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クリエイティブ・ラーニング
井庭 崇
2019年11月12日
慶應義塾大学総合政策学部 教授
これからの学びと、

学校・書店・図書館の新しい役割
図書館総合展2019
Iba, Takashi
新しい世界観へ
「創造的プレゼンテーション」は、単
なる「伝達」ではなく、聴き手が新し
い発想や発見を生み出すことを誘発す
る「創造」の営み
これからの未来はどうなっていくのでしょうか。
それはまだ誰にもわからない、答えの決まって
いない問いです。しかし、未来は突然湧いて出
るものではなく、現在とつながっているという
のも、たしかです。
そこで、いろいろな本のなかから未来の萌芽(き
...
Takashi Iba井庭 崇
博士(政策・メディア) - Ph.D in Media and Governance
慶應義塾大学SFC 総合政策学部 教授
慶應義塾大学クリエイティブ・ラーニング・ラボ代表
株式会社クリエイティブシフト代表取締...
一人ひとりがもつ日常的な創造性(Natural Creativity)の支援の実践研究
創造社会を支える方法・道具をつくる
1998 2011 2013 2013 2015
2016 2018 2019 2019 2019
これまでに書いた主な本
Nature
Personal Farming / Home Farming
Cooking
Illustrating / Design
Natural Creativity
ナチュラル・クリエイティビティ
誰もがもつ日常的な「自然な創造性」
クリエイティブ・ラーニング
井庭 崇
2019年11月12日
慶應義塾大学総合政策学部 教授
これからの学びと、

学校・書店・図書館の新しい役割
図書館総合展2019
Iba, Takashi
「教育者は他のどのような職業人よりも、

遠い将来を見定めることにかかわっている」
ジョン・デューイ, 『経験と教育』, 講談社, 2004年(原著1938年)
ジョン・デューイ(1938)
ひとつの例
「教育の面におきましても、現在のような複雑で流動的で
不確定な時代というのは、我々が過去に経験しなかった新
しい現象が後から後から起こってくる時代であります。……」
石川 忠雄(1983)
石川 忠雄, 慶應義塾創立125年記念式典, 1983
「……したがって、その教育の問題も、ただ単に広くものを
知るということではなくて、自分の頭でものを考える
力、これをどうやってつくっていくのかということ
が、極めて大切になりつつあります。新しい現象に対し
て、自分の頭でものを分析し、推理し、判...
「さらに、かつて我々が対象としなかった領域の研究というも
のも、ますます重大になりつつあります。しかも、学問分野
と学問分野との間の交渉領域の研究もきわめて重大に
なってきております。こういうような学問のあり方の変化
というものに、対応していく...
SFC (Shonan Fujisawa Campus)

Keio University, opened in 1990
日本経済新聞1995年5月20日
日本経済新聞1995年5月20日
日本経済新聞1995年5月20日
日本経済新聞1995年5月20日
“自宅でもパソコンを操る
井庭崇さん”!
相磯 秀夫 村井 純
「日本のインターネットの父」慶應義塾大学環境情報学部 初代学部長
1990 20182000 2010
SFC
started
1993
undergrad master
2004
part-time
lecturer
Sabbatical
@ MIT
doctor
assistant
professor
Q...
「未来を予測する最善の方法は、

自ら未来をつくるということである」
at a 1971 meeting of PARC
アラン・ケイ(1971)
ヴィゴツキー, 『子どもの想像力と創造』, 新訳版, 新読書社, 2002年(原著1930年)
「人間は未来のことはみな創造的な想像の助けをか
りて理解します。すなわち未来を見定め、その未来に依拠
し、そして未来から発する行動は、想像の最も重要...
CCC
CCC
CCreation
CCConsumption Communication
CCreation
CCConsumption Communication
C CCConsumption Communication Creation
消費社会 コミュニケーション社会
(狭義の情報社会)
創造社会
C CCConsumption Communication Creation
消費社会 コミュニケーション社会
(狭義の情報社会)
創造社会
Creative Society
人々が、自分たちで
自分たちのモノや仕組みなどを
「つくる」ことがで...
Learning 2.0
話す
Learning 1.0
教わる
Learning 3.0
つくる
Presentation 2.0
発信・伝達
Presentation 1.0
マスコミの視聴
Creative Presentation
創造...
Creative Learning
Learning by Creating
Learning through Creating
創造的な学び
つくることによる学び
つくるなかでの学び
つくることは
変わること
学ぶこと
「創造的行為は、まずその対象となるもの、つまり「客体」
を創造するが、同時に、その創造を行なうことによっ
て自らをも脱皮変容させる。つまり「主体」も創造
されるのであって、一方的に対象を作り出すだけというの
は、本当の創造的行為ではないのである...
「わたしはよく言うのですが、わたしが書く行為は冒険
のようなものだって。その冒険がわたしをどこへ連
れてゆき、終わりがどうなるのか、わたし自身さ
え知らない冒険です。だから、どの本を書いた後もわ
たし自身がちがう人間になりました。わたしの人生は...
「本当の冒険は、そんな力が自分のなかにあるとはそれまでま
るで知らなかった、そのような力を投入しなければならない状
況へ人を運んでゆくものです。そうして、そんなふうにして自
分を知ることになる。真の冒険者は実はそれを求めている
のだと思います。...
つくることは
変わること
学ぶこと
無我の創造
Egoless Creation
作品をつくるとは、どういうことなのか?
「本を書き始めるとき、僕の中には何のプランも
ありません。ただ物語がやってくるのをじっと待ち受け
ているだけです。それがどのような物語であるのか、そこ
で何が起ころうとしているのか、僕が意図して選択す
るようなことはありません。」
村上 春樹
...
「一日に三時間か四時間、物語ることに没頭し、毎日ほとん
ど同じ枚数を創作します。どんな物語になるかは僕自身
にもわかりません。つまり僕が最初の読者となるので、
これから起こることは知らないでいる必要があります。そう
でなければ僕は『既に知ってい...
「結末を想定している場合もあるが、作中人物を自分の
思いどおりに操ったことは一度もない。逆に、すべ
てを彼らにまかせている。予想どおりの結果になることも
あるが、そうではない場合も少なくない。」
Stephen King, On Writing...
「作家がしなければならないのは、ストーリーに成長の
場を与え、それを文字にすることなのである。」
Stephen King, On Writing: A Memoir of the Craft, Pocket Books, 2002
スティーヴ...
「映画を作るって言うと、なんかクリエイティブとか創造、
そういう恰好いい言葉並べますけど、実は、こういう映画を
作るっていう素材を選ぶまでは、自分が決められる。………
それは決められますが、一旦決めて映画作りだすと、映画
作ってるんじゃないです...
「映画を作っているつもりが、映画の奴隷、下僕になっ
てしまうんです。映画というのは映画になろうとしますか
ら、その道筋をこちらが間違えないように見定めて、映画が
映画になろうとするのを、ちゃんとやらなきゃいけないんで
すよ。自分がこれで何かを訴...
「こうしよう」「ああしたい」と考えて
つくっているわけではない。
「頭の中でこんな曲にしようと考えている段階は、あくまで
入り口でしかない。作曲の本質は、もっと無意識の世界に入
り込んで、カオスの中で自分でも想像していなかった自分に
出会うところにある。つくろう、つくろうという意識
が強いときは、まだ頭で考え...
久石 譲, 『感動をつくれますか?』, 角川書店, 2006
「秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必
死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつ
くってやろう、こうしてやろうといった作為のよ
うなものが意識から削ぎ落と...
「ベートーヴェンは、着想は神から来ると断言した。私
もそうだ。・・・真の霊感による着想はすべて神から来
る・・・私が理想とするベートーヴェンは、このことに十
分気づいていた。」
「作曲が最もうまく進んでいる時、同様に、ある高次の
力が自分を通し...
「ベートーヴェンがそうだったように、創造主が共にいて下
さると実感することは、驚きに満ちた、畏怖の念を起こさせる体
験だ。・・・たちまち私は、自分の全存在を震撼させるような身
震いを感じる・・・そこには、内なる魂の力を照らし出す霊が存
在し、こ...
「その回答はただちに直接神から私に流れ込み、明確な主旋
律が心の眼に見えるだけではなく、きちんとした形式や和声
や管弦楽法で表現される。一小節また一小節と、完成された
作品がこの希少な霊感に満ちた気分の中で、私の前に現れ
る。・・・こうした結果...
「作曲に着手しようとするまさにその時、いつもこんなこと
を皆、じっくり考える。こんなふうに考えながら霊感の訪れ
るあの恍惚状態に入っていくのは、この上なく刺激に満
ち、鼓舞される過程なのだ。・・・あの夢うつつ状態にな
ると、私は恍惚状態で睡眠と...
村上 春樹
「これはモーツァルトの作曲法でもある。彼は一度、作曲中の
自分の身に起こる過程をたずねられ、こう答えている ̶̶̶
『私の身に起こる過程は美しい濃密な夢のようだ』。
モーツァルトはさらに言葉を続け、適切な音楽で表現された着
想が自分の上に途切れ...
「私の作曲は霊感のみが結実したものではなく、厳しく忍耐
を要し骨の折れる労苦が結ぶ果実でもある・・・作曲家が
何か永遠の価値を持つものを書きたいと望むなら、
霊感と技量の両方を必要とする」
ヨハネス・ブラームス
アーサー・M・エーブル, 『大作...
ヴィゴツキー, 『子どもの想像力と創造』, 新訳版, 新読書社, 2002年(原著1930年)
「一方からすれば、創造的な想像を豊かにしなければ
ならないし、また他方では、創造によってつくりださ
れるイメージを具体化するは特別な技芸が必要なので...
友田多喜雄 編, 『北の時間:谷川俊太郎対談集』, 響文社, 1996
「詩を書く場合で一番大事なのは、意識されたもので
はなくて、やっぱり意識下のものだと思うんですね。意
識下の、ほとんど言語になってない所から、なぜか
言葉が、ぽっと、こう、...
「言葉っていうのは、自分のものじゃあないんだと。
他人との共有物なんだと。自分っていうのは、非常に貧しい
ものなんであってね。「詩っていうのは自己表現」って
いう線でいったら、もう自分は何も書けなくな
る。・・・・言葉っていうのが ------...
「それじゃあ、詩の言葉っていうのも、自分の中だけで探さ
なくてもいいんだと。自分の外に、非常に、豊かで深い
日本語の世界ってものがあると。で、自分はそこに、
植物のように、根を下ろしていてね、そこから、言
語の養分を吸い上げて詩を書くって、そう...
『詩を書く:私はなぜ詩をつくるのか』(谷川俊太郎, 思想社, 2006)
「最終的には語と語の順列組合わせでしかない文章というもの
において、私たちは 或る一語の次に他の一語を択ぶ。
その 選択には動かすことのできない必然性があると
私たちは感...
大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018
大岡「言葉が『当った』瞬間というのは非常にはっきりわ
かるね。ここはこの言葉だというのが、絶対的に
決まる。逆にある言葉が来るはずなのにそれが見当たら
ないときには、どうしても手応え...
『詩を書く:私はなぜ詩をつくるのか』(谷川俊太郎, 思想社, 2006)
「私たちは言語に対して常に能動的に択ぶことが可能だろう
か。時には私たち自身の意志に反して、言葉が吸い
寄せられてくる、或いはむしろ言葉のほうが私た
ちを択んでくると言っ...
「そうすると、それは自分で勝手に音をいじっていいかどうか
という問題になるわけです。選んでいるのは俺だと思うのか、
という。
その本当のものは何かを追い求める道をある程度進んでいく
と、自分がつくっているわけではない、自分が音を選んでいる
わけ...
「となると、作曲家といっても、自分の感性を動かして曲を
書いているわけじゃないんです。こうしたならばどうな
るんだ、これは何か違う、何か違う…と思って探
していくような作業 なんです。」
養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』,...
「『映画というのは自分の頭の中にあるのじゃなくて、頭上の
空間にあるんだ』と思うんです。映画はすでにあるんです。ク
リエイティブというとかっこいいけれども、そうではなくて、
自分の今の能力と、与えられている客観的な条件の中で、最
良の方法は、ひ...
「つくる」ということは、そのつくる対象の
「あるべきかたち」を模索することである。
谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年
「書くということは私にとって、それがどんなに淡い光で
あれ、懐中電灯を点けて闇の中をあるいてゆくのに
似ている。」
谷川 俊太郎
谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年
「自分の内部をひとつながりの文章にまで意識化しようとする
と、私はいつも自分の勘ともいうべきものにうなが
されつつ足をひっぱられている。この勘はいまだ言語化
されていない...
谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年
「そういう勘の領域に私が自分の生きてきたこと
と、書いてきたことの経験の大部分が蓄積してきて
いることは、否定できぬ事実であると私は自覚している。」
谷川 俊太郎
大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018
「実際、頭で考えているよりも、やることで発見す
ることが多い。詩を書くことでもそうなんだ。これまで書
いたのとは違った種類の詩で、なにか書いてみたいものが
出てきたら、とにかくまず書...
Takashi Iba, "An Autopoietic
Systems Theory for Creativity”,
Procedia - Social and Behavioral
Sciences, Vol.2, Issue 4, 20...
無我の創造(Egoless Creation)
井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」,
7th Asian Conference on Pattern Languages ...
Iba, T. (2009) “An Autopoietic Systems Theory for Creativity”, COINs2009.
創造 とは “発見”の連鎖である
アイデア発見
発見
発見
創造システム
関連づけ
要素(発見)は、システム
に基づいて創発する
[ システムへの自己準拠 ]
すべての要素(発見)は、
システムの外部(環境)
を参照する
[ アイデアは外部参照 ]
システムは、そのシステムを構...
“発見”の連鎖を、心的な意識の連鎖と区別する
井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」,
7th Asian Conference on Pattern Languages o...
「ぼく自身、小説が自分自身よりも先に行っている
感じがするからなんですよ。いまぼく自身がそのイ
メージを追いかけている、という感じがある。」
河合 隼雄, 村上 春樹, 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』, 新潮社, 1998
村上 春樹
「主人公が体験する冒険は、同時に、作家としての僕自
身が体験する冒険でもあります。書いているときには、
主要な人物が感じていることを僕自身も感じますし、同じ試
練をくぐりぬけるんです。」
村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, ...
「だから僕は、ものを作る主体として作品を作っていたとい
うより、ただ後ろからくっついていただけで……。」
宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996
宮崎 駿
「小説を書き終えた時に、自分の力で書いたっていう
意識が、実はあんまり残らないんです。」
小川洋子, 河合隼雄, 『生きるとは、自分の物語をつくること』, 新潮社, 2008
小川 洋子
「創造的行為の内面、それもひじょうに深いところに宿って
いる不可思議な何かに導かれているのではないかという気持
ちは、創造的行為を達成したときの人の心に、自ずから愛と
畏敬の念を生み出すものである。それは、今度やった仕事
は創造的だった思うよう...
「無我の創造」では、
創造システムの結果を、心的システムが「体験」する
井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」,
7th Asian Conference on Patter...
つくるということは、
つくられつつあるものに
「ついて行く」こと、
そして、それを「体験する」
ことである。
本格的な「つくる」 (創造)は、
「行為」というよりは、
「体験」である。
「わたしはよく言うのですが、わたしが書く行為は冒険
のようなものだって。その冒険がわたしをどこへ連
れてゆき、終わりがどうなるのか、わたし自身さ
え知らない冒険です。だから、どの本を書いた後もわ
たし自身がちがう人間になりました。わたしの人生は...
「創造的行為は、まずその対象となるもの、つまり「客体」
を創造するが、同時に、その創造を行なうことによっ
て自らをも脱皮変容させる。つまり「主体」も創造
されるのであって、一方的に対象を作り出すだけというの
は、本当の創造的行為ではないのである...
クリエイティブ・ラーニング
- 創造的な学び -
Creative Learning
つくることは、
探究すること、
学ぶこと
Creative Learning
Learning by Creating
Learning through Creating
創造的な学び
つくることによる学び
つくるなかでの学び
つくることは
変わること
学ぶこと
創造性を育むにはどうしたらよいのか?
Learners Experience
ラーナー・エクスペリエンス
(LX)
ジョン・デューイ, 『経験と教育』, 講談社学術文庫, 講談社, 2004年(原著1938年)
「スラムの安アパートに住む子どもが、教養ある家庭に住む子
どもの経験とは違った経験をもつということ。田舎の若者が、
都会の少年とは異なった種類の経験...
ヴィゴツキー, 『子どもの想像力と創造』, 新訳版, 新読書社, 2002年(原著1930年)
「未来を志向する創造的な人格は、具象化される創
造的な想像の準備教育で今つくられるのです。」
レフ・ヴィゴツキー(1930)
これからの創造社会における
LX (Learners Experience)
本格的に「つくる」こと(無我の創造)を
いかに豊かに経験するか
ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年)
「子どもは、未来の創造者の気配が見えてきたので
詩を書いたり絵を描くのではなく、そうすることが
今、子どもにとって必要だから、もっといえば、一定の
創造...
Natural Creativity
ナチュラル・クリエイティビティ
誰もがもつ日常的な「自然な創造性」
が育つ支援
本格的に「つくる」こと(無我の創造)

の経験を積むことの支援
Jean Piaget, “Development and Learning”, in Ripple, R. and Rockcastle, V. eds, Piaget
Rediscovered: A Report of the Confer...
「つくる」ということは、そのつくる対象の
「あるべきかたち」を模索することである。
つくるということは、
つくられつつあるものに
「ついて行く」こと、
そして、それを「体験する」
ことである。
大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018
「日本の教育ということで考えてみると、心的な面というの
は、感想文を書かせるとか、自分の気持ちを詩に書きなさい
とか、いろいろとあるんだけれども、言葉の形の面はわ
りあい軽視されてい...
大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018
「絵の教育でも、そういうことがあるよね。自分が感じた
とおり、思ったとおりに描きなさいというやり方。
ある時期までは、子供は面白半分に塗ったくっていて、子供
特有の色感でいける場合も...
村上隆, 『創造力なき日本――アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」』, 角川書店, 2012年
「アートの世界でもそうですが、「描きたいものを自由
に描けばいい」と教えられ、その枠内で創作を続けて
いる人がほとんどです。しかし、そういう人たちは...
今、世界の人がどうしてこんなに苦しむかというと、自己表現
をしなくてはいけないという脅迫観念があるからですよ。
だからみんな苦しむんです。……日本というか、世界の近代文明
というのは自己表現が人間存在にとって不可欠であるということ
を押しつけて...
「物語という文脈を取れば、自己表現しなくていいんで
すよ。物語がかわって表現するから。僕が小説を書く意
味は、それなんです。僕も、自分を表現しようと思っていな
い。自分の考えていること、たとえば自我の在り方のようなもの
を表現しようとは思ってい...
無我の創造
Egoless Creation
マインドフルネスと「青空」
鎌倉一法庵住職 山下 良道さん
「物事をよく見て理解したければ、対象に入りこみ、そ
れとひとつにならなくてはなりません。外側にいて眺
めているだけでは、真に見て理解することは不可能です。観
察とは、入りこんで、変化させる働きです。」
「瞑想とは、深く見つめ物事の真髄を見抜くこ...
千住博, 『千住博の美術の授業――絵を描く悦び』, 光文社, 2004年
「私が滝だったらこう流れたい、その声に耳を傾
け、私は制作を続けるのです。それは予定通りいった
ためしは一度たりとてありません。私の考えをはるかに超
えたところで作品は作...
「対象に十分に気づきながら深く観察するとき、観
察する主体と観察される客体の境界線はしだいに消
えていき、両者は一体になります。これが瞑想の核心
です。
対象に入りこみ、それと一体になるとき、はじめて理解が訪れ
ます。対象の外にいて観察するだけ...
現代人は、もっと自然や農に
関わるほうがいい
Small Farming
兼業農家
谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年
「世界とむすばれているという意識、世界とのこの
連帯感、それがぼくらを生かす。ぼくらの生の意味、
それは人間の間だけで全くなるものではない。ある時には非
人間的なものが人...
Natur
e
「創造的であるというのは、要するに、人間的
であるということにほかならない」
ミヒャエル・エンデ, 『芸術と政治をめぐる対話』, 岩波書店、1996年(原著1989年)
ミヒャエル・エンデ(1989)
教育に関わる者は
二重の意味で
創造的でなければならない。
Generator
ジェネレーター
discovery
?
!
idea
how
??
Wow! good!
ジェネレーター
generator
ジェネレーター(generator)
C CCConsumption Communication Creation
消費社会 情報社会 創造社会
話す
ことによる学び
教わる
ことによる学び
つくる
ことによる学び
話し合いを促す
ファシリテーター(facilitator)
知識・...
慶應義塾大学SFC 井庭研究室
C CCConsumption Communication Creation
消費社会 情報社会 創造社会
話す
ことによる学び
教わる
ことによる学び
つくる
ことによる学び
話し合いを促す
ファシリテーター(facilitator)
知識・...
ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年)
「実生活において創造的気質を身につけたものだけが、教育学
における創造性を追求することができます。それゆえ、未来
の教育者は実生活への活発な参加者となる...
ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年)
「教育者には、無限に多様な創造的生活の無限の可能
性が開かれます。教育者は、個人的事業、個人的生活
の狭い範囲の中ではなく、未来の真の創造者となる
でし...
ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年)
「人間の生活は、こうして絶えざる創造であり・・・
食事と睡眠、愛と遊び、労働と政治、すべての感
情、すべての思想が、創造の対象となります。今日、
狭い芸...
教育に関わる者は
二重の意味で
創造的でなければならない。
Generator
ジェネレーター
「教師であるということは、創造的であるというこ
とです。・・・真の教師なら、目の前にいる子供が、将来ど
のような力を顕わすかを、直観的に認識せねばらなないので
す。これは、創造的な行為です。」
ミヒャエル・エンデ 他, 『ミヒャエル・エンデ:フ...
ピアジェ, 教育の未来』, 法政大学出版局, 1982年(原著1972年)
「そこで求められているのは、教師が単なる講演者
であることをやめ、出来合いの解答を伝えることに甘ん
ずる代わりに、研究意欲と努力とを促すことなので
す。」
ジャン・ピア...
「教育者は他のどのような職業人よりも、

遠い将来を見定めることにかかわっている」
ジョン・デューイ, 『経験と教育』, 講談社, 2004年(原著1938年)
ジョン・デューイ(1938)
ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー 教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年)
「園芸家が、植物の成長に影響を与えようとして、手でそれを
土から直接引っ張り出すとしたら、狂人と言われるように、教
育者が子どもに直接影響を及ぼそうと...
「創造的行為において、『客体』と『主体』の双方が創造
されるだけかというと、その行為を通じて主体と客体と
は、ひじょうに深い『愛と連帯感』で結ばれるの
である。創造的行為が達成された当座は、きわめてホット
な愛であり、時がたつと連帯という形で落...
「しかも、主体と客体が創造されるだけでなく、その創造
が行なわれた『場』も、新たな価値を付加されて
生み出されるのである。したがって、ひとつの創造的行
為が達成された場合、そこには『主体』と『客体』と『場』
の三つが生み出されるということで、そ...
創造の場である学校は、
人々の創造の「ふるさと」になる。
創造実践(つくること、無我の創造)に取り組む
ラーナーの支援
創造的な学びの教育をする
ジェネレーターのを支援
Pattern Language
パターン・ランゲージ
対象領域における「経験則」を「言語化」したもの

  = 成功に潜む共通パターンを言語(ランゲージ)化する
パターン・ランゲージ(Pattern Language)
経験
経験
経験
経験経験
経験
経験
経験
経験
パターン パターン
経験
対象領域における「経験則」を「言語化」したもの

  = 成功に潜む共通パターンを言語(ランゲージ)化する
パターン・ランゲージ(Pattern Language)
プレゼンテーション 企画 認知症とともによりよく生きる
プレゼンテーション
パ...
どういう「状況」のときに、どういう「問題」が生じやすく、そ
れをどう「解決」(解消)するとよいのか、そして、その「結果」
どうなるのか
「具体性の罠」に陥らないように、「中空の言葉」として、少
し抽象的に書かれいる
新たに名づけた言葉によって、...
Context
Problem
Solution
Context
Problem
Solution
Context
Problem
Solution
Context
Problem
Solution
Context
Problem
Soluti...
C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein, A Pattern Language:
Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 19...
Light on Two Sides of Every Room
159. どの部屋も2面採光
選択の自由があれば、人はつねに2つの壁面から採
光のある部屋に引かれ、採光が1面だけの部屋は使
おうとせず、寄り付かないであろう。 したがって、
各...
Path Shape
121. 歩行路の形
街路は、今日見られるような単なる通過空間では
なく、人の留まれる場所にせねばならない。
 何世紀ものあいだ、都市生活者にとって家のす
ぐ外で利用できる公共空間は街路であった。とこ
ろが現代都市の街路は...
Activity Pockets
124. 小さな人だまり
公共広場の生活は、自然にその外縁部に形成され
る。外縁に失敗すると、けっして生き生きとした
広場空間にはならない。
より詳しく言えば、人は自然に公共空間の外縁に
集まり、だだっ広い空間...
Adventure Playground
73. 冒険遊び場
子供が力を合わせて、ダンボール、石ころ、古い
枝などを使い自分の手でつくったお城は、子供用
に工場製作された、細部が完璧で、仕上の正確な
お城よりはるかに価値がある。
 遊びには多く...
「このような無我の建物をつくるには、意図的なイメージをす
べて捨て去り、まず頭を空にして始めねばならない。」
「それには、何も起こらないのではないかという恐怖を克服し
なければ、自分のイメージを捨て去ることはできない。」
Alexander, ...
「無名の質は人為的につくるものではなく、単にプ
ロセスによって生成されるにすぎないということであ
る。それは人びとの行為から、それもごく自然に湧き
出てくるものであり、つくってつくれるものではな
い。発明したり、考案したり、設計するものではなく...
「ものをつくる時、そこには作り手の意図が含まれる。だ
が、ものが生成される場合は、自我の入り込まない
ルールによって自由に生成される。そのルールは情況
の現実に作用し、自然にものを生み出していく…。」
/
Alexander, C., The ...
「要するに、私たち一人一人の頭の中には、慎ましいもの
であれ高尚なものであれ、おびただしい数の経験則が織り
込まれており、行動の時がくれば何をすべきかを教
えてくれるのである。どんな設計行為をするにせよ、望
み得ることと言えば、たかだか自分の収...
状況
問題
解決
パターン
状況
問題
解決
パターン
状況
問題
解決
パターン
状況
問題
解決
パターン
シークエンス
パターン
ランゲージ
創造システム
つくられるもの
名づけ得ぬ質
全体性
発見
発見
発見 発見
シークエンス
シーク...
対象領域における「経験則」を「言語化」したもの

  = 成功に潜む共通パターンを言語(ランゲージ)化する
パターン・ランゲージ(Pattern Language)
経験
経験
経験
経験経験
経験
経験
経験
経験
パターン パターン
経験
つくるということは、
生成のルール=パターン
(経験則)に身を委ねること
創造実践を支えるメディア
パターン・ランゲージ
In addition, also 550 new words in Style Languages.
We have created 70 pattern languages in various
domain including 1,700...
井庭研でも日常的な活動のパターン・ランゲージを作成
ラーニング・パターン
創造的な学びのパターン・ランゲージ
(2009)
Ver. 0.50
Presentation Patterns Project
創造的プレゼンテーションのパターン・ラン...
Presentation Pattern Cards
http://www.amazon.com/dp/B00NBEBKZQ/
Dialogue workshop to share experiences of
presentation with using the Presentation Patterns
in a class for high school stu...
プレゼンテーション・パターンを用いた
プレゼンテーションの分析(高校生)
A workshop for high school teachers
プレゼンテーション・パターンを用いた
プレゼンの改善(大学生・大学院生)
Presentation Patterns
in an elementary school
Learning Patterns
A Pattern Language for Creative Learning
ラーニング・パターン
創造的な学びのパターン・ランゲージ
38 セルフプロデュース
22. 探究への情熱
39 突き抜ける
3...
慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス) 総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部
これまで9年間、全1年生(約 1,000人)が入学直後に、
創造的な学びのパターン・ランゲージ「ラーニング・パターン」を学んでいる。
慶應義塾大学 湘南藤沢キャ...
慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス) 総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部
これまで7年間、全1年生(約 1,000人)が入学直後に、
創造的な学びのパターン・ランゲージ「ラーニング・パターン」を学んでいる。
慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス) 総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部
これまで7年間、全1年生(約 1,000人)が入学直後に、
創造的な学びのパターン・ランゲージ「ラーニング・パターン」を学んでいる。
学びのチャンス
つくることによる学び
学びをひらく まずはつかる
まねぶことから
教わり上手になる
アウトプットから始まる学び
外国語の普段使い
学びのなかの遊び
学びの竜巻
知のワクワク!
量は質を生む
身体で覚える
言語のシャワー
成長の発...
Learning Patterns: 「経験があるパターン」
緑:経験がある
Learning Patterns: 「経験があるパターン」と「これから取り入れたいパターン」
緑:経験がある
黄:取り入れたい
Learning Patterns: 「経験があるパターン」と「これから取り入れたいパターン」
濃い緑:経験がある
薄い緑:1年後
ラーニング・パターンを用いた
カリキュラムデザインの発想(大学教員)
コラボレーション・パターン
創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ
創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ
コラボレーション・パターン
CreativeShift
コラボレーション・パターンを用いた対話(企業・NPOの方々)
Collaboration Patterns
in a school training for
middle and high school teachers
Using the Collaboration Patterns
In Junior High School, Japan
Collaboration Patterns
in a university
コラパタLINEスタンプ
創造的コラボレーションの秘訣をま
とめた「コラパタ」(コラボレー
ション・パターン)のスタンプ。
チーム内や友達とのやりとりに使っ
て、自然とよりよいチームワーク
へ!
まなぶくん コラボレーション編
(井庭崇+井庭研...
『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための
対話の心得』(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018)
Life with Reading - 読書の秘訣
創造的読書のパターン・ランゲージ 井庭研×株式会社有隣堂
Life with Reading - 読書の秘訣
創造的読書のパターン・ランゲージ
1. 発想の素材
2. スタイルの継承
3. 勇気の源泉
4. 別の可能性
5. 本のデザインから
6. 考えの型
7. つくる人生
8. 世界の流れ
9. ...
ミラパタ
未来の自分をつくる場所:進路を考えるためのパターン・ランゲージ
クリエイティブシフト×学校法人 河合塾
探究PLカード:創造的な探究のためのパターン・ランゲージ
クリエイティブシフト
  ×株式会社ベネッセコーポレーション
140高校で教材として利用
(32,000人の高校生)
アクティブ・ラーニング・パターン《教師編》
400の学校・教育委員会等で利用
クリエイティブシフト
  ×株式会社ベネッセコーポレーション
保育園・幼稚園・認定子ども園のミドルリーダー
井庭研 × 東京大学発達保育実践政策
学センター
秋田喜代美
『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に
携わる人のための企画のコツ32』(井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016)
井庭研×UDS株式会社
梶原文生
『おもてなしデザイン・パターン インバウンド時代を生き抜くための
「創造的おもてなし」の心得28』(井庭 崇, 中川 敬文 , 翔泳社, 2019)
井庭研×UDS株式会社
感性科学マーケティング・パターン
小阪裕司
株式会社オラクル
×クリエイティブシフト
(経済産業省認定事業)
『日々の世界のつくりかた:自分らしく子育てしながら働くためのヒント』
慶應義塾大学 井庭崇研究室 × 花王株式会社 生活者研究センター JJP(ジョシジョブプロジェクト)
井庭研×花王株式会社
「わたしと地球にやさしい暮らしのヒント」 (エシカルライフスタイル・パターン)
環境省アンバサダー
鎌田 安里紗
Cooking Patterns
A Pattern Language for Cooking in Everyday Life
井庭研×クックパッド株式会社
Team Tortilla
トルティーヤ
難易度:★★★
必要なもの
適切人数:6-9
生地をつくる人(2-3)、
伸ばす人(2-3)、焼く人(2-3)
ベーキング
パウダー
サランラップ
お湯
Tacos 井庭研×クックパッド株式会社Cook...
サバイバル・ランゲージ
大地震を生き抜くための知恵 カード
井庭研×大木研
Survival Language
A Pattern Language for Surviving Earthquakes
Tomoki Furukawazono &...
◎『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭崇, 岡田誠 編著, 慶應義塾大
学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著, 丸善出版, 2015年)
◎「旅のことばカード:認知症とともによりよく生きるた...
“Words for a Journey” (Pattern Language for
living well with dementia)
in a meeting for supporters in a local community
(e...
慶應義塾大学看護医療学部 2015
「老年発達援助論」(太田喜久子先生)
「未来を予測する最善の方法は、

自ら未来をつくるということである」
at a 1971 meeting of PARC
アラン・ケイ(1971)
In addition, also 550 new words in Style Languages.
We have created 70 pattern languages in various
domain including 1,700...
Pattern Languages empower people to create things they desire
to create, and enables them to participate in creative activ...
If more pattern languages are created in various domains, it will
become much easier for people to try engaging in creativ...
From the creativity viewpoint, it can be said that this ability to
step into various creative activities is a new kind of ...
パターン・ランゲージ本
Ver. 0.50
Presentation Patterns Project
創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージ
プレゼンテーション・パターン
A Pattern Language for Creative...
パターン・ランゲージ・カード
▼その状況において
▼そこで
生徒が授業の進め方や目的に疑問を感じていると、
授業に対する積極性が低下し、主体的な学びにはつ
ながらない。
授業中に、生徒から薄い反応しか返ってこない。
一緒に改善
自分だけが授業を...
クリエイティブ・ラーニング
これからの学びと、

学校・書店・図書館の新しい役割
学校・教育関係のみなさんへ
生徒・学生の LX (Learners Experience)の豊かに。
特に、本格的に「つくる」こと(無我の創造)の経験を。
コスミックな感覚をもつ人間として自然・農への関わりも。
先生自身が創造的に生きるジェネレ...
書店・図書館のみなさんへ
創造社会における人々の創造実践の支援を。
書店員さん、司書さんが、ジェネレーターに。
創造性とパターン・ランゲージの本とカードを

取り揃えて、専用コーナーを。
創造的読書(クリエイティブ・リーディング)の推進を。
クリエイティブ・ラーニング
井庭 崇
2019年11月12日
慶應義塾大学総合政策学部 教授
これからの学びと、

学校・書店・図書館の新しい役割
図書館総合展2019
Iba, Takashi
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)
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「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)

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図書館総合展2019 有隣堂主催セッションでの井庭崇(慶應義塾大学総合政策学部教授)の講演「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」

今年出版された『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭崇 編著, 鈴木寛, 岩瀬直樹, 今井むつみ, 市川力, 慶應義塾大学出版会)は、これからの学びのあり方として「クリエイティブ・ラーニング」(創造的な学び)を掲げ、背景にある理論・思想と教育実践の事例を豊富に示し、教育関係者の間で大きな話題となっています。

このフォーラムでは「クリエイティブ・ラーニング」とは何なのか、なぜそれがいま重要なのか、そして、クリエイティブ・ラーニングの支援で重要となる「ジェネレーター」とはどのような役割なのかについて、じっくりお話をしていただきます。その上で、これからの学校・書店と図書館のあるべき姿と新しい役割について語っていただきます。

本書をすでに読まれた方はもちろん、まだ読んでいなくてもご理解いただける内容です。ぜひ、未来の教育と未来の社会について考えるきっかけとしてください。

Publicado en: Educación
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「クリエイティブ・ラーニング:これからの学びと、学校・書店・図書館の新しい役割」(井庭崇, 図書館総合展2019)

  1. 1. クリエイティブ・ラーニング 井庭 崇 2019年11月12日 慶應義塾大学総合政策学部 教授 これからの学びと、
 学校・書店・図書館の新しい役割 図書館総合展2019 Iba, Takashi
  2. 2. 新しい世界観へ
  3. 3. 「創造的プレゼンテーション」は、単 なる「伝達」ではなく、聴き手が新し い発想や発見を生み出すことを誘発す る「創造」の営み
  4. 4. これからの未来はどうなっていくのでしょうか。 それはまだ誰にもわからない、答えの決まって いない問いです。しかし、未来は突然湧いて出 るものではなく、現在とつながっているという のも、たしかです。 そこで、いろいろな本のなかから未来の萌芽(き ざし)を感じさせる「未来のかけら」を見つけ 出し、それをもとに未来のヴィジョンを描くと いうことはおすすめの方法です。これこそが「創 造的読書」の究極のかたちであり、創造的に生 きていくための土台となるのです。 ほうが 創造的読書 9 慶應義塾大学SFC 井庭崇研究室 × 株式会社有隣堂, 
 「Life with Reading- 読書の秘訣カード
 (創造的読書のパターン・ランゲージ)」, 有隣堂, 2018
  5. 5. Takashi Iba井庭 崇 博士(政策・メディア) - Ph.D in Media and Governance 慶應義塾大学SFC 総合政策学部 教授 慶應義塾大学クリエイティブ・ラーニング・ラボ代表 株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長 国際学術組織 The Hillside Group 理事 CreativeShift The Pattern Language Company
  6. 6. 一人ひとりがもつ日常的な創造性(Natural Creativity)の支援の実践研究 創造社会を支える方法・道具をつくる
  7. 7. 1998 2011 2013 2013 2015 2016 2018 2019 2019 2019 これまでに書いた主な本
  8. 8. Nature
  9. 9. Personal Farming / Home Farming
  10. 10. Cooking
  11. 11. Illustrating / Design
  12. 12. Natural Creativity ナチュラル・クリエイティビティ 誰もがもつ日常的な「自然な創造性」
  13. 13. クリエイティブ・ラーニング 井庭 崇 2019年11月12日 慶應義塾大学総合政策学部 教授 これからの学びと、
 学校・書店・図書館の新しい役割 図書館総合展2019 Iba, Takashi
  14. 14. 「教育者は他のどのような職業人よりも、
 遠い将来を見定めることにかかわっている」 ジョン・デューイ, 『経験と教育』, 講談社, 2004年(原著1938年) ジョン・デューイ(1938)
  15. 15. ひとつの例
  16. 16. 「教育の面におきましても、現在のような複雑で流動的で 不確定な時代というのは、我々が過去に経験しなかった新 しい現象が後から後から起こってくる時代であります。……」 石川 忠雄(1983) 石川 忠雄, 慶應義塾創立125年記念式典, 1983
  17. 17. 「……したがって、その教育の問題も、ただ単に広くものを 知るということではなくて、自分の頭でものを考える 力、これをどうやってつくっていくのかということ が、極めて大切になりつつあります。新しい現象に対し て、自分の頭でものを分析し、推理し、判断し、構 成する力、ここに教育の重点が移されてこなければ ならない。」 石川 忠雄(1983) 石川 忠雄, 慶應義塾創立125年記念式典, 1983
  18. 18. 「さらに、かつて我々が対象としなかった領域の研究というも のも、ますます重大になりつつあります。しかも、学問分野 と学問分野との間の交渉領域の研究もきわめて重大に なってきております。こういうような学問のあり方の変化 というものに、対応していくために、これまでのような大学の 体制だけでは、決して十分ではないというふうに考えられるの であります。」 石川 忠雄, 慶應義塾創立125年記念式典, 1983 石川 忠雄(1983)
  19. 19. SFC (Shonan Fujisawa Campus)
 Keio University, opened in 1990
  20. 20. 日本経済新聞1995年5月20日
  21. 21. 日本経済新聞1995年5月20日
  22. 22. 日本経済新聞1995年5月20日
  23. 23. 日本経済新聞1995年5月20日 “自宅でもパソコンを操る 井庭崇さん”!
  24. 24. 相磯 秀夫 村井 純 「日本のインターネットの父」慶應義塾大学環境情報学部 初代学部長
  25. 25. 1990 20182000 2010 SFC started 1993 undergrad master 2004 part-time lecturer Sabbatical @ MIT doctor assistant professor Quarter Century of My Life @Keio SFC Sabbatical @ UO 2005 2009 2019 associate professor professor
  26. 26. 「未来を予測する最善の方法は、
 自ら未来をつくるということである」 at a 1971 meeting of PARC アラン・ケイ(1971)
  27. 27. ヴィゴツキー, 『子どもの想像力と創造』, 新訳版, 新読書社, 2002年(原著1930年) 「人間は未来のことはみな創造的な想像の助けをか りて理解します。すなわち未来を見定め、その未来に依拠 し、そして未来から発する行動は、想像の最も重要な機能で す。」 レフ・ヴィゴツキー(1930)
  28. 28. CCC
  29. 29. CCC
  30. 30. CCreation CCConsumption Communication
  31. 31. CCreation CCConsumption Communication C CCConsumption Communication Creation 消費社会 コミュニケーション社会 (狭義の情報社会) 創造社会
  32. 32. C CCConsumption Communication Creation 消費社会 コミュニケーション社会 (狭義の情報社会) 創造社会 Creative Society 人々が、自分たちで 自分たちのモノや仕組みなどを 「つくる」ことができる社会。 一人ひとりが自然な創造性を発揮する。
  33. 33. Learning 2.0 話す Learning 1.0 教わる Learning 3.0 つくる Presentation 2.0 発信・伝達 Presentation 1.0 マスコミの視聴 Creative Presentation 創造の誘発 Collaboration 2.0 調整 Collaboration 1.0 命令・管理 Collaboration 3.0 育成・成長 Presentation Learning Collaboration CConsumption 消費社会 CCommunication コミュニケーション社会 (狭義の情報社会) CCreation 創造社会 Creative Learning
  34. 34. Creative Learning Learning by Creating Learning through Creating 創造的な学び つくることによる学び つくるなかでの学び
  35. 35. つくることは 変わること 学ぶこと
  36. 36. 「創造的行為は、まずその対象となるもの、つまり「客体」 を創造するが、同時に、その創造を行なうことによっ て自らをも脱皮変容させる。つまり「主体」も創造 されるのであって、一方的に対象を作り出すだけというの は、本当の創造的行為ではないのである。そして創造的であ ればあるほど、その主体である人間の脱皮変容には目を 瞠るものがある。」 川喜田 二郎, 『創造と伝統』, 祥伝社, 1993 『創造性とは何か』, 祥伝社, 2010 再録 川喜田 二郎(1993) みは
  37. 37. 「わたしはよく言うのですが、わたしが書く行為は冒険 のようなものだって。その冒険がわたしをどこへ連 れてゆき、終わりがどうなるのか、わたし自身さ え知らない冒険です。だから、どの本を書いた後もわ たし自身がちがう人間になりました。わたしの人生は 実際、わたしが書いた本を節として区切ることができる。本 を執筆することがわたしを変えるからです。」 ミヒャエル・エンデ, 『ものがたりの余白:エンデが最後に話したこと』, 岩波書店, 2000 ミヒャエル・エンデ
  38. 38. 「本当の冒険は、そんな力が自分のなかにあるとはそれまでま るで知らなかった、そのような力を投入しなければならない状 況へ人を運んでゆくものです。そうして、そんなふうにして自 分を知ることになる。真の冒険者は実はそれを求めている のだと思います。そして、わたしは、いわば書くことを通じて それを行っているのです。書きながら、わたしはわたし 自身についてなにかを体験する、そのなかには、そ れがわたしのなかにあることも、わたしがそれをで きることも、それまでまったく知らなかったことで す。考えるだけでは、それはわからない
 ことなのです。」 ミヒャエル・エンデ, 『ものがたりの余白:エンデが最後に話したこと』, 岩波書店, 2000 ミヒャエル・エンデ
  39. 39. つくることは 変わること 学ぶこと
  40. 40. 無我の創造 Egoless Creation
  41. 41. 作品をつくるとは、どういうことなのか?
  42. 42. 「本を書き始めるとき、僕の中には何のプランも ありません。ただ物語がやってくるのをじっと待ち受け ているだけです。それがどのような物語であるのか、そこ で何が起ころうとしているのか、僕が意図して選択す るようなことはありません。」 村上 春樹 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010
  43. 43. 「一日に三時間か四時間、物語ることに没頭し、毎日ほとん ど同じ枚数を創作します。どんな物語になるかは僕自身 にもわかりません。つまり僕が最初の読者となるので、 これから起こることは知らないでいる必要があります。そう でなければ僕は『既に知っていることを書く』という作業に 大いに退屈することになるでしょう。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010 「もし物語の結末がわかっているなら、わざわざ 書くには及びません。僕が知りたいのはまさに、あとに つづくことであり、これから起こる出来事
 なんですから。」 村上 春樹
  44. 44. 「結末を想定している場合もあるが、作中人物を自分の 思いどおりに操ったことは一度もない。逆に、すべ てを彼らにまかせている。予想どおりの結果になることも あるが、そうではない場合も少なくない。」 Stephen King, On Writing: A Memoir of the Craft, Pocket Books, 2002 スティーヴン・キング, 『書くことについて』, 小学館, 2013 スティーヴン・キング
  45. 45. 「作家がしなければならないのは、ストーリーに成長の 場を与え、それを文字にすることなのである。」 Stephen King, On Writing: A Memoir of the Craft, Pocket Books, 2002 スティーヴン・キング, 『書くことについて』, 小学館, 2013 スティーヴン・キング
  46. 46. 「映画を作るって言うと、なんかクリエイティブとか創造、 そういう恰好いい言葉並べますけど、実は、こういう映画を 作るっていう素材を選ぶまでは、自分が決められる。……… それは決められますが、一旦決めて映画作りだすと、映画 作ってるんじゃないですね。映画に作らされるように なるんです。」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996 宮崎 駿
  47. 47. 「映画を作っているつもりが、映画の奴隷、下僕になっ てしまうんです。映画というのは映画になろうとしますか ら、その道筋をこちらが間違えないように見定めて、映画が 映画になろうとするのを、ちゃんとやらなきゃいけないんで すよ。自分がこれで何かを訴えたいというよりも、映画が これを言いたがっているんだから、それを言わなきゃ仕様が ないですよね。」 宮崎 駿 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996
  48. 48. 「こうしよう」「ああしたい」と考えて つくっているわけではない。
  49. 49. 「頭の中でこんな曲にしようと考えている段階は、あくまで 入り口でしかない。作曲の本質は、もっと無意識の世界に入 り込んで、カオスの中で自分でも想像していなかった自分に 出会うところにある。つくろう、つくろうという意識 が強いときは、まだ頭で考えようとしているのだと 思う。」 久石 譲, 『感動をつくれますか?』, 角川書店, 2006 久石 譲
  50. 50. 久石 譲, 『感動をつくれますか?』, 角川書店, 2006 「秩序立てて考えられないところで苦しんで、もがいて、必 死の思いで何かを生み出そうとする。その先の、自分でつ くってやろう、こうしてやろうといった作為のよ うなものが意識から削ぎ落とされたところに到達 すると、人を感動させるような力を持った音楽が生まれて くるのだと思う。」 久石 譲
  51. 51. 「ベートーヴェンは、着想は神から来ると断言した。私 もそうだ。・・・真の霊感による着想はすべて神から来 る・・・私が理想とするベートーヴェンは、このことに十 分気づいていた。」 「作曲が最もうまく進んでいる時、同様に、ある高次の 力が自分を通して働いているのを感じる。」 ヨハネス・ブラームス ※ inspiration = インスピレーション/霊感 アーサー・M・エーブル, 『大作曲家が語る 音楽の創造と霊感』, 出版館ブック・クラブ, 2013
  52. 52. 「ベートーヴェンがそうだったように、創造主が共にいて下 さると実感することは、驚きに満ちた、畏怖の念を起こさせる体 験だ。・・・たちまち私は、自分の全存在を震撼させるような身 震いを感じる・・・そこには、内なる魂の力を照らし出す霊が存 在し、この高揚した気分の中で、いつもなら不明瞭なも のがはっきりと見える。その時私は、ベートーヴェンのよう に霊感を上から引き寄せられるのを感じる。・・・この身震いは、 私が求めるものについて望みと意志を明白に述べた後で、いくつ かのくっきりした心像の形をとる。それは霊感に満たされて、人 類の向上に益する音楽を作曲できるようになること̶̶̶
 不滅の価値を持つ何ものかを創り出すことである。」 ヨハネス・ブラームス イメージ アーサー・M・エーブル, 『大作曲家が語る 音楽の創造と霊感』, 出版館ブック・クラブ, 2013
  53. 53. 「その回答はただちに直接神から私に流れ込み、明確な主旋 律が心の眼に見えるだけではなく、きちんとした形式や和声 や管弦楽法で表現される。一小節また一小節と、完成された 作品がこの希少な霊感に満ちた気分の中で、私の前に現れ る。・・・こうした結果を得るためには、半ば恍惚状態に ならなければならない。意識が一時停止し、潜在意識 に支配された状態だ。というのは、全能者の一部である潜 在意識を通して、霊感が訪れるからだ。だがこの時、意識を 失わないように気をつける必要がある。さもないと着 想が消え失せてしまうからだ」 まれ トランス ヨハネス・ブラームス アーサー・M・エーブル, 『大作曲家が語る 音楽の創造と霊感』, 出版館ブック・クラブ, 2013
  54. 54. 「作曲に着手しようとするまさにその時、いつもこんなこと を皆、じっくり考える。こんなふうに考えながら霊感の訪れ るあの恍惚状態に入っていくのは、この上なく刺激に満 ち、鼓舞される過程なのだ。・・・あの夢うつつ状態にな ると、私は恍惚状態で睡眠と覚醒の間をさまよってい る。意識はまだあるが、失おうとするちょうど境目 におり、霊感に満ちた着想が湧くのはそんな時だ。 真の霊感はすべて神から発し、ただ内なる神性の輝きを通して のみ、神はご自身を顕すことができる。この輝きのことを、 現代の心理学者は潜在意識と呼んでいる。」 ヨハネス・ブラームス こうこつ アーサー・M・エーブル, 『大作曲家が語る 音楽の創造と霊感』, 出版館ブック・クラブ, 2013
  55. 55. 村上 春樹
  56. 56. 「これはモーツァルトの作曲法でもある。彼は一度、作曲中の 自分の身に起こる過程をたずねられ、こう答えている ̶̶̶ 『私の身に起こる過程は美しい濃密な夢のようだ』。 モーツァルトはさらに言葉を続け、適切な音楽で表現された着 想が自分の上に途切れなく注がれる様を描写している。それは 私の場合と同じだ。作曲家なら当然、作曲法や形式、楽理、和 声、対位法、管弦楽法といった技法は修得していなけれ ばならない。」 ※プッチーニ、ワーグナーなども
 同様のことを語っている。 ヨハネス・ブラームス アーサー・M・エーブル, 『大作曲家が語る 音楽の創造と霊感』, 
 出版館ブック・クラブ, 2013
  57. 57. 「私の作曲は霊感のみが結実したものではなく、厳しく忍耐 を要し骨の折れる労苦が結ぶ果実でもある・・・作曲家が 何か永遠の価値を持つものを書きたいと望むなら、 霊感と技量の両方を必要とする」 ヨハネス・ブラームス アーサー・M・エーブル, 『大作曲家が語る 音楽の創造と霊感』, 
 出版館ブック・クラブ, 2013
  58. 58. ヴィゴツキー, 『子どもの想像力と創造』, 新訳版, 新読書社, 2002年(原著1930年) 「一方からすれば、創造的な想像を豊かにしなければ ならないし、また他方では、創造によってつくりださ れるイメージを具体化するは特別な技芸が必要なので す。その両者の面が十分に発達しているところでのみ、子ども の創造力は正しい発達をすることができ、子どもから当然に期 待されているものを与えることができるのです。」 レフ・ヴィゴツキー(1930)
  59. 59. 友田多喜雄 編, 『北の時間:谷川俊太郎対談集』, 響文社, 1996 「詩を書く場合で一番大事なのは、意識されたもので はなくて、やっぱり意識下のものだと思うんですね。意 識下の、ほとんど言語になってない所から、なぜか 言葉が、ぽっと、こう、泡みたいに浮かび上がってくるって いうのが、僕は、詩のやはり、基本的な言葉の生まれ方だ と ・・・。」 谷川 俊太郎
  60. 60. 「言葉っていうのは、自分のものじゃあないんだと。 他人との共有物なんだと。自分っていうのは、非常に貧しい ものなんであってね。「詩っていうのは自己表現」って いう線でいったら、もう自分は何も書けなくな る。・・・・言葉っていうのが ------ 自分にとっては日本語な んですけれども、その日本語っていうのは、もちろん自分の 内部にあるんだけれでも、もともと人から教わったもの、人 から与えられたものである。その証拠に、人間っていうの は、生まれた時に、空気や水と同様に、
 言葉の中に生まれ出るわけですよね。」 友田多喜雄 編, 『北の時間:谷川俊太郎対談集』, 響文社, 1996 谷川 俊太郎
  61. 61. 「それじゃあ、詩の言葉っていうのも、自分の中だけで探さ なくてもいいんだと。自分の外に、非常に、豊かで深い 日本語の世界ってものがあると。で、自分はそこに、 植物のように、根を下ろしていてね、そこから、言 語の養分を吸い上げて詩を書くって、そういうイメージ が出てきたんですよね。」 谷川 俊太郎 友田多喜雄 編, 『北の時間:谷川俊太郎対談集』, 響文社, 1996
  62. 62. 『詩を書く:私はなぜ詩をつくるのか』(谷川俊太郎, 思想社, 2006) 「最終的には語と語の順列組合わせでしかない文章というもの において、私たちは 或る一語の次に他の一語を択ぶ。 その 選択には動かすことのできない必然性があると 私たちは感じている。」 谷川 俊太郎
  63. 63. 大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018 大岡「言葉が『当った』瞬間というのは非常にはっきりわ かるね。ここはこの言葉だというのが、絶対的に 決まる。逆にある言葉が来るはずなのにそれが見当たら ないときには、どうしても手応えがおかしい。当っていな いことがわかる。」 まこと 大岡 信
  64. 64. 『詩を書く:私はなぜ詩をつくるのか』(谷川俊太郎, 思想社, 2006) 「私たちは言語に対して常に能動的に択ぶことが可能だろう か。時には私たち自身の意志に反して、言葉が吸い 寄せられてくる、或いはむしろ言葉のほうが私た ちを択んでくると言ったほうがいい状態があるので はないだろうか。」 谷川 俊太郎
  65. 65. 「そうすると、それは自分で勝手に音をいじっていいかどうか という問題になるわけです。選んでいるのは俺だと思うのか、 という。 その本当のものは何かを追い求める道をある程度進んでいく と、自分がつくっているわけではない、自分が音を選んでいる わけではない、と思えてくるんです。選んでいるのが自分 なのではなくて、どこかにベストの答え、必然的 な、すべてのピースがきちんとあるべきところには まったようなそんな答えが、どこかに必ずある、そ れを探さなきゃいけないんだと。」 養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009 久石 譲
  66. 66. 「となると、作曲家といっても、自分の感性を動かして曲を 書いているわけじゃないんです。こうしたならばどうな るんだ、これは何か違う、何か違う…と思って探 していくような作業 なんです。」 養老孟司, 久石譲, 『耳で考える:脳は名曲を欲する』, 角川書店, 2009 久石 譲
  67. 67. 「『映画というのは自分の頭の中にあるのじゃなくて、頭上の 空間にあるんだ』と思うんです。映画はすでにあるんです。ク リエイティブというとかっこいいけれども、そうではなくて、 自分の今の能力と、与えられている客観的な条件の中で、最 良の方法は、ひとつしかないはずで、この路線、方法を 決めてしまった以上(この方法を決めるまではいろいろな決め 方があるのですが)、その方法は毎回、ひとつしかないはず だ。それにより近い方法を見つけていく作業にすぎな い。映画は映画になろうとする。作り手は実は映画の奴隷にな るだけで、作っているのではなく、映画につくらされている関 係になるのだ、と。」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996 宮崎 駿
  68. 68. 「つくる」ということは、そのつくる対象の 「あるべきかたち」を模索することである。
  69. 69. 谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年 「書くということは私にとって、それがどんなに淡い光で あれ、懐中電灯を点けて闇の中をあるいてゆくのに 似ている。」 谷川 俊太郎
  70. 70. 谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年 「自分の内部をひとつながりの文章にまで意識化しようとする と、私はいつも自分の勘ともいうべきものにうなが されつつ足をひっぱられている。この勘はいまだ言語化 されていないもの、あるいはついに言語化できぬものであり ながら、実はそれゆえにこそ私の内部の言語化できる部分よ りもはるかに大きく、重く私を支配していて、私がかろう じて書き得たことばに向かって、それは不正確だと か、それでは不十分だとか、そんな論理じゃこぼれ てしまうものがあるとか、ことばにならぬこ
 とばで呟きかけてくる。」 谷川 俊太郎
  71. 71. 谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年 「そういう勘の領域に私が自分の生きてきたこと と、書いてきたことの経験の大部分が蓄積してきて いることは、否定できぬ事実であると私は自覚している。」 谷川 俊太郎
  72. 72. 大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018 「実際、頭で考えているよりも、やることで発見す ることが多い。詩を書くことでもそうなんだ。これまで書 いたのとは違った種類の詩で、なにか書いてみたいものが 出てきたら、とにかくまず書いてみる。書いてみて から考えるということが、たしかにある」 谷川 俊太郎
  73. 73. Takashi Iba, "An Autopoietic Systems Theory for Creativity”, Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, 2010, pp. Collaborative Innovation Networks Conference 2009 Procedia Social and Behavioral Sciences www.elsevier.com/locate/procedia COINs2009: Collaborative Innovation Networks Conference An Autopoietic Systems Theory for Creativity Takashi Ibaab aMIT Center for Collective Intelligence, Cambridge MA, USA bFaculty of Policy Management, Keio University, Japan AAbbssttrraacctt In this paper, a new, non-psychological and non-sociological approach to understanding creativity is proposed. The approach is based on autopoietic system theory, where an autopoietic system is defined as a unity whose organization is defined by a particular network of production processes of elements. While the theory was originally proposed in biology and then applied to sociology, I have applied it to understand the nature of creation, and called it "Creative Systems Theory". A creative system is an autopoietic system whose element is "discovery", which emerges only when a synthesis of three selections has occurred: "idea", "association", and "consequence". With using these concepts, we open the way to understand creation itself separated from psychic and social aspects of creativity. On this basis, the coupling between creative, psychic, and social systems is discussed. I suggest, in this paper, the future of creativity studies, re-defining a discipline "Creatology" for inquiring creative systems and propose an interdisciplinary field as "Creative Sciences" for interdisciplinary connections among creatology, psychology, and so on. Keywords; creativity; systems theory; autopoiesis; pattern language 11.. IInnttrroodduuccttiioonn In this paper, a new, non-psychological and non-sociological approach to understanding creativity is proposed. The approach is based on autopoietic system theory, where an autopoietic system is defined as a unity whose organization is defined by a particular network of production processes of elements. While the theory was originally proposed in biology and then applied to sociology, I have applied it to understand the nature of creation, and called it "Creative Systems Theory". A creative system is an autopoietic system whose element is "discovery", which emerges only when a synthesis of three selections has occurred: "idea", "association", and "consequence". With using these concepts, we open the way to understand creation itself separated from psychic and social aspects of creativity. On this basis, the coupling between creative, psychic, and social systems is discussed. I suggest, in this paper, the future of creativity studies, re-defining a discipline "Creatology" for inquiring creative systems and propose an interdisciplinary field as "Creative Sciences" for interdisciplinary connections among creatology, psychology, and so on. There are several reasons why study of creativity is pursued from so many angles today. First, against the backdrop of the shift from labor-intensive work to knowledge-intensive work, many people involved in business need to make full use of intelligence and creativity for obtaining 創造システム理論 Creative Systems Theory
  74. 74. 無我の創造(Egoless Creation) 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018 AsianPLoP2018 WWS Version 1 Abstract: egoless creation 1. Introduction (Alexander, 1979, p.31) Page 1 of 21 Illuminating Egoless Creation with Theories of Autopoietic Systems Iba, Takashi, Faculty of Policy Management, Keio University, Endo 5322, Fujisawa, Kanagawa, Japan, iba@sfc.keio.ac.jp Yoshikawa, Ayaka, Faculty of Environment and Information Studies, Keio University, Endo 5322, Fujisawa, Kanagawa, Japan Abstract: This paper examines one of the most important but overlooked concepts in pattern language theory; creation processes without the self (ego). Christopher Alexander, the inventor of the pattern language concept and methodology, focused on a generative mechanism beyond the individual designer level and claimed that creation originated from this basis. In this paper, first, the similarities between Alexander’s arguments and those of fiction writers who claim that, ‘the author does not intentionally create the story; the characters in the story act on their own, and the story unfolds itself’ are examined under an ‘egoless creation’ concept. Then, egoless creation is examined through the theories of autopoetic systems: Social Systems Theory and Creative Systems Theory. It was found that egoless creation is a state in which the chain of generated discoveries within a creative system is experienced by the psychic system, that the patterns in a pattern language work primarily as `discovery media' within the creative system, and that pattern language facilitates a structural coupling of the psychic and the social systems. Through these analyses, this paper illuminates the egoless creation concept from a systems theory perspective. Keywords: Autopoiesis; Creation; Creative Systems Theory; Egoless; Pattern Language; Social Systems Theory; ISBN (tba) www.purplsoc.org Creative Commons Licence CC-BY-SA http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid535.html
  75. 75. Iba, T. (2009) “An Autopoietic Systems Theory for Creativity”, COINs2009. 創造 とは “発見”の連鎖である
  76. 76. アイデア発見 発見 発見 創造システム 関連づけ 要素(発見)は、システム に基づいて創発する [ システムへの自己準拠 ] すべての要素(発見)は、 システムの外部(環境) を参照する [ アイデアは外部参照 ] システムは、そのシステムを構成 する要素を絶えず生成することで 存在し得る。[ オートポイエーシス によるシステム形成 ] 要素である「発見」は、 アイデアと関連づけが 見出されることで創発する。 見出し
  77. 77. “発見”の連鎖を、心的な意識の連鎖と区別する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018 “発見”の連鎖は、その創造 における意味的なつながり によって生じる 創造性を心理的な観点で 捉えようとする心理学と は異なる視点をとる。
  78. 78. 「ぼく自身、小説が自分自身よりも先に行っている 感じがするからなんですよ。いまぼく自身がそのイ メージを追いかけている、という感じがある。」 河合 隼雄, 村上 春樹, 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』, 新潮社, 1998 村上 春樹
  79. 79. 「主人公が体験する冒険は、同時に、作家としての僕自 身が体験する冒険でもあります。書いているときには、 主要な人物が感じていることを僕自身も感じますし、同じ試 練をくぐりぬけるんです。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010 村上 春樹
  80. 80. 「だから僕は、ものを作る主体として作品を作っていたとい うより、ただ後ろからくっついていただけで……。」 宮崎駿, 『出発点 1979~1996』, 徳間書店, 1996 宮崎 駿
  81. 81. 「小説を書き終えた時に、自分の力で書いたっていう 意識が、実はあんまり残らないんです。」 小川洋子, 河合隼雄, 『生きるとは、自分の物語をつくること』, 新潮社, 2008 小川 洋子
  82. 82. 「創造的行為の内面、それもひじょうに深いところに宿って いる不可思議な何かに導かれているのではないかという気持 ちは、創造的行為を達成したときの人の心に、自ずから愛と 畏敬の念を生み出すものである。それは、今度やった仕事 は創造的だった思うような体験をしたとき、それを達成した 人に、自らが生み出したものに対して、『俺が生み出した のだから、これは俺のものだ』という所有の感覚が けっして生じないことでわかる。その人は何かの暗示に よって、生み出されたものに対して対等の愛を感じるもので あって、そこには所有物という感覚は生じないのである。」 川喜田 二郎, 『創造と伝統』, 祥伝社, 1993 『創造性とは何か』, 祥伝社, 2010 再録 川喜田 二郎(1993) おの
  83. 83. 「無我の創造」では、 創造システムの結果を、心的システムが「体験」する 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  84. 84. つくるということは、 つくられつつあるものに 「ついて行く」こと、 そして、それを「体験する」 ことである。
  85. 85. 本格的な「つくる」 (創造)は、 「行為」というよりは、 「体験」である。
  86. 86. 「わたしはよく言うのですが、わたしが書く行為は冒険 のようなものだって。その冒険がわたしをどこへ連 れてゆき、終わりがどうなるのか、わたし自身さ え知らない冒険です。だから、どの本を書いた後もわ たし自身がちがう人間になりました。わたしの人生は 実際、わたしが書いた本を節として区切ることができる。 本を執筆することがわたしを変えるからです。」 ミヒャエル・エンデ, 『ものがたりの余白:エンデが最後に話したこと』, 岩波書店, 2000 ミヒャエル・エンデ
  87. 87. 「創造的行為は、まずその対象となるもの、つまり「客体」 を創造するが、同時に、その創造を行なうことによっ て自らをも脱皮変容させる。つまり「主体」も創造 されるのであって、一方的に対象を作り出すだけというの は、本当の創造的行為ではないのである。そして創造的であ ればあるほど、その主体である人間の脱皮変容には目を 瞠るものがある。」 川喜田 二郎, 『創造と伝統』, 祥伝社, 1993 『創造性とは何か』, 祥伝社, 2010 再録 川喜田 二郎(1993) みは
  88. 88. クリエイティブ・ラーニング - 創造的な学び - Creative Learning つくることは、 探究すること、 学ぶこと
  89. 89. Creative Learning Learning by Creating Learning through Creating 創造的な学び つくることによる学び つくるなかでの学び
  90. 90. つくることは 変わること 学ぶこと
  91. 91. 創造性を育むにはどうしたらよいのか?
  92. 92. Learners Experience ラーナー・エクスペリエンス (LX)
  93. 93. ジョン・デューイ, 『経験と教育』, 講談社学術文庫, 講談社, 2004年(原著1938年) 「スラムの安アパートに住む子どもが、教養ある家庭に住む子 どもの経験とは違った経験をもつということ。田舎の若者が、 都会の少年とは異なった種類の経験をもつということ。あ るいは海辺で育った少年は、内陸の草原に育った若者とは 違った経験をもつということ。このようなことに対して疑 問をさしはさむ者は、誰ひとりとしていないであろう。」 ジョン・デューイ(1938)
  94. 94. ヴィゴツキー, 『子どもの想像力と創造』, 新訳版, 新読書社, 2002年(原著1930年) 「未来を志向する創造的な人格は、具象化される創 造的な想像の準備教育で今つくられるのです。」 レフ・ヴィゴツキー(1930)
  95. 95. これからの創造社会における LX (Learners Experience) 本格的に「つくる」こと(無我の創造)を いかに豊かに経験するか
  96. 96. ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年) 「子どもは、未来の創造者の気配が見えてきたので 詩を書いたり絵を描くのではなく、そうすることが 今、子どもにとって必要だから、もっといえば、一定の 創造的能力が私たちの誰にも存在するので、詩を書いたり絵を 描いたりするのです。」 レフ・ヴィゴツキー(1926)
  97. 97. Natural Creativity ナチュラル・クリエイティビティ 誰もがもつ日常的な「自然な創造性」 が育つ支援 本格的に「つくる」こと(無我の創造)
 の経験を積むことの支援
  98. 98. Jean Piaget, “Development and Learning”, in Ripple, R. and Rockcastle, V. eds, Piaget Rediscovered: A Report of the Conference on cognitive studies and Curriculum Development, National Science Foundation and U.S. Office of Education, 1964, p.13 「教育の目的は、知識の量を増加させることでは なく、子どもが発見し、発明する可能性を創り出 すことである。我々が、あまりに急いで教えると、子ど も自ら発明したり、発見したりすることから遠ざけてしま う。」 ジャン・ピアジェ
  99. 99. 「つくる」ということは、そのつくる対象の 「あるべきかたち」を模索することである。
  100. 100. つくるということは、 つくられつつあるものに 「ついて行く」こと、 そして、それを「体験する」 ことである。
  101. 101. 大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018 「日本の教育ということで考えてみると、心的な面というの は、感想文を書かせるとか、自分の気持ちを詩に書きなさい とか、いろいろとあるんだけれども、言葉の形の面はわ りあい軽視されていて、ほとんど教育されていない。」 谷川俊太郎
  102. 102. 大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018 「絵の教育でも、そういうことがあるよね。自分が感じた とおり、思ったとおりに描きなさいというやり方。 ある時期までは、子供は面白半分に塗ったくっていて、子供 特有の色感でいける場合もあるんだけれども、そこから先 へは伸びない。」 まこと 大岡信
  103. 103. 村上隆, 『創造力なき日本――アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」』, 角川書店, 2012年 「アートの世界でもそうですが、「描きたいものを自由 に描けばいい」と教えられ、その枠内で創作を続けて いる人がほとんどです。しかし、そういう人たちは結局、趣 味の域を抜け出せずにその創作活動を終えるだけです。」 村上 隆
  104. 104. 今、世界の人がどうしてこんなに苦しむかというと、自己表現 をしなくてはいけないという脅迫観念があるからですよ。 だからみんな苦しむんです。……日本というか、世界の近代文明 というのは自己表現が人間存在にとって不可欠であるということ を押しつけているわけです。教育だって、そういうものを前提条 件として成り立っていますよね。まず自らを知りなさい。自分の アイデンティティーを確立しなさい。他者との差違を認識しなさ い。そして自分の考えていることを、少しでも正確に、体系的 に、客観的に表現しなさいと。これは本当に呪いだと思う。 だって自分がここにいる存在意味なんて、ほとんど
 どこにもないわけだから。タマネギの皮むきと同じ
 ことです。一貫した自己なんてどこにもないんです。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010 村上 春樹
  105. 105. 「物語という文脈を取れば、自己表現しなくていいんで すよ。物語がかわって表現するから。僕が小説を書く意 味は、それなんです。僕も、自分を表現しようと思っていな い。自分の考えていること、たとえば自我の在り方のようなもの を表現しようとは思っていなくて、自分の自我がもしあれ ば、それを物語に沈めるんですよ。僕の自我がそこに沈んだ ときに物語がどういう言葉を発するかというのが大事なんです。 物語というのは常に動いていくものであって、その動くという特 性の中にもっとも大きな意味があるんです。だからスタティック な枠みたいなものをどんどん取り払っていくことが
 できます。それによって僕らは『自己表現』
 という罠を脱することができる。」 村上春樹, 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』, 文藝春秋, 2010 村上 春樹
  106. 106. 無我の創造 Egoless Creation
  107. 107. マインドフルネスと「青空」 鎌倉一法庵住職 山下 良道さん
  108. 108. 「物事をよく見て理解したければ、対象に入りこみ、そ れとひとつにならなくてはなりません。外側にいて眺 めているだけでは、真に見て理解することは不可能です。観 察とは、入りこんで、変化させる働きです。」 「瞑想とは、深く見つめ物事の真髄を見抜くことです。真実 を見究め理解することから、心の解放、安らぎ、喜びが生ま れます。」 ティク・ナット・ハン, 『ブッダの〈気づき〉の瞑想』, 新泉社, 2011 ティク・ナット・ハン
  109. 109. 千住博, 『千住博の美術の授業――絵を描く悦び』, 光文社, 2004年 「私が滝だったらこう流れたい、その声に耳を傾 け、私は制作を続けるのです。それは予定通りいった ためしは一度たりとてありません。私の考えをはるかに超 えたところで作品は作品になったり、ならなかったり、流 れ続けるのです。」 千住 博 「滝を描くときは私は滝になっている」
  110. 110. 「対象に十分に気づきながら深く観察するとき、観 察する主体と観察される客体の境界線はしだいに消 えていき、両者は一体になります。これが瞑想の核心 です。 対象に入りこみ、それと一体になるとき、はじめて理解が訪れ ます。対象の外にいて観察するだけでは不十分です。だからこ そ経文では、身体において身体に気づき、感覚において感覚に 気づき、心において心に気づき、心の対象において心の対象に
       気づくように念を押しているのです。」 ティク・ナット・ハン, 『ブッダの〈気づき〉の瞑想』, 新泉社, 2011 ティク・ナット・ハン
  111. 111. 現代人は、もっと自然や農に 関わるほうがいい Small Farming 兼業農家
  112. 112. 谷川俊太郎, 『詩を考える:言葉が生まれる現場』, 思潮社, 2006年 「世界とむすばれているという意識、世界とのこの 連帯感、それがぼくらを生かす。ぼくらの生の意味、 それは人間の間だけで全くなるものではない。ある時には非 人間的なものが人を生かす。われわれが生命である以上、わ れわれは物質であり、われわれが物質である以上、われわれ は星々と同じ生まれなのである。 「ソシアルなものはコスミックなものの後でくる。そうぼ くは信じている。」 谷川 俊太郎
  113. 113. Natur e
  114. 114. 「創造的であるというのは、要するに、人間的 であるということにほかならない」 ミヒャエル・エンデ, 『芸術と政治をめぐる対話』, 岩波書店、1996年(原著1989年) ミヒャエル・エンデ(1989)
  115. 115. 教育に関わる者は 二重の意味で 創造的でなければならない。 Generator ジェネレーター
  116. 116. discovery ? ! idea how ?? Wow! good! ジェネレーター generator ジェネレーター(generator)
  117. 117. C CCConsumption Communication Creation 消費社会 情報社会 創造社会 話す ことによる学び 教わる ことによる学び つくる ことによる学び 話し合いを促す ファシリテーター(facilitator) 知識・スキルを教える ティーチャー(teacher) インストラクター(instructor) 一緒につくることに参加する ジェネレーター(generator)
  118. 118. 慶應義塾大学SFC 井庭研究室
  119. 119. C CCConsumption Communication Creation 消費社会 情報社会 創造社会 話す ことによる学び 教わる ことによる学び つくる ことによる学び 話し合いを促す ファシリテーター(facilitator) 知識・スキルを教える ティーチャー(teacher) インストラクター(instructor) 一緒につくることに参加する ジェネレーター(generator)
  120. 120. ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年) 「実生活において創造的気質を身につけたものだけが、教育学 における創造性を追求することができます。それゆえ、未来 の教育者は実生活への活発な参加者となるでしょう。 理論的科学や労働ないし社会的実践活動の分野においても、教 育者は自分の教科を通して学校と社会とを常に結びつけること でしょう。このようにして、教育活動は、必ず学者や政 治家あるいは経済学者や芸術家の幅広い社会的活動 と結合することになるでしょう。」 レフ・ヴィゴツキー(1926)
  121. 121. ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年) 「教育者には、無限に多様な創造的生活の無限の可能 性が開かれます。教育者は、個人的事業、個人的生活 の狭い範囲の中ではなく、未来の真の創造者となる でしょう。その時、教育学は生活を創造するものとしてもっ とも重要な地位を占めることになり、新しい時代の精神生理学 的形成という広い意味での教育学は、技術と並んで社会思想の 王者となることでしょう。」 レフ・ヴィゴツキー(1926)
  122. 122. ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年) 「人間の生活は、こうして絶えざる創造であり・・・ 食事と睡眠、愛と遊び、労働と政治、すべての感 情、すべての思想が、創造の対象となります。今日、 狭い芸術分野で行われていることが、将来は全生活 に浸透し、生活が創造的労働となるでしょう。」 レフ・ヴィゴツキー(1926) 創造社会 Creative Society
  123. 123. 教育に関わる者は 二重の意味で 創造的でなければならない。 Generator ジェネレーター
  124. 124. 「教師であるということは、創造的であるというこ とです。・・・真の教師なら、目の前にいる子供が、将来ど のような力を顕わすかを、直観的に認識せねばらなないので す。これは、創造的な行為です。」 ミヒャエル・エンデ 他, 『ミヒャエル・エンデ:ファンタジー神話と現代』, 人智学出版社, 1986 ミヒャエル・エンデ
  125. 125. ピアジェ, 教育の未来』, 法政大学出版局, 1982年(原著1972年) 「そこで求められているのは、教師が単なる講演者 であることをやめ、出来合いの解答を伝えることに甘ん ずる代わりに、研究意欲と努力とを促すことなので す。」 ジャン・ピアジェ
  126. 126. 「教育者は他のどのような職業人よりも、
 遠い将来を見定めることにかかわっている」 ジョン・デューイ, 『経験と教育』, 講談社, 2004年(原著1938年) ジョン・デューイ(1938)
  127. 127. ヴィゴツキー, 『ヴィゴツキー 教育心理学講義』, 新読書社, 2005年(原著1926年) 「園芸家が、植物の成長に影響を与えようとして、手でそれを 土から直接引っ張り出すとしたら、狂人と言われるように、教 育者が子どもに直接影響を及ぼそうとするのは、教育の本質に 反することになるでしょう。しかし、園芸家は、温度を高 め、湿度を調節し、隣の植物の配置を変え、土や肥料を選んだ り混ぜ合わせることによって、すなわち、またしても間接的 に、環境を適切に変化させることによって、花の発 芽に影響を及ぼすのです。それと同じように、教育者も 環境を変えることで子どもを教育するのです。」 レフ・ヴィゴツキー(1926)
  128. 128. 「創造的行為において、『客体』と『主体』の双方が創造 されるだけかというと、その行為を通じて主体と客体と は、ひじょうに深い『愛と連帯感』で結ばれるの である。創造的行為が達成された当座は、きわめてホット な愛であり、時がたつと連帯という形で落ち着く。」 川喜田 二郎(1993) 川喜田 二郎, 『創造と伝統』, 祥伝社, 1993 『創造性とは何か』, 祥伝社, 2010 再録
  129. 129. 「しかも、主体と客体が創造されるだけでなく、その創造 が行なわれた『場』も、新たな価値を付加されて 生み出されるのである。したがって、ひとつの創造的行 為が達成された場合、そこには『主体』と『客体』と『場』 の三つが生み出されるということで、その『場』というも のが、第二の、そして第三の『ふるさと』となると いうことである。」 川喜田 二郎(1993) 川喜田 二郎, 『創造と伝統』, 祥伝社, 1993 『創造性とは何か』, 祥伝社, 2010 再録
  130. 130. 創造の場である学校は、 人々の創造の「ふるさと」になる。
  131. 131. 創造実践(つくること、無我の創造)に取り組む ラーナーの支援 創造的な学びの教育をする ジェネレーターのを支援 Pattern Language パターン・ランゲージ
  132. 132. 対象領域における「経験則」を「言語化」したもの
   = 成功に潜む共通パターンを言語(ランゲージ)化する パターン・ランゲージ(Pattern Language) 経験 経験 経験 経験経験 経験 経験 経験 経験 パターン パターン 経験
  133. 133. 対象領域における「経験則」を「言語化」したもの
   = 成功に潜む共通パターンを言語(ランゲージ)化する パターン・ランゲージ(Pattern Language) プレゼンテーション 企画 認知症とともによりよく生きる プレゼンテーション パターン プロジェクトデザイン パターン 旅のことば
  134. 134. どういう「状況」のときに、どういう「問題」が生じやすく、そ れをどう「解決」(解消)するとよいのか、そして、その「結果」 どうなるのか 「具体性の罠」に陥らないように、「中空の言葉」として、少 し抽象的に書かれいる 新たに名づけた言葉によって、「認識」「思考」「コミュニケー ション」を支援する パターン(Pattern) 共感のチームづくり 挑戦は、「目指す未来」や「志」に 共感できる仲間とともに。 自分たちの「目指す未来」や「志」に共感で きる人とチームを組む。 意味のある混沌 何をどうすればよいのがわからない状況。 その状況こそ、まったく新しい道が 開くチャンスである。 行き詰まって混沌とした状態を、新しい道 が開けるチャンスだと捉え、そこにとどまっ て考え抜く。
  135. 135. Context Problem Solution Context Problem Solution Context Problem Solution Context Problem Solution Context Problem SolutionContext Problem Solution Context Problem Solution Context Problem Solution Context Problem Solution Context Problem Solution pattern pattern pattern pattern pattern pattern pattern pattern pattern pattern 個々のパターンは、小さい単位でまとめられている。 パターンは相互に関係し合い、ひとつの言語体系を形成する。 これら全体的で「いきいきとした質」を実現する。 パターン・ランゲージ 対象領域における「経験則」を「言語化」して共有する方法
  136. 136. C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein, A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977 C. Alexander, The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979. “A Pattern Language” in Architecture in the 70’s Christopher Alexander, Emeritus Professor at UC Berkeley クリストファー・アレグザンダー 他, 『パタン・ランゲージ: 環境設計の手引』, 鹿島出版会, 1984 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 鹿島出版会, 1993
  137. 137. Light on Two Sides of Every Room 159. どの部屋も2面採光 選択の自由があれば、人はつねに2つの壁面から採 光のある部屋に引かれ、採光が1面だけの部屋は使 おうとせず、寄り付かないであろう。 したがって、 各部屋の少なくとも2面が屋外空間に接するように 配置し、さらに少なくとも2方向以上から自然光が 入るよう外壁に窓を設けること。 このパタンは、おそらく他のどのパタンよりも部屋 の正否を左右するであろう。室内の昼光配分と2壁 面の窓は、部屋づくりの基本である。・・・
  138. 138. Path Shape 121. 歩行路の形 街路は、今日見られるような単なる通過空間では なく、人の留まれる場所にせねばならない。  何世紀ものあいだ、都市生活者にとって家のす ぐ外で利用できる公共空間は街路であった。とこ ろが現代都市の街路は、数々の狡猾な手段で、 「留まる」場所ではなく「通り過ぎる」場所にさ せられている。これを助長したのは、ぶらぶら歩 きを犯罪と見なす規制、街路の外側に比べて街路 自体の魅力の欠如、自宅に閉じ込もらざるを得な いほどの街路の吸引力の不足などである。  環境的な見地から見ると、問題の本質は、街路が 「遠心的」であって「求心的」でないということに なる。つまり、人びとを引きつける代りに追い出し てしまうのである。このような効果に対抗するに は、屋外の歩行世界を、移行の場所ではなく留まる 場所にせねばならない。要するに、単なる街路より も包囲感の大きいある種の公共戸外室のような空間 にする必要がある。  これは、たとえば住宅地域の街路に、平面的に微 妙なふくらみをつけ、周囲に腰掛けや外廊を設け、 場合によっては梁や格子棚を上に渡せば、達成でき る。 したがって、 公共歩行路の中間部にふくらみをつけ、端部はしぼ ること。そうすれば、囲われた場所が形成され、人 がただ通り過ぎるだけでなく留まる場所になる。
  139. 139. Activity Pockets 124. 小さな人だまり 公共広場の生活は、自然にその外縁部に形成され る。外縁に失敗すると、けっして生き生きとした 広場空間にはならない。 より詳しく言えば、人は自然に公共空間の外縁に 集まり、だだっ広い空間ではぶらつかないという ことである。広場の外縁に自然にぶらつける場所 を用意しないと、その空間は立ち止まる場所では なく、通りぬけの場所になってしまう。したがっ て、公共空間の周りには小さな人だまり、つまり 店、屋台、ベンチ、展示物、手すり、中庭、新聞 販売器などが必要になるのは明白である。要する に、広場の外縁部は貝がら型にせねばならないの である。・・・ したがって、 公衆の集まる場所は、小さな人だまり̶̶外縁部 の部分的に囲われた小さな場所̶̶で取り囲むこ と。そこは人の経路から外れた場所であり、人び とが立ち止まり、そこの活動に自然に係わり合え るような場所である。
  140. 140. Adventure Playground 73. 冒険遊び場 子供が力を合わせて、ダンボール、石ころ、古い 枝などを使い自分の手でつくったお城は、子供用 に工場製作された、細部が完璧で、仕上の正確な お城よりはるかに価値がある。  遊びには多くの機能がある。それは子供に仲間 どうしで集まる機会を与え、さらに身体を使い、 筋力を鍛え、新しい技能を試す機会を与える。だ が何にも増して、遊びの機能は想像力にある。子 供の遊びは、自己の成長にたいする子供なりの対 処法であり、緊張をほぐし、未来を模索する道な のである。・・・大人が遊びと称するこの想像力 の冒険により、子供は世界と折り合いをつけ、子 供なりの世界像と格闘し、それを改変していくの である。 したがって、 近隣ごとに子供の遊び場を設けること。アスファルト やブランコで完璧に仕上げた遊び場ではなく、子供た ちが自分の遊び場をくり返し創造できるように、あり とあらゆる素材̶̶ネット、箱、たる、木、ロープ、 簡単な道具、骨組、草、水など̶̶を用意した場所に すること。 想像力の役割を妨げて弱めて、子供を受動的にし、他 人の想像力の受け手にしてしまうような遊び場は、ど んなに上品で、清潔で、安全で、健康に見えようと も、遊び本来の基本的な要求は満たせない。・・・  冒険的かつ想像的遊びにたいする要求は、小さな町 や田舎では、容易に満足される。子供たちの手近に、 素材、空間、全体像のつかみやすい環境などが、いく らでもあるからである。しかし都市では、それは緊急 を要する問題である。個人的な玩具とアスファルトの 遊び場といった世界では、この種の遊びにふさわしい 舞台にはならないのである。・・・
  141. 141. 「このような無我の建物をつくるには、意図的なイメージをす べて捨て去り、まず頭を空にして始めねばならない。」 「それには、何も起こらないのではないかという恐怖を克服し なければ、自分のイメージを捨て去ることはできない。」 Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993 くう /
  142. 142. 「無名の質は人為的につくるものではなく、単にプ ロセスによって生成されるにすぎないということであ る。それは人びとの行為から、それもごく自然に湧き 出てくるものであり、つくってつくれるものではな い。発明したり、考案したり、設計するものではなく、そ れ自体の創造プロセスから自然に湧き出る時、無名の質が 現われてくるのである。」 / Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993
  143. 143. 「ものをつくる時、そこには作り手の意図が含まれる。だ が、ものが生成される場合は、自我の入り込まない ルールによって自由に生成される。そのルールは情況 の現実に作用し、自然にものを生み出していく…。」 / Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993
  144. 144. 「要するに、私たち一人一人の頭の中には、慎ましいもの であれ高尚なものであれ、おびただしい数の経験則が織り 込まれており、行動の時がくれば何をすべきかを教 えてくれるのである。どんな設計行為をするにせよ、望 み得ることと言えば、たかだか自分の収集した経験則を自 分の知る限りの最善の方法で用いるにすぎないのであ る。」 / Alexander, C., The Timeless Way of Building, Oxford University Press, 1979 クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 平田翰那(訳), 鹿島出版会, 1993
  145. 145. 状況 問題 解決 パターン 状況 問題 解決 パターン 状況 問題 解決 パターン 状況 問題 解決 パターン シークエンス パターン ランゲージ 創造システム つくられるもの 名づけ得ぬ質 全体性 発見 発見 発見 発見 シークエンス シークエンス
  146. 146. 対象領域における「経験則」を「言語化」したもの
   = 成功に潜む共通パターンを言語(ランゲージ)化する パターン・ランゲージ(Pattern Language) 経験 経験 経験 経験経験 経験 経験 経験 経験 パターン パターン 経験
  147. 147. つくるということは、 生成のルール=パターン (経験則)に身を委ねること 創造実践を支えるメディア パターン・ランゲージ
  148. 148. In addition, also 550 new words in Style Languages. We have created 70 pattern languages in various domain including 1,700 patterns for past 16 years.
  149. 149. 井庭研でも日常的な活動のパターン・ランゲージを作成 ラーニング・パターン 創造的な学びのパターン・ランゲージ (2009) Ver. 0.50 Presentation Patterns Project 創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージ プレゼンテーション・パターン A Pattern Language for Creative Presentations プレゼンテーション・パターン 創造的プレゼンテーションのパター ン・ランゲージ(2011) Ver. 0.60 Collaboration Patterns Project 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ コラボレーション・パターン コラボレーション・パターン 創造的コラボレーションのパター ン・ランゲージ(2012) “井庭研3部作”
  150. 150. Presentation Pattern Cards http://www.amazon.com/dp/B00NBEBKZQ/
  151. 151. Dialogue workshop to share experiences of presentation with using the Presentation Patterns in a class for high school students
  152. 152. プレゼンテーション・パターンを用いた プレゼンテーションの分析(高校生)
  153. 153. A workshop for high school teachers
  154. 154. プレゼンテーション・パターンを用いた プレゼンの改善(大学生・大学院生)
  155. 155. Presentation Patterns in an elementary school
  156. 156. Learning Patterns A Pattern Language for Creative Learning ラーニング・パターン 創造的な学びのパターン・ランゲージ 38 セルフプロデュース 22. 探究への情熱 39 突き抜ける 34. 自分で考える 36. 捨てる勇気 35. 目的へのアプローチ 32. 教えることによる学び 33. 断固たる決意 29. 偶有的な出会い 28. 学びの共同体をつくる 31. はなすことでわかる3. 学びをひらく 7. アウトプット から始まる学び 8. 外国語の普段使い 9. 学びのなかの遊び 13. 身体で覚える 14. 言語のシャワー 15. 成長の発見 10. 学びの竜巻 11. 知のワクワク! 12. 量は質を生む 18. フィールドに飛び込む 17. プロトタイピング 16. 動きのなかで考える 19. 鳥の眼と虫の眼 21. 広げながら 掘り下げる 20. 隠れた関係性から学ぶ 23. 右脳と左脳のスイッチ 24. 小さく生んで大きく育てる 37. フロンティア・アンテナ 25. 魅せる力 27. ゴール前のアクセル 26.「書き上げた」は道半ば 30. ライバルをつくる 0. 創造的な学び 5. まねぶことから 4. まずはつかる6. 教わり上手になる 1. 学びのチャンス 2. つくることによる学び 159
  157. 157. 慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス) 総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部 これまで9年間、全1年生(約 1,000人)が入学直後に、 創造的な学びのパターン・ランゲージ「ラーニング・パターン」を学んでいる。 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス (SFC) 総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部 創造的な学びのパターン・ランゲージ patternsラーニング・パターン 2018
  158. 158. 慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス) 総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部 これまで7年間、全1年生(約 1,000人)が入学直後に、 創造的な学びのパターン・ランゲージ「ラーニング・パターン」を学んでいる。
  159. 159. 慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス) 総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部 これまで7年間、全1年生(約 1,000人)が入学直後に、 創造的な学びのパターン・ランゲージ「ラーニング・パターン」を学んでいる。
  160. 160. 学びのチャンス つくることによる学び 学びをひらく まずはつかる まねぶことから 教わり上手になる アウトプットから始まる学び 外国語の普段使い 学びのなかの遊び 学びの竜巻 知のワクワク! 量は質を生む 身体で覚える 言語のシャワー 成長の発見 動きのなかで考える プロトタイピング フィールドに飛び込む 鳥の眼と虫の眼 隠れた関係性から学ぶ 広げながら掘り下げる 探究への情熱 右脳と左脳のスイッチ 小さく生んで大きく育てる 魅せる力 「書き上げた」は道半ば ゴール前のアクセル 学びの共同体をつくる 偶有的な出会い ライバルをつくる はなすことでわかる 教えることによる学び 断固たる決意 自分で考える 目的へのアプローチ 捨てる勇気 フロンティア・アンテナ セルフプロデュース 突き抜ける コア 学び始め 実践のなか の学び 学びの 連鎖 鍛錬 実行力 深みのある 発想つくる力 仕上げ 学びの仲間 対人のなか の学び 自省 突き抜け Learning Patterns: 経験チャート
  161. 161. Learning Patterns: 「経験があるパターン」 緑:経験がある
  162. 162. Learning Patterns: 「経験があるパターン」と「これから取り入れたいパターン」 緑:経験がある 黄:取り入れたい
  163. 163. Learning Patterns: 「経験があるパターン」と「これから取り入れたいパターン」 濃い緑:経験がある 薄い緑:1年後
  164. 164. ラーニング・パターンを用いた カリキュラムデザインの発想(大学教員)
  165. 165. コラボレーション・パターン 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ コラボレーション・パターン CreativeShift
  166. 166. コラボレーション・パターンを用いた対話(企業・NPOの方々)
  167. 167. Collaboration Patterns in a school training for middle and high school teachers
  168. 168. Using the Collaboration Patterns In Junior High School, Japan
  169. 169. Collaboration Patterns in a university
  170. 170. コラパタLINEスタンプ 創造的コラボレーションの秘訣をま とめた「コラパタ」(コラボレー ション・パターン)のスタンプ。 チーム内や友達とのやりとりに使っ て、自然とよりよいチームワーク へ! まなぶくん コラボレーション編 (井庭崇+井庭研究室 作)
  171. 171. 『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための 対話の心得』(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018)
  172. 172. Life with Reading - 読書の秘訣 創造的読書のパターン・ランゲージ 井庭研×株式会社有隣堂
  173. 173. Life with Reading - 読書の秘訣 創造的読書のパターン・ランゲージ 1. 発想の素材 2. スタイルの継承 3. 勇気の源泉 4. 別の可能性 5. 本のデザインから 6. 考えの型 7. つくる人生 8. 世界の流れ 9. 未来のかけら 創造的読書 1. ラフに読む 2. 自分なりの書き込み 3. 好きな読み方 4. 本との先約 5. 自分にとっての価値 6. まわりを巻き込む 7. 本のなかのリンク 8. 感覚が近い人 9. 自分の本棚 読書のコツ 1. 本への愛情 2. こだわりの発見 3. とっておきの場所 4. なじみの本屋 5. 本の散策 6. 今日のおとも 7. 追っかけ読書 8. 本がきっかけ 9. 本のある生活 読書の楽しみ方読書の秘訣
  174. 174. ミラパタ 未来の自分をつくる場所:進路を考えるためのパターン・ランゲージ クリエイティブシフト×学校法人 河合塾
  175. 175. 探究PLカード:創造的な探究のためのパターン・ランゲージ クリエイティブシフト   ×株式会社ベネッセコーポレーション 140高校で教材として利用 (32,000人の高校生)
  176. 176. アクティブ・ラーニング・パターン《教師編》 400の学校・教育委員会等で利用 クリエイティブシフト   ×株式会社ベネッセコーポレーション
  177. 177. 保育園・幼稚園・認定子ども園のミドルリーダー 井庭研 × 東京大学発達保育実践政策 学センター 秋田喜代美
  178. 178. 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に 携わる人のための企画のコツ32』(井庭 崇 , 梶原 文生, 翔泳社, 2016) 井庭研×UDS株式会社 梶原文生
  179. 179. 『おもてなしデザイン・パターン インバウンド時代を生き抜くための 「創造的おもてなし」の心得28』(井庭 崇, 中川 敬文 , 翔泳社, 2019) 井庭研×UDS株式会社
  180. 180. 感性科学マーケティング・パターン 小阪裕司 株式会社オラクル ×クリエイティブシフト (経済産業省認定事業)
  181. 181. 『日々の世界のつくりかた:自分らしく子育てしながら働くためのヒント』 慶應義塾大学 井庭崇研究室 × 花王株式会社 生活者研究センター JJP(ジョシジョブプロジェクト) 井庭研×花王株式会社
  182. 182. 「わたしと地球にやさしい暮らしのヒント」 (エシカルライフスタイル・パターン) 環境省アンバサダー 鎌田 安里紗
  183. 183. Cooking Patterns A Pattern Language for Cooking in Everyday Life 井庭研×クックパッド株式会社
  184. 184. Team Tortilla トルティーヤ 難易度:★★★ 必要なもの 適切人数:6-9 生地をつくる人(2-3)、 伸ばす人(2-3)、焼く人(2-3) ベーキング パウダー サランラップ お湯 Tacos 井庭研×クックパッド株式会社Cook-That-Dish forPatterns Guacamole Tortilla Other ToppingsPico de Gallo Meat
  185. 185. サバイバル・ランゲージ 大地震を生き抜くための知恵 カード 井庭研×大木研 Survival Language A Pattern Language for Surviving Earthquakes Tomoki Furukawazono & Takashi Iba with Survival Language Project
  186. 186. ◎『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』(井庭崇, 岡田誠 編著, 慶應義塾大 学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 著, 丸善出版, 2015年) ◎「旅のことばカード:認知症とともによりよく生きるためのヒント・カード」(クリエイティブ シフト, 2015年)https://www.amazon.co.jp/dp/B00Z3ES334/ 旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント 井庭研×DJFI
  187. 187. “Words for a Journey” (Pattern Language for living well with dementia) in a meeting for supporters in a local community (elementary school students)
  188. 188. 慶應義塾大学看護医療学部 2015 「老年発達援助論」(太田喜久子先生)
  189. 189. 「未来を予測する最善の方法は、
 自ら未来をつくるということである」 at a 1971 meeting of PARC アラン・ケイ(1971)
  190. 190. In addition, also 550 new words in Style Languages. We have created 70 pattern languages in various domain including 1,700 patterns for past 16 years.
  191. 191. Pattern Languages empower people to create things they desire to create, and enables them to participate in creative activities in various domains.
  192. 192. If more pattern languages are created in various domains, it will become much easier for people to try engaging in creative activities in domains which they are not familiar with. In this sense, Pattern Languages can be considered as a soft social infrastructure.
  193. 193. From the creativity viewpoint, it can be said that this ability to step into various creative activities is a new kind of `freedom’. It can be said that pattern language is a tool to enhance people’s creative ‘freedom’.
  194. 194. パターン・ランゲージ本 Ver. 0.50 Presentation Patterns Project 創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージ プレゼンテーション・パターン A Pattern Language for Creative Presentations Ver. 0.60 Collaboration Patterns Project 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ コラボレーション・パターン
  195. 195. パターン・ランゲージ・カード ▼その状況において ▼そこで 生徒が授業の進め方や目的に疑問を感じていると、 授業に対する積極性が低下し、主体的な学びにはつ ながらない。 授業中に、生徒から薄い反応しか返ってこない。 一緒に改善 自分だけが授業をつくっている のではない。 その場に関する自分の気持ちや迷いを素直に口に出 してみて、生徒の意見を聞き、対話をしながら一緒 によりよい授業につくり直していく。 ともに高めあい、変わり続ける ー 生徒とともにつくる C9 ▼その状況において ▼そこで 授業で知った概念を単純に覚えることを続けていて も、なかなか使える知識として定着させることはで きない。 新しい考え方や概念を教えている。 概念の体験 学んだ知識を使ってみると、 自分事になる。 学ぶべき概念を知ったあと、それを体現する機会を つくる。 一段上へ引き上げる ー いまの自分の世界を広げるB8 ▼その状況において ▼そこで 苦手なことをつぶしていき、まんべんなくできるよ うにするということを重視すると、学ぶことは苦し いことだという印象が強くなる。 学ぶ楽しさを感じてほしい。 好きの深掘り 知りたい、わかりたい という欲求に素直になる。 「知りたい」「わかりたい」という欲求を呼び起こし、 学ぶことの楽しさを味わう経験をもてるように、好 きなテーマを徹底的に掘り下げる機会をつくる。 学びたい心を見つけ、育てる ー 興味の原石を見つける A8
  196. 196. クリエイティブ・ラーニング これからの学びと、
 学校・書店・図書館の新しい役割
  197. 197. 学校・教育関係のみなさんへ 生徒・学生の LX (Learners Experience)の豊かに。 特に、本格的に「つくる」こと(無我の創造)の経験を。 コスミックな感覚をもつ人間として自然・農への関わりも。 先生自身が創造的に生きるジェネレーターに。 学校や自らの実践で、パターン・ランゲージの活用を!
  198. 198. 書店・図書館のみなさんへ 創造社会における人々の創造実践の支援を。 書店員さん、司書さんが、ジェネレーターに。 創造性とパターン・ランゲージの本とカードを
 取り揃えて、専用コーナーを。 創造的読書(クリエイティブ・リーディング)の推進を。
  199. 199. クリエイティブ・ラーニング 井庭 崇 2019年11月12日 慶應義塾大学総合政策学部 教授 これからの学びと、
 学校・書店・図書館の新しい役割 図書館総合展2019 Iba, Takashi

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