More Related Content
Similar to 光源方向推定のための構造色パターンマッチング
Similar to 光源方向推定のための構造色パターンマッチング (20)
光源方向推定のための構造色パターンマッチング
- 2. Augmented/Mixed Reality 1
[ARTK] ARToolKit Home Page, http://www.hitl.washington.edu/artoolkit/
[IMD] Interactive Media Design Laboratory, Nara Institute of Science and Technology, http://imd.naist.jp/
ARToolKit [ARTK] Virtual Popup Book [IMD]
実世界と仮想物体の間の3つの整合性
幾何学的整合性
光学的整合性
時間的整合性
マーカを用いることで幾何学的整合性を解決
- 3. 実世界の光源特性の取得 2
光源方向および色推定 [安室2003]
[安室2003] 安室ら, “立体マーカを用いた実空間における仮想物体の調和的表現”, 映情学誌 2003
[Debevec1998] P. Debevec, “Rendering Synthetic Objects into Real Scenes”, ACM SIGGRAPH 98
Rendering Synthetic Objects
into Real Scenes [Debevec1998]
従来手法では,鏡面球など立体形状のマーカを使用
…立体マーカが適さない場面で使用が困難
Augmented/Mixed Reality における光学的整合性の向上のために
実世界の光源特性の取得は重要な要素
- 6. パターンマッチングベース光源方向推定
入力パターン
( 𝜃cam, 𝜙cam は既知)
推定光源角度 𝜃est, 𝜙est = argmin
𝑖
diff 𝐼 − 𝑅𝑖
既知の視点 𝜃cam, 𝜙cam に対応する参照パターン 𝑅
𝑅1: 𝜃1, 𝜙1 𝑅2: 𝜃2, 𝜙2 𝑅𝑖: 𝜃𝑖, 𝜙𝑖 𝑅 𝑛: 𝜃 𝑛, 𝜙 𝑛
… …
5
𝜃cam, 𝜙cam
𝜃est, 𝜙est
- 8. L* 平滑化 (𝐿∗
= 128)元画像
明度成分の平滑化 7
SV 平滑化 (𝑆 = 𝑉 = 255)
SV 平滑化
HSV to RGB
RGB to HSV
L* 平滑化
L*a*b* to RGB
RGB to L*a*b*
光源強度の影響除去のため,
明度成分を平滑化
- 9. 相違度の計算 8
𝑑𝑖 =
𝑥 𝑦
𝑅𝑖,r 𝑥, 𝑦 − 𝐼r 𝑥, 𝑦
2
+ 𝑅𝑖,g 𝑥, 𝑦 − 𝐼g 𝑥, 𝑦
2
+ 𝑅𝑖,b 𝑥, 𝑦 − 𝐼b 𝑥, 𝑦
2
𝑥
𝑦
参照パターン 𝑅𝑖
𝑥
𝑦
入力パターン 𝐼
相違度 𝑑𝑖 が最小となる 𝑅𝑖 を撮影したときの光源方向 𝜃𝑖, 𝜙𝑖 を,
推定光源方向 𝜃est, 𝜙est とする
𝑑𝑖
RGB 色空間における画素ごとのユークリッド距離の総和
- 11. 実験条件 10
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
360 460 560 660 760
Normalizedirradiance
Wavelength [nm]
光源光の分光分布
回折格子マーカ
一辺50 mm, 周辺部の幅5 mm
格子周波数: 600 本/mm (直線状に配置)
カメラ
Sony NEX-5
4592x3056 pixels
- 12. 光源方向推定結果 11
入力パターン 𝜃est, 𝜙est
Index 𝜃, 𝜙 元画像 SV 平滑化 L* 平滑化
1 (300, 20) (300, 20) (300, 30) (300, 30)
2 (300, 30) (300, 40) (30, 60) (310, 30)
3 (300, 35) (290, 50) (300, 40) (300, 40)
4 (55, 30) (50, 30) (60, 30) (50, 30)
5 (60, 30) (50, 60) (40, 60) (70, 40)
参照パターン
𝜃light, 𝜙light をそれぞれ10度刻みで変化させながら撮影
構造色パターンを目視により確認できた38枚を使用
※ パターン画像は512x512 pixelsに正規化
- 14. 𝜃
視線方向
𝜃 = 180
構造色が観測された光源方位角は
30 ≤ 𝜃 ≤ 70, 280 ≤ 𝜃 ≤ 310 に限定
方位角は格子の配列方向に依存
格子の配置について要検討
考察 13
L* 平滑化画像を用いることで,最も安定して光源方向を推定可能
光源強度の角度依存性や表面形状の影響を最も良好に除去?
同じ光源方向で撮影した入力パターンと参照パターンが類似しない
構造色の角度依存性が強いため,誤差の影響を強く受ける
参照パターン撮影の高精度化が必要
- 15. 𝐼 𝑥, 𝑦 = 𝑓 𝜃cam, 𝜙cam, 𝜃light, 𝜙light
まとめ 14
𝐼 𝑥, 𝑦 =
𝑛
𝑓 𝜃cam, 𝜙cam, 𝜃light,𝑛, 𝜙light,𝑛, 𝑠 𝑛 𝜆
回折格子の構造色パターンから光源方向を推定する手法を提案
今後の展望: モデルベース光源特性推定への発展
光源の分光分布 𝑠 𝜆 も推定可能か?
𝑛 個の光源を考慮したモデルを構築できるか?