近年、生体認証技術の研究開発が進んでいる。 その中で顔認証は、他の認証方式に比べて便利性が高く、非接触、非強制のため、決済や勤怠管理に広く利用されている。新型コロナウイルスの流行に伴い、生活のあらゆる場面でマスクが必要とされている。 通常の環境下では、顔認識はかなり発達している。しかし、マスクの着用は顔認証の精度や速度に大きな影響を与える。マスク付き顔認識マスクを着用したまま顔認証が可能 Scale-Invariant Feature Transform(SIFT) は,特徴点の検出と特徴量の記述を行うアルゴリズ ムである.検出した特徴点に対して,画像の回転・スケール変化・照明変化等に頑健な特徴量を記述するた め,イメージモザイク等の画像のマッチングや物体認識・検出に用いられている.本稿では,SIFT のアル ゴリズムについて概説し,具体例として SIFT を用いたアプリケーションや応用手法への展開について紹介 する.また,SIFT と同様に gradient ベースの特徴抽出法である Histograms of Oriented Gradients(HOG) のアルゴリズムとその応用例として人検出についても紹介する.