ACM SIGGRAPH2019 ロサンゼルスの歩き方増補版 - TokyoACM SIGGRAPH 20190719

© 2019 SIGGRAPH. ALL RIGHTS RESERVED.
ACM SIGGRAPH
ロサンゼルスの歩き方
Akihiko SHIRAI, Ph.D
GREE VR Studio, Director
増補版

© 2019 SIGGRAPH. ALL RIGHTS
RESERVED.1
Photography &
Recording Encouraged

白井暁彦: VRエンタテインメントシステムの研究者
書籍「白井博士の未来のゲームデザイン～エンタテイメントシステムの科学～」(2013)より
▶ 2018年6月より現職
GREE VR Studio Lab, Director

[現在] GREE VR StudioDirector
＜ラボって何やってるの…？＞
VTuber事業を推進するWright Flyer Live Entertainment (WFLE)の技術支援
国内/海外他社とのR&D連携推進
成果発信・啓蒙活動・インターンシップ受け入れ
Twitter @VRStudioLab
YouTubeチャンネル
j.mp/VRSYT

SIGGRAPH in my history
RESERVED.4
・初SIGGRAPHは1997(ロサンゼルス)
以来1999以外は毎年参加
・中嶋正之先生と「SIGGRAPH見聞記」を毎年執筆
2018/6エンタメ産業に復帰
・XR/VTuber関連のR&D
・IVRC実行委員会
・Laval Virtual ReVolution
Twitter @o_ob

今年は大きな変更点がいっぱいあります！
公式アプリ強化
5
公式Webサイトと連動！
バッジ入手すればSync可
予習は今すぐ始めよう！
シアターが1夜限り
Computer Animation
Festival最大の上映イベント
マイクロソフトシアター!!
でも1夜しかない！
激戦化するVR体験
完全予約制！
毎朝8:30より前に
並ぶ必要あり

はじめてのシーグラフを楽しむ方法
• オープンマインドでいこう
• 個人的な見どころ
• できること・できないこと
• 寒さ対策！
• ロサンゼルス情報
6

オープンマインドでいこう
• 研究者に直接会える！（日本語・英語限らず）
– Exhibition, Job Fairなど有名企業の人にも会える
– そのへんのカフェで並んでいるだけでも、
すっげー有名な人と出会えたりする
• SIGGRAPHは映像で見れるものだけじゃない
– CAF上映激減→より体験系に比重が置かれている！
– 体験ものの価値は大きい
– Party/meetupにも体力をとっておくべき！
7

個人的な見どころ分類
• 初心者向け
• 体験系
• 映像系
• 学術系
• ミートアップ系
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初心者向け情報
• SIGGRAPH公式HPは毎年入れ替わっており、
初心者向け情報が手厚い年もある(今年は少ない)。
そもそも日本から行く「初心者」は「英語はおろか、
海外も初！」という学生さんや
社会人が多いので、
#SIGGRAPH2019 などのハッシュタグで
発信しておくと価値があると思います。
「Give がないものには Takeがない！」
• 自分もそうでした（1997年から20年！）
9

学術系
• Papers Fast Forward
• Courses
• Keynoteぐらいは聞こうぜ！
• Education軽んずべからず

Technical Papers
Fast Forward
• Sunday, 28 July 2019 @West Hall B
• 17:30ごろ列に並んでいないとキツいかも
• そもそも一番高いクラスのFCでないとアクセスできない(=FCあるなら絶対行け)

モバイルアプリとWebスケジューラで予習！
https://s2019.siggraph.org/my-agenda/
12

結局どのバッジレベルに登録すればいいのか？
投資家ガチ研究者発表者忙しい研究者学生/アーティスト/商業
18
$1,000
価格
After 5 July
$1,750 $1,350 $550 $650 $250 $50
7/27 基調講演, パ
ネル, 公式レセ,
Talk, セレモニー,
etc…
ほぼFC相当
含まれる
もの
すべて
(Soldout!)
ぜんぶ 1日だけ
FCになれる
一部だけ
学術会議
アクセス
E-Tech
BoF, Appy,
Art(G&P),
Jobfair
Exhibition
CAF&VR
Theater,
Producion,
Real-Time
Live, 論文
含まれない
もの
ない
Premium
優先がない
選択日以外
他パスと
組み合わせ
論文, レセ,
RTL,
Production,
基調講演,
CAF&VRT
ほとんど

Studio
スタジオ：maker系展示
© 2018 SIGGRAPH. All Rights Reserved

Art Gallery
アートギャラリー

絶対観れない可能性
24

Emerging
Technologies
エマージングテクノロジー：
新技術デモ

GREE VR Studio Lab
弊ラボの発表から紹介

Posters
研究発表ポスター

Posters 2019/7/28- Rex HSIEHさん発表
82. Effectiveness of Facial Animated Avatar and
Transformed Voice in eLearning Programming Course
ティザー動画
https://youtu.be/2eE-EUEFPv4

VTuberと触覚エンタテインメント(まじめ)
● IEEE World Haptics Conference (東京, 7/9- 12)でデモ発表
”Haptic Minesweeper”
● SIGGRAPH 2019 Posters 採択(ロサンゼルス, 7/28-8/1)
”Neck Strap Haptics: An Algorithm for Non-Visible VR Information
Using Haptic Perception on the Neck”
● 視覚に頼らず距離や方向を
表現するためのアルゴリズムに関する研究
バーチャルな世界の熱狂を
肌で感じることができる
触覚デバイス「Hapbeat」
（東工大発Startup企業）
ティザー動画
https://youtu.be/AgmFWBu5ZnM
東工大オフキャンパス実習＆
長谷川研究室とコラボで実現
Posters 2019/7/28- Yusuke Yamazakiさん発表

RESERVED.30

Appy Hour
モバイルアプリ体験・紹介

32
SOUTH HALL J (ATTENDEE LOUNGE)
Wednesday, 31 July from 5-7 pm
CG/インタラクティブ技術を駆使した
アプリを紹介するセッションで発表します
紹介動画 https://youtu.be/saMGUAq7Itg

当日現地でデモするかもしれないラボプロトタイプの紹介

技術的解説：「機械学習による特殊表情」
happy: 嬉しい顔
plan: 企み・ドヤ顔
pressure: 威圧顔
x: ＞＜（バツ目）顔
fear: 恐怖/青ざめ
angry: 怒り顔
spiritless: 無気力顔
beg: おねだり
sad: 泣き顔
shame: 照れ顔
star: 星目
o: 白丸目
Kiss: キス顔
speak: 通常顔
default: 通常顔（顔閉じ）

Birds of a Feather
非営利ミートアップ

International Collegiate
Virtual Reality Contest
(IVRC)
10am - 11am, Sunday, 28 July 2019
ACM SIGGRAPH Theater, Room 309

Agenda : 10am - 11am, Room 309
10:00 Opening address - Akihiko SHIRAI, IVRC Executive committee
10:05 “What is IVRC - 27th Edition” - Prof. Susumu TACHI, Univ. Tokyo
10:20 Student projects from IVRC2018 to E-Tech
“PINOSE” and “TeleSight” (Keio Media Design)
10:40 Laval Virtual, Guy LeBras and Sophie REVILLARD
10:50 Announcements, Akihiko SHIRAI
10:55 Photo session - Closing

IVRC2019 wishes to thank...
38
ACADEMICSILVER
GOLD
PLATINUM

Virtual Beings World
in SIGGRAPH 2019
Monday 29th Jury, 2019 - Los Angeles Convention Center
日曜日16-18時
基調講演の後～
マイクロソフトシアターの前
Room308

RESERVED.40
世界中のVTuberによる
オープン投稿
フランス, メキシコ,中国…
もちろん日本の有名VTuber
も参戦！
http://bit.ly/WVS19

[Play List of public entries] http://bit.ly/WVS19
[Event Details] http://j.mp/VBW19EB
[Live Streaming] http://j.mp/VRSYT
日本時間 2019/7/30(火) 8-10時
GREE VR Studio LabのYouTubeで生配信
事後SIGGRAPH公式チャンネルに収録される予定です

できること・できないこと
• はじめてのSIGGRAPHでやっておくべきこと
• 名刺は何枚持っていくべきか？
• どのパスを選ぶべきか？
• Mediaでなければ写真は撮れない→実は簡単
• パーティ/ミートアップ情報を集めよう

寒さ対策！
• え…アナハイムって熱いですよね？ →涼しい

会場は本当に寒い。
長袖が絶対に必要！
もしくはウインドブレーカー
※持たざる者は低体温症で
幻覚を見ることになる

※どうやら現地の人は
寒いと思っていないようなので
容赦ない。

Rex Hsieh/謝レックス
神奈川工科大学博士学生後期3年生

Presentation Index/目次
- About Me
- Involvement in SIGGRAPH
- “Evaluation of Avatar and Voice Transform in Programming E-Learning Lectures”
- SIGGRAPH Asia 2019 (Brisbane, Australia)

About Me
- 氏名：謝レックス
- 国籍、出身地：台湾、台中市
- 年齢：満30歳（1988年9月13日）
- 在籍校：神奈川工科大学

Me and SIGGRAPH
- Began Volunteering at SIGGRAPH in 2015 as a student volunteer
- Participated in SIGGRAPH 2016 and 2017
- Also volunteered in SIGGRAPH Asia 2017, 2018, and will be volunteering
again this year
At SIGGRAPH 2017 with a friend

GREE VR Studio Lab x KAIT Sato Lab
アバター社会の効果を測る
プログラミング教育への活用
Effectiveness of Facial Animated
Avatar and Transformed Voice in
eLearning Programming Class
謝レックス
Rex HSIEH

研究内容：アバターを利用した講義ビデオの有効性
[画像の違い]
A: 実画像の先生
B: 男性風アバター
C: 女性風アバター
[音声]
O：オリジナル音声
T：ボイスチェンジ
[主観評価] Subjective evaluation
- 今週のビデオの映像(visual)の印象
- 今週のビデオの音声(audio)の印象
- 映像と音声の違いに違和感があるか？
- 総合的印象
▶毎週の予習ビデオとともにWebフォームとYouTube,課題のスコアを利用して評価
[客観評価] Objective evaluation
- 出席率
- 各週課題のスコア変化
- 視聴時間(min), 視聴時刻(time)
→同じ内容, 同じ期間, 同じ環境で186人の受講生を15グループに分
けて特性を評価。

仮説 Hypothesis
● 実写・男性型アバター・女性型アバターで最も好まれる映像は？
● ボイスチェンジは有効なのか？
● 映像とボイスチェンジャーの総合による学習効果の評価が実施例はない
● [予想]学習へプラスの効果があるのは BT>BO>AT>AO>RO>RT では？
O：オリジナル音声
T：ボイスチェンジした音声
アバターA アバターB オリジナル（R)

Visual & Audio の印象評価
学生160名, 15グループに対して6種類のビデオを自宅学習として提示．
評価は3ラウンド目に到達（以下は2ラウンド目の集計データ）
すべての質問は1～4までの意味的尺度で測定（1=不同意, 4=同意)
▶映像の印象ではBT(女性型・ボイチェン)が最も好まれた, 次点はBO(女性型・オリジナルボイ
ス)．
▶音声ではBTは最悪．RO(実写・オリジナルボイス)が最も好まれた．
▶{RO-RT, AO-AT, BO-BT}全てのセットにおいて有為な差がある（ボイチェンは印象悪い）．

アバターとボイチェンの組み合わせによる印象
(同データ)学生160名, 15グループ, 6種類のビデオを自宅学習として提示．
2ラウンド目(2019/5/10)の違和感と総合的印象の結果
▶映像として最も好まれた BT(女性型・ボイチェン)とBO(女性型・オリジナルボイス)が違和感最
大．
▶総合的な印象ではRO(実写・オリジナルボイス)が最高, ただし差は少ない．継続的な学習曲線調
査が必要
▶AT(男性型・ボイチェン)が低い→老人男性の声に変換していることが原因か？
▶ボイチェンかどうかの差分はそれぞれ{RO-RT, AO-AT, BO-BT}={-0.25, -0.37, -0.35}で実写への
影響が若干

現時点でわかっていること - Results
● アバターB(女性型)の評価が一番高い(男子学生:女子学生＝9:1)
受講者の性別と嗜好が学習成果に偏りを生むかどうか？(gender視点に意味があるかどうか)
実際にはこれを実写の教員で実験することは不可能に近いがこの研究はそれを可能にした．
● ボイスチェンジは聞き手にストレスがあるが
アバターや実写映像との総合で評価が逆転するほどではない
● 学習効果についてはスコアとYouTube視聴履歴で絶対評価
- 仮説 -
● 実写・男性型アバター・女性型アバターで最も好まれる映像は？
● ボイスチェンジは有効なのか？
● 映像とボイスチェンジャーの総合による学習効果の評価が実施例はない
● [予想]学習へプラスの効果があるのは BT>BO>AT>AO>RO>RT では？

研究コンセプトと実験手法が国際会議に評価され採択
IVA2019 (Intelligent Virtual Agents)に採択
https://iva2019.sciencesconf.org/
“Evaluation of Avatar and Voice Transform in Programming E-Learning Lectures”
- 19年の歴史を持つアバター研究の国際会議
- 発表予定：2019年7月2日～7月5日
- CNRS(フランス国立科学研究センター)本部にて開催
謝辞：神奈川工科大学情報メディア学科佐藤尚先生・実験参加の1年生

Intelligent Virtual Agents (IVA)
What: 19th IVA Conference
When: July 2nd - July 5th 2019
Where: Centre national de la recherche scientifique (CNRS/日本語：フランス国
立科学研究センター)
Why: Present Poster“Evaluation of Avatar and Voice Transform in Programming
E-Learning Lectures”
CNRS中央の庭 CNRS歴代館長の写真

SIGGRAPH ASIA 2019
Where: Brisbane Convention and Exhibition Center (BCEC), Brisbane, Australia
When: November 17 - 20, 2019
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SIGGRAPH ASIA とは
・SIGGRAPH ASIAはACMの傘下の1つ学会です。そしてこの学会はアジア最
大のデジタル技術学会です。
・毎年にSIGGRAPHアジア学会は11月末から12月の始めに開催します。
・学会の規模はとても大きいので、ボランティアがオンサイトで来客者を支
援が必要です。
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SIGGRAPHアジア2018ボランティアリーダーの日常生活
・5:30：目覚める。
・6:00~7:00：浴びるし、歯を磨くし、様々な朝のルーチンをします。
・7：00：東京国際フォーラムで幹部と合流します。
・7：00~8:00：その日の担任のボランティア達の名前とスケジュールを確認します。
・8:00~19:00：ボランティアリーダーとして学会で働きます。
・19:00~20:00：その日の業績や問題を検討します。そして翌日の計画を議論します。
・20:00~24:00：晩御飯を食べ、夜の活動を参加します。
・24:00~翌日の5:30：寝ます。
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SIGGRAPHアジア2018ボランティアリーダーの仕事の分配
・会場Eと学会運営管理室（画廊とVR以外の場所）
・会場C、DとB
・Technical Paperの発表室
・登録と出版ブース
・Production GalleryとSIGGRAPH Village
・ロビーの案内とボランティア事務所の待機ルーム
・画廊とVR展示
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チームリーダーの分配
・SIGGRAPHのボランティアリーダーは大体2人のチームになって分配しました。
・そして各チームは7つ仕事のそのうちの1つを担当しました。
・しかし今回一番大変な場所（画廊とVR展示）は4人のチームが担当しました。
・私のチームが担当した仕事は来客者の案内と待機ルームの管理です。
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チームリーダーの分配
・SIGGRAPHのボランティアリーダーは大体2人のチームになって分配しました。
・そして各チームは7つ仕事のそのうちの1つを担当しました。
・しかし今回一番大変な場所（画廊とVR展示）は4人のチームが担当しました。
・私のチームが担当した仕事は来客者の案内と待機ルームの管理です。
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案内と待機ルームのチームリーダーに対する難しさ
・待機ルームは人力の管理室なので、大勢のボランティアの異動を記録しなければ
なりませんでした。
・忙しい時間帯にも暇なボランティアと仕事を割り当てたボランティアを記録する
ことは少し大変です。
・尚、ボランティアの事務所は7階にあり、ロビーは地下1階であったので、待機ル
ームと案内を担当したボランティアの状態の確認は少し面倒でした。
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