1. 研究者のための戦略的思考法
島岡 要（三重大・医 分子病態学）
第31回 内分泌代謝学サマーセミナー（由布院）
July 12th, 2013

2. “研究者”３部作・完結編「思考法」執筆中
研究者の思考法
創造性・独創性を発
揮するための方法
論とは？
２０１４年発刊予定
羊土社

3. • 「教授になりたい」は不純な動
機なのか？
• グローバル化時代の“新しい働
き方” とは？
• “ぶれない軸”は人生戦略に本
当に重要か？
• ストレス耐性をどうやって育む
か？
• なぜ研究するのか？
学校では教えない重要な問題

4. 4
プロフェッショナルとして仕事をするための１０の原則
Roadmap
to
an
Independent
Thinker

5. その１
興味の持てる得意分野を発見する
Discovery
and
Interest
“好き”よりも“得意”にこだわる

6. その2
最初は自分で学ぶ
Early
self-­‐learning

7. その3
師匠をもつ
Formal
educa?on
“師匠”と“弟子”の関係
弟子の使命とは“師匠を超える”ことでは
なく“師匠と違ったアングルでより大きなイ
ンパクトをもたらす”こと

8. その4
現場で恥をかく
Humilia?on
“屈辱”を乗り越え“挑戦”する

9. その5
失敗を恐れつつも、果敢に挑戦する
Serious
aDempt
at
professional
improvement
Courage is not the absence of Fears,
but the ability to Act despite Fears.
-John McCain-
In the long run, you`re far better off
taking the Courageous path.

10. その６
自分の世界で一番になり、成功体験を得る
The
bea?ng
of
local
rivals
“Investigational Niche”の発見

11. その7
プロフェッショナルとしての自信をつける
Youthful
arrogance
“自分のストーリー”を語る

12. その8
井の中の蛙であったことに気づき、打ちのめされる
Reality
check
and
crashing
down
back
to
earth
“大人”になるための“通過儀礼”

13. その9
すべてを知ることはできないことを理解する
Realizing
that
you
will
never
come
close
to
knowing
everything
パラダイムを知る“謙虚さ”
イシューを知る“戦略性”

14. その10
それでも自分の新しい知見を世に問うていく
（謙虚であるが臆病でない）
研究者のキャリアとは：
人間的成長を通して社会にインパクトを
与えることを追求する切磋琢磨の旅

15. • 「教授になりたい」は不純な動
機なのか？
• グローバル化時代の“新しい働
き方” とは？
• “ぶれない軸”は人生戦略に本
当に重要か？
• ストレス耐性をどうやって育む
か？
• なぜ研究するのか？
学校では教えない重要な問題

16. 16
“どんな仕事がしたいのか、
仕事をとおして何がしたいか”
• 社会に役⽴立立つため
• 苦しんでいるひとを助けたい
• ⼈人類の健康増進に貢献したい
• ⾃自分のため
• 感謝される、尊敬される
• 社会的地位、⾦金金銭的報酬、経済的安定
• まわりに認められたい
• わからない
• 親・教師に奨められたから
• その他

17. 17
Scientific DRiVE
Promotional DRiVE

18. 18
「衛生要因」と「動機付け要因」
「仕事に不満がある」の反対は「仕事に満足している」
金銭的報酬だけで仕事を選んでいいの

19. これから社会はどう変わるか？
“新気楼やパラドックス、不確実性に満ちたこの世界で
….”
クレイトン・クリステンセン
（ハーバード・ビジネススクール）

20. 20
Future Work
Serial Mastery

21. 医師行政官
研究者
地域医療者 教育者
起業家

22. 22
人生の戦略 はどのように立てるのか？

23. ぶれない リーダー
一貫した 姿勢
意志を 貫く
流行に 流されない

24. 1.
2.
3.
4. Greater leader strength（強いリーダーシップ）
5. More cohesiveness（協調性）
6. Less corruption（⾼高潔）
7. Less centralization（情報・権限の分散）
Group Dynamics in Top Management Teams. Peterson, et al. ORGANIZATIONAL BEHAVIOR
AND HUMAN DECISION PROCESSES Vol. 73, pp. 272, 1998
成功する意志決定に重要な資質
̶—⽶米国⼤大企業CEOの例例に学ぶ̶—
More intellectual flexibility（こだわらない）
Less consciousness of crisis（安定志向）
Less pessimism（楽観的）

25. 25
人生の戦略 はどのように立てるのか？
• 意識的戦略
• 創発的戦略

26. 26
最終的に成功した企業の93%が当初の戦略を
断念していた。---- つまり成功した企業は、
最初から正しい戦略を持っていたから、成功し
たのではない ----
むしろ成功できたのは、当初の戦略が失敗し
た後もまだ資源（リソース）が残っていたた
めに、方向転換して別の手法を試すことがで
きたからだ。

27. Resilience
ストレス耐性を育てるには？
相対的な視点を持つ
あらたな自分をつくる。

28. 28
自分を変える には？
A. 意識改革：志をあらたにする
B. 時間配分を変える
C. 付き合う人を変える
D. 住む場所を変える
問題：ＡからＤを効果が高い
順に並び替えて下さい。

29. 研究は何のためにするのか？
基礎研究はいかに
社会に貢献するのか？
“お⽗父(⺟母)さんの研究は
何の役に⽴立立つの？“
(娘・6歳）

30. Credit:
Boston.com
どうして私たちは研究しなければならないのか？
・将来研究職につくわけではないのに（研究⽣生・医師A)
・重箱の隅をつつくような研究が何に役⽴立立つのか（⼤大学院⽣生B)
・どうして英語で論論⽂文を発表しなくてはならないのか（助教C)

32. Credit:
Strength
and
Condi?oning

33. Credit:
a
Lego
a
day
Publishing
papers
contributes
to
Collec?ve
Intelligence.

34. Credit:
Above
the
Crowd
Your work could bring Innovation to Life

35. 予期せぬ顧客
ベンチャーで成功するのは、
• 予想もしなかった市場で、
• 予想もしなかった顧客が、
• 予想もしなかった製品を、
• 予想もしなかった⽬目的のために
買ってくれるときである
̶—Peter F. Drucker̶—

36. Credit:
Above
the
Crowd
Your work re-discovered by others could bring Innovation to Life

37. !
!
Thank You!!