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日本獣医学雑誌「わかりやすいカタチ」
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日本獣医学雑誌 第65巻 第2号 [Vol.65 No.2 (2012)] http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06502/index.html
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2.
さ」だった.そこでは,広報・ PR の専門家たちが,定
び条件に問題意識を持っており,少しずつではあるが活 性的に多く集まったモノ(情報)や想いなどを,「わか 動をし始めている.それがいつ「カタチ」となって世の りやすい」カタチにして,それぞれのフィールドで発信 中に発信され,影響を与えるものになるかは,私自身も していった.その後,それら活動と成果が認められ, 分かってはいない.だが,この活動に対しても,今まで 我々は生物多様性条約第 10 回締約国会議(COP10)に 以上に,「わかりやすさ」を追求していくつもりだ.も 正式に参加することができた. う一度,強く言いたい.「想い」だけではカタチにはな 私はいつも思う.「わかりやすさ」は『カタチ』にな らない.実際に行動し,情報を収集し,それら正しい知 る.それが,上記活動を経験したことで,私自身が養っ 識を用いて,「わかりやすく」,そして,『カタチ』にし たノウハウでもある. ていかなければ,モノ(情報)も想いも,決して多くの 現在,私は,獣医師の「仕事と生活の調和(ワーク・ 人や組織に対し,“共感”を生むことはなく,人の心に ライフバランス),つまり“働き方”を含む労働環境及 」 も届かないものになってしまうのだ. 98
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