創業１年目のベンチャー企業で行うべき広報とは？

Copyrights © Network Communications Corp. All rights reserved
創業１年目のベンチャー企業で
行うべき広報とは？
〜プレスリリースを出せばメディアが取り上げてくれるわけではない〜
2013年5月9日
株式会社ネットワークコミュニケーションズ

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はじめに・・・PRとは
広報＝ PR ＝ Public Relations
社会とつながりを持つこと。
それを良好な形で維持すること。

はじめに・・・通常、企業はどのように広報活動をしているか
3
●一時ではなく、３年先、５年先を見据えた広報活動を実施。経営陣全員で戦略的に伝えた
いメッセージを考える。
●成功している企業は、広報対応に余念がない。（ユニクロ、JINS、LINE、コカコーラ）
●１本のプレスリリース（記者発表）をする際でも、ストーリーやタイミング、メッセージ
を考え尽くす。そのためにQ&A作成やメディアリスト管理等事前準備を行う。
●伝えたいメッセージを、伝えたいメディアを通じて、伝えたい人たちに広くメッセージが
届くよう、電話・メールで直にメディアにコンタクトする。
また、メディア以外にもソーシャル対応（Facebook,twitter）を行う。
●危機発生時でも、平常時と同じく情報発信する。
●一連の広報活動の後には、どのような報道につながったか、効果検証をする。報道の量と
質を検証し、次の活動に生かすサイクルを作っている。
重要なことは、伝えたいメッセージを伝えたいように伝えること。
（ただし受けての視点を忘れずに。）
広報は、広告と異なり、メディアが情報を選抜、編集、報道するため確認ができ
ないところが難しい。仕込みが大事である。

◆自社編
・PRの目的、方針、目標を設定する
・自社を知り発信情報をまとめる（PRツールの作成）
・自社メディアを活用し情報発信（プレスリリース、HP, Facebook, Twitter➡他メディア）
◆プレスリリースについて
・ネタを見つける
・中身は・・・
◆メディア編
・メディアと企業のギャップ
・メディアの特性を知る
・メディアにどうやってアプローチするか？
・ベンチャーのPRは営業的？
◆PRの効能
本日のアジェンダ
特に、１年目〜２年目といった企業して間もないころに行うべきPRに主眼を置
いてお話しします。皆様の今後の広報活動に向けてのヒントになればと思います。

PRの目的・方針・目標を設定する
　・経済系の新聞のいずれかに定期的に露出すること
　・情報誌などに幅広く露出されること。
　・経営者の名前が、採用関連雑誌や新聞に出るようになること。
　・オンラインニュースでコンスタントに登場すること。
　・プレスリリースを2ヶ月に1度は出せるようにすること。　　
【目的（例）】　
消費者への認知度を高めること
【方針（例）】
1. 経営者を打ち出す。
2. 主軸となるサービスを打ち出す。
1年目の具体的な目標（例）

自社を知り、発信情報をまとめる（PRツールの作成）
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市場ニーズ・背景
市場動向
製品特長
ビジョン・ミッション・価値観
大事にしている文化
代表者プロフィール
Fact Book
【ポイント】
1. ストーリー性
2. A4縦のppt
3. データ（FACT）で示す
様々な視点で
自社情報をまとめる
会社概要
業績・目標
製品に込められた技術
開発秘話
自社の企業情報・サービスを
メディアに提案・仕掛けるための
サポートデータとして活用。

自社メディアを活用し、情報発信する
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新聞雑誌 Online
HP Facebook Twitter
情報の発信点・着地点として
自社メディアを準備。

プレスリリース①ネタを見つける
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◆プレスリリースのネタを探す
・新サービス開始
・機能のアップデート
・海外進出
・他企業との提携・コラボレーション
・資金調達など経営的な話題
プレスリリース作成時には、Q&Aもセットで作成する。

プレスリリース②中身は？
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◆プレスリリース中に以下の要件が含まれているか？
・市場ニーズがあるか？（サービス誕生の背景）
・他社との差別化ポイントがあるか？
・新規性があるか？
・規模が語れるか？（数値がベスト）
・特異的な要素があるか？
（開発者が有名、コラボレーションにより実現等）
・何かの分野で１番か？
・狙いは？？（●●年末までに●●個の売上げを見込む等）
上記項目を満たせていない場合はサービス自体の見直しも
必要な時がある。
＝プレスリリースできないサービスは創らないという覚悟。

プレスリリース③補足
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◆まだ知られていない企業のプレスリリースは、以下のよう
な2枚構成がメディアにとって丁寧です。
−1枚目：プレスリリースで語りたい内容　
−2枚目：会社概要（問い合わせ先は担当者まで入れること）
◆なるべくビジュアルでわかりやすく。
−写真、図を用いる。（重たいデータは避ける）
メディアは日々何百通ものプレスリリースを受けとります。
受け手の立場にたってリリース作成することが重要。

中立、公正かつ読者の役に
立つ価値のある素材 = ニュース
「記事にする価値のある情報を
取材したい
売り上げにつながる、
会社や製品をポジティブに
宣伝してくれる記事
「記事にしてもらいたい情報
を取材してもらいたい」
メディア・記者が企業に求めるもの企業がメディア･記者に求めるもの
意識
ギャップ
このギャップを認識して広報活動をする必要が有る。
ちなみに、このギャップを埋めるのが広報担当者である。
メディアアプローチ①　メディアと企業の意識のギャップを知る

メディアアプローチ①　メディア特性を知る
Itmedia誠Style
日経WOMAN
DIME Online
cafeglove
J cast News
マイナビニュース
Womantype
Envy
ビジネスマンキャリア女性各ジャンルに特化した lifestyle web media
例えば、オンラインメディアでも、
かなりターゲットが細分化されて
きている。
各メディアの特性を理解してから
アプローチが必要。
＝どこでもプレスリリースを送れ
ば良いというものではない

メディアアプローチ②　メディアアプローチはどうやってやるか？
良く知る良く読む・見る署名記事
日々のニュース
クリッピングは自分
たちで行おう
どんな情報が取り上
げられるのかしら？
どの記者がどのよう
な分野に興味あるか
が分かる。

メディアアプローチ③　メディアアプローチはどんな手法で？
プレスリリースを作成
メディアリストを作成（調べる・電話で聞く）
プレスリリースを配信（FAX, mail）
メディアアポイントメントを取る！
プレスリリースとFACT BOOKを持って説明に行く！
記者に情報のフォローを行う
継続的に連絡を取る

メディアアプローチ④　ベンチャー企業のPRは営業的にやるべしと申し上げるのは・・・
営業の仕事
お客様（取引先）に、
直に密に、説明するこ
とで売上げにつなげる。
1 対 1
広報の仕事
メディアを複数利用し、
多くのお客様に広く情
報を伝える。
1 対 n
しかし、各メ
ディアとは1
対 1。
やることは極
めて営業的。
自社商品を選ぶメ
リットを伝える
自社情報
の整理
自社商品を選ぶメ
リットを伝える
購入してほしい顧客
層を調べる
ターゲッ
トを知る
顧客層が見る媒体を選ぶ
購入してほしい顧客
にアプローチし、
顧客のニーズにあっ
た提案を行う
ターゲッ
トに迫る
顧客層が見る媒体を選ん
でアプローチし、
相手のニーズにマッチし
た情報を持って説明する

ベンチャー企業のPRの効能
採用
社員の
誇り
認知度
アップ

今から広報を始めるベンチャー企業の経営者の皆様へ
知られないと何も起こらない。
経営者がスポークスパーソンになる覚悟で！
急がば、まわれ！
～「今すぐ取り上げられなくてもいいや」という長期的視点～
着飾るのではなく、事実（企業としての実態）を磨く。

広報を行う上で大事なこと
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【特に大事な５つのこと】
①誠実な姿勢
②タイムリーで素早い対応
③真実（データ）に基づく
④情報発信することそのものが危機対応に
⑤一過性ではなく、継続性を念頭におく

広報担当者として適任な人が持つ特徴
半分会社、半分社会の意識
誠実に答えること（事実に基づく）
スピード経営陣と正当に議論を重ねる
秘密厳守
自分の印象が会社の印象
情熱（社員を前面に出す）
広報である前に人としての土台
愛社精神運を呼び寄せる笑顔

最後に・・・
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ソーシャルも、メディアも、
「人」
により構成されています。
PRは、社会とのつながりをつくること。
それにはまず、メディアを含む身近なステークホルダーに対して公平に真摯に接し、
伝えたいことを常に発信することを意識して活動するのが一番の近道かもしれません。

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