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アート・ドキュメンテーション学会(JADS) 
第7回秋季研究発表会 
(2014年11月22日お茶の水女子大学) 
MLA連携の国際的最前線を探る: 
国際図書館連盟(IFLA)2014年 
サテライト会議(トリノ)をベースに 
【ウェブ公開版】 
Seeking the frontline of collaboration of museums, 
libraries and archives: 
Based on discussions at IFLA Satellite 2014 in Turin, Italy 
天理大学(人間学部総合教育研究センター) 古賀崇 
Takashi KOGA (Tenri University) 
Email: 
Web: http://researchmap.jp/T_Koga_Govinfo 1
本日の内容 
• IFLA2014年大会およびトリノ・サテライト会議 
について 
• 会議の内容について:5つのポイント 
– (1)組織面での連携 
– (2) デジタル化と(メタ)データ 
– (3) 標準の役割 
– (4) 教育・研修体制 
– (5) 理論枠組みとしての研究文献 
• まとめ 
2
IFLA2014年大会および 
トリノ・サテライト会議について 
3 
IFLA2014年大会会場:リヨン・コ 
ンベンションセンター 
トリノ・サテライト会議会場:トリノ現代美術 
館(GAM)
IFLA2014年大会(フランス・リヨン) 
http://conference.ifla.org/past-wlic/2014/ifla80.html 
• 8月16日(土)~22日(金)開催 
– 初日は事務会合のみ、最終日は図書館見学(古賀は 
パリ郊外の国立公文書館などへ) 
• 館種やサービス内容ごとの分科会が中心 
• 今後の大会予定 
– 2015年8月:南アフリカ・ケープタウン 
– 2016年8月:米国コロンバス(オハイオ州) 
• 古賀は「政府情報」を中心に報告済・予定 
– IFLAリヨン大会報告セミナー(10月4日) 
• http://www.slideshare.net/takashikoga5439/ifla2014 
– 『図書館雑誌』2014年12月号 
4
IFLAサテライト会議 
• 分科会ごと、あるいはテーマごとに、専門的な内 
容について発表・討議 
• 2014年は大会前後に22の会議を開催 
• トリノでの会議 
– 「文化遺産機関(図書館、文書館、博物館)における、 
技術を超えた専門職アイデンティティの融合に関す 
る理論と研究」 
– 8月13日(水)・14日(木)、トリノ現代美術館(GAM)に 
て開催 
– 主催:IFLA図書館理論・研究分科会(Library Theory 
and Research Section: LTR)ほか 
– 参加は70名程度か 
• アジア圏からの出席は長塚隆教授(鶴見大)と古賀のみ 
5
トリノ・サテライト会議の主なセッション構成 
(1日目) 
• 招待基調講演:Lynne M. Rudasill氏(IFLA専門委 
員会委員長、イリノイ大学アーバナ=シャンペー 
ン校図書館) 
• セッション1:課題と機会 
– 発表3件:イタリアの事例など 
• セッション2:理論的基盤と教育面での融合 
– 発表3件:クロアチアの大学での新部局、イタリアでの 
e-ラーニングの事例など 
• セッション3:デジタル技術とアクセス 
– 発表3件:イタリアでの専門職の適格性(コンピテン 
シー)、技能、知識にかかわる標準、オープン/ビッグ 
データの事例など 
6
トリノ・サテライト会議の主なセッション構成 
(2日目) 
• 全体会:N. E. Gwinn氏(米国スミソニアン協会 
図書館) 
• ポスター紹介(8件) 
• ラウンドテーブル:アイデンティティと融合のた 
めの研修・教育 
7
本サテライト会議のウェブサイト 
(発表ペーパー、プレゼンファイルの大半が公開) 
http://satelliteturin2014.wordpress.com/programme-2/ 
8
会議の内容について 
• 古賀の視点で、以下5つに分けて紹介 
– (1) 組織面での連携 
– (2) デジタル化と(メタ)データ 
– (3) 標準の役割 
– (4) 教育・研修体制 
– (5) 理論枠組みとしての研究文献 
9
組織面での連携 
10
LAMMS(Libraries, Archives, Museums, 
Monuments & Sites) 
http://www.ifla.org/lamms 
• IFLA、国際アーカイブズ評議会(ICA)、国際博物 
館会議(ICOM)、国際記念物遺跡会議 
(ICOMOS)、視聴覚保存機関連絡協議会 
(CCAAA)の連携団体 
• 会議への参加は招待制 
• 最近の成果:「領域横断的デジタル化活動の原 
則に関する声明」 
– http://www.ifla.org/publications/statement-of-principles- 
on-global-cross-sectoral-digitisation-initiatives? 
og=1916 
11
ヨーロッパでの団体等 
• イタリア:MAB(Musei Archivi Biblioteche) 
– イタリアでのMLAの連携団体 
• ICOM Italia、ANAI (Associazione Nazionale Archivistica 
Italiana)、AIB (Associazione Italiana Biblioteche) 
– 地域ごとの支部あり 
– http://www.mab-italia.org/ 
• ドイツ:BAM(Bibliotheken, Archiven und 
Museen) 
– MLA横断ポータル 
– http://www.bam-portal.de/ 
12
デジタル化と(メタ)データ 
13
LODLAM 
(Linked Open Data for Libraries, Archives and Museums) 
http://lodlam.net/ 
• 2011年米国で活動開始 
• 隔年で国際会議を開く 
– 2013年会議で、Linked Open Dataの活用にかかわる 
コンテストを実施 
• 参加者には動画でのプレゼンテーションを求める 
• 最優秀賞:Pundit(ユーザによるメタデータ付与システム) 
http://summit2013.lodlam.net/2013/04/03/pundit/ 
• 優秀賞:LinkedJazz(ジャズ関係者のデータをつなげる 
LOD)https://linkedjazz.org/ 
• 優秀賞:Mis Muneos(美術館と所蔵品のLOD) 
http://mismuseos.net/ 
14
Smithsonian Digital Volunteers: 
Transcription Center 
• クラウドソーシングによる、デジタルアーカイブ 
上のメタデータの整備やテキスト翻刻作業 
– ボランティアの参加を促す 
• 専用サイトは本年8月12日に公開したばかり 
– https://transcription.si.edu/ 
• 日本でも「カレントアウェアネス・ポータル」で 
紹介済 
– http://current.ndl.go.jp/node/26790 
15
標準の役割 
16
イタリアの国家標準(UNI) 
• 専門職の適格性(コンピテンシー)、技能、知 
識にかかわる標準:以下2つは2014年に公布 
– 図書館司書UNI 11535:2014 
– アーキビストUNI 11536:2014 
• 背景としてのEuropean Qualification 
Framework (EQF) for Lifelong Learning (2008) 
– 生涯学習および職業訓練の観点から、欧州域内 
の資格に関する共通枠組みを示す 
– EU加盟国に、EQFに基づく資格制度の整備を促す 
– 「KSC(知識、技能、コンピテンシー)モデル」を提示 
17
G. Michetti氏(ローマ・ラ・サピエンツァ 
大学)によるUNIの分析 
• MLAの3領域の専門職が共通して持つべき機 
能: 
(1) 資料の管理(2) 資料の記述 
(3) 資料の保存(4) 利用者へのサービス 
(5) 情報システムとアプリケーションの設計・ 
選定 
(6) アウトリーチ(7) 研修・教育(8) 研究 
(9) MLA機関の管理・運営 
18
教育・研修体制 
19
クロアチア・ザダル大学 
• Department of Information Sciences(複数形に 
注意)という部局を2011年に新設 
– http://ozk.unizd.hr/?lang=en 
– Department of Library and Information Science 
(2003年設立)を大幅に改組 
– MLAをまたがる適格性(コンピテンシー)習得を意 
識した学部・大学院課程を設置 
• 「文化遺産のデジタル化」含め 
– 図書館、文書館、電子出版の3つの「トラック」を設 
定 
• 博物館については教員不足のため未設定 
– Ann Gilliland教授(UCLA)らを客員教授として招聘 
20
その他のヨーロッパの事例 
• イタリアにおけるeラーニングによるMLA専門職 
向け研修プログラム 
• ヨーロッパ委員会(EC)の助成による“Digital 
Curator Vocational Education Europe” 
– http://www.digcur-education.org/ 
• これらにゲーミフィケーションの要素を導入 
(次のスライド) 
21
メタデータ・目録・タグの付与と 
ゲーミフィケーション 
• Metadata Games http://www.metadatagames.org/ 
– 米国ダートマス・カレッジのプロジェクト 
– 大英図書館もコンテンツ提供に協力 
22
理論枠組みとしての研究文献 
23
Borgman and Schement (1990) 
• 比較的早い段階で情報関連領域の融合に基 
づく研究・教育体制のモデルを示す 
– 米国UCLA、ラトガース大学の先行事例 
– ザダル大学での新部局設置に際し特に参照され 
る 
24
Zorich, Waibel and Erway (2008) 
• OCLCの報告書 
• 下図のような「連携連続体(接触→協力→協調 
→共同→収斂(融合))」モデルが、複数の発表 
者に参照される(田窪(2010)でも言及) 
25
Duff et al. (2013) 
• これも複数の発表者に参照される 
– 先行研究の整理が有用 
• インタビュー調査(カナダとニュージーランド) 
に基づき、MLAの専門職員にとって連携の動 
機となる要素を提示 
– 調査対象:カナダ建築センター、Taylor Family 
Digital Library(カルガリー大)、ニュージーランド国 
立博物館“Te Papa”、ニュージーランド国立図書館、 
ニュージーランド国立公文書館 
– 動機:利用者へのよりよいサービス、研究活動の 
支援、技術革新の採用、予算・運営面の効率性、 
「デジタルによる代替物」の理解、コレクションの包 
括的な把握 
26
書誌事項(1) 
• Borgman, Christine L. and Jorge R. Schement. “Information 
science and communication research,” Information Science: 
the Interdisciplinary Context. J. Michael Pemberton and Ann 
Prentice, eds. New York, Neal-Schuman, 1990, p. 42-59. 
• Zorich, Diane, Günter Waibel and Ricky Erway. Beyond the 
Silos of the LAMs: Collaboration Among Libraries, Archives 
and Museums. Dublin (Ohio), OCLC Programs and Research, 
2008, 59p. 
– http://www.oclc.org/research/publications/library/2008/2008- 
05.pdf 
– (関連)田窪直規「博物館、図書館、文書館の連携、いわ 
ゆるMLA連携について」『図書館・博物館・文書館の連 
携』日本図書館情報学会研究委員会編, 勉誠出版, 2010, 
p. 1-22, 特にp. 11-12. 
27
書誌事項(2) 
• Duff, Wendy M., et al. “From coexistence to 
convergence: studying partnerships and collaboration 
among libraries, archives and museums,” Information 
Research. Vol. 18, No. 3, 2013. 
– http://www.informationr.net/ir/18-3/paper585.html 
28
おわりに 
29
発表者なりのまとめ 
• 本会議のテーマ「技術を超えた専門職アイデ 
ンティティの融合」 
• 技術の発展とその活用(LODやクラウドソーシ 
ング)を踏まえつつ、MLAそれぞれの専門職、 
あるいはそれらを結びつけうる専門職の適格 
性(コンピテンシー)、技能、知識をいかに定 
めていくか 
• そこでの標準や教育・研修の役割 
30
ありがとうございました 
• 本発表は下記による成果の一部です。 
– 平成25・26年度科学研究費助成事業若手研究 
(B)「オープン・ガバメント時代の政府情報アクセス 
制度・政策と図書館・文書館等の役割」(課題番 
号25730191、研究代表者:古賀崇) 
31 
トリノ・マダマ宮殿=市立 
古典博物館→ 
(本会議のエクスカーショ 
ン会場)

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MLA連携の国際的最前線を探る:国際図書館連盟(IFLA)2014年サテライト会議(トリノ)をベースに(古賀崇)

  • 1. アート・ドキュメンテーション学会(JADS) 第7回秋季研究発表会 (2014年11月22日お茶の水女子大学) MLA連携の国際的最前線を探る: 国際図書館連盟(IFLA)2014年 サテライト会議(トリノ)をベースに 【ウェブ公開版】 Seeking the frontline of collaboration of museums, libraries and archives: Based on discussions at IFLA Satellite 2014 in Turin, Italy 天理大学(人間学部総合教育研究センター) 古賀崇 Takashi KOGA (Tenri University) Email: Web: http://researchmap.jp/T_Koga_Govinfo 1
  • 2. 本日の内容 • IFLA2014年大会およびトリノ・サテライト会議 について • 会議の内容について:5つのポイント – (1)組織面での連携 – (2) デジタル化と(メタ)データ – (3) 標準の役割 – (4) 教育・研修体制 – (5) 理論枠組みとしての研究文献 • まとめ 2
  • 3. IFLA2014年大会および トリノ・サテライト会議について 3 IFLA2014年大会会場:リヨン・コ ンベンションセンター トリノ・サテライト会議会場:トリノ現代美術 館(GAM)
  • 4. IFLA2014年大会(フランス・リヨン) http://conference.ifla.org/past-wlic/2014/ifla80.html • 8月16日(土)~22日(金)開催 – 初日は事務会合のみ、最終日は図書館見学(古賀は パリ郊外の国立公文書館などへ) • 館種やサービス内容ごとの分科会が中心 • 今後の大会予定 – 2015年8月:南アフリカ・ケープタウン – 2016年8月:米国コロンバス(オハイオ州) • 古賀は「政府情報」を中心に報告済・予定 – IFLAリヨン大会報告セミナー(10月4日) • http://www.slideshare.net/takashikoga5439/ifla2014 – 『図書館雑誌』2014年12月号 4
  • 5. IFLAサテライト会議 • 分科会ごと、あるいはテーマごとに、専門的な内 容について発表・討議 • 2014年は大会前後に22の会議を開催 • トリノでの会議 – 「文化遺産機関(図書館、文書館、博物館)における、 技術を超えた専門職アイデンティティの融合に関す る理論と研究」 – 8月13日(水)・14日(木)、トリノ現代美術館(GAM)に て開催 – 主催:IFLA図書館理論・研究分科会(Library Theory and Research Section: LTR)ほか – 参加は70名程度か • アジア圏からの出席は長塚隆教授(鶴見大)と古賀のみ 5
  • 6. トリノ・サテライト会議の主なセッション構成 (1日目) • 招待基調講演:Lynne M. Rudasill氏(IFLA専門委 員会委員長、イリノイ大学アーバナ=シャンペー ン校図書館) • セッション1:課題と機会 – 発表3件:イタリアの事例など • セッション2:理論的基盤と教育面での融合 – 発表3件:クロアチアの大学での新部局、イタリアでの e-ラーニングの事例など • セッション3:デジタル技術とアクセス – 発表3件:イタリアでの専門職の適格性(コンピテン シー)、技能、知識にかかわる標準、オープン/ビッグ データの事例など 6
  • 7. トリノ・サテライト会議の主なセッション構成 (2日目) • 全体会:N. E. Gwinn氏(米国スミソニアン協会 図書館) • ポスター紹介(8件) • ラウンドテーブル:アイデンティティと融合のた めの研修・教育 7
  • 9. 会議の内容について • 古賀の視点で、以下5つに分けて紹介 – (1) 組織面での連携 – (2) デジタル化と(メタ)データ – (3) 標準の役割 – (4) 教育・研修体制 – (5) 理論枠組みとしての研究文献 9
  • 11. LAMMS(Libraries, Archives, Museums, Monuments & Sites) http://www.ifla.org/lamms • IFLA、国際アーカイブズ評議会(ICA)、国際博物 館会議(ICOM)、国際記念物遺跡会議 (ICOMOS)、視聴覚保存機関連絡協議会 (CCAAA)の連携団体 • 会議への参加は招待制 • 最近の成果:「領域横断的デジタル化活動の原 則に関する声明」 – http://www.ifla.org/publications/statement-of-principles- on-global-cross-sectoral-digitisation-initiatives? og=1916 11
  • 12. ヨーロッパでの団体等 • イタリア:MAB(Musei Archivi Biblioteche) – イタリアでのMLAの連携団体 • ICOM Italia、ANAI (Associazione Nazionale Archivistica Italiana)、AIB (Associazione Italiana Biblioteche) – 地域ごとの支部あり – http://www.mab-italia.org/ • ドイツ:BAM(Bibliotheken, Archiven und Museen) – MLA横断ポータル – http://www.bam-portal.de/ 12
  • 14. LODLAM (Linked Open Data for Libraries, Archives and Museums) http://lodlam.net/ • 2011年米国で活動開始 • 隔年で国際会議を開く – 2013年会議で、Linked Open Dataの活用にかかわる コンテストを実施 • 参加者には動画でのプレゼンテーションを求める • 最優秀賞:Pundit(ユーザによるメタデータ付与システム) http://summit2013.lodlam.net/2013/04/03/pundit/ • 優秀賞:LinkedJazz(ジャズ関係者のデータをつなげる LOD)https://linkedjazz.org/ • 優秀賞:Mis Muneos(美術館と所蔵品のLOD) http://mismuseos.net/ 14
  • 15. Smithsonian Digital Volunteers: Transcription Center • クラウドソーシングによる、デジタルアーカイブ 上のメタデータの整備やテキスト翻刻作業 – ボランティアの参加を促す • 専用サイトは本年8月12日に公開したばかり – https://transcription.si.edu/ • 日本でも「カレントアウェアネス・ポータル」で 紹介済 – http://current.ndl.go.jp/node/26790 15
  • 17. イタリアの国家標準(UNI) • 専門職の適格性(コンピテンシー)、技能、知 識にかかわる標準:以下2つは2014年に公布 – 図書館司書UNI 11535:2014 – アーキビストUNI 11536:2014 • 背景としてのEuropean Qualification Framework (EQF) for Lifelong Learning (2008) – 生涯学習および職業訓練の観点から、欧州域内 の資格に関する共通枠組みを示す – EU加盟国に、EQFに基づく資格制度の整備を促す – 「KSC(知識、技能、コンピテンシー)モデル」を提示 17
  • 18. G. Michetti氏(ローマ・ラ・サピエンツァ 大学)によるUNIの分析 • MLAの3領域の専門職が共通して持つべき機 能: (1) 資料の管理(2) 資料の記述 (3) 資料の保存(4) 利用者へのサービス (5) 情報システムとアプリケーションの設計・ 選定 (6) アウトリーチ(7) 研修・教育(8) 研究 (9) MLA機関の管理・運営 18
  • 20. クロアチア・ザダル大学 • Department of Information Sciences(複数形に 注意)という部局を2011年に新設 – http://ozk.unizd.hr/?lang=en – Department of Library and Information Science (2003年設立)を大幅に改組 – MLAをまたがる適格性(コンピテンシー)習得を意 識した学部・大学院課程を設置 • 「文化遺産のデジタル化」含め – 図書館、文書館、電子出版の3つの「トラック」を設 定 • 博物館については教員不足のため未設定 – Ann Gilliland教授(UCLA)らを客員教授として招聘 20
  • 21. その他のヨーロッパの事例 • イタリアにおけるeラーニングによるMLA専門職 向け研修プログラム • ヨーロッパ委員会(EC)の助成による“Digital Curator Vocational Education Europe” – http://www.digcur-education.org/ • これらにゲーミフィケーションの要素を導入 (次のスライド) 21
  • 22. メタデータ・目録・タグの付与と ゲーミフィケーション • Metadata Games http://www.metadatagames.org/ – 米国ダートマス・カレッジのプロジェクト – 大英図書館もコンテンツ提供に協力 22
  • 24. Borgman and Schement (1990) • 比較的早い段階で情報関連領域の融合に基 づく研究・教育体制のモデルを示す – 米国UCLA、ラトガース大学の先行事例 – ザダル大学での新部局設置に際し特に参照され る 24
  • 25. Zorich, Waibel and Erway (2008) • OCLCの報告書 • 下図のような「連携連続体(接触→協力→協調 →共同→収斂(融合))」モデルが、複数の発表 者に参照される(田窪(2010)でも言及) 25
  • 26. Duff et al. (2013) • これも複数の発表者に参照される – 先行研究の整理が有用 • インタビュー調査(カナダとニュージーランド) に基づき、MLAの専門職員にとって連携の動 機となる要素を提示 – 調査対象:カナダ建築センター、Taylor Family Digital Library(カルガリー大)、ニュージーランド国 立博物館“Te Papa”、ニュージーランド国立図書館、 ニュージーランド国立公文書館 – 動機:利用者へのよりよいサービス、研究活動の 支援、技術革新の採用、予算・運営面の効率性、 「デジタルによる代替物」の理解、コレクションの包 括的な把握 26
  • 27. 書誌事項(1) • Borgman, Christine L. and Jorge R. Schement. “Information science and communication research,” Information Science: the Interdisciplinary Context. J. Michael Pemberton and Ann Prentice, eds. New York, Neal-Schuman, 1990, p. 42-59. • Zorich, Diane, Günter Waibel and Ricky Erway. Beyond the Silos of the LAMs: Collaboration Among Libraries, Archives and Museums. Dublin (Ohio), OCLC Programs and Research, 2008, 59p. – http://www.oclc.org/research/publications/library/2008/2008- 05.pdf – (関連)田窪直規「博物館、図書館、文書館の連携、いわ ゆるMLA連携について」『図書館・博物館・文書館の連 携』日本図書館情報学会研究委員会編, 勉誠出版, 2010, p. 1-22, 特にp. 11-12. 27
  • 28. 書誌事項(2) • Duff, Wendy M., et al. “From coexistence to convergence: studying partnerships and collaboration among libraries, archives and museums,” Information Research. Vol. 18, No. 3, 2013. – http://www.informationr.net/ir/18-3/paper585.html 28
  • 30. 発表者なりのまとめ • 本会議のテーマ「技術を超えた専門職アイデ ンティティの融合」 • 技術の発展とその活用(LODやクラウドソーシ ング)を踏まえつつ、MLAそれぞれの専門職、 あるいはそれらを結びつけうる専門職の適格 性(コンピテンシー)、技能、知識をいかに定 めていくか • そこでの標準や教育・研修の役割 30
  • 31. ありがとうございました • 本発表は下記による成果の一部です。 – 平成25・26年度科学研究費助成事業若手研究 (B)「オープン・ガバメント時代の政府情報アクセス 制度・政策と図書館・文書館等の役割」(課題番 号25730191、研究代表者:古賀崇) 31 トリノ・マダマ宮殿=市立 古典博物館→ (本会議のエクスカーショ ン会場)