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DARM勉強会 #1
2013.01.20




        Analysis Of Variance
             (ANOVA)
             - between group design –
               Last half of the section


                                広島大学総合科学研究科
                                博士課程後期1年
                                德岡 大
Reporting Guideline (Klockars, 2010)
10.乱塊デザインでは,要因と水準の数,要因の
特徴(固定 or ランダム),水準作成の方法につい
て議論すること(M,R)
 – 個人差要因を組み込む際には,誤差の減少による主
   効果の検出力を高めるため,実験要因と個人差の交
   互作用を検討するためといった理由は区別すべき
 – 実験の中に個人差要因を組み込むことが,妥当であ
   るものとして正当化されるべき
 – どのように要因の水準数の決定し,区切ったのか説
   明すべき
 – 固定変数の場合,水準間の差に限って言及すべきで
   あり,ランダム変数の場合,水準間の差に限らずに
   一般化可能
Reporting Guideline (Klockars, 2010)
11.混合モデルでは,ランダム要因として独立変
数を使用することが説明されること,全ての分析
が使用した独立変数の特徴を考慮し,適切である
こと
 – 特定のランダム要因を選択した根拠を説明すべき
 – ランダム要因とした選出された水準のサンプルに対
   するユニバースについて議論すべき
 – ランダム要因の全水準で処遇の効果が同レベルに効
   いたと証明されても,交互作用がないと解釈しない
   ように注意すべき
 – ランダム要因が2つ以上ある場合,最も関心のある実
   験効果に対する妥当な誤差の平均平方がないため,
   quasi F 検定が近似のF検定となる。重要な問題でない
   限り,実験は2つ以上のランダム要因を組み込むべき
   でない
Reporting Guideline (Klockars, 2010)

12(a).階層デザインでは,何がネストされてい
るのか,ネストされる理由が説明されるべき
12(b).各水準に依存する誤差を使用することに
よりネストされたデータへの依存を認めなければ
ならない
12(c).そのデータはマルチレベルモデリングよ
りもANOVAを使用することを必要とすること
 – サンプルサイズが条件間で異なる,等分散性の仮定
   を条件の性質が侵害しやすい場合,マルチレベルモ
   デリングを用いた再分析を検討すべき
Reporting Guideline (Klockars, 2010)

13(a).交互作用を仮定しないような不完全な
デザインでは,情報量の減少や水準の減少の利
点を説明をすべき
 – 考察部分では,交互作用と主効果の絞絡について認
   めるべき
13(b).複雑な実験デザインでは,そのデザイ
ンを理解するために十分なスペースをとり,言
及すること
Reporting Guideline (Klockars, 2010)

14.適切な統計資料(e.g., 平均値,効果量,
信頼区間)が結果の解釈を促進するために提
供されること

 –   独立変数と従属変数間に関係があるか
 –   関係の強さと方向性について
 –   多重比較での関係の方向性
 –   効果量(ε2,ω2,η2など)
 –   仮説における関係の強さについて
Reporting Guideline (Klockars, 2010)
15.自由度や誤差に基づく検定の有意性の結果
について,十分な情報が提示されること
16.統計的に有意な交互作用は,その交互作用
の強さや性質を明確に示唆するために下位検定
を行い,解釈されること
 – 下位検定を行う際には,タイプⅠエラーを抑える
   方法を用いること(事後比較Tukeyなど,事前比較
   Bonferroniなど)
 – 提示方法としてグラフ化も交互作用を示唆するた
   めに用いられる。
 – 高次の交互作用の場合,研究の主目的でないなら
   下位検定を行う必要はないが,各条件の平均値や
   誤差を示さなければならない
Reporting Guideline (Klockars, 2010)

17.結果の意義や一般化可能性に応じた適切
な文体が使用されること
 – 全ての記述は,社会科学や行動科学における確
   率的な研究の性質を認めるべき
 – 帰無仮説が棄却されないことは,帰無仮説が正
   しいことを示すわけでない
 – 一般化については,特に注意が必要であり,全
   ての一般化は推論とすべき。

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13.01.20.第1回DARM勉強会資料#3

  • 1. DARM勉強会 #1 2013.01.20 Analysis Of Variance (ANOVA) - between group design – Last half of the section 広島大学総合科学研究科 博士課程後期1年 德岡 大
  • 2. Reporting Guideline (Klockars, 2010) 10.乱塊デザインでは,要因と水準の数,要因の 特徴(固定 or ランダム),水準作成の方法につい て議論すること(M,R) – 個人差要因を組み込む際には,誤差の減少による主 効果の検出力を高めるため,実験要因と個人差の交 互作用を検討するためといった理由は区別すべき – 実験の中に個人差要因を組み込むことが,妥当であ るものとして正当化されるべき – どのように要因の水準数の決定し,区切ったのか説 明すべき – 固定変数の場合,水準間の差に限って言及すべきで あり,ランダム変数の場合,水準間の差に限らずに 一般化可能
  • 3. Reporting Guideline (Klockars, 2010) 11.混合モデルでは,ランダム要因として独立変 数を使用することが説明されること,全ての分析 が使用した独立変数の特徴を考慮し,適切である こと – 特定のランダム要因を選択した根拠を説明すべき – ランダム要因とした選出された水準のサンプルに対 するユニバースについて議論すべき – ランダム要因の全水準で処遇の効果が同レベルに効 いたと証明されても,交互作用がないと解釈しない ように注意すべき – ランダム要因が2つ以上ある場合,最も関心のある実 験効果に対する妥当な誤差の平均平方がないため, quasi F 検定が近似のF検定となる。重要な問題でない 限り,実験は2つ以上のランダム要因を組み込むべき でない
  • 4. Reporting Guideline (Klockars, 2010) 12(a).階層デザインでは,何がネストされてい るのか,ネストされる理由が説明されるべき 12(b).各水準に依存する誤差を使用することに よりネストされたデータへの依存を認めなければ ならない 12(c).そのデータはマルチレベルモデリングよ りもANOVAを使用することを必要とすること – サンプルサイズが条件間で異なる,等分散性の仮定 を条件の性質が侵害しやすい場合,マルチレベルモ デリングを用いた再分析を検討すべき
  • 5. Reporting Guideline (Klockars, 2010) 13(a).交互作用を仮定しないような不完全な デザインでは,情報量の減少や水準の減少の利 点を説明をすべき – 考察部分では,交互作用と主効果の絞絡について認 めるべき 13(b).複雑な実験デザインでは,そのデザイ ンを理解するために十分なスペースをとり,言 及すること
  • 6. Reporting Guideline (Klockars, 2010) 14.適切な統計資料(e.g., 平均値,効果量, 信頼区間)が結果の解釈を促進するために提 供されること – 独立変数と従属変数間に関係があるか – 関係の強さと方向性について – 多重比較での関係の方向性 – 効果量(ε2,ω2,η2など) – 仮説における関係の強さについて
  • 7. Reporting Guideline (Klockars, 2010) 15.自由度や誤差に基づく検定の有意性の結果 について,十分な情報が提示されること 16.統計的に有意な交互作用は,その交互作用 の強さや性質を明確に示唆するために下位検定 を行い,解釈されること – 下位検定を行う際には,タイプⅠエラーを抑える 方法を用いること(事後比較Tukeyなど,事前比較 Bonferroniなど) – 提示方法としてグラフ化も交互作用を示唆するた めに用いられる。 – 高次の交互作用の場合,研究の主目的でないなら 下位検定を行う必要はないが,各条件の平均値や 誤差を示さなければならない
  • 8. Reporting Guideline (Klockars, 2010) 17.結果の意義や一般化可能性に応じた適切 な文体が使用されること – 全ての記述は,社会科学や行動科学における確 率的な研究の性質を認めるべき – 帰無仮説が棄却されないことは,帰無仮説が正 しいことを示すわけでない – 一般化については,特に注意が必要であり,全 ての一般化は推論とすべき。