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コグニティブ・ファクトリーの実像とIoT時代に求められるデータ・サイエンティストとは?ー製造業の視点からー
1.
© 2017 IBM
Corporation ⽇本アイ・ビー・エム株式会社 グローバルビジネスサービス事業本部 IoT&ビジネストランスフォーメーション 理事 寺⾨ 正⼈ コグニティブ・ファクトリーの実像と IoT時代に求められるデータ・サイエンティストとは? ー製造業の視点からー 本書に含まれる情報は、貴社内部のご検討、評価の⽬的のために提供されるものです。貴社内でのご使⽤,複製、開⽰はこの⽬的のために必要な範囲でのみお願いいたします。 貴社との間で正式な契約が成⽴した場合には、それに従ってこれをお取り扱い願います。なお、貴社にて既に取得されている情報については、これらの制限は及びません。
2.
© 2017 IBM
Corporation アジェンダ • IoTを活⽤したスマートファクトリー • コグニティブファクトリー 〜⾃然⾔語と画像解析による匠の業の伝承 • 求められるデータ・サイエンティスト像 2
3.
© 2017 IBM
Corporation ”製造業をめぐる現状と課題への対応” 平成28年3⽉ 経済産業省製造産業局 インダストリー4.0
4.
© 2017 IBM
Corporation IoT 国際競争⼒指標 総務省情報通信国際戦略局 2017/3/10 出所: 総務省 http://www.soumu.go.jp/main_content/000471574.pdf スマートフォンなど の情報端末が含まれ るICT市場における スコアは低い スマート⼯場などが 含まれるIoT市場に おけるスコアは⾼い
5.
© 2017 IBM
Corporation インダストリー4.0で⾔及されてきたトピック 作業者 • ⼈が出来る作業は、機械・ロボットで • ⼈と機械・ロボットとの共⽣ • 熟練⼯の技術伝承 設備 • IoT・センサーデータによる設備監 視および故障予知、不良予知 • 多能⼯ロボット、設備のAI化に よる⾃律運営 ⽣産⽅式 • リアルタイム、ダイナミックな ⽣産⽅式 • MESの⾒直し • ⼯場のネットワーク化 部品 • マスカスタマイゼーションへの対応 • 3Dプリンターによる部品製造 • 低労働資本に頼らない⽣産 • マスカスタマイゼーション インダストリー4.0
6.
© 2017 IBM
Corporation どのように進んできいて、これから、どこに⾏くのか? 6 イ ノ ベ シ ョ ン 度 合 い • 設備の遠隔監視 • 設備の故障予知 • 製造不良予知 各種センサーからデータを 集めリアルタイムに分析 IoT/Smart Factory • ⼈⼯知能、コグニティブの活⽤ • 多能⼯ロボット、設備のAI化 • テクノロジーによる熟練⼯の技術伝承 ⼈の知の継承と 学習する⼯場 Cognitive Factory • MESの⾒直し • スケジューラーの⾒直し • バリューチェーン・部⾨間連携 インダストリー3.0の ⾒直し・再構築・進化
7.
© 2017 IBM
Corporation どのように進んできいて、これから、どこに⾏くのか? 7 イ ノ ベ シ ョ ン 度 合 い • 設備の遠隔監視 • 設備の故障予知 • 製造不良予知 各種センサーからデータを 集めリアルタイムに分析 IoT/Smart Factory • ⼈⼯知能、コグニティブの活⽤ • 多能⼯ロボット • テクノロジーによる熟練⼯の技術伝承 ⼈の知の継承と 学習する⼯場 Cognitive Factory • MESの⾒直し • スケジューラーの⾒直し • バリューチェーン・部⾨間連携 インダストリー3.0の ⾒直し・再構築・進化
8.
© 2017 IBM
Corporation IoTを機軸としたSmart Factoryとは センサー センサー センサー センサー センサー センサー センサー アナリティクス・AI IoTによるデータ収集 ⾄る所にセンサーが埋め込まれた製造現場 設備故障予知 製造品質予知 状況可視化 フィードバック
9.
© 2017 IBM
Corporation インダストリー4.0において、IoTにより把握する情報 9 部品・半製品 製造設備・製造⼯程 作業者 製品(市場) セ ン サ で 把 握 出 来 る 情 報 セ ン サ の 技 術 ・ 種 類 • ラインの通過状況 • 位置状況 • できばえ (良品状態) • 各部品ID・ロットID • 位置センサー • 画像・動画 • 部品の固体認識 (指紋認証技術の 応⽤) • 稼働状況 • 製造環境・条件 • 稼動センサー (回転数等) • 速度センサー • 振動センサー • 負荷・圧⼒センサー • 温度センサー • ⾳センサー ・・・・ • 作業場所(安全含む) • 作業動線 • 作業効率 • 健康状態 • 位置センサー • 加速度センサー (腕の上げ下ろし回数 ・スピード等) • 画像・動画、⼈感 • ⽣体センサー • 稼動状況 • 使⽤環境・条件 • 使われ⽅ • 稼動センサー (回転数等) • 温度センサー • 使われている機能を 把握するセンサー ・・・・
10.
© 2017 IBM
Corporation ⽇本における同様の取組みの広がり - 故障予知 故障コードから、故障原因⾃動判 別し、故障発⽣時の原因究明の 迅速化とコスト削減 EVの⾞載通信ユニットを通じた EVバッテリー性能情報 建機の稼働データや設備情報の収 集・分析による⾞両・部品の診断 モデルの策定 船舶エンジンのセンサー解析による 異常検知とメンテナンス提案 鉄道の軸箱、⻭⾞箱などの異常を 早期検知 化学プラントの配管の内⾯腐⾷の 原因の特定と予測モデルの構築 製油所内のビッグデータを解析し、 操業トラブルを防⽌ ⾵⼒発電のプロペラから発電のた めの減速機のセンサー解析による 故障予知 通信業において、予測モデルによ り、サーバーの不具合やその要因 の特定にかかる時間を短縮した IoTを活用 した 故障予知 の広がり プリンター・機器のモニタリング と故障予知、交換時期の提案
11.
© 2017 IBM
Corporation • 塗装品質(⾊味・鮮映性)の不良要因の 特定 ⾃動⾞ • 組⽴⼯程における⼯程内キズの不良要 因の特定 • 組⽴⼯程におけるドア閉じ性の不良要 因の特定 • センサーの特性不良、絶縁/キレ不良、 素⼦先端剥離の要因分析と予測モデル 構築 電機 • 塗⼯、乾燥プロセスにおける最適製造条 件の特定 • LCD⽣産⼯程における装置相関分析によ る不良予測 • ⼆次電池の品質因⼦分析 • フォトマスクと品質因⼦分析 • タービンハウジング不良改善、焼き⼊れ 硬さ制御、航空機⽤シャフト機能改善の 要因分析と予測モデル構築 鉄鋼 • 燃焼の安定・最適燃焼値の導出 ⽕⼒発電 IoTを活⽤ した 製造不良 要因特定の 広がり ⽇本における同様の取組みの広がり - 製造不良要因特定・予知
12.
やってみて分かったこと、⽇本企業の現在地 § 統計解析⼿法を活⽤した、製造品質分析は、従来から多くの製造企業が⾏っていた § しかしながら、統計解析を得意とする「⼀ご担当者」が実施しているケースが多 かった §
初⼼者でも扱いやすい統計ツール(IBM SPSS等)で、体系的・明⽰的に分析モデ ルを構築することで、⼈に属した品質管理ノウハウが形式知化され展開し、「点を ⾯にする」ことで効果が全体に広がる可能性をご認識頂けた。 その結果、数多くの企業でセンサービッグデータの解析・予知を取組み始めている § 今後、さらに「点を⾯にする」ために ・・・ § 定常的な業務運営に落とし込む § 他⼯程・設備、他⼯場、グローバルに展開 ⇒共通基盤化 § 分析を持った⼈材を育成し、組織化する
13.
© 2017 IBM
Corporation アジェンダ • IoTを活⽤したスマートファクトリー • コグニティブファクトリー 〜⾃然⾔語と画像解析による匠の業の伝承 • 求められるデータ・サイエンティスト像 13
14.
© 2017 IBM
Corporation どのように進んできいて、これから、どこに⾏くのか? 14 イ ノ ベ シ ョ ン 度 合 い • 設備の遠隔監視 • 設備の故障予知 • 製造不良予知 各種センサーからデータを 集めリアルタイムに分析 IoT/Smart Factory • ⼈⼯知能、コグニティブの活⽤ • 多能⼯ロボット、設備のAI化 • テクノロジーによる熟練⼯の技術伝承 ⼈の知の継承と 学習する⼯場 Cognitive Factory • MESの⾒直し • スケジューラーの⾒直し • バリューチェーン・部⾨間連携 インダストリー3.0の ⾒直し・再構築・進化
15.
© 2017 IBM
Corporation 世界的なインダストリアル IoTイニシアチブの『各動き』 価値の源泉:⼯場 キーワード:マス・カスタマイゼンーション(ロット1) ターゲット:⼯場の未来の標準系 価値の源泉:⼈の知識 キーワード:オープン戦略とクローズ戦略 ターゲット:現在の未来の⽣産⼿法への 効率的な移⾏ 価値の源泉:データ キーワード:ビッグデータ、⼈⼯知能 ターゲット:産業⽤IoTによるビジネス⾰新
16.
© 2017 IBM
Corporation ⽇本製造業の現場では技術継承が⼤きな課題 16 ⽇本の設備管理現場の例 (出所)経済産業省調査データ
17.
© 2017 IBM
Corporation 匠の知の継承 ⼈の動き 匠・熟練⼯と初⼼者の 動きや姿勢の違いは? 匠の知の継承 匠・熟練⼯は、⽇々どの ようなチェック、判断、 対応をしているか? (匠の⽂章から抽出) ⾃然⾔語 作業⽇報 過去トラブル 報告書 匠・熟練⼯は五感(画像、 ⾳、匂い等)でどのよう に判断しているか? 五感
18.
© 2017 IBM
Corporation 増⼤化する⾮構造化データ 構造化データ 出所: IBM Global Technology Outlook zetta:10の21乗。 1zettabyteは1兆年分の朝刊(写真含)に相当するデータ量 ⾮構造化データ 現在 ⾃然⾔語 画像
19.
© 2017 IBM
Corporation 匠の知の継承 ⼈の動き 匠・熟練⼯と初⼼者の 動きや姿勢の違いは? 匠の知の継承 匠・熟練⼯は、⽇々どの ようなチェック、判断、 対応をしているか? (匠の⽂章から抽出) ⾃然⾔語 作業⽇報 過去トラブル 報告書 匠・熟練⼯は五感(画像、 ⾳、匂い等)でどのよう に判断しているか? 五感
20.
© 2017 IBM
Corporation n IBM 基礎研究部⾨が4年間をかけてコンピューター・ システムWatsonを研究開発 n ⽶国の⼈気クイズ番組 Jeopardy ! で歴代最強チャンピ オン2⼈と対戦し勝利 IBM Watson アメリカで1964年から9000回以上続いているTVの⻑ 寿クイズ番組 ケン・ジェニングスさん 連勝王(74連勝) ブラッド・ラターさん賞⾦王 約3億円 ワトソン 初挑戦 Watson in Jeopardy!v 動画 https://www.youtube.com/watch?v=Wq0XnBYC3nQ 20 IBM Watson – クイズ番組に参加し歴代最強チャンピオンに勝利!
21.
© 2017 IBM
Corporation IBM Watsonを製造業に活⽤すると… Cognitiveによる匠の技術伝承 作業⽇報 過去トラブル 報告書 操作マニュアル 熟練技能者 のノウハウ ヒヤリハット 報告書 外部データ 技術論⽂ Source:IBM ⾮構造データ = 熟練⼯のノウハウ 知識 DB オペレータ 商品技術 保守作業者 環境スタッフ ⾳声 合成 ⾳声 認識 現場作業員 操業ガイダンス 安全確認 設備保全 製造仕様設計 環境 突発対応 保守作業者
22.
© 2017 IBM
Corporation Watsonによる匠エンジニアの知識活⽤⽀援 (天然資源調査・設備産業) 22 §過去30年間に蓄積された、設備設計・ 運転・メンテナンスに関する”⽂章・ Lessons Learned”に基づき、Watson が各拠点のエンジニアからの質問に回答 Watson
23.
© 2017 IBM
Corporation 匠の知の継承 ⼈の動き 匠・熟練⼯と初⼼者の 動きや姿勢の違いは? 匠の知の継承 匠・熟練⼯は、⽇々どの ようなチェック、判断、 対応をしているか? (匠の⽂章から抽出) ⾃然⾔語 作業⽇報 過去トラブル 報告書 匠・熟練⼯は五感(画像、 ⾳、匂い等)でどのよう に判断しているか? 五感
24.
© 2017 IBM
Corporation IBM Watson Visual Recognition IBM WatsonのVisual Recognitionの機能を利⽤することで、従来より容易に画像認識技術 を利⽤したソリューションが提供できるようになりました。 追加の実画像学習により、複雑な判定ロジック・アルゴリズム開発なしで画像認識を進化 させることができます。 従来 技術 ディープ・ラ ーニングに 基づく 画像認識 ( W atson Visu al Recog n iti on ) 正規化・補正 特徴検出アルゴリズム アルゴリズム開発:対象に合わせた ロジックの組み合わせを試行錯誤で設計 二値化 平滑化 エッジ検出 判定アルゴリズム = ハスキー = ダルメシアン = それ以外 学習: 入力と結果を 与えるのみ システムが特徴 を学習 人間が特徴検 出方法を開発 学習 Visu al Recogn ition 専門家 一般作業者 管理者 観察 額が黒: 眼を検出し、その 間の色を判定 ぶち:輪郭の中の空 間周波数が(ξ、η) 耳の形:テンプレ ートとマッチ 開発 開発 ハスキー ダルメシアン ・・・
25.
© 2017 IBM
Corporation 匠の知の継承 ⼈の 動き 匠・熟練⼯と初⼼者の動き や姿勢の違いは? 匠の知の継承 匠・熟練⼯は、⽇々どの ようなチェック、判断、 対応をしているか? (匠の⽂章から抽出) ⾃然⾔語 作業⽇報 過去トラブル 報告書 匠・熟練⼯は五感(画像、 ⾳、匂い等)でどのよう に判断しているか? 五感
26.
© 2017 IBM
Corporation ⼈の動作分析に関連取り組み例 nEYE Tracker 分析(視線解析) l視線の動きによって、疲れているか、疲れていないかを判 断 l疲労が増加すると視線はより反射的になる n⼯場の作業員の動作・姿勢分析 (ネジ締め等) l⼯場の作業員の⽅に加速度センサーや地磁気センサーをつ けて、ネジ締めとかの動作・姿勢等の分析をして、初⼼者 と熟練者の違いを⾒る
27.
©2017 IBM Corporation27 §
設備・機器のセンサーデータの取組みと⽐較して、「⾮構造 化データの活⽤」は、⽇本企業に脈々と受け継がれる「熟練 ⼯のノウハウ」を活かした「⽇本企業らしい」取組みである との意⾒が多かった § Smart Factoryとして⼯場の⾃律化が進んでいく中、⽇本 企業としては、熟練⼯に属するノウハウ(暗黙知含む)をいか に形式知化して伝承していくかが重要な課題である やってみて分かったこと、⽇本企業の現在地
28.
© 2017 IBM
Corporation アジェンダ • IoTを活⽤したスマートファクトリー • コグニティブファクトリー 〜⾃然⾔語と画像解析による匠の業の伝承 • 求められるデータ・サイエンティスト像 28
29.
©2017 IBM Corporation29 の経営者が、適切な資質が備わった 人材を採⽤するか、あるいは既存の 社員の育成を行わなければならない ことを認識している ⼈材不⾜がIoT・AI化を進める上で 大きな障害である
30.
© 2017 IBM
Corporation IoTとコグニティブが進む中での⼈の役割とは? nIoT、コグニティブにより「分析・洞察」の領域のみならず、「顧客対⾯業務」や「コラボレー ション」の領域までのIT化を⾒据えている 出典)IBM、CEB:APQC分類を利⽤ 経理&⼈事 ⽣産& サプライチェーン カスタマー サービス 営業& マーケティング 商品開発 業務処理 顧客対⾯ 分析・洞察 コラボレーション 従 来 の シ ス テ ム 化 の 対 象 こ れ か ら の シ ス テ ム 化 の 対 象
31.
© 2017 IBM
Corporation IoTデータに基づくモデリングの作業 – データ解析視点での必要スキル 分析企画 最適条件の確認 F-検定、t-検定などの評価 学習データ、検証データでの確認 最適条件の推定 決定⽊と散布図で条件洗出しや 技術的検証による原因推定など 品質特性の特徴抽出 良品サンプル抽出 クラスタリングでの分類など ⼯程品質状況の分類 時系列変化、ヒストグラム、散布図など データの加⼯と構造化 ⽤語統⼀、異常値除去、品質規格・分布・Cpkによる 分類など データの紐付け 製品(Sei#)、⼯程(投⼊時刻、測定時刻など) •データ取込 •データ結合 •分析⽅針 •データ俯瞰 •データ加⼯ •構造化⽅針 •データ項⽬選択 •分析条件設定 •分析⼿法 •⾒える化 •データ項⽬選択 •分析条件設定 •分析⼿法 •結果整理 •データ項⽬選択 •分析条件設定 •分析評価⽅針 •評価結果解説 •分析⼿法 •分析結果評価 分析作業
32.
© 2017 IBM
Corporation どんな⼈がデータを⾼度活⽤できるのだろうか? n⼀般的には「統計⼒に優れた⼈」を思い浮かべるが、実際のところは、それでは有効に機能しな いということがわかってきている データサイエンティストの優秀度 Source:IBM
33.
© 2017 IBM
Corporation 事例)某製鉄メーカー データサイエンティスト育成プログラム研修内容例 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 ロジカルシンキング 思考⼒ 強化 統計⼒ 強化 表現⼒ 強化 ビジネス スキル 強化 三段論法 相関と因果 MECE ラテラルシンキング 前提を疑う、 ロジカルに出てこない 案を考える 要約 平均、中央値 標準偏差 推定 サンプルサイズ 設計、検定 相関 クロス集計、 単回帰 多変量 重回帰 集約Ⅰ クラスタリング 集約Ⅱ 主成分分析 空⾬傘 トレーニング 空⾬傘 トレーニング プレゼン トレーニング プレゼン トレーニング ▼中間発表 最終発表▼ グラフ使⽤ の原則 ピラミッド ストラク チャーに よる構造化 ビジネス で使⽤する フレーム ワーク ストーリー テリング これから 必要な⼈材 財務基礎 システム シンキング プレゼン パワーアップ アドバンスト 統計 ツール 研修 33
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Corporation データサイエンティストの⼈材像(役割) 1. 各ユーザ組織のビジネス状況を理解して、解決 すべき問題/実現すべき課題をユーザへ提案し、 合意を得る。 2. 分析技術およびデータの深い理解を駆使して、 それら問題を解決/課題を実現するための変⾰ プログラムを構築する。 3. 各ユーザ組織への変⾰プログラム導⼊をリード し、ビジネスに成功をもたらす。 4. (社内)コンサルタントとして活動し、ユーザ(分 析結果の利⽤者)の協⼒を引き出しつつ、全体を マネージする。 5. 分析のための有効な基盤整備(データ,プロセス, ツール等)に貢献する。 6. データ活⽤について、⾃らの能⼒開発に努めつ つ、社内の啓蒙・育成活動をリードする。 各分析プロジェクト 基盤整備、啓蒙活動、⼈材確保・育成 4 1 2 3 65
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Corporation スマートファクトリーグランドデザインのアプローチ 「経営」の 要請 (必要性) 「技術」の 可能性 スマートファクトリー グランドデザイン ③ そのシステムは、どのような技 術の導⼊を必要とするか? ② そのテーマは、どのような システム・データを必要とする か? ① 事業運営・競争差別化にあたり 、どのような姿の実現が必要と なっているか? ビジネスからのアプローチ ① AI・IoTの技術の発達によって 、どのような技術が利⽤可能に なっているか? ② その技術によって、どんな システムが仕様可能になっている か? ③ そのシステムによって、どのよ うな 業務、ビジネスモデルが実現可 能になるか? テクノロジーからの アプローチ
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まとめ § IoT・センサーデータに基づく、設備故障予知、品質予知は 多くの企業が取組み始めたが、企業として『⾯の活動』と して展開していく必要がある § コグニティブシステムを活⽤した⾮構造データの活⽤による 匠の業の伝承は⽇本企業らしいインダストリー4.0としての 可能性・期待が⼤きい §
データ・サイエンティストは数理解析のスペシャリストで あるのみならず、テクノロジーを後ろ盾として、企業変⾰を リードできる姿を求めている
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