Training Center 2012報告会講演資料

1. 2012TCJ報告会
ICT教育における企業、学校、生徒間の
キャズム
2013年3月2日
ICT教育推進協議会
ネットワーク教育ワーキンググループ
主査 株式会社データホテル 伊勢幸一

2. ICT教育推進協議会とは
■ICT人材の育成と輩出を
支援
■産業界と教育界の
橋渡し役
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3. ICTEPCワーキンググループ
■国際化対応
■ICTワークスタイル
■IPv4アドレス枯渇対応
■モバイル
■女性エンジニア育成・サポート
■初等中等教育
■ネットワーク教育
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4. ネットワーク教育WG目的
■教育機関への教材提供
■教育機関向けの最新技術動向を
含むセミナーの開催
■インターネット技術の学習者の
成果発表機会の提供
■機会に恵まれない人材の発掘と
活躍の機会の提供
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5. ネットワーク教育WG活動
■ICT企業見学会
■ネットワーク構築体験
■ICTプログラミングコンテスト
■CCNA/CCNP資格取得講座
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6. ICT企業見学会
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7. 企業見学会2012年度実績
株式会社インターネットイニシアティブ
ＮＴＴコミュニケーションズ株式会社
エリクソン・ジャパン株式会社
株式会社クレオソリューション
さくらインターネット株式会社
シスコシステムズ合同会社
GMOクラウド株式会社
株式会社デジタル・ナレッジ
株式会社データホテル
ネットワンシステムズ株式会社
株式会社ラック 7

8. ネットワーク構築体験
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9. 企業見学会2012年度実績
参加者
今井 慶人（総合電子専門学校）
砂辺 樹 （総合電子専門学校）
服部 和大（麻生情報ビジネス専門学校）
川本 隆史（麻生情報ビジネス専門学校）
權 裕文 （情報科学専門学校）
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10. ICTプログラミングコンテスト
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11. 第2回ICTプロコン
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12. CCNA/CCNP資格取得講座
参加者定員に達せず
無期延期
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13. 約2年間の活動を経て
学生の言
・学習内容が何に適用されるのかわからない
・どの技術がどの職種に必要なのかわからない
・各ICT企業が何をしているのかわからない
・企業の技術職が何をしているのかわからない
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14. 約2年間の活動を経て
学校の言
・学生は学校に何を求めているのか
わからない。
・企業が学校にどういう人材を求めているのか
わからない。
・企業が新卒にどういう知識、技術を
求めるのかわからない。
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15. 約2年間の活動を経て
企業(人事、もしくは管理職)の言
・学生が学校で何を学んでいるのか
わからない。
・学生が企業に何を求めているのか
わからない。
(企業社員は元々学生だったはずなのに？）
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16. 約2年間の活動を経て
結局、わからない事だらけ
そこで、短期間に学校と企業の両方を経験した
新卒1年目を集めてディスカッションしてみた。
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17. 情報通信技術教育者合同会議
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18. ギョッ！とした学生の質問
学生
「なぜ新卒を採用するのですか？」
歴史ある大企業であれば
・毎年の定年退職者分を補充
・事業拡大のため追加従業員が必要
・ライン作業ならば新卒の方が安い(?)
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19. ギョッ！とした学生の質問
学生
「なぜ新卒を採用するのですか？」
なぜICTベンチャー企業
は新卒を採用するのか？
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20. 2000年初頭のITベンチャー
・とにかく主力事業を急成長させる
・とりあえず国内が主戦場
・即戦力ならば経験者の中途採用
・新卒教育リソースを割く余裕が無い
・定年退職対象者が居ない
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21. ICTベンチャーの苦悩
・イノベーション、パラダイムシフトに
追従できない
・主戦場が窄むと倒産の恐れ
・社内人材が育たない
・事業、業績が拡大成長しない
・毎年利益率が下がる
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22. ICTベンチャー最終奥義
・思い切って(安いビルへ)引越しする
・思い切って不採算部門を切り捨てる
(主に研究機関)
・思い切って大量リストラをする
・思い切って会社を売っ払う
・思い切って会社をたたむ
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23. ICTベンチャーの結末
結局、何をやっても
延命処置にしかならない
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24. 遠く離れたアフリカで
タンザニアに
ンゴロンゴロ・クレータというのがある
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25. 遠く離れたアフリカで
ある時クレータのライオンが全滅しかかった
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26. なぜライオンが全滅したか
・クレータの周囲にマサイ族が居住しはじめる
・マサイ族が増え、やがてクレータを取り囲む
・クレータと外のサバンナが分断される
・ライオンが行き来できなくなる
・クレータ内での近親交配が繰り返される
・特定の病原菌に対する抗体が失われる
・特定の病原菌が万延して一族が全滅する
(ハイエナが媒介した犬の寄生菌らしい）
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27. ICTベンチャーとの類似点
・クレータ内での近親交配が繰り返される
(主力事業、社風に適した中途採用を繰り返す）
・特定の病原菌に対する抗体が失われる
(主力事業以外の競争力が欠如する)
・特定の病原菌が万延して一族が全滅する
(景気、パラダイムシフトに追従できず倒産）
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28. こんな副作用もある
・即戦力ばかり採用すると教育する機会が無い
・人に伝える機会が無いと知識技術が錆びる
・阿吽で話が通じるので論理的表現力を失う
・口下手になる
・理解できない相手を責めるか卑下する
・会社の雰囲気が悪くなる
・ミスコミュ二ケーションで誤解、トラブル、失注
を招く
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29. なぜ新卒を採用するのか？
・ 会社は利益を生み出さなければならい
・ 会社は事業を継続しなければならない
・多様化する社会と市場への新抗体を注入
・ 複雑化する需要への追従力を強化
・ 社員は会社の細胞であり遺伝子である
・ 近親交配によって遺伝子が画一化しては
ならない
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30. なぜ新卒を採用するのか？
現社員の再教育
教育する側が最も成長する
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31. 学生が学校に思う事
何に適用されるのか教えてほしい。
1の補数は何に使うの？（チェックサム計算）
2の補数は何に使うの？(減算器）
ビットシフトは何につかうの？（乗除算器)
微分は何につかうの？(積分するため）
積分は何につかうの？（GPS位置情報の補正）
確率は何につかうの？（統計するため）
統計は何につかうの？（PVとコンバージョンの分析）
幾何行列は何に使うの？（インターネット距離計算） 31

32. 新卒が企業に思う事
コミュニティ活動を奨励してほしい。
（社内に居るだけでは情報不足）
採用に力を入れてほしい。
（コミュニティ活動をする時間がほしい）
割と積極的な新卒が多い気がする。
本能的に遺伝子が画一化する事を脅威としている？
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33. 学生に言っておきたい
・どのような事を学んでおくべきか？
基礎科学、基礎工学です
・即戦力となれるようにがんばります
即戦力なら中途採用をします
・ 教育プログラムはありますか？
学生時代に学習能力を身に着けてください
教育プログラムはほとんど役に立ちません
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34. 学校に言っておきたい
・どのような人材を求めているのか？
学習能力を持つ人材
他では見かけない変わった人材
迎合するより拘りを持つ人材
・どのような知識、技術を求めているのか？
どのようなパラダイムシフトにも対応できる
基礎知識、基礎学力
応用技術は企業でイヤというほど経験します
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35. 50歳エンジニアの独り言
■技術者は技術的、科学的文書を書く習慣をつける
(より正確に深く理解できる）
■技術者は技術事項を発表する機会を多く持つ
(発表している時に問題課題によく気づく）
■技術者は技術者同士で議論する機会を多く持つ
(人と会話しているときが一番ひらめく）
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36. 結局キャズムとは
互いに興味を持たず
会話をしてこなかった
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37. さいごに
ご清聴ありがとうございました
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