2022/09/16の勉強会で発表されたものです。

1. JavaScriptでSQLを唱えたい
だけの人生だった
執筆者：トビウオ

2. Q. HTTPリクエストでSQLを！？
A. できらぁ！
• ……としてはいけない
• 「第三者がサーバーに対して自由にSQLコマン
ドを実行できる」と同義なため
• 今回の話はそれではない

3. Web SQL Database
• 2009年に初めて提案された、Web仕様の一種
• 最終更新は2010年
• SQLiteベースのSQLを、JavaScriptから実行でき
るようにする仕組み

4. Web SQL Database
openDatabase()で、データベースオブジェクトを作成す
る。引数としては、データ量、初オープン時のコールバ
ックなどを書く
https://www.w3.org/TR/webdatabase/より

5. Web SQL Database
transactionを発行し、SQLをexecuteし、結果をコ
ールバックで受け取る処理 (処理は非同期)
https://www.w3.org/TR/webd
atabase/より

6. Web SQL Database
SELECT文などで、パラメーター文の一部を書き
換えるような記述もできる。これにより、SQLイ
ンジェクションに対策する
https://www.w3.org/TR/webdatabase/より

7. おわかりいただけただろうか？
• 最終更新が2010年……実に10年以上前！
• IndexedDB APIと役割が被っているのでは？
• そこまでリッチな機能がWebブラウザに必要？？

8. そう、つまりこの規格……
もう使われていないのである！

9. 何が問題だったのか？
• 「SQLiteベース」が問題となった
• 特定ソフトに依存するので中立性に欠ける
• JavaScript側からデータベースを削除できない
• 古いDBを削除、という処理が実装できない
• Webブラウザの設定から削除することはできる

10. では何を使えば？
• Cookie、Web Storage、IndexedDBが使える
• Web Storage……Local StorageやSession
Storageのこと
• IndexedDBは、より中立なデータベースAPI

11. IndexedDBについて(再掲)