1. Ｏｉｓｉｘの
フレームワークの変遷
2011年6月17日
オイシックス株式会社

2. 自己紹介
•山下 寛人
•システム本部 本部長
•2000年の創業時から一貫してシステムを担当

3. 2000年

4. 2000年のできごと
•オイシックス創業
•10月にＯｉｓｉｘ．ｃｏｍグランドオープン
•はじめてJavaで本格的な開発を行った

5. 最初のフレームワーク
•MVC、O/Rマッピングとも独自フレームワーク
•当時はStrutsもHibernateも存在しなかった
•簡単なフレームワークながら簡略版のStrutsや
Hibernateのようになっている
•HTMLからビジネスロジックを分離したり、DBのデータを
オブジェクトとして扱える、など
•今も使い続けている

6. 問題点
•いろいろ細かい欠点がある
•URLに必ずクエリ文字列を必要としたのでSEOに不向き
(対策済み)
•DBのフィールドを追加したときに直す箇所が多い
•など
しかし、直接的に売上を上げる開発をしないと生き残れな
いのでフレームワークを改善している暇がない
むしろMS AccessみたいにWebアプリケーションを簡単に
作れないか

7. 2002年

8. 2002年のできごと
•2001年から自社で倉庫を持ったので在庫管理システム
が必要になった
•いろいろあって自社開発した
•システム名はOisystem-ZS(在庫・仕入管理)

9. ZSのフレームワーク
•MVCは新たに独自作成
•DBまわりはEJB(バージョン2)
•独自フレームワークから業界標準を採用
•いろいろ大変なEJBをできるだけ楽に使う工夫

10. 問題点
•MVCまわりはだいぶ改善したものの使っているとよりよい
機能がほしくなる
•EJBもだいぶ効率的に使えるようにしたもののやはりいろ
いろな制限もあるし重い
•EJB2は実質的に絶滅した

11. 2005年

12. 2005年のできごと
•急成長を目指してメルマガ会員を一気に100万人にする
という目標を立てた
•大規模な配信、きめ細かいセグメント分割などができるよ
うメルマガのシステムを構築
•システム名はOisystem-MM(メルマガ)

13. MMのフレームワーク
•JSF + EJB2
•独自フレームワーク部分がほとんどなくなった
•Eclipseでビジュアル開発？
•EJBにしたのは非同期処理ができるMessage Driven
BeanやEJB Timer Serviceを使いたかったから

14. 問題点
•eclipseも使い始めこれでビジュアル開発ができるように
なると思われたが夢に終わった
•JSFはHTMLの世界と若干違っていてサーバーでコン
ポーネントモデルを持っている
•HTMLだと簡単にできることが結構難しい
•1リクエストごとにサーバー内でコンポーネントモデルを
作るので公開サイトで使うには負荷が怖い

15. 2008年

16. 2008年のできごと
•オイシックスはこだわりの商品を販売するビジネスなので、
商品情報は非常に重要
•商品管理システムを構築
•システム名はOisystem-SK(商品管理)
•PHP3の販売管理システムをJavaに移行し始める
•システム名はOisystem-TS2(通販Sales management)

17. SK,TS2のフレームワーク
•SKはStruts2 + JPA
•Struts2はほぼ理想
•JPAは若干問題あり
•TS2はStruts2 + Hibernate
•oisix.comの独自フレームワークと併用できるようラッパ
を作成

18. JPAの問題点
•本当に基本的な機能しかなく実際はHibernateなどの
JPA実装を使う必要がある
•例えばevictがない(JPA2.0では仕様が定義されたもよう)

19. Struts2の概要
•Struts1.xとは別物だが基本形は似ていて覚えやすい
•XMLがほとんどいらない
•ActionクラスやJSPはURLの規約により決定される(XML
やアノテーションで指定もできる)
•ActionクラスはPOJOになっていてテストしやすい
•OGNL式が強力で細かいところでこんなふうにできないか
なと思ったことはだいたいできる

20. Struts2の概要
public class KaritourokuInputAction extends ActionSupport {
private String kokyakuIdList;
画面 private int binId;
private List<KokyakuTeikiKanri> kokyakuList = new
LinkedList<KokyakuTeikiKanri>();
@SkipValidation
public String execute() {
return INPUT;
}
public String input() throws Exception {
:
return result;
}
}
画面の入力値がActionクラスの変数に入り
ボタンクリックでメソッドが実行される

21. 今後
•Ｏｉｓｉｘ．ｃｏｍ既存フレームワークを修正してStruts2と共
存できるようにする
•Seasar系のフレームワークも検証