あなたの選択は間違っていませんか?
- 1. Copyright © 2008 Y.Karasawa
あなたの選択は間違っていませんか?
~これからの情報通信基盤~
データメディア株式会社 代表
経営労働管理士
唐澤 豊
皆様、データメディアの唐澤でございます。
私は情報通信業界の外資系企業を中心に約38年仕事をして参りました。
そのうちの半分以上は技術者として、あるいは技術担当として働きました。
そうした経験を基に、これからの情報通信基盤はどうあるべきか?
といったことについて、今日はお話したいと思います。
1
- 2. 激動の21世紀
§ 米国中心の時代から亜細亜中心の時代へ
§ 日本企業もその内部組織も激変する
• 欧米に加え、亜細亜企業との吸収・合併
• 選択と集中による組織内の統廃合
Copyright © 2008 Y.Karasawa
戦争と経済競争に明け暮れた20世紀は先進国と発展途上国の格差が拡がった
時代でした。
では21世紀はどうなるのでしょうか?
あらゆる面で米国の覇権が進み、世界標準化イコール米国標準化であり、
また自由経済化を推進した結果、BRICSが高度成長期を迎え、21世紀の初頭
で既に経済の中心はアジアに移行することが見えて来ました。
しかし、アジア諸国は欧米諸国とは異なる東洋文化が根幹にあるので、
米国標準がそのまますんなりと全面的に導入されるとは思えません。
アジア諸国は自国の文化や商習慣に合わせながら取り入れて成長して
行くと思われます。30億人のアジア圏は世界人口の半分ですから、
どの企業もその要望を無視することはできないでしょう。
しかし、企業の合併・吸収は新旧入り混じって活発になりつつあります。
日本企業も生き残りのためには先手を打って行かなければならないでしょうから、
内部の統廃合だけでなく、海外企業との合併・吸収もますます活発になると思
われます。
2
- 3. 歴史の検証
§ 激震にも耐えて来た五重塔の柔構造が現代の高層建築
激震にも耐えて来た五重塔の柔構造
柔構造が現代の高層建築
に生かされている
§ 世界市場で一番になるには利用者の利便性のために、
互換性がある構造(プロトコル・仕様・API等)で事実上標
互換性がある構造(プロトコル・仕様・API等)で事実上標
がある構造(プロトコル・仕様・API
準となること
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さて、本題に入る前に、ちょっと歴史を振り返ってみましょう。
日本の伝統的な建築様式である五重塔の建築構造は度重なる地震にも耐えて
来たわけですが、
それは強固な構造ではなく、地震に揺れる柔らかい構造であったからで、
その構造を取り入れた結果、日本でも高層ビルが建てられるようになったわけで
す。
これは長期存続には基本構造が重要である、ということを物語っています。
また、世界市場で一番になるためには、利用者の利便性のために、
互換性のある製品仕様で事実上の標準となることだということは、
皆さんもよくご存知だと思います。
すなわち、仕様・プロトコル・APIといったもので定義される構造が重要だと
いうことになります。
3
- 4. 上位互換性で勝ったインテル
§ モトローラ68000はインテル8086より技術的に優れていた
モトローラ68000はインテル8086
68000はインテル8086より技術的に優れていた
§ 上位互換性とマーケティングでインテルの勝利
上位互換性とマーケティングでインテルの勝利
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具体例を挙げますと、CPUの世界標準を争ったインテルとモトローラですが、
技術的にはモトローラの68000の方が優れていたにもかかわらず、
モトローラは古い製品との互換性を捨ててしまいました。
それに対してインテルは互換性を引きずったために、性能は劣ったけれど、
「クラッシュ、即ち、打倒モトローラ」というスローガンの下に、
マーケティングが戦略を練り、全社一丸となって戦った結果
CPUで大きなシェアを取ったわけです。
4
- 5. ビル・ゲイツの先見性
§ IBMがPCのOSを外部調達することを知り、他社のOSを
IBMがPCのOSを外部調達することを知り、他社のOSを
を外部調達することを知り、他社のOS
買い取り提案したマイクロソフトのビル・ゲイツはアプリケ
ーションよりもOSの重要性を察知していた?
ーションよりもOSの重要性を察知していた?
OS
§ OSこそ上位互換性が重要
OSこそ上位互換性が重要
• OS開発に膨大な時間を要する理由のひとつは既存の主要アプ
OS開発に膨大な時間を要する理由のひとつは既存の主要アプ
リケーションとの互換性検証
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OSの世界では、ご存じのように、マイクロソフトのビル・ゲイツがIBMに
他社から調達したOSを提案して採用されたことで、
MS-DOSからWindowsの時代を築きました。
アップルのスティーブ・ジョブズはマックを売る時に、これがパソコンですと売っ
たのではなく、
これはビジカルクという便利な表計算ができる箱です、とアプリケーションを前面
に出して売った
と言われていますが、当時はそれがマイクロソフトと明暗を分ける結果になった
わけで、
ビル・ゲイツはOSが重要で、また互換性が重要だということを察知していたのか
と思います。
話はちょっと横道に逸れますが、マイクロソフトがOSの開発になぜあんなに長い
時間が掛かるのだろう?
と不思議に思われている方もいらっしゃるのではないかと思います。
私も昔インテルでオーバードライブというCPUの性能を2倍にする製品を
担当していたことがありますが、主要なアプリケーションが間違いなく動くことを
試験して保証しないと売れないので、膨大な時間と労力が必要なんです。
当然、人手でやるのではなく、自動的に試験するシステムを開発しましたが、
それも大変なので、結構膨大な作業があるんです。
5
- 6. ウィンテルはブラックホール
§ CPUは世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
CPUは世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
§ OSも世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
OSも世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
§ 即ち、ハードとソフトのブラックホールがウィンテル!
• しかし、ネット時代になってAPIは、ミドルウェアの出現により更に
しかし、ネット時代になってAPIは、ミドルウェアの出現により更に
API
上位に移動しているため、マイクロソフトの優位性は不透明にな
りつつある
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さて、そうした大変なことはありますが、CPUもOSもブラックホールのようなもので、
世代が進むと周辺機能を取り込んで行くので、中心から離れているから大丈夫
と思ってビジネスをしていても、2~3世代後には飲み込まれてしまう可能性が
大きいわけです。
そういうことで、ウィンテルは優位性を保ち続けているわけです。
しかし、インターネットの時代になって、アプリケーションがOSに依存するのでは
なく、
複数OSで使えるミドルウェアの上で動くようになっていますし、
LinuxのようなオープンOSが出て来て、Windowsの重要性は低下していますか
ら、
マイクロソフトの将来は必ずしも安泰ではなくなって来ていることは
皆さんもご存知の通りです。
6
- 7. 情報通信基盤はどうあるべきか?
§ 情報通信基盤を選択する場合に最も重要なことは?
• 変化に迅速な対応ができる内部構造の柔軟性
変化に迅速な対応ができる内部構造の柔軟性
• 投資が生きる上位互換性
投資が生きる上位互換性
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さて、それではこれからの情報通信基盤はどうあるべきでしょうか?
情報通信基盤を選択するに当って、最も重要なことは、
先程、歴史を振り返ってみたように、
これからの変化に柔軟に対応できる内部構造になっていること、
そして今までの投資やこれからの投資が無駄にならないように
上位互換性があることですね。
7
- 8. 今後のハードウェア選択
§ インテルCPUであれば複数OSが使えて安心
インテルCPUであれば複数OS
CPUであれば複数OSが使えて安心
• Windows
• Linux
• Solaris
• HP-
HP-UX
• そしてMac-OSも
そしてMac-OSも
Mac
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では、これからハードウェアを選ぶ場合には、何を選べばいいでしょうか?
サーバーもクライアントも基本的にはインテルあるいはその互換性のあるCPUを
使ったものであればWindows、Linux、Solaris、サーバーだけですが、HP-UX、
それからMac-OSも使えますから安心ですね。
更には、これらのOSをサポートするハードウェアであれば
他のCPUでも良いかも知れませんが、将来的に供給が保証されるか?
という意味では少し不安があると思います。
8
- 9. 今後のソフトウェア(OS)選択
§ オープン化の中でインテルCPUで動くOSならまあ安心?
オープン化の中でインテルCPUで動くOS
CPUで動くOSならまあ安心?
• Windows
• Linux
• Solaris
• HP-
HP-UX
• Mac OS
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それではソフトウェアについてはどうでしょうか?
オープンなLinuxが勢力を拡大していますが、
まあ今のところインテルCPUで動くOSであれば、安心だと思います。
9
- 10. これからの情報処理基盤
§ 変化に迅速な対応ができる柔軟な情報処理基盤を今か
ら構築
• 今後の追加・拡張の際にすぐに対応可能に
• 既存投資(プログラム)を再利用
• されどコストは最小限で
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そして、これからの情報技術基盤、すなわち情報処理系のプラットフォームは
あるSI企業さんが提唱されているモダナイゼーションというコンセプトのように、
変化に柔軟に対応できるものを今から構築しておく必要があります。
企業内の統廃合や合併・吸収などの変化により機能や処理能力の追加や拡張
にすぐに対応するためには、今からそういう構造にしておけばいいわけです。
また今までの投資やこれからの投資したソフトウェアを再利用できるようにしてお
くこともコストと時間の削減に大いに貢献するでしょう。
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- 11. 今後の選択肢
1.ハイブリッド・プログラミング
§ 構造化プログラミング+既存モジュール
2.構造化プログラミング
3.オブジェクト志向プログラミング
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そうした情報処理系のシステム構築には
既存のモジュールで使えるものは使い、それらを構造化プログラミング
で統合する言ってみればハイブリッド・プログラミングと、
全てを構造化プログラミングで再構築する方法、
そして更に進んだオブジェクト志向プログラミングで構築する方法
があるかと思われます。
この辺りはSI企業さんの方が専門なので、私は次の課題に移ります。
11
- 12. 今後の通信基盤は?
§ 音声もIP化
音声もIP
IP化
• SIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)
SIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)が国際標準
セッション・イニシエーション・プロトコル
− SIPの方言も多い
SIPの方言も多い
• 通信基盤の業者間の互換性は無い
− 自社製品でも上位互換性が無い場合もある
§ 次世代通信網では互換性が更に重要度を増す
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さて、今後の情報通信基盤のもうひとつの要素である通信基盤はどうでしょうか?
音声もIPネットワークに乗り、いわゆるVoIPへと転換され始めています。
その通信制御プロトコルとしてはSIPが国際標準となったと言っていいでしょう。
しかし、方言も多く、業者間の互換性が無い状況でもありますし、
下手をすれば同じ会社の製品でも上位互換性が無い場合もあります。
通信網は次世代通信網いわゆるNGNへの移行が始まろうとしています。
そうなると、現在の通信網からNGNへの互換性も重要になると思います。
12
- 13. 次世代通信網は何が違うのか?
§ 垂直統合型から水平分業型へ
§ 計算機系と同じ事業形態になる
• 互換性が無ければ水平分業は不可能
アプリ アプリ アプリ アプリ アプリケーション層
制御 制御 制御 制御 コントロール層(IMS)
コントロール層
伝送 伝送 伝送 伝送 トランスポート層(IP)
トランスポート層
アクセス アクセス アクセス アクセス アクセス層
電話網 IP網 携帯網 無線網 次世代ネットワーク
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NGNは今利用している通信網と何が違うのでしょうか?
NTTさんがサービスを始めたNGNのアプリケーションを見ると、
今と余り変わり映えがしないという意見も多く聞かれます。
サービスやアプリケーションだけを見るとそうなんですが、
実は大きな違いは、今まで通信事業者から垂直統合型のサービス
が提供されていたものが、コンピューターの世界のように
水平分業に変わることを前提にした仕様になっているのです。
13
- 14. 次世代通信網への対応は?
§ 同じ通信機器事業者の製品でも上位互換性が保証され
るかわからない
§ 保証されても構造が異なる可能性は大
§ しかし、利用者側としては互換性が無いと困る
• 地上波アナログTVから地上波デジタルTVへの変換のような過
地上波アナログTVから地上波デジタルTVへの変換のような過
TVから地上波デジタルTV
大投資が許されるのか?
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そうなると、NGNへの対応はどうなるのでしょうか?
NTTさんも水平分業にはなかなか移行させたくない、
という思惑もあるとも言われており、
通信機器事業者も水平分業になって競争が激化するのは避けたいでしょうから、
なるべく現状維持をしようとする可能性もあります。
そうなると、上位互換性が保証されるかどうかはわかりませんし、
例え保証されても、内部構造は大きく異なる可能性もあります。
なぜなら、従来の製品はNGNの仕様を想定して開発されたわけではないからで
す。
しかし、利用者側としては、互換性が無いと、
地上波アナログTVから地上波デジタルTVへの変換のように、
全部新しくする必要があるので、そんな投資は避けたい、
ということになるでしょう。
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- 15. 今後の通信基盤の選択基準
1. 柔軟な対応が可能な構造であること
2. 上位互換性の実績があること
3. 次世代通信網への対応も可能であること
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では、今後の通信基盤の選択に当ってはどういう基準で考えればいいでしょう
か?
変化にも柔軟に対応できる構造であること。
上位互換性を保障しますと言うだけでなく、その実績があること。
今から投資するわけですから、当然NGNへの対応もできること。
これらが重要な基準になろうかと思われます。
15
- 16. 選択肢はあるのか?
§ 例えばデータメディアIRISA(イリーザ)ソフトウェアは;
例えばデータメディアIRISA
IRISA(
• 開発から19年間変わらない構造とコア・モジュール
開発から19年間変わらない構造とコア・モジュール
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• TCP/IPという標準の上の分散型構造
TCP/IPという標準の上の分散型構造
− 5つのOS上にも分散可能
つのOS
OS上にも分散可能
• 次世代通信網のIMS構造を先取り
次世代通信網のIMS構造を先取り
IMS
• オブジェクト志向のクロスメディア・アプリケーション開発ツール
Copyright © 2008 Y.Karasawa
でも、そんな製品はあるのか?ということになります。
ちょっと宣伝めいてしまいますが、例えば弊社のIRISA(イリーザ)ソフトウェアは
1989年の開発以来、19年間、コアも同じで構造もほぼ同じです。
TCP/IPの上に分散型構造のバスを定義してモジュール化されていますので、
Windows、Linux、Solaris、HP-UX、AIXの5つのOS上に
これらのモジュールを分散させることもできます。
そしてVoIP対応の時に、NGNのAPIであるIMS構造を意識して
既に先取りした構造になっています。
更に、オブジェクト志向のマルチメディアが混在するアプリケーションを
開発できるツールも提供しております。
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- 17. Copyright © 1998 - 2008 Datamedia
IRISA(イリーザ)ソフトウェアはクロスメディア構造
JTAPI
JTAPI
エージェント / 内線電話 PBX
PBX ACD
ACD
MSS
MSS
TAPI
TAPI
IVR
IVR
PSTN or RTP II アプリケーション
アプリケーション
IMI
IMI S
ボード
ボード S
D
D アプリケーション
アプリケーション
メディア・サーバー N
N
R アプリケーション DRI
DRI
パケット・スイッチ・ネットワーク R アプリケーション
既存
X25 アプリケーション DRI
DRI 情報
X25 アプリケーション システム
PM
PM X
X
2 アプリケーション DRI
DRI
2 アプリケーション
5
5
コア
コア アプリケーション
アプリケーション
インターネット
CGI/NSAPI/ R
R
CGI/NSAPI/
アプリケーション・サーバー
ISAPI/Servlet
ISAPI/Servlet
ISAPI/Servlet
ISAPI/Servlet
アプリケーション
アプリケーション
PSTN アプリケーション
アプリケーション
FAX
FAX
アプリケーション
アプリケーション
コミュニケーション・サーバー
Copyright © 2008 Y.Karasawa
これはIRISA(イリーザ)ソフトウェアの内部構造です。
プレゼンテーション・マネージャーと呼ばれるコアを中心に、
メディアに依存しないアプリケーションサーバー側は既存情報システムと
DRIというモジュールを通してインターフェースされ、
コミュニケーションサーバーは各種通信プロトコルに対応した通信機能を提供し
ます。
だから、それぞれのアプリケーションは、通信プロトコルを意識しないでもいいわ
けですし、
プロトコルが例えばISDNからSIPに変わっても、ほぼそのまま使えることになりま
す。
そしてメディアサーバーはSIP音声、音声認識、音声合成、メール、チャットなど
の
ストリーム処理をする構造になっています。
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- 18. Copyright © 1998 - 2008 Datamedia
XGCクロスメディア開発ツール
Copyright © 2008 Y.Karasawa
これは開発ツールの画面の例ですが、250種類くらいのオブジェクトが用意され
ているので、
プログラムをほとんど書かなくても、アプリケーションが開発できて、
Cの中間言語を吐き出してくれます。
それをそれぞれのOS上でコンパイルすれば、どのOSにも自由に移行できるわ
けです。
その時に、特別な費用も発生しません。
アプリケーションは今のようなスピードの時代には、どんどん変更が必要になりま
すが、
従来ですと、SI企業さんやメーカーさんに変更依頼を出して、
高い費用と長い時間が必要であったのです。
この開発ツールを使えば、ご自分でその場で変更することができるようになりま
すので、
長期的に考えますと、開発ツールを買って頂く方がトータルのコストは安くなると
思います。
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- 19. Copyright © 1998 - 2008 Datamedia
IRISA(イリーザ)製品の位置づけ
お客様 企業システム 企業
支社・支店
既存業務用システム,
既存業務用システム, コンタクトセンター
家 CRM, ERP,…
ERP,…
ビジネス
イリーザ)
イリーザ
IRISA(イリーザ
アプリケーション
インタラクション
管理 本社
会社
データ
アクセス
移動中 サービス,
J2EE, Web サービス,
CORBA, RDBMs, OLTP, EAI
RDBMs,
• 企業とお客様との間のインタラクションに焦点を当てる 家
• データ処理系とは各種標準コネクターで統合する
Copyright © 2008 Y.Karasawa
弊社のIRISA(イリーザ)製品は企業とお客様との間の人と人とのやり取りに焦点
を当てておりまして、既存の業務用システムやデータベースといった情報処理
系とは各種の標準接続方式で統合できるようにコネクターを用意してソースコー
ドで提供するようにしておりますから、それを少しカスタマイズして頂ければ、接
続は比較的短期間に簡単にできることになります。
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- 20. 新たな選択肢
§ 高度情報通信技術者の採用・人事管理から開放
§ 設備投資・固定資産償却・場所から開放
§ 導入まので待ち時間から開放
§ 複雑な運用・保守から開放
§ 負荷変動から開放
§ それは;
• SaaS/ウェブサービス
SaaS/ウェブサービス
§ 合併・吸収や統廃合にも柔軟にかつ迅速に対応可能
Copyright © 2008 Y.Karasawa
そして、通信基盤の新たな選択肢として登場して来たのが
SaaSあるいはウェブサービスと言う形のサービス提供です。
マルチメディアを活用した通信基盤になると、
技術的にはかなり複雑になり、設計・開発・運用・保守などは
情報通信技術全般をよく理解している専門家でないと、
なかなか難しくなっています。
そうすると、そうした技術者を確保することも困難ですし、
待遇面でも自社の基準に合わないといったことも出てきます。
また、システムを自社の固定資産として持ったとしても
直ぐに陳腐化することも十分予想されます。
そうであれば、自社で設備投資をして償却するよりもサービスを利用し、
経費として支払う方が企業経営上も有利になります。
そして、サービスですから、導入までの時間も短く、
負荷変動に対しても、月単位の契約にしておけば柔軟に対応できます。
こういったメリットから、これからは通信基盤もサービスを利用する方向に
向って行くだろうと予想されます。
20
そうすれば 合併 吸収でシステム統合に3年も4年もかかるとい たこともなく
- 21. まとめ
§ 激動の時代に情報通信基盤の選択で最も重要なことは;
• 変化に柔軟に対応できる内部構造
• 投資が生きる上位互換性
§ 情報処理系の対応目処は立っている
• 変化に柔軟に対応できる情報技術基盤を今から構築
§ 通信系は課題が多いので、何を選択するかが重要
• 柔軟な対応が可能な構造であること
• 上位互換性の実績があること
• 次世代通信網への対応も可能であること
• 選択肢はある
Copyright © 2008 Y.Karasawa
それでは、最後に今日の話をまとめますと、
合併吸収や組織の統廃合など激動の時代に情報通信基盤の選択で最も重要
なことは、
変化に柔軟に対応できる内部構造であること、
投資が生きる上位互換性があることでした。
データ処理系の対応についてはSI企業さんから各種の提案がされておりますの
で、目処は立っていると考えられますが、通信系は課題が多く、これから何を選
択するかが重要です。
これからの変化に柔軟に対応できる構造であること、
上位互換性があると言うだけでなく、その実績があること、
次世代通信網への対応も可能であること、などでしょう。
そして、そういった製品としては弊社のIRISA(イリーザ)製品などが既にあるとい
うことです。
21
- 22. IRISA(イリーザ)製品の詳細は下記で;
(
:
URL:http://www.irisa.com/jp/
ご清聴、ありがとうございました!
Copyright © 2008 Y.Karasawa
以上、簡単ではございますが、これからの情報通信基盤はどうあるべきか?
ということについて、私の意見を申し上げました。
ご清聴ありがとうございました。
22
- 23. Copyright © 2008 Y.Karasawa
あなたの選択は間違っていませんか?
~これからの情報通信基盤~
データメディア株式会社 代表
経営労働管理士
唐澤 豊
皆様、データメディアの唐澤でございます。
私は情報通信業界の外資系企業を中心に約38年仕事をして参りました。
そのうちの半分以上は技術者として、あるいは技術担当として働きました。
そうした経験を基に、これからの情報通信基盤はどうあるべきか?
といったことについて、今日はお話したいと思います。
1
- 24. 激動の21世紀
§ 米国中心の時代から亜細亜中心の時代へ
§ 日本企業もその内部組織も激変する
• 欧米に加え、亜細亜企業との吸収・合併
• 選択と集中による組織内の統廃合
Copyright © 2008 Y.Karasawa
戦争と経済競争に明け暮れた20世紀は先進国と発展途上国の格差が拡がった
時代でした。
では21世紀はどうなるのでしょうか?
あらゆる面で米国の覇権が進み、世界標準化イコール米国標準化であり、
また自由経済化を推進した結果、BRICSが高度成長期を迎え、21世紀の初頭
で既に経済の中心はアジアに移行することが見えて来ました。
しかし、アジア諸国は欧米諸国とは異なる東洋文化が根幹にあるので、
米国標準がそのまますんなりと全面的に導入されるとは思えません。
アジア諸国は自国の文化や商習慣に合わせながら取り入れて成長して
行くと思われます。30億人のアジア圏は世界人口の半分ですから、
どの企業もその要望を無視することはできないでしょう。
しかし、企業の合併・吸収は新旧入り混じって活発になりつつあります。
日本企業も生き残りのためには先手を打って行かなければならないでしょうから、
内部の統廃合だけでなく、海外企業との合併・吸収もますます活発になると思
われます。
2
- 25. 歴史の検証
§ 激震にも耐えて来た五重塔の柔構造が現代の高層建築
激震にも耐えて来た五重塔の柔構造
柔構造が現代の高層建築
に生かされている
§ 世界市場で一番になるには利用者の利便性のために、
互換性がある構造(プロトコル・仕様・API等)で事実上標
互換性がある構造(プロトコル・仕様・API等)で事実上標
がある構造(プロトコル・仕様・API
準となること
Copyright © 2008 Y.Karasawa
さて、本題に入る前に、ちょっと歴史を振り返ってみましょう。
日本の伝統的な建築様式である五重塔の建築構造は度重なる地震にも耐えて
来たわけですが、
それは強固な構造ではなく、地震に揺れる柔らかい構造であったからで、
その構造を取り入れた結果、日本でも高層ビルが建てられるようになったわけで
す。
これは長期存続には基本構造が重要である、ということを物語っています。
また、世界市場で一番になるためには、利用者の利便性のために、
互換性のある製品仕様で事実上の標準となることだということは、
皆さんもよくご存知だと思います。
すなわち、仕様・プロトコル・APIといったもので定義される構造が重要だと
いうことになります。
3
- 26. 上位互換性で勝ったインテル
§ モトローラ68000はインテル8086より技術的に優れていた
モトローラ68000はインテル8086
68000はインテル8086より技術的に優れていた
§ 上位互換性とマーケティングでインテルの勝利
上位互換性とマーケティングでインテルの勝利
Copyright © 2008 Y.Karasawa
具体例を挙げますと、CPUの世界標準を争ったインテルとモトローラですが、
技術的にはモトローラの68000の方が優れていたにもかかわらず、
モトローラは古い製品との互換性を捨ててしまいました。
それに対してインテルは互換性を引きずったために、性能は劣ったけれど、
「クラッシュ、即ち、打倒モトローラ」というスローガンの下に、
マーケティングが戦略を練り、全社一丸となって戦った結果
CPUで大きなシェアを取ったわけです。
4
- 27. ビル・ゲイツの先見性
§ IBMがPCのOSを外部調達することを知り、他社のOSを
IBMがPCのOSを外部調達することを知り、他社のOSを
を外部調達することを知り、他社のOS
買い取り提案したマイクロソフトのビル・ゲイツはアプリケ
ーションよりもOSの重要性を察知していた?
ーションよりもOSの重要性を察知していた?
OS
§ OSこそ上位互換性が重要
OSこそ上位互換性が重要
• OS開発に膨大な時間を要する理由のひとつは既存の主要アプ
OS開発に膨大な時間を要する理由のひとつは既存の主要アプ
リケーションとの互換性検証
Copyright © 2008 Y.Karasawa
OSの世界では、ご存じのように、マイクロソフトのビル・ゲイツがIBMに
他社から調達したOSを提案して採用されたことで、
MS-DOSからWindowsの時代を築きました。
アップルのスティーブ・ジョブズはマックを売る時に、これがパソコンですと売っ
たのではなく、
これはビジカルクという便利な表計算ができる箱です、とアプリケーションを前面
に出して売った
と言われていますが、当時はそれがマイクロソフトと明暗を分ける結果になった
わけで、
ビル・ゲイツはOSが重要で、また互換性が重要だということを察知していたのか
と思います。
話はちょっと横道に逸れますが、マイクロソフトがOSの開発になぜあんなに長い
時間が掛かるのだろう?
と不思議に思われている方もいらっしゃるのではないかと思います。
私も昔インテルでオーバードライブというCPUの性能を2倍にする製品を
担当していたことがありますが、主要なアプリケーションが間違いなく動くことを
試験して保証しないと売れないので、膨大な時間と労力が必要なんです。
当然、人手でやるのではなく、自動的に試験するシステムを開発しましたが、
それも大変なので、結構膨大な作業があるんです。
5
- 28. ウィンテルはブラックホール
§ CPUは世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
CPUは世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
§ OSも世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
OSも世代が進むと周辺機能を取り込んで統合する
§ 即ち、ハードとソフトのブラックホールがウィンテル!
• しかし、ネット時代になってAPIは、ミドルウェアの出現により更に
しかし、ネット時代になってAPIは、ミドルウェアの出現により更に
API
上位に移動しているため、マイクロソフトの優位性は不透明にな
りつつある
Copyright © 2008 Y.Karasawa
さて、そうした大変なことはありますが、CPUもOSもブラックホールのようなもので、
世代が進むと周辺機能を取り込んで行くので、中心から離れているから大丈夫
と思ってビジネスをしていても、2~3世代後には飲み込まれてしまう可能性が
大きいわけです。
そういうことで、ウィンテルは優位性を保ち続けているわけです。
しかし、インターネットの時代になって、アプリケーションがOSに依存するのでは
なく、
複数OSで使えるミドルウェアの上で動くようになっていますし、
LinuxのようなオープンOSが出て来て、Windowsの重要性は低下していますか
ら、
マイクロソフトの将来は必ずしも安泰ではなくなって来ていることは
皆さんもご存知の通りです。
6
- 29. 情報通信基盤はどうあるべきか?
§ 情報通信基盤を選択する場合に最も重要なことは?
• 変化に迅速な対応ができる内部構造の柔軟性
変化に迅速な対応ができる内部構造の柔軟性
• 投資が生きる上位互換性
投資が生きる上位互換性
Copyright © 2008 Y.Karasawa
さて、それではこれからの情報通信基盤はどうあるべきでしょうか?
情報通信基盤を選択するに当って、最も重要なことは、
先程、歴史を振り返ってみたように、
これからの変化に柔軟に対応できる内部構造になっていること、
そして今までの投資やこれからの投資が無駄にならないように
上位互換性があることですね。
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- 30. 今後のハードウェア選択
§ インテルCPUであれば複数OSが使えて安心
インテルCPUであれば複数OS
CPUであれば複数OSが使えて安心
• Windows
• Linux
• Solaris
• HP-
HP-UX
• そしてMac-OSも
そしてMac-OSも
Mac
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では、これからハードウェアを選ぶ場合には、何を選べばいいでしょうか?
サーバーもクライアントも基本的にはインテルあるいはその互換性のあるCPUを
使ったものであればWindows、Linux、Solaris、サーバーだけですが、HP-UX、
それからMac-OSも使えますから安心ですね。
更には、これらのOSをサポートするハードウェアであれば
他のCPUでも良いかも知れませんが、将来的に供給が保証されるか?
という意味では少し不安があると思います。
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- 31. 今後のソフトウェア(OS)選択
§ オープン化の中でインテルCPUで動くOSならまあ安心?
オープン化の中でインテルCPUで動くOS
CPUで動くOSならまあ安心?
• Windows
• Linux
• Solaris
• HP-
HP-UX
• Mac OS
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それではソフトウェアについてはどうでしょうか?
オープンなLinuxが勢力を拡大していますが、
まあ今のところインテルCPUで動くOSであれば、安心だと思います。
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- 32. これからの情報処理基盤
§ 変化に迅速な対応ができる柔軟な情報処理基盤を今か
ら構築
• 今後の追加・拡張の際にすぐに対応可能に
• 既存投資(プログラム)を再利用
• されどコストは最小限で
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そして、これからの情報技術基盤、すなわち情報処理系のプラットフォームは
あるSI企業さんが提唱されているモダナイゼーションというコンセプトのように、
変化に柔軟に対応できるものを今から構築しておく必要があります。
企業内の統廃合や合併・吸収などの変化により機能や処理能力の追加や拡張
にすぐに対応するためには、今からそういう構造にしておけばいいわけです。
また今までの投資やこれからの投資したソフトウェアを再利用できるようにしてお
くこともコストと時間の削減に大いに貢献するでしょう。
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- 33. 今後の選択肢
1.ハイブリッド・プログラミング
§ 構造化プログラミング+既存モジュール
2.構造化プログラミング
3.オブジェクト志向プログラミング
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そうした情報処理系のシステム構築には
既存のモジュールで使えるものは使い、それらを構造化プログラミング
で統合する言ってみればハイブリッド・プログラミングと、
全てを構造化プログラミングで再構築する方法、
そして更に進んだオブジェクト志向プログラミングで構築する方法
があるかと思われます。
この辺りはSI企業さんの方が専門なので、私は次の課題に移ります。
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- 34. 今後の通信基盤は?
§ 音声もIP化
音声もIP
IP化
• SIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)
SIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)が国際標準
セッション・イニシエーション・プロトコル
− SIPの方言も多い
SIPの方言も多い
• 通信基盤の業者間の互換性は無い
− 自社製品でも上位互換性が無い場合もある
§ 次世代通信網では互換性が更に重要度を増す
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さて、今後の情報通信基盤のもうひとつの要素である通信基盤はどうでしょうか?
音声もIPネットワークに乗り、いわゆるVoIPへと転換され始めています。
その通信制御プロトコルとしてはSIPが国際標準となったと言っていいでしょう。
しかし、方言も多く、業者間の互換性が無い状況でもありますし、
下手をすれば同じ会社の製品でも上位互換性が無い場合もあります。
通信網は次世代通信網いわゆるNGNへの移行が始まろうとしています。
そうなると、現在の通信網からNGNへの互換性も重要になると思います。
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- 35. 次世代通信網は何が違うのか?
§ 垂直統合型から水平分業型へ
§ 計算機系と同じ事業形態になる
• 互換性が無ければ水平分業は不可能
アプリ アプリ アプリ アプリ アプリケーション層
制御 制御 制御 制御 コントロール層(IMS)
コントロール層
伝送 伝送 伝送 伝送 トランスポート層(IP)
トランスポート層
アクセス アクセス アクセス アクセス アクセス層
電話網 IP網 携帯網 無線網 次世代ネットワーク
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NGNは今利用している通信網と何が違うのでしょうか?
NTTさんがサービスを始めたNGNのアプリケーションを見ると、
今と余り変わり映えがしないという意見も多く聞かれます。
サービスやアプリケーションだけを見るとそうなんですが、
実は大きな違いは、今まで通信事業者から垂直統合型のサービス
が提供されていたものが、コンピューターの世界のように
水平分業に変わることを前提にした仕様になっているのです。
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- 36. 次世代通信網への対応は?
§ 同じ通信機器事業者の製品でも上位互換性が保証され
るかわからない
§ 保証されても構造が異なる可能性は大
§ しかし、利用者側としては互換性が無いと困る
• 地上波アナログTVから地上波デジタルTVへの変換のような過
地上波アナログTVから地上波デジタルTVへの変換のような過
TVから地上波デジタルTV
大投資が許されるのか?
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そうなると、NGNへの対応はどうなるのでしょうか?
NTTさんも水平分業にはなかなか移行させたくない、
という思惑もあるとも言われており、
通信機器事業者も水平分業になって競争が激化するのは避けたいでしょうから、
なるべく現状維持をしようとする可能性もあります。
そうなると、上位互換性が保証されるかどうかはわかりませんし、
例え保証されても、内部構造は大きく異なる可能性もあります。
なぜなら、従来の製品はNGNの仕様を想定して開発されたわけではないからで
す。
しかし、利用者側としては、互換性が無いと、
地上波アナログTVから地上波デジタルTVへの変換のように、
全部新しくする必要があるので、そんな投資は避けたい、
ということになるでしょう。
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- 37. 今後の通信基盤の選択基準
1. 柔軟な対応が可能な構造であること
2. 上位互換性の実績があること
3. 次世代通信網への対応も可能であること
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では、今後の通信基盤の選択に当ってはどういう基準で考えればいいでしょう
か?
変化にも柔軟に対応できる構造であること。
上位互換性を保障しますと言うだけでなく、その実績があること。
今から投資するわけですから、当然NGNへの対応もできること。
これらが重要な基準になろうかと思われます。
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- 38. 選択肢はあるのか?
§ 例えばデータメディアIRISA(イリーザ)ソフトウェアは;
例えばデータメディアIRISA
IRISA(
• 開発から19年間変わらない構造とコア・モジュール
開発から19年間変わらない構造とコア・モジュール
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• TCP/IPという標準の上の分散型構造
TCP/IPという標準の上の分散型構造
− 5つのOS上にも分散可能
つのOS
OS上にも分散可能
• 次世代通信網のIMS構造を先取り
次世代通信網のIMS構造を先取り
IMS
• オブジェクト志向のクロスメディア・アプリケーション開発ツール
Copyright © 2008 Y.Karasawa
でも、そんな製品はあるのか?ということになります。
ちょっと宣伝めいてしまいますが、例えば弊社のIRISA(イリーザ)ソフトウェアは
1989年の開発以来、19年間、コアも同じで構造もほぼ同じです。
TCP/IPの上に分散型構造のバスを定義してモジュール化されていますので、
Windows、Linux、Solaris、HP-UX、AIXの5つのOS上に
これらのモジュールを分散させることもできます。
そしてVoIP対応の時に、NGNのAPIであるIMS構造を意識して
既に先取りした構造になっています。
更に、オブジェクト志向のマルチメディアが混在するアプリケーションを
開発できるツールも提供しております。
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- 39. Copyright © 1998 - 2008 Datamedia
IRISA(イリーザ)ソフトウェアはクロスメディア構造
JTAPI
JTAPI
エージェント / 内線電話 PBX
PBX ACD
ACD
MSS
MSS
TAPI
TAPI
IVR
IVR
PSTN or RTP II アプリケーション
アプリケーション
IMI
IMI S
ボード
ボード S
D
D アプリケーション
アプリケーション
メディア・サーバー N
N
R アプリケーション DRI
DRI
パケット・スイッチ・ネットワーク R アプリケーション
既存
X25 アプリケーション DRI
DRI 情報
X25 アプリケーション システム
PM
PM X
X
2 アプリケーション DRI
DRI
2 アプリケーション
5
5
コア
コア アプリケーション
アプリケーション
インターネット
CGI/NSAPI/ R
R
CGI/NSAPI/
アプリケーション・サーバー
ISAPI/Servlet
ISAPI/Servlet
ISAPI/Servlet
ISAPI/Servlet
アプリケーション
アプリケーション
PSTN アプリケーション
アプリケーション
FAX
FAX
アプリケーション
アプリケーション
コミュニケーション・サーバー
Copyright © 2008 Y.Karasawa
これはIRISA(イリーザ)ソフトウェアの内部構造です。
プレゼンテーション・マネージャーと呼ばれるコアを中心に、
メディアに依存しないアプリケーションサーバー側は既存情報システムと
DRIというモジュールを通してインターフェースされ、
コミュニケーションサーバーは各種通信プロトコルに対応した通信機能を提供し
ます。
だから、それぞれのアプリケーションは、通信プロトコルを意識しないでもいいわ
けですし、
プロトコルが例えばISDNからSIPに変わっても、ほぼそのまま使えることになりま
す。
そしてメディアサーバーはSIP音声、音声認識、音声合成、メール、チャットなど
の
ストリーム処理をする構造になっています。
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- 40. Copyright © 1998 - 2008 Datamedia
XGCクロスメディア開発ツール
Copyright © 2008 Y.Karasawa
これは開発ツールの画面の例ですが、250種類くらいのオブジェクトが用意され
ているので、
プログラムをほとんど書かなくても、アプリケーションが開発できて、
Cの中間言語を吐き出してくれます。
それをそれぞれのOS上でコンパイルすれば、どのOSにも自由に移行できるわ
けです。
その時に、特別な費用も発生しません。
アプリケーションは今のようなスピードの時代には、どんどん変更が必要になりま
すが、
従来ですと、SI企業さんやメーカーさんに変更依頼を出して、
高い費用と長い時間が必要であったのです。
この開発ツールを使えば、ご自分でその場で変更することができるようになりま
すので、
長期的に考えますと、開発ツールを買って頂く方がトータルのコストは安くなると
思います。
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- 41. Copyright © 1998 - 2008 Datamedia
IRISA(イリーザ)製品の位置づけ
お客様 企業システム 企業
支社・支店
既存業務用システム,
既存業務用システム, コンタクトセンター
家 CRM, ERP,…
ERP,…
ビジネス
イリーザ)
イリーザ
IRISA(イリーザ
アプリケーション
インタラクション
管理 本社
会社
データ
アクセス
移動中 サービス,
J2EE, Web サービス,
CORBA, RDBMs, OLTP, EAI
RDBMs,
• 企業とお客様との間のインタラクションに焦点を当てる 家
• データ処理系とは各種標準コネクターで統合する
Copyright © 2008 Y.Karasawa
弊社のIRISA(イリーザ)製品は企業とお客様との間の人と人とのやり取りに焦点
を当てておりまして、既存の業務用システムやデータベースといった情報処理
系とは各種の標準接続方式で統合できるようにコネクターを用意してソースコー
ドで提供するようにしておりますから、それを少しカスタマイズして頂ければ、接
続は比較的短期間に簡単にできることになります。
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- 42. 新たな選択肢
§ 高度情報通信技術者の採用・人事管理から開放
§ 設備投資・固定資産償却・場所から開放
§ 導入まので待ち時間から開放
§ 複雑な運用・保守から開放
§ 負荷変動から開放
§ それは;
• SaaS/ウェブサービス
SaaS/ウェブサービス
§ 合併・吸収や統廃合にも柔軟にかつ迅速に対応可能
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そして、通信基盤の新たな選択肢として登場して来たのが
SaaSあるいはウェブサービスと言う形のサービス提供です。
マルチメディアを活用した通信基盤になると、
技術的にはかなり複雑になり、設計・開発・運用・保守などは
情報通信技術全般をよく理解している専門家でないと、
なかなか難しくなっています。
そうすると、そうした技術者を確保することも困難ですし、
待遇面でも自社の基準に合わないといったことも出てきます。
また、システムを自社の固定資産として持ったとしても
直ぐに陳腐化することも十分予想されます。
そうであれば、自社で設備投資をして償却するよりもサービスを利用し、
経費として支払う方が企業経営上も有利になります。
そして、サービスですから、導入までの時間も短く、
負荷変動に対しても、月単位の契約にしておけば柔軟に対応できます。
こういったメリットから、これからは通信基盤もサービスを利用する方向に
向って行くだろうと予想されます。
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そうすれば 合併 吸収でシステム統合に3年も4年もかかるとい たこともなく
- 43. まとめ
§ 激動の時代に情報通信基盤の選択で最も重要なことは;
• 変化に柔軟に対応できる内部構造
• 投資が生きる上位互換性
§ 情報処理系の対応目処は立っている
• 変化に柔軟に対応できる情報技術基盤を今から構築
§ 通信系は課題が多いので、何を選択するかが重要
• 柔軟な対応が可能な構造であること
• 上位互換性の実績があること
• 次世代通信網への対応も可能であること
• 選択肢はある
Copyright © 2008 Y.Karasawa
それでは、最後に今日の話をまとめますと、
合併吸収や組織の統廃合など激動の時代に情報通信基盤の選択で最も重要
なことは、
変化に柔軟に対応できる内部構造であること、
投資が生きる上位互換性があることでした。
データ処理系の対応についてはSI企業さんから各種の提案がされておりますの
で、目処は立っていると考えられますが、通信系は課題が多く、これから何を選
択するかが重要です。
これからの変化に柔軟に対応できる構造であること、
上位互換性があると言うだけでなく、その実績があること、
次世代通信網への対応も可能であること、などでしょう。
そして、そういった製品としては弊社のIRISA(イリーザ)製品などが既にあるとい
うことです。
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- 44. IRISA(イリーザ)製品の詳細は下記で;
(
:
URL:http://www.irisa.com/jp/
ご清聴、ありがとうございました!
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以上、簡単ではございますが、これからの情報通信基盤はどうあるべきか?
ということについて、私の意見を申し上げました。
ご清聴ありがとうございました。
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