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- 3. Brocade WEBセミナーシリーズ
• 最近、いろいろ情報発信しています
‒ Twitter: https://twitter.com/brocadejapan
‒ Facebook:
https://www.facebook.com/brocadejapan/
‒ Brocade Japan Blog:
http://community.brocade.com/t5/Brocade-
Japan/bg-p/Brocade-Japan
‒ YouTube:
https://www.youtube.com/user/brocadejapan
‒ SlideShare:
http://www.slideshare.net/brocade/tagged/Ja
panese
• そんななかのWEBセミナー です!
3
- 4. 講師のご紹介
• 辻 哲也 つじ てつや
• 2002年 ブロケード入社
‒ ブロケード日本法人では「古株」です。
‒ 最近はバックエンドの支援業務が中心です
が、昔はいろいろとマーケティング活動も
やってました。
• ブログ連載してますので、よろしければ
アクセスしてみてください。
‒ http://community.brocade.com/t5/Brocad
e-Japan/bg-p/Brocade-Japan
4
(@ITさんより)
- 6. 本日のテーマ
• テーマ
‒ FC SANを導入する「前」の話
‒ ストレージ・インフラの選定に悩みぬいた、”あるIT管理者の物語”
• セミナーの目的・主旨
‒ “これからの”ストレージ・インフラを検討する上での参考材料をご提供。
‒ Brocadeのセミナーなので、やっぱり「FC SANの良さ」を訴求します!
‒ 今日のセミナーでは、デモはありません。
• 次回以降 (おそらく第3弾くらいから)、デモを行うつもりです。
6
- 7. “登場人物”のご紹介
• 出得多 千太 (でえた せんた)
‒ とある製造業のIT部門で勤務する、中堅のITインフラ管理者
• 将来のビジネスを支えるIT基盤の選定から構築・運用までを任される見込み
• ストレージ・インフラの更改プロジェクトを担当
‒ 新人時代にはデータセンター内のストレージ・インフラの運用を担当
• 「データセンター内でのみ生きることができる」という謎の人物 (?)と出会う
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- 10. ストレージ・インフラの要件
“とある製造業”の場合
• 「データ = 企業ノウハウ」の塊
‒ 設計情報や顧客情報の消失や流出は、絶対に避けたい。
‒ “ストレージ (=データ)アクセス”のためのネットワークには、高いパフォーマ
ンスと信頼性が欲しい。
• データの増加量は予測不可能
‒ 無尽蔵 (?)に増え続けるデータを、効率よく管理できるインフラが必須。
• 運用・保守の負荷を最小化
‒ 「より少人数の管理者」で「より大規模」なインフラを管理したい。
‒ ネットワークに関わるオペレーションは、出来る限り自動化したい。
10
- 18. VDIのアクセスにおける問題
• 多数の仮想マシン (VM)からストレージに対して、同時に大量のRead/Writeアクセスが発生
‒ 「ブートストーム」: 始業時などに、大量のクライアントVMが一斉に起動
‒ クライアントVMの定期的なメンテナンス
• Windows Update
• ウィルス・チェック、パターンファイルの更新 etc.
• ストレージリソースはCPU、メモリと異なり、共有ストレージ上に存在
‒ 「複数のハイパーバイザー (=物理リソース)」間で共有
• 「インフラ全体として」高いパフォーマンスを発揮するには、低遅延かつ高スループットのストレージと
十分なパフォーマンスを確保できるネットワークが必要
‒ 複数のドライブ/コントローラーにアクセスを分散することで、仮想デスクトップのI/O負荷を平準化 (HDD)
‒ ストレージ自体の高速化 → フラッシュベースのストレージ
• シーク動作がないために、ランダム・アクセスが高速
• HDDベースのストレージに比べて高いIOPS性能
‒ より広帯域のネットワーク・インフラ: 16Gbps Fibre Channel
18
- 26. SANスイッチ = ネットワーク監視の「窓」
• DAS (Direct Attached Storage)
‒ ネットワーク (SCSI/ファイバケーブル)で障害、パフォーマンスを確認できない
• SAN環境
‒ ネットワーク (=ファブリック/スイッチ)から障害、パフォーマンスを確認可能
26
SCSI/ファイバケーブル
??
SAN
- 27. 実は簡単なFC SAN
• 「プラグ・アンド・プレイ」での構成
‒ 「ケーブルをつなぐだけ」で、以下の全ての手続きを”自
動的に”実行して構成
• ノード (N_Port) - スイッチ (F_Port)間接続
‒ デバイスのファブリックへの参加: スイッチがFCアドレスを付与
‒ デバイスがファブリックに情報を登録 (ネームサーバー)
‒ ファブリックを通じて、通信したいデバイスを認識
‒ 設定したアクセス制御リスト (=ゾーン)に基づいて、デバイス間通信を
フィルタリング
• スイッチ (E_Port) – スイッチ (E_Port)間接続
‒ スイッチ間で識別番号 (ドメインID)の重複の有無を確認
‒ ファブリックにおける“プリンシパル”スイッチの決定
‒ 経路情報の交換・決定 (FSPF: Fabric Shortest Path First)
‒ アクセス制御情報 (=ゾーン情報)を交換、統合
27
FCスイッチ
FCスイッチ
“ファブリック”を
自動形成!
E_Port
E_Port
N_Port
F_Port
サーバー/HBA
ケーブルを
つなぐだけ!
ファブリックに
ログイン!
- 28. FC SANの技術的な話
FCファブリックにおけるデバイスの”ログイン” (ノード-スイッチ間)
• ネットワークへのログイン
‒ Fabric Login (FLOGI)
• FCネームサーバーへの登録
‒ Port Login - PLOGI
• 通信する許可を得る
‒ Port Login - PLOGI
28
ファブリック
(F_Port)
ネームサーバー
(FCスイッチ)
ログインサーバー
(FCスイッチ)
サーバー
(N_Port)
ストレージ
(N_Port)
PLOGI
Accept
- 30. FC SANの技術的な話
Fabric Shortest Path First (FSPF)
FSPFはリンクにおけるパス選択プロトコル
(OSPFから派生)
‒ リンクコスト/ウェイトを使用
‒ ホップカウントの考慮
‒ 利用可能な帯域の認識
‒ 複数の同コストリンク間で負荷分散
• ファブリックアドレス (スイッチのドメイン
番号)によるルーティング
容易な6つのステップ
1.隣接スイッチ間で“Hello”
2.全体のリンク状況を隣接ノードと交換
3.リンク状況記録を更新
4.ソースと宛先間の最短パスを計算
5.ルートをセットアップ
6.稼働 ! 30
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
Hello!
1000
1000
1000
500
500
※パスコストは横切る
リンクコストの合計
すべてのスイッチが他のスイッチへの
最短パスを計算
※それぞれの丸はスイッチを表す
- 31. FC SANの技術的な話
ゾーニング
•ゾーン (Zone)とは?
‒ 「アクセスを互いに可能にするFCノード群」を1つに
まとめたグループ
‒ ゾーンを構成すること = ゾーニング (Zoning)
• ファブリック内の任意のノード間のアクセスを制御
‒ 1つのファブリックを論理的なアクセスグループに分割
• Ethernet (L2スイッチ)におけるVLAN (Virtual LAN)と似た機能
•ゾーニングの目的
‒ セキュリティの向上
• ストレージへのアクセスを制御することでデータの一貫
性を保証
‒ 障害伝搬範囲の低減
• RSCNやLIPの伝達範囲を、影響のあるゾーン内に制限 31
0 1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14 15
zone2 zone3
zone4zone1
- 32. 本日のまとめ
• 千太くんがFC SANベースのフラッシュ・ストレージを
選択した理由
‒ サーバー仮想化環境に最適
‒ デスクトップ仮想化環境に最適
‒ ストレージに対する高パフォーマンスのニーズ
‒ ネットワーク・インフラの可視化
• ファイバーチャネル (FC)で、かつSAN (Storage Area Network)
だからこそ実現
‒ ネットワーク・インフラ構成の自動化
‒ 過去20年に渡る実績と安定性
• メインフレームにおけるストレージ・インフラとしても使用
32
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