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インタラクションデザインにおける
        オープン化事例の検討




 ヒューマンインタフェースシンポジウム2012
       山口情報芸術センター [YCAM]
                   坂井洋右


                           1
過去の研究




 身体のふるえを視覚・聴覚・触覚にフィードバックするシステムの研究と作品制作 - Tremor Refrain 02 -
 芸術科学会論文誌第10巻 第3号(Volume.10, No.3) pp. 201-203, 2011




 ユーザの顔・両眼位置に応じ撮影位置・速度の異なる映像を呈示するシステム – PATH 01 -,
 第15回日本バーチャルリアリティ学会大会, 2010

                                                               2
山口情報芸術センター [YCAM]
  ‣   メディアアートを扱うアートセンター
      ‣   プロダクション機能




                          www.ycam.jp
「インタラクションデザインにおけるオープン化事例の検討」
インタラクションデザイン (IxD)
= コンピュータを介したコミュニケーションの設計

 ‣   postGUI
 ‣   デジタルサイネージやユビキタスコンピューティングの発展
 ‣   知財と合わせて政策面でも重視
       ‣   ex. 知的財産推進計画2006、技術戦略マップ2010




                                          5
‣   小規模プロダクションや個人が、活発かつ創造的・挑戦的に活動
    業界・市場を牽引




    ”Catchyoo Graffiti” シャネル ブログバズ・キャンペーン, LM3LABS社




    “Freqtric Drums”, 馬場哲晃



                                                      6
‣   IxDにおける知的財産運用の研究は、十分に行われてこなかった




‣   「IxDではどのような知的財産運用が可能なのか、
     適しているか?」




                                     7
‣   「IxDではどのような知的財産運用が可能なのか、
     適しているか?」


    先行研究1.
    IxDにおける知財要素、各要素と既存の知財制度との対応
    「インタラクションデザインにおける知的財産運用に関する研究 - 知的財産要素と現行法制度との対応の検討」 坂井 ,浜田




    先行研究2.
    IxDにおける既存のexclusive(=排他的)な運用について検討
    「インタラクションデザインにおける知的財産運用に関する研究 - 現行法制度を利用した事例の検討」 坂井, 浜田




                                                                  8
先行研究2.
IxDにおける既存のexclusive(=排他的)な運用について検討
「インタラクションデザインにおける知的財産運用に関する研究 - 現行法制度を利用した事例の検討」 坂井, 浜田


       ‣   IxDにおけるexclusiveな運用での問題
           ‣   費用 = 高額
           ‣   スピード = 権利化に時間がかかりすぎる
           ‣   文化•背景 = 互助的•オープンな文化・背景と不一致
           ‣   マーケット = 未成熟なマーケットに不一致

       ‣   openな知財運用の可能性



                                                          9
先行研究.
IxDにおけるexclusiveな運用に問題あり!



本研究.
openな運用なら問題をクリア?
openな運用をするときの注意点は?


                            10
‣   openな知財運用

    ‣   知財を他者が一定のルール下で自由に利用できる状態におき、
        更なる発展を促す運用

    ‣   OpenSourceSoftware、OpenSourceHardware、
        OpenContents




                                                 11
方法

‣       IxDにおけるopen化の状況

    ‣   事例調査

             ‣   項目別

             ‣   開発者へのインタビュー、メール、ウェブサイトから

‣   項目ごとの共通点(最大公約数的)の抽出

    ‣   検討

         ‣   「exclusiveな運用における問題」をクリアしているポイント

         ‣       共通点と例外•特徴点から、open化における注意点


                                                12
‣   調査対象
    ‣   IxDに関連するプロジェクトでopen化によって一定の成功を収め
        ているもの

        ‣   利用例が多いもの、受賞•メディア掲載などから社会的に一定
            評価されているもの

    ‣   OpenSourceSoftware、OpenSourceHardware、
        OpenContents




                                                 13
‣   事例 (open source software)


➡   openFrameworks
      インタラクションデザインやメディアアートを
      制作することに特化したフレームワーク




➡   ARToolkit
      ARマーカーと呼ばれるグラフィックパターンを用いて、
      現実世界の映像にコンピュータによって生成された映像を
      合成させるAR技術を実現するためのライブラリ




                                   14
‣       事例 (open source hardware)

    ➡   Arduino
          フィジカルコンピューティングを実現するための、
          オープンソースのマイコンボードと統合開発環境からなる
          ツールキット
          様々なバリエーションが制作・販売、10万台以上の販売実績




    ➡    EyeWriter
           眼球運動をトラッキングして、その軌跡によって絵を
           描くことのできるオープンソースのシステム
           TIME誌 The 50 Best Inventions of 2010




                                                  15
‣       事例 (open contents)
    ➡   HIVE
          NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]の映像アーカイブ
          http://hive.ntticc.or.jp/
          展覧会のドキュメント,トーク, シンポジウム, ライブ,ワークショップなどを収録




                                                     16
‣   調査項目

    ‣   対象の概要 適用ライセンス 利用環境

    ‣   ソースの公開方法 ドキュメンテーション コミュニティ(サポー
        ト•プロデュース)




                                         17
調査結果
                                       オープンソースソフトウェア                                           オープンソースハードウェア                        オープンコンテンツ

                           openFrameworks                    AR                      Arduino                    Eye                    HIVE
                                                            Toolkit                                           Writer


対象                     インタラクティブコンテンツ               AR技術を実現するためのライ           電子工作のプロトタイピング             眼球運動をトラッキングし絵            NTTインターコミュニケー
                       やメディアアート制作のフ                ブラリ                      プラットフォーム                  を描くことのできるシステム            ション・センター[ICC]の映像
                       レームワーク                                                                                                  アーカイブ




適用ライセンス                MITライセンス                    GPL(非商用)と商用ライセン          CC BY-SA(EAGLE file),      CC BY-NC-SA(ハードウェア       CC BY-NC-SA(当初はNCを
                                                   ス(有料,ARtoolworks社)の      GPLおよびLGPL(IDE),          設計情報instructables),      付さないことを検討)
                                                   デュアルライセンス                商標                        GPL(ソフトウェア)




ソースの公開(場所)             github                      sourceforge              独自ウェブサイト(EAGLE            instructables(ハードウェ      独自ウェブサイト(映像コンテ
                                                                            file),github(IDE)          ア),github(ソフトウェア)        ンツ)




ドキュメンテーション   チュートリアル   独自ウェブサイトに掲載                 独自ウェブサイトに掲載              独自ウェブサイトに掲載               instructables(ソースの公開,    概略,ライセンス説明,利用条
                                                                                                      ハードウェアと同じ)               件,




             サンプル      パッケージに含む                    パッケージに含む                 パッケージに含む                  パッケージに含む                 ー

             実利用事例紹介   独自ウェブサイト                    独自ウェブサイト (事例紹介,          独自ウェブサイト(派生物紹             独自ウェブサイト(ムービーを           ー
                       (creativaapplication.net,   学術論文紹介)                  介)                        含む)
                       ムービーを含む)


コミュニティ                 フォーラム,メーリングリスト,             フォーラム (サーバダウン)           フォーラム, メーリングリスト           フォーラム(現在閉鎖中)             ー
                                                   メーリングリスト




利用環境                   MacOSX,WindowsOS,Linux      MacOSX,WindowsOS,Linux   MacOSX,WindowsOS,Linux    openFrameworks           ウェブブラウザ
                                                                            (IDE)                     (MacOSX,WindowsOS,Linu
                                                                                                      x)


拡張機能                   addon                                                シールド




                                                                                                                                                    18
共通点
要素        共通点                 「exclusiveな運用における
                              問題」への対処

対象の概要     応用性が高いプラットフォーム


適用ライセンス   自由に派生物を作成し利用できる
          ライセンス

ソースの公開    無料のウェブサイト(github)   費用、スピード、文化•背景


ドキュメン     チュートリアル•サンプル•事例紹介   文化•背景、マーケット
テーション     を含む

コミュニティ    フォーラム•メーリングリストを運営   文化•背景、マーケット


利用環境      マルチプラットフォーム


                                                  19
特長点1

‣   eyewriter

    ‣   対象:「機能が特化」

        ‣   not「応用性が高いプラットフォーム」

            ‣   高価なシステムを極端に安価に

            ‣   芸術性

            ‣   ALS患者に貢献するという社会性が高いテーマ




                                         20
特長点2

‣   Arduino

    ‣   適用ライセンス: 商標を用いたライセンシング

        ‣   多様性•商用利用を含んだ自由度を維持

        ‣   品質の確保
                         (参照) Prototyping Lab, 小林 茂, 2010




                                                            21
まとめ

‣   各共通点がexclusiveな知財運用の問題に対応

    ‣   openな運用は「exclusiveな知財運用の問題」を回避しうる

‣   各共通点は、成功事例の共通点であり、かつopen化への効果が推察

    ‣   共通点はオープン化をすすめる上で重要・有効な要素である

‣   各特徴点は、共通点から外れており不利に見えるが克服

    ‣   特長点はopenな知財運用方法を模索する上で、
        ケースに応じて参考にする価値


                                            22
今後の展開

‣   IxD、メディアアートにおけるopenな知財運用モデルの構築

‣   open化リスクの検討

‣   exclusiveな運用の、openな運用に対するアドバンテージの検討

‣   他領域でのオープン化成功事例の検討、Linuxなど

‣   オープンイノベーション議論の導入

‣   open版の知的創造サイクルのモデル構築



                                          23
インタラクションデザインにおける
     オープン化事例の検討




     ご清聴ありがとうございました




                  24

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インタラクションデザインにおけるオープン化事例の検討

  • 1. インタラクションデザインにおける オープン化事例の検討 ヒューマンインタフェースシンポジウム2012 山口情報芸術センター [YCAM] 坂井洋右 1
  • 2. 過去の研究 身体のふるえを視覚・聴覚・触覚にフィードバックするシステムの研究と作品制作 - Tremor Refrain 02 - 芸術科学会論文誌第10巻 第3号(Volume.10, No.3) pp. 201-203, 2011 ユーザの顔・両眼位置に応じ撮影位置・速度の異なる映像を呈示するシステム – PATH 01 -, 第15回日本バーチャルリアリティ学会大会, 2010 2
  • 3. 山口情報芸術センター [YCAM] ‣ メディアアートを扱うアートセンター ‣ プロダクション機能 www.ycam.jp
  • 5. インタラクションデザイン (IxD) = コンピュータを介したコミュニケーションの設計 ‣ postGUI ‣ デジタルサイネージやユビキタスコンピューティングの発展 ‣ 知財と合わせて政策面でも重視 ‣ ex. 知的財産推進計画2006、技術戦略マップ2010 5
  • 6. 小規模プロダクションや個人が、活発かつ創造的・挑戦的に活動 業界・市場を牽引 ”Catchyoo Graffiti” シャネル ブログバズ・キャンペーン, LM3LABS社 “Freqtric Drums”, 馬場哲晃 6
  • 7. IxDにおける知的財産運用の研究は、十分に行われてこなかった ‣ 「IxDではどのような知的財産運用が可能なのか、 適しているか?」 7
  • 8. 「IxDではどのような知的財産運用が可能なのか、 適しているか?」 先行研究1. IxDにおける知財要素、各要素と既存の知財制度との対応 「インタラクションデザインにおける知的財産運用に関する研究 - 知的財産要素と現行法制度との対応の検討」 坂井 ,浜田 先行研究2. IxDにおける既存のexclusive(=排他的)な運用について検討 「インタラクションデザインにおける知的財産運用に関する研究 - 現行法制度を利用した事例の検討」 坂井, 浜田 8
  • 9. 先行研究2. IxDにおける既存のexclusive(=排他的)な運用について検討 「インタラクションデザインにおける知的財産運用に関する研究 - 現行法制度を利用した事例の検討」 坂井, 浜田 ‣ IxDにおけるexclusiveな運用での問題 ‣ 費用 = 高額 ‣ スピード = 権利化に時間がかかりすぎる ‣ 文化•背景 = 互助的•オープンな文化・背景と不一致 ‣ マーケット = 未成熟なマーケットに不一致 ‣ openな知財運用の可能性 9
  • 11. openな知財運用 ‣ 知財を他者が一定のルール下で自由に利用できる状態におき、 更なる発展を促す運用 ‣ OpenSourceSoftware、OpenSourceHardware、 OpenContents 11
  • 12. 方法 ‣ IxDにおけるopen化の状況 ‣ 事例調査 ‣ 項目別 ‣ 開発者へのインタビュー、メール、ウェブサイトから ‣ 項目ごとの共通点(最大公約数的)の抽出 ‣ 検討 ‣ 「exclusiveな運用における問題」をクリアしているポイント ‣ 共通点と例外•特徴点から、open化における注意点 12
  • 13. 調査対象 ‣ IxDに関連するプロジェクトでopen化によって一定の成功を収め ているもの ‣ 利用例が多いもの、受賞•メディア掲載などから社会的に一定 評価されているもの ‣ OpenSourceSoftware、OpenSourceHardware、 OpenContents 13
  • 14. 事例 (open source software) ➡ openFrameworks インタラクションデザインやメディアアートを 制作することに特化したフレームワーク ➡ ARToolkit ARマーカーと呼ばれるグラフィックパターンを用いて、 現実世界の映像にコンピュータによって生成された映像を 合成させるAR技術を実現するためのライブラリ 14
  • 15. 事例 (open source hardware) ➡ Arduino フィジカルコンピューティングを実現するための、 オープンソースのマイコンボードと統合開発環境からなる ツールキット 様々なバリエーションが制作・販売、10万台以上の販売実績 ➡ EyeWriter 眼球運動をトラッキングして、その軌跡によって絵を 描くことのできるオープンソースのシステム TIME誌 The 50 Best Inventions of 2010 15
  • 16. 事例 (open contents) ➡ HIVE NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]の映像アーカイブ http://hive.ntticc.or.jp/ 展覧会のドキュメント,トーク, シンポジウム, ライブ,ワークショップなどを収録 16
  • 17. 調査項目 ‣ 対象の概要 適用ライセンス 利用環境 ‣ ソースの公開方法 ドキュメンテーション コミュニティ(サポー ト•プロデュース) 17
  • 18. 調査結果 オープンソースソフトウェア オープンソースハードウェア オープンコンテンツ openFrameworks AR Arduino Eye HIVE Toolkit Writer 対象 インタラクティブコンテンツ AR技術を実現するためのライ 電子工作のプロトタイピング 眼球運動をトラッキングし絵 NTTインターコミュニケー やメディアアート制作のフ ブラリ プラットフォーム を描くことのできるシステム ション・センター[ICC]の映像 レームワーク アーカイブ 適用ライセンス MITライセンス GPL(非商用)と商用ライセン CC BY-SA(EAGLE file), CC BY-NC-SA(ハードウェア CC BY-NC-SA(当初はNCを ス(有料,ARtoolworks社)の GPLおよびLGPL(IDE), 設計情報instructables), 付さないことを検討) デュアルライセンス 商標 GPL(ソフトウェア) ソースの公開(場所) github sourceforge 独自ウェブサイト(EAGLE instructables(ハードウェ 独自ウェブサイト(映像コンテ file),github(IDE) ア),github(ソフトウェア) ンツ) ドキュメンテーション チュートリアル 独自ウェブサイトに掲載 独自ウェブサイトに掲載 独自ウェブサイトに掲載 instructables(ソースの公開, 概略,ライセンス説明,利用条 ハードウェアと同じ) 件, サンプル パッケージに含む パッケージに含む パッケージに含む パッケージに含む ー 実利用事例紹介 独自ウェブサイト 独自ウェブサイト (事例紹介, 独自ウェブサイト(派生物紹 独自ウェブサイト(ムービーを ー (creativaapplication.net, 学術論文紹介) 介) 含む) ムービーを含む) コミュニティ フォーラム,メーリングリスト, フォーラム (サーバダウン) フォーラム, メーリングリスト フォーラム(現在閉鎖中) ー メーリングリスト 利用環境 MacOSX,WindowsOS,Linux MacOSX,WindowsOS,Linux MacOSX,WindowsOS,Linux openFrameworks ウェブブラウザ (IDE) (MacOSX,WindowsOS,Linu x) 拡張機能 addon シールド 18
  • 19. 共通点 要素 共通点 「exclusiveな運用における 問題」への対処 対象の概要 応用性が高いプラットフォーム 適用ライセンス 自由に派生物を作成し利用できる ライセンス ソースの公開 無料のウェブサイト(github) 費用、スピード、文化•背景 ドキュメン チュートリアル•サンプル•事例紹介 文化•背景、マーケット テーション を含む コミュニティ フォーラム•メーリングリストを運営 文化•背景、マーケット 利用環境 マルチプラットフォーム 19
  • 20. 特長点1 ‣ eyewriter ‣ 対象:「機能が特化」 ‣ not「応用性が高いプラットフォーム」 ‣ 高価なシステムを極端に安価に ‣ 芸術性 ‣ ALS患者に貢献するという社会性が高いテーマ 20
  • 21. 特長点2 ‣ Arduino ‣ 適用ライセンス: 商標を用いたライセンシング ‣ 多様性•商用利用を含んだ自由度を維持 ‣ 品質の確保 (参照) Prototyping Lab, 小林 茂, 2010 21
  • 22. まとめ ‣ 各共通点がexclusiveな知財運用の問題に対応 ‣ openな運用は「exclusiveな知財運用の問題」を回避しうる ‣ 各共通点は、成功事例の共通点であり、かつopen化への効果が推察 ‣ 共通点はオープン化をすすめる上で重要・有効な要素である ‣ 各特徴点は、共通点から外れており不利に見えるが克服 ‣ 特長点はopenな知財運用方法を模索する上で、 ケースに応じて参考にする価値 22
  • 23. 今後の展開 ‣ IxD、メディアアートにおけるopenな知財運用モデルの構築 ‣ open化リスクの検討 ‣ exclusiveな運用の、openな運用に対するアドバンテージの検討 ‣ 他領域でのオープン化成功事例の検討、Linuxなど ‣ オープンイノベーション議論の導入 ‣ open版の知的創造サイクルのモデル構築 23
  • 24. インタラクションデザインにおける オープン化事例の検討 ご清聴ありがとうございました 24