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Digital Transformation
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
ABOUT ME
北村 和人
KITAMURA Kazuhito
所 属 ・ 職
佐賀県産業労働部 DX・スタートアップ総括監(& DX・スタートアップ推進室長)
こ れ ま で
新採で入庁した水産局でノリ養殖業の協業化を立ち上げ。以来、救急医療・災害医療の体制整備や学力調査を活
用した学力向上・学校組織マネジメント、ふるさと納税など各分野で新たな取組。
産業労働部ではIT産業の振興や起業・創業支援、産業人材の育成・確保に取り組み、昨年度、新たに創設された
DX・スタートアップ推進室に。
で き る こ と
大和総研への派遣研修を契機にマクロ経済学や計量経済学を足場の一つに。
またこれを契機に統計分析やデータサイエンス、機械学習などもたしなむ程度には習得。
コ ン タ ク ト
個人:www.facebook.com/kazuhitokitamura1 DXST室:www.facebook.com/SagaIClab
2
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
 佐賀県の産業・経済と当室のミッションについて
 地方におけるスタートアップへのアプローチ
 佐賀県における取組について
 地方における資金調達と事業拡大への課題
3
CONTENTS
Digital Transformation
Startup Ecosystem
佐賀県の産業・経済と当室のミッションについて
4
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 5
DX・スタートアップ推進室の取組
DXやスタートアップをテーマにイノベーションにチャレンジできる地域
(しかも、「佐賀であっても」程度ではなく、「佐賀だからこそ」)
“フロントランナー”として
DXを「ビジネスの常識」に
“聖地”へ向けて
「世界」を目指せる起業環境を
“佐賀型”産業DXの進め方 “佐賀型”スタートアップの育て方
体験・相談からマッチングまで
全国初のDX推進ハブ
開発者や社内推進役など
DX人材の大量養成
裾野拡大へ向けた
アウトリーチ活動と事例創出
1
2
3
成長フェーズに合わせた
3本の個別指導プログラム
未来を評価する手法を開拓
民間資金の調達へつなぐ
採択シード等とは日ごろから
密なコミュニケーション
1
2
3
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
0
0.5
1
1.5
農林水産
機械工業
金属・化学
製造その他
建設
卸・小売・
飲食・宿泊
金融保険・
不動産
運輸・通信
専門・学術
保健衛生
その他
産業別特化係数(実質GDP 2018年)
佐賀県 長崎県 福岡県 東京都
佐賀県の産業構造
6
データの出所)各県及び内閣府「都道府県民経済計算」
0% 20% 40% 60% 80% 100%
2006
2009
2012
2015
2018
2019
佐賀県:産業別構成比(実質GDP)
農林水産 機械工業 金属・化学
製造その他 建設 卸・小売・飲食・宿泊
金融保険・不動産 運輸・通信 保健衛生
専門・学術 その他
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
0.00
0.50
1.00
1.50
農
林
水
産
機
械
工
業
金
属
・
化
学
製
造
そ
の
他
建
設
卸
・
小
売
・
飲
食
・
宿
泊
金
融
保
険
・
不
動
産
運
輸
・
通
信
専
門
・
学
術
生
活
関
連
サ
ー
ビ
ス
保
健
衛
生
そ
の
他
産業別労働生産性
(全国同産業の労働生産性を1.0とした指数:2016年)
佐賀県 長崎県 福岡県 東京都
7
産業別の労働生産性
データの出所)総務省「経済センサス活動調査」
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
(2001)
y = -0.3003x + 0.1609
R² = 0.3202
(2018)
y = -0.1837x + 0.1724
R² = 0.1174
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
-40% -20% 0% 20% 40%
公的部門の移転所得/県民所得
移出超過/名目GDP
移出超過と移転所得
2001
2018
佐賀
(2001)
y = -0.4772x + 0.1667
R² = 0.3622
(2018)
y = -0.6125x + 0.1949
R² = 0.4597
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
45%
50%
-40% -20% 0% 20% 40%
就職に伴う県外流出率
移出超過/名目GDP
各県の移出超過と県外流出率
2001
2018
佐賀
70% 75% 80% 85%
奈良県
島根県
和歌山県
佐賀県
香川県
茨城県
鳥取県
進学に伴う県外流出率
20% 25% 30% 35% 40%
青森県
鹿児島県
宮崎県
熊本県
佐賀県
奈良県
高知県
就職に伴う県外流出率
8
分工場経済(Branch Plant Economy)の光と影
高校卒業後の人材流出率は
全国的に見ても高い
データの出所)文科省「学校基本調査」、各県及び内閣府「都道府県民経済計算」
人は稼げないところから
稼げるところへ
以前は赤字の地域は公的部門の
所得移転で補填されていた
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 9
地方を取り巻く“システム”の変化
カネ
ヒト
地方 都市
生産要素:ヒト=余剰労働力、カネ=家計の貯蓄超過
成長の果実の再分配
(都市の供給過剰に対する)移出先市場の提供
重点投入で
効率的に成長
(工業化社会の論理)
かつての地銀の
最重要の
ミッション
かつては
規格化されたルーティンワーカーの大量供給
これからは
 自ら問題を発見・定義し価値を生み出す
 加えてできれば地域の成長・発展に
かつては
間接金融を通じた都市への成長資金の供給
これからは
 地域の余剰資金は地域に再投資
 さらに域外からの資金供給チャネルも
古くは集団就職から
東京一極集中以降の
都市部への人口流入
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 10
なぜ、DXやスタートアップにフォーカスしているのか?
人材流出
||
地域社会の持続可能性にかかわる重要な問題に
相対的に低い賃金 就業機会の多様性の欠如
誰もが工場で働きたいわけではない…
働くのであれば、賃金は高い方が望ましい!
生産性の向上 多様な産業の発展
○○○ DX ○○○ IT産業 ○○○ スタートアップ ○○○
そのうえで、東京や福岡とは違った方法やアプローチで
||
人や企業の関係性の「量」ではなく「質」を生かして…
顔の見えるコミュニケーション、個にフォーカスした支援、長期的なフォローアップなど
都市と地方との間での(都市への生産
要素の)集中と(地方への成長の果実
の)再分配という時代の終焉によって
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 11
KPIとフェーズ感(年度当初チームミーティング資料)
年度
DX スタートアップ
産業DXの推進 DX人材の育成 ビジネス創出 資金調達の支援
センター利用数 導入件数 講座受講数 アワード受賞数 CF等調達件数 エクイティ件数
目標 実績 目標 実績 目標 実績 目標 実績 目標 実績 目標 実績
R2 1,500 2,551 30 71 100
(応募717)
100 2 1 16 22 1 0
R3 2,000 3,148 30 86 200
(応募862)
200 2 5 20 32 1 2
R4 2,700 30 200 2 30 1
成果
課題
 センター利用数や導入件数、講座受講数等はいずれ
も目標を上回って推移。
 ただ、肌感覚では数字ほど浸透しておらず、裾野の
拡大が必要。
 このため、新たに以下に取り組む。
• DXコミュニケータを通じた訪問活動やDXアクセ
ラレータによる伴走支援
• ノーコードやSaaSなどに精通し、社内でDXをけ
ん引する人材の育成
 3本の個別指導プログラムとコンシェルジュ及び当
室による仕組みづくりは一定程度確立。
 アワード受賞やCFなど目標を達成するとともに、新
たにエクイティファイナンスの事例も創出。
 今後は、これらの取組を引き続き機能させるととも
に、以下の課題について検討していく。
• 地元民間ベースのスタートアップへの機会提供の
取組の促進と連携・協力
• 成長後も県内を拠点に事業拡大に取り組める環境
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 12
最近のトピックス
田畑総務副大臣がお越しになりました
(2022年1月)
フィンランド大使にプレゼンしました
(2022年3月)
Webメディアや県採用サイトに掲載
(2022年4月、5月)
知事定例会見や県広報誌でもピックアップ
(2022年1月、5月、6月)
Webメディア「So-gud」 県職員採用サイト
1月会見
5月会見 6月広報誌
Digital Transformation
Startup Ecosystem
地方におけるスタートアップへのアプローチ
13
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 14
未来を“想像”し、“創造”するのが起業家
「こんな世の中にしたい」を思い描き、実現していく
太陽光発電とランタンで
アフリカの子ども達に
灯りと希望を届けたい
企業とNPOによる
社会課題の解決への
新たな基盤を作りたい
自然と共生しながら
離島の経済を再生し
人々を呼び戻したい
スマートロックを起点に
便利で安心な生活への
エコシステムを作りたい
上手くなりたいのに
指導者も財源もない
そんな部活を救いたい
川口スチール工業 川口さん Dessun 高橋さん
Retocos 三田さん
NEXS 梶原さん 学生団体WIDE 北原さん フレル 江口さん
あそびを通じて
”考えること=楽しい“と
感じる子ども達を育てたい
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 15
ポイント①:地方でスタートアップに取り組む意義は?
都市 地方
優れたビジネス環境
 協業先・商談先が見つけやすい
 専門性が高い支援者・協力者も
 資金調達の機会や選択肢も多い
 困ったら“ライス”ワークも様々
 得意なことを生かし
 気が利いたプロダクトを作って
 評価に満足出来たら売却して次へ
とかならたぶん、都合がいい
ビジネス環境ではかないませんが…
 仕事も生活も時間を安く買える
 起業家が少ない
=いろんな人々が関わってくれる
 現場もデータもイシューも多々
時間や現場や理解者があることで
 「自分の問題」に向き合い
 「みんなの問題」に昇華させ
 世の中を変えていく(かも?)
果たしてどちらがスタートアップ的だろうか?
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 16
ポイント②:“多様性の中からこそ創発が生まれる”のなら
数が多くとも、同質的な小集団に
分断されたら面白くないかも?
数が少ないがゆえに、嫌が応にも
異質な人々と組まざるを得ないかも?
“自分の問題”を“みんなの問題”にしていくには多様性に富んだ居心地の悪さも大事
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 17
ポイント③:都市部には都市部の、地方には地方の方法論
母数が多ければ
競わせて選りすぐるのは一つの策
母数が少なければ
育てて成功確率を高めることが必要?
競争・選抜
競争・選抜
成功確率を高めるために
継続的かつ直接的に関わる
同じやり方をしても
“そして誰も居なくなった”
になるのがオチ?
本物志向の課題について異質な人々との継続的な関わりの中で育っていく…
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 18
アワード受賞件数及びメディア掲載件数
2 2
1
2
3
1
5
3
0
1
2
3
4
5
H27 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4
7月まで
支援対象企業による県外でのアワード受賞数
2 2
1
2
3
1
5
3
0
1
2
3
4
5
H27 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4
7月まで
支援対象企業による
県外でのアワード受賞数
0
5
10
15
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
年別・月別メディア等への掲載件数
(~2022.10.17)
2020 2021 2022
Digital Transformation
Startup Ecosystem
佐賀県における取組について
19
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 20
“佐賀型”スタートアップの見つけ方・育て方
佐賀を拠点に世界を目指すスタートアップの「聖地」へ
採択シード等とは日ごろから
密なコミュニケーション
成長フェーズに合わせた
3本の個別指導プログラム
未来を評価する手法を開拓
民間資金の調達へつなぐ
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 21
“佐賀型”①:個別指導プログラム編
資金調達に向け現役投資家が磨き上げ
磨
Startup
Boost オプト創業者メンバーの海老根智仁氏などが
創設したベンチャーキャピタルが受託
みがく
R2~:17件採択
アイデアをビジネスプランへ
始
Startup
Gateway 全国各地でスタートアップ支援を手掛ける
監査法人のトーマツが受託
はじめる
R1~:21件採択
商談先やパートナーを紹介・斡旋
繋
Startup
Connect ブロードバンドタワー創業者の藤原洋氏などが
創設したスタートアップ育成の専門機関が受託
つなぐ
R3~:11件採択
フェーズに応じた3本の各数ヶ月に渡る個別指導プログラム
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 22
R3のプログラム実施状況
区分 受託者・概要 プログラム 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
Startup
Gateway
 受託者:デロイト
トーマツ
 概要:ビジネス創
出へ向けたビジネ
スプランのブラッ
シュアップ
キックオフ&DEMO DAY ● ●
コミュニティイベント ● ● ● ● ● ● ●
アクセラレーションプログラム 募集
学生向け事業創出WS ● ●●
一般向け事業創出WS ● ●● ●●
Startup
Boost
 受託者:NES-VC
 概要:VC等からの
資金調達へ向けた
メンタリングや引
き合わせ
リアル合宿&勉強会 募集 ●●
オンライン合宿 ●
個別指導プログラム
プレゼン会、合同DEMO DAY ● ●
Startup
Connect
 受託者:毎日みら
い創造ラボ
 概要:実証・協業
案件などの紹介・
マッチング
初回メンタリング 募集 ●
個別メンタリング&マッチング
外部イベント等参加 ● ● ●
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 23
プログラムの実施風景
Gatewayキックオフ(2021.7.7)
事業創出WS(2021.10.28-29)
Gatewayコミュニティイベント(2021.7.20)
学生対象アイディアソン(2021.10.13)
Gateway/Launch/やわらかBiz交流会(2021.10.22)
Boostリアル合宿・個別メンタリング(2021.11.18-19)
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 24
“佐賀型”②:コミュニケーション編
各プログラムの採択シードとは日頃からコミュニケーション可能な場を設置
スタートアップコミュニティの
運営が緻密で、
自分達も参考にしています
自治体の職員さん方でありながら、
スタートアップ界隈の「言葉」が普通に通じるというのは
すごく仕事がやりやすいと思う
コンシェルジュ
& 当室スタッフ
Gateway
受託者
Boost
受託者
Connect
受託者
プログラムの採択シードやコミュニティの参加者など
その都度ごとに改めて連絡をとる等ではなく、
SNSやメッセージングアプリであらかじめ連絡チャネルを設け、
必要な際は互いにそこに放り込む
スタートアップ支援の専門機関関係者 他県のスタートアップ関係事業の受託者
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
DX
25
カオスマップ(一部)
Startup
スマート化センター
ジェピック
CF
ファンド
レーザー
MAIC周辺
スマート化センター
ユーザー企業
ベンチャー交流
ネットワーク周辺 学生シード
佐賀共栄
三井住友信託
サガテレビ
佐賀新聞
毎日みらい
創造ラボ
Connect
デロイトTVS
Gateway
NES
Boost
イノベーション
センター
コンシェルジュ
EWM
佐賀銀行
佐賀電算
Smart Samurai
フォーバル
やわらかBiz
以来のシード Duchamp
ポイ
九州コーユー
ベジビュー
Wanders
エスビー
ジャパン
manaview
政策金融公庫
クラファン
ニューワールド
ジーンスレッド
未来基金
日本クラウド
キャピタル
伊万里商議所
SA-GA
AS
ロケモAI
山城機巧
WIDE
1mStore
NEXS
ノギ
アトリエ
佐大
Gateway
以降の
シード
海男
A-noker
フレル
川口スチール
Dessun
リトコス
B.Gate
Notuje すみなす
nano
ミュージカル
クエスト
ドアーズ
LightGear
木村情報
KMTec
キャリアサプライ 幸楽窯
ITインペル
志ITC
織島・二葉
セイブ
西研 オプティム
中島製作所
サガ
コア&カッター
福博
ゴール
藤津碍子
ハードコア
LIGHTz
MiSERU
九州国際情報
松栄技研
西部環境
ocomoji NTTビジネス
ソリューションズ
DXコミュニケータ
プログラミング
受講者
キャリア
バンク
MS
とっぺん
ウェアサーブ
ローカルメディアラボ
グルーヴ
ノーツ
Smart Ninja
パイプドビッツ
鹿島印刷
ACR
NTT-BS
DXアクセラレータ
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
0% 20% 40% 60% 80% 100%
会議等
訪問・来訪
電話・メール
チャット
その他
<チャネル別対応時間帯>
開始・終了とも平日時間内 終了が平日18時以降
開始が平日18時以降 開始が平日22時以降
開始又は終了が休日
0% 20% 40% 60% 80% 100%
県内スタートアップ・起業支援者
県内IT企業・DX支援機関
その他県内企業
その他県外企業
その他
<セグメント別対応時間帯>
開始・終了とも平日時間内 終了が平日18時以降
開始が平日18時以降 開始が平日22時以降
開始又は終了が休日
会議等
34%
訪問・来訪
22%
電話・
メール
27%
チャット
13%
その他
4%
<チャネル別>
開始又は終
了が休日
4%
開始・終了と
も平日時間内
69%
終了が平日
18時以降
6%
開始が平日
18時以降
16%
開始が平日
22時以降
5%
<対応時間帯別>
県内スタートアッ
プ・起業支援者
31%
県内IT企業・DX支
援機関
22%
その他県
内企業
11%
その他県
外企業
7%
その他
29%
<相手方別>
26
CRMに登録された協議・相談への対応状況
(7月1日~9月30日までに登録されている343件の内訳)
全体の3割が
スタートアップ
関係
全体の3割は
休日・夜間
対応
約半分は
チャットや
メール
起業家からの5割
チャットの8割は
休日・夜間対応
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 27
余談①:事業パートナー(受託者)とは共創&競争
DX側 スタートアップ側
DX・スタートアップ
推進室
スタートアップ
コンシェルジュ
Startup Gateway
(デロイトトーマツ)
Startup Boost
(NES-VC)
Startup Connect
(毎日みらい
創造ラボ)
スマート化センター
(EWM、佐賀電算、佐賀銀行)
DXコミュニケータ
(NTT-BS)
DXアクセラレータ
(NTT-BS、フォーバル)
Smart Samurai
(佐賀電算、PCアシスト)
Smart Ninja
(ジェピック、グルーヴノーツ等)
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 28
余談②:一か所にまとめた方が楽ではあるけど…
おそらく…仕事の質が上がるとは限りません/依存しすぎると足元見られます
“質を問わない代わりに効率重視” or ”手間を厭わず質を高める” という選択
外注案件は
餅は餅屋で
健全な競争を喚起する
スキームを意識
選択肢がないものは
県外からも…
 スタートアップもDXもア
ウトソースは複数企業に
 相互の連携・共創とともに
どこかでは競争=適度な緊
張感も喚起
 CF協定ではファンドレー
ザーをオープンに公募し、
調達額見合いの成功報酬
 競争による案件開拓で
CFの普及浸透へ
 佐賀の場合、
• 4年制の総合大学は1個
• 地銀:第二地銀=10倍
 足元を見られないためには
他の選択肢(県外)も必要
面倒だし、手間や軋轢も生じるけど、きちんとやれば成果につながります
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 29
余談③:おおよそ役所らしくない仕事の仕方・考え方
 階層的な意思決定は極力排除
 報告や打ち合わせの類も極力排除
 窓際も口だけでなく手足も動かす
• 案件が出てきたら平場に晒し、先にトップからボトムまで同時に見る
• モノに応じて誰がコミットすべきかを決め、そのメンバー中心に対応
• 報告の代わりにメールのCCやBCCなどで動向を把握
(最近、ノーコードツールでCRMっぽいのを自作し、試験導入中)
• メールやメッセージングアプリで協議・判断、意思決定
• スケジュール調整も事前のやりとりは不要、Outlookなどで
• 議会答弁も自分で書くし、今日のような資料も自分で作ります
(むしろ私が作った資料をスタッフが再利用するケースの方が多い)
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 30
“佐賀型”③:資金調達支援編
事業拡大期
事業化期
アイデア期
令和2年度の
全国知事会先進政策バンクで
商工労働部門1位を受賞
ふるさと納税を
活用した起業家支援
Startup Launch
事業化補助事業
クラウドファンディング・
ベンチャーキャピタル投資
公的な財政支援から民間からの資金調達が可能なビジネスへ
県主催ビジネスプランコンテスト
さがラボチャレンジカップ受賞特典
さらに県費上乗せ(30万円)
ふるさと納税を募って助成
“佐賀型”個別支援採択企業が対象の
佐賀県版“マ○ーの虎”
H30~ 6件 合計800万円
(1件あたり 60~250万円)
R3~ 6件 合計3,000万円
28社と協定締結
6年間で 71件 合計 1億1,600万円
さらに事業拡大を目指す企業へ
民間からの調達機会を提供
要件を満たす約15社対象に公募
選ばれた3社に上限500万円で
事業実現への資金を助成
調達を支援する企業と協定締結
調達成功の際には
調達額の10~20%を県が支給
民間資金の調達を視野に入れた支援スキーム
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 31
ふるさと納税起業家支援の取組事例
H30 R1
R2
R3
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 32
Startup Launch事業化補助事業
Startup Gateway
採択者
Startup Boost
採択者
Startup Connect
採択者
(年間5~6社:R1から) (年間5~6社:R2から) (年間5~6社:R3から)
採択審査会(佐賀県版マ○ーの虎?)
 ピッチ(ショートプレゼン)イベント形式での審査
 DXST室長以外は民間の審査員(VC、会計士、アクセラレータ、銀行、起業家など)
応募 応募 応募
採択
上位3社
これらに準じる
アワード受賞者
(チャレンジカップ等)
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 33
最近の県外でのアワード受賞例
毎日みらい創造ラボ
第7期DEMO DAY
アガルート特別賞
山城機巧
腰痛を軽減する器具
フワットを開発、
WBS「トレたま」な
どでも報道
Retocos Dessun フレル
離島の持続可能な経
済活動と自然との共
生のため、香りの原
料の企画提案や供給
中小企業とNPOとで
社会課題解決の新た
な形を実現するTIE
UP PROMOTION
“考えることを楽しい
と感じる子どもたち
を育む”ための独自の
知育あそびを考案
第16回
キャンパスベンチャー
グランプリ全国大会
経産大臣賞
女性社長が選ぶ
女性社長のための
J300アワード
2021年度大賞
川口スチール工業
どんな屋根にもOKの
薄型太陽光、国際協
力銀の資金でアフリ
カでの売電ビジネス
Forbes Japan
SMALL GIANTS
AWARD 2019-2020
グランプリ
九州・山口ベンチャー
マーケット2021
スタートアップ部門
優秀賞
DXの核心を意識して、大手プラットフォーマーを
しのぐ企業が生まれるよう期待する
令和3年度地方創生推進交付金の採択時の有識者コメント
佐賀のスタートアップは
実直かつ本物志向で成長意欲が強い
IT企業の創業者でエンジェル投資家
J-Startup
KYUSHU
J-Startup
KYUSHU
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 34
さらに様々な分野やテーマで…
九州コーユー Light Gear
KMTec AS(学生)
ベジビューティティクリエイト
ポイ
SA-GA(学生)
ARで特許取得、プ
ログラミング教育
の教材開発。ARの
知育アプリでフジ
テレビと協業。
山中にコワーキン
グを設け「音がな
い か ら こ そ 人 は
しゃべりだす」を
テーマに各種事業。
飲食店のモバイル
オーダーを展開す
る学生ベンチャー。
ナイトテラスで実
証事業。
ガソリンスタンド
からの第二創業。
一次産品とこだわ
りシェフのマッチ
ングビジネス。
東京からのUター
ン起業。マインド
フルネスによる睡
眠ガイドなどを行
うアプリ開発。
クラウドやブロッ
クチェーンによる
決済サービス。教
育現場向けに学校
Payを開発・提供。
電気・電池や照明
などを手掛ける研
究開発ベンチャー。
CCFL 照 明 や 災 害
用ポータブル電源。
NEXS(学生)
WIDE(学生)
スマートロックに
よるエコシステム
構築。複数種類の
鍵の一括管理や施
設情報の一元化等。
うまくなりたい部
活の生徒に競技経
験がある指導者を
マ ッ チ ン グ す る
sukusupo を 展 開 。
ノーチェ
アーティフィシャ
ルフラワーのアレ
ンジメントやレッ
スン、空間ディス
プレイなど展開
すみなす/GENIUS
ocomoji
「生きづらさを面
白さに転換する」
を コ ン セ プ ト に
アートに特化した
就労継続支援事業。
「DXをもっと身近
に」をテーマに、
RPAの導入支援を
中心とした企業の
ICT利活用支援
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 35
地元コミュニティFMのリレー出演や地元紙による連載
<R3.10~R4.3 えびすFMリレー出演> <R4.4~ 佐賀新聞「さがスタートアップの現場から」>
10月19日 フレル
9月27日 Notuje
8月25日 ハードコア
7月27日 すみなす
6月29日 LightGear
5月26日 Dessun
4月26日 WIDE
Digital Transformation
Startup Ecosystem
地方における資金調達と事業拡大への課題
36
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.
なぜ、“民間からの資金調達”にこだわるのか?
産業政策=専ら実体経済側といった
考え方⇒施策の矮小化?
とりわけ地方はこれまで
資金の流出元=調達機会も限定的
だからとて公的支援に“依存”する
ビジネスに陥っては本末転倒
冒頭の地域間関係からすれば
もともとマクロバランス的に
資金面が地方の成長制約要因
 受け皿となる企業
や起業家等の育成
⇒ Startup Boost等
個別指導プログラム
 民間・地域外から
の調達機会多様化
⇒ CF協定、VC協
定、ふるさと納税…
いわば
車の両輪
一般的な
産業政策の
延長線上
補助や制度融資
を除くと
あまりない視点?
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 38
つまり…
ビジネス は 佐賀 から
でも、お金 は トカイ や セカイ から
双方が伴ってこそ、実効性も出てくる(はず)
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 39
CF協定のスキーム
起案
寄附、購入、出資
返礼、商品、配当
起案者 プラットフォーム 賛同者
ファンドレイザー
案件を掘り起こ
し、起案をサポー
ト
プロモーションなど
目標達成を支援
佐賀県
 協定先は常時公募
 案件は公平に紹介
 実績はサイト掲載
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 40
金融機関と競争環境
トップ行(A) 二番手(B) A/B
福岡 福岡 :20.83 西日本シティ:12.82 1.62
佐賀 佐賀 : 3.16 佐賀共栄 : 0.27 11.70
長崎 十八親和: 6.54 長崎 : 0.34 19.23
熊本 肥後 : 7.51 熊本 : 3.11 2.41
大分 大分 : 4.29 豊和 : 0.64 6.70
宮崎 宮崎 : 4.23 宮崎太陽 : 0.88 4.81
鹿児島 鹿児島 : 6.63 南日本 : 0.88 7.53
岐阜 十六 : 8.30 大垣共立 : 7.61 1.09
青森 青森 : 3.85 みちのく : 2.42 1.59
各県地銀の総資産額(全銀協決算統計 R3/兆円)
競争あるところには創造あり?
 大垣共立銀行によるドライブスルー店舗、六
次化支援(OKB牧場)、商店街支援(OKBス
トリート)などユニークな経営展開
 飛騨信金によるFAAVO飛騨高山(当時)、さ
るぼぼコイン(電子マネー)
【借り手・貸し手の声や動向】
<借り手側>
 新しい事業やプロダクトを持ち込んでも
なかなか出してもらえない…
<貸し手側>
 スタートアップのリスクテイクは地銀に
は無理
 今後は、身の丈に応じてスモールビジネ
ス支援に特化したい
 系列VCも県外では増資を引き受けるが、
県内では引き受けても社債まで
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 41
取組の背景
未だ根強い
「地銀ビジネスモデル」
とりわけ佐賀では
地銀:第二地銀=10倍以上
都市部と異なって
士業やコンサルの層が薄い
 県外では貸出先開拓、県内では(運用難なのに)預金集めに熱心
 各種制度(制度融資や公的補助のつなぎなど)に乗らない純粋な
新ビジネスや起業には出し渋るのが当たり前
 系列VCも“福岡では株を引き受けるが佐賀ではせいぜい社債まで”
 資金調達をはじめビジネスの
確立や拡大を支援するプレイ
ヤーが乏しい
① CFをはじめ、資金調達のチャネルや手法の多様化が必要
② 地銀など資金の出し手側にも“健全な”競争環境が必要
③ 資金の出し手やビジネスの支援者を県外からも引き込むことが必要
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 42
CF協定調達実績
H28 H29 H30 R1 R2 R3
調達件数
(調達額)
2
(1,467千円)
1
(230千円)
11
(14,472千円)
14
(17,411千円)
20
(60,154千円)
32
(40,915千円)
A-noker
(H30 1,101千円)
Dessun
(R3 9,400千円:投資型CF)
山城機巧(学生)
(H30 3,001千円)
コールドリバー
(R3 1,823千円)
ジーンスレッド
(R1 13,246千円)
サウンドスピリッツ
(R2 2,357千円)
アルミス
(H30 6,738千円)
吉田刃物
(R2 2,808千円)
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 43
スタートアップビジネスのCF事例
Dessun フレル
• SDGsに取り組みたい中小企業を社会課題解決の
プロであるNPOとつなぐプラットフォーム
• Startup Gateway(R2)、Startup Connect
(R3)、Startup Launch(R3)などに採択
• R3.12にFUNDINNOで投資型CFにチャレンジ、
投資家53名から940万円を調達
• 「考えることを楽しいと感じる子ども達」を育む
独自の“知育あそび”で世界展開を模索
• Startup Gateway(R2)、Boost(R2)、
Connect(R3)、Launch(R4)などに採択
• ボードゲームRoRopの市場投入を前に、テスト
マーケティングを兼ねてMakuakeで購入型CF
10月26日
まで!
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 44
動向、成果や課題
 件数は増え、エクイティの事例も
• 協定締結先は30社弱にまで拡大
• 金融機関の他、各々多様な強みを持つコンサル
やプラットフォーマーなど
• 県内では、
• コンサル等が新ビジネスとして
• 事業会社が事業多角化の一つとして
• 支援された起案者がファンドレーザーとして
などで新たに着手(協定を締結)する例も
 支援側の層も多様化
 必ずしも地元地銀による事例は多くはない…
0
5
10
15
20
25
30
35
H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4
9月まで
ファンドレーザー別案件数
佐賀銀行系 共栄銀行系 その他地元金融機関
県内コンサル 県外コンサル
DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 45
この間の取組を通じて…
 私達も最初は「スタートアップなんて都会の話」と思っていた…
⇒ くすぶっている人はどこにもいるし、光を当て機会を提供するか否か?
 一般的には「資金調達支援=地元金融機関」と思われがちだが、まずはその「思い
込み」を一旦、チャラにした方がいいのかも
⇒ 資金の出し手としては、ビジネスの内容やフェーズに応じた多様な調達形態が可能
になるよう、地域内・外を幅広く模索すべき
(そもそもマクロバランス的にも、政府セクターの移転所得が頭打ちの中、地域外からの調達は大事)
⇒ クラウドファンディングは、地方においてその有力な手段となりうるが(調達機会
のいわば民主化)、「使いこなす」仕組みや仕掛けもまた必要
 とはいえ、その受け皿となるビジネスシード(企業や起業家とそのビジネスプラン
など)は地域できちんと「育てる」のが前提
⇒「起業家」はでてくるようになったが、「チーム」「組織」にはまだまだ…
⇒ 今後に向けて,例えばCFの被支援側から支援側へと転身した事例や起業家相互のス
キルシェア的な協業事例などがヒントになるかも
Digital Transformation
Startup Ecosystem
46
県サイト(当室関係まとめ)
https://www.pref.saga.lg.jp/list00618.html
SAGA innovation & creative Lab.
https://www.facebook.com/SagaIClab/
Startup Boost SAGA
https://www.sbsaga.jp
佐賀県産業スマート化センター
https://www.saga-smart.jp/
Startup Gateway SAGA
https://www.sgsaga.jp/
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20221022弘前大経済学会「佐賀県におけるスタートアップの発掘・育成と資金調達」

  • 2. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. ABOUT ME 北村 和人 KITAMURA Kazuhito 所 属 ・ 職 佐賀県産業労働部 DX・スタートアップ総括監(& DX・スタートアップ推進室長) こ れ ま で 新採で入庁した水産局でノリ養殖業の協業化を立ち上げ。以来、救急医療・災害医療の体制整備や学力調査を活 用した学力向上・学校組織マネジメント、ふるさと納税など各分野で新たな取組。 産業労働部ではIT産業の振興や起業・創業支援、産業人材の育成・確保に取り組み、昨年度、新たに創設された DX・スタートアップ推進室に。 で き る こ と 大和総研への派遣研修を契機にマクロ経済学や計量経済学を足場の一つに。 またこれを契機に統計分析やデータサイエンス、機械学習などもたしなむ程度には習得。 コ ン タ ク ト 個人:www.facebook.com/kazuhitokitamura1 DXST室:www.facebook.com/SagaIClab 2
  • 3. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref.  佐賀県の産業・経済と当室のミッションについて  地方におけるスタートアップへのアプローチ  佐賀県における取組について  地方における資金調達と事業拡大への課題 3 CONTENTS
  • 5. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 5 DX・スタートアップ推進室の取組 DXやスタートアップをテーマにイノベーションにチャレンジできる地域 (しかも、「佐賀であっても」程度ではなく、「佐賀だからこそ」) “フロントランナー”として DXを「ビジネスの常識」に “聖地”へ向けて 「世界」を目指せる起業環境を “佐賀型”産業DXの進め方 “佐賀型”スタートアップの育て方 体験・相談からマッチングまで 全国初のDX推進ハブ 開発者や社内推進役など DX人材の大量養成 裾野拡大へ向けた アウトリーチ活動と事例創出 1 2 3 成長フェーズに合わせた 3本の個別指導プログラム 未来を評価する手法を開拓 民間資金の調達へつなぐ 採択シード等とは日ごろから 密なコミュニケーション 1 2 3
  • 6. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 0 0.5 1 1.5 農林水産 機械工業 金属・化学 製造その他 建設 卸・小売・ 飲食・宿泊 金融保険・ 不動産 運輸・通信 専門・学術 保健衛生 その他 産業別特化係数(実質GDP 2018年) 佐賀県 長崎県 福岡県 東京都 佐賀県の産業構造 6 データの出所)各県及び内閣府「都道府県民経済計算」 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2006 2009 2012 2015 2018 2019 佐賀県:産業別構成比(実質GDP) 農林水産 機械工業 金属・化学 製造その他 建設 卸・小売・飲食・宿泊 金融保険・不動産 運輸・通信 保健衛生 専門・学術 その他
  • 7. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 0.00 0.50 1.00 1.50 農 林 水 産 機 械 工 業 金 属 ・ 化 学 製 造 そ の 他 建 設 卸 ・ 小 売 ・ 飲 食 ・ 宿 泊 金 融 保 険 ・ 不 動 産 運 輸 ・ 通 信 専 門 ・ 学 術 生 活 関 連 サ ー ビ ス 保 健 衛 生 そ の 他 産業別労働生産性 (全国同産業の労働生産性を1.0とした指数:2016年) 佐賀県 長崎県 福岡県 東京都 7 産業別の労働生産性 データの出所)総務省「経済センサス活動調査」
  • 8. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. (2001) y = -0.3003x + 0.1609 R² = 0.3202 (2018) y = -0.1837x + 0.1724 R² = 0.1174 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% -40% -20% 0% 20% 40% 公的部門の移転所得/県民所得 移出超過/名目GDP 移出超過と移転所得 2001 2018 佐賀 (2001) y = -0.4772x + 0.1667 R² = 0.3622 (2018) y = -0.6125x + 0.1949 R² = 0.4597 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50% -40% -20% 0% 20% 40% 就職に伴う県外流出率 移出超過/名目GDP 各県の移出超過と県外流出率 2001 2018 佐賀 70% 75% 80% 85% 奈良県 島根県 和歌山県 佐賀県 香川県 茨城県 鳥取県 進学に伴う県外流出率 20% 25% 30% 35% 40% 青森県 鹿児島県 宮崎県 熊本県 佐賀県 奈良県 高知県 就職に伴う県外流出率 8 分工場経済(Branch Plant Economy)の光と影 高校卒業後の人材流出率は 全国的に見ても高い データの出所)文科省「学校基本調査」、各県及び内閣府「都道府県民経済計算」 人は稼げないところから 稼げるところへ 以前は赤字の地域は公的部門の 所得移転で補填されていた
  • 9. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 9 地方を取り巻く“システム”の変化 カネ ヒト 地方 都市 生産要素:ヒト=余剰労働力、カネ=家計の貯蓄超過 成長の果実の再分配 (都市の供給過剰に対する)移出先市場の提供 重点投入で 効率的に成長 (工業化社会の論理) かつての地銀の 最重要の ミッション かつては 規格化されたルーティンワーカーの大量供給 これからは  自ら問題を発見・定義し価値を生み出す  加えてできれば地域の成長・発展に かつては 間接金融を通じた都市への成長資金の供給 これからは  地域の余剰資金は地域に再投資  さらに域外からの資金供給チャネルも 古くは集団就職から 東京一極集中以降の 都市部への人口流入
  • 10. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 10 なぜ、DXやスタートアップにフォーカスしているのか? 人材流出 || 地域社会の持続可能性にかかわる重要な問題に 相対的に低い賃金 就業機会の多様性の欠如 誰もが工場で働きたいわけではない… 働くのであれば、賃金は高い方が望ましい! 生産性の向上 多様な産業の発展 ○○○ DX ○○○ IT産業 ○○○ スタートアップ ○○○ そのうえで、東京や福岡とは違った方法やアプローチで || 人や企業の関係性の「量」ではなく「質」を生かして… 顔の見えるコミュニケーション、個にフォーカスした支援、長期的なフォローアップなど 都市と地方との間での(都市への生産 要素の)集中と(地方への成長の果実 の)再分配という時代の終焉によって
  • 11. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 11 KPIとフェーズ感(年度当初チームミーティング資料) 年度 DX スタートアップ 産業DXの推進 DX人材の育成 ビジネス創出 資金調達の支援 センター利用数 導入件数 講座受講数 アワード受賞数 CF等調達件数 エクイティ件数 目標 実績 目標 実績 目標 実績 目標 実績 目標 実績 目標 実績 R2 1,500 2,551 30 71 100 (応募717) 100 2 1 16 22 1 0 R3 2,000 3,148 30 86 200 (応募862) 200 2 5 20 32 1 2 R4 2,700 30 200 2 30 1 成果 課題  センター利用数や導入件数、講座受講数等はいずれ も目標を上回って推移。  ただ、肌感覚では数字ほど浸透しておらず、裾野の 拡大が必要。  このため、新たに以下に取り組む。 • DXコミュニケータを通じた訪問活動やDXアクセ ラレータによる伴走支援 • ノーコードやSaaSなどに精通し、社内でDXをけ ん引する人材の育成  3本の個別指導プログラムとコンシェルジュ及び当 室による仕組みづくりは一定程度確立。  アワード受賞やCFなど目標を達成するとともに、新 たにエクイティファイナンスの事例も創出。  今後は、これらの取組を引き続き機能させるととも に、以下の課題について検討していく。 • 地元民間ベースのスタートアップへの機会提供の 取組の促進と連携・協力 • 成長後も県内を拠点に事業拡大に取り組める環境
  • 12. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 12 最近のトピックス 田畑総務副大臣がお越しになりました (2022年1月) フィンランド大使にプレゼンしました (2022年3月) Webメディアや県採用サイトに掲載 (2022年4月、5月) 知事定例会見や県広報誌でもピックアップ (2022年1月、5月、6月) Webメディア「So-gud」 県職員採用サイト 1月会見 5月会見 6月広報誌
  • 14. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 14 未来を“想像”し、“創造”するのが起業家 「こんな世の中にしたい」を思い描き、実現していく 太陽光発電とランタンで アフリカの子ども達に 灯りと希望を届けたい 企業とNPOによる 社会課題の解決への 新たな基盤を作りたい 自然と共生しながら 離島の経済を再生し 人々を呼び戻したい スマートロックを起点に 便利で安心な生活への エコシステムを作りたい 上手くなりたいのに 指導者も財源もない そんな部活を救いたい 川口スチール工業 川口さん Dessun 高橋さん Retocos 三田さん NEXS 梶原さん 学生団体WIDE 北原さん フレル 江口さん あそびを通じて ”考えること=楽しい“と 感じる子ども達を育てたい
  • 15. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 15 ポイント①:地方でスタートアップに取り組む意義は? 都市 地方 優れたビジネス環境  協業先・商談先が見つけやすい  専門性が高い支援者・協力者も  資金調達の機会や選択肢も多い  困ったら“ライス”ワークも様々  得意なことを生かし  気が利いたプロダクトを作って  評価に満足出来たら売却して次へ とかならたぶん、都合がいい ビジネス環境ではかないませんが…  仕事も生活も時間を安く買える  起業家が少ない =いろんな人々が関わってくれる  現場もデータもイシューも多々 時間や現場や理解者があることで  「自分の問題」に向き合い  「みんなの問題」に昇華させ  世の中を変えていく(かも?) 果たしてどちらがスタートアップ的だろうか?
  • 16. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 16 ポイント②:“多様性の中からこそ創発が生まれる”のなら 数が多くとも、同質的な小集団に 分断されたら面白くないかも? 数が少ないがゆえに、嫌が応にも 異質な人々と組まざるを得ないかも? “自分の問題”を“みんなの問題”にしていくには多様性に富んだ居心地の悪さも大事
  • 17. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 17 ポイント③:都市部には都市部の、地方には地方の方法論 母数が多ければ 競わせて選りすぐるのは一つの策 母数が少なければ 育てて成功確率を高めることが必要? 競争・選抜 競争・選抜 成功確率を高めるために 継続的かつ直接的に関わる 同じやり方をしても “そして誰も居なくなった” になるのがオチ? 本物志向の課題について異質な人々との継続的な関わりの中で育っていく…
  • 18. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 18 アワード受賞件数及びメディア掲載件数 2 2 1 2 3 1 5 3 0 1 2 3 4 5 H27 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4 7月まで 支援対象企業による県外でのアワード受賞数 2 2 1 2 3 1 5 3 0 1 2 3 4 5 H27 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4 7月まで 支援対象企業による 県外でのアワード受賞数 0 5 10 15 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年別・月別メディア等への掲載件数 (~2022.10.17) 2020 2021 2022
  • 20. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 20 “佐賀型”スタートアップの見つけ方・育て方 佐賀を拠点に世界を目指すスタートアップの「聖地」へ 採択シード等とは日ごろから 密なコミュニケーション 成長フェーズに合わせた 3本の個別指導プログラム 未来を評価する手法を開拓 民間資金の調達へつなぐ
  • 21. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 21 “佐賀型”①:個別指導プログラム編 資金調達に向け現役投資家が磨き上げ 磨 Startup Boost オプト創業者メンバーの海老根智仁氏などが 創設したベンチャーキャピタルが受託 みがく R2~:17件採択 アイデアをビジネスプランへ 始 Startup Gateway 全国各地でスタートアップ支援を手掛ける 監査法人のトーマツが受託 はじめる R1~:21件採択 商談先やパートナーを紹介・斡旋 繋 Startup Connect ブロードバンドタワー創業者の藤原洋氏などが 創設したスタートアップ育成の専門機関が受託 つなぐ R3~:11件採択 フェーズに応じた3本の各数ヶ月に渡る個別指導プログラム
  • 22. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 22 R3のプログラム実施状況 区分 受託者・概要 プログラム 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 Startup Gateway  受託者:デロイト トーマツ  概要:ビジネス創 出へ向けたビジネ スプランのブラッ シュアップ キックオフ&DEMO DAY ● ● コミュニティイベント ● ● ● ● ● ● ● アクセラレーションプログラム 募集 学生向け事業創出WS ● ●● 一般向け事業創出WS ● ●● ●● Startup Boost  受託者:NES-VC  概要:VC等からの 資金調達へ向けた メンタリングや引 き合わせ リアル合宿&勉強会 募集 ●● オンライン合宿 ● 個別指導プログラム プレゼン会、合同DEMO DAY ● ● Startup Connect  受託者:毎日みら い創造ラボ  概要:実証・協業 案件などの紹介・ マッチング 初回メンタリング 募集 ● 個別メンタリング&マッチング 外部イベント等参加 ● ● ●
  • 23. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 23 プログラムの実施風景 Gatewayキックオフ(2021.7.7) 事業創出WS(2021.10.28-29) Gatewayコミュニティイベント(2021.7.20) 学生対象アイディアソン(2021.10.13) Gateway/Launch/やわらかBiz交流会(2021.10.22) Boostリアル合宿・個別メンタリング(2021.11.18-19)
  • 24. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 24 “佐賀型”②:コミュニケーション編 各プログラムの採択シードとは日頃からコミュニケーション可能な場を設置 スタートアップコミュニティの 運営が緻密で、 自分達も参考にしています 自治体の職員さん方でありながら、 スタートアップ界隈の「言葉」が普通に通じるというのは すごく仕事がやりやすいと思う コンシェルジュ & 当室スタッフ Gateway 受託者 Boost 受託者 Connect 受託者 プログラムの採択シードやコミュニティの参加者など その都度ごとに改めて連絡をとる等ではなく、 SNSやメッセージングアプリであらかじめ連絡チャネルを設け、 必要な際は互いにそこに放り込む スタートアップ支援の専門機関関係者 他県のスタートアップ関係事業の受託者
  • 25. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. DX 25 カオスマップ(一部) Startup スマート化センター ジェピック CF ファンド レーザー MAIC周辺 スマート化センター ユーザー企業 ベンチャー交流 ネットワーク周辺 学生シード 佐賀共栄 三井住友信託 サガテレビ 佐賀新聞 毎日みらい 創造ラボ Connect デロイトTVS Gateway NES Boost イノベーション センター コンシェルジュ EWM 佐賀銀行 佐賀電算 Smart Samurai フォーバル やわらかBiz 以来のシード Duchamp ポイ 九州コーユー ベジビュー Wanders エスビー ジャパン manaview 政策金融公庫 クラファン ニューワールド ジーンスレッド 未来基金 日本クラウド キャピタル 伊万里商議所 SA-GA AS ロケモAI 山城機巧 WIDE 1mStore NEXS ノギ アトリエ 佐大 Gateway 以降の シード 海男 A-noker フレル 川口スチール Dessun リトコス B.Gate Notuje すみなす nano ミュージカル クエスト ドアーズ LightGear 木村情報 KMTec キャリアサプライ 幸楽窯 ITインペル 志ITC 織島・二葉 セイブ 西研 オプティム 中島製作所 サガ コア&カッター 福博 ゴール 藤津碍子 ハードコア LIGHTz MiSERU 九州国際情報 松栄技研 西部環境 ocomoji NTTビジネス ソリューションズ DXコミュニケータ プログラミング 受講者 キャリア バンク MS とっぺん ウェアサーブ ローカルメディアラボ グルーヴ ノーツ Smart Ninja パイプドビッツ 鹿島印刷 ACR NTT-BS DXアクセラレータ
  • 26. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 0% 20% 40% 60% 80% 100% 会議等 訪問・来訪 電話・メール チャット その他 <チャネル別対応時間帯> 開始・終了とも平日時間内 終了が平日18時以降 開始が平日18時以降 開始が平日22時以降 開始又は終了が休日 0% 20% 40% 60% 80% 100% 県内スタートアップ・起業支援者 県内IT企業・DX支援機関 その他県内企業 その他県外企業 その他 <セグメント別対応時間帯> 開始・終了とも平日時間内 終了が平日18時以降 開始が平日18時以降 開始が平日22時以降 開始又は終了が休日 会議等 34% 訪問・来訪 22% 電話・ メール 27% チャット 13% その他 4% <チャネル別> 開始又は終 了が休日 4% 開始・終了と も平日時間内 69% 終了が平日 18時以降 6% 開始が平日 18時以降 16% 開始が平日 22時以降 5% <対応時間帯別> 県内スタートアッ プ・起業支援者 31% 県内IT企業・DX支 援機関 22% その他県 内企業 11% その他県 外企業 7% その他 29% <相手方別> 26 CRMに登録された協議・相談への対応状況 (7月1日~9月30日までに登録されている343件の内訳) 全体の3割が スタートアップ 関係 全体の3割は 休日・夜間 対応 約半分は チャットや メール 起業家からの5割 チャットの8割は 休日・夜間対応
  • 27. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 27 余談①:事業パートナー(受託者)とは共創&競争 DX側 スタートアップ側 DX・スタートアップ 推進室 スタートアップ コンシェルジュ Startup Gateway (デロイトトーマツ) Startup Boost (NES-VC) Startup Connect (毎日みらい 創造ラボ) スマート化センター (EWM、佐賀電算、佐賀銀行) DXコミュニケータ (NTT-BS) DXアクセラレータ (NTT-BS、フォーバル) Smart Samurai (佐賀電算、PCアシスト) Smart Ninja (ジェピック、グルーヴノーツ等)
  • 28. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 28 余談②:一か所にまとめた方が楽ではあるけど… おそらく…仕事の質が上がるとは限りません/依存しすぎると足元見られます “質を問わない代わりに効率重視” or ”手間を厭わず質を高める” という選択 外注案件は 餅は餅屋で 健全な競争を喚起する スキームを意識 選択肢がないものは 県外からも…  スタートアップもDXもア ウトソースは複数企業に  相互の連携・共創とともに どこかでは競争=適度な緊 張感も喚起  CF協定ではファンドレー ザーをオープンに公募し、 調達額見合いの成功報酬  競争による案件開拓で CFの普及浸透へ  佐賀の場合、 • 4年制の総合大学は1個 • 地銀:第二地銀=10倍  足元を見られないためには 他の選択肢(県外)も必要 面倒だし、手間や軋轢も生じるけど、きちんとやれば成果につながります
  • 29. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 29 余談③:おおよそ役所らしくない仕事の仕方・考え方  階層的な意思決定は極力排除  報告や打ち合わせの類も極力排除  窓際も口だけでなく手足も動かす • 案件が出てきたら平場に晒し、先にトップからボトムまで同時に見る • モノに応じて誰がコミットすべきかを決め、そのメンバー中心に対応 • 報告の代わりにメールのCCやBCCなどで動向を把握 (最近、ノーコードツールでCRMっぽいのを自作し、試験導入中) • メールやメッセージングアプリで協議・判断、意思決定 • スケジュール調整も事前のやりとりは不要、Outlookなどで • 議会答弁も自分で書くし、今日のような資料も自分で作ります (むしろ私が作った資料をスタッフが再利用するケースの方が多い)
  • 30. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 30 “佐賀型”③:資金調達支援編 事業拡大期 事業化期 アイデア期 令和2年度の 全国知事会先進政策バンクで 商工労働部門1位を受賞 ふるさと納税を 活用した起業家支援 Startup Launch 事業化補助事業 クラウドファンディング・ ベンチャーキャピタル投資 公的な財政支援から民間からの資金調達が可能なビジネスへ 県主催ビジネスプランコンテスト さがラボチャレンジカップ受賞特典 さらに県費上乗せ(30万円) ふるさと納税を募って助成 “佐賀型”個別支援採択企業が対象の 佐賀県版“マ○ーの虎” H30~ 6件 合計800万円 (1件あたり 60~250万円) R3~ 6件 合計3,000万円 28社と協定締結 6年間で 71件 合計 1億1,600万円 さらに事業拡大を目指す企業へ 民間からの調達機会を提供 要件を満たす約15社対象に公募 選ばれた3社に上限500万円で 事業実現への資金を助成 調達を支援する企業と協定締結 調達成功の際には 調達額の10~20%を県が支給 民間資金の調達を視野に入れた支援スキーム
  • 31. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 31 ふるさと納税起業家支援の取組事例 H30 R1 R2 R3
  • 32. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 32 Startup Launch事業化補助事業 Startup Gateway 採択者 Startup Boost 採択者 Startup Connect 採択者 (年間5~6社:R1から) (年間5~6社:R2から) (年間5~6社:R3から) 採択審査会(佐賀県版マ○ーの虎?)  ピッチ(ショートプレゼン)イベント形式での審査  DXST室長以外は民間の審査員(VC、会計士、アクセラレータ、銀行、起業家など) 応募 応募 応募 採択 上位3社 これらに準じる アワード受賞者 (チャレンジカップ等)
  • 33. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 33 最近の県外でのアワード受賞例 毎日みらい創造ラボ 第7期DEMO DAY アガルート特別賞 山城機巧 腰痛を軽減する器具 フワットを開発、 WBS「トレたま」な どでも報道 Retocos Dessun フレル 離島の持続可能な経 済活動と自然との共 生のため、香りの原 料の企画提案や供給 中小企業とNPOとで 社会課題解決の新た な形を実現するTIE UP PROMOTION “考えることを楽しい と感じる子どもたち を育む”ための独自の 知育あそびを考案 第16回 キャンパスベンチャー グランプリ全国大会 経産大臣賞 女性社長が選ぶ 女性社長のための J300アワード 2021年度大賞 川口スチール工業 どんな屋根にもOKの 薄型太陽光、国際協 力銀の資金でアフリ カでの売電ビジネス Forbes Japan SMALL GIANTS AWARD 2019-2020 グランプリ 九州・山口ベンチャー マーケット2021 スタートアップ部門 優秀賞 DXの核心を意識して、大手プラットフォーマーを しのぐ企業が生まれるよう期待する 令和3年度地方創生推進交付金の採択時の有識者コメント 佐賀のスタートアップは 実直かつ本物志向で成長意欲が強い IT企業の創業者でエンジェル投資家 J-Startup KYUSHU J-Startup KYUSHU
  • 34. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 34 さらに様々な分野やテーマで… 九州コーユー Light Gear KMTec AS(学生) ベジビューティティクリエイト ポイ SA-GA(学生) ARで特許取得、プ ログラミング教育 の教材開発。ARの 知育アプリでフジ テレビと協業。 山中にコワーキン グを設け「音がな い か ら こ そ 人 は しゃべりだす」を テーマに各種事業。 飲食店のモバイル オーダーを展開す る学生ベンチャー。 ナイトテラスで実 証事業。 ガソリンスタンド からの第二創業。 一次産品とこだわ りシェフのマッチ ングビジネス。 東京からのUター ン起業。マインド フルネスによる睡 眠ガイドなどを行 うアプリ開発。 クラウドやブロッ クチェーンによる 決済サービス。教 育現場向けに学校 Payを開発・提供。 電気・電池や照明 などを手掛ける研 究開発ベンチャー。 CCFL 照 明 や 災 害 用ポータブル電源。 NEXS(学生) WIDE(学生) スマートロックに よるエコシステム 構築。複数種類の 鍵の一括管理や施 設情報の一元化等。 うまくなりたい部 活の生徒に競技経 験がある指導者を マ ッ チ ン グ す る sukusupo を 展 開 。 ノーチェ アーティフィシャ ルフラワーのアレ ンジメントやレッ スン、空間ディス プレイなど展開 すみなす/GENIUS ocomoji 「生きづらさを面 白さに転換する」 を コ ン セ プ ト に アートに特化した 就労継続支援事業。 「DXをもっと身近 に」をテーマに、 RPAの導入支援を 中心とした企業の ICT利活用支援
  • 35. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 35 地元コミュニティFMのリレー出演や地元紙による連載 <R3.10~R4.3 えびすFMリレー出演> <R4.4~ 佐賀新聞「さがスタートアップの現場から」> 10月19日 フレル 9月27日 Notuje 8月25日 ハードコア 7月27日 すみなす 6月29日 LightGear 5月26日 Dessun 4月26日 WIDE
  • 37. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. なぜ、“民間からの資金調達”にこだわるのか? 産業政策=専ら実体経済側といった 考え方⇒施策の矮小化? とりわけ地方はこれまで 資金の流出元=調達機会も限定的 だからとて公的支援に“依存”する ビジネスに陥っては本末転倒 冒頭の地域間関係からすれば もともとマクロバランス的に 資金面が地方の成長制約要因  受け皿となる企業 や起業家等の育成 ⇒ Startup Boost等 個別指導プログラム  民間・地域外から の調達機会多様化 ⇒ CF協定、VC協 定、ふるさと納税… いわば 車の両輪 一般的な 産業政策の 延長線上 補助や制度融資 を除くと あまりない視点?
  • 38. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 38 つまり… ビジネス は 佐賀 から でも、お金 は トカイ や セカイ から 双方が伴ってこそ、実効性も出てくる(はず)
  • 39. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 39 CF協定のスキーム 起案 寄附、購入、出資 返礼、商品、配当 起案者 プラットフォーム 賛同者 ファンドレイザー 案件を掘り起こ し、起案をサポー ト プロモーションなど 目標達成を支援 佐賀県  協定先は常時公募  案件は公平に紹介  実績はサイト掲載
  • 40. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 40 金融機関と競争環境 トップ行(A) 二番手(B) A/B 福岡 福岡 :20.83 西日本シティ:12.82 1.62 佐賀 佐賀 : 3.16 佐賀共栄 : 0.27 11.70 長崎 十八親和: 6.54 長崎 : 0.34 19.23 熊本 肥後 : 7.51 熊本 : 3.11 2.41 大分 大分 : 4.29 豊和 : 0.64 6.70 宮崎 宮崎 : 4.23 宮崎太陽 : 0.88 4.81 鹿児島 鹿児島 : 6.63 南日本 : 0.88 7.53 岐阜 十六 : 8.30 大垣共立 : 7.61 1.09 青森 青森 : 3.85 みちのく : 2.42 1.59 各県地銀の総資産額(全銀協決算統計 R3/兆円) 競争あるところには創造あり?  大垣共立銀行によるドライブスルー店舗、六 次化支援(OKB牧場)、商店街支援(OKBス トリート)などユニークな経営展開  飛騨信金によるFAAVO飛騨高山(当時)、さ るぼぼコイン(電子マネー) 【借り手・貸し手の声や動向】 <借り手側>  新しい事業やプロダクトを持ち込んでも なかなか出してもらえない… <貸し手側>  スタートアップのリスクテイクは地銀に は無理  今後は、身の丈に応じてスモールビジネ ス支援に特化したい  系列VCも県外では増資を引き受けるが、 県内では引き受けても社債まで
  • 41. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 41 取組の背景 未だ根強い 「地銀ビジネスモデル」 とりわけ佐賀では 地銀:第二地銀=10倍以上 都市部と異なって 士業やコンサルの層が薄い  県外では貸出先開拓、県内では(運用難なのに)預金集めに熱心  各種制度(制度融資や公的補助のつなぎなど)に乗らない純粋な 新ビジネスや起業には出し渋るのが当たり前  系列VCも“福岡では株を引き受けるが佐賀ではせいぜい社債まで”  資金調達をはじめビジネスの 確立や拡大を支援するプレイ ヤーが乏しい ① CFをはじめ、資金調達のチャネルや手法の多様化が必要 ② 地銀など資金の出し手側にも“健全な”競争環境が必要 ③ 資金の出し手やビジネスの支援者を県外からも引き込むことが必要
  • 42. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 42 CF協定調達実績 H28 H29 H30 R1 R2 R3 調達件数 (調達額) 2 (1,467千円) 1 (230千円) 11 (14,472千円) 14 (17,411千円) 20 (60,154千円) 32 (40,915千円) A-noker (H30 1,101千円) Dessun (R3 9,400千円:投資型CF) 山城機巧(学生) (H30 3,001千円) コールドリバー (R3 1,823千円) ジーンスレッド (R1 13,246千円) サウンドスピリッツ (R2 2,357千円) アルミス (H30 6,738千円) 吉田刃物 (R2 2,808千円)
  • 43. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 43 スタートアップビジネスのCF事例 Dessun フレル • SDGsに取り組みたい中小企業を社会課題解決の プロであるNPOとつなぐプラットフォーム • Startup Gateway(R2)、Startup Connect (R3)、Startup Launch(R3)などに採択 • R3.12にFUNDINNOで投資型CFにチャレンジ、 投資家53名から940万円を調達 • 「考えることを楽しいと感じる子ども達」を育む 独自の“知育あそび”で世界展開を模索 • Startup Gateway(R2)、Boost(R2)、 Connect(R3)、Launch(R4)などに採択 • ボードゲームRoRopの市場投入を前に、テスト マーケティングを兼ねてMakuakeで購入型CF 10月26日 まで!
  • 44. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 44 動向、成果や課題  件数は増え、エクイティの事例も • 協定締結先は30社弱にまで拡大 • 金融機関の他、各々多様な強みを持つコンサル やプラットフォーマーなど • 県内では、 • コンサル等が新ビジネスとして • 事業会社が事業多角化の一つとして • 支援された起案者がファンドレーザーとして などで新たに着手(協定を締結)する例も  支援側の層も多様化  必ずしも地元地銀による事例は多くはない… 0 5 10 15 20 25 30 35 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4 9月まで ファンドレーザー別案件数 佐賀銀行系 共栄銀行系 その他地元金融機関 県内コンサル 県外コンサル
  • 45. DX×Startup Promotion Office @ SAGA Pref. 45 この間の取組を通じて…  私達も最初は「スタートアップなんて都会の話」と思っていた… ⇒ くすぶっている人はどこにもいるし、光を当て機会を提供するか否か?  一般的には「資金調達支援=地元金融機関」と思われがちだが、まずはその「思い 込み」を一旦、チャラにした方がいいのかも ⇒ 資金の出し手としては、ビジネスの内容やフェーズに応じた多様な調達形態が可能 になるよう、地域内・外を幅広く模索すべき (そもそもマクロバランス的にも、政府セクターの移転所得が頭打ちの中、地域外からの調達は大事) ⇒ クラウドファンディングは、地方においてその有力な手段となりうるが(調達機会 のいわば民主化)、「使いこなす」仕組みや仕掛けもまた必要  とはいえ、その受け皿となるビジネスシード(企業や起業家とそのビジネスプラン など)は地域できちんと「育てる」のが前提 ⇒「起業家」はでてくるようになったが、「チーム」「組織」にはまだまだ… ⇒ 今後に向けて,例えばCFの被支援側から支援側へと転身した事例や起業家相互のス キルシェア的な協業事例などがヒントになるかも
  • 46. Digital Transformation Startup Ecosystem 46 県サイト(当室関係まとめ) https://www.pref.saga.lg.jp/list00618.html SAGA innovation & creative Lab. https://www.facebook.com/SagaIClab/ Startup Boost SAGA https://www.sbsaga.jp 佐賀県産業スマート化センター https://www.saga-smart.jp/ Startup Gateway SAGA https://www.sgsaga.jp/ SAGA Smart Samurai & Ninja https://www.saga-pg.com/ https://dx-saga.jp/