要素では SEO の効果が弱くなっていると思いますが、以下のような 素晴らしい結果を出せています。 (これらのサイトは Yahoo!カテゴリなどの、大手ディレクトリには登録されておりません) これらのサイトでは、アフィリエイト・物販の実験も行っております。 私はアフィリエイト報酬と物販を合わせ、月々20 万円以上の収入を得ています。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo18
  • 19. (※順位は 2007 年 4 月 15 日のもの) 位 このサイトはドラゴン桜のコミックスとは何の関係もございませんが、「近接キーワード効果」の実験 のために「ドラゴン桜」というキーワードも入れています。 ※「 」というキーワードは、シーズンによって検索回数が大幅に増減するキーワードです。 アンカーテキストの実験を行っているサイトです。 ご覧の通り、タイトルには「 」「 」というキーワードは一切入っておりません。 しかし、「 」(月間検索数 7000 回のキーワード)と検索していただくと、という大きなキーワ ードにも関わらず、他のライバルサイトより上位に表示されています。 このサイトは外部リンク掲載依頼をする時に、わざと、「 」という サイト名での掲載をお願いしていました。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 19
  • 20. 物販サイト。月々10 万円以上の収益を誇る。 ここで販売している「 」は、当方が 3 日で制作した音楽用データ集です。 3 日で制作したものが、月 10 万円売れているのですが、1年換算すると約 120 万円になります。 この利益は、まさに SEO の成功によるものが大きいでしょう。 このサイトでは、「RSS 配信による外部リンク獲得」の実験をしています。 ■8、SEO とは「文字」を扱う作業である 「早く SEO のテクニックを教えてくれ」と言われそうですが、SEO のテクニックを効果的に学んでいた だくために、この章では SEO を学ぶ心構えをご紹介しています。 SEO の具体的なテクニックは、次章から解説しておりますので、お急ぎの方は次章よりお読み下さ い。 ここまでマニュアルをお読みになって、「なんと文字だらけのマニュアルだ!」 と思われた方も多 いと思います。 これには実は理由がありまして、 SEO というのは結局のところ、「文字」をどれだけうまく操れるか、という作業です。 そのため、本書はできるだけ「文字」による解説を行っていこうと思っています。 画像は必要な部分にのみ用いていますので、何卒ご了承下さい。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 20
  • 21. ■9、名刺代わりの SEO あるキーワードが 1 ヶ月間に検索された回数を「月間検索数」と呼びます。 一般的に、月間検索数の多いキーワードは人気があり、上位表示が難しいと言われています。 人気のあるキーワードで上位表示されると、多くのアクセスを集めることができるため、SEO に力を 入れるライバルサイトが必然的に増加するからです。 人気のあるキーワードで上位表示されるだけが SEO ではありません。 ここでは月間検索数を意識しない SEO のお話をしてみます。 当方の個人サイトは、現在、「京都の作曲家」というキーワードにて、Yahoo で 1 位 (Google では 4 位) をとっています。 正直、月間検索数は 0 に近いですが、それを承知で行った SEO です。 例えば、私が音楽関係者と出会い、自分の紹介をするときに、 僕のサイトは Google で 「京都の 」 で検索すると一位なので、良かったら見て下さい と言えば、極端な話、名刺を渡さなくても自分のことを知ってもらえます。 さらには、「京都の で 1 位って、すごい人じゃないのか!?」 というイメージを持ってもらうこ とも可能です。 これを私は、「名刺代わりの SEO」と呼んでいます。 一見、すごいキーワードのように見えても、ライバルサイトがほとんどいないキーワードがたくさんあ ります。これらのキーワードは SEO を成功させやすく、名刺代わりの SEO には最適なのです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 21
  • 22. 例えば、京都で美容師をやってらっしゃる方なら、 僕は Google で 「京都の美容師」 で 1 位なんですよ と言うと、お店に来たお客様はびっくりされるかもしれません。 ああ、この人は京都では指折りの美容師さんなんだ・・・ と思ってくれる可能性もあります。 SEO に詳しくない方にとっては、『月間検索回数』なんて関係ないのです。 あるキーワードで 1 位をとっていれば、それだけですごいと思われてしまうのです。 ビジネスを成功させる上では、こういう SEO の考えも必要です。 ■10、SEO の噂を信じてはいけない SEO を行う前に、必ず頭に入れておいて欲しいことがあります。 に「真実」はない、ということです。 それは、SEO どこかに「SEO 必勝マニュアル」があるのなら、私は 1000 万円出してでも買うでしょう。 SEO の成功は、それほど大きな利益をもたらすからです。 「真実」の SEO が分からないからこそ、多くの SEO コンサルタントが日夜研究を続けているです。 そして多くの SEO 業者が凌ぎを削っているのです。 ただし、検索エンジンというのは、人間が作り出したプログラムであり、そのアルゴリズムには、必ず 理由があります。 その「理由」を見つけ出すのが、我々SEO コンサルタントなわけですが、多くの分析と検証の結果、 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo22
  • 23. 効果があると思われるテクニックは、確かに存在しています。 そして、近い将来順位を落とすであろう、グレーなテクニックも存在します。 当マニュアルは、それらのテクニックを、松尾独自の理論を交えてご紹介しています。 SEO で最も重要とされるのは、下記の 3 要素です。 1、適切なキーワード選び 2、リンクポピュラリティ 3、アンカーテキスト (リンクテキスト) これらの要素がうまく絡み合わないと、SEO の効果は現れません。 (※「リンクポピュラリティ」とは、リンクされることで増加する、ウェブサイトやページの人気度です) これら 3 要素は、SEO を始めたばかりの初心者の方でも知っており、現在ほとんどのページが、これ らの 3 要素を重視した SEO を行っています。 しかし、それらのページすべてが上位表示されているかと言うと、そうでもありません。 なぜなら、SEO を成功させるには、上記の要素以外にも大事な要素が多くあるからです。 例えば、大事な要素として知られているものの一つに、「Google ページランク」があります。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 23
  • 24. 」のページランク↑ Google 独自の判断基準であるページランクは、リンクポピュラリティを 10 段階の数値で表したもの ですが、一般的にページランクが高ければ高いほど、そのページは上位表示されると言われてい ます。 しかし、ページランクが高いにもかかわらず、上位表示されていないページが多く存在している事 実をご存知でしょうか? なぜ、そのようなことが起きているのか? 簡単な理由です。 「ページランク」は Google にとって、様々な判断基準の一つに過ぎないからです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 24
  • 25. ページランクが高いということは、それだけ何かの評価を受けていることだとは思いますが、Google にて上位表示されるためには、ページランク以外にも、他の要素が重要になってくるわけで、 ページランクを上げることだけに気をとられていると、いつまでたっても上位表示されないこともあ りうるのです。 ページランク以外に重要な他の要素が、一体何なのかは明かされることはありません。 しかし、最初にご紹介した、「適切なキーワード選び」「リンクポピュラリティ」「アンカーテキスト」の 3 要素が重要であるということに、変わりはないでしょう。 また、Google には 200 ほどのサイト判断基準があり、様々な視点から上位表示を判断していると 言われています。 大事な要素と言えば、「キーワード出現頻度(キーワード密度)」という言葉もよく聞きます。 「1 ページに含まれるキーワードの数は、文章量に対し、●パーセントにしなくてはならない」 というものですが、これも最近では重要な要素ではありません。 要は不自然な文章にならなければ良いのです。 普通に文章を書いていれば、キーワードが 20%以上になったりすることはないでしょう。 SEO に関する噂は、まだまだ存在します。 「見出しタグを、スタイルシートを使って小さくすると、スパム扱いされる」 「相互リンクはたくさん行ったほうが良い」 などなど・・・・・・・・ そんな噂に振り回される人たちが多くいます。 なぜなら、皆、本当に効果的な SEO が何なのか悩んでいるからです。 1 分 1 秒で進む現在のインターネットにおいて、「SEO で悩む」ということは、大変な時間のロスです。 毎日ものすごいスピードで増え続ける新規サイト。 ジタバタしていると、気付けばあなたの周りは強力なライバルサイトばかりだった、などということが 起こりうるのです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 25
  • 26. これからの時代は、今までのような「悩む SEO」ではいけません。 賢く威力のある SEO を始めるべきなのです。 その「賢く威力のある SEO」をテーマとし、私は一冊の SEO マニュアルを執筆しました。 それが、SEO 対策マニュアル『賢威』です。 ■11、SEO 対策マニュアル「賢威」のベース 本書のベースとなるのは、 「検索エンジンから受けるペナルティをなくし、優良サイトとして認識させる」 ということです。 「ペナルティ」の考え方は人それぞれですが、私が考えるペナルティとは、「スパム扱いを受けて、 検索エンジンから姿を消す」と言った、大きなものではありません。 検索エンジンがサイトの順位を決める上で使っていると思われる、採点システムにおける加点・減 点のことです。 私は、例えば下記のような場合にペナルティを受けると考えています。 ・ 無作為な相互リンクを行っている。 ・ タグの使い方がおかしい。 ・ ソースが乱雑に書かれ、ファイルサイズが肥大化している ・ キーワードの埋め込みが過剰な、機械的な文章を書いている。 ・ 質の良くないレンタルサーバでサイトを運営している ・・などなど。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo26
  • 27. ソースの書き方一つでペナルティを受ける? そんな話聞いたことないぞ。 そう思われる方が多いでしょう。 「ソースの書き方一つでペナルティを受ける」、そんなことは、ほとんどの SEO 書籍に書かれていな いからです。 実は、米 Google 検索の Adam Lasnik 氏は、「HTML コードに多少の間違いがあっても、クロールに は問題はない」と 2006 年 12 月に語っています。 【Google ウェブマスターヘルプでのディスカッション】 http://groups.google.com/group/Google_Webmaster_Help-Requests/browse_thread/thread/f889 0a5cd938074a/dbcd8c8332ac3259?lnk=gst&q=&rnum=15 - dbcd8c8332ac3259 ただ、この話には続きがあります。 「品質のガイドラインを守るのも重要」だと語っているのです。 結局どっち?という話になりますが、こういった議論は最終的には、 「クローラはタグ(ソース)をしっかり認識しているのかしていないのか、どっち?」 ということになると思います。 この議論は、現在もネットのいたる所で繰り広げられていますが、当方は 「クローラはタグ(ソース)をしっかり認識している」と考えています。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 27
  • 28. ホームページのデザインを知るためには、ソースを解読しなければなりません。 ソースが汚いサイトはデザインが崩れてしまいますが、もし検索エンジンがソースを認識しないので あれば、デザインの崩れたサイトが、検索エンジンの上位を独占する事態もありうるでしょう。 そんなことを検索エンジン開発者が見逃すと思いますか? ■12、「美しいソース」って結局何? 「賢威」には、膨大なホームページテンプレートが付属しています。 それらテンプレートのソースは、私が徹底的に美しさを追及しています。 結局のところ、「美しいソース」とは何なのでしょう? 軽くご説明したいと思います。 「美しいソース」とは、必要最小限のタグを使い、文書の論理構造がきちんと記述された、軽 量化を意識したソースのことです。 ソースの軽量化を行うためには、スタイルシート(CSS)を用いる必要があります。 デザイン要素をスタイルシート(CSS)へ分離すれば、メインの HTML ファイルをスリムにすることが 可能です。 CSS の使用は、ウェブの世界権威「W3C」が提唱しており、HTML(XHTML)と CSS によるサイト制 作はネット上の常識となっています。 そして、「W3C」が提唱しているタグの使い方を取り入れることで、必然的にソースは美しくなり、軽 量化されます。 美しいソースは、検索エンジンのクローラの読み込み精度の向上は勿論のこと、キーワードの強 弱関係を正しく主張しやすいという利点があるのです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo28
  • 29. ■13、SEO には「美しいソース」は必要無い、という意見 現在「SEO」と検索して上位に表示される SEO 会社サイトの多くが、美しいソースではないようです。 だからと言って、あなたのサイトも美しくないソースで良いのでしょうか? ちなみに、某 SEO 会社で働く知人は、お酒の席でこう語ってくれました。 美しいソースが「SEO 対策」に効果がある、なんてことになったら、 これまでの顧客に「うちのサイトも責任をもって綺麗なソースに直してくれ」と言われる 美しいソースを書くことは、SEO 会社にとっては余計な出費と時間の浪費だ、という意見です。 強力な自社リンクを保有し、その自社リンクを使った「リンクポピュラリティ」で検索上位達成を行う SEO 会社にとっては、自分の首をしめることになってしまうのです。 ただし、SEO 会社の中には、「美しいソースの記述」を売りにしている会社も増えてきました。 余談ですが、大工は自分の家をなかなか建て直さない、という話を聞きます。 本当に忙しい大工は、自分の家を建て直している暇がない、というものです。 HP 制作会社も大工のようなものです。 仕事が忙しいときに、自社の HP のリニューアルなんてできるわけありません。 ダラダラと書いていると先に進まないので、ここらで「ソース論争」は止めておきますが、美しいソー スを書くことにデメリットはありません。 美しいソースを書いていない SEO 会社が多いのであれば、それこそチャンスではないでしょうか。 ただし、くれぐれも勘違いしてほしくないのは、 美しいソースを書くだけで上位表示するというのは大間違い、だということです。 美しいソースを書くことは、SEO テクニックの一つに過ぎません。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 29
  • 30. ■14、HTML チェッカーで高得点を出す意味 後ほどご紹介しますが、ソースの正確さを採点してくれる「HTML チェッカー」というツールがありま す。 本書では「HTML チェッカー」を使ったソースのチェックを推奨していますが、チェッカーツールで の高得点は、美しいソースを書いた末の「副産物」に過ぎません。 正しくサイト構築を行えば、HTML チェッカーの高得点は自然に出ます。 重要なのは、別に 100 点満点でなくても構わないということです。 「軽量化された美しいソース」であることが重要です。 満点を出そうとして、必要の無いタグを入れるのはやめましょう。(例: <div><br /></div> など) 例えば、アフィリエイトタグなどは、チェッカーによっては不明なタグと見なされることがあります。 それはタグに含まれる独自の文字列が原因ですので、特に気にしなくて良いでしょう。 どうしても点数を気にされる方は、アフィリエイトタグの数を減らしていただくのが一番だと思います。 後述しますが、アフィリエイトリンクを多数設置することで、検索順位が下がる現象も報告されてい ます。 また、HTML チェッカーで満点を出そうと、ひたすらソースを書き換える方もいらっしゃいますが、美 しいソースを書くだけで上位表示されるわけではありません。 キーワードを効果的に用いたライティングや、外部リンクの獲得も重要です。 美しいソースにデメリットはありませんが、デメリットがあるとするなら、 美しいソースを書くことに時間を割くあまり、他の SEO 対策ができないことです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 30
  • 31. 「時間がかかるのなら、美しいソースなんて書きたくないわ」 そう言うあなたのために、良いアイテムがそばにあるではないですか。 そう、「賢威」の HP テンプレートが。 ■15、あなたが SEO を業者に頼むときは・・・ 当方は企業様宛に SEO コンサルティングを行っていますが、最近、その依頼がかなり多くなりまし た。 その理由は、以前は他の SEO コンサルタントに頼んでいたものの、その内容が良くなかったというも のです。 SEO コンサルタントの中には市販本で学べるような知識を解説した上、「とにかく相互リンクをしてく れ」としか言わない方もいるようです。お気を付け下さい。 当方の SEO テクニックは、多くの企業様に気に入られており、毎月様々な場所でコンサルティング を行っております。 私は SEO コンサルタントとしての華やかな実績はありません。 大きな SEO セミナーも行わず、企業相手に秘密裏に活動していました。 ただし、実績はかなり濃いものだと自負しております。 私の最大の強みは、現役の Web クリエイターであることです。 京都市主催の コンテスト 2006 にて、近畿経済産業局長賞を受賞したばかりですので、 それ相応の知識と実力は備えているつもりです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 31
  • 32. 私は SEO コンサルティングだけでなく、実際にサイト制作まで取り仕切ることがよくあります。 サイト制作と SEO を別々の会社が行うケースがありますが、このケースだと、予算がかかる上、双方 の会社での意見の食い違いも発生し、SEO に強いエッセンスを最大限盛り込めません。 もし、あなたが SEO に強いサイト制作をご希望されるのなら、SEO とサイト制作の両方を行える会 社を探されるのがベターだと思います。 また、「SEO を行うならデザインの良さを捨てなければならない」などと言う会社は、外されたほうが 良いでしょう。 SEO を踏まえた上で美しいデザインを行うのが、本物のプロだからです。 ■16、本書を発売した理由 本書でご紹介している SEO 理論は、私の SEO コンサルタントとしてのノウハウをまとめたものですが、 本書があれば、SEO コンサルタントにもなろうと思えばなれるでしょう。 それほど強力なノウハウです。 私はなぜ、そんな強力なノウハウを販売してしまうのか? 現在、私が行っている SEO コンサルティングは、多くのお客様からご好評いただいています。 私が行う SEO は、サイトのソースをいじるため、SEO コンサルタントだけの仕事だったはずが、結局、 サイトのリフォームまで頼まれることが多いのです。 もちろん、仕事が増えるのはうれしいことですが、サイトのリフォームは、非常に大変な作業です。 リフォームを行うためには、他人が作成したソースをいじらなければなりません。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 32
  • 33. それはまるで、知らない人の部屋を片付けるような、大変な作業なのです。 私は現在、3 人体制で仕事をこなしています。 信頼できる優秀な Web デザイナー「D」氏。 信頼できる優秀なプログラマー「Y」氏。 そして SEO コンサルタントで Web クリエイターの私。 この少人数体制のため、請け負える仕事の量には限界があります。 しかし、ありがたいことに Web 制作の需要は増える一方なのです。 アルバイトでも雇えば良いと言われるかもしれませんが、即戦力になる優秀な人材を確保すること は難しいものです。 そういった事情があり、私は SEO コンサルタントとしての仕事のスタイルを少し変えてみることにしま した。 まず手始めとして、「自分の SEO テクニックをマニュアル化し、販売すること」を始めてみようと思っ たのです。 私の SEO 理論を「マニュアル」として販売することで、私は今よりもっと多くのお客様に、自分の SEO 対策をご提供できます。 これは慈善事業ではありません。れっきとしたビジネスです。 また、実は私は「作曲家・ピアニスト」という顔も持っております。 大手レコード会社から発注される仕事もあり、こちらの仕事も忙しく、音楽制作やコンサートの仕事 などが入ると、ウェブ制作の仕事を一旦ストップしなくてはならないときもあります。 (※私に仕事を発注されるお客様には、それをご了承していただいています) 私は小さい頃から、「何かを作る」「何かを表現する」ということが好きでしたので、この二足のわらじ には満足していますが、ビジネスとして考えた場合、とても効率の悪いスタイルになっています。 「この仕事スタイルをなんとかしたい!」 そのことも本書を販売した理由の一つです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo33
  • 34. ■17、「電子マニュアル」として販売するにあたり 本書は「電子マニュアル」です。 電子マニュアルは情報の新鮮度において、市販本より優れています。 変化の激しい現在のインターネットでは、市販本が書店に並ぶ頃には、もうすでに新しい情報がネ ットには流れているのです。 電子マニュアルは「情報商材」と呼ばれることがあります。 そして、電子マニュアルを販売することは「情報商材販売」と呼ばれます。 「情報商材販売」とは、ある分野のプロがその分野のビギナーに、自分の「ノウハウ」を電子マニュア ルとして提供する、今までに無かった型のネットビジネスです。 現在、この情報商材ビジネスは大きな注目を浴びており、たくさんのジャンルの情報商材が、インタ ーネットで販売されています。 しかし、誰でも簡単に商品を販売できるため、「情報商材」と呼ばれるものの中には、怪しいものが 多くあるのも事実です。 私は、今年の 1 月よりこの業界に足を踏み入れましたが、正直、怪しげなマニュアルが売買されて いることに、困惑しました。 この業界で、こういったマニュアルを販売することで、自分のブランドイメージを落とさないだろうか、 正直本気で悩みましたが、賢威をご購入いただいたお客様は、とても志の高い方ばかりですので、 お客様の熱意に救われている気持ちです。 レンタルブログの質の低下と同じように、「誰でも簡単に参入できる分野」というのは、たいていグレ ーな分野へ変わっていきます。 情報商材は、発行者が「言い値」で販売できます。 そのため、根拠のない高価格で販売されている商材もあります。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 34
  • 35. きちんとした内容のものもありますが、誇大広告をしているものも多く見かけます。 高額だからと言って、中身が良いとは限りません。値段には騙されないで下さい。 賢威の値段は、ホームページテンプレートの値段が大きいとお考え下さい。 商用ホームページテンプレートは、どんなに安くても1デザイン 1 ページ約 3000 円はします。 膨大なテンプレートの量、そして、自由に編集可能な 30 種類のヘッダーPSD ファイルが付属して いることを考えていただければ、この値段はかなり安いと思っていただけるのでは、と思います。 現在、賢威のテンプレートを使って作られた企業サイト様が多数存在いたします。 賢威のテンプレートは、他の Web クリエイターも編集しやすいテンプレートですので、第一線のサイ トにも導入されています。 まさに、プロがプロのために制作したテンプレートでもあるのです。 私もサイト制作を行う時は、必ずこのテンプレートをベースに作業をしています。 ご購入者の皆様には、SEO の強さだけが評価されているようなのですが(笑)、慣れれば慣れるほど、 実に汎用性の効くプロクオリティのテンプレートだと感じていただけると思います。 私は、ビジネスを成功させる最大の要因は、「人との信頼関係」だと思っています。 ネット社会ではお互いの顔が見えません。だからこそ、相手との信頼関係を大切にするべきだと思 うのです。 例え詐欺的な行為でお金を儲けたとしても、それは一時的な利益で、長い人生を考えると、自分と いう人間の価値を捨てるようなものです。 賢威ご購入者のお客様で情報起業をされる方は、それを心の片隅においていただければうれしい です。 「購入して良かった」と喜んでいただけることを願い、私は本書を執筆しました。 アフィリエイトに詳しい方にとっては、既知の内容があるかもしれませんが、何かしら新しい知識は、 このマニュアルから得ていただけるものと思っております。 本書によって、私が皆様からどれだけの信頼を得られるかは分かりませんが、私が提供できるノウ ハウはほとんど詰め込んだつもりです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 35
  • 36. 本書で取り上げていないノウハウは、随時サポートページにてご紹介しています。 本書が、皆様のネットビジネスの活性化につながることを願って。 京都の SEO コンサルタント 松尾茂起 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 36
  • 37. ~1、SEO の基礎~ いよいよこの章より、松尾の SEO テクニックをご紹介していきます。 本書はできるだけシンプルな解説を心がけているため、もしかすると説明が不十分な箇所もあるか もしれません。 そのため、初心者の方は、このマニュアルと併用して、市販の SEO 解説書をお読みになることをお すすめします。SEO の「基礎」を知る上では、市販の解説書は大変役に立ちます。 また、本書の特徴として、重要なポイントを青文字でハイライトさせています。 青文字を読み返していただくだけでも、重要な部分を復習していただけると思います。 本書には度々「クローラ」という言葉が出てきますが、これは、YST や Google などのロボット型検索 エンジンがネット上のサイトを巡回し、情報収集するためのプログラムのことです。 別名「ロボット」「スパイダー」とも呼ばれますが、本書では「クローラ」と呼びます。 クローラによって収集された情報は、独自のフォーマットに変換され、検索エンジンのデータベース に格納されます。これがすなわち、「インデックス」です。 ■1、SEO に必要な 3 要素 SEO を行う上では、下記の 3 要素が必要です。 1、キーワードの選定 2、リンクポピュラリティ 3、アンカーテキスト (リンクテキスト) Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 37
  • 38. 「キーワードの選定」は、その名の通り、SEO を行うキーワードを決めることです。 SEO を簡単に成功させるには、ライバルの少ないキーワードを選ぶことが重要です。 「リンクポピュラリティ」は、他のページから貼られているリンクの質・量による、ページの人気指数の ことです。リンクポピュラリティが高ければ、検索エンジンに「人気のあるページ」と認識され、上位表 示につながります。他のページからリンクを貼られることを「被リンク」と呼びます。 「アンカーテキスト」(別名:リンクテキスト)に関しては、次でお話しします。 SEO を行うには、まずこの 3 つの基本概念を理解しなくてはなりません。 ■2、アンカーテキストとは? href=”アドレス”>文字</a> 「アンカーテキスト」とは、<a というタグで囲まれる文字列のこ とです。リンク先のページを表現する文字列(文字リンク)のことだと考えて下さい。 外部のサイトからリンクを貼ってもらう際、このアンカーテキストの記述が非常に重要になります。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 38
  • 39. アンカーテキストの説明を、もう少し詳しくさせていただきます。 例えば、 作曲講座 というリンクがあるとします。 この場合、リンク先は「作曲」「講座」に関するページということになります。 次の場合はどうでしょう。 作曲講座と DTM 講座 この場合、リンク先は「作曲」「講座」「DTM」に関するページということになります。 あなたのサイトがたとえダイエットに関するページだとしても、あなたのサイトへのアンカーテキストが 作曲講座 と記述されれば、あなたのサイトは「作曲」「講座」に関するページだと、認識されてしま うのです。 クローラはアンカーテキストに正直に従います。 ■3、リンクポピュラリティとは? リンクポピュラリティというのは、他のページから貼られているリンクの質や量による、 ページの人気指数のことです。リンクポピュラリティが高ければ、検索エンジンに「人気の あるページ」と認識され、上位表示につながります。 リンクポピュラリティで重要なのは、 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 39
  • 40. 1、どれだけ多くの被リンクがあるか 2、質の良いページからリンクを貼ってもらっているか そして、 3、同じジャンルのページからリンクを貼ってもらっているか これがとても重要なのです。 リンクポピュラリティを高めるには、とにかくリンクを貼ってもらうこと(被リンク)が必要です。 被リンクには下記の種類があります。 1、 相手が一方的にリンクしてくれる 「ナチュラルリンク」 2、お互いにリンクを貼り合う 「相互リンク」 3、自分のサイト内で張り巡らす 「内的リンク」 「3」の「内的リンク」はサイトのページ数を増やせば、勝手に強化されますが、「1」や「2」を増やす には、少し工夫が必要です。 これらの被リンクを増やすことで、リンクポピュラリティは高まっていきます。 ちなみに、自分のサイト内から他のサイトへ向かって貼るリンクを「アウトバウンドリンク」 他のサイトから、自分のサイト内に向かって貼られるリンクを「インバウンドリンク」と呼びます。 これらの呼び方は少しややこしいので、本書ではインバウンドリンクのことを、外部から貼ってもらう リンクという意味で、「外部リンク」と呼ぶことにします。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 40
  • 41. ■4、小型検索エンジンとは? 小型検索エンジンとは、「Yomi-Search」、「Amigo Navigator」などの CGI プログラムを使い、自分の サイトの中に作成する「ディレクトリ型検索エンジン」のことです。 「Yomi-Search」は特に有名で、ネット上には、多くの Yomi-Search 検索エンジンが存在します。 「Yomi-Search」自体は素晴らしいプログラムなのですが、問題はそれを使う側です。 その使用の多くが SEO 目的と思われるものですが、 大量の Yomi-Search 検索エンジンにリンクを登録する業者や、自社で Yomi-Search サイトを量産 し、あざとく被リンクを獲得する業者が、後を絶ちません。 リンクを登録する作業自体は否定しませんが、この作業でお金を儲けている業者がいるのですから、 ちょっとどうかとと思います。 検索エンジンは「リンクをお金で買うこと」を特に嫌います。 そのため、金銭のやり取りが発生するリンク登録は、かなりグレーに近いと言えるのです。 私はこれまでに、リンクをお金で買って、劇的な効果を上げたサイトを見たことがありません。 「Yomi-Search」自体はグレーなプログラムではまったくなく、素晴らしいプログラムです。 サイトのコンテンツを増やすという目的であれば、積極的に使用されるのが良いと思います。 ただし、SEO 目的での Yomi-Search の利用者が後を絶たないため、SEO 目的での使用は、 検索エンジンからチェックされるかもしれない、とお考え下さい。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 41
  • 42. ■5、オーソリティー&ハブの概念とは? 「オーソリティーサイト」と「ハブサイト」という概念があります。 「オーソリティーサイト」とは「権威あるサイト」という意味で、その分野におけるスペシャリストだった り、そのジャンルの多くのサイトからリンクを貼られている、信用のあるサイトです。 そして、「ハブサイト」とは、オーソリティーサイトへにリンクを貼っているサイトのことです。 つまり、橋渡し的な存在になるサイトです。 オーソリティーサイトに多くリンクを貼っていると、ハブサイトとして高い評価が与えられる、とされ ています。 SEO 戦略では、いかに優秀なハブサイトになれるか、ということも重要になります。 オーソリティーサイトになるのは時間がかかりますので、まずはオーソリティーサイトとお近づきにな りましょう。 優秀なハブサイトになるポイントは、同じジャンルのオーソリティーサイトへリンクを貼る、ということ です。 逆に、多くの優秀なハブサイトからリンクを貼ってもらえれば、オーソリティーサイトになる、という考 え方もできます。 優秀なハブサイトというのは、例えば、「Yahoo!カテゴリ」であったり、「All About」であった ある一つのジャンルに特化した、サイト年数の古いリンク集サイトも挙げら りしますが、 れます。 また、社会的信用度の高いニュースサイトは、オーソリティーサイト、ハブサイト、どちらにもなれ るのです。 つまり、ニュースサイトからリンクを貼ってもらうことは、かなり大きなリンク効果が期待できることにな ります。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 42
  • 43. ■6、ニュースリリース戦略とは? ニュースサイトからのリンクが良いと書きましたが、どうすればニュースサイトにリンクを貼ってもらえ るのでしょうか? ニュースサイトにリンクを貼ってもらうには、ニュースを作り、プレスリリースを行います。 あまり知られていませんが、大きな会社でなくてもプレスリリースはできてしまうのです。 その方法については、様々なサイトで解説されていますので、検索されてみて下さい。 最近ではプレスリリースを行ってくれる有料サービスなどもあります。 怪しげな SEO 広告業者に予算を払うよりも、こういった正統派のサービスを利用する方が賢明と言 えるかもしれません。 【プレスリリース配信代行の@Press】 http://www.atpress.ne.jp/ ただし、ニュースサイトに掲載されるときに気をつけなければならないのは、掲載された記事がバッ クナンバーとしてサーバに残るかどうか、ということです。 バックナンバーがサーバに残らなければ、せっかく獲得した良質な被リンクが消えてしまいます。 ■7、YST や Google 以外の検索エンジン 検索エンジン業界は、今のところ YST と Google が圧倒的なシェアを獲得しています。 世界的には Google のシェアが圧倒的に大きいようですが、日本では YST のシェアがかなり多く、 日本の SEO は、YST 対策が最重要とされています。 これまで、国内の検索エンジンと言えば、YST、Google、そして MSN の LiveSearch が有名でしたが、 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 43
  • 44. 最近、新たに 2 つの検索エンジンが参戦しました。 「Mooter」と「百度 Baidu」です。 「Mooter」はオーストラリア発の検索エンジンですが、この検索エンジンには「Mooter クラスターエ ンジン」という独自のシステムが組み込まれています。 「Mooter」は Google と YST の美味しいところを集めたような検索エンジンで、とても信頼性のある検 索結果を表示してくれます。 その信頼性が評判を呼び、使用者は日に日に増加しています。 「百度 Baidu」は、中国からやってきた検索エンジンです。 中国では Google よりもシェアの大きい検索エンジンで、こちらもなかなか優秀な検索結果を導き出 してくれます。日本の「百度」は、法律的な問題があり、その機能を制限されていますが、本家の中 国では、なんと MP3 検索もできてしまうのです。 SEO を行う上では、こういった新進の検索エンジンも視野に入れる必要があります。 これら検索エンジンのシェア争いが加熱することにより、今後の検索アルゴリズムは、さらに高度な ものへなっていくと思われます。 【Mooter】 http://www.mooter.co.jp/ 【百度 Baidu】 http://www.baidu.jp/ Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 44
  • 45. ■8、SEO に役立つツール&サービス SEO を行う上で役立つツールをご紹介しておきます。 賢威サポートページでは、この他にも多くのツールを多くご紹介しておりますので、是非 チェックしてみてください。 ・・・続きは商品版マニュアルで⇒ Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 45
  • 46. ~2、キーワード選びを賢く行う~ ■1、1 サイト 1 ジャンルが基本 最近の検索エンジンは、サイトのジャンルを絞り込むようになり、複数のジャンルを扱ったサイトが上 位表示するのは難しくなってきました。 つまり、「1 サイト 1 ジャンル」に絞り込んだサイト制作が重要になってきたのです。 後述するアンカーテキストの章でも述べていますが、違うジャンルのキーワードを詰め込みすぎると、 狙っていたキーワードの力が弱くなります。 例えば、「作曲と美容とゴルフの講座」と言うようなサイトタイトルの場合、あまりにもジャンルがバラ バラなため、「作曲」「美容」「ゴルフ」、どのキーワードでも上位表示が難しくなるわけです。 SEO には、後述する「近接キーワード」の理論が大きく関わってきますが、例えば、下記の二つ のサイトタイトルがある場合、「りんご」というキーワードで上位表示しやすいのはどちらでしょうか? 1、りんごを食べるゴリラの写真集 2、りんごを栽培する農家のブログ 答えは「2」のページです。 なぜなら、「りんご」というキーワードで考えた場合、「ゴリラ」「写真集」よりも、「栽培」「農家」の方が、 「りんご」に近い意味を持つからです。 つまり、「1 サイト 1 ジャンル」をうまく実現するには、近接キーワードを選ぶコツが必要になります。 それをまず、念頭において下さい。 近接キーワードに関しては、後で詳しく取り上げます。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 46
  • 47. ■2、1 ページ 1 サブジャンルをうまく使う 先ほど、1 サイト 1 ジャンルと書きましたが、「1 ページ 1 サブジャンル」という概念もあります。 「ジャンル」というのが「メインキーワード」だとすれば、サブジャンルとは「近接キーワード」のこと だと言えます。 あなたは内部ページのタイトルを適当に決めていませんか? 内部ページのタイトルは、実は非常に重要です。 3 章でも取り上げますが、私は ソースの中で検索エンジンが最も重要視するのは、タイトルタグ だと考えています。 極端な話、検索エンジンは、そのサイト内の全てのページタイトルを分析して、そのサイトのジャン ルを決定する、そんなことも考えられるのです。 まだ「近接キーワード」や「ページ評価・サイト評価」の理論を詳しく説明していませんので、少しや やこしいかもしれませんが、一例をご紹介します。 私の実験サイト「 」は、「 」というキーワードで SEO を行っていま す。このサイトの内部ページのタイトルを少しご紹介しますと・・・・、 ・・・続きは商品版マニュアルで⇒ Copyright 2007 Shigeoki Matsuo47
  • 48. ■ 4、YST における「近接キーワード」のアルゴリズム 最近、YST では面白い検索結果を見ることができます。 例えば「●●講座」と検索したとき、上位表示されているサイトの中に、「●●講座」というキーワード がまったく含まれていないサイトがあるのです。 当方と関係の無いサイトですので、このマニュアルではご紹介できないのですが、そのサイトのソー スには「●●講座」というキーワードはまったく含まれていません。 また、外部サイトから貼られているアンカーテキストにも、「●●講座」というキーワードはまったく含 まれていないのです。 不思議に思った私は、そのサイトのリンク先のアンカーテキストを調べました。 すると、面白いことが分かったのです。 そのサイトのアンカーテキストには、「講座」ではなく「塾」というキーワードが使われていました。 そこで私は、YST では近接キーワードアルゴリズムが強く働き、「講座」は「塾」と同じジャンルのキ ーワードと認識されているのでは?と考えたのです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 48
  • 49. これは、今のところ、YST でのみ見られる現象です。 YST では今後、このような検索結果を多く見ることになるかもしれません。 ■5、「近接キーワード」のアルゴリズムが導入された背景 検索エンジンは、毎日膨大なデータを取得し、解析しています。 比較・分析するための症例データがどんどん増えることで、検索エンジンはどんどん賢くなっていき ます。 以前、ページの自動作成ツールなどが流行しましたが、それらはキーワードを無機質に埋め込ん だ、意味不明な文章を生成するものでした。 そのようなソフトで作成された無機質な文章でも、数年前までは何らかの効果がありました。 しかし、最近ではほとんど SEO に効果がありません。 なぜなら、検索エンジンが文章を正しく解析する力を身につけたからです。 検索エンジンがデータを多く集めれば集めるほど、 ・・・続きは商品版マニュアルで⇒ Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 49
  • 50. ■10、中小企業が陥る、ビックキーワードの甘い罠 私のお客様には、ビックキーワードで上位表示されたおかげで顧客が増えた、というお客様が大 勢いらっしゃいますが、すべてのお客様の売れ行きが伸びているかと言えば、そうではありません。 ネットからの顧客が増えるということは、「冷やかしの客」も増えるということを忘れてはいけません。 例えば 「ストーブ」 で検索してくるお客様と、「ストーブ 販売 送料無料」 で検索してくるお客 様だと、圧倒的に後者の方が成約率は高いでしょう。 また、「冷やかしの客」が増えると、その分、対応に時間がとられ、最悪、本当に商品を求めるお客 様を獲得するチャンスを逃す可能性もあります。 そうなってしまっては、何のための SEO か分かりません。 膨大なアクセスを経験したことの無い方にとっては、うらやましい悩みのように思われるかもしれませ んが、膨大なアクセスは時としてマイナスを生むことがあるのです。 そういう場合は、複合キーワードのみに集中した SEO を行った方が良いかもしれません。 ■11、コンバージョンレートをあえて少なくすることが、利益に? 当方のお客様には、こんな面白いお客様もいらっしゃいました。 SEO で 1 位になってほしいけど、注文数は据え置きでいてほしい これを聞いて私は、一瞬、「え?」と思いましたが、お客様の言うことも一理ありでした。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 50
  • 51. 一般的に、検索結果で 1 位表示されている企業は、社会的な信用のある企業、だと認識されやす く、検索結果の 1 位表示は、今や企業のステータスシンボルとなっています。 このお客様が言いたかったのは、 これまでは、昔からのお客様を守るために「一見様お断り」の精神だったけど、昔から のお客様から、当社が検索エンジンで 1 ページ目にきていないという意見があり、老 舗のプライドを守るためにも、とりあえず上位表示しておきたい ということでした。 これはかなり贅沢なお願いですが、そこをなんとかするのが SEO コンサルタントの仕事です。 私は下記のように考えました。 1、上位表示で増えたアクセスのために、業務が滞るとマズイ ↓ 2、これまで通り、その商品を本当に求めている質の良い顧客を集める ↓ 3、その商品を本当に求めるなら、ページの隅々まで見るはずだ というわけで、私はそのサイトに「ある仕掛け」を施しました。 サイトの中に、その商品を本当に求める人であれば見つけられる「隠しページ」を用意し、その「隠 しページ」に辿りついた人だけが、「お問い合わせ」や「資料請求」を行えるというものです。 前代未聞のとんでもない企画でしたが、この企画は成功しました。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 51
  • 52. 現在、その企業様は、上位表示の憂いも消えた上、これまで通り、質の良い集客を継続でき、大変 満足されてらっしゃいます。 ■12、ミスキーワードを使った賢い集客法 ミスキーワードと言うのは、「打ち間違いのキーワード」です。 ・・・続きは商品版マニュアルで⇒ ■13、「ニッチ」が「メジャー」を超える! ニッチなキーワードで上位表示されると、メジャーキーワードでも上位表示されることがあります。 その理由はいたってシンプルです。 ニッチなキーワードには、たいていメジャーキーワードが含まれているからです。 例えば「受験 勉強 やり方」というキーワードには、「受験」、「勉強」、「受験勉強」、という 3 つのメ ジャーキーワードが、含まれています。 つまり、「受験 勉強 やり方」というキーワードで SEO を行うことは、「受験」、「勉強」、「受験勉強」、 という 3 つのメジャーキーワードの SEO にもつながるのです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 52
  • 53. 理由はそれだけではありません。 ニッチなキーワードをターゲットにしたサイトは、中身の濃いサイトになりやすく、「ナチュラルリンク」 を獲得しやすいのです。 「ナチュラルリンク」とは、こちらが相互リンクをお願いして獲得したリンクではなく、一方的に貼られ たリンクのことです。 ナチュラルリンクの力は絶大で、相互リンクとは比較にならないプラスの効果をもたらします。 ナチュラルリンクを多く集めることが SEO 成功の鍵、とも言われています。 ニッチなキーワードを使ったサイトは、顧客ターゲットを絞ることができるため、専門的な内容となり、 中身の濃いサイトになりやすいものです。 そのような中身が濃いサイトには、「ファン」がつきます。 その「ファン」がナチュラルリンクを生み出してくれるのです。 例えば、ファンが自分のブログを持っていれば、そのブログであなたのサイトを紹介してくれるかも しれません。そしてさらに、そのブログを見た第三者が、あなたの新しいファンになるかもしれませ ん。 ファンが増え続けていけば、あなたのサイトの宣伝員は勝手にどんどん増えてゆき、ナチュラルリン クも勝手にどんどん増えていくのです。 スポーツでもそうですが、ファンの力はすごいものです。 関係があるかどうか分かりませんが、スポーツの本場である、アメリカ生まれの Google は、特にこの 「ファン」の概念を重要視している気がします。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 53
  • 54. ~3、タイトルタグの賢い考え方~ ■1、「サイトタイトル」 と 「ページタイトル」 の関係 コンサルティングをしていると、「どうしてこんなタイトルをつけたのだろう?」というサイトに出くわす ことが多々あります。そういうサイトは、まずタイトルの見直しを行う必要があります。 タイトルというのは、外部でリンクを貼ってもらう場合のアンカーテキストになりますし、<TITLE>タグ 内のキーワードは、SEO において、今もかなり重視されています。 タイトルには大きく分けて二種類のタイトルがあります。 1、サイト全体を表す 「サイトタイトル」 2、ページを表す 「ページタイトル」 この二種類がどう違うのかをご説明します。 ■2、「サイトタイトル」 と 「ページタイトル」 の違いとは? 例えば、当方の実験サイト、「 」を例に取り上げます。 このサイトの「サイトタイトル」と、「ページタイトル」・・・続きは商品版マニュアルで⇒ Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 54
  • 55. ~5、クローラが好むソースとは?~ 本書のポリシーは「プラスになりそうなものは全部取り入れる」というものです。 「ソースを美しく書く」というのも一つです。 検索エンジンのデータベースに登録されている情報は、クローラと呼ばれるプログラムがネット上で ⇒ プログラム」という考えが、SEO では重要です。 集めた情報ですが、この「クローラー プログラムとは、任務を冷静に遂行するロボットです。 したがって、一切の感情を持っていません。 「このページの画像が気に入ったから、検索エンジンの上位にしてあげよう」 などということは、絶対に起こりません。 私はプログラミングの仕事も行います。 プログラミングと言うのは、ロボットを動かすための「ソース」と呼ばれるコードを書く作業ですが、プ ログラミングの醍醐味とは、 「どれだけ美しいソース1を書けるか」ということなのです。 1ソースコード、ソースプログラムと呼ばれ、ソフトウェア(コンピュータプログラム)の元と なるテキストデータ。 プログラミング言語に従って書かれており、コンピュータに対する一連 の指示である。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 55
  • 56. 美しく整理されたソースは、ロボットの処理速度を上げ、作業効率を上げます。 逆に、整理されていないソースは、ロボットの処理速度を下げ、作業効率を下げてしまうのです。 つまり、ロボットは「美しいソースを好む」ということが言えます。 さて、本題に戻します。 ホームページを形作るのは、「HTML」や「XHTML」と呼ばれるコードです。 本書では、それらをまとめて「ソース」と呼ぶことにします。 「Internet Explorer」や「Firefox」などのブラウザは、ソースを解読し、それを視覚的に表示するソフト です。そのため、ソースにエラーがある場合は、おかしな表示をしてしまいます。 ブラウザで正確な表示ができないということは、そのサイトをインデックスしても仕方がないというこ とですので、ソースにエラーがある場合、クローラがインデックスをしてくれないこともあります。 また、ダラダラと長いソースの場合、ファイルサイズが大きくなりがちです。 そういったソースは、クローラに負担を与えるだけですので、敬遠される可能性もあります。 ソースが整理整頓されていない場合、そのソースの解読には負荷がかかります。 自分の作業効率を悪くなるソースを好むロボットなんて、聞いたことがありません。 そこで私は、一つの理論を考え出しました。 クローラが喜ぶ美しいソースを書くことが、SEO に重要である、と 本書では、美しいソースと醜いソースの見分け方をご紹介することにします。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 56
  • 57. ~6、美しいソースとは?~ 前章で、「美しいソースを書くことが SEO では重要」と書きました。 しかし、注意しておいてほしいことがあります。 それは、美しいソースさえ書けば、上位表示されるとは思わないでほしい、 ということです。 なぜなら SEO の成功には様々な要素が必要だからです。 美しいソースを書くことは、SEO を成功させる要因の一つである、と認識して下さい。 美しいソースであるためには、どんな要素が必要かを箇条書きで表してみました。 1、その時代標準の HTML/XHTML 文法で書かれたソース(W3C 準拠とも呼ぶ) 2、無駄なタグのないソース 3、できるだけ軽量化されたソース 4、HTML/XHTML チェックツールで、エラーのないソース 次章より、これらの要素について詳しくご説明していきます。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 57
  • 58. ~7、その時代標準のソースにする理由~ ■1、あなたは「HTML」派?、「XHTML」派? HTML ソースとは、HTML 文法で書かれたものです。 「その時代標準の HTML 文法」とは最新の HTML 文法のことを指し、現在の最新 HTML 文法は 「HTML4.01」と呼ばれるものです。 しかし、最新の HTML 文法とは書きましたが、現在の標準文法は「HTML」から「XHTML2 」へと移行 しつつあります。 新規サイトの制作を「HTML」で行う HP 作成会社は、まず見かけないでしょう。 ですが、本書はとりあえず「HTML4.01」で、話を進めていきます。 「HTML4.01でソースを書くのは時代遅れなのでは・・・?」 確かに、現在、HTML は旧式のホームページ言語と言われています。 Web ページを記述するためによく使われる HTML を、XML に適合するように定義し直した 2 マークアップ言語。W3C が仕様策定を行っている。 HTML を XML 準拠のものに更新した理由として、インターネットをはじめとしたオンライン でのデータの送受信に XML が使用されることを想定し、 HTML 文書も XML 処理系で統一的に 扱える環境を整える必要があったことが挙げられている。 現在の最新版は XHTML 1.1 で、文書見栄えを指定するタグが廃止(見栄えの記述は全て CSS で 行なうことになった)など、文書構造の記述に特化した言語へと変化しつつある。 XHTML の各バージョンに共通した HTML との違いをいくつかあげると、タグ名がすべて小文 字に統一される、 終了タグをもたず単独で使用される 「<br>」 などのタグを 「<br/>」ないし「<br />」と書く、などがある。 (参考出展:e-Words http://e-words.jp/w/XHTML.html) Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 58
  • 59. XHTML でソースを書く方が、今後のメリットは大きいでしょう。 ですが、初心者の方には XHTML を強くお勧めできない理由があるのです。 ■2、「XHTML」を使うメリットとデメリット 「XHTML」は次世代のマークアップ言語として注目されています。 将来的には、ほぼすべてのサイトが XHTML へ移行していくでしょう。 私が管理しているサイトのほとんどは XHTML のサイトであり、新規 Web 制作を行う時は、必ず XHTML で制作するようにしています。 次世代のホームページ言語である「XHTML」を使えば、様々な仕組みをサイトに追加できます。 XHTML は、大きな可能性を秘めた次世代のマークアップ言語なのです。 しかし現実には、インターネットの主流はまだ「HTML4.01」なのです。 その理由をお話します。 ■3、「HTML4.01」が、未だにインターネットの主流である理由 XHTML の使用が W3C によって勧告されたのは 2000 年 1 月です。XHTML の使用が勧告されて から、すでに 6 年以上が経過しました。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo59
  • 60. ほぼすべてのブラウザが XHTML に対応し、多くのサイトが XHTML で書かれているとは言っても、 ネットのコンテンツが XHTML に対応しきれていないのです。 例えば、アフィリエイトのタグのほとんどが HTML タグです。 「まぐまぐ」の登録フォームも HTML タグです。 「Google アドセンス」も HTML タグです。 HTML タグを XHTML の文法へ修正するのは簡単ですが、XHTML の文法は、HTML に比べて制 約が大きく、少しの記述ミスでもエラーが出る繊細なタグです。 私はプロですから、HTML を XHTML へ書き換えるのは難しくありません。しかし、初心者の方がそ の作業をスムーズに行えるか?と聞かれると、素直にハイとは言えないのです。 XHTML と HTML4.01 では、細かい違いが多くあります。例えば下記のような違いです。 1、入れ子にならないタグは、半角スペース&「/>」で完結する必要がある。 例:<br> → <br />、 <meta> → <meta />、 <hr> → <hr />、 <img> → <img />、 <input> → <input />など 2、<FONT>タグを使ってはならない。文字のデザインは CSS で行う。 3、タグは、<!DOCUMENT TYPE>宣言を除き、すべて小文字で書かなくてはならな い。 4、XHTML の宣言が必要 例: <?xml version=quot;1.0quot; encoding=quot;Shift_Jisquot;?> Copyright 2007 Shigeoki Matsuo 60
  • 61. 同じことを表現する場合では、HTML と XHTML では下記のように変わります。 「<meta>タグ」や「<br>タグ」に注目して、見比べてみて下さい。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo61
  • 62. HTML で制作したサイトをお持ちのお客様は、急いで XHTML に移行する必要はないかと思いま すが、新規でサイトを立ち上げられるお客様は、XHTML でサイトを作られるのが良いと思います。 これはあまり関係ないかもしれませんが、最近の検索結果には、XHTML で作られたサイトが総じて 上位表示されている印象を受けます。 今後のことを考えるのであれば、XHTML でのサイト制作は欠かせないでしょう。 一応、付属の HP テンプレートは、HTML 用と XHTML 用の 2 種類をご用意しています。 これらのテンプレートを使って、HTML と XHTML の違いの勉強をしていただくのも良いと思いま す。 XHTML と言っても、基本は HTML です。 難しいことはまったくありません。市販の本が一冊あれば十分です。 次世代フォーマットの HP 言語ですので、今後、クローラから何かの加点を受けることは十分考えら れます。 HTML と XHTML の違いに関する話は、ひとまずここで終了とします。 これ以降は、分かりやすく説明するために「HTML4.01」を基準にした解説を行っていきますが、そ れらは、HTML、XHTML どちらでも使えるテクニックです。 Copyright 2007 Shigeoki Matsuo62