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vSphere 7 への
アップグレードについて
~古い vSphere を最新の vSphere 7.0 U1 にし、ニフクラとハイブリッドクラウドにするには~
2020年8月27日
Rev.1.0.3
今井 悟志 (Fujitsu Cloud Technologies Limited)
Japan VMUG Community
ニフクラ エンジニア ミートアップ
VMwareユーザーのためのクラウド超入門~ニフクラ編資料
本資料のご利用について
• 免責事項
• 本資料は利用者の責任において活用するものであり、富士通クラウドテクノロジーズ及び著者はすべての責任を負いません。
• 目的
• 本資料は、古いバージョンのvSphere を適切に最新の vSphere 7.0 にアップグレードする際の留意点や手順、そしてライセンスのアップグ
レードの考え方などを理解するための参考情報を提供するものです。
• 対象
• 本資料の読者はvSphere をエンドユーザーとして利用し環境を運用・管理しているIT 管理者の方としています。そのため、ビジネスとしてお
客様に vSphere インフラ環境を提供をするSIer の方が求める情報が無いこともありますがご了解の上活用ください。
留意点
• 本資料は、既存環境のアップグレード時の留意点をまとめていますが、詳細や作業手順及び設定内容などは記載ません。
• 本資料記載の情報は、資料が作成された時点でVMware が公開している情報をもとにしております。そのため、それ以降に行われた機能の
追加・変更・削除された情報については反映されていません。
• 本資料を作成する際には VMware 社のドキュメントを参照しながら作成しています。そのため、参照ドキュメントの URL記載はできる限りして
ありますが、Web 公開のコンテンツはいつの間にか更新されている場合があるため、本資料と VMware 社のドキュメントに差異がある場合は、
VMware 社ドキュメントを正とするように願います。
• 本資料で扱う vSphere バージョンは、既にサポートが終了しているvSphere 5.x も含んでいます。但し、それ以前のvSphere や VMware
infrastructure 3 / 3.5 の記述があっても、その内容は参考情報として記載しているのみで本書の取り扱う範囲ではないことご了解ください。
• 著作権と資料の更新
• 本資料の著作権は著者の今井悟志に帰属します。記載内容を他資料に転用する際には、事前にご連絡いただくようお願いします。
• 本資料の更新は定期的ではありません。著者のプライベートの時間に余裕があり vSphere のアップグレードに対する追加・変更・削除点に気
づいたときに更新をします。そのため、内容が常に最新であるとは限りません。
• 本資料の更新版は以下のブログで行います。
技術探求好きな壮年期おじさんSE のブログ https://imaisato.hatenablog.jp/
2
この資料の情報は、2020年8月15日現在 VMware 社
で公開されている資料を基に作成されています
目次
3
VMware におけるアップグレードとは
事前準備と可否判断
アップグレード
アップグレード後の作業
既存環境、新規環境の移行例
まとめ
VMware の
アップグレードとは
4
#1
アップグレードとは
5
1. メジャーバージョンアップ→アップグレード
2. マイナーバージョンアップ→アップデート
3. 上位製品にアップグレード→エディションアップグレード(アップセル)
4. セット製品にアップグレード(クロスセル)
• アップグレード、パッチ適用、アップデート、および移行の違い
• アップグレード
• ソフトウェアに主要な変更を加えることを指し、vSphere 7.0 など、2
桁の番号が振られる(メジャーバージョン)
• アップデート
• アップグレードより小さい変更を加えるパッチ適用およびアップデート
を指し、変更が小さく、パッチまたはアップデートだけで済むリリース
は、6.7 Update 1 のようにアップデート番号が振られる(マイナー
バージョン)極小規模の変更(パッチ)の場合はアルファベットが付与
される
アップグレードの言葉がいろいろなシーンで出てきますが、1
および 2 は製品で使われる言葉で、ソフトウエアの変更度合
いに応じて呼び方が「アップグレード」「アップデート」と変わり
ます。
3 および 4 は製品販売に対する呼び方で「アップセル」「クロス
セル」と一般的には呼びます。
製品のアップグレード時に両方の話が出てきたりしますが、混
同しないように注意しましょう。
vSphere
7.0
vSphere
6.7
Enterprise
Plus
Suite
vSphere
7.0
vSphere
6.7
Standard Enterprise
Plus
vSphere
6.0
vSphere
6.5
vSphere
6.7
vSphere
7.0
vSphere
5.5
vSphere
6.7 U1
vSphere
6.7 U1a
vSphere
6.7 U2
vSphere
6.7 U3
vSphere
6.7
事前準備と
可否判断
6
#2
• 検討すべき要件 • vSphere をアップグレードするということは、安定稼働しているインフラを一
時的にイレギュラーな状態に環境をアップグレードするということになるため、
本当に必要なのかを見極めて実施の可否を判断する
• 考慮すべき要件
1. ハードウエアのライフサイクル(老朽化、保守部品の確保など)
2. vSphere のサポート終了時期(ジェネラルサポート、テクニカルガイダン
ス、ライフサイクルポリシーによる判断)
3. 業務システムのライフサイクル(稼働しているシステムの更新時期、そし
てオンプレミスの仮想化プラットホーム上でシステムを更新し続けるか
どうかなど)
4. ファシリティ(システムインフラの設置場所など)
5. 今後のビジネスにおける ITインフラのビジネスデザイン
6. コスト
• これらの要件を考慮しても既存のオンプレミス環境をアップグレードするの
がよいと判断できる場合に、vSphere のアップグレードを選択する
7
vSphere のアップグレード
既存環境を本当にアップグレードする必要があるかをしっかり考える
ハードウエアの保守が困難
ハードウエアの寿命(リース期間含む)が近い
SNS 契約しているがvSphere がすでにサポート終了している
vSphere のテクニカルガイダンスの終了または終了が近い
vSphere のジェネラルサポートの終了または終了が近い
業務システムの更新(作り直し)が近い
業務システムは更新しないが延命して使い続ける
ハウジングしているデーターセンターの縮小または撤退
そもそもコスト削減が必要
既存システムの大き
な変更なし アップグレードせず
クラウドへ移行
既存システムの作り
直しを計画
そのまま
変えない
新規
インフラへ
アップ
グレード
アップグレードの判断
シ
ス
テ
ム
側
に
起
因
す
る
要
因
イ
ン
フ
ラ
に
起
因
す
る
要
因
アップグレードありきではなく、要件を
考慮して適用可否を判断すること
アップグレードパスでそのままのアップグレードの可否は判断つくが、アップグレード時に万が一トラブルが発生した時の情報として、既存環境のバージョンと
ビルドも調べておくこと
以下の KB を参考にして確認する
• VMware vCenter Server のビルド番号とバージョン (2143838)
• VMware ESXi/ESX のビルド番号とバージョン (2143832)
• 以下のようにアップグレード対象から外れているパターンもあるので十分注意すること
※ vCenter Server は 6.5.0 および 6.5 U1 から 7.0 へのアップグレードは可能だが、vSphere Hypervisor は出来ない
※ 該当する vSphere Hypervisor は ESXi 6.5 U1g (7967591, ESXi 6.5 Patch 02 (7388607), ESXi 6.5 U1 Express Patch 4 (6765664), ESXi 6.5 U1 (5969303),
ESXi 6.5.0d (5310538), ESXi 6.5. Express Patch 1a (5224529), ESXi 6.5. Patch 01 (5146846), ESXi 6.5.0 a (4887370), ESXi 6.5 GA (4564106)
8
アップグレードが可能かどうか
既存環境のバージョンとビルドを調べる
6.5.0 6.5 U1 6.5 U2 6.5 U3 6.7.0 6.7 U1 6.7 U2 6.7 U3
vCenter Server ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔
vSphere ESXi ✖ ✖ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔
6.5.0 と 6.5 U1 は証明書の件
があるので対象外です。
• 以下の製品からの vSphere 7.0 へのアップグレードパスは用意されていな
い
• vCenter Server 7.0
• vCenter Server 5.5 以前
• vSphere ESXi 7.0
• vSphere ESXi 6.5 U1, 6.5.0 および 6.0 以前
• 以下の OS のバージョンは提供されない
• Windows 版の vCenter Server
(vCenter Server アプライアンス版のみ提供)
『VMware 製品の相互運用性マトリックス:アップグレードパス』
9
アップグレードが可能かどうか
製品自体のアップグレードパスが用意されているか
vSphere Hypervisor (ESXi) の例
ここ重要
• アップグレードは既存の環境を大きく変更するので、アップグレード前にアッ
プグレードが可能か確認をすること
• アップグレード時一時的に vCenter Server と vSphere Hypervisor のバー
ジョンが異なる構成になるため、組み合わせ可否を確認する
• vCenter Server 7.0 では vSphere Hypervisor 6.5.0 および 6.5 U1 も管理可
能なので、アップグレード時の支障にはならない(ただし、 6.5.0 および 6.5
U1 は vSphere Hypervisor のアップグレードがそのままできないので
vCenter Server 7.0 配下にした後に、vSphere Hypervisor 7.0 にアップグ
レード可能なマイナーバージョンに一度アップグレードする必要あり)
• アップグレード前の確認事項
1. 製品のリリースノートを確認する
2. 要件を確認する(ハードウエアおよびソフトウエア)
3. VMware 製品同士の互換性確認(ソフトウエアおよびプラグイン)
4. サードパーティ製品を使用している場合は、それら製品が vSphere
7.0 に対応したかも確認する必要あり
『VMware 製品の相互運用性マトリックス:アップグレードパス』
10
製品同士の組み合わせ確認
vSphere のアップグレードが可能な組み合わせか
vCenter Server の例
• サポート対象の機種かどうかを「VMware Compatibility Guide」より確認
• ハードウエアベンダーのサポート例
• 富士通(2020年4月21日現在の情報で 6.7 までの情報)
VMware ESXiサポート版数一覧表(PRIMERGY機種別)
• NEC(2020年4月30日現在 6.7 までの情報)
VMware - 動作環境
• 日立(2020年4月30日現在 6.7 までの情報)
VMware vSphere® ESXi™ 6.0、6.5および6.7 ご使用にあたっての注意事
項
• DELL(2020年4月30日現在 vSphere 7.x の情報あり)
VMware ESXi 7.x
• HP(2020年4月30日時点で vSphere 7.0 対応機種情報あり)
VMware ESXi
など
11
ハードウエア対応の可否確認
ハードウエアベンダが動作保証するサーバデバイスとモデルか
ハードウエアベンダ側の制限があるので注意
• 3つのカテゴリに該当するハードウエアデバイスのサポートが終了
1. VMKlinux のサポート終了に伴う、インボックス ドライバによって 6.7 以
前でのみサポートされていたデバイス
2. 6.7 以前のネイティブのインボックス ドライバでサポートされていたデバ
イス
3. 6.7 以前のネイティブのインボックス ドライバでサポートされ、7.0 では認
識されるけれど、以降のリリースで削除される予定のデバイス
• これらのデバイスを使用している場合は、別の 7.0 でサポートされるバイス
に交換する必要あり
• 詳細は以下の KB を参照
ESXi 7.0 で廃止およびサポート対象外になったデバイス (77304)
12
ハードウエアデバイスのサポート対象外の確認
アップグレード時に障害になるデバイスを利用しているか
アップグレード時に障害になるデバイスを利用している場合は、
アップグレードを避けるのが安心
VMware の製品群 • ハードウエアデバイスの vSphere 7 対応(ファーム更新、デバイス交換)
• vCenter Server Windows 版は vCenter Server Appliance へ
• vSAN のアップグレード対応準備(必要なパッチあれば事前適用)
• 以下の製品のコンポーネントは vSphere に含まれていないので、別途
「VMware 製品の相互運用性マトリックス」で確認をする
• Horizon
• NSX Data Center
• Site Recovery Manager
• vSphere Replication
• vRealize Operations
• vRealize Log Insight
• VMware Cloud Foundation
• vRealize Automation
• VMware Integrated OpenStack(使用していると 7 にはできない)
• その他多くの VMware 製品(関係しないものも多い)
• vSphere 自体で変わるもの
• Adobe Flash 版 vSphere Web Client 廃止(html5 版のみに)
※既に使用不可のC# 版 vSphere Client とともに過去帳へ
13
vSphere アップグレードでの影響範囲の確認
直接影響を受ける他の VMware 製品を使っているか
利用が多いこれら製品を
使っているときは注意です
コンピュートリソース
ネットワークリソース
vSAN / 物理ストレージ (NAS, iSCSI, FCoE, FC)
ストレージリソース
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
NSX / 物理ネットワーク機器 (Router, Switch, Load Balancer, VPNGW)
Horizon
vRealize
vCenter
Server
影響を受ける製品 • 現在のリリースの vSphere で互換性がない製品
• NSX Data Center for vSphere
• vSphere Integrated Containers
• vRealize Operations
• 一部のパートナー提供のカスタムイメージ ISO や ESXi アップデート バンド
ル/アドオンを使ってアップグレードをした際、依存関係の検証に失敗しアッ
プグレードできない
• パートナー提供カスタムイメージの修正を待つ
• 標準の VMware リリース イメージのインストール後にカスタム VIB コン
テンツをインストールした場合は依存関係が正しく検証されない可能性
もあるためアップグレードを行わず新規にフレッシュ/クリーン インストー
ルを実行する
• Q-Logic FastLinQ Network/iSCSI/FCoE コントローラで使用される qedi お
よび qedf ドライバは、2020-04-02 にリリースされた ESXi 7.0 カスタム イ
メージには含まれていないため、アップグレードすると意図しないトラブルを
招く恐れがある
14
アップグレード計画の中止または変更
互換性のない製品を使用していることが判明したらアップグレードをしない
vRealize Operations をお使いの場合は、vSphere
7.0 へのアップグレードはしばらく待ちましょう
NSX-V は NSX-T にすることを検討しましょう
vIC はTanzu ですね
コンピュートリソース
ネットワークリソース
vSAN / 物理ストレージ (NAS, iSCSI, FCoE, FC)
ストレージリソース
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
vSphere
Hypervisor
NSX / 物理ネットワーク機器 (Router, Switch, Load Balancer, VPNGW)
Horizon
vRealize
vCenter
Server
NSX Data Center for vSphere
(NSX-V)
vSphere Integrated Containers
(vIC)
vRealize Operations
• ソフトウェア・バージョンの相互運用性の確認
• VMware 製品間、VMware Tools、仮想マシンの互換性、3rd パーティ製品
の対応など
• VMware Product Interoperability Matrixes:
• リリース・ノートに目を通す事
• マニュアルに記載されていない最新情報が記載されているので、アップ
グレードの前にリリースノートの記載事項を必ず確認する
• VMware vSphere 7.0 リリース ノート
15
ソフトウエアの相互運用性の確認
「VMware 製品の相互運用性マトリックス」でアップグレードの可否を知る
vSphere のエディションアップをする場合は、所有してい
るライセンスからの移行パスがあるかを確認しましょう。
このように、古
い製品はまだサ
ポートされてい
ない場合がある
ので確認する
アップグレード時の考慮点
16
vSphere 全体及び ESXi での考慮点
vSphere 全体
• ESXi 7.0 で非推奨および未サポートのデバイスは使わない
• ESXi 7.0 にアップグレードする前に「vmkapi Dependency error while
Installing/upgrading to ESXi 7.0」に記載されているドライバを ESXi 6.5 また
は 6.7 ホストが使用しているかどうかを確認
• 「偽装転送」と「MAC アドレス変更」のデフォルトの設定が vSphere 6.x と 7.0
の間で変更されたため、ホストのクラスタを ESXi 7.0 にアップグレードすると
きに、移行の事前チェックに失敗する場合があるので、失敗したときは
「Ensure the 6.x hosts will have consistent security policies to the
upgraded 7.0 hosts to prevent this」を参照する
Hypervisor ESXi
• vSphere 環境が複数のマシンに分散している場合アップグレードは同時に
せず順番実施する
• vSphere 7.0 では、vCenter Server は以下の管理をサポートしない
• vSphere 6.0 以前を実行する ESXi ホスト
• バージョン 6.0 以前で実行する vDS
• vSphere 6.0 以前を実行する ESXi ホストに基づくホスト プロファイル
• vSphere 7.0 では、TLS 1.2 がデフォルトで、TLS 1.0 と TLS 1.1 はデフォルト
で無効
• vCenter Server が現在 vCenter High Availability (VCHA) を使っている場合
は「Prerequisites for Upgrading vCenter Server High Availability
Environments (78221)」の前提条件ををクリアすることが必須
vSphere 7 アップグレードのベスト プラクティス (78205)を事前に
確認しておくとよいです
アップグレード時の考慮点
17
vCenter Server での考慮点
vCenter Server
• アップグレードに関係する Platform Services Controller、vCenter Server、
ESXi ホスト、および仮想マシン間ですべての DNS の正引き/逆引き解決が
正常に実行できることが必須
• vSphere アップグレードに関係するすべてのノードの NTP を適切に構成
• レプリケーションの同期の問題を回避するため、アップグレードの前に、シン
グル サインオン ドメイン内のすべての vCenter Server および Platform
Services Controllers で同時実行スナップショットをパワーオフすることを推
奨
• vCenter Server Appliance を 6.7 U2c または 6.7 U3 から vCenter Server
7.0 にアップグレードする場合「disable TSO (TCP Segmentation Offload)
and GSO (Generic Segmentation Offload) on the appliance Ethernet
Adapter Configuration first」の手順実行が必須
Platform Services Controller
• 外部 Platform Services Controller デプロイからアップグレードする場合は、
vSphere 7.0 では Platform Services Controller が廃止されたため、以下の
作業などが発生する
• Platform Services Controller のアドレスを直接のエンドポイントとして使用
していたすべての外部ソリューション(VMware NSX が該当)は再ポイント
が必要
• 廃止する Platform Services Controller を使用している vCenter Server
がないように確認すること
Using the cmsso command to unregister vCenter or PSC from Single
Sign-On (2106736)
• ロード バランシングされた PSC デプロイからアップグレードする場合は、
「Upgrading to vCenter 7.0 from vCenter 6.x with Load Balanced PSCs
(78446)」を参照して対応する
• 外部 Platform Services Controller を使用していた複数の vCenter Server
のアップグレード時アップグレード後に新しいリングとポロ時を構成する必要
があるため、最初と最後の vCenter Server 間で vdcrepadmin
createagreement コマンドを使用して最新の関係を作り直す
vCenter は考慮点が多いので下記 KB を参照し十分注意する
「vSphere 7 Upgrade Best Practices (78205)」
vCenter Server 7.0 でサポートする製品 1/2
対象 VMware 製品 サポートバージョン
vCloud Usage Meter 4.1 3.6.1
VMware App Volumes 4.0.1 4.0 2.18.2 2.18.1 2.18.0
VMware AppDefense 2.3.1 2.3
VMware Cloud on AWS 1.1 1.9
VMware HCX 3.5.3
VMware Horizon 7 7.12.0
vRealize Orchestrator Plug-in for Horizon 1.5.0
VMware Workspace ONE® Access 20.1.0 19.3 ※1 3.3.2 ※1 3.3.1 ※1 3.3 ※1
VMware NSX-T Data Center 3.0.0
VMware PowerCLI 12.0.0
VMware Remote Console 11.1.0
VMware SDDC Health Monitoring Solution 8.1
VMware Site Recovery Manager 8.3
VMware Skyline Collector 2.3.0
VMware Tanzu Kubernetes Grid 1.0.0
VMware Telco Cloud Automation 3.5.3
VMware Tools 11.0.5 10.3.20 10.3.10 10.3.5 10.2.0 10.0.12
VMware vRealize Operations Manager 8.1
VMware vRealize Orchestrator 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0
VMware vRealize Automation 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0
VMware vCloud Availability 3.5 3.0
vRealize Business for Cloud 7.6.0
18
※1:VMware Identity ManagerVMware Tools は vCenter Server と ESXi とのサ
ポートの差がありますので要注意が必要ですね
vCenter Server 7.0 でサポートする製品 2/2
対象 VMware 製品 サポートバージョン
VMware vRealize Log Insight 8.1 8.0
VMware vRealize Operations Cloud 8.1
VMware vRealize Operations Management Pack for Cloud
Provider Pod
3.1
VMware vRealize Suite Lifecycle Manager 8.1 8.0.1
VMware vSAN™ 7.0 6.7 U3 6.7 U2 6.7 U1 6.7 6.6.1 U3 6.6.1 U2 6.6.1 6.6 6.5
VMware vSphere Hypervisor (ESXi) 7.0 6.7 U3 6.7 U2 6.7 U1 6.7.0 6.5 U3 6.5 U2 6.5 U1 6.5.0
VMware vSphere Replication 8.3
vRealize Network Insight 5.2.0 5.1.0 5.0.0 4.2.0 4.1.1 4.1.0 4.0.0
vSphere Integrated Containers 1.5
19
vSAN は vCenter Server と ESXi とのサポートの
差がありますので要注意が必要ですね
vSphere ESXi 7.0でサポートする製品 1/2
対象 VMware 製品 サポートバージョン
vCloud Usage Meter 4.1 3.6.1
VMware App Volumes 4.0.1 4.0 2.18.2
VMware AppDefense 2.3.1 2.3
VMware Cloud on AWS 1.1 1.9
VMware HCX 3.5.3
VMware Horizon 7 7.12.0
VMware Workspace ONE® Access 20.1.0 19.3 ※1 3.3.2 ※1 3.3.1 ※1 3.3 ※1
VMware NSX-T Data Center 3.0.0
VMware PowerCLI 12.0.0
VMware Remote Console 11.1.0
VMware Site Recovery Manager 8.3
VMware Skyline Collector 2.3.0
VMware Telco Cloud Automation 3.5.3
VMware Tools
11.0.5 11.0.0 10.3.20 10.3.10 10.3.5 10.3.0 10.2.5
10.2.0 10.1.15 10.1.10 10.1.5 10.1.0 10.0.12 10.0.9
10.0.8 10.0.6 10.0.8 10.0.0 6.0 U1 ※2 6.0.0 ※2
20
※1:VMware Identity Manager
※2:VMware Tools from VMware ESX/ESXi
VMware Tools は vCenter Server と ESXi とのサ
ポートの差がありますので要注意が必要ですね
vSphere ESXi 7.0でサポートする製品 2/2
対象 VMware 製品 サポートバージョン
VMware vRealize Operations Manager 8.1
VMware vRealize Orchestrator 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0
VMware vCenter Server 7.0
VMware vRealize Automation 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0
VMware vCloud Availability 3.5 3.0
vRealize Business for Cloud 7.6.0
VMware vRealize Log Insight 8.1 8.0
VMware vRealize Operations Cloud 8.1
VMware vRealize Suite Lifecycle Manager 8.1 8.0.1
VMware vSAN™ 7.0
21
vSAN は vCenter Server と ESXi とのサポートの
差がありますので要注意が必要ですね
ライセンスアップグレードとハードウエアへの適用
22
購入先および保守契約によりアップグレード可否が変わる
ディストリビューターから購入・保守契約の場合
そのまま新しいバージョンをどのハードウエアベンダにも利用可能
1. 保守契約がある場合(継続更新している)
2. 保守契約が切れている場合
3. ずいぶん前に保守契約が切れている場合
ハードウエア付属の OEM ライセンスの場合制限があるため
ハードウエアベンダにアップグレードやハードウエア変更可否を確認する
1. 既存ハードウエアが vSphere 7 をサポート
2. 既存ハードウエアが vSphere 7 をサポートしない
3. 新しいハードウエアへのライセンス移行はハードウエアベンダ次第
vSphere 4.1 名称のSNS契約
vSphere
6.0
vSphere
6.5
vSphere
6.7
vSphere
7.0
SNS契約 OK
遡り SNS
費用を支払い
vSphere
6.0
vSphere
6.5
vSphere
7.0
SNS契約 SNS契約
OK
買いなおし
します
SNS契約
vSphere
6.7
vSphere
7.0 同一ハードウエア上でアップグレー
ド可
SNSは有効でもサポート対象では
ないのでアップグレード不可
バンドルライセンスは移行不可(ベ
ンダーへ要確認)
アンバンドルライセンスは移行可
(ベンダーへ要確認)
vSphere
6.0
vSphere
6.5
vSphere
6.7
vSphere
7.0
OK
SNS契約
vSphere
6.5
vSphere
7.0
SNS契約
vSphere
6.7
vSphere
7.0
SNS契約
vSphere
6.7
vSphere
7.0
vSphere
5.5
vSphere
5.5
vSphere
5.5
SNS契約
VMware vSphere 4.x、5.x、6.x
エディション
VMware vSphere
7.0 エディション
Enterprise Plus Enterprise Plus
Enterprise (6.0 まで)
Enterprise Plus へアップグレード
Enterprise のままサポート継続利用可能
Advanced (4.x のみ)
Enterprise Plus へアップグレード
Enterprise のままサポート継続利用可能
Standard Standard
Essentials Plus Essentials Plus
Essentials Essentials
• Enterprise エディションは既存のサポート延長として利用するか、または
Enterprise Plus へ有償アップグレードが行える
• 4.x にあった Advanced エディションは、5.x 移行は Enterprise エディション
へ自動的にアップグレードされた
• 全てのライセンスで上位エディションに有償アップグレードすることは可能
• ライセンスキーのアップグレードについては、次スライドを参照
• vSphere 7 ではライセンスの変更が発生しており、コア数に応じてライセン
スを追加購入しなければならない場合もあり
23
エディションのアップグレード
サポートおよびサブスクリプションサービス(SnS)契約がある場合の移行先
VMware 製品の場合、ライセンスはお客様の所有物です。そのため、SNS 契約が切れても使い続けることは可能です。
でも、SNS がない場合はアップグレードなどサポートは受けることができません。
また、SNS 契約がある場合、使用している VMware 製品で新しいバージョンが出た場合、それを使う権利があります。
ライセンス キーの要件(再取得の可否)
製品
既存製品の
バージョン
アップグレード後
のバージョン
新しいキーが
必要か
製品の SnS 契約が有効な場合
ライセンス キーを My VMware ポータルでアップグレード可能か
vCloud Suite
(Standard、Advanced、および
Enterprise)
5.1 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます
5.5 6 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
6 - No 現時点の最新版
vSphere または ESXi
(Essentials、Essentials Plus、
Standard、Enterprise、および
Enterprise Plus)
4.x 5.0 or 5.1 or 5.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
5 5.1 or 5.5 No This is the latest version.
5.1 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます
5.5 6.0 or 6.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
6 6.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます
6.5 6.7 No 既存製品のライセンスキーが使えます
6.7 7 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
vSOM - vSphere with Operations
Management
(Standard, Enterprise and
Enterprise Plus)
5.1 5.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
5.5 6.0 or 6.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
6 6.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます
vCenter Server
(Standard、および Foundation)
4.x 4.1 or 5.0 or 5.1 or 5.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
5 5.1 or 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます
5.1 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます
5.5 6.0 or 6.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
6 6.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます
6.5 6.7 No 既存製品のライセンスキーが使えます
6.7 7 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
24
※ 「VMware 製品の新バージョンに対するライセンス キーの要件 (2059926)
※ 「My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2081221)」
vSphere 6.7用のライセンスキーはそのまま使えます
プロダクト リリース日
ジェネラル
サポート終了
テクニカル
ガイダンス終了
ライフサイクル
ポリシー
提供終了 備考
ESX 2.5 2004/11/19 2007/6/15 2010/6/15 2012/6/15
ESX 3.0 2006/6/15 2008/12/10 2011/12/10 2015/5/21 2010/6/17
ESX 3.5 2007/12/10 2010/5/21 2013/5/21 2015/5/21 2010/6/17
ESXi 3.5 2008/1/10 2010/5/21 2013/5/21 2015/5/21 2010/6/17
ESX 4.x 2009/05/21 2014/05/21 2016/05/21 EIP 2013/8/15
ESXi 4.x 2009/05/21 2014/05/21 2016/05/21 EIP
ESXi 5.0 と 5.1 2011/08/24 2016/08/24 2018/08/24 EIP
ESXi 5.5 2013/09/19 2018/09/19 2020/09/19 EIP A, B
ESXi 6.0 2015/03/12 2020/03/12 2022/03/12 EIP
ESXi 6.5 2016/11/15 2021/11/15 2023/11/15 EIP
ESXi 6.7 2018/04/17 2021/11/15 2023/11/15 EIP A, B
vSAN 5.5 2014/03/11 2018/09/19 2020/09/19 EIP A, B
vSAN 6.0, 6.1 と 6.2 2015/03/12 2020/03/12 2022/03/12 EIP
vSAN 6.5, 6.6 と 6.7 2016/11/15 2021/11/15 2023/11/15 EIP A, B
25
vSphere Hypervisor のアップグレード可能か
ESX / ESXi および vSAN 製品のサポート終了時期
赤字はサポート終了
A:この製品では、ジェネラルサポート終了の例外を適用
B:この製品では、テクニカルガイダンス終了の例外を適用
EIP:エンタープライズ インフラストラクチャ ポリシー
VI3P:VMware Infrastructure 3ポリシー
備考に A, B とある場合、サポート終了の例外が適用されていて、
正式に終了アナウンスがされるまで使い続けることができます
プロダクト リリース日
ジェネラル
サポート終了
テクニカル
ガイダンス終了
ライフサイクル
ポリシー
提供終了 備考
vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.0 2004/3/31 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17
vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.1 2004/8/6 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17
vCenter Server, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.2 2004/12/19 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17
vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.3 2005/9/22 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17
vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.4 2006/7/6 2008/7/6 2011/7/6 2013/7/6 2010/6/17
vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 2.0 2006/6/15 2008/12/10 2011/12/10 2013/12/10 2010/6/17
vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 2.5 2007/12/10 2010/5/21 2013/5/21 2015/5/21 2010/6/17
vCenter Server 4.x 2009/05/21 2014/05/21 2016/05/21 EIP
vCenter Server 5.0 と 5.1 2011/08/24 2016/08/24 2018/8/24 EIP
vCenter Server 5.5 2013/09/19 2018/09/19 2020/09/19 EIP A, B
vCenter Server 6.0 2015/03/12 2020/03/12 2022/03/12 EIP
vCenter Server 6.5 と 6.7 2016/11/15 2021/11/15 2023/11/15 EIP A, B
VMware Tools 11.0 2019/09/19 2024/09/19 2026/09/19 EIP O
26
vCenter Server のアップグレード可能か
vCenter Server, VMware Tools のサポート終了時期
赤字はサポート終了
A:この製品では、ジェネラルサポート終了の例外を適用
B:この製品では、テクニカルガイダンス終了の例外を適用
EIP:エンタープライズ インフラストラクチャ ポリシー
VI3P:VMware Infrastructure 3ポリシー
備考に A, B とある場合、サポート終了の例外が適用されていて、
正式に終了アナウンスがされるまで使い続けることができます
• 製品ドキュメント
• リリースノート
「本リリースのインストールおよびアップグレード」、「製品サポートに関する
注意事項」と「既知の問題」が重要
• ナレッジ
• vSphere 7 へのアップグレードを行う前の重要な情報 (78487)
• Moving from a Deprecated to a Supported vCenter Server
Deployment Topology Before Upgrade or Migration
• Update sequence for vSphere 7.0 and its compatible VMware
products(78221)
27
その他のアップグレード関連の情報
vSphere 7.0 は Windows 版廃止と PSC 廃止などの変更が多いので注意する
vCenter Serverの7へのアップグレードのベストプラクティス(78205)
も確認しましょう
=ROUNDUP(32/32,0)*1 = 1 =ROUNDUP(32/32,0)2*2 = 2 =ROUNDUP(48/32,0)*1 = 2
ライセンス数のカウント
vSphere
Standard Enterprise Plus
vSphere Hypervisor ライセンス権限 32コア / 1CPU単位 32コア / 1CPU単位
必要な vCenter Server (別売) vCenter Server Standard vCenter Server Standard
vSphere 7 with Kubernetes - ✔ (VMware Cloud Foundation 環境必須)(別ライセンスの購入必要)
28
32コア / 1CPU までの
物理サーバ
1CPU 32 コア × 2 CPUの
物理サーバ
1CPU 48 コア × 1 CPUの
物理サーバ
1CPU 48 コア × 2 CPUの
物理サーバ
=ROUNDUP(32/32,0)*2 = 4
Excel で必要ライセンス数を簡単計算:=ROUNDUP(1CPU当たりのコア数/32,0)×CPU数 ※定数 32 は 1ライセンス当たりのコア数
1ライセンス 2ライセンス 4ライセンス2ライセンス
新しいライセンス数の計算は Excel で関数を使えば簡単に計算できます。
でも例外として、Intel CPU のように 1チップの中に独立した複数のCPUを内包するCPUの場合、それ自体を 1CPU としてカウントします。
また、既存のアップグレード対象物理サーバで 1CPU のコア数が 32コア以上あるときは、アップグレードによりライセンス権限を越えるためラ
イセンスの追加購入が必要になります。
vSphere の
アップグレード
29
#3
• 「Pathfinders」で vSphere をアップグレードする際の参考情報を提示 • 画面の指示に従い既存環境の情報を入力するだけで、適切なトポロジ構成
と関連するドキュメントを提示
30
アップグレードを支援するツール
vSphere 6.7 Topology and Upgrade Planning Tool (vSphere 7用は未リリース)
1. ツールを起動
2. Upgrade to vSphere X.X を選択
3. 使用している vCenter Server を選択
4. PSC 構成を選択
5. アドバイスの表示
6. 移行後の構成の確認
7. 移行後のイメージや各種情報の表示
構成/プレ/アップグレード/ポストの情報
• vSphere のアップグレードは順番が重要
31
アップグレードの 5ステップ
アップグレード実施はステップごとの順番がある
ステップ 3
vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード
ステップ 4
仮想マシンおよび仮想アプライアンス
ステップ 5
ストレージのアップグレード
ステップ 2
vCenter Server のアップグレード
• ハードウエアバージョンのアップグレード
• VMwareTools のアップグレード
• vSAN のアップグレード
• VMFS のアップグレード
• 段階アップグレード(必要な場合)
• インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール
• PSC トポロジーの変更(必要な場合)
• 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ
レーション
ステップ 1
事前対応作業の実施
• 構成のバックアップ
• リリースノートに記載されている事前対応作業の実施
必須作業
必要に応じて行う
• vSphere のアップグレードは順番が重要
32
アップグレードの 5ステップ
アップグレード実施はステップごとの順番がある
ステップ 3
vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード
ステップ 4
仮想マシンおよび仮想アプライアンス
ステップ 5
ストレージのアップグレード
ステップ 2
vCenter Server のアップグレード
• ハードウエアバージョンのアップグレード
• VMwareTools のアップグレード
• vSAN のアップグレード
• VMFS のアップグレード
• 段階アップグレード(必要な場合)
• インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール
• PSC トポロジーの変更(必要な場合)
• 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ
レーション
ステップ 1
事前対応作業の実施
• 構成のバックアップ
• リリースノートに記載されている事前対応作業の実施
必須作業
必要に応じて行う
ステップ1:事前対応作業の実施
33
アップグレード作業前バックアップを実施、問題発生時でもリカバリ可能にする
vCenter Server
• 下記ドキュメントを参照しバックアップとを計画する
• 取得したバックアップは vCenter Server トラブル時にリストアして復旧する
『File-Based Backup and Restore of vCenter Server』
Hypervisor ESXi
• ESXi は設定ファイルのバックアップで対応する
• 以下の CLI を参考にして自ら CLI を実行し取得する
【参考情報】
• vSphere 6.5
• vSphere 6.0
• vSphere 5.1
※残念ながら 6.7, 5.5, 5.0 の情報は公開されていない
迅速に復旧するためには、バックアップをしっかりとっておく
ことが重要です
• vSphere のアップグレードは順番が重要
34
アップグレードの 5ステップ
アップグレード実施はステップごとの順番がある
ステップ 3
vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード
ステップ 4
仮想マシンおよび仮想アプライアンス
ステップ 5
ストレージのアップグレード
ステップ 2
vCenter Server のアップグレード
• ハードウエアバージョンのアップグレード
• VMwareTools のアップグレード
• vSAN のアップグレード
• VMFS のアップグレード
• 段階アップグレード(必要な場合)
• インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール
• PSC トポロジーの変更(必要な場合)
• 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ
レーション
ステップ 1
事前対応作業の実施
• 構成のバックアップ
• リリースノートに記載されている事前対応作業の実施
必須作業
必要に応じて行う
⚫ vSphere はすべてが vCenterServer 起点で管理されているため、vCenter
Server のアップグレードをまず最初に行うこと
⚫ vSphere 7.0 リリース ノート の「製品サポートに関する注意事項」は必ず読
み理解する
⚫ Windows版 vCenter Server は提供されないため、利用している場合はアプ
ライアンス版へのマイグレーション手順を確認し理解する
⚫ Platform Service controller は廃止されたため外部 PSC を使用している場
合は統合手順を確認し理解する
• 公開されているベストプラクティスを参照し、アップグレードの留意点を把握
• KB リスト(日本語 KB は情報が古いので英語の KB を必ず見る)
• vCenter Server 7 へのアップグレードのベスト プラクティス (?????)
• vCenter Server 6.7へのアップグレードのベスト プラクティス (54008)
• vCenter Server 6.5へのアップグレードのベスト プラクティス (2147686)
• vCenter Server 6.0へのアップグレードのベスト プラクティス (2109772)
• vCenter Server 5.5へのアップグレードのベスト プラクティス (2053132)
• vCenter Server 5.1へのアップグレードのベスト プラクティス (2021193)
• vCenter Server 5.0へのアップグレードのベスト プラクティス (2003866)
• vCenter Server 5.x からの移行ではこちらの情報も有用(5.5 では特に有
用)
• vCenter Server 5.5 から vCenter Server Appliance 6.0 U2m への移行
(2146439)
• vCenter Server 5.5 から vCenter Server Appliance 6.0 への移行にかか
る時間の概算 (2146420)
35
ステップ2:vCenter Server のアップグレード
アップグレードでは一番最初に実施する
vCenter Server のアップグレード開始
既存環境で変更のかかる部分の確認
(Windows 版 vC / 外部 PSC)
既存 vCenter Server の
バックアップ(ファイルベース / 構成情報)
vCenter Server のアップグレード
(および外部 PSC 統合)
vCenter Server のアップグレード完了
アップグレード後の確認
アップグレード留意点の確認
ベストプラクティス KB の参照
vCenter Server 7 へのアップグレードのベスト プラクティスは
未リリースです。
vCenter Server Appliance インストーラでの処理の選択基準 • アップグレードの互換性が重要
• vCenter Server 6.5 以上が必須要件
• vCenter Server 7.0 は vSphere ESXi 5.5 以前のバージョンのホスト
を管理できない
• vCenter Server 5.5 以前のバージョンから vCenter Server 7.0 に直
接アップグレードはできない
• ただし、vSphere 5.5 以前のバージョンからは二段階でアップグレー
ドをすることは可能
【例】
• 最初に既存の vCenter Setrver を 6.0 または 6.5 にアップグ
レード
• 次に 6.0 または 6.5 にアップグレードした vCenter Server を 7.0
にアップグレード
• Windows 版で同一 Windows 仮想マシン内にサードパーティ製品を組み込ん
で利用していた場合、別途 Windows 仮想マシンを用意してそちらでサード
パーティ製品を動かすなどの対応が必要になる
36
ステップ2: vCenter Server のアップグレード先の選択
Windows 版からもアプライアンス版に移行が可能
アップグレード先
の選択枝
アップグレード要件を満たしているか
アップグレードの準備
既存 vCenter Server で
アプライアンス版を
利用している場合
既存 vCenter Server で
Windows 版を
利用している場合
• vCenter Server Appliance 7.0 インストーラ画面 • vSphere 7 からは Windows 版の vCenter Server の提供はないため、
vCenter Server Appliance 版を使用する
• Windows 版からの移行は vCenter Server Appliance インストーラの中の「移
行」メニューを使用する
• vSphere 6.7 Update 2 以降は外部 Platform Service Controller (PSC) は非
推奨になり、vSphere 7 からは完全に廃止されているため、外部 PSC を使
用している場合は vCenter Server Appliance への統合が必要
• Windows 版 vCenter Server は一度 vCenter Server Appliance 版の外部
PSC として構成後、vCenter Server Appliance へ統合される
• ステージ1
• vCenter Server Appliance をデプロイ
• ステージ2
• Windows 版 vCenter Server のデータを vCenter Server Appliance
にコピー
• 再起動で移行完了
• すべての移行作業が自動で行われるが、一時的に vCenter Server が 2つ
存在するため、ステージ1でデプロイされる vCenter Server Appliance 用の
仮の IP アドレスが 1つ必要
37
ステップ2:VMware vCenter Server Appliance (VCSA)
Windows 版 vCenter Server からはツールを使って移行する
2015 +
移行はWindows 版 vCenter の移行用です。既に vCenter
Server Appliance を使っている場合は「アップグレード」を使用
します
ステップ2:移行前の環境準備
38
事前準備が必要なものがあるので確認し、用意されていない場合は準備する
移行元
• vCenter Server インストーラのダウンロード
• vSphere 7.0 用 vCenter Server Appliance をデプロイする先の ESXi 6.5
ホスト(必須)
• セキュリティ強化に対する対応
• DNS による名前解決の確認
• NTP サーバによる時刻同期の確認
• SSL 証明書の妥当性の確認(KB2111411)
• システム名との互換性
• Windows マシン上の管理者権限
• 構成データのエクスポートに必要なディスク容量
• 入力するすべての認証情報
移行先
• vCenter Server 7.0 アプライアンスのハードウエア要件の確認
• メモリ最小要件
• ディスク容量最小要件
• ターゲット ホストの管理者権限
• 入力するすべての認証情報
アップグレードするクラスタに所属していてはダメ。
ロックダウンモードやメンテナンスモードになっていな
い、そしてDRS クラスタに所属していない環境に
vCenter Server Appliance をデプロイします。
極めて
小さな 環境
小さな環境 中程度の
環境
大きな環境 特に大規模
な環境
最大ホスト数 10 100 400 1,000 2,000
最大仮想マシン数 100 1,000 4,000 10,000 35,000
CPUの数 2 4 8 16 24
メモリ 12 GB 19 GB 28 GB 37 GB 56 GB
スト
レージ
デフォルト 415 GB 480 GB 700 GB 1,065 GB 1,805 GB
大 1,490 GB 1,535 GB 1,700 GB 1,765 GB 1,905 GB
特大 3,245 GB 3,295 GB 3,460 GB 3,525 GB 3,665 GB
製品またはコンポーネント 互換性
vCenter Server アップグレードパスの確認
vCenter Server データベース 外部データベースはサポートされない
ESX ホストおよび ESXi ホスト ESXi 6.5 以降が必要
VMware ホスト プロファイル ホスト プロファイル バージョン 6.0 以降が
必要
VMFS3 ボリューム そのままは使えず自動的にアップグレード
される
仮想マシン 必要であればアップグレード
VMware Tools 必要であればアップグレード
製品またはコンポーネント 互換性
Auto Deploy Auto Deploy を使ってアップグレードする
場合は、事前に Auto Deploy を使用して
ESXi ホストを同じバージョンにしておく
vSphere Distributed Switch
(DVS)
Distributed Switch を 6.0 以降にアップグ
レードが必要
vSphere Network I/O Control Network I/O Control 3 にアップグレード
が必要
vSAN 移行後は vCeter Server と ESXi のバー
ジョンを同じにする(同期させる)
vSAN ディスクのバージョン フォーマットバージョンを考慮する
vSAN オンディスク フォーマットのバージョ
ンと互換性について (2145267)
レガシー Fault Tolerance 下記 KB の理由により使用を停止する
レガシーのフォールト トレランスが
Broadwell 以降のプロセッサでサポートさ
れない (2143127)
39
ステップ2: vCenter Server アップグレード互換性
vCenter Server および関連する VMware 製品とコンポーネントのアップグレード
詳細はVMware 製品の相互運用性マトリックスとアップグ
レードに影響する vCenter Server7.0 コンポーネント動作
の変更を参照して確認してください。
ステップ2:vCSA のアップグレードイメージ
40
アップグレード先とは別の環境が必要
vCSA 移行前
• クラスタ内で vCenter Server 含
めてすべての仮想マシンが稼働
していた
移行準備
• 移行用一時 ESXi ホストを準備
移行中
• vCenter Server を vCSA に移行
• 旧 vC 停止と削除
移行後
• 運用環境 ESXi のアップグレード
• vCenter Server を元のクラスタ
に戻す
クラスタ
ストレージ
v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi
クラスタ
ストレージ
v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi
クラスタ
ストレージ
v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi
クラスタ
データストア
v Sphere ESXi
vCSA 7.0
ESXi 6.5 以上
旧
vCenter Server
クラスタ
ストレージ
v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi
クラスタ
データストア
v Sphere ESXi
既存環境のホスト 1台をクラスタから切り離して
対応することも可能ですが、その場合 1台切り離
しても障害発生時のフェイルオーバーのための
リソースが充分あることを確認してください。
移行途中に使う vCenter Server Appliance 用の
仮 IP アドレスが必要です。vCSA のデプロイ時に
間違えて新しい vCSA に対し移行元の vCenter
Server と同じ IP を指定しないようにしてください。
選択の条件
• 既存の vCenter Server 上の情報を引き継ぐ必要がない場合は、フレッ
シュインストール
• 既存の vCenter Server 上の情報を引き継ぎたい場合には、インプレー
スアップグレード
※サードパーティ製品の設定やカスタム設定は引き継がれないことがある
ので注意
インフラ環境から考えた選択条件
• 既存の環境のアップグレードの場合は、インプレースアップグレードがシ
ンプル
• 既存の環境を別にハードウエアを用意し、そこに新たに環境を作り上げ
るのであれば、フレッシュインストール
• Windows 版 vCenter Server ではアップグレードがうまくいかなかった場
合はフレッシュインストールを選択
41
ステップ2:vCenter Server の インストール / アップグレードの選択
直接アップグレード可能な時はインプレースアップグレードを使う
既存の情報を引
き継ぐか?
• vCenter Server をクリーンな状態でイン
ストールするため、既存の vSphere の設
定環境を気にする必要がなくピュアな
vCenter Server 環境が作れる
• 個別に設定していた情報は消えるので、
それらは再設定が必要
• 既存の個別に設定した情報が維持される
ので、迅速にアップグレードが可能
• 既存の vCeter Server の情報を引き継ぐ
ため不要なゴミとかもそのまま存置
• サードパーティ製品の設定やカスタム設定
はアップグレードでも引き継がれないので、
フレッシュインストールと同様に再設定が
必要
インストール/アップグレード方法の選択
不要 引き継ぐ
既存 vCenter Server
設定の確認
選択の完了
フレッシュインストール インプレースアップグレード
既存環境が 6.5 または 6.7 の場合はインプレースアップグ
レードを選択するのが確実で楽です。
• vCenter Server 6.5 または 6.7 ホストをアップグレードする前に、 7.0 への
アップグレードに失敗してもリカバリできるように、まずは 『File-Based
Backup and Restore of vCenter Server』を参照しvCenter Server のバック
アップをする
• vCenter Server 7.0 は WIndows 版が存在しないので、現在使用している
vCemnter Server に応じて適切なアップグレードを選択する
• アップグレード方法
• インタラクティブなグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) インス
トーラを使用した 2ステップアップグレード
• JSON ファイルと OVF Tool を使った CLIによるアップグレード
• 『新しい vCenter Server アプライアンスのシステム要件』を参照しアップグ
レードの準備をする
42
ステップ2:vCenter Server のアップグレード方法
2つのアップグレード選択枝
アップグレードするアプライアンスが IPv4 と IPv6 が混在する
環境で構成されている場合は、IPv4 の設定のみが引き継が
れます。IPv6 も含めてネットワーク設定の転送をしたい場合
は『IPv4 と IPv6 混在のアップグレードと移行』を参照ください。
vCenter Server のアップグレード開始
方法選択CLI コマンドでの
アップグレード
アップグレード要件の確認
GUIでの
アップグレード
CLI による
アップグレードの実行
GUI インストーラでの
アップグレード準備
媒体・手順書
スクリプトの準備
アップグレード結果の確認
vCenter Server のアップグレー完了
アップグレード後の処理実行
既存 vCenter Server のバックアップ
vcsa-cli-installer¥ vcsa-ui-installer¥
OVF Toolコマンド
OVF Tool
新しい vCenter Server Appliance
のデプロイ
旧 vCenter Server
からデータの移行と切替
JSON ファイル
• 『新しい vCenter Server アプライアンスのシステム要件』を確認する
• vCenter Server Sphere ESXi 6.5 および 6.7 から 7.0 へ直接アップグレード
が可能
• vCenter Server 6.0 以前から 7.0 へは直接アップグレードできないため、一
度 vCenter Server Appliance 6.5 または 6.7 にアップグレードしてから 7.0
へインプレースアップグレードする
• vCenter Server 5.5 の場合は、5.5 → 6.0 → 6.5 または 6.7 そして 7.0 とアッ
プグレードすることも可能だが、作業負荷を考えるとフレッシュインストール
が楽
• vCenter Server 5.1, 5.0 はフレッシュインストールするのが望ましい
• 旧 vCenter Server で蓄積している vSphere 環境の運用情報を引き継ぐ必
要がない場合は、新規にフレッシュインストールを行う
• vSphere 環境が稼働するハードウエアの都合で 5.5 までしかアップグレード
できない場合はそのまま使い続ける(vSphere 5.5 はジェネラルサポート及
びテクニカルガイダンスの終了日を超えているが、サポートが延長されてお
り終了日が明確に発表されていないため今はまだ利用可能)
43
ステップ2:アップグレード手段
使用している vCenter Server のバージョンによってアップグレード手段を変える
既存の vSphere が 2世代以上前で6.x までの場合、インプレー
スアップグレードできるバージョンに一度アップグレードしてから
再度アップグレードする方法で設定を引き継ぐことができます。
vCenter Server のアップグレード要件
直接インプレース
アップグレード
いいえ
はい
Windows版
vC 6.7?
いいえ
vCSA 6.5 ?
はい
いいえ
Windows版
vC 6.5?
はい
vCenter Server 6.0
より前を使用
はい
いいえ
vCSA 6.7?
新規に設定
可?
新しい vCenter Server アプライ
アンスのシステム要件確認
いいえ
いいえ
vCSA へ移行
はい
vCSA:vCenter Server Appliance
WinvC:Windows 版 vCenter Server
vCSA 6.5 または 6.7
にアップグレード
新規
インストール推奨
①
①
ステップ2:PSC トポロジ変更の確認
44
非推奨トポロジはアップグレード前に推奨トポロジに移行しておく
組み込みの Platform Services Controller を指定する
vCenter Server の非推奨トポロジ
組込みデプロイの Platform
Services Controller を
指定する vCenter Server 構成
PSC 組込みデプロイにし
拡張リンクモードを構成する一例
レプリケーションにおける組み込みの Platform Services Controller
および外部 Platform Services Controller の非推奨トポロジ
レプリケーション構成 vCenter Server を分離し
拡張リンクモードを構成する一例
仮想マシンまたは物理
サーバ
Platform Services
Controller
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
Platform Services
Controller
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
Platform Services
Controller
vCenter Server
拠点A 拠点B
仮想マシンまたは物理
サーバ
Platform Services
Controller
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
Platform Services
Controller
仮想マシンまたは物理
サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
vCenter Server
インストーラはアップグレード対象の vCeter Server
構成をチェックしないので、非推奨トポロジに対し
アップグレードを実施すると思わぬトラブルを招いて
しまいます。
例示構成の通りに必ずする必要があるということではなく、
サポートされるトポロジはいろいろな構成ができますので、
既存環境に影響が出ないまたは少ない範囲で事前にサ
ポートトポロジに変更しておきます。
拠点A 拠点B
仮想マシンまたは物理
サーバ
Platform Services
Controller
仮想マシンまたは物理
サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理
サーバ
Platform Services
Controller
ステップ2:vCenter Server のアップグレードパス
45
vCenter Server 6.5 / 6.7 からアップグレードで PSC は同時に統合される
外部のPSC が組み込まれたvCenter Server 6.5 または 6.7 を
vCSA 7.0 へアップグレードの例
PSC が組み込まれた vCenter Server 6.5 または 6.7 を
vCSA 7.0 へアップグレードの例
仮想マシンまたは物理サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理サーバ
Platform Services Controller
vCenter Server
オペレーティングシステム
またはアプライアンス
アプライアンス
vCenter Server 6.5 または 6.7
vCenter Server 7.0
仮想マシンまたは物理サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理サーバ
vCenter Server
オペレーティングシステム
またはアプライアンス
アプライアンス仮想マシンまたは物理サーバ
Platform Services Controller
オペレーティングシステム
またはアプライアンス
vCenter Server 6.5 または 6.7
vCenter Server 7.0
PSC は Platform Services Controller の略です。
vCSA はvCenter Server Appliance の略です。
ステップ2:Windows 版 vCenter Server の移行パス
46
PSC は vCenter Server 6.5 / 6.7 からの移行で同時に統合される
外部の PSC が組み込まれた
vCenter Server 6.5 または 6.7 を vCSA 7.0 へ移行の例
外部の PSC が組み込まれた
vCenter Server 6.5 または 6.7 をvCSA 7.0 へ移行の例
仮想マシンまたは物理サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理サーバ
Platform Services Controller
vCenter Server
Windows OS
アプライアンス
vCenter Server 6.5 または 6.7
vCenter Server 7.0
仮想マシンまたは物理サーバ
vCenter Server
仮想マシンまたは物理サーバ
vCenter Server
Windows OS
アプライアンス仮想マシンまたは物理サーバ
Platform Services Controller
Windows OS
vCenter Server 6.5 または 6.7
vCenter Server 7.0
vCenter Server 7 では外部データベースは使えません
PSC は Platform Services Controller の略です。
vCSA はvCenter Server Appliance の略です。
オペレーティング システム サポートされているバージョン 最適なパフォーマンスを得るために最低限必要なハードウェア構成
Windows ■ Windows 8、8.1、10
■ Windows 2012 x64 ビット
■ Windows 2012 R2 x64 ビット
■ Windows 2016 x64 ビット
■ Windows 2019 x64
4 GB RAM、2.3 GHz の 4 コア CPU(× 2)、32 GB ハード ディスク、NIC(× 1)
Linux ■ SUSE 15
■ Ubuntu 16.04 および 18.04
4 GB RAM、2.3 GHz の 2 コア CPU(× 1)、16 GB ハード ディスク、NIC(× 1)
※ CLI インストーラには 64 ビット OS が必要
Mac ■ macOS v10.13、10.14、10.15
■ macOS High Sierra、Mojave、Catalina
8 GB RAM、2.4 GHz の 4 コア CPU(× 1)、150 GB ハード ディスク、NIC(×
1)
47
ステップ2:vCenter Server インストーラ
vCenter Server インストーラを動作させる PC の必要要件
注: Mac 10.13 以降で動作するクライアント マシンでは、GUI による複数アプライアンスの同時デプロイはサポートされません。アプライア
ンスは順番にデプロイする必要があります。
注: Windows 10 より前のバージョンの Windows では、CLI インストーラを実行するために、Visual C++ 再頒布可能ライブラリをインス
トールする必要があります。これらのライブラリの Microsoft インストーラは、vcsa-cli-installer/win32/vcredist ディレクトリにあります。
注: GUI を使用して vCenter ServerAppliance をデプロイする場合に、適切に表示するには、1024x768 以上の解像度が必要です。これ
よりも低い解像度では、ユーザー インターフェイス要素が切り捨てられることがあります。
ステップ2:Windows 版 のアップグレード時の留意点
• Windows 版 vCenter Server の外部データベースを使用していた構成の場合、vCenter Server 7.0 では外部データベースは使用できないため、vCenter
Server Appliance に移行した際に自動的に 組込みの PostgreSQL データベースに移行される
• Windows のユーザーおよびグループは移行できないので、移行時に以下の考慮が必要
• vCenter Server 権限を割り当てている場合、当該ユーザーおよびグループから権限を解除する
• 移行後に vCenter Server Appliance 上でローカルユーザーおよびアカウントを作成し、権限を設定
• 移行元の Windows 版 vCenter Server は、移行終了後は IPアドレス競合を防ぐためシャットダウンされる
• 移行先の vCenter Server Appliance は移行完了とともに元の vCenter Server の IP アドレスを引き継ぐ
• 移行作業前に、移行元で使用していたソリューションに影響がでないよう、Windows 版 vCenter Server 内で稼働していたサービスを、ほかに用意する
Windows マシンに移行させておくなどの対処をしておくこと
• 移行されないサービスがあることを考慮する
• 移行されるもの:Auto Deploy、Update Manager、および vSphere ESXi Dump Collector
• 移行されないもの:上記以外の個別に追加したサービス
• vCenter Server Appliance へ移行する際に使用できる仮想NICは1つのため、複数の仮想NICがある vCenter Server の場合は、移行時にオプションで指定す
るか移行後に別途追加設定を行う
• vCenter Server に DHCP を使っている場合は移行できない
• その他以下の情報を参照(既知の制限事項)
48
Windows 版 vCenter Server は vCenter Server Appliance に
移行後は、ネットワークから切り離さない状態で起動しないように
してください。
アップグレードまたは移行後に組込
みの PostgreSQL から移行先の
vCenter Server Appliance データ
ベースにデータ転送できるのは、外
部 Oracle または MS SQL データ
ベースのみ
• 外部データベースから転送されるデータ
• 初期段階
• vCenter Server Appliance が動作するのに必要な、最小限の設定
データ
• バックグラウンドで転送されるデータ
残りの設定データ、使用量の統計、イベント、タスクなどの履歴デー
タなど
• vCenter Server インストーラからデータ転送のオプション指定が可能
• 設定データと履歴データの両方を一度にコピー
• アップグレード プロセス時に設定データのみをコピーし、新しいvCenter
Server の起動後、バックグラウンドで履歴データをコピー
• 移行元が Oracle の場合は、事前に既存のデータベースサイズを確認し、組
込みの PostgreSQL の最小ストレージサイズを算出しておくこと
(コアテーブル、イベントおよびタスクテーブル、統計テーブルの容量)
49
ステップ2: vCenter Server のデータベース
外部データベースから 7.0 で使用されるデータベースに移行できるデータの種類
vCenter Server
Appliance 6.5
組込みの PostgreSQL
vCenter Server
for Windows 6.5
組込みの PostgreSQL
vCenter Server
for Windows 6.5
外部 Otacle または
MSSQL
vCenter Server
Appliance 6.7
組込みの PostgreSQL
vCenter Server
for Windows 6.7
組込みの PostgreSQL
vCenter Server
for Windows 6.7
外部 Otacle または
MSSQL
vCenter Server
Appliance 7.0
組込みの PostgreSQL
移行後に組込みの PostgreSQL データベースか
ら別の組込み PostgreSQL データベースにデー
タを転送することはできません。(サポート外)
50
ステップ2:GUI アップグレードのステップ
デプロイとセットアップの2つのステージでアップグレードを実行
ステージ1
新しい vCenter Server Appliance (vCSA) 7.0 の OVA ファイルのデプロイ
ステージ2
データ転送と新しい vCenter Server Appliance のセットアップ
ステージ1 開始
移行元 vCenter Server 指定
vCSA インストーラのホーム画面から「アップグレード」を選択
vCenter Single Signon 情報の入力
ステージ1 完了
移行元 vCenter Server ホスト情報(仮想マシンなら ESXi)を入力
vCenter Server インストーラメディアから
インストール実行ファイルを実行
移行先 vCSA 情報を入力
移行先 vCSA のデプロイサイズを入力
移行先 vCSA のデプロイサイズを入力
移行先 vCSA を格納するデータストアを指定
移行先 vCSA を接続する一時ネットワークを指定
ステージ2 開始
移行元 vCenter Server 指定
アップグレード前のチェック結果を確認
vCenter Single Signon 情報の入力
ステージ2 完了
移行元 vCenter Server ホスト情報(仮想マシンなら ESXi)を入力
デプロイされた新しい vCSA に接続される
移行データの転送オプションを選択
VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP)チェック
再起動とデータ転送とセットアップ開始
データ転送完了後移行元 vCenter Server のシャットダウン
新しい vCenter Server 稼働
ステージ1 ではまだ移行元 vCenter Server
からはデータはなにも転送されていません
正しく移行できたかアップグレード結果を確
認してください
ステップ2:vCenter Server アップグレード後の処理
51
構成によって以下の処理を追加で実行する
PSCが組み込まれたの vCenter
Server Appliance 6.5 / 6.7
• 追加作業はありません
外部の PSC を使う vCenter
Server Appliance 6.5 / 6.7
• vCenter Single Sign-On ドメイン
のすべての vCenter Server イン
スタンスをアップグレードする
• 元の外部の PSC の廃止
(廃止するとシャットダウンされた
のちに Single Sign-On ドメイン
から自動的に削除される)
なお、廃止処理せずに停止およ
び削除してしまうとゴミ情報が残
るため、必ず廃止を使う
高可用性環境
• vCenter HA の構成および管理
の詳細を参照し再構成する
外部 PSC を使う vCenter Server
6.5 / 6.7 HA クラスタ
• vCenter Single Sign-On ドメイン
のすべての vCenter Server イン
スタンスをアップグレードする
• 元の外部の PSC の廃止
(廃止するとシャットダウンされた
のちに Single Sign-On ドメイン
から自動的に削除される)
なお、廃止処理せずに停止およ
び削除してしまうとゴミ情報が残
るため、必ず廃止を使う
• vCenter HA の構成および管理
の詳細を参照し再構成する
高可用性構成していない vCenter Server をアップグレード後に高可
用性構成にすることができます。vCenter Server アプライアンスの高
可用性の提供方法については、vSphere の可用性を参照してください。
• vCenter ServerAppliance CLI アップグレード用 JSON テンプレート
• テンプレートの検証コマンド
vcsa-deploy upgrade --verify-template-only path_to_the_json_file
• アップグレード要件の収集コマンド
vcsa-deploy upgrade --precheck-only path_to_the_json_file
• アップグレードコマンド
vcsa-deploy upgrade --accept-eula optional_arguments path_to_the_json_file
52
ステップ2:CLI アップグレードのステップ
JSON ファイルを作成しアップグレードを実行
CLI を使用する vCenter Server のアップグレード手順
CLI アップグレード開始
アップグレード前チェックを実行し要件を収集して検証確認
作成した JSON ファイルの検証を実行
vcsa-deploy upgrade コマンドを実行しアップグレード開始
CLI アップグレード完了
移行元 vCenter Server ホスト情報(仮想マシンなら ESXi)を入力
CLI アップグレード用の JSON 構成ファイルの準備
アップグレード完了後の新しい vCenter Server にログイン
新しい vCenter Server 稼働
作成した JSON ファイルの情報が反映されているか確認
作成する JSON ファイルの設定情報がそのまま反
映されますので設定内容確認をしっかりしましょう
場所 テンプレート 説明
vcsa-cli-
installer¥templa
tes¥upgrade¥vc
sa¥6.x
6.x は 6.5 また
は 6.7
embedded_vCSA
_on_ESXi.json
ESXiホスト上で組込みの Platform Services
Controller を使用する vCSA 6.x から
vCSA 7.0 にアップグレードするのに必要な最小構成
パラメータ
embedded_vCSA
_on_VC.json
vCenter Serverインスタンス上で、組込みの
PSC を使用する vCSA 6.x から vCSA 7.0 にアップグ
レードするのに必要な最小構成パラメータ
vCSA_on_ESXi.j
son
ESXiホスト上で外部 PSC を使用する vCSA 6.x
から vCSA 7.0 にアップグレードするのに必要な最
小構成パラメータ
vCSA_on_VC.jso
n
vCenter Serverインスタンス上で外部のPSC を使用
する vCSA 6.x から vCSA 7.0 にアップグレードする
のに必要な最小構成パラメータ
• vSphere のアップグレードは順番が重要
53
アップグレードの 5ステップ
アップグレード実施はステップごとの順番がある
ステップ 3
vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード
ステップ 4
仮想マシンおよび仮想アプライアンス
ステップ 5
ストレージのアップグレード
ステップ 2
vCenter Server のアップグレード
• ハードウエアバージョンのアップグレード
• VMwareTools のアップグレード
• vSAN のアップグレード
• VMFS のアップグレード
• 段階アップグレード(必要な場合)
• インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール
• PSC トポロジーの変更(必要な場合)
• 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ
レーション
ステップ 1
事前対応作業の実施
• 構成のバックアップ
• リリースノートに記載されている事前対応作業の実施
必須作業
必要に応じて行う
ステップ3: vSphere ESXi のアップグレード
54
ハードウェアおよびシステム リソース
vSphere ESXi 7.0 に必要なシステムリソース
• ハードウエアベンダでサポートが保証されている機種
• 64 ビット 2 コア以上の マルチコアプロセッサの物理コンピュータ(ホスト)
• CPU の NX/XD ビットを有効にできる BIOS
• 4 GB 以上の物理 メモリ(8GB 以上推奨)
• 64 ビット仮想マシンを動かすには Intel VT-x または AMD RVI が必須
• 1 つ以上の 1Gbe 以上のイーサネットデバイス
• 起動ディスク(USB または SD デバイスは 8 GB 以上、HDD、SSD、NVMe
などでは 32 GB 以上の容量が必要)
• 起動には最低限 4GBの容量が必要。ただし、可能な限り上記容量より
大きな起動ディスクを用意することを推奨
• 仮想マシン用のパーティショニングされていない容量がある SCSI ディスク
またはローカル RAID LUN
• SATA (Serial ATA) ではサポートされている SAS コントローラまたはオン
ボード SATA コントローラを介して接続されるディスク
ハードウエア非互換に注意する
• 6.x で動作したから 7.0 でも動作するであろう、と憶測するのは危険
• ソフトウェア・バージョンの相互運用性にも注意払う事が大切
• Horizon 製品、vRealize 製品、NSX、VMware Tools、仮想マシンの互換性、
サポートしているゲスト OS、3rd パーティ製品
• リリース・ノートに目を通す事
• アップグレードの前にリリースノートの記載事項を必ず確認
• 各ハードウエアベンダが自社用のドライバやツールなどを追加して
vSphere ESXi イメージ(カスタムイメージ)を提供している場合はそちらを
使うこと
• サードパーティのカスタム VIB を持つ ESXi 6.5 または 6.7 ホストを 7.0 に
アップグレードするとサポートされているカスタム VIB は 7.0 に移行される。
サポートされているサーバ機種を 『VMware 互換性ガイド』 で
確認してください
ESXi 6.0 / ESXi 6.5 / ESXi 6.7
セキュアな UEFI からブート可能になったが容量での構成変更はない
1GB未満
インストールできません
1GB~4GB未満
パーティション 9,2 無し
4GB~5.2GB未満
パーティション 2 無し
5.2GB以上
必要パーティション有り
7.7GB以上
VMFS利用可能
EFI システム(4MB)
基本データ(250MB)
基本データ(250MB)
VMware 診断(110MB)
基本データ(286MB)
VMware 診断(2.5GB)
2 基本データ(4GB)
または 3 VMFS として利用可
未利用
EFI システム(4MB)
基本データ(250MB)
基本データ(250MB)
VMware 診断(110MB)
基本データ(286MB)
VMware 診断(2.5GB)
空き容量
EFI システム(4MB)
基本データ(250MB)
基本データ(250MB)
VMware 診断(110MB)
基本データ(286MB)
空き容量
EFI システム(4MB)
基本データ(250MB)
基本データ(250MB)
VMware 診断(110MB)
基本データ(286MB)
VMware 診断(2.5GB)
基本データ(4GB)
空き容量
(VMFSとして利用可)
1
5
6
7
8
1
5
6
7
8
9
1
5
6
7
8
9
1
5
6
7
8
9
2
3
パーティション 用途 内容 パーティション 用途 内容
基本 1 EFI システム 論理 7 VMware診断 CoreDump
基本 2 基本データ Scratch and Swap 論理 8 基本データ Locker (VMware Tools、VMware vSphere/Infrastructure Client、コア)
基本 3 データストア VMFS 5 9 VMware 診断 拡張コアダンプ(Large CoreDump)
論理 5 基本データ BootBank-0
論理 6 基本データ BootBank-1
USB や SD にブートイメージをインストールした場合は、Scratch パーティションは作成されない
55
ESXi 7.0
起動デバイス用に使われるディスクの容量の要件が変更され、容量によって構成が変わる
4GB未満
インストールできません
4GB~10GB未満
小さな基本データ領域
10GB~32GB未満
基本データ領域が 1GBに
32GB~128GB未満
基本データ領域が 4GBに
128GB以上
VMFS領域が作られる
未利用
EFI システム(100MB)
未利用(2 MB)
基本データ(500MB)
VMFSL(残り)
基本データ(500MB)
EFI システム(100MB)
未利用(2 MB)
基本データ(1GB)
VMFSL(~30GB)
基本データ(1GB)
EFI システム(100MB)
未利用(2 MB)
基本データ(4GB)
VMFSL(~120GB)
基本データ(4GB)
EFI システム(100MB)
VMFS 6(残り)
未利用(2 MB)
基本データ(4GB)
VMFSL(120GB)
基本データ(4GB)
パーティション 用途 内容 パーティション 用途 内容
基本 1 EFI システム 論理 7 VMFSL OS Data
基本 2 未使用パーティション 論理 8 データストア VMFS (VMFS 6)
基本 3 未使用パーティション
論理 5 基本データ BootBank-0
論理 6 基本データ BootBank-1
56
選択の条件
• 既存の vSphere ESXi 上の情報を引き継ぐ必要がない場合は、フレッ
シュインストール
• 既存の vSphere ESXi 上の情報を引き継ぎたい場合には、インプレース
アップグレード
※サードパーティ製品の設定やカスタム設定は引き継がれないことがある
ので注意
インフラ環境から考えた選択条件
• 既存の環境のアップグレードの場合は、インプレースアップグレードがシ
ンプル
• 既存の環境を別にハードウエアを用意し、そこに新たに環境を作り上げ
るのであれば、フレッシュインストール
57
ステップ3:ESXi インストール / アップグレードの選択
直接アップグレード可能な時はインプレースアップグレードを使う
既存 ESXi の情報
を引き継ぐか?
• vSphere 7 をクリーンな状態でインストー
ルするため、既存の vSphere の設定環
境を気にする必要がなくピュアな
vSphere 7 環境が作れる
• 個別に設定していた情報は消えるので、
それらは再設定が必要
• 既存の個別に設定した情報が維持される
ので、迅速にアップグレードが可能
• 既存の vSphere の情報を引き継ぐため不
要なゴミとかもそのまま存置
• サードパーティ製品の設定やカスタム設定
はアップグレードでも引き継がれないので、
フレッシュインストールと同様に再設定が
必要
インストール/アップグレード方法の選択
不要 引き継ぐ
既存 ESXi 設定の確認
選択の完了
フレッシュインストール インプレースアップグレード
既存環境が 6.5 または 6.7 の場合はインプレースアップグ
レードを選択するのが確実で楽です。
• vSphere ESXi 6.5 または 6.7 ホストをアップグレードする前に、 7.0 へのアッ
プグレードに失敗してもリカバリできるようにホストの設定をバックアップして
おく
• アップグレード方法
1. CD、DVD、または USB ドライブから、インタラクティブなグラフィカル
ユーザー インターフェイス (GUI) インストーラを使用
2. スクリプトによるアップグレードを実行
3. ESXCLI を使用したアップグレードを実行
4. vSphere Auto Deploy を使用したアップグレード(再プロビジョニング)
ESXi 6.5.x または 6.7.x ホストが Auto Deploy を使用してデプロイされ
ているのであれば、7.0 に対しても Auto Deploy を使用し再プロビジョニ
ング(アップグレード)可能
5. vSphere Lifecycle Manager (vLCM)を使用
58
ステップ3: ESXi のアップグレード方法
3つのアップグレード選択枝
アップグレードが正しく実行できたかはリモート ログ作成用
の Syslog サーバを用意しそこにログを収集するようにする
ようにしておくと何かあった時の確認が楽になります。
ESXi のアップグレード開始
GUI
方法選択
手動での
アップグレード
アップグレード要件の確認
Auto Deploy
でのアップグレード
vLCM での
アップグレード
ESXCLI Script Auto Deploy 実行
Host Profile と
Auto Deploy準備
vLCM でのアップ
グレード準備
媒体・手順書
スクリプトの準備
vLCM でのアップ
グレード実行
アップグレード
結果の確認
ESXi のアップグレー完了
アップグレード後の処理実行
ESXi ホスト設定の
バックアップ
• 既存のハードウエアを使用しアップグレードをする場合は、ハードウエアおよ
びアップグレード可否を必ずチェックする
• vSphere ESXi 6.5 U2 および 6.7 から直接 7.0 へ直接アップグレード可能
• vSphere 6.0 から ESXi 6.5 U1 までは一度 vSphere 6.5 U2 にアップグレード
してから 7.0 へインプレースアップグレードすることが可能
• vSphere 5.5 の場合は、vSphere 6.0 → vSphere 6.5 U2 または 6.7 → 7.0 と
することも可能だが、作業負荷を考えるとフレッシュインストールが楽
• vSphere 5.1, vSphere 5.0 はフレッシュインストールするのが望ましい
• それ以前の場合は、ハードウエアのサポートや保守切れが先に発生する可
能性があるので、アップグレードするとしても vSphere 5.5 までが現実的な
アップグレード先
(vSphere 5.5 はジェネラルサポート及びテクニカルガイダンスの終了日を超
えているが、サポートが延長されており終了日が明確に発表されていないた
め今はまだ利用可能)
59
ステップ3: アップグレード手段
使用している vSphere のバージョンによってアップグレード手段を変える
ESXi のアップグレード開始
ハードウエア
含めて更新を検討
直接インプレース
アップグレード
新規
インストール推奨
いいえ
はい
ESXi 6.5 U2
以上?
いいえ
ESXi 6.5 U1
以下?
はい
いいえ
ESXi 6.x ?
はい
ESXi
5.5 / 5.1?
はい
いいえ
ESXi 6.7?
ESXi
5.0 ?
はい
vSphere 7 動作機種確認
いいえ
いいえ
2段階インプレース
アップグレード
はい
既存の vSphere が 2世代以上前で6.x までの場合、インプ
レースアップグレードできるバージョンに一度アップグレード
してから再度アップグレードする方法で設定を引き継ぐこと
ができます。
• vSphere ESXi 6.5 U2 および 6.7 から直接 7.0 へ直接アップグレード可能
• 既存のハードウエアを使用しアップグレードをする場合は、ハードウエアおよ
びアップグレード可否を必ずチェックする
60
ステップ3: アップグレード手順
シンプルにアップグレードが可能
ESXi のアップグレード開始
いいえ
はい
vSphere 7
対応機種?
『VMware 互換性
ガイド』 確認
いいえ既存の設定を
維持?
はい
いいえ自動でアップ
グレード?
はい
ハードウエア
含めて更新
Auto Deploy で
更新
ESXi インストーラ
で手動で更新
vSphere
LifeCycle
Manager
で更新
新規
インストール
自動でアップ
グレード?
はい
いいえ
vSphere は 2世代前までは直接インプレースアップグレード
できます。
ただし、vSphere 6.5 無印と 6.5 U1 は証明書の関係で直接
アップグレードはできないので注意が必要です。
• アップグレード時の VMFS に対するメニュー選択によって維持される
パーティションの場所
• アップグレードの流れ
• 構成の保存
• システム領域の入替え
• 再起動、起動時に保存された構成を読み込み再構成
• インストールディスク上の変更
• 起動ディスクはアップグレードの間で再パーティションされない
• アップグレードは内容を上書き(範囲は左図を参照)
• アップグレードの時は「Upgrade ESXi, preserve VMFS datastore」を選択
※既存設定を引き継がず初期インストール状態にするときには
• 「Install ESXi, preserve VMFS datastore」
• 「Install ESXi, overwrite VMFS datastore」
を選択する
61
ステップ3:GUI を利用した手動アップグレード
vSphere ESXi のパーティションをどのようにするか選択する
vSphere
ESXi
設定情報
/store
/scratch
VMFS
vSphere
ESXi
設定情報
/store
/scratch
VMFS
Install ESXi,
Preserve
VMFS datastore
Install ESXi,
Overwrite
VMFS datastore
Upgrade ESXi,
Preserve
VMFS datastore
アップ
グレード
内容を
維持
インストール
内容を維持
初期化
初期設定
vSphere
ESXi
設定情報
/store
/scratch
VMFS
初期化
初期設定
インストール
初期化
(上書き)
インストール先のディスクの検索はネットワークストレージが
つながっているとそちらも探しに行ってしまいます。そのため
アップグレード前にネットワークストレージを事前切断してお
けば接続されている使用可能なディスクドライブの検索を行
わなくなるので VMFS の検索処理が早くなります
参考:vSphere ESXi インストーラーの画面の違い
62
対象外からのアップグレードはインストーラーの時点で排除される
vSphere ESXi 5.5以前 からのアップグレードの場合
「Upgrade ESXi, Preserve VMFS datastore」が表示される
vSphere ESXi 6.0 以降からのアップグレードの場合
• 「Upgrade ESXi, Preserve VMFS datastore」が表示されない
ちょっとだけ違います(笑)
左のキャプチャの「ESX(i)」は ESX と ESXi
があった時の名残ですね。歴史を感じます。
• ローリング・アップグレードの活用 (推奨)し、アップグレードするホストから仮
想マシンをほかのホストに退避しながら順番にすべてのホストのアップグ
レードを行う
• vMotion、Storage vMotion 上位エディションを使っている場合は DRS の
機能も使う
• 一時的にバージョンの異なる ESXi が混在する状態になるが、移行途中
は同じクラスタ内に混在可能
• 混在環境での稼動は仮想マシンの互換性について注意する必要あるた
め事前に確認し、アップグレード前と後のホスト間で仮想マシンが移行で
きるようにしておく
• VMFS 3 環境を使用している場合は、可能であればアップグレードされ
た VMFS 5 に事前アップグレードしておく
• 全てのホストで 6.7 が稼動するまで、仮想マシンのハードウェア・バージョン
はアップグレードしない
63
ステップ3:ローリングアップグレード
アップグレードを 1台ずつ行うことで仮想インフラに対するダウンタイムを回避
vSphere LifeCycle Managerと Host Profiles を使うことで、
適切なアップグレードとホスト構成の統一ができます。
• ホストの構成変更の記録
• ホストの構成を標準化し、構成エラーを排除
クラスタ
vSphere Hypervisor vSphere HypervisorvSphere Hypervisor vSphere Hypervisor
1番目のアッ
プグレード
2番目のアッ
プグレード
3番目のアッ
プグレード
4番目のアッ
プグレード
すべての
アップグレード完了
すべての
アップグレード開始
vMotion
Storage vmotion
DRS
vSphere LifeCycle Manager
Host Profile
Auto Deploy
64
ステップ3:自動アップグレード
スクリプトや CLI を利用した vSphere ESXi ホストのアップグレード
CLI を使用し
パラメーターファイルを読み出しながらアップグレード
操作はLinuxと
同じイメージ
スクリプトの作成(キックスタートファイル)
vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード完了
インストールイメージの配置
(FTP, HTTP/HTTPS, NFS 各サーバまたは USB, CD-ROM)
インストールイメージからブート、
インストーラを停止し起動コマンドラインを表示
起動コマンドラインで起動オプションを入力
キックスタートファイルを使いアップグレード
vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード開始
オンラインデポかオフラインデポの使用を選択
(オンラインデポは HTTPURL、オフラインデポは ZIP ファイルを用意)
vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード完了
vSphere ESXi ホストをメンテナンスモードに移行
選択したデポを使用して vSphere ESXi をアップグレード
vSphere ESXi ホストの再起動
VIB を全て適用した?
No
Yes
メンテナンスモード解除
vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード開始
パッチ適用と
同じイメージ
スクリプトを作成し
パラメータファイルを読み出しながらアップグレード
vSphere では自動アップグレードの仕組み(vSphere Lifecycle
Manager など)が用意されているので、そちらを使い自動アップグ
レードするのが適切です。
• 外部または内部に用意したオンラインデポを使用し、ホストプロファイルに従
いながらアップグレードを行う
• PXE ブートのホストとデポ上の vSphere ESXi イメージ、そしてアップグレー
ド対象ホストに適用するホストプロファイルを使用しすべての vSphere ESXi
ホストの自動アップグレードを行う
• Auto Deploy サーバを使用してすべての vSphere ESXi ホストを再デプロイ
することでアップグレードを行う
• ESXi 6.5.x または 6.7.x ホストが Auto Deploy を使用してデプロイされている
のであれば、7.0 に対しても Auto Deploy を使用し再プロビジョニング(アッ
プグレード)可能(既存の vSphere ESXi ホストが Auto Deploy でできていな
い場合は利用できない)
• 各ホストの構成の状態が存在しないとデプロイできないため(ホストプロ
ファイルを利用するため)
65
ステップ3:Auto Deploy によるアップグレード
ホストプロファイルを活用し ESXi をアップグレードする
ハードウエアベンダー提供のカスタムイメージでは、
Auto Deploy を使うことを推奨していない場合もあるので、
各ハードウエアベンダーのドキュメントも確認します。
ホストプロファイルと
ホストのカスタマイズ
ホストプロファイル
ユーザーインターフェース
ルールエンジン
イメージビルダー
Power CLI
Auto Deploy
Power CLI
Auto Deploy サーバ
(Web サーバ)
イメージ
プロファイル
ホストプロファイル
エンジン
プラグイン
イメージ/VIB およびホスト
プロファイルの HTTP 取得
(iPXE ブートと更新)
ESXi ホスト
VIB とイメージプロファイル
パブリックなデポ
事前定義されたイメージの取得
プロファイル及び VIB
vSphere Lifecycle Manager の管理イメージ • vSphere Lifecycle Manager (vLCM) では、クラスタ内の ESXi ホストの状態
を管理し、すべてのホストにおいて一貫性のある状態を作ることが可能
• 管理は以下の 3つで行う
• ベースイメージ
• ESXiのオフラインバンドル(ブート可能な ESXi イメージ)
• アドオン
• カスタムイメージに含まれるコンポーネントの集まりで OEM ベン
ダーが提供。ブートはできない
• ベンダーは VIB 単体では提供せずコンポーネントで提供していく
• コンポーネント
• VIB の集合体
• vLCM を使うためには以下の条件がそろっていることが必要
• クラスタ内のホストがすべて vSphere 7.0 以降で構成
• クラスタ内のホストは同一ベンダーで可能であれば同一モデルの物理
ハードウエアを使用
• 最初のリリースでは NSX がサポートされない
• vLCM に移行すると vSphere Update Manager (vUM)には戻せない
66
ステップ3:vSphere Lifecycle Manager
自動アップグレードの仕組みを活用し作業負荷軽減およびトラブル回避する
ファームウエア対応はまだ Dell と HPE のみ対応。
ほかのベンダーは今後の対応に期待
vSphere Lifecycle Manager
ベースイメージ
ESXi
vSAN
※VMware が
提供
※ vUM のベー
スラインと同等
ベンダー
アドオン
コンポーネント
の集まり
※OEM
ベンダーが
提供
ファームウエアとド
ライバアドオン
BIOS
I/Oコントローラ
ストレージデバイ
ス
ネットワークコン
トローラ
BMC
※OEMベンダー
が
提供
ベンダー
プラグイン
Dell
HPE
推奨イメージ
※OEM
ベンダーが
提供
vSphere / vSAN
クラスタ全体に適用
変更の
修正
推奨イメージ
変
更
VMware ベンダー
Hardware
Support
Manager (HSM)
アップグレード
後の作業
67
#4
• vSphere のアップグレードは順番が重要
68
アップグレードの 5ステップ
アップグレード実施はステップごとの順番がある
ステップ 3
vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード
ステップ 4
仮想マシンおよび仮想アプライアンス
ステップ 5
ストレージのアップグレード
ステップ 2
vCenter Server のアップグレード
• ハードウエアバージョンのアップグレード
• VMwareTools のアップグレード
• vSAN のアップグレード
• VMFS のアップグレード
• 段階アップグレード(必要な場合)
• インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール
• PSC トポロジーの変更(必要な場合)
• 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ
レーション
ステップ 1
事前対応作業の実施
• 構成のバックアップ
• リリースノートに記載されている事前対応作業の実施
必須作業
必要に応じて行う
相互運用性を考慮し、適切な時期にアップグレードすることを推奨
古い VMware Tools でも ESXi ではサポートしているので動作は可能
しかし、vSphere 7 の機能を使うためにはハードウエアバージョンを 17 にする
とともに vCenter Server 7 対応の VMware Tools を使う必要あり
(10.0.12 以降)
• 仮想マシンは vSphere のバージョンによって機能が異なるため、それぞれ
に対応した仮想マシンの仮想ハードウェアは「仮想マシンの互換性」として
仮想ハードウエアバージョンにより区別されている
• 仮想ハードウエアは vSphere 依存性があり、新しい仮想ハードウエアは古
い vSphere では適切に動作できない。(解釈できない設定などがあるため
起動できない、または起動できても動作は保証されない)
• VMware Tools は上位 / 下位互換性あり、新しい VMware Tools は古い
vSphere でも動作するが、推奨は常に最新の VMware Tools にする
• VMware Tools の互換性は VMware Product Interoperability Matrices で
確認すること
• VMware Tools アップグレード時、ゲスト OS (ドライバだけを再起動なしに
入れ替えることができない古い構造の OS)では仮想マシンの再起動が必
要になる
• VMware Tools の前に仮想ハードウエアをアップグレードすると仮想マシン
の設定の一部(例:ネットワーク)が失われる場合があるため、先に
VMware Tools をアップグレードする
• 仮想ハードウェアバージョンは下位互換性がないので、古い ESX/ESXi ホ
ストが残る環境で仮想ハードウエアバージョンのアップグレードはしない
• 相互運用性を考慮し、適切な時期にアップグレードすることを推奨
69
ステップ4:仮想マシンのアップグレード
vSphere 7 の機能を使いたければ最新にする(HWv17, VMware Tools 11.x.x )
VMware
VMware
vSphere ESXi 7.0
仮想ハードウエア
バージョン 10
VM
6.0 U1(VMware Tools from
VMware ESX/ESXi)
仮想ハードウエア
バージョン 11
VM
VMware Tools
10.0VMware
vSphere ESXi 7.0
仮想ハードウエア
バージョン 13
VM
VMware Tools
10.1
仮想ハードウエア
バージョン 14
VM
VMware Tools
10.2VMware
vSphere ESXi 7.0
仮想ハードウエア
バージョン 15
VM
VMware Tools
10.3
仮想ハードウエア
バージョン 17
VM
VMware Tools
11.0
vCenter Server 7.0
vSphere への VMware Tools のインストールとアップグレード
(2004754)
VMware Tools パッケージバージョンの確認も役に立ちます
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vSphere 7 へのアップグレードについて

  • 1. vSphere 7 への アップグレードについて ~古い vSphere を最新の vSphere 7.0 U1 にし、ニフクラとハイブリッドクラウドにするには~ 2020年8月27日 Rev.1.0.3 今井 悟志 (Fujitsu Cloud Technologies Limited) Japan VMUG Community ニフクラ エンジニア ミートアップ VMwareユーザーのためのクラウド超入門~ニフクラ編資料
  • 2. 本資料のご利用について • 免責事項 • 本資料は利用者の責任において活用するものであり、富士通クラウドテクノロジーズ及び著者はすべての責任を負いません。 • 目的 • 本資料は、古いバージョンのvSphere を適切に最新の vSphere 7.0 にアップグレードする際の留意点や手順、そしてライセンスのアップグ レードの考え方などを理解するための参考情報を提供するものです。 • 対象 • 本資料の読者はvSphere をエンドユーザーとして利用し環境を運用・管理しているIT 管理者の方としています。そのため、ビジネスとしてお 客様に vSphere インフラ環境を提供をするSIer の方が求める情報が無いこともありますがご了解の上活用ください。 留意点 • 本資料は、既存環境のアップグレード時の留意点をまとめていますが、詳細や作業手順及び設定内容などは記載ません。 • 本資料記載の情報は、資料が作成された時点でVMware が公開している情報をもとにしております。そのため、それ以降に行われた機能の 追加・変更・削除された情報については反映されていません。 • 本資料を作成する際には VMware 社のドキュメントを参照しながら作成しています。そのため、参照ドキュメントの URL記載はできる限りして ありますが、Web 公開のコンテンツはいつの間にか更新されている場合があるため、本資料と VMware 社のドキュメントに差異がある場合は、 VMware 社ドキュメントを正とするように願います。 • 本資料で扱う vSphere バージョンは、既にサポートが終了しているvSphere 5.x も含んでいます。但し、それ以前のvSphere や VMware infrastructure 3 / 3.5 の記述があっても、その内容は参考情報として記載しているのみで本書の取り扱う範囲ではないことご了解ください。 • 著作権と資料の更新 • 本資料の著作権は著者の今井悟志に帰属します。記載内容を他資料に転用する際には、事前にご連絡いただくようお願いします。 • 本資料の更新は定期的ではありません。著者のプライベートの時間に余裕があり vSphere のアップグレードに対する追加・変更・削除点に気 づいたときに更新をします。そのため、内容が常に最新であるとは限りません。 • 本資料の更新版は以下のブログで行います。 技術探求好きな壮年期おじさんSE のブログ https://imaisato.hatenablog.jp/ 2 この資料の情報は、2020年8月15日現在 VMware 社 で公開されている資料を基に作成されています
  • 5. アップグレードとは 5 1. メジャーバージョンアップ→アップグレード 2. マイナーバージョンアップ→アップデート 3. 上位製品にアップグレード→エディションアップグレード(アップセル) 4. セット製品にアップグレード(クロスセル) • アップグレード、パッチ適用、アップデート、および移行の違い • アップグレード • ソフトウェアに主要な変更を加えることを指し、vSphere 7.0 など、2 桁の番号が振られる(メジャーバージョン) • アップデート • アップグレードより小さい変更を加えるパッチ適用およびアップデート を指し、変更が小さく、パッチまたはアップデートだけで済むリリース は、6.7 Update 1 のようにアップデート番号が振られる(マイナー バージョン)極小規模の変更(パッチ)の場合はアルファベットが付与 される アップグレードの言葉がいろいろなシーンで出てきますが、1 および 2 は製品で使われる言葉で、ソフトウエアの変更度合 いに応じて呼び方が「アップグレード」「アップデート」と変わり ます。 3 および 4 は製品販売に対する呼び方で「アップセル」「クロス セル」と一般的には呼びます。 製品のアップグレード時に両方の話が出てきたりしますが、混 同しないように注意しましょう。 vSphere 7.0 vSphere 6.7 Enterprise Plus Suite vSphere 7.0 vSphere 6.7 Standard Enterprise Plus vSphere 6.0 vSphere 6.5 vSphere 6.7 vSphere 7.0 vSphere 5.5 vSphere 6.7 U1 vSphere 6.7 U1a vSphere 6.7 U2 vSphere 6.7 U3 vSphere 6.7
  • 7. • 検討すべき要件 • vSphere をアップグレードするということは、安定稼働しているインフラを一 時的にイレギュラーな状態に環境をアップグレードするということになるため、 本当に必要なのかを見極めて実施の可否を判断する • 考慮すべき要件 1. ハードウエアのライフサイクル(老朽化、保守部品の確保など) 2. vSphere のサポート終了時期(ジェネラルサポート、テクニカルガイダン ス、ライフサイクルポリシーによる判断) 3. 業務システムのライフサイクル(稼働しているシステムの更新時期、そし てオンプレミスの仮想化プラットホーム上でシステムを更新し続けるか どうかなど) 4. ファシリティ(システムインフラの設置場所など) 5. 今後のビジネスにおける ITインフラのビジネスデザイン 6. コスト • これらの要件を考慮しても既存のオンプレミス環境をアップグレードするの がよいと判断できる場合に、vSphere のアップグレードを選択する 7 vSphere のアップグレード 既存環境を本当にアップグレードする必要があるかをしっかり考える ハードウエアの保守が困難 ハードウエアの寿命(リース期間含む)が近い SNS 契約しているがvSphere がすでにサポート終了している vSphere のテクニカルガイダンスの終了または終了が近い vSphere のジェネラルサポートの終了または終了が近い 業務システムの更新(作り直し)が近い 業務システムは更新しないが延命して使い続ける ハウジングしているデーターセンターの縮小または撤退 そもそもコスト削減が必要 既存システムの大き な変更なし アップグレードせず クラウドへ移行 既存システムの作り 直しを計画 そのまま 変えない 新規 インフラへ アップ グレード アップグレードの判断 シ ス テ ム 側 に 起 因 す る 要 因 イ ン フ ラ に 起 因 す る 要 因 アップグレードありきではなく、要件を 考慮して適用可否を判断すること
  • 8. アップグレードパスでそのままのアップグレードの可否は判断つくが、アップグレード時に万が一トラブルが発生した時の情報として、既存環境のバージョンと ビルドも調べておくこと 以下の KB を参考にして確認する • VMware vCenter Server のビルド番号とバージョン (2143838) • VMware ESXi/ESX のビルド番号とバージョン (2143832) • 以下のようにアップグレード対象から外れているパターンもあるので十分注意すること ※ vCenter Server は 6.5.0 および 6.5 U1 から 7.0 へのアップグレードは可能だが、vSphere Hypervisor は出来ない ※ 該当する vSphere Hypervisor は ESXi 6.5 U1g (7967591, ESXi 6.5 Patch 02 (7388607), ESXi 6.5 U1 Express Patch 4 (6765664), ESXi 6.5 U1 (5969303), ESXi 6.5.0d (5310538), ESXi 6.5. Express Patch 1a (5224529), ESXi 6.5. Patch 01 (5146846), ESXi 6.5.0 a (4887370), ESXi 6.5 GA (4564106) 8 アップグレードが可能かどうか 既存環境のバージョンとビルドを調べる 6.5.0 6.5 U1 6.5 U2 6.5 U3 6.7.0 6.7 U1 6.7 U2 6.7 U3 vCenter Server ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ vSphere ESXi ✖ ✖ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ 6.5.0 と 6.5 U1 は証明書の件 があるので対象外です。
  • 9. • 以下の製品からの vSphere 7.0 へのアップグレードパスは用意されていな い • vCenter Server 7.0 • vCenter Server 5.5 以前 • vSphere ESXi 7.0 • vSphere ESXi 6.5 U1, 6.5.0 および 6.0 以前 • 以下の OS のバージョンは提供されない • Windows 版の vCenter Server (vCenter Server アプライアンス版のみ提供) 『VMware 製品の相互運用性マトリックス:アップグレードパス』 9 アップグレードが可能かどうか 製品自体のアップグレードパスが用意されているか vSphere Hypervisor (ESXi) の例 ここ重要
  • 10. • アップグレードは既存の環境を大きく変更するので、アップグレード前にアッ プグレードが可能か確認をすること • アップグレード時一時的に vCenter Server と vSphere Hypervisor のバー ジョンが異なる構成になるため、組み合わせ可否を確認する • vCenter Server 7.0 では vSphere Hypervisor 6.5.0 および 6.5 U1 も管理可 能なので、アップグレード時の支障にはならない(ただし、 6.5.0 および 6.5 U1 は vSphere Hypervisor のアップグレードがそのままできないので vCenter Server 7.0 配下にした後に、vSphere Hypervisor 7.0 にアップグ レード可能なマイナーバージョンに一度アップグレードする必要あり) • アップグレード前の確認事項 1. 製品のリリースノートを確認する 2. 要件を確認する(ハードウエアおよびソフトウエア) 3. VMware 製品同士の互換性確認(ソフトウエアおよびプラグイン) 4. サードパーティ製品を使用している場合は、それら製品が vSphere 7.0 に対応したかも確認する必要あり 『VMware 製品の相互運用性マトリックス:アップグレードパス』 10 製品同士の組み合わせ確認 vSphere のアップグレードが可能な組み合わせか vCenter Server の例
  • 11. • サポート対象の機種かどうかを「VMware Compatibility Guide」より確認 • ハードウエアベンダーのサポート例 • 富士通(2020年4月21日現在の情報で 6.7 までの情報) VMware ESXiサポート版数一覧表(PRIMERGY機種別) • NEC(2020年4月30日現在 6.7 までの情報) VMware - 動作環境 • 日立(2020年4月30日現在 6.7 までの情報) VMware vSphere® ESXi™ 6.0、6.5および6.7 ご使用にあたっての注意事 項 • DELL(2020年4月30日現在 vSphere 7.x の情報あり) VMware ESXi 7.x • HP(2020年4月30日時点で vSphere 7.0 対応機種情報あり) VMware ESXi など 11 ハードウエア対応の可否確認 ハードウエアベンダが動作保証するサーバデバイスとモデルか ハードウエアベンダ側の制限があるので注意
  • 12. • 3つのカテゴリに該当するハードウエアデバイスのサポートが終了 1. VMKlinux のサポート終了に伴う、インボックス ドライバによって 6.7 以 前でのみサポートされていたデバイス 2. 6.7 以前のネイティブのインボックス ドライバでサポートされていたデバ イス 3. 6.7 以前のネイティブのインボックス ドライバでサポートされ、7.0 では認 識されるけれど、以降のリリースで削除される予定のデバイス • これらのデバイスを使用している場合は、別の 7.0 でサポートされるバイス に交換する必要あり • 詳細は以下の KB を参照 ESXi 7.0 で廃止およびサポート対象外になったデバイス (77304) 12 ハードウエアデバイスのサポート対象外の確認 アップグレード時に障害になるデバイスを利用しているか アップグレード時に障害になるデバイスを利用している場合は、 アップグレードを避けるのが安心
  • 13. VMware の製品群 • ハードウエアデバイスの vSphere 7 対応(ファーム更新、デバイス交換) • vCenter Server Windows 版は vCenter Server Appliance へ • vSAN のアップグレード対応準備(必要なパッチあれば事前適用) • 以下の製品のコンポーネントは vSphere に含まれていないので、別途 「VMware 製品の相互運用性マトリックス」で確認をする • Horizon • NSX Data Center • Site Recovery Manager • vSphere Replication • vRealize Operations • vRealize Log Insight • VMware Cloud Foundation • vRealize Automation • VMware Integrated OpenStack(使用していると 7 にはできない) • その他多くの VMware 製品(関係しないものも多い) • vSphere 自体で変わるもの • Adobe Flash 版 vSphere Web Client 廃止(html5 版のみに) ※既に使用不可のC# 版 vSphere Client とともに過去帳へ 13 vSphere アップグレードでの影響範囲の確認 直接影響を受ける他の VMware 製品を使っているか 利用が多いこれら製品を 使っているときは注意です コンピュートリソース ネットワークリソース vSAN / 物理ストレージ (NAS, iSCSI, FCoE, FC) ストレージリソース vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor NSX / 物理ネットワーク機器 (Router, Switch, Load Balancer, VPNGW) Horizon vRealize vCenter Server
  • 14. 影響を受ける製品 • 現在のリリースの vSphere で互換性がない製品 • NSX Data Center for vSphere • vSphere Integrated Containers • vRealize Operations • 一部のパートナー提供のカスタムイメージ ISO や ESXi アップデート バンド ル/アドオンを使ってアップグレードをした際、依存関係の検証に失敗しアッ プグレードできない • パートナー提供カスタムイメージの修正を待つ • 標準の VMware リリース イメージのインストール後にカスタム VIB コン テンツをインストールした場合は依存関係が正しく検証されない可能性 もあるためアップグレードを行わず新規にフレッシュ/クリーン インストー ルを実行する • Q-Logic FastLinQ Network/iSCSI/FCoE コントローラで使用される qedi お よび qedf ドライバは、2020-04-02 にリリースされた ESXi 7.0 カスタム イ メージには含まれていないため、アップグレードすると意図しないトラブルを 招く恐れがある 14 アップグレード計画の中止または変更 互換性のない製品を使用していることが判明したらアップグレードをしない vRealize Operations をお使いの場合は、vSphere 7.0 へのアップグレードはしばらく待ちましょう NSX-V は NSX-T にすることを検討しましょう vIC はTanzu ですね コンピュートリソース ネットワークリソース vSAN / 物理ストレージ (NAS, iSCSI, FCoE, FC) ストレージリソース vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor vSphere Hypervisor NSX / 物理ネットワーク機器 (Router, Switch, Load Balancer, VPNGW) Horizon vRealize vCenter Server NSX Data Center for vSphere (NSX-V) vSphere Integrated Containers (vIC) vRealize Operations
  • 15. • ソフトウェア・バージョンの相互運用性の確認 • VMware 製品間、VMware Tools、仮想マシンの互換性、3rd パーティ製品 の対応など • VMware Product Interoperability Matrixes: • リリース・ノートに目を通す事 • マニュアルに記載されていない最新情報が記載されているので、アップ グレードの前にリリースノートの記載事項を必ず確認する • VMware vSphere 7.0 リリース ノート 15 ソフトウエアの相互運用性の確認 「VMware 製品の相互運用性マトリックス」でアップグレードの可否を知る vSphere のエディションアップをする場合は、所有してい るライセンスからの移行パスがあるかを確認しましょう。 このように、古 い製品はまだサ ポートされてい ない場合がある ので確認する
  • 16. アップグレード時の考慮点 16 vSphere 全体及び ESXi での考慮点 vSphere 全体 • ESXi 7.0 で非推奨および未サポートのデバイスは使わない • ESXi 7.0 にアップグレードする前に「vmkapi Dependency error while Installing/upgrading to ESXi 7.0」に記載されているドライバを ESXi 6.5 また は 6.7 ホストが使用しているかどうかを確認 • 「偽装転送」と「MAC アドレス変更」のデフォルトの設定が vSphere 6.x と 7.0 の間で変更されたため、ホストのクラスタを ESXi 7.0 にアップグレードすると きに、移行の事前チェックに失敗する場合があるので、失敗したときは 「Ensure the 6.x hosts will have consistent security policies to the upgraded 7.0 hosts to prevent this」を参照する Hypervisor ESXi • vSphere 環境が複数のマシンに分散している場合アップグレードは同時に せず順番実施する • vSphere 7.0 では、vCenter Server は以下の管理をサポートしない • vSphere 6.0 以前を実行する ESXi ホスト • バージョン 6.0 以前で実行する vDS • vSphere 6.0 以前を実行する ESXi ホストに基づくホスト プロファイル • vSphere 7.0 では、TLS 1.2 がデフォルトで、TLS 1.0 と TLS 1.1 はデフォルト で無効 • vCenter Server が現在 vCenter High Availability (VCHA) を使っている場合 は「Prerequisites for Upgrading vCenter Server High Availability Environments (78221)」の前提条件ををクリアすることが必須 vSphere 7 アップグレードのベスト プラクティス (78205)を事前に 確認しておくとよいです
  • 17. アップグレード時の考慮点 17 vCenter Server での考慮点 vCenter Server • アップグレードに関係する Platform Services Controller、vCenter Server、 ESXi ホスト、および仮想マシン間ですべての DNS の正引き/逆引き解決が 正常に実行できることが必須 • vSphere アップグレードに関係するすべてのノードの NTP を適切に構成 • レプリケーションの同期の問題を回避するため、アップグレードの前に、シン グル サインオン ドメイン内のすべての vCenter Server および Platform Services Controllers で同時実行スナップショットをパワーオフすることを推 奨 • vCenter Server Appliance を 6.7 U2c または 6.7 U3 から vCenter Server 7.0 にアップグレードする場合「disable TSO (TCP Segmentation Offload) and GSO (Generic Segmentation Offload) on the appliance Ethernet Adapter Configuration first」の手順実行が必須 Platform Services Controller • 外部 Platform Services Controller デプロイからアップグレードする場合は、 vSphere 7.0 では Platform Services Controller が廃止されたため、以下の 作業などが発生する • Platform Services Controller のアドレスを直接のエンドポイントとして使用 していたすべての外部ソリューション(VMware NSX が該当)は再ポイント が必要 • 廃止する Platform Services Controller を使用している vCenter Server がないように確認すること Using the cmsso command to unregister vCenter or PSC from Single Sign-On (2106736) • ロード バランシングされた PSC デプロイからアップグレードする場合は、 「Upgrading to vCenter 7.0 from vCenter 6.x with Load Balanced PSCs (78446)」を参照して対応する • 外部 Platform Services Controller を使用していた複数の vCenter Server のアップグレード時アップグレード後に新しいリングとポロ時を構成する必要 があるため、最初と最後の vCenter Server 間で vdcrepadmin createagreement コマンドを使用して最新の関係を作り直す vCenter は考慮点が多いので下記 KB を参照し十分注意する 「vSphere 7 Upgrade Best Practices (78205)」
  • 18. vCenter Server 7.0 でサポートする製品 1/2 対象 VMware 製品 サポートバージョン vCloud Usage Meter 4.1 3.6.1 VMware App Volumes 4.0.1 4.0 2.18.2 2.18.1 2.18.0 VMware AppDefense 2.3.1 2.3 VMware Cloud on AWS 1.1 1.9 VMware HCX 3.5.3 VMware Horizon 7 7.12.0 vRealize Orchestrator Plug-in for Horizon 1.5.0 VMware Workspace ONE® Access 20.1.0 19.3 ※1 3.3.2 ※1 3.3.1 ※1 3.3 ※1 VMware NSX-T Data Center 3.0.0 VMware PowerCLI 12.0.0 VMware Remote Console 11.1.0 VMware SDDC Health Monitoring Solution 8.1 VMware Site Recovery Manager 8.3 VMware Skyline Collector 2.3.0 VMware Tanzu Kubernetes Grid 1.0.0 VMware Telco Cloud Automation 3.5.3 VMware Tools 11.0.5 10.3.20 10.3.10 10.3.5 10.2.0 10.0.12 VMware vRealize Operations Manager 8.1 VMware vRealize Orchestrator 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0 VMware vRealize Automation 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0 VMware vCloud Availability 3.5 3.0 vRealize Business for Cloud 7.6.0 18 ※1:VMware Identity ManagerVMware Tools は vCenter Server と ESXi とのサ ポートの差がありますので要注意が必要ですね
  • 19. vCenter Server 7.0 でサポートする製品 2/2 対象 VMware 製品 サポートバージョン VMware vRealize Log Insight 8.1 8.0 VMware vRealize Operations Cloud 8.1 VMware vRealize Operations Management Pack for Cloud Provider Pod 3.1 VMware vRealize Suite Lifecycle Manager 8.1 8.0.1 VMware vSAN™ 7.0 6.7 U3 6.7 U2 6.7 U1 6.7 6.6.1 U3 6.6.1 U2 6.6.1 6.6 6.5 VMware vSphere Hypervisor (ESXi) 7.0 6.7 U3 6.7 U2 6.7 U1 6.7.0 6.5 U3 6.5 U2 6.5 U1 6.5.0 VMware vSphere Replication 8.3 vRealize Network Insight 5.2.0 5.1.0 5.0.0 4.2.0 4.1.1 4.1.0 4.0.0 vSphere Integrated Containers 1.5 19 vSAN は vCenter Server と ESXi とのサポートの 差がありますので要注意が必要ですね
  • 20. vSphere ESXi 7.0でサポートする製品 1/2 対象 VMware 製品 サポートバージョン vCloud Usage Meter 4.1 3.6.1 VMware App Volumes 4.0.1 4.0 2.18.2 VMware AppDefense 2.3.1 2.3 VMware Cloud on AWS 1.1 1.9 VMware HCX 3.5.3 VMware Horizon 7 7.12.0 VMware Workspace ONE® Access 20.1.0 19.3 ※1 3.3.2 ※1 3.3.1 ※1 3.3 ※1 VMware NSX-T Data Center 3.0.0 VMware PowerCLI 12.0.0 VMware Remote Console 11.1.0 VMware Site Recovery Manager 8.3 VMware Skyline Collector 2.3.0 VMware Telco Cloud Automation 3.5.3 VMware Tools 11.0.5 11.0.0 10.3.20 10.3.10 10.3.5 10.3.0 10.2.5 10.2.0 10.1.15 10.1.10 10.1.5 10.1.0 10.0.12 10.0.9 10.0.8 10.0.6 10.0.8 10.0.0 6.0 U1 ※2 6.0.0 ※2 20 ※1:VMware Identity Manager ※2:VMware Tools from VMware ESX/ESXi VMware Tools は vCenter Server と ESXi とのサ ポートの差がありますので要注意が必要ですね
  • 21. vSphere ESXi 7.0でサポートする製品 2/2 対象 VMware 製品 サポートバージョン VMware vRealize Operations Manager 8.1 VMware vRealize Orchestrator 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0 VMware vCenter Server 7.0 VMware vRealize Automation 8.1.0 8.0.1 8.0.0 7.6.0 VMware vCloud Availability 3.5 3.0 vRealize Business for Cloud 7.6.0 VMware vRealize Log Insight 8.1 8.0 VMware vRealize Operations Cloud 8.1 VMware vRealize Suite Lifecycle Manager 8.1 8.0.1 VMware vSAN™ 7.0 21 vSAN は vCenter Server と ESXi とのサポートの 差がありますので要注意が必要ですね
  • 22. ライセンスアップグレードとハードウエアへの適用 22 購入先および保守契約によりアップグレード可否が変わる ディストリビューターから購入・保守契約の場合 そのまま新しいバージョンをどのハードウエアベンダにも利用可能 1. 保守契約がある場合(継続更新している) 2. 保守契約が切れている場合 3. ずいぶん前に保守契約が切れている場合 ハードウエア付属の OEM ライセンスの場合制限があるため ハードウエアベンダにアップグレードやハードウエア変更可否を確認する 1. 既存ハードウエアが vSphere 7 をサポート 2. 既存ハードウエアが vSphere 7 をサポートしない 3. 新しいハードウエアへのライセンス移行はハードウエアベンダ次第 vSphere 4.1 名称のSNS契約 vSphere 6.0 vSphere 6.5 vSphere 6.7 vSphere 7.0 SNS契約 OK 遡り SNS 費用を支払い vSphere 6.0 vSphere 6.5 vSphere 7.0 SNS契約 SNS契約 OK 買いなおし します SNS契約 vSphere 6.7 vSphere 7.0 同一ハードウエア上でアップグレー ド可 SNSは有効でもサポート対象では ないのでアップグレード不可 バンドルライセンスは移行不可(ベ ンダーへ要確認) アンバンドルライセンスは移行可 (ベンダーへ要確認) vSphere 6.0 vSphere 6.5 vSphere 6.7 vSphere 7.0 OK SNS契約 vSphere 6.5 vSphere 7.0 SNS契約 vSphere 6.7 vSphere 7.0 SNS契約 vSphere 6.7 vSphere 7.0 vSphere 5.5 vSphere 5.5 vSphere 5.5 SNS契約
  • 23. VMware vSphere 4.x、5.x、6.x エディション VMware vSphere 7.0 エディション Enterprise Plus Enterprise Plus Enterprise (6.0 まで) Enterprise Plus へアップグレード Enterprise のままサポート継続利用可能 Advanced (4.x のみ) Enterprise Plus へアップグレード Enterprise のままサポート継続利用可能 Standard Standard Essentials Plus Essentials Plus Essentials Essentials • Enterprise エディションは既存のサポート延長として利用するか、または Enterprise Plus へ有償アップグレードが行える • 4.x にあった Advanced エディションは、5.x 移行は Enterprise エディション へ自動的にアップグレードされた • 全てのライセンスで上位エディションに有償アップグレードすることは可能 • ライセンスキーのアップグレードについては、次スライドを参照 • vSphere 7 ではライセンスの変更が発生しており、コア数に応じてライセン スを追加購入しなければならない場合もあり 23 エディションのアップグレード サポートおよびサブスクリプションサービス(SnS)契約がある場合の移行先 VMware 製品の場合、ライセンスはお客様の所有物です。そのため、SNS 契約が切れても使い続けることは可能です。 でも、SNS がない場合はアップグレードなどサポートは受けることができません。 また、SNS 契約がある場合、使用している VMware 製品で新しいバージョンが出た場合、それを使う権利があります。
  • 24. ライセンス キーの要件(再取得の可否) 製品 既存製品の バージョン アップグレード後 のバージョン 新しいキーが 必要か 製品の SnS 契約が有効な場合 ライセンス キーを My VMware ポータルでアップグレード可能か vCloud Suite (Standard、Advanced、および Enterprise) 5.1 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます 5.5 6 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 6 - No 現時点の最新版 vSphere または ESXi (Essentials、Essentials Plus、 Standard、Enterprise、および Enterprise Plus) 4.x 5.0 or 5.1 or 5.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 5 5.1 or 5.5 No This is the latest version. 5.1 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます 5.5 6.0 or 6.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 6 6.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます 6.5 6.7 No 既存製品のライセンスキーが使えます 6.7 7 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) vSOM - vSphere with Operations Management (Standard, Enterprise and Enterprise Plus) 5.1 5.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 5.5 6.0 or 6.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 6 6.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます vCenter Server (Standard、および Foundation) 4.x 4.1 or 5.0 or 5.1 or 5.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 5 5.1 or 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます 5.1 5.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます 5.5 6.0 or 6.5 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 6 6.5 No 既存製品のライセンスキーが使えます 6.5 6.7 No 既存製品のライセンスキーが使えます 6.7 7 Yes My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974) 24 ※ 「VMware 製品の新バージョンに対するライセンス キーの要件 (2059926) ※ 「My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2081221)」 vSphere 6.7用のライセンスキーはそのまま使えます
  • 25. プロダクト リリース日 ジェネラル サポート終了 テクニカル ガイダンス終了 ライフサイクル ポリシー 提供終了 備考 ESX 2.5 2004/11/19 2007/6/15 2010/6/15 2012/6/15 ESX 3.0 2006/6/15 2008/12/10 2011/12/10 2015/5/21 2010/6/17 ESX 3.5 2007/12/10 2010/5/21 2013/5/21 2015/5/21 2010/6/17 ESXi 3.5 2008/1/10 2010/5/21 2013/5/21 2015/5/21 2010/6/17 ESX 4.x 2009/05/21 2014/05/21 2016/05/21 EIP 2013/8/15 ESXi 4.x 2009/05/21 2014/05/21 2016/05/21 EIP ESXi 5.0 と 5.1 2011/08/24 2016/08/24 2018/08/24 EIP ESXi 5.5 2013/09/19 2018/09/19 2020/09/19 EIP A, B ESXi 6.0 2015/03/12 2020/03/12 2022/03/12 EIP ESXi 6.5 2016/11/15 2021/11/15 2023/11/15 EIP ESXi 6.7 2018/04/17 2021/11/15 2023/11/15 EIP A, B vSAN 5.5 2014/03/11 2018/09/19 2020/09/19 EIP A, B vSAN 6.0, 6.1 と 6.2 2015/03/12 2020/03/12 2022/03/12 EIP vSAN 6.5, 6.6 と 6.7 2016/11/15 2021/11/15 2023/11/15 EIP A, B 25 vSphere Hypervisor のアップグレード可能か ESX / ESXi および vSAN 製品のサポート終了時期 赤字はサポート終了 A:この製品では、ジェネラルサポート終了の例外を適用 B:この製品では、テクニカルガイダンス終了の例外を適用 EIP:エンタープライズ インフラストラクチャ ポリシー VI3P:VMware Infrastructure 3ポリシー 備考に A, B とある場合、サポート終了の例外が適用されていて、 正式に終了アナウンスがされるまで使い続けることができます
  • 26. プロダクト リリース日 ジェネラル サポート終了 テクニカル ガイダンス終了 ライフサイクル ポリシー 提供終了 備考 vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.0 2004/3/31 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17 vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.1 2004/8/6 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17 vCenter Server, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.2 2004/12/19 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17 vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.3 2005/9/22 EOSに到達 VI3Pの対象外 2010/6/17 vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 1.4 2006/7/6 2008/7/6 2011/7/6 2013/7/6 2010/6/17 vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 2.0 2006/6/15 2008/12/10 2011/12/10 2013/12/10 2010/6/17 vCenter Server **, VMware Motion, VMware HA and VMware DRS 2.5 2007/12/10 2010/5/21 2013/5/21 2015/5/21 2010/6/17 vCenter Server 4.x 2009/05/21 2014/05/21 2016/05/21 EIP vCenter Server 5.0 と 5.1 2011/08/24 2016/08/24 2018/8/24 EIP vCenter Server 5.5 2013/09/19 2018/09/19 2020/09/19 EIP A, B vCenter Server 6.0 2015/03/12 2020/03/12 2022/03/12 EIP vCenter Server 6.5 と 6.7 2016/11/15 2021/11/15 2023/11/15 EIP A, B VMware Tools 11.0 2019/09/19 2024/09/19 2026/09/19 EIP O 26 vCenter Server のアップグレード可能か vCenter Server, VMware Tools のサポート終了時期 赤字はサポート終了 A:この製品では、ジェネラルサポート終了の例外を適用 B:この製品では、テクニカルガイダンス終了の例外を適用 EIP:エンタープライズ インフラストラクチャ ポリシー VI3P:VMware Infrastructure 3ポリシー 備考に A, B とある場合、サポート終了の例外が適用されていて、 正式に終了アナウンスがされるまで使い続けることができます
  • 27. • 製品ドキュメント • リリースノート 「本リリースのインストールおよびアップグレード」、「製品サポートに関する 注意事項」と「既知の問題」が重要 • ナレッジ • vSphere 7 へのアップグレードを行う前の重要な情報 (78487) • Moving from a Deprecated to a Supported vCenter Server Deployment Topology Before Upgrade or Migration • Update sequence for vSphere 7.0 and its compatible VMware products(78221) 27 その他のアップグレード関連の情報 vSphere 7.0 は Windows 版廃止と PSC 廃止などの変更が多いので注意する vCenter Serverの7へのアップグレードのベストプラクティス(78205) も確認しましょう
  • 28. =ROUNDUP(32/32,0)*1 = 1 =ROUNDUP(32/32,0)2*2 = 2 =ROUNDUP(48/32,0)*1 = 2 ライセンス数のカウント vSphere Standard Enterprise Plus vSphere Hypervisor ライセンス権限 32コア / 1CPU単位 32コア / 1CPU単位 必要な vCenter Server (別売) vCenter Server Standard vCenter Server Standard vSphere 7 with Kubernetes - ✔ (VMware Cloud Foundation 環境必須)(別ライセンスの購入必要) 28 32コア / 1CPU までの 物理サーバ 1CPU 32 コア × 2 CPUの 物理サーバ 1CPU 48 コア × 1 CPUの 物理サーバ 1CPU 48 コア × 2 CPUの 物理サーバ =ROUNDUP(32/32,0)*2 = 4 Excel で必要ライセンス数を簡単計算:=ROUNDUP(1CPU当たりのコア数/32,0)×CPU数 ※定数 32 は 1ライセンス当たりのコア数 1ライセンス 2ライセンス 4ライセンス2ライセンス 新しいライセンス数の計算は Excel で関数を使えば簡単に計算できます。 でも例外として、Intel CPU のように 1チップの中に独立した複数のCPUを内包するCPUの場合、それ自体を 1CPU としてカウントします。 また、既存のアップグレード対象物理サーバで 1CPU のコア数が 32コア以上あるときは、アップグレードによりライセンス権限を越えるためラ イセンスの追加購入が必要になります。
  • 30. • 「Pathfinders」で vSphere をアップグレードする際の参考情報を提示 • 画面の指示に従い既存環境の情報を入力するだけで、適切なトポロジ構成 と関連するドキュメントを提示 30 アップグレードを支援するツール vSphere 6.7 Topology and Upgrade Planning Tool (vSphere 7用は未リリース) 1. ツールを起動 2. Upgrade to vSphere X.X を選択 3. 使用している vCenter Server を選択 4. PSC 構成を選択 5. アドバイスの表示 6. 移行後の構成の確認 7. 移行後のイメージや各種情報の表示 構成/プレ/アップグレード/ポストの情報
  • 31. • vSphere のアップグレードは順番が重要 31 アップグレードの 5ステップ アップグレード実施はステップごとの順番がある ステップ 3 vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード ステップ 4 仮想マシンおよび仮想アプライアンス ステップ 5 ストレージのアップグレード ステップ 2 vCenter Server のアップグレード • ハードウエアバージョンのアップグレード • VMwareTools のアップグレード • vSAN のアップグレード • VMFS のアップグレード • 段階アップグレード(必要な場合) • インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール • PSC トポロジーの変更(必要な場合) • 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ レーション ステップ 1 事前対応作業の実施 • 構成のバックアップ • リリースノートに記載されている事前対応作業の実施 必須作業 必要に応じて行う
  • 32. • vSphere のアップグレードは順番が重要 32 アップグレードの 5ステップ アップグレード実施はステップごとの順番がある ステップ 3 vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード ステップ 4 仮想マシンおよび仮想アプライアンス ステップ 5 ストレージのアップグレード ステップ 2 vCenter Server のアップグレード • ハードウエアバージョンのアップグレード • VMwareTools のアップグレード • vSAN のアップグレード • VMFS のアップグレード • 段階アップグレード(必要な場合) • インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール • PSC トポロジーの変更(必要な場合) • 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ レーション ステップ 1 事前対応作業の実施 • 構成のバックアップ • リリースノートに記載されている事前対応作業の実施 必須作業 必要に応じて行う
  • 33. ステップ1:事前対応作業の実施 33 アップグレード作業前バックアップを実施、問題発生時でもリカバリ可能にする vCenter Server • 下記ドキュメントを参照しバックアップとを計画する • 取得したバックアップは vCenter Server トラブル時にリストアして復旧する 『File-Based Backup and Restore of vCenter Server』 Hypervisor ESXi • ESXi は設定ファイルのバックアップで対応する • 以下の CLI を参考にして自ら CLI を実行し取得する 【参考情報】 • vSphere 6.5 • vSphere 6.0 • vSphere 5.1 ※残念ながら 6.7, 5.5, 5.0 の情報は公開されていない 迅速に復旧するためには、バックアップをしっかりとっておく ことが重要です
  • 34. • vSphere のアップグレードは順番が重要 34 アップグレードの 5ステップ アップグレード実施はステップごとの順番がある ステップ 3 vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード ステップ 4 仮想マシンおよび仮想アプライアンス ステップ 5 ストレージのアップグレード ステップ 2 vCenter Server のアップグレード • ハードウエアバージョンのアップグレード • VMwareTools のアップグレード • vSAN のアップグレード • VMFS のアップグレード • 段階アップグレード(必要な場合) • インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール • PSC トポロジーの変更(必要な場合) • 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ レーション ステップ 1 事前対応作業の実施 • 構成のバックアップ • リリースノートに記載されている事前対応作業の実施 必須作業 必要に応じて行う
  • 35. ⚫ vSphere はすべてが vCenterServer 起点で管理されているため、vCenter Server のアップグレードをまず最初に行うこと ⚫ vSphere 7.0 リリース ノート の「製品サポートに関する注意事項」は必ず読 み理解する ⚫ Windows版 vCenter Server は提供されないため、利用している場合はアプ ライアンス版へのマイグレーション手順を確認し理解する ⚫ Platform Service controller は廃止されたため外部 PSC を使用している場 合は統合手順を確認し理解する • 公開されているベストプラクティスを参照し、アップグレードの留意点を把握 • KB リスト(日本語 KB は情報が古いので英語の KB を必ず見る) • vCenter Server 7 へのアップグレードのベスト プラクティス (?????) • vCenter Server 6.7へのアップグレードのベスト プラクティス (54008) • vCenter Server 6.5へのアップグレードのベスト プラクティス (2147686) • vCenter Server 6.0へのアップグレードのベスト プラクティス (2109772) • vCenter Server 5.5へのアップグレードのベスト プラクティス (2053132) • vCenter Server 5.1へのアップグレードのベスト プラクティス (2021193) • vCenter Server 5.0へのアップグレードのベスト プラクティス (2003866) • vCenter Server 5.x からの移行ではこちらの情報も有用(5.5 では特に有 用) • vCenter Server 5.5 から vCenter Server Appliance 6.0 U2m への移行 (2146439) • vCenter Server 5.5 から vCenter Server Appliance 6.0 への移行にかか る時間の概算 (2146420) 35 ステップ2:vCenter Server のアップグレード アップグレードでは一番最初に実施する vCenter Server のアップグレード開始 既存環境で変更のかかる部分の確認 (Windows 版 vC / 外部 PSC) 既存 vCenter Server の バックアップ(ファイルベース / 構成情報) vCenter Server のアップグレード (および外部 PSC 統合) vCenter Server のアップグレード完了 アップグレード後の確認 アップグレード留意点の確認 ベストプラクティス KB の参照 vCenter Server 7 へのアップグレードのベスト プラクティスは 未リリースです。
  • 36. vCenter Server Appliance インストーラでの処理の選択基準 • アップグレードの互換性が重要 • vCenter Server 6.5 以上が必須要件 • vCenter Server 7.0 は vSphere ESXi 5.5 以前のバージョンのホスト を管理できない • vCenter Server 5.5 以前のバージョンから vCenter Server 7.0 に直 接アップグレードはできない • ただし、vSphere 5.5 以前のバージョンからは二段階でアップグレー ドをすることは可能 【例】 • 最初に既存の vCenter Setrver を 6.0 または 6.5 にアップグ レード • 次に 6.0 または 6.5 にアップグレードした vCenter Server を 7.0 にアップグレード • Windows 版で同一 Windows 仮想マシン内にサードパーティ製品を組み込ん で利用していた場合、別途 Windows 仮想マシンを用意してそちらでサード パーティ製品を動かすなどの対応が必要になる 36 ステップ2: vCenter Server のアップグレード先の選択 Windows 版からもアプライアンス版に移行が可能 アップグレード先 の選択枝 アップグレード要件を満たしているか アップグレードの準備 既存 vCenter Server で アプライアンス版を 利用している場合 既存 vCenter Server で Windows 版を 利用している場合
  • 37. • vCenter Server Appliance 7.0 インストーラ画面 • vSphere 7 からは Windows 版の vCenter Server の提供はないため、 vCenter Server Appliance 版を使用する • Windows 版からの移行は vCenter Server Appliance インストーラの中の「移 行」メニューを使用する • vSphere 6.7 Update 2 以降は外部 Platform Service Controller (PSC) は非 推奨になり、vSphere 7 からは完全に廃止されているため、外部 PSC を使 用している場合は vCenter Server Appliance への統合が必要 • Windows 版 vCenter Server は一度 vCenter Server Appliance 版の外部 PSC として構成後、vCenter Server Appliance へ統合される • ステージ1 • vCenter Server Appliance をデプロイ • ステージ2 • Windows 版 vCenter Server のデータを vCenter Server Appliance にコピー • 再起動で移行完了 • すべての移行作業が自動で行われるが、一時的に vCenter Server が 2つ 存在するため、ステージ1でデプロイされる vCenter Server Appliance 用の 仮の IP アドレスが 1つ必要 37 ステップ2:VMware vCenter Server Appliance (VCSA) Windows 版 vCenter Server からはツールを使って移行する 2015 + 移行はWindows 版 vCenter の移行用です。既に vCenter Server Appliance を使っている場合は「アップグレード」を使用 します
  • 38. ステップ2:移行前の環境準備 38 事前準備が必要なものがあるので確認し、用意されていない場合は準備する 移行元 • vCenter Server インストーラのダウンロード • vSphere 7.0 用 vCenter Server Appliance をデプロイする先の ESXi 6.5 ホスト(必須) • セキュリティ強化に対する対応 • DNS による名前解決の確認 • NTP サーバによる時刻同期の確認 • SSL 証明書の妥当性の確認(KB2111411) • システム名との互換性 • Windows マシン上の管理者権限 • 構成データのエクスポートに必要なディスク容量 • 入力するすべての認証情報 移行先 • vCenter Server 7.0 アプライアンスのハードウエア要件の確認 • メモリ最小要件 • ディスク容量最小要件 • ターゲット ホストの管理者権限 • 入力するすべての認証情報 アップグレードするクラスタに所属していてはダメ。 ロックダウンモードやメンテナンスモードになっていな い、そしてDRS クラスタに所属していない環境に vCenter Server Appliance をデプロイします。 極めて 小さな 環境 小さな環境 中程度の 環境 大きな環境 特に大規模 な環境 最大ホスト数 10 100 400 1,000 2,000 最大仮想マシン数 100 1,000 4,000 10,000 35,000 CPUの数 2 4 8 16 24 メモリ 12 GB 19 GB 28 GB 37 GB 56 GB スト レージ デフォルト 415 GB 480 GB 700 GB 1,065 GB 1,805 GB 大 1,490 GB 1,535 GB 1,700 GB 1,765 GB 1,905 GB 特大 3,245 GB 3,295 GB 3,460 GB 3,525 GB 3,665 GB
  • 39. 製品またはコンポーネント 互換性 vCenter Server アップグレードパスの確認 vCenter Server データベース 外部データベースはサポートされない ESX ホストおよび ESXi ホスト ESXi 6.5 以降が必要 VMware ホスト プロファイル ホスト プロファイル バージョン 6.0 以降が 必要 VMFS3 ボリューム そのままは使えず自動的にアップグレード される 仮想マシン 必要であればアップグレード VMware Tools 必要であればアップグレード 製品またはコンポーネント 互換性 Auto Deploy Auto Deploy を使ってアップグレードする 場合は、事前に Auto Deploy を使用して ESXi ホストを同じバージョンにしておく vSphere Distributed Switch (DVS) Distributed Switch を 6.0 以降にアップグ レードが必要 vSphere Network I/O Control Network I/O Control 3 にアップグレード が必要 vSAN 移行後は vCeter Server と ESXi のバー ジョンを同じにする(同期させる) vSAN ディスクのバージョン フォーマットバージョンを考慮する vSAN オンディスク フォーマットのバージョ ンと互換性について (2145267) レガシー Fault Tolerance 下記 KB の理由により使用を停止する レガシーのフォールト トレランスが Broadwell 以降のプロセッサでサポートさ れない (2143127) 39 ステップ2: vCenter Server アップグレード互換性 vCenter Server および関連する VMware 製品とコンポーネントのアップグレード 詳細はVMware 製品の相互運用性マトリックスとアップグ レードに影響する vCenter Server7.0 コンポーネント動作 の変更を参照して確認してください。
  • 40. ステップ2:vCSA のアップグレードイメージ 40 アップグレード先とは別の環境が必要 vCSA 移行前 • クラスタ内で vCenter Server 含 めてすべての仮想マシンが稼働 していた 移行準備 • 移行用一時 ESXi ホストを準備 移行中 • vCenter Server を vCSA に移行 • 旧 vC 停止と削除 移行後 • 運用環境 ESXi のアップグレード • vCenter Server を元のクラスタ に戻す クラスタ ストレージ v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi クラスタ ストレージ v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi クラスタ ストレージ v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi クラスタ データストア v Sphere ESXi vCSA 7.0 ESXi 6.5 以上 旧 vCenter Server クラスタ ストレージ v Sphere ESXi v Sphere ESXi v Sphere ESXi クラスタ データストア v Sphere ESXi 既存環境のホスト 1台をクラスタから切り離して 対応することも可能ですが、その場合 1台切り離 しても障害発生時のフェイルオーバーのための リソースが充分あることを確認してください。 移行途中に使う vCenter Server Appliance 用の 仮 IP アドレスが必要です。vCSA のデプロイ時に 間違えて新しい vCSA に対し移行元の vCenter Server と同じ IP を指定しないようにしてください。
  • 41. 選択の条件 • 既存の vCenter Server 上の情報を引き継ぐ必要がない場合は、フレッ シュインストール • 既存の vCenter Server 上の情報を引き継ぎたい場合には、インプレー スアップグレード ※サードパーティ製品の設定やカスタム設定は引き継がれないことがある ので注意 インフラ環境から考えた選択条件 • 既存の環境のアップグレードの場合は、インプレースアップグレードがシ ンプル • 既存の環境を別にハードウエアを用意し、そこに新たに環境を作り上げ るのであれば、フレッシュインストール • Windows 版 vCenter Server ではアップグレードがうまくいかなかった場 合はフレッシュインストールを選択 41 ステップ2:vCenter Server の インストール / アップグレードの選択 直接アップグレード可能な時はインプレースアップグレードを使う 既存の情報を引 き継ぐか? • vCenter Server をクリーンな状態でイン ストールするため、既存の vSphere の設 定環境を気にする必要がなくピュアな vCenter Server 環境が作れる • 個別に設定していた情報は消えるので、 それらは再設定が必要 • 既存の個別に設定した情報が維持される ので、迅速にアップグレードが可能 • 既存の vCeter Server の情報を引き継ぐ ため不要なゴミとかもそのまま存置 • サードパーティ製品の設定やカスタム設定 はアップグレードでも引き継がれないので、 フレッシュインストールと同様に再設定が 必要 インストール/アップグレード方法の選択 不要 引き継ぐ 既存 vCenter Server 設定の確認 選択の完了 フレッシュインストール インプレースアップグレード 既存環境が 6.5 または 6.7 の場合はインプレースアップグ レードを選択するのが確実で楽です。
  • 42. • vCenter Server 6.5 または 6.7 ホストをアップグレードする前に、 7.0 への アップグレードに失敗してもリカバリできるように、まずは 『File-Based Backup and Restore of vCenter Server』を参照しvCenter Server のバック アップをする • vCenter Server 7.0 は WIndows 版が存在しないので、現在使用している vCemnter Server に応じて適切なアップグレードを選択する • アップグレード方法 • インタラクティブなグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) インス トーラを使用した 2ステップアップグレード • JSON ファイルと OVF Tool を使った CLIによるアップグレード • 『新しい vCenter Server アプライアンスのシステム要件』を参照しアップグ レードの準備をする 42 ステップ2:vCenter Server のアップグレード方法 2つのアップグレード選択枝 アップグレードするアプライアンスが IPv4 と IPv6 が混在する 環境で構成されている場合は、IPv4 の設定のみが引き継が れます。IPv6 も含めてネットワーク設定の転送をしたい場合 は『IPv4 と IPv6 混在のアップグレードと移行』を参照ください。 vCenter Server のアップグレード開始 方法選択CLI コマンドでの アップグレード アップグレード要件の確認 GUIでの アップグレード CLI による アップグレードの実行 GUI インストーラでの アップグレード準備 媒体・手順書 スクリプトの準備 アップグレード結果の確認 vCenter Server のアップグレー完了 アップグレード後の処理実行 既存 vCenter Server のバックアップ vcsa-cli-installer¥ vcsa-ui-installer¥ OVF Toolコマンド OVF Tool 新しい vCenter Server Appliance のデプロイ 旧 vCenter Server からデータの移行と切替 JSON ファイル
  • 43. • 『新しい vCenter Server アプライアンスのシステム要件』を確認する • vCenter Server Sphere ESXi 6.5 および 6.7 から 7.0 へ直接アップグレード が可能 • vCenter Server 6.0 以前から 7.0 へは直接アップグレードできないため、一 度 vCenter Server Appliance 6.5 または 6.7 にアップグレードしてから 7.0 へインプレースアップグレードする • vCenter Server 5.5 の場合は、5.5 → 6.0 → 6.5 または 6.7 そして 7.0 とアッ プグレードすることも可能だが、作業負荷を考えるとフレッシュインストール が楽 • vCenter Server 5.1, 5.0 はフレッシュインストールするのが望ましい • 旧 vCenter Server で蓄積している vSphere 環境の運用情報を引き継ぐ必 要がない場合は、新規にフレッシュインストールを行う • vSphere 環境が稼働するハードウエアの都合で 5.5 までしかアップグレード できない場合はそのまま使い続ける(vSphere 5.5 はジェネラルサポート及 びテクニカルガイダンスの終了日を超えているが、サポートが延長されてお り終了日が明確に発表されていないため今はまだ利用可能) 43 ステップ2:アップグレード手段 使用している vCenter Server のバージョンによってアップグレード手段を変える 既存の vSphere が 2世代以上前で6.x までの場合、インプレー スアップグレードできるバージョンに一度アップグレードしてから 再度アップグレードする方法で設定を引き継ぐことができます。 vCenter Server のアップグレード要件 直接インプレース アップグレード いいえ はい Windows版 vC 6.7? いいえ vCSA 6.5 ? はい いいえ Windows版 vC 6.5? はい vCenter Server 6.0 より前を使用 はい いいえ vCSA 6.7? 新規に設定 可? 新しい vCenter Server アプライ アンスのシステム要件確認 いいえ いいえ vCSA へ移行 はい vCSA:vCenter Server Appliance WinvC:Windows 版 vCenter Server vCSA 6.5 または 6.7 にアップグレード 新規 インストール推奨 ① ①
  • 44. ステップ2:PSC トポロジ変更の確認 44 非推奨トポロジはアップグレード前に推奨トポロジに移行しておく 組み込みの Platform Services Controller を指定する vCenter Server の非推奨トポロジ 組込みデプロイの Platform Services Controller を 指定する vCenter Server 構成 PSC 組込みデプロイにし 拡張リンクモードを構成する一例 レプリケーションにおける組み込みの Platform Services Controller および外部 Platform Services Controller の非推奨トポロジ レプリケーション構成 vCenter Server を分離し 拡張リンクモードを構成する一例 仮想マシンまたは物理 サーバ Platform Services Controller vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ Platform Services Controller vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ Platform Services Controller vCenter Server 拠点A 拠点B 仮想マシンまたは物理 サーバ Platform Services Controller vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ Platform Services Controller 仮想マシンまたは物理 サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ vCenter Server インストーラはアップグレード対象の vCeter Server 構成をチェックしないので、非推奨トポロジに対し アップグレードを実施すると思わぬトラブルを招いて しまいます。 例示構成の通りに必ずする必要があるということではなく、 サポートされるトポロジはいろいろな構成ができますので、 既存環境に影響が出ないまたは少ない範囲で事前にサ ポートトポロジに変更しておきます。 拠点A 拠点B 仮想マシンまたは物理 サーバ Platform Services Controller 仮想マシンまたは物理 サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理 サーバ Platform Services Controller
  • 45. ステップ2:vCenter Server のアップグレードパス 45 vCenter Server 6.5 / 6.7 からアップグレードで PSC は同時に統合される 外部のPSC が組み込まれたvCenter Server 6.5 または 6.7 を vCSA 7.0 へアップグレードの例 PSC が組み込まれた vCenter Server 6.5 または 6.7 を vCSA 7.0 へアップグレードの例 仮想マシンまたは物理サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理サーバ Platform Services Controller vCenter Server オペレーティングシステム またはアプライアンス アプライアンス vCenter Server 6.5 または 6.7 vCenter Server 7.0 仮想マシンまたは物理サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理サーバ vCenter Server オペレーティングシステム またはアプライアンス アプライアンス仮想マシンまたは物理サーバ Platform Services Controller オペレーティングシステム またはアプライアンス vCenter Server 6.5 または 6.7 vCenter Server 7.0 PSC は Platform Services Controller の略です。 vCSA はvCenter Server Appliance の略です。
  • 46. ステップ2:Windows 版 vCenter Server の移行パス 46 PSC は vCenter Server 6.5 / 6.7 からの移行で同時に統合される 外部の PSC が組み込まれた vCenter Server 6.5 または 6.7 を vCSA 7.0 へ移行の例 外部の PSC が組み込まれた vCenter Server 6.5 または 6.7 をvCSA 7.0 へ移行の例 仮想マシンまたは物理サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理サーバ Platform Services Controller vCenter Server Windows OS アプライアンス vCenter Server 6.5 または 6.7 vCenter Server 7.0 仮想マシンまたは物理サーバ vCenter Server 仮想マシンまたは物理サーバ vCenter Server Windows OS アプライアンス仮想マシンまたは物理サーバ Platform Services Controller Windows OS vCenter Server 6.5 または 6.7 vCenter Server 7.0 vCenter Server 7 では外部データベースは使えません PSC は Platform Services Controller の略です。 vCSA はvCenter Server Appliance の略です。
  • 47. オペレーティング システム サポートされているバージョン 最適なパフォーマンスを得るために最低限必要なハードウェア構成 Windows ■ Windows 8、8.1、10 ■ Windows 2012 x64 ビット ■ Windows 2012 R2 x64 ビット ■ Windows 2016 x64 ビット ■ Windows 2019 x64 4 GB RAM、2.3 GHz の 4 コア CPU(× 2)、32 GB ハード ディスク、NIC(× 1) Linux ■ SUSE 15 ■ Ubuntu 16.04 および 18.04 4 GB RAM、2.3 GHz の 2 コア CPU(× 1)、16 GB ハード ディスク、NIC(× 1) ※ CLI インストーラには 64 ビット OS が必要 Mac ■ macOS v10.13、10.14、10.15 ■ macOS High Sierra、Mojave、Catalina 8 GB RAM、2.4 GHz の 4 コア CPU(× 1)、150 GB ハード ディスク、NIC(× 1) 47 ステップ2:vCenter Server インストーラ vCenter Server インストーラを動作させる PC の必要要件 注: Mac 10.13 以降で動作するクライアント マシンでは、GUI による複数アプライアンスの同時デプロイはサポートされません。アプライア ンスは順番にデプロイする必要があります。 注: Windows 10 より前のバージョンの Windows では、CLI インストーラを実行するために、Visual C++ 再頒布可能ライブラリをインス トールする必要があります。これらのライブラリの Microsoft インストーラは、vcsa-cli-installer/win32/vcredist ディレクトリにあります。 注: GUI を使用して vCenter ServerAppliance をデプロイする場合に、適切に表示するには、1024x768 以上の解像度が必要です。これ よりも低い解像度では、ユーザー インターフェイス要素が切り捨てられることがあります。
  • 48. ステップ2:Windows 版 のアップグレード時の留意点 • Windows 版 vCenter Server の外部データベースを使用していた構成の場合、vCenter Server 7.0 では外部データベースは使用できないため、vCenter Server Appliance に移行した際に自動的に 組込みの PostgreSQL データベースに移行される • Windows のユーザーおよびグループは移行できないので、移行時に以下の考慮が必要 • vCenter Server 権限を割り当てている場合、当該ユーザーおよびグループから権限を解除する • 移行後に vCenter Server Appliance 上でローカルユーザーおよびアカウントを作成し、権限を設定 • 移行元の Windows 版 vCenter Server は、移行終了後は IPアドレス競合を防ぐためシャットダウンされる • 移行先の vCenter Server Appliance は移行完了とともに元の vCenter Server の IP アドレスを引き継ぐ • 移行作業前に、移行元で使用していたソリューションに影響がでないよう、Windows 版 vCenter Server 内で稼働していたサービスを、ほかに用意する Windows マシンに移行させておくなどの対処をしておくこと • 移行されないサービスがあることを考慮する • 移行されるもの:Auto Deploy、Update Manager、および vSphere ESXi Dump Collector • 移行されないもの:上記以外の個別に追加したサービス • vCenter Server Appliance へ移行する際に使用できる仮想NICは1つのため、複数の仮想NICがある vCenter Server の場合は、移行時にオプションで指定す るか移行後に別途追加設定を行う • vCenter Server に DHCP を使っている場合は移行できない • その他以下の情報を参照(既知の制限事項) 48 Windows 版 vCenter Server は vCenter Server Appliance に 移行後は、ネットワークから切り離さない状態で起動しないように してください。
  • 49. アップグレードまたは移行後に組込 みの PostgreSQL から移行先の vCenter Server Appliance データ ベースにデータ転送できるのは、外 部 Oracle または MS SQL データ ベースのみ • 外部データベースから転送されるデータ • 初期段階 • vCenter Server Appliance が動作するのに必要な、最小限の設定 データ • バックグラウンドで転送されるデータ 残りの設定データ、使用量の統計、イベント、タスクなどの履歴デー タなど • vCenter Server インストーラからデータ転送のオプション指定が可能 • 設定データと履歴データの両方を一度にコピー • アップグレード プロセス時に設定データのみをコピーし、新しいvCenter Server の起動後、バックグラウンドで履歴データをコピー • 移行元が Oracle の場合は、事前に既存のデータベースサイズを確認し、組 込みの PostgreSQL の最小ストレージサイズを算出しておくこと (コアテーブル、イベントおよびタスクテーブル、統計テーブルの容量) 49 ステップ2: vCenter Server のデータベース 外部データベースから 7.0 で使用されるデータベースに移行できるデータの種類 vCenter Server Appliance 6.5 組込みの PostgreSQL vCenter Server for Windows 6.5 組込みの PostgreSQL vCenter Server for Windows 6.5 外部 Otacle または MSSQL vCenter Server Appliance 6.7 組込みの PostgreSQL vCenter Server for Windows 6.7 組込みの PostgreSQL vCenter Server for Windows 6.7 外部 Otacle または MSSQL vCenter Server Appliance 7.0 組込みの PostgreSQL 移行後に組込みの PostgreSQL データベースか ら別の組込み PostgreSQL データベースにデー タを転送することはできません。(サポート外)
  • 50. 50 ステップ2:GUI アップグレードのステップ デプロイとセットアップの2つのステージでアップグレードを実行 ステージ1 新しい vCenter Server Appliance (vCSA) 7.0 の OVA ファイルのデプロイ ステージ2 データ転送と新しい vCenter Server Appliance のセットアップ ステージ1 開始 移行元 vCenter Server 指定 vCSA インストーラのホーム画面から「アップグレード」を選択 vCenter Single Signon 情報の入力 ステージ1 完了 移行元 vCenter Server ホスト情報(仮想マシンなら ESXi)を入力 vCenter Server インストーラメディアから インストール実行ファイルを実行 移行先 vCSA 情報を入力 移行先 vCSA のデプロイサイズを入力 移行先 vCSA のデプロイサイズを入力 移行先 vCSA を格納するデータストアを指定 移行先 vCSA を接続する一時ネットワークを指定 ステージ2 開始 移行元 vCenter Server 指定 アップグレード前のチェック結果を確認 vCenter Single Signon 情報の入力 ステージ2 完了 移行元 vCenter Server ホスト情報(仮想マシンなら ESXi)を入力 デプロイされた新しい vCSA に接続される 移行データの転送オプションを選択 VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP)チェック 再起動とデータ転送とセットアップ開始 データ転送完了後移行元 vCenter Server のシャットダウン 新しい vCenter Server 稼働 ステージ1 ではまだ移行元 vCenter Server からはデータはなにも転送されていません 正しく移行できたかアップグレード結果を確 認してください
  • 51. ステップ2:vCenter Server アップグレード後の処理 51 構成によって以下の処理を追加で実行する PSCが組み込まれたの vCenter Server Appliance 6.5 / 6.7 • 追加作業はありません 外部の PSC を使う vCenter Server Appliance 6.5 / 6.7 • vCenter Single Sign-On ドメイン のすべての vCenter Server イン スタンスをアップグレードする • 元の外部の PSC の廃止 (廃止するとシャットダウンされた のちに Single Sign-On ドメイン から自動的に削除される) なお、廃止処理せずに停止およ び削除してしまうとゴミ情報が残 るため、必ず廃止を使う 高可用性環境 • vCenter HA の構成および管理 の詳細を参照し再構成する 外部 PSC を使う vCenter Server 6.5 / 6.7 HA クラスタ • vCenter Single Sign-On ドメイン のすべての vCenter Server イン スタンスをアップグレードする • 元の外部の PSC の廃止 (廃止するとシャットダウンされた のちに Single Sign-On ドメイン から自動的に削除される) なお、廃止処理せずに停止およ び削除してしまうとゴミ情報が残 るため、必ず廃止を使う • vCenter HA の構成および管理 の詳細を参照し再構成する 高可用性構成していない vCenter Server をアップグレード後に高可 用性構成にすることができます。vCenter Server アプライアンスの高 可用性の提供方法については、vSphere の可用性を参照してください。
  • 52. • vCenter ServerAppliance CLI アップグレード用 JSON テンプレート • テンプレートの検証コマンド vcsa-deploy upgrade --verify-template-only path_to_the_json_file • アップグレード要件の収集コマンド vcsa-deploy upgrade --precheck-only path_to_the_json_file • アップグレードコマンド vcsa-deploy upgrade --accept-eula optional_arguments path_to_the_json_file 52 ステップ2:CLI アップグレードのステップ JSON ファイルを作成しアップグレードを実行 CLI を使用する vCenter Server のアップグレード手順 CLI アップグレード開始 アップグレード前チェックを実行し要件を収集して検証確認 作成した JSON ファイルの検証を実行 vcsa-deploy upgrade コマンドを実行しアップグレード開始 CLI アップグレード完了 移行元 vCenter Server ホスト情報(仮想マシンなら ESXi)を入力 CLI アップグレード用の JSON 構成ファイルの準備 アップグレード完了後の新しい vCenter Server にログイン 新しい vCenter Server 稼働 作成した JSON ファイルの情報が反映されているか確認 作成する JSON ファイルの設定情報がそのまま反 映されますので設定内容確認をしっかりしましょう 場所 テンプレート 説明 vcsa-cli- installer¥templa tes¥upgrade¥vc sa¥6.x 6.x は 6.5 また は 6.7 embedded_vCSA _on_ESXi.json ESXiホスト上で組込みの Platform Services Controller を使用する vCSA 6.x から vCSA 7.0 にアップグレードするのに必要な最小構成 パラメータ embedded_vCSA _on_VC.json vCenter Serverインスタンス上で、組込みの PSC を使用する vCSA 6.x から vCSA 7.0 にアップグ レードするのに必要な最小構成パラメータ vCSA_on_ESXi.j son ESXiホスト上で外部 PSC を使用する vCSA 6.x から vCSA 7.0 にアップグレードするのに必要な最 小構成パラメータ vCSA_on_VC.jso n vCenter Serverインスタンス上で外部のPSC を使用 する vCSA 6.x から vCSA 7.0 にアップグレードする のに必要な最小構成パラメータ
  • 53. • vSphere のアップグレードは順番が重要 53 アップグレードの 5ステップ アップグレード実施はステップごとの順番がある ステップ 3 vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード ステップ 4 仮想マシンおよび仮想アプライアンス ステップ 5 ストレージのアップグレード ステップ 2 vCenter Server のアップグレード • ハードウエアバージョンのアップグレード • VMwareTools のアップグレード • vSAN のアップグレード • VMFS のアップグレード • 段階アップグレード(必要な場合) • インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール • PSC トポロジーの変更(必要な場合) • 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ レーション ステップ 1 事前対応作業の実施 • 構成のバックアップ • リリースノートに記載されている事前対応作業の実施 必須作業 必要に応じて行う
  • 54. ステップ3: vSphere ESXi のアップグレード 54 ハードウェアおよびシステム リソース vSphere ESXi 7.0 に必要なシステムリソース • ハードウエアベンダでサポートが保証されている機種 • 64 ビット 2 コア以上の マルチコアプロセッサの物理コンピュータ(ホスト) • CPU の NX/XD ビットを有効にできる BIOS • 4 GB 以上の物理 メモリ(8GB 以上推奨) • 64 ビット仮想マシンを動かすには Intel VT-x または AMD RVI が必須 • 1 つ以上の 1Gbe 以上のイーサネットデバイス • 起動ディスク(USB または SD デバイスは 8 GB 以上、HDD、SSD、NVMe などでは 32 GB 以上の容量が必要) • 起動には最低限 4GBの容量が必要。ただし、可能な限り上記容量より 大きな起動ディスクを用意することを推奨 • 仮想マシン用のパーティショニングされていない容量がある SCSI ディスク またはローカル RAID LUN • SATA (Serial ATA) ではサポートされている SAS コントローラまたはオン ボード SATA コントローラを介して接続されるディスク ハードウエア非互換に注意する • 6.x で動作したから 7.0 でも動作するであろう、と憶測するのは危険 • ソフトウェア・バージョンの相互運用性にも注意払う事が大切 • Horizon 製品、vRealize 製品、NSX、VMware Tools、仮想マシンの互換性、 サポートしているゲスト OS、3rd パーティ製品 • リリース・ノートに目を通す事 • アップグレードの前にリリースノートの記載事項を必ず確認 • 各ハードウエアベンダが自社用のドライバやツールなどを追加して vSphere ESXi イメージ(カスタムイメージ)を提供している場合はそちらを 使うこと • サードパーティのカスタム VIB を持つ ESXi 6.5 または 6.7 ホストを 7.0 に アップグレードするとサポートされているカスタム VIB は 7.0 に移行される。 サポートされているサーバ機種を 『VMware 互換性ガイド』 で 確認してください
  • 55. ESXi 6.0 / ESXi 6.5 / ESXi 6.7 セキュアな UEFI からブート可能になったが容量での構成変更はない 1GB未満 インストールできません 1GB~4GB未満 パーティション 9,2 無し 4GB~5.2GB未満 パーティション 2 無し 5.2GB以上 必要パーティション有り 7.7GB以上 VMFS利用可能 EFI システム(4MB) 基本データ(250MB) 基本データ(250MB) VMware 診断(110MB) 基本データ(286MB) VMware 診断(2.5GB) 2 基本データ(4GB) または 3 VMFS として利用可 未利用 EFI システム(4MB) 基本データ(250MB) 基本データ(250MB) VMware 診断(110MB) 基本データ(286MB) VMware 診断(2.5GB) 空き容量 EFI システム(4MB) 基本データ(250MB) 基本データ(250MB) VMware 診断(110MB) 基本データ(286MB) 空き容量 EFI システム(4MB) 基本データ(250MB) 基本データ(250MB) VMware 診断(110MB) 基本データ(286MB) VMware 診断(2.5GB) 基本データ(4GB) 空き容量 (VMFSとして利用可) 1 5 6 7 8 1 5 6 7 8 9 1 5 6 7 8 9 1 5 6 7 8 9 2 3 パーティション 用途 内容 パーティション 用途 内容 基本 1 EFI システム 論理 7 VMware診断 CoreDump 基本 2 基本データ Scratch and Swap 論理 8 基本データ Locker (VMware Tools、VMware vSphere/Infrastructure Client、コア) 基本 3 データストア VMFS 5 9 VMware 診断 拡張コアダンプ(Large CoreDump) 論理 5 基本データ BootBank-0 論理 6 基本データ BootBank-1 USB や SD にブートイメージをインストールした場合は、Scratch パーティションは作成されない 55
  • 56. ESXi 7.0 起動デバイス用に使われるディスクの容量の要件が変更され、容量によって構成が変わる 4GB未満 インストールできません 4GB~10GB未満 小さな基本データ領域 10GB~32GB未満 基本データ領域が 1GBに 32GB~128GB未満 基本データ領域が 4GBに 128GB以上 VMFS領域が作られる 未利用 EFI システム(100MB) 未利用(2 MB) 基本データ(500MB) VMFSL(残り) 基本データ(500MB) EFI システム(100MB) 未利用(2 MB) 基本データ(1GB) VMFSL(~30GB) 基本データ(1GB) EFI システム(100MB) 未利用(2 MB) 基本データ(4GB) VMFSL(~120GB) 基本データ(4GB) EFI システム(100MB) VMFS 6(残り) 未利用(2 MB) 基本データ(4GB) VMFSL(120GB) 基本データ(4GB) パーティション 用途 内容 パーティション 用途 内容 基本 1 EFI システム 論理 7 VMFSL OS Data 基本 2 未使用パーティション 論理 8 データストア VMFS (VMFS 6) 基本 3 未使用パーティション 論理 5 基本データ BootBank-0 論理 6 基本データ BootBank-1 56
  • 57. 選択の条件 • 既存の vSphere ESXi 上の情報を引き継ぐ必要がない場合は、フレッ シュインストール • 既存の vSphere ESXi 上の情報を引き継ぎたい場合には、インプレース アップグレード ※サードパーティ製品の設定やカスタム設定は引き継がれないことがある ので注意 インフラ環境から考えた選択条件 • 既存の環境のアップグレードの場合は、インプレースアップグレードがシ ンプル • 既存の環境を別にハードウエアを用意し、そこに新たに環境を作り上げ るのであれば、フレッシュインストール 57 ステップ3:ESXi インストール / アップグレードの選択 直接アップグレード可能な時はインプレースアップグレードを使う 既存 ESXi の情報 を引き継ぐか? • vSphere 7 をクリーンな状態でインストー ルするため、既存の vSphere の設定環 境を気にする必要がなくピュアな vSphere 7 環境が作れる • 個別に設定していた情報は消えるので、 それらは再設定が必要 • 既存の個別に設定した情報が維持される ので、迅速にアップグレードが可能 • 既存の vSphere の情報を引き継ぐため不 要なゴミとかもそのまま存置 • サードパーティ製品の設定やカスタム設定 はアップグレードでも引き継がれないので、 フレッシュインストールと同様に再設定が 必要 インストール/アップグレード方法の選択 不要 引き継ぐ 既存 ESXi 設定の確認 選択の完了 フレッシュインストール インプレースアップグレード 既存環境が 6.5 または 6.7 の場合はインプレースアップグ レードを選択するのが確実で楽です。
  • 58. • vSphere ESXi 6.5 または 6.7 ホストをアップグレードする前に、 7.0 へのアッ プグレードに失敗してもリカバリできるようにホストの設定をバックアップして おく • アップグレード方法 1. CD、DVD、または USB ドライブから、インタラクティブなグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) インストーラを使用 2. スクリプトによるアップグレードを実行 3. ESXCLI を使用したアップグレードを実行 4. vSphere Auto Deploy を使用したアップグレード(再プロビジョニング) ESXi 6.5.x または 6.7.x ホストが Auto Deploy を使用してデプロイされ ているのであれば、7.0 に対しても Auto Deploy を使用し再プロビジョニ ング(アップグレード)可能 5. vSphere Lifecycle Manager (vLCM)を使用 58 ステップ3: ESXi のアップグレード方法 3つのアップグレード選択枝 アップグレードが正しく実行できたかはリモート ログ作成用 の Syslog サーバを用意しそこにログを収集するようにする ようにしておくと何かあった時の確認が楽になります。 ESXi のアップグレード開始 GUI 方法選択 手動での アップグレード アップグレード要件の確認 Auto Deploy でのアップグレード vLCM での アップグレード ESXCLI Script Auto Deploy 実行 Host Profile と Auto Deploy準備 vLCM でのアップ グレード準備 媒体・手順書 スクリプトの準備 vLCM でのアップ グレード実行 アップグレード 結果の確認 ESXi のアップグレー完了 アップグレード後の処理実行 ESXi ホスト設定の バックアップ
  • 59. • 既存のハードウエアを使用しアップグレードをする場合は、ハードウエアおよ びアップグレード可否を必ずチェックする • vSphere ESXi 6.5 U2 および 6.7 から直接 7.0 へ直接アップグレード可能 • vSphere 6.0 から ESXi 6.5 U1 までは一度 vSphere 6.5 U2 にアップグレード してから 7.0 へインプレースアップグレードすることが可能 • vSphere 5.5 の場合は、vSphere 6.0 → vSphere 6.5 U2 または 6.7 → 7.0 と することも可能だが、作業負荷を考えるとフレッシュインストールが楽 • vSphere 5.1, vSphere 5.0 はフレッシュインストールするのが望ましい • それ以前の場合は、ハードウエアのサポートや保守切れが先に発生する可 能性があるので、アップグレードするとしても vSphere 5.5 までが現実的な アップグレード先 (vSphere 5.5 はジェネラルサポート及びテクニカルガイダンスの終了日を超 えているが、サポートが延長されており終了日が明確に発表されていないた め今はまだ利用可能) 59 ステップ3: アップグレード手段 使用している vSphere のバージョンによってアップグレード手段を変える ESXi のアップグレード開始 ハードウエア 含めて更新を検討 直接インプレース アップグレード 新規 インストール推奨 いいえ はい ESXi 6.5 U2 以上? いいえ ESXi 6.5 U1 以下? はい いいえ ESXi 6.x ? はい ESXi 5.5 / 5.1? はい いいえ ESXi 6.7? ESXi 5.0 ? はい vSphere 7 動作機種確認 いいえ いいえ 2段階インプレース アップグレード はい 既存の vSphere が 2世代以上前で6.x までの場合、インプ レースアップグレードできるバージョンに一度アップグレード してから再度アップグレードする方法で設定を引き継ぐこと ができます。
  • 60. • vSphere ESXi 6.5 U2 および 6.7 から直接 7.0 へ直接アップグレード可能 • 既存のハードウエアを使用しアップグレードをする場合は、ハードウエアおよ びアップグレード可否を必ずチェックする 60 ステップ3: アップグレード手順 シンプルにアップグレードが可能 ESXi のアップグレード開始 いいえ はい vSphere 7 対応機種? 『VMware 互換性 ガイド』 確認 いいえ既存の設定を 維持? はい いいえ自動でアップ グレード? はい ハードウエア 含めて更新 Auto Deploy で 更新 ESXi インストーラ で手動で更新 vSphere LifeCycle Manager で更新 新規 インストール 自動でアップ グレード? はい いいえ vSphere は 2世代前までは直接インプレースアップグレード できます。 ただし、vSphere 6.5 無印と 6.5 U1 は証明書の関係で直接 アップグレードはできないので注意が必要です。
  • 61. • アップグレード時の VMFS に対するメニュー選択によって維持される パーティションの場所 • アップグレードの流れ • 構成の保存 • システム領域の入替え • 再起動、起動時に保存された構成を読み込み再構成 • インストールディスク上の変更 • 起動ディスクはアップグレードの間で再パーティションされない • アップグレードは内容を上書き(範囲は左図を参照) • アップグレードの時は「Upgrade ESXi, preserve VMFS datastore」を選択 ※既存設定を引き継がず初期インストール状態にするときには • 「Install ESXi, preserve VMFS datastore」 • 「Install ESXi, overwrite VMFS datastore」 を選択する 61 ステップ3:GUI を利用した手動アップグレード vSphere ESXi のパーティションをどのようにするか選択する vSphere ESXi 設定情報 /store /scratch VMFS vSphere ESXi 設定情報 /store /scratch VMFS Install ESXi, Preserve VMFS datastore Install ESXi, Overwrite VMFS datastore Upgrade ESXi, Preserve VMFS datastore アップ グレード 内容を 維持 インストール 内容を維持 初期化 初期設定 vSphere ESXi 設定情報 /store /scratch VMFS 初期化 初期設定 インストール 初期化 (上書き) インストール先のディスクの検索はネットワークストレージが つながっているとそちらも探しに行ってしまいます。そのため アップグレード前にネットワークストレージを事前切断してお けば接続されている使用可能なディスクドライブの検索を行 わなくなるので VMFS の検索処理が早くなります
  • 62. 参考:vSphere ESXi インストーラーの画面の違い 62 対象外からのアップグレードはインストーラーの時点で排除される vSphere ESXi 5.5以前 からのアップグレードの場合 「Upgrade ESXi, Preserve VMFS datastore」が表示される vSphere ESXi 6.0 以降からのアップグレードの場合 • 「Upgrade ESXi, Preserve VMFS datastore」が表示されない ちょっとだけ違います(笑) 左のキャプチャの「ESX(i)」は ESX と ESXi があった時の名残ですね。歴史を感じます。
  • 63. • ローリング・アップグレードの活用 (推奨)し、アップグレードするホストから仮 想マシンをほかのホストに退避しながら順番にすべてのホストのアップグ レードを行う • vMotion、Storage vMotion 上位エディションを使っている場合は DRS の 機能も使う • 一時的にバージョンの異なる ESXi が混在する状態になるが、移行途中 は同じクラスタ内に混在可能 • 混在環境での稼動は仮想マシンの互換性について注意する必要あるた め事前に確認し、アップグレード前と後のホスト間で仮想マシンが移行で きるようにしておく • VMFS 3 環境を使用している場合は、可能であればアップグレードされ た VMFS 5 に事前アップグレードしておく • 全てのホストで 6.7 が稼動するまで、仮想マシンのハードウェア・バージョン はアップグレードしない 63 ステップ3:ローリングアップグレード アップグレードを 1台ずつ行うことで仮想インフラに対するダウンタイムを回避 vSphere LifeCycle Managerと Host Profiles を使うことで、 適切なアップグレードとホスト構成の統一ができます。 • ホストの構成変更の記録 • ホストの構成を標準化し、構成エラーを排除 クラスタ vSphere Hypervisor vSphere HypervisorvSphere Hypervisor vSphere Hypervisor 1番目のアッ プグレード 2番目のアッ プグレード 3番目のアッ プグレード 4番目のアッ プグレード すべての アップグレード完了 すべての アップグレード開始 vMotion Storage vmotion DRS vSphere LifeCycle Manager Host Profile Auto Deploy
  • 64. 64 ステップ3:自動アップグレード スクリプトや CLI を利用した vSphere ESXi ホストのアップグレード CLI を使用し パラメーターファイルを読み出しながらアップグレード 操作はLinuxと 同じイメージ スクリプトの作成(キックスタートファイル) vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード完了 インストールイメージの配置 (FTP, HTTP/HTTPS, NFS 各サーバまたは USB, CD-ROM) インストールイメージからブート、 インストーラを停止し起動コマンドラインを表示 起動コマンドラインで起動オプションを入力 キックスタートファイルを使いアップグレード vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード開始 オンラインデポかオフラインデポの使用を選択 (オンラインデポは HTTPURL、オフラインデポは ZIP ファイルを用意) vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード完了 vSphere ESXi ホストをメンテナンスモードに移行 選択したデポを使用して vSphere ESXi をアップグレード vSphere ESXi ホストの再起動 VIB を全て適用した? No Yes メンテナンスモード解除 vSphere ESXi 7.0 へのアップグレード開始 パッチ適用と 同じイメージ スクリプトを作成し パラメータファイルを読み出しながらアップグレード vSphere では自動アップグレードの仕組み(vSphere Lifecycle Manager など)が用意されているので、そちらを使い自動アップグ レードするのが適切です。
  • 65. • 外部または内部に用意したオンラインデポを使用し、ホストプロファイルに従 いながらアップグレードを行う • PXE ブートのホストとデポ上の vSphere ESXi イメージ、そしてアップグレー ド対象ホストに適用するホストプロファイルを使用しすべての vSphere ESXi ホストの自動アップグレードを行う • Auto Deploy サーバを使用してすべての vSphere ESXi ホストを再デプロイ することでアップグレードを行う • ESXi 6.5.x または 6.7.x ホストが Auto Deploy を使用してデプロイされている のであれば、7.0 に対しても Auto Deploy を使用し再プロビジョニング(アッ プグレード)可能(既存の vSphere ESXi ホストが Auto Deploy でできていな い場合は利用できない) • 各ホストの構成の状態が存在しないとデプロイできないため(ホストプロ ファイルを利用するため) 65 ステップ3:Auto Deploy によるアップグレード ホストプロファイルを活用し ESXi をアップグレードする ハードウエアベンダー提供のカスタムイメージでは、 Auto Deploy を使うことを推奨していない場合もあるので、 各ハードウエアベンダーのドキュメントも確認します。 ホストプロファイルと ホストのカスタマイズ ホストプロファイル ユーザーインターフェース ルールエンジン イメージビルダー Power CLI Auto Deploy Power CLI Auto Deploy サーバ (Web サーバ) イメージ プロファイル ホストプロファイル エンジン プラグイン イメージ/VIB およびホスト プロファイルの HTTP 取得 (iPXE ブートと更新) ESXi ホスト VIB とイメージプロファイル パブリックなデポ 事前定義されたイメージの取得 プロファイル及び VIB
  • 66. vSphere Lifecycle Manager の管理イメージ • vSphere Lifecycle Manager (vLCM) では、クラスタ内の ESXi ホストの状態 を管理し、すべてのホストにおいて一貫性のある状態を作ることが可能 • 管理は以下の 3つで行う • ベースイメージ • ESXiのオフラインバンドル(ブート可能な ESXi イメージ) • アドオン • カスタムイメージに含まれるコンポーネントの集まりで OEM ベン ダーが提供。ブートはできない • ベンダーは VIB 単体では提供せずコンポーネントで提供していく • コンポーネント • VIB の集合体 • vLCM を使うためには以下の条件がそろっていることが必要 • クラスタ内のホストがすべて vSphere 7.0 以降で構成 • クラスタ内のホストは同一ベンダーで可能であれば同一モデルの物理 ハードウエアを使用 • 最初のリリースでは NSX がサポートされない • vLCM に移行すると vSphere Update Manager (vUM)には戻せない 66 ステップ3:vSphere Lifecycle Manager 自動アップグレードの仕組みを活用し作業負荷軽減およびトラブル回避する ファームウエア対応はまだ Dell と HPE のみ対応。 ほかのベンダーは今後の対応に期待 vSphere Lifecycle Manager ベースイメージ ESXi vSAN ※VMware が 提供 ※ vUM のベー スラインと同等 ベンダー アドオン コンポーネント の集まり ※OEM ベンダーが 提供 ファームウエアとド ライバアドオン BIOS I/Oコントローラ ストレージデバイ ス ネットワークコン トローラ BMC ※OEMベンダー が 提供 ベンダー プラグイン Dell HPE 推奨イメージ ※OEM ベンダーが 提供 vSphere / vSAN クラスタ全体に適用 変更の 修正 推奨イメージ 変 更 VMware ベンダー Hardware Support Manager (HSM)
  • 68. • vSphere のアップグレードは順番が重要 68 アップグレードの 5ステップ アップグレード実施はステップごとの順番がある ステップ 3 vSphere Hypervisor (ESXi) のアップグレード ステップ 4 仮想マシンおよび仮想アプライアンス ステップ 5 ストレージのアップグレード ステップ 2 vCenter Server のアップグレード • ハードウエアバージョンのアップグレード • VMwareTools のアップグレード • vSAN のアップグレード • VMFS のアップグレード • 段階アップグレード(必要な場合) • インプレースアップグレードまたはフレッシュインストール • PSC トポロジーの変更(必要な場合) • 新規構築を含むアップグレードまたはアプライアンスへのマイグ レーション ステップ 1 事前対応作業の実施 • 構成のバックアップ • リリースノートに記載されている事前対応作業の実施 必須作業 必要に応じて行う
  • 69. 相互運用性を考慮し、適切な時期にアップグレードすることを推奨 古い VMware Tools でも ESXi ではサポートしているので動作は可能 しかし、vSphere 7 の機能を使うためにはハードウエアバージョンを 17 にする とともに vCenter Server 7 対応の VMware Tools を使う必要あり (10.0.12 以降) • 仮想マシンは vSphere のバージョンによって機能が異なるため、それぞれ に対応した仮想マシンの仮想ハードウェアは「仮想マシンの互換性」として 仮想ハードウエアバージョンにより区別されている • 仮想ハードウエアは vSphere 依存性があり、新しい仮想ハードウエアは古 い vSphere では適切に動作できない。(解釈できない設定などがあるため 起動できない、または起動できても動作は保証されない) • VMware Tools は上位 / 下位互換性あり、新しい VMware Tools は古い vSphere でも動作するが、推奨は常に最新の VMware Tools にする • VMware Tools の互換性は VMware Product Interoperability Matrices で 確認すること • VMware Tools アップグレード時、ゲスト OS (ドライバだけを再起動なしに 入れ替えることができない古い構造の OS)では仮想マシンの再起動が必 要になる • VMware Tools の前に仮想ハードウエアをアップグレードすると仮想マシン の設定の一部(例:ネットワーク)が失われる場合があるため、先に VMware Tools をアップグレードする • 仮想ハードウェアバージョンは下位互換性がないので、古い ESX/ESXi ホ ストが残る環境で仮想ハードウエアバージョンのアップグレードはしない • 相互運用性を考慮し、適切な時期にアップグレードすることを推奨 69 ステップ4:仮想マシンのアップグレード vSphere 7 の機能を使いたければ最新にする(HWv17, VMware Tools 11.x.x ) VMware VMware vSphere ESXi 7.0 仮想ハードウエア バージョン 10 VM 6.0 U1(VMware Tools from VMware ESX/ESXi) 仮想ハードウエア バージョン 11 VM VMware Tools 10.0VMware vSphere ESXi 7.0 仮想ハードウエア バージョン 13 VM VMware Tools 10.1 仮想ハードウエア バージョン 14 VM VMware Tools 10.2VMware vSphere ESXi 7.0 仮想ハードウエア バージョン 15 VM VMware Tools 10.3 仮想ハードウエア バージョン 17 VM VMware Tools 11.0 vCenter Server 7.0 vSphere への VMware Tools のインストールとアップグレード (2004754) VMware Tools パッケージバージョンの確認も役に立ちます