2013年4月22日 クリエイティブＸクラウド　最新テクノロジーが生み出すWEBコンテンツ事例セミナー

1. チームラボ株式会社
角山 恵介（@bageljp）

2. 自己紹介
ディベロッパーDiv ネットワークチーム所属
・主にWebサービスのインフラや社内インフラを担当
・AWS使用歴は約2年
・好きなAWSサービス
Route53、CloudFront
2
角山 恵介（かどやま けいすけ）

3. 従業員数：約300名
70%がエンジニアで構成される
中小SIerです。
エンジニア
（70％）
プログラマ
UIアーキテクト
DBエンジニア
ネットワークエンジニア
ハードウェアエンジニア
画像処理エンジニア
映像処理エンジニア
デザイナー
（10％）
Webデザイナー
グラフィックデザイナー
CGアニメーター
絵師
カタリスト
（15％）
プランニング
ディレクション
プロジェクト管理
などを行うチーム
その他
（5％）
ブランディングチーム
バックオフィス
など
チームラボの紹介
3

4. チームラボの紹介
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100人月超規模の大規模SIを含め、
さまざまなWebサービスの受託開発を
行っています。
ヴィレッジヴァンガード様
フロントから、倉庫/物流まで
ECの仕組みぜんぶ。
マイナビバイト様
急速なビジネス拡張に伴い、
10回以上のリリースを行う。

5. チームラボの紹介
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自社プロダクト、アート、空間設計などの紹介
http://www.team-lab.net/
めいどりーみん様
電脳メイドカフェの内装を
受諾開発
三浦工業様
プロジェクションマッピング
とモーションセンサによる
CM映像製作

6. チームラボのお仕事の特徴
6
チームラボのお仕事の特徴
・新規サービス、新規事業の
立ちあげが多い
・ゼロスタートで試行錯誤
・未来の予測がたてにくい

7. 本日のお話
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8. 本日のお話
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チームラボのお仕事と
AWSの相性抜群
自分たちに最適なサービスを選択していった結果
AWSにたどりついた
・チームラボでのAWS利用方法
・チームラボがAWSを選択する理由

9. チームラボボディ
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チームラボボディ
やぁ。

10. チームラボボディとは？
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チームラボボディとは？
「生きた人間」の骨格や筋肉、
神経などの細かな動きを
見ることが出来るサービス

11. チームラボボディとは？
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チームラボボディ
DEMO

12. チームラボボディとは？
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リリース当初のWEB版
TEAMLAB BODY（Beta）
2013年3月リリースのiPad版
TEAMLAB BODY

13. チームラボボディとは？
13
リリース当初のWEB版
TEAMLAB BODY（Beta）
2013年3月リリースのiPad版
TEAMLAB BODY
お話する内容

14. チームラボボディ
14
元々の始まり
大阪大学の研究チームが過去10年以上
にわたって人間の関節の形態や動きの
解析を行なっていた。
↓
サービス化して、もう少し多くの人に
使って欲しい

15. チームラボボディ
15
元々の始まり
大阪大学の研究チームが過去10年以上
にわたって人間の関節の形態や動きの
解析を行なっていた。
↓
サービス化して、もう少し多くの人に
使って欲しい
ぜひやりましょう！！

16. チームラボボディ
16
まさに新規サービスを
ゼロスタートで作成！！

17. チームラボボディ
17
ニーズは…？
・人体解剖や運動学的知識の習得
・実際の手術計画に
・患者様への説明
医療現場にあり！！

18. チームラボボディ
18
とは言え利用ユーザ数は限られている
しばらくはマネタイズも難しそう
スモールスタート
とにかく
コストを抑える
インフラ構成は…

19. チームラボボディ
19
インフラ構成
・VPS(仮想サーバ)1台
・低スペックだがとても安い（月額2000円くらい）
VPS
とにかくコストを重視した構成

20. チームラボボディ
20
2011年6月
チームラボボディ(Beta)
リリース！！

21. チームラボボディ
21
リリース直後…
Yahoo砲発動！！！

22. チームラボボディ
22
リリース直後…
Yahoo砲発動！！！※Yahoo砲とは
YahooのTOPページにサービス内容やサイトへの
導線が掲載されることにより、不特定多数の
ユーザが大量にサイトに訪れること。

23. チームラボボディ
23
サービスダウン…

24. チームラボボディ
24
Yahoo砲
不特定多数のユーザさんが大量にサイトにアクセス
・Yahoo砲が終わったあとも見込み以上のアクセスがあった
・僕らが想定していた以上のニーズがあった
絵師さんとか

25. チームラボボディ
25
医療分野に限らず、絵師など
人体資料を必要とするニーズにマッチ

26. チームラボボディ
26
新しいサービスだと…
意図していない使われ方、
想定していないニーズ
が発生することがある。
すべてを予測するのは不可能

27. チームラボボディ
27
VPS
ボトルネックはサーバのリソース？？
大量アクセス
サーバリソー
ス枯渇
・仮想サーバ(VPS)
・サーバ1台だけ
・低スペック

28. チームラボボディ
28
Yahoo砲直後にデータセンターへ移行
→ 物理サーバ
→ サーバ4台(約12万円相当)
→ 高スペック
・仮想サーバ(VPS)
・サーバ1台だけ
・低スペック

29. チームラボボディ
29
Yahoo砲直後にデータセンターへ移行
→ 物理サーバ
→ サーバ4台(約12万円相当)
→ 高スペック
・仮想サーバ(VPS)
・サーバ1台だけ
・低スペック
ボトルネックはどこ？

30. チームラボボディ
30
ボトルネックはインターネット回線
やぁ。
ダウンロード
約30MB

31. チームラボボディ
31
データセンターのインターネット回線の
スペックアップを行う方法があるが…
回線
パンク

32. チームラボボディ
32
データセンターのインターネット回線の
スペックアップを行う方法があるが…
回線
パンク
・ランニングコスト抑えたい！
一時的な高負荷対策に最低利用期間
のあるオプションは使いたくない
・今すぐどうにかしたいのに、回線の
スペックアップだと時間がかかる

33. チームラボボディ
33
インターネット回線の帯域不足
一時的なアクセス集中
→これAWSでいけない？？
※AWSのインターネット回線の帯域は
十分なリソースが確保されており、
特に帯域制限はされていない。

34. チームラボボディ
34

35. チームラボボディ
35
・CDNサービス
※ファイルを高速にユーザに配信できる
・初期費用が無料で、処理したトラフィックに
応じた従量課金
Amazon CloudFront

36. チームラボボディ
36
インターネット回線のボトルネック解決
のためにCloudFrontを導入
Amazon
Cloudfront

37. チームラボボディ
37
インターネット回線のボトルネック解決
のためにCloudFrontを導入
Amazon
Cloudfront
いつまで待ってもダウンロードが終わら
なかったのに、CloudFrontを導入した
ことにより、数秒でダウンロードが完了
するようになった。

38. チームラボボディ
38
ユーザがアクセスするのはCloudFrontな
のに、物理サーバ4台も必要？？
Amazon
CloudFront

39. チームラボボディ
39
・容量無制限のストレージ
・堅牢性99.999999999%、可用性99.99%
・サーバリソースを気にする必要のない
WEBサーバ機能
Amazon S3

40. チームラボボディ
40
S3を導入してサーバも不要になった
↓
サーバのリソースを気にする必要が
なくなり、無駄がなくなった
Amazon
CloudFront Amazon S3

41. チームラボボディ
41
料金について
このときのチームラボボディのAWS料金は
リリース時のアクセス集中があったとはいえ、
月額 $82
日本円にして約6,702円

42. チームラボボディ
42
新規サービスゆえに
どのくらいのニーズがあるのか予測が立てづらく、
想定外のニーズを掴んだり、Yahoo砲などによる
莫大なアクセスが発生することがある
AWSだと
・すぐに使えて、すぐに対処できた
・安価なランニングコスト

43. あまりヒットしなかったサービス
43
音声合成ソリューション
音声合成ライブラリ(※)を
使用したWebサービス
※VOCALOIDとか
インフラはAWS
サーバ2台構成の予定だったが…

44. あまりヒットしなかったサービス
44
8月
リリース
夏コミ出店！
タイアップ企画！！
サーバは2台から16台に！！
10月
サーバは8台から元の2台に…
9月
サーバは16台から8台に
x16台
x8台
x2台

45. あまりヒットしなかったサービス
45
年明け1月
突然のサービスクローズ連絡
しかも…
明日中にクローズして欲しい
料金が発生しない状態にして欲しい
AWSだとサーバは時間単位の課金なので
クローズしてサーバを削除してしまえば
それ以上料金は発生しない

46. あまりヒットしなかったサービス
46
新規サービスゆえに
残念ながらヒットしなかった場合、
一度クローズすると決めたらすぐにクローズして、
それ以上一円も費用はかけたくない
AWSだと
・サービスクローズであっても、すぐに対処できた
・最低利用期間などもなく、時間単位の課金なので
削除してしまえばそれ以上料金は発生しない

47. 自社プロダクト
47
チームラボの自社プロダクトも
新サービスみたいなもの
・ゼロスタートで試行錯誤
・未来の予測がたてにくい

48. TEAMLAB★HANGER
自社プロダクト
48
TEAMLAB★CAMERA
FaceTouch

49. 自社プロダクト
49
チームラボハンガー
DEMO

50. 自社プロダクト
50
これらの自社プロダクトの共通点
・店舗やオフィスに導入する
・バックエンドにはサーバがあり、
Webの技術を使っている
・導入店舗数が増えるほどサーバのリソースが
必要になる
・当然コストは抑えたい

51. 自社プロダクト
51
一年後にどれだけ売れるかもわからない…
そこを頑張って予測するなら、
もっと他のことに力を入れる
売れたら増やす！！

52. 自社プロダクト
52
AWSでスモールスタートして、
導入店舗数が増えたら拡張する
Amazon S3
Amazon EC2
Amazon SQS
Amazon SNS
Amazon SWF
導入店舗
チームラボハンガーは店舗数も増えて、
AWS側の仕組みの拡張を検討中

53. なぜAWSなのか
53
Why
AWS…？

54. なぜAWSなのか
54
AWSには便利で安価なサービスが
最初からたくさん用意されている

55. なぜAWSなのか
55
AWSには便利で安価なサービスが
最初からたくさん用意されている
Amazon S3
Amazon SQS
Amazon SNS
Amazon SWF
Amazon EC2
Amazon
CloudWatch
Amazon
ElasticBeanstalk
AWS
CloudFormation
AWS IAM
Amazon
CloudSearch
AWS
Management
Console
Amazon
Route 53
Amazon
CloudFront
Elastic
Load Balancer
Amazon VPC
AWS
Direct Connect
Amazon
ElasticCache
Amazon RDS
DynamoDB
Amazon
Glacier
AWS
Storage Gateway
AWS
Import/Export
Amazon Elastic
MapReduce
AutoScling
AWSなら最初からこんなにたくさんの
サービスがある、圧倒的！！！

56. なぜAWSなのか
56
チームラボボディ
Amazon
CloudFront Amazon S3

57. なぜAWSなのか
57
・「両方ありません」
→選択外。
・「S3あります、
CDNはご紹介します」
→お話を聞いてみると…
コミット値、最低利用期間、そもそも料金
Amazon CloudFront Amazon S3

58. なぜAWSなのか
58
・「自分たちで類似サービスを
セットアップする」
→CloudFrontやS3を作りたい
わけではない。
作りたいサービスは別にある。
Amazon CloudFront Amazon S3

59. なぜAWSなのか
59
重要なことはエンジニアの仕事
を減らすこと
減った時間で新しいサービス、
面白いプロダクトが生まれる

60. なぜAWSなのか
60
※ベンダーロックインとは
特定ベンダーの独自技術や独自サービスを
使うことにより、他ベンダーのサービスに
移ることが困難になる状況。

61. ロックインの注意点
61
ロックインされるということはリスクが生じる
便利だから使うのとロックインはトレードオフ
重要なのは意識して選択していること
ユーザ側に「便利にロックインされるか、
自力で頑張るか」の選択肢は用意されている
・値上げ
・サービスの仕様変更
・サービス品質の劣化

62. ロックインの注意点
62
選択のポイント
まずは便利そう、楽できそうで使っていく
慣れてきたら代替手段や
その場合の規模感やコスト感はイメージしておく
チームラボはバンバン使います！！
作りたいものに注力するために、
最適なサービスを選択すること
ベンダーロックイン＞

63. なぜAWSなのか
63
Amazonさんありがとう！！
これからもよいサービスを
たくさんリリースしてください

64. 本日のまとめ
64
・新規サービスなど未来予測がたてにくい
サービスにはクラウドを。
・チームラボはこういった新規サービスのSIや、
自社プロダクトを多く手がけております。
・AWSにある便利なサービスを利用すること
により、自分たちの作りたいものに注力出来る。
・便利だから使うのとベンダーロックインは
トレードオフ、自分たちのビジネスモデルに
あった選択を。

65. 本日のまとめ
65
・新規サービスなど未来予測がたてにくい
サービスにはクラウドを。
・チームラボはこういった新規サービスのSIや、
自社プロダクトを多く手がけております。
・AWSにある便利なサービスを利用すること
により、自分たちの作りたいものに注力出来る。
・便利だから使うのとベンダーロックインは
トレードオフ、自分たちのビジネスモデルに
あった選択を。
チームラボのお仕事と
AWSの相性抜群
自分たちに最適なサービスを選択していった結果
AWSにたどりついた

66. おわり
66
ご清聴ありがとうございました。
新サービス立ち上げのパートナーを探している、
チームラボの作っているプロダクトに興味がある、
という方はぜひお声がけください！

67. お借りした素材
67
ありがとうございます！！
・ハートマークの雲と男の子
http://www.flickr.com/photos/lel4nd/4277978437/sizes/m/in/photostream/
・ベンダーロックイン
http://www.flickr.com/photos/slgc/6207107779/sizes/l/in/photostream/
・AWS Simple Icons for Architecture Diagrams
http://aws.amazon.com/jp/architecture/icons/