4. 歴史的背景 2000 年 W3C は XHTML を正式勧告し、その後も改訂を進め、ルーズな HTML ではなく、厳密にパースが可能な XHTML にシフトするはずだった。しかし、世の中の流れは W3C が想定した方向へ動かなかった。 大手の企業やサービスは、機械処理になじみやすい XML ベースの XHTML を利用したが、 HTML を作っている多くの人々は、主に Web ブラウザが特に不平をいわないからという理由で移行しなかった。
5. 簡単に言えば、シンプルに誰でも書けて間違っていてもそれなりに表示されてしまう HTML に比べて、 XHTML は扱うのが難しく、多くのサイト運営者にとって W3C の提唱するセマンティック・ウェブを実現させる為の仕様は複雑すぎたのだろう。 ※ セマンティック・ウェブについては、付録を参照 現場の開発者は、シンプルで実際に動くものを好んだ HTML 以外だと XML->YAML SOAP->REST とか
6. W3C 発ではない Web 関連技術・仕様が広まった XMLH ttp Request JSON 2004 年 6 月 Web ブラウザベンダが集まって作った団体「 WHAT WG 」が発足 HTML や API の仕様策定 ( Web Applications 1.0 、 Web Forms 2.0 ) をサクサク進める 「 WHAT WG 」 W eb H ypertext A pplication T echnology W orking G roup Safari,Mozilla 、 Opera 等が中心 マイクロソフトは、 WHAT WG への参加を拒否!
7. 2006 年 10 月 W3C がついに XHTML への全面移行というシナリオが無謀だったと認める 2007 年 4 月 W3C のスタンスの変化を見た WHAT WG が提案をもちかける 『 WHAT WG で開発してきた仕様を W3C の HTML 研究会で出発点として採用して「 HTML5 」と名付けて開発をしてはいかが?』 2007 年 5 月 W3C が WHAT WG の提案を受け入れる
15. セマンティック・ウェブとは? セマンティック・ウェブ (Semantic Web) は W3C のティム・バーナーズ=リーによって提唱された、ウェブページの意味を扱うことを可能とする標準やツール群の開発によって World Wide Web の利便性を向上させるプロジェクト。セマンティック・ウェブの目的はウェブページの閲覧という行為に、データの交換の側面に加えて意味の疎通を付け加えることにある。 現在の World Wide Web 上のコンテンツは主に HTML で記述されている。 HTML では文書構造を伝えることは可能だが、個々の単語の意味をはじめとする詳細な意味を伝えることはできない。これに対し、セマンティック・ウェブは XML によって記述した文書に RDF や OWL を用いてタグを付け加える。この、データの意味を記述したタグが文書の含む意味を形式化し、コンピュータによる自動的な情報の収集や分析へのアプローチが可能となると期待されている。