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1.サイバーセキュリティと医療機関
(1) 医療機関におけるサイバー攻撃事例
国内における医療分野でのランサムウエアの感染被害の公表事例
(1) 奈良県宇陀市立病院 (2018年10月)
① 電子カルテのデータが暗号化され使用不能。
② 復旧に必要なバックアップデータがとれていなかった。
③ 前月まで運用していた紙カルテで代替。
(2) 大阪府市立東大阪医療センター (2021年5月)
① 医用画像参照システムサーバのデータが暗号化され使用不能。
② 復旧に必要なバックアップデータも暗号化。
③ 患者の予約日の変更、 他院の紹介及び画像等の撮り直し。
(3) 徳島県つるぎ町立半田病院(2021年10月)
① 電子カルテのデータが暗号化され使用不能。
② バックアップサーバや会計システムもダウン。
③ 新規外来患者の受入れ停止、手書きでカルテに記録、休日診療は近隣の病院が肩代わり。
サイバー攻撃による病院の診療業務に影響!⇒ 医療安全上の緊急事態に至る
自院の診療機能低下を地域の
医療機関との連携で対応
注.自院でBCPをいくらしっかり
作っていても、自治体や周りの
病院それぞれが、どのような
BCPを作っているのかを共有し
ていなければ、地域全体の医療
提供体制を整備するのは難しい。