【長野市、水芭蕉群生地の調査検討へ】 奥裾花自然園湿原のミズバショウ群生が減っている問題で、市議小泉一真の一般質問に対し、市長は調査を検討する旨を答弁しました。 湿原が陸地化して分布域が狭まっているのではと、一部の住民は心配しています。 小泉一真市議 長野市議会一般質問 抜粋・要旨 二〇二二年六月一六日 ●小泉(一) 鬼無里の奥裾花自然園について。 水芭蕉の分布域が狭まっているのではないかとの地域住民の声があり、鬼無里地区では、施設の今後の在り方について検討を始めていると聴く。どのように実態を把握しているか。 ▼商工観光部長 自然園の水芭蕉群生地は、平成五年頃からヨシの繁殖や集中豪雨により土砂が流入し、それらが堆積したことで湿原の乾燥化が進んでいると考えられる。二九年度に、長野県環境保全研究所に現地の確認を依頼した。 その結果、水芭蕉の衰退は、複合的な要因が考えられ、原因を絞り込むことは難しいとの助言。群生地の範囲など、引き続き状況把握に努め、可能なものから対応していく。 ●小泉(一) 原因が絞り込めないままでよいのか。かつて飯綱高原・大谷地湿原の乾燥・森林化については、きちんと(予算化)した調査が行われ、ヨシの刈り払い等が行われている。奥裾花自然園の利活用について、調査した上で、地域の持続的な発展のためにはどのような方策を取るべきかを、専門家と地元を交えて検討するタイミングでは。 ▼市長 二九年度に長野県環境保全研究所に現地の確認を得た際に、ヨシの刈り取り等、搬出が現実的であるとの助言があり、水芭蕉の育成状況を確認するため、試験的に一部でヨシの刈り払いを行った。既に五年が経過しており、大谷地湿原の取組を参考にしながら、地元の皆さんの意見を聴きながら、環境部を交えて調査方法を検討したい。 鬼無里地域の重要な観光資源なので、しっかりとした認識を持って取り組む。 ●小泉(一) 水芭蕉は現地ではシンボリックな植物なので、今の市長の言葉は、本当に大切だ。 今年度予算で木道が整備されるとのことだが、現地を見ると、過去の廃材が木道下に野積みにされており、朽ちてシロアリが食っている状況も見受けらた。廃材を運び出して処分してもらいたい。 ▼商工観光部長 廃材が放置され朽ちている状態は、環境保全と景観の上で撤去が必要。今年度工事において、重機を使用する際に、自然園から支障物を運び出し処分する。 【鬼無里ふるさと資料館の屋根 錆びて真っ赤に】 小泉一真市議 経済文教委員会 発言要旨 二〇二二年六月二一日 ●小泉(一)鬼無里ふるさと資料館を視察したところ、屋根が真っ赤にさびている棟がある。博物館本館の屋根も傷んでいる。展示施設の屋根の状況はどうなっているか。雨漏りすれば、収蔵品が傷むこともありえる。博物館関連施設の屋根の適切な維持管理をしていく必要があるのでは。 ▼博物館長 各施設の老朽化が進んでおり、今年度、信州新町美術館については雨漏りの修繕工事をしている。今後は老朽化の状況を見ながら、必要であれば補修をしていく考え。 ●小泉(一) (同じ教育委員会所管の)学校の体育館(の屋根)は補修する必要があっても、なかなかできないでいる。財政側との協議の難しさはあると思うが、文化財とは地域のアイデンティティーだから、守っていく必要がある。旧小田切中学校に文物を所蔵しているが、傷みが激しいと聴く。これも含めて、維持管理について明確な指針を示されたい。 ▼教育次長 博物館でしっかり活用できるように努める。 ●小泉(一) 財政との交渉では、客観的な材料をそろえて理論化し、具体的な施策に結び付くようにお願いする。 ●小泉(一) 博物館(本館)の展示は、大型の固定展示が中心で、四〇年間ほとんど動かしていない。合併町村を対象とした展示もほとんど無い様に見受けられるので、それらを含めてリニューアルを考える様要望する。 【市議会議員定数削減!?/ 中山間地への配慮は?】 本年度四月以降、長野市議会の議会活性化検討委員会では、市議会議員定数三九人が適正であるか、検証が進められている。議会会派・改革ネットの提案によるもの。◆会派の中で定数削減に積極的な姿勢を示すのは、新友会。モニターへの独自アンケート調査で定数削減の意見があったとするが、アンケートの設問や、具体的な数値等の結果を示さないためか、有力な削減の論拠としては取り扱われていない。◆改革ネット、共産党は定数削減に慎重。特に共産党は、議会予算が他の自治体議会と比較して高い水準でないと主張し、削減に反対の論陣を明確に張る。◆市議・小泉一真は無所属議員の代表として同委員会に参加。人口減少を理由とした議員削減が行なわれるとすれば、人口減少の著しい中山間地の意見反映を強化するような議会の取組とセットであるべきと主張。中山間地への選挙区設定や、市民と議会の意見交換会を中山間地で開催する等提案し、他の委員にも提案を促している。◆七二会地区出身の議員が前回選挙で議席を失う等、中山間地からの議員選出は今後ますます困難になると見られ、定数削減はそれに拍車をかける恐れがある。中山間地の衰退に繋がりかねない。
【長野市、水芭蕉群生地の調査検討へ】 奥裾花自然園湿原のミズバショウ群生が減っている問題で、市議小泉一真の一般質問に対し、市長は調査を検討する旨を答弁しました。 湿原が陸地化して分布域が狭まっているのではと、一部の住民は心配しています。 小泉一真市議 長野市議会一般質問 抜粋・要旨 二〇二二年六月一六日 ●小泉(一) 鬼無里の奥裾花自然園について。 水芭蕉の分布域が狭まっているのではないかとの地域住民の声があり、鬼無里地区では、施設の今後の在り方について検討を始めていると聴く。どのように実態を把握しているか。 ▼商工観光部長 自然園の水芭蕉群生地は、平成五年頃からヨシの繁殖や集中豪雨により土砂が流入し、それらが堆積したことで湿原の乾燥化が進んでいると考えられる。二九年度に、長野県環境保全研究所に現地の確認を依頼した。 その結果、水芭蕉の衰退は、複合的な要因が考えられ、原因を絞り込むことは難しいとの助言。群生地の範囲など、引き続き状況把握に努め、可能なものから対応していく。 ●小泉(一) 原因が絞り込めないままでよいのか。かつて飯綱高原・大谷地湿原の乾燥・森林化については、きちんと(予算化)した調査が行われ、ヨシの刈り払い等が行われている。奥裾花自然園の利活用について、調査した上で、地域の持続的な発展のためにはどのような方策を取るべきかを、専門家と地元を交えて検討するタイミングでは。 ▼市長 二九年度に長野県環境保全研究所に現地の確認を得た際に、ヨシの刈り取り等、搬出が現実的であるとの助言があり、水芭蕉の育成状況を確認するため、試験的に一部でヨシの刈り払いを行った。既に五年が経過しており、大谷地湿原の取組を参考にしながら、地元の皆さんの意見を聴きながら、環境部を交えて調査方法を検討したい。 鬼無里地域の重要な観光資源なので、しっかりとした認識を持って取り組む。 ●小泉(一) 水芭蕉は現地ではシンボリックな植物なので、今の市長の言葉は、本当に大切だ。 今年度予算で木道が整備されるとのことだが、現地を見ると、過去の廃材が木道下に野積みにされており、朽ちてシロアリが食っている状況も見受けらた。廃材を運び出して処分してもらいたい。 ▼商工観光部長 廃材が放置され朽ちている状態は、環境保全と景観の上で撤去が必要。今年度工事において、重機を使用する際に、自然園から支障物を運び出し処分する。 【鬼無里ふるさと資料館の屋根 錆びて真っ赤に】 小泉一真市議 経済文教委員会 発言要旨 二〇二二年六月二一日 ●小泉(一)鬼無里ふるさと資料館を視察したところ、屋根が真っ赤にさびている棟がある。博物館本館の屋根も傷んでいる。展示施設の屋根の状況はどうなっているか。雨漏りすれば、収蔵品が傷むこともありえる。博物館関連施設の屋根の適切な維持管理をしていく必要があるのでは。 ▼博物館長 各施設の老朽化が進んでおり、今年度、信州新町美術館については雨漏りの修繕工事をしている。今後は老朽化の状況を見ながら、必要であれば補修をしていく考え。 ●小泉(一) (同じ教育委員会所管の)学校の体育館(の屋根)は補修する必要があっても、なかなかできないでいる。財政側との協議の難しさはあると思うが、文化財とは地域のアイデンティティーだから、守っていく必要がある。旧小田切中学校に文物を所蔵しているが、傷みが激しいと聴く。これも含めて、維持管理について明確な指針を示されたい。 ▼教育次長 博物館でしっかり活用できるように努める。 ●小泉(一) 財政との交渉では、客観的な材料をそろえて理論化し、具体的な施策に結び付くようにお願いする。 ●小泉(一) 博物館(本館)の展示は、大型の固定展示が中心で、四〇年間ほとんど動かしていない。合併町村を対象とした展示もほとんど無い様に見受けられるので、それらを含めてリニューアルを考える様要望する。 【市議会議員定数削減!?/ 中山間地への配慮は?】 本年度四月以降、長野市議会の議会活性化検討委員会では、市議会議員定数三九人が適正であるか、検証が進められている。議会会派・改革ネットの提案によるもの。◆会派の中で定数削減に積極的な姿勢を示すのは、新友会。モニターへの独自アンケート調査で定数削減の意見があったとするが、アンケートの設問や、具体的な数値等の結果を示さないためか、有力な削減の論拠としては取り扱われていない。◆改革ネット、共産党は定数削減に慎重。特に共産党は、議会予算が他の自治体議会と比較して高い水準でないと主張し、削減に反対の論陣を明確に張る。◆市議・小泉一真は無所属議員の代表として同委員会に参加。人口減少を理由とした議員削減が行なわれるとすれば、人口減少の著しい中山間地の意見反映を強化するような議会の取組とセットであるべきと主張。中山間地への選挙区設定や、市民と議会の意見交換会を中山間地で開催する等提案し、他の委員にも提案を促している。◆七二会地区出身の議員が前回選挙で議席を失う等、中山間地からの議員選出は今後ますます困難になると見られ、定数削減はそれに拍車をかける恐れがある。中山間地の衰退に繋がりかねない。