ラッセルのパラドックスが発見されてから120年がたち、一般向けの概説書では「数学の基礎の危機に、三つの立場『論理主義』『直観主義』『形式主義』が現れて危機を克服しようとしたが、集合論が生き残った」との一言で済まされることが多いようです。実際、ラッセルの論理主義に基づいた型理論は、ゲーデルによって「無意味に複雑である」と評されたように、歴史的な遺物と思われかねない書きっぷりのようにも思えます。
本講演では、現代的な立場から、「三つ」の立場による、ラッセルのパラドックスへの対策をまとめて説明します。
https://youtu.be/3gyOTmBUrE0