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[devsumi2013]サステイナブルなSIを実現する開発基盤のあり方
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Yusuke Suzuki
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2013年2月14日のデブサミ2013 14-B-6 にて講演した「サステイナブルなSIを実現する開発基盤のあり方」のスライドです。
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[devsumi2013]サステイナブルなSIを実現する開発基盤のあり方
1.
Developers Summit
サステイナブルなSIを実現する 開発基盤のあり方 14-B-6 鈴木雄介 #devsumiB グロースエクスパートナーズ株式会社 執行役員/BS事業本部長 Developers Summit 2013 Action !
2.
Developers
自己紹介 Summit • 鈴木雄介 – グロースエクスパートナーズ株式会社 • 執行役員/ビジネスソリューション事業本部長 – コミュニティ • 日本Javaユーザーグループ 会長 • 日本Springユーザーグループ 幹事 – ソーシャル • http://arclamp.hatenablog.com/ • https://twitter.com/yusuke_arclamp Developers Summit 2013 Action !
3.
Developers
アジェンダ Summit • サステイナブルなSIを実現する 開発基盤のあり方 – SIの現在と未来 – Action! – これからのSI – サステイナブルなSIを目指して – 開発環境 – まとめ Developers Summit 2013 Action !
4.
Developers Summit
SIの現在と未来 Developers Summit 2013 Action !
5.
Developers
SIの現在と未来 Summit • SIはオワコンなのか? – 内部要因:ダメなSIerはダメ • ITゼネコン、多重請負構造、丸投げ… • 工程分断による技術力の空洞化現象 • 構造的な課題は続く – 大規模マネジメント重視世代と中小規模技術重視世代の ギャップは10年続く Developers Summit 2013 Action !
6.
Developers
SIの現在と未来 Summit <平成17年特定サービス産業実態調査報告書> 情報サービス業 年次別の事業所数、就業者数、従業者数及び年間売上高 16,000,000 600,000 14,000,000 情報サービス業 500,000 従業員数 PMBOKガイド出版 12,000,000 400,000 10,000,000 8,000,000 300,000 6,000,000 200,000 4,000,000 100,000 2,000,000 第三次 オンライン 0 0 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 年 Developers Summit 2013 Action ! 6
7.
Developers
SIの現在と未来 Summit <平成24年特定サービス産業動態統計調査> 情報サービス業の業務種類別売上高、事業所数及び常用従業者数 9,000,000 300,000 ソフトウェア開発 8,000,000 内、受注ソフトウェア 250,000 7,000,000 内、SI 従業員数(技術者のみ) 6,000,000 200,000 5,000,000 埋められないギャップ 150,000 4,000,000 3,000,000 100,000 2,000,000 50,000 1,000,000 0 0 2001年 2004年 1988年 1989年 1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2002年 2003年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 Developers Summit 2013 Action !
8.
Developers
SIの現在と未来 Summit • SIはオワコンなのか? – 環境要因:ITサービス産業の米国化は進む • IT戦略を重視するユーザー企業で内製化が促進 • クラウド活用 – 内製化ができない中小企業、新規事業など • 技術の標準化 – 人材流動性の向上、ベンダーロックインの回避 • オフショアの促進 – 単純作業の外部化、保守のアウトソース Developers Summit 2013 Action !
9.
Developers
SIの現在と未来 Summit IPA「グローバル化を支えるIT人材確保・育成施策に関する調査」調査結果 米国は1:3 日本は3:1 ITサービス企業とユーザー企業の技術者数 Developers Summit 2013 Action !
10.
Developers
SIの現在と未来 Summit • SIはオワコンなのか? – 労働環境の違いで米国ほど内製化は進まない • ロールベースではない仕事、雇用制度の制約 – 今後もユーザー企業はITリソースの外部依存を続 ける(縮小はする) • 準委任は柔軟性に欠けるため受託請負もあり – 転職率が低いためSIerが業界や企業を跨がったノ ウハウ共有の枠組みとして機能しているのでは • 今後もSIは必要な形態(少なくなるけど) Developers Summit 2013 Action !
11.
Developers Summit
Action! Developers Summit 2013 Action !
12.
Developers
Action! Summit • 僕のAction! – 社会で事業を営むユーザー企業にとってITは ますます重要になる • その中でSIは必要とされる形態であり続ける – 「SIはオワコンだからエンジニアは逃げだそ う」で良いのか? Developers Summit 2013 Action !
13.
Developers
Action! Summit • 僕のAction! – SIという形態で様々な顧客を通じて社会とつ ながる仕事がしたい • 顧客を通じることで、自分でサービスを提供する だけでは至れない場所に行ける Developers Summit 2013 Action !
14.
Developers Summit
これからのSI Developers Summit 2013 Action !
15.
Developers
これからのSI Summit • SIの生き残り戦略 – ブティック型SIも1つの解決策 • 小規模で圧倒的な専門性を持つ • クラウドエコノミクスの一員へ – でも、もっと顧客の側(がわ/そば)にいるよ うなスタイルを模索したい Developers Summit 2013 Action !
16.
Developers
これからのSI Summit • 顧客の側にいるために – 「良いソフトウェアを作る」ことではなく 「価値あるITサービスを提供し続ける」こと にコミットする • 価値は顧客から見た価値(Value-in-Use)で測る。 売り手の価値(Value-in-Exchange)ではない • 必ずしも”作る”ことにこだわらない Developers Summit 2013 Action !
17.
Developers
これからのSI Summit これまで:良いソフトウェアを作る エンジニア 顧客 ソフトウェア Developers Summit 2013 Action !
18.
Developers
これからのSI Summit これから:価値あるITサービスを提供し続ける エンジニア 顧客 利用者 IT ソフトウェア サービス Developers Summit 2013 Action !
19.
Developers
これからのSI Summit • “サステイナブルなSI”の定義 – ITサービスの継続的な提供を通じて、顧客が 持つ社会的価値を常に最大化することで、顧 客と持続可能な関係を結ぶSI/SIer • ITサービス=顧客、および顧客の顧客が利用者 • 継続的な提供=環境変化への適応を含む – サマリ:なくなったら困る人を増やす Developers Summit 2013 Action !
20.
Developers
これからのSI Summit • サステイナブルではないSI – 価値をもたらさないと分かっているものを言 われた(=仕様)通りに正しく作る – 自分の成果物だけに興味を持つ • 後工程なんて知らない • 暗黒面に落ちると持続できない – それって楽しいですか?社会的意義はあるん ですか? Developers Summit 2013 Action !
21.
Developers Summit サステイナブルなSIを目指して
Developers Summit 2013 Action !
22.
Developers サステイナブルなSIを目指して Summit •
弊社の取り組みと実態の紹介 – GxP(Growth xPartners/グロースエクス パートナーズ) – 社名の由来は「顧客と共に成長するパート ナー」 – 複数ユーザー企業の戦略的パートナーとして ITサービスの提供を実施中 • 内製化、クラウド活用、技術標準化、オフショア は大きなテーマ http://www.gxp.co.jp Developers Summit 2013 Action !
23.
Developers
サステイナブルなSIを目指して Summit • Fact sheet – 社員数:約80名(男6:女4) – 平均年齢:35歳 – 受託のプライム率:98% – 準委任率:15%以下 – 受注規模:5人日~300人月 – 売上上位3社の平均社歴:100年越え http://www.gxp.co.jp Developers Summit 2013 Action !
24.
Developers サステイナブルなSIを目指して Summit •
どうしたらサステイナブルなITサービス が提供できるのか – これまで:ソフトウェア開発の視点 • アーキテクチャによる適応力の保持 • アジャイルなプロセス管理 – これから:+ITサービス提供の視点 • では、良いITサービスとは何か? Developers Summit 2013 Action !
25.
Developers サステイナブルなSIを目指して Summit •
SERVQUAL – Parasuraman, Zeithaml, and Berryが1988 年に発表したサービスの品質評価モデル – コンセプト:顧客が期待していたサービスと、 提供されたサービスのギャップをいかに埋め るか – サービス品質の構成要素として5次元を定義 – 完璧ではないけど流用して考えてみる Developers Summit 2013 Action !
26.
Developers サステイナブルなSIを目指して Summit •
SERVQUAL – サービス品質の構成要素 • Tangibles (有形性):外見的な要素 • Reliability (信頼性):一貫した品質 • Assurance (保証性):きちんとしている • Responsiveness(応答性):迅速に答える • Empathy(共感性):「ぐっとくる」 Developers Summit 2013 Action !
27.
Developers
サステイナブルなSIを目指して Summit 構成要素 取り組み Tangibles ITサービスとしての見た目。UI/UX、グラフィッ (有形性) クデザインのきれいさ、IA(情報設計) Reliability ITサービスの品質安定。ITIL(サービスサポート、 (信頼性) サービスデリバリ、サービス管理、アプリケーショ ン管理、インフラ管理) Assurance ITサービスの中身。ソフトウェア品質(外部品質 (保証性) >内部品質>プロセス品質)、構成管理 Responsiveness サービス改善速度。CI/CD(継続的統合/継続的デ (応答性) リバリー) Empathy マインドセットとしての取り組み。「顧客と共に成 (共感性) 長するパートナー」であるための人事制度 Developers Summit 2013 Action !
28.
Developers サステイナブルなSIを目指して Summit •
本講演では取り組みの1つである開発環境 基盤の再整備を紹介 – Reliabilityとしてのインシデント管理 – Assuranceとしての構成管理 – ResponsivenessとしてのCI/CD – など Developers Summit 2013 Action !
29.
Developers Summit
開発環境 ステマ乙 Developers Summit 2013 Action !
30.
Developers
開発環境 Summit • 現開発環境 – JIRA + Confluence + SVN • その昔、課題管理ツールが乱立していたのを標準 化するために構築 • 標準化で仕事のやり方が統一され人材流動性が高 まった • JIRAは顧客とのコミュニケーション基盤としても 活躍中 • SVNは内向きと外向き(顧客共有用)を用意 • プロジェクトによってはJenkinsを利用 Developers Summit 2013 Action !
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Developers
開発環境 Summit • 新開発環境の構成 – JIRA [継続] :課題管理/BTS • Bonfire:UIバグレポート • GreenHopper:アジャイル管理 – Confluence [継続] :Wiki – Stash:Git(DVCS) – Bamboo:CI – Crowd:SSO Developers Summit 2013 Action !
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開発環境 Summit • 新開発環境の狙い – メインはGit(Stash)とCI(Bamboo) • Git:分散開発が増えた – 顧客との協業開発 -> 内製化 – オフショア/二アショア -> オフショア • CI:リリースサイクルを高速化にしたい – ITサービスに対する変化要求が早い • SSO:いろいろ導入した場合の管理コスト低減 Developers Summit 2013 Action !
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開発環境 Summit • 当たり前ですみません – Web業界から見たら「当たり前」 – SI/エンタープライズでも必要です • セキュリティとガバナンスを気にしつつ維持コス トを低減 – アトラシアンであればマルチプロジェクトでも管理が低 コストで実現できる – トレーサビリティと自動化は歓迎 Developers Summit 2013 Action !
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開発環境 Summit デモ Developers Summit 2013 Action !
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開発環境 Summit • でも、お高いんでしょう? – 500ユーザーで約600万円(定価) – 100ユーザーで約300万円(定価) – 10ユーザーで7000円(定価) – 2年以降は半額で保守更新 • 最新版の提供 • ソースコード公開 • QAインシデント – 見積もりはこちらまで • http://www.gxp.co.jp/atlassian/ Developers Summit 2013 Action !
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まとめ Developers Summit 2013 Action !
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まとめ Summit • どうしたってSIは必要とされている • だったら優れたSIをやろうじゃないか – てか、なんでやらないの? • サステイナブルなSI – ITサービスの継続的な提供を通じて、顧客が 持つ社会的価値を常に最大化することで、顧 客と持続可能な関係を結ぶSI/SIer Developers Summit 2013 Action !
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まとめ Summit • たとえば開発環境から考える – 分散したチームのコラボレーション基盤 • 顧客と開発者とパートナーと課題/文書/構成の管 理を – ITサービスを高速に提供する仕組み • 継続的統合から継続的デリバリーへ – お勧め • JIRA(BTS) + Confluence(Wiki) + Stash(Git) + Bamboo(CI) + Crowd(SSO) Developers Summit 2013 Action !
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宣伝 Summit 成功するプロジェクトのための開発基盤と手法 – 日時:2013/3/23(土) 13:00- – 於:GxP本社(新宿三丁目) – 招待講演:あきぴー樣 • 「チケット駆動開発をパターン言語で読み解く」 – その他:アトラシアン製品紹介、本講演再演 – パネル:和智 右桂、関 満徳など – お申し込みは、こちらから • http://www.gxp.co.jp/event/20130323.html Developers Summit 2013 Action !
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