Otsuma(2010706)

真 岡本
真 岡本アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg) 代表取締役/プロデューサー en Academic Resource Guide (arg), Inc.
第10回「変わり出した社会(3)
  -情報・知識の変化」
         大妻女子大学社会情報学科共通科目
         「情報社会論」

         日時:2010年7月6日(火)
         会場:大妻女子大学 多摩キャンパス

         岡本真
  大妻女子大学社会情報学部非常勤講師
   アカデミック・リソース・ガイド株式会社
     代表取締役/プロデューサー
                                                   1

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参考:授業の全体計画
第1回 4月13日 インターネットとは何か-授業の概説とインターネットに関する基本的な説明
第2回 4月20日 情報・知識とは何か-私たちはこれまでどのように情報・知識に接してきたのか
第3回 4月27日 インターネットの特性(1)-検索エンジンの仕組み

第4回 5月11日 インターネットの特性(2)-検索エンジンでは検索できない情報

第5回 5月18日 インターネットの特性(3)-インターネットで使われている様々な仕組み
 -     5月25日 休講(教員海外出張につき)
第6回 6月1日 変わるインターネット(1)-ソーシャルメディア

 -     6月8日 休講(教員怪我につき)
 第7回   6月15日   変わるインターネット(2)-メディアのインターネット対応
 第8回   6月22日   変わり出した社会(1)-コミュニティーの変化
 第9回   6月29日   変わり出した社会(2)-制度の変化
第10回   7月6日    変わり出した社会(3)-情報・知識の変化
第11回   7月13日   まとめ(1)-インターネットによる情報・知識の変化(教員の講義中心)
第12回   7月20日   まとめ(2)-インターネットによる情報・知識の変化(学生の発表中心)
第13回   7月27日   まとめ(3)-インターネットによる情報・知識の変化(教員・学生の討論中心)
                                                                      2

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復習:制度の変化
 制度とは何か
 制度の変遷
  歴史上の制度の変化事例
 インターネットが制度に与えている影響
  経済への影響
   電子商取引(EC)の拡大と実態
   オンライン広告の成長
   株式市場のルール変更
  法律への影響
   一定のルール化
   知的財産の見直し、著作権法の改正、コモンズという提案


                                                       3

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演習(再々々々):Twitterを使う
   IDを取得する
   つぶやく(Tweet)
   フォローする/される(arg)
   ハッシュタグをつけてつぶやく(otsuma_is)
   リプライしてみる/されてみる
   RTしてみる/されてみる
   ブロックする
   #otsuma_isで意見を述べ、意見をもらってみる
      ※プロフィールには本名は入れないこと
                                                         4

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情報社会論 第10回


「変わり出した社会(3)-情報・知識の変化」




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情報・知識とは何か


   「情報」「知識」
  という言葉から、
何を思い浮かべますか?
                                                  6

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復習(第2回):情報に抱くイメージ
 「情報」の定義
 1. ある物事の内容や事情についての知らせ。イン
    フォメーション。「事件についての-を得る」「-を
    流す」「-を交換する」「-がもれる」「極秘-」
 2. 文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって
    伝達され、受け手に状況に対する知識や適切な
    判断を生じさせるもの。「-時代」
 3. 生体系が働くための指令や信号。神経系の神経
    情報、内分泌系のホルモン情報、遺伝情報など。

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復習(第2回):知識に抱くイメージ
 「知識」の定義
 1. 知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などに
    ついて、知っている内容。「日々新しい-を得る」「 -
    をひけらかす」「予備-」
 2. 考える働き。知恵。「 -が発達する」
 3. (多く「智識」と書く)仏語。
   1. 仏法を説いて導く指導者。善知識。
   2. 堂塔や仏像などの建立に金品を寄進すること。また、その
      人や金品。知識物。
   3. 対象を外界に実在すると認める心の働き。
 4. 《 knowledge ; (ドイツ) Wissen 》哲学で、確実な
    根拠に基づく認識。客観的認識。

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復習(第2回):情報・知識のとらえ方
         Wisdom                     参考:
                                   丸山眞男著
          (叡智)                『「文明論之概略」を読む』
                                (岩波新書、1986年)
       Intelligence
          (知性)
     Knowledge(知識)

     Information(情報)
                                                     9

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復習(第2回):情報・知識の変化
     そもそも情報・知識は、
    どのように変化してきたのか




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復習(第2回):情報・知識との接し方
-言語の獲得から紙の発明まで
 言語の獲得と文字の発明
  絵画表現の前史(例:洞窟壁画)
  記憶・口承の技能(例:古事記)
 記録媒体の模索
  甲骨、石碑、粘土板、パピルス、羊皮紙、木簡
 紙の発明(紀元前150年前後)
  紙の世界的伝播
   日本(7世紀)、イスラム(8世紀)、ヨーロッパ(12世紀)
  紙の用法
   日本の場合:墨書、書写、木版印刷

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復習(第2回):情報・知識との接し方
-印刷の登場と大規模複製の実現
 活版印刷の登場
  グーテンベルクによる大成(1445年頃)
   グーテンベルク聖書(四十二行聖書)
  活版印刷の普及がもたらしたもの
   宗教改革(16世紀)、科学革命(17世紀)ほか
 印刷による大規模複製の実現
  新聞、雑誌、書籍
  百科事典、図書館

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復習(第2回):情報・知識との接し方
-メディアの多様化と大衆化
 メディアの多様化と大衆化
    写真(19世紀前半)
    電信(19世紀前半)
    映画(19世紀後半)
    電話(19世紀後半)
    レコード(19世紀後半)
    ラジオ(20世紀前半)
    テレビ(20世紀中盤)

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復習(第2回):情報・知識との接し方
-コンピューターとインターネットの登場
 1940年代:
  コンピューターの実用化
 1950~1960年代:
  大規模コンピューターの商用化
 1970~1980年代:
  パーソナルコンピューター化
    マイクロソフト(1975年)、アップル(1977年)
      Macintosh(1984年)、Windows(1985年)
 1990年代~
  インターネットの普及(1995年以降)

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復習(第9回):情報・知識との接し方
―コモンズという提案
 コモンズ(Commons)
  元来は、「入会(いりあい)」の意味(山林、放牧地)
  クリエイティブ・コモンズの取り組み(2001年~)
    新たな権利形態の提案
     All rights reserved
     No rights reserved(パブリック・ドメイン)
     Some rights reserved
    2つの問い
     作品の商用利用を許可するか?
     作品の改変を許可するか?

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情報・知識の変化
    インターネットは、
     情報・知識に
どのような変化を与えているのか




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情報・知識のライフサイクル



     利用 生産

保存     流通

                                                 17

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情報・知識の変化-生産の観点から
 Web2.0の潮流
  情報発信の敷居の低下
    ブログ、Twitter、USTREAM
  「誰もが何かの専門家」という事実の露呈
    個人の力の発揮
    ネットワークの力の発露(例:Wikipedia)
  圧倒的に廉価なコスト
    経済面
    時間面
  持続性・継続性の担保
    1対1の関係、1対多の関係

                                                           18

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情報・知識の変化-流通の観点から
 ウェブ技術がもたらした変化
 1. マッチング機会の拡大
   検索エンジンの普及
   推薦エンジンの台頭
 2. 波及効果の拡大
   口コミの影響力
   ネットワーク効果の実感(TwitterのRetweet=RT)
 3. 流通コストの低廉化
     発見コスト
     遡及コスト
     購買コスト

                                                         19

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情報・知識の変化-利用の観点から
 デジタル情報の特性
  可変性のメリットとデメリット
   追加的創造、協働的創造、二次的創造の機会拡大
   作品の簡易なコピー、一次創造者の意欲低下(説)
  権利(意識)の強化と変化
   著作権論争
     肖像権を巡る試行錯誤
   ライセンスという提案
     クリエイティブ・コモンズという取り組み


                                                       20

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情報・知識の変化-保存の観点から
 存在を問われる旧来の知の体系
  図書館の揺らぎ
   本の貸し出しサービスの限界
  作品の揺らぎ
   コピー(大規模複製)を前提とした作品の今後
     参考:アーティストとライブの関係
 旧来の知の体系の対案
  国立国会図書館による大規模デジタル化事業
   マスコミ:第7回授業を参照
  インターネットアーカイブ
   米国議会図書館による全公開Tweetの保存


                                                        21

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まとめ:
変わり出した社会(3)-情報・知識の変化
 情報・知識とは何か
  復習(第2回)
        情報に抱くイメージ
        知識に抱くイメージ
        情報・知識のとらえ方
        情報・知識との接し方
 情報・知識のライフサイクル
 情報・知識の変化
    生産の観点から
    流通の観点から
    利用の観点から
    保存の観点から

                                                               22

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【重要】
東京国際ブックフェア会場での待ち合わせ
 ツアー実施日:
  2010年7月8日(木)11:00~12:00
   待ち合わせ時間:10:45
  2010年7月10日(土)11:00~12:00
   待ち合わせ時間:10:45
 待ち合わせ場所:
  西1ホール出入り口付近
   簡単なものでいいので名刺の作成・持参を推奨


                                                        23

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(再掲)レポート課題


 力作を期待しています!




                                            24

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再掲:この授業の考え方
 ゴールのイメージ:
  情報・知識のあり方(中身と容れ物)について、あ
   なた自身の見方を確立していくきっかけができるこ
   と。
  無意識に利用している便利なインターネットから、
   意識的に利用できる便利なインターネットへ、イン
   ターネットとの適切な距離をとれること。
 皆さんへのお願い:
  単位のための出席はご遠慮ください。

                                                       25

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再掲:この授業の評価
 評価方法:
 1. 事前課題レポートの提出とその内容
 2. 上記レポートに基づいた討論での発言
 評価基準:
 1. 自分自身の賛否は別に、各回の授業内容を正確に理
    解していることがうかがえるか(50点/100点満点中)。
 2. 1. を前提とした上で、自分自身の考えを根拠を持っ
    て文章で論じ、口頭で述べることができるか(30点
    /100点満点中)。
 3. 授業の枠を超えて、自分自身で主体的・積極的に学
    んだことがうかがえるか(20点/100点満点中)。


                                                       26

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レポートの課題と条件
 課題:
  一連の授業内容を踏まえて、10年後の2020年では、私たちの
   社会における情報・知識のあり方がどのようになっているか、あな
   た自身の考えをまとめてください。
    全体像/個別像のいずれも可
    必ず主張に根拠を示すこと
    7月20日(火)、27日(火)の授業で内容について口頭で説明できる
     こと
 条件:
  字数:4000字以内
  期限:2010年7月16日(金)
  方法:電子ファイル(原則Word)で作成し、メールで提出
    arg.editor@gmail.comに添付ファイルで送信すること
    受信後6時間以内を目安に受信確認のメールをするので、メール返
     信がない場合は、必ず問い合わせること

                                                          27

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ご清聴に感謝、ご質問はお気軽に




         岡本真
   大妻女子大学社会情報学部非常勤講師
   アカデミック・リソース・ガイド株式会社
     代表取締役/プロデューサー
                                                  28

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  • 1. 第10回「変わり出した社会(3) -情報・知識の変化」 大妻女子大学社会情報学科共通科目 「情報社会論」 日時:2010年7月6日(火) 会場:大妻女子大学 多摩キャンパス 岡本真 大妻女子大学社会情報学部非常勤講師 アカデミック・リソース・ガイド株式会社 代表取締役/プロデューサー 1 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 2. 参考:授業の全体計画 第1回 4月13日 インターネットとは何か-授業の概説とインターネットに関する基本的な説明 第2回 4月20日 情報・知識とは何か-私たちはこれまでどのように情報・知識に接してきたのか 第3回 4月27日 インターネットの特性(1)-検索エンジンの仕組み 第4回 5月11日 インターネットの特性(2)-検索エンジンでは検索できない情報 第5回 5月18日 インターネットの特性(3)-インターネットで使われている様々な仕組み - 5月25日 休講(教員海外出張につき) 第6回 6月1日 変わるインターネット(1)-ソーシャルメディア - 6月8日 休講(教員怪我につき) 第7回 6月15日 変わるインターネット(2)-メディアのインターネット対応 第8回 6月22日 変わり出した社会(1)-コミュニティーの変化 第9回 6月29日 変わり出した社会(2)-制度の変化 第10回 7月6日 変わり出した社会(3)-情報・知識の変化 第11回 7月13日 まとめ(1)-インターネットによる情報・知識の変化(教員の講義中心) 第12回 7月20日 まとめ(2)-インターネットによる情報・知識の変化(学生の発表中心) 第13回 7月27日 まとめ(3)-インターネットによる情報・知識の変化(教員・学生の討論中心) 2 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 3. 復習:制度の変化  制度とは何か  制度の変遷  歴史上の制度の変化事例  インターネットが制度に与えている影響  経済への影響  電子商取引(EC)の拡大と実態  オンライン広告の成長  株式市場のルール変更  法律への影響  一定のルール化  知的財産の見直し、著作権法の改正、コモンズという提案 3 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 4. 演習(再々々々):Twitterを使う  IDを取得する  つぶやく(Tweet)  フォローする/される(arg)  ハッシュタグをつけてつぶやく(otsuma_is)  リプライしてみる/されてみる  RTしてみる/されてみる  ブロックする  #otsuma_isで意見を述べ、意見をもらってみる ※プロフィールには本名は入れないこと 4 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 5. 情報社会論 第10回 「変わり出した社会(3)-情報・知識の変化」 5 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 6. 情報・知識とは何か 「情報」「知識」 という言葉から、 何を思い浮かべますか? 6 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 7. 復習(第2回):情報に抱くイメージ  「情報」の定義 1. ある物事の内容や事情についての知らせ。イン フォメーション。「事件についての-を得る」「-を 流す」「-を交換する」「-がもれる」「極秘-」 2. 文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって 伝達され、受け手に状況に対する知識や適切な 判断を生じさせるもの。「-時代」 3. 生体系が働くための指令や信号。神経系の神経 情報、内分泌系のホルモン情報、遺伝情報など。 7 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 8. 復習(第2回):知識に抱くイメージ  「知識」の定義 1. 知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などに ついて、知っている内容。「日々新しい-を得る」「 - をひけらかす」「予備-」 2. 考える働き。知恵。「 -が発達する」 3. (多く「智識」と書く)仏語。 1. 仏法を説いて導く指導者。善知識。 2. 堂塔や仏像などの建立に金品を寄進すること。また、その 人や金品。知識物。 3. 対象を外界に実在すると認める心の働き。 4. 《 knowledge ; (ドイツ) Wissen 》哲学で、確実な 根拠に基づく認識。客観的認識。 8 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 9. 復習(第2回):情報・知識のとらえ方 Wisdom 参考: 丸山眞男著 (叡智) 『「文明論之概略」を読む』 (岩波新書、1986年) Intelligence (知性) Knowledge(知識) Information(情報) 9 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 10. 復習(第2回):情報・知識の変化 そもそも情報・知識は、 どのように変化してきたのか 10 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 11. 復習(第2回):情報・知識との接し方 -言語の獲得から紙の発明まで  言語の獲得と文字の発明  絵画表現の前史(例:洞窟壁画)  記憶・口承の技能(例:古事記)  記録媒体の模索  甲骨、石碑、粘土板、パピルス、羊皮紙、木簡  紙の発明(紀元前150年前後)  紙の世界的伝播  日本(7世紀)、イスラム(8世紀)、ヨーロッパ(12世紀)  紙の用法  日本の場合:墨書、書写、木版印刷 11 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 12. 復習(第2回):情報・知識との接し方 -印刷の登場と大規模複製の実現  活版印刷の登場  グーテンベルクによる大成(1445年頃)  グーテンベルク聖書(四十二行聖書)  活版印刷の普及がもたらしたもの  宗教改革(16世紀)、科学革命(17世紀)ほか  印刷による大規模複製の実現  新聞、雑誌、書籍  百科事典、図書館 12 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 13. 復習(第2回):情報・知識との接し方 -メディアの多様化と大衆化  メディアの多様化と大衆化  写真(19世紀前半)  電信(19世紀前半)  映画(19世紀後半)  電話(19世紀後半)  レコード(19世紀後半)  ラジオ(20世紀前半)  テレビ(20世紀中盤) 13 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 14. 復習(第2回):情報・知識との接し方 -コンピューターとインターネットの登場  1940年代:  コンピューターの実用化  1950~1960年代:  大規模コンピューターの商用化  1970~1980年代:  パーソナルコンピューター化  マイクロソフト(1975年)、アップル(1977年)  Macintosh(1984年)、Windows(1985年)  1990年代~  インターネットの普及(1995年以降) 14 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 15. 復習(第9回):情報・知識との接し方 ―コモンズという提案  コモンズ(Commons)  元来は、「入会(いりあい)」の意味(山林、放牧地)  クリエイティブ・コモンズの取り組み(2001年~)  新たな権利形態の提案  All rights reserved  No rights reserved(パブリック・ドメイン)  Some rights reserved  2つの問い  作品の商用利用を許可するか?  作品の改変を許可するか? 15 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 16. 情報・知識の変化 インターネットは、 情報・知識に どのような変化を与えているのか 16 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 17. 情報・知識のライフサイクル 利用 生産 保存 流通 17 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 18. 情報・知識の変化-生産の観点から  Web2.0の潮流  情報発信の敷居の低下  ブログ、Twitter、USTREAM  「誰もが何かの専門家」という事実の露呈  個人の力の発揮  ネットワークの力の発露(例:Wikipedia)  圧倒的に廉価なコスト  経済面  時間面  持続性・継続性の担保  1対1の関係、1対多の関係 18 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 19. 情報・知識の変化-流通の観点から  ウェブ技術がもたらした変化 1. マッチング機会の拡大  検索エンジンの普及  推薦エンジンの台頭 2. 波及効果の拡大  口コミの影響力  ネットワーク効果の実感(TwitterのRetweet=RT) 3. 流通コストの低廉化  発見コスト  遡及コスト  購買コスト 19 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 20. 情報・知識の変化-利用の観点から  デジタル情報の特性  可変性のメリットとデメリット  追加的創造、協働的創造、二次的創造の機会拡大  作品の簡易なコピー、一次創造者の意欲低下(説)  権利(意識)の強化と変化  著作権論争  肖像権を巡る試行錯誤  ライセンスという提案  クリエイティブ・コモンズという取り組み 20 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 21. 情報・知識の変化-保存の観点から  存在を問われる旧来の知の体系  図書館の揺らぎ  本の貸し出しサービスの限界  作品の揺らぎ  コピー(大規模複製)を前提とした作品の今後  参考:アーティストとライブの関係  旧来の知の体系の対案  国立国会図書館による大規模デジタル化事業  マスコミ:第7回授業を参照  インターネットアーカイブ  米国議会図書館による全公開Tweetの保存 21 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 22. まとめ: 変わり出した社会(3)-情報・知識の変化  情報・知識とは何か  復習(第2回)  情報に抱くイメージ  知識に抱くイメージ  情報・知識のとらえ方  情報・知識との接し方  情報・知識のライフサイクル  情報・知識の変化  生産の観点から  流通の観点から  利用の観点から  保存の観点から 22 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 23. 【重要】 東京国際ブックフェア会場での待ち合わせ  ツアー実施日:  2010年7月8日(木)11:00~12:00  待ち合わせ時間:10:45  2010年7月10日(土)11:00~12:00  待ち合わせ時間:10:45  待ち合わせ場所:  西1ホール出入り口付近  簡単なものでいいので名刺の作成・持参を推奨 23 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 24. (再掲)レポート課題 力作を期待しています! 24 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 25. 再掲:この授業の考え方  ゴールのイメージ:  情報・知識のあり方(中身と容れ物)について、あ なた自身の見方を確立していくきっかけができるこ と。  無意識に利用している便利なインターネットから、 意識的に利用できる便利なインターネットへ、イン ターネットとの適切な距離をとれること。  皆さんへのお願い:  単位のための出席はご遠慮ください。 25 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 26. 再掲:この授業の評価  評価方法: 1. 事前課題レポートの提出とその内容 2. 上記レポートに基づいた討論での発言  評価基準: 1. 自分自身の賛否は別に、各回の授業内容を正確に理 解していることがうかがえるか(50点/100点満点中)。 2. 1. を前提とした上で、自分自身の考えを根拠を持っ て文章で論じ、口頭で述べることができるか(30点 /100点満点中)。 3. 授業の枠を超えて、自分自身で主体的・積極的に学 んだことがうかがえるか(20点/100点満点中)。 26 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 27. レポートの課題と条件  課題:  一連の授業内容を踏まえて、10年後の2020年では、私たちの 社会における情報・知識のあり方がどのようになっているか、あな た自身の考えをまとめてください。  全体像/個別像のいずれも可  必ず主張に根拠を示すこと  7月20日(火)、27日(火)の授業で内容について口頭で説明できる こと  条件:  字数:4000字以内  期限:2010年7月16日(金)  方法:電子ファイル(原則Word)で作成し、メールで提出  arg.editor@gmail.comに添付ファイルで送信すること  受信後6時間以内を目安に受信確認のメールをするので、メール返 信がない場合は、必ず問い合わせること 27 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.
  • 28. ご清聴に感謝、ご質問はお気軽に 岡本真 大妻女子大学社会情報学部非常勤講師 アカデミック・リソース・ガイド株式会社 代表取締役/プロデューサー 28 Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved.