Doshisha(20111117)

「ウェブ情報の効果的利用法
－検索エンジンからウェブを理解する」
同志社大学図書館講習会「情報探索の技」

日時：2011年11月17日（木）
会場：同志社大学ラーネッド記念図書館
同志社大学弘風館

岡本真（@arg）
アカデミック・リソース・ガイド株式会社
代表取締役／プロデューサー

1

Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved. arg.ne.jp

自己紹介－岡本真（おかもと・まこと）
1. アカデミック・リソース・ガイド株式会社（2009年～）
 代表取締役／プロデューサー（2009年～）
 ACADEMIC RESOURCE GUIDE編集長（1998年～）
2. オーマ株式会社（2008年～）
 代表取締役（2011年～）
3. saveMLAKプロジェクト（2011年～）
 プロジェクトリーダー（2011年～）
4. iSPP 情報支援プロボノ・プラットフォーム（2011年～）
 共同代表理事（2011年～）
5. NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ（2002年～）
 理事（2010年～）

2


［参考］
過去の岡本真（おかもと・まこと）
 国際基督教大学（ICU）卒業（1997年）
 日本政治思想史を専攻
 教育雑誌、学術書等の編集者等を経て、
 1999年～2009年、ヤフー株式会社に在籍
 Yahoo!カテゴリ、Yahoo!検索、Yahoo!知恵袋
（後述）、Yahoo!検索ランキング、Yahoo!ラボ等
の企画・設計・運用、また産学連携のコーディネー
トに従事

3


自己紹介－岡本真（おかもと・まこと）
 兼任（大学関係）：
 国立情報学研究所産学連携研究員
 東京大学工学系研究科総合研究機構研究員
 早稲田大学 ITバイオマイニング研究所客員研
究員
 その他、北海道大学、流通科学大学、兵庫県立大学、
追手門学院大学、横浜市立大学、関西大学、甲南大
学、大阪市立大学等で講義を担当

4


本日の目的と構成
 目的
 ウェブを効果的に利用
できるようになるために、
特に検索エンジンを軸
にウェブの仕組みを理
解する。
 構成
1. 演習（15分）
2. 講義（45分）
3. 解題（15分）
4. 講義（15分）

5


演習：（15分）
新島八重を巡る3題

6


演習1：
検索エンジンで以下のページを探す

新島八重子回想録

7


演習2：
NHK番組の制作スタッフを調べる

歴史秘話ヒストリア明治悪妻伝説
初代“ハンサムウーマン”新島八重の生涯

8


演習3：
新島八重葬の名称を確かめる

「同志社の母」葬

9


参考：演習3：
 「葬儀は同志社葬として営まれました」
 http://www.dwc.doshisha.ac.jp/school_li
fe/chapel_news/chapel_archive/130_yea
rs/130_years_11.html
 「葬儀は「同志社の母」として社葬され」
 http://www.doshisha.ac.jp/yae/about/ya
e.html
 「葬儀は同志社葬として営まれた」
 http://mikilab.doshisha.ac.jp/dia/semina
r/2002/pdf/doshisha02.pdf
10


講義：（45分）

1. インターネットとウェブの違い
2. ウェブの仕組み
3. 検索エンジンの仕組み

11


1. インターネットの仕組み

Mail
Web

FTP
Web (World Wide
「ウェブ＝インターネット」
Web=WWW)は、
ではない。
インターネットの一つ。

The Internet

12


2. ウェブの仕組み

ブログ
検索
SNS
EC
個人
組織

組織・個人が結集爆発的な拡大

ウェブ

13


－基本構造
提供
インデックス
ウェブ
検索エンジン

収集整理検索

格納

ウェブサイトデータベース利用者

14


－クローリング

サイトA サイトA サイトB
ページA ページB ページA

「人間」と同じようにリンクをたどる

サイトF サイトC サイトC
ページA ページD ページD

15


－インデキシング

ページA ページB ページC

• キーワード • キーワード • キーワード

リンク元→リンク先
※どのページから、どのページへ
※どの文字列から、どのページへ

16


－ランキング

B C
×2 ×0

A
×4 被リンク数を計算

E D
×1 ×1

17


7. （再掲）検索エンジンの仕組み
－基本構造
提供
インデックス
ウェブ
検索エンジン

収集整理検索

格納

ウェブサイトデータベース利用者

18


－検索対象としてのインデックス

Internet
Web
Index
リンクの有無が、検索対象となるのは、
収集の条件ウェブの一部分

19


－理解の公式と理解の鉄則
 理解の公式：
1. インターネット＞ウェブ＞インデックス
※インデックス≒検索エンジン

2. インターネット≠ウェブ≠インデックス
※インデックス≒検索エンジン

 理解の鉄則：
検索エンジンで検索できるのは、
その検索エンジンのインデックスの中身である。

20


解題：（15分）
新島八重を巡る3題

21


演習1：
検索エンジンで以下のページを探す

新島八重子回想録

22


演習2：
NHK番組の制作スタッフを調べる

歴史秘話ヒストリア明治悪妻伝説
初代“ハンサムウーマン”新島八重の生涯

23


演習3：

「同志社の母」葬

24


1. 検索エンジンの弱点
Deep Web
• データベースの深部には、検索エンジンは、アクセスで
きないことがある。

Past Web
• 過去のページには、検索エンジンは、ほぼアクセスでき
ない。

Off Web
• ウェブにないものには、検索エンジンは、アクセスでき
ない。

25


2. Past Webへの対抗策
－The Wayback Machine

26


2. Past Webへの対抗策
－WARP

27


3. Off Webへの対抗策
－アナログデータ

28


講義：（15分）

1. On WebとOff Web
2. MediaとMemory
3. 情報・知識の全体像とその変化

29


1. 検索エンジンの限界
－検索エンジンの検索対象

All Human Knowledge

On Web
Off
Index外 Index内
Web
30


－Off Webの存在

All Human Knowledge

On Web
Off
Index外 Index内
Web
31


－MediaとMemory

All Human Knowledge

Off Web

Media Memory
32


－MediaとMemory

Record Memory
in in
Media Brain
そもそもWebにないものは、収集できない。
収集されていないから、検索できない。
33


－情報・知識の全体像とその変化
All Human Knowledge

Memory

Record

Net

Web
拡大するWeb 拡大するWeb

CGM 電子書籍
Index
通信・放送の融合

35


－デジタル化されるメディア

36


－デジタル化されるメモリー

37


－情報・知識の全体像とその変化

All Human Knowledge

Off Web On Web
デジタル化
Record Memory Index内 Index外

38


－最後に残る最大の課題

信頼性の判定
39


ご清聴に感謝、ご質問はお気軽に

岡本真
アカデミック・リソース・ガイド株式会社
代表取締役／プロデューサー

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