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【2】 それぞれのパターンにおける分析・検証の考え方
【課題発見】 の場合
→「そもそもの企画(サイト)の目的が何か?」
を改めて考えたほうが良い場合があります。
その上で目的達成の「ボトルネック(障害)」を探します。
【効果検証・分析】 の場合
→企画の段階で「企画目的(サイト目的)」を明確にしておき
その達成度合いとその要因となる指標を見ていきます。
※つまり「何を」「どのように検証するか」の「何を」が明確であることが大事です。
これはどのような企画・仕事でも全く変わらないと思います。
7. 7
【事例1】 リスト獲得施策評価
最終的な目標をどこに置くかによって、評価・投資判断が変わってくる。
キャンペーンA キャンペーンB キャンペーンC
投下コスト 100万円 100万円 100万円
獲得数 50,000件 30,000件 20,000件
新規リスト率 5% 20% 10%
新規リスト数 2500件 6,000件 2,000件
リスト獲得単価 ¥400 ¥167 ¥500
リスト内入会率 5% 10% 40%
入会数 125件 600件 800件
⇒仕事が過度に分解されると、見誤ることがありうる
12. 12
さっそくやってましょう!
3min
①担当しているサイトについて、最終目的の
指標を明確にし、因数分解してみましょう。
※サイト運営を行っていない方は、「ECサイトの売上」を
目的とした場合を想定し、課題に取り組んでください。
2min
②作成した因数分解の図について
隣同士で発表してみましょう。
16. 16
【7】 WEBサイトの検証観点(分析MAP)
この構造に合わせて、以下のように検証していきます。
④どのページが見られているか?
②どこから何人訪問しているか? ⑤どのページが目的に貢献しているか? ①何人を「サイト目的」と
③どんなKWで訪問しているか? ⑥どのページがボトルネックになっているか? 設定したことに導けたか?
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10000人 1000人 200人 50人
1000人が訪問して、50人がAction
(コンバージョン率5%)
※「コンバージョン率」=訪問者のうち、サイト目的を達成した人数の割合(例:「申込完了者数/総訪問者数」)
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【1】 数字を見ていく上でのコツ
①まず「大きな塊での数字」から見ていく。
→瑣末な数字からみない。全体の数字を見ないと大勢を見失う。
②種別などでざっくり切り分けて、大きく特徴のあるところを見る。
→「こうでないか?」という仮説を元に、数字を切って意味合いを探す。
(でないと、延々と見なくていい数字を見るハメになる。)
→そこだけ凹んでいる、そこだけ飛び出ている、など、「おや?」というところを探す。
(そして、さらにその部分の数字を切る。)
③その数字の意味合いを他との比較などで捉える。
→何の数字と比べれば意味合いが見出せるのかをよく考える。
昨月・昨年との比較(時系列)、他のラインとの比較・・・など。
20. 20
【事例1】 リスト施策評価
施策別で切って、「構造を把握」することで要因が見えてくる。
(この場合、数字の意味合いは「昨年数字」と比較して見出している)
30
25
新
規
リ 20
ス
ト 15
率
(
% 10
)
※
※
昨 昨
5 年 年
未 未
実 実
施 施
0
24. 24
【補足】 その他の心がけ
●数字はグラフにして見る。
→視覚的にみないと「気付かない」
●数字は仮説を持って見る。
→仮説が数字を見る「切り口」。仮説を元に数字を切る。
●数字は疑って見る。
→表層的な結果に対して「本当にそうか?」を追求すると
新たな事実に気付くことがある。
●「割合」と「実数」の両方で見る。
→でないと影響度を見誤る。
●「どの程度の精度が必要な数字なのか」を認識しておく。
→「桁が違わなければよい」という程度のときに、
必死に時間を掛けて、正確に出そうとしても意味がない。(スピードのほうが重要)
●結果が「誤差」でないことを確認する。
→統計上、誤差ではないか検定をかける。
26. 26
【補足】 参考図書
<数字の見方の基本>
1.全体の数字をつかむ
2.大きな数字を間違わない
3.ビッグフィギュア(大きな位の数字)を見る
4.大切な小さな数字にはこだわる
5.(数字の)定義を正確に知る
6.時系列で見る
7.他と比較する
http://www.amazon.co.jp/dp/4887596219
28. 28
【1】 アクセス解析の限界
ユーザーの動きを確実に追えるため万能なように思えますが、
アクセス解析では検証が難しいこともあります。
【アクセス解析からわかること】
●どのくらいの数のユーザーが利用しているか(何人が訪問し、何回ページを見たか)
●訪問後のユーザーの動き(どのような順序でページをみて、どこでサイトを去ったか)
●サイト目的に訪問者の何%が到達したか?
【アクセス解析ではわからないこと】
●訪問者の属性(性別、年齢、年収など)ごとの動き
●ページを見た際のユーザーの心理的な変化
(「購買意向度の変化」「コンテンツの満足度」など)
※アンケート調査やインタビューを交えたユーザーテストなどにより
明らかにしていく必要があります。
⇒すべての検証をアクセス解析で行うのは不可能なので、
他の検証方法・調査と組み合わせることが重要です。
31. 31
分析から改善へとつなげるためのポイント
① 数字だけではわからない・動かない。
→数字はあくまで気付きを与えてくれる「きっかけ」
→「お客さまの生の姿」が最大の説得材料
② 定性/定量情報をうまく組み合わせる。
→ユーザー観察調査で仮説を立ててから分析すると早い
→定性情報を数字で裏付けて、説得力を与える
③ ツールはケース・バイ・ケースで組み合わせ。
→標準化にこだわりすぎず、ツールの特性を生かす
→ツールありきではなく、「検証したいこと」で選ぶ
37. 37
【補足】 WEBサイトの検証観点(分析MAP)
このフレームワークに沿って分析をしていきます。
④どのページ見られているか?
②どこから何人訪問しているか? ①何人を「サイト目的」と
⑤どのページが目的に貢献しているか?
③どんなKWで訪問しているか? 設定したことに導けたか?
⑥どのページがボトルネックになっているか?
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1000人が訪問して、50人がAction
(コンバージョン率5%)
※「コンバージョン率」=訪問者のうち、サイト目的を達成した人数の割合(例:「申込完了者数/総訪問者数」)
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【補足】 アクセス解析でよく出てくる指標・用語
最低限この5つをおさえましょう。(特に 「訪問者数」 「CV/CVR」 「直帰率」)
□PV(ページビュー/PageView)
・ページが見られた回数(アクセス回数)
・一人が複数回数アクセスしてもその回数分だけカウントされる。
□セッション数(訪問者数)
・そのページを訪問した人の数。
・1回の訪問で同じページを複数回アクセスしても、1回しかカウントされない。
□コンバージョン数・率(CV/CVR)
・サイト訪問者数に対して、目的を達成した人の数。
・例えば資料請求キャンペーンサイトの場合だと
「資料請求申込み完了数÷キャンペーンサイトの総訪問者数」
□離脱・離脱率
・離脱とはそのページを見た後にサイトを離れていってしまった人。
・離脱率は「離脱数/そのページの訪問者数(※PVの場合もあり)」
□直帰・直帰率
・直帰とは訪問したページを1ページだけ見てすぐ離脱すること。
・直帰率は「直帰数÷そのページを入口とした訪問者数」
40. 40
【補足】 分析の観点①:サイト全体の評価(利用度)
サイトがどの程度利用されているかを調べます。
①何人がサイトを訪問しているか? (セッション数)
どのくらいの人がどのくらいサイトを見ているか(規模)
②何ページ閲覧されているか? (PV数)
③1訪問あたり何ページ閲覧されているか? (回遊率) これが低い場合、訪問者はすぐサイトを去っている
④1訪問あたりの滞在時間は? (滞在時間) (→目的まで到達できてない)
⑤1ページ見ただけでサイトを去った人は? (直帰率) これが高い場合、目的まで到達できてない。
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1000人が訪問して、50人がAction
(コンバージョン率5%)
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【補足】 分析の観点②:サイト全体の評価(目的達成度)
元々、サイト企画を実行することにより達成したかった目的が
どの程度実現できているかを調べ、企画実現度を検証します。
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10000人 1000人 200人 50人
1000人が訪問して、50人がAction
(コンバージョン率5%)
①「サイト目的」と設定したことに何人導けたか?(コンバージョン数) この値が高いほど企画実現度の高いサイト
② サイト訪問者の中での目的到達率は?(コンバージョン率) (サイト評価上、非常に重要な指標)
42. 42
【補足】 分析の観点③:ページ別分析(コンバージョン分析)
「どのページにユーザーが訪問しているか」
「どのページが目的達成のために貢献しているか」
「新しく作成したページ/改訂したページの貢献度合い」を調べます。
①どのコンテンツが見られているか? 訪問者の多いページは
(ページごとの訪問者数) 「ニーズが高い」or「訪問者を送りこめている」
②どのコンテンツがコンバージョンに貢献しているか? コンバージョン率の高いコンテンツを投入することが
(ページごとのコンバージョン数・率) サイトの目的達成度を高めることにつながる
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●●人
10000人 1000人 200人 50人
※例えば「コンバージョン率は高いが訪問者数が少ないコンテンツ」がある場合、
1000人が訪問して、50人がAction
そのコンテンツへの誘導を強化することでサイト全体のコンバージョン数を増やせる可能性がある。
(コンバージョン率5%)
44. 44
【補足】 分析の観点⑤:ページ別の分析(出口分析)
訪問者がどのページで脱落しているか(ボトルネック)を調べます。
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10000人 1000人10人/33% 200人
1人/10% 50人
1000人が訪問して、50人がAction
①サイトの中のどこでユーザーが去っているか?(出口はどこか?)
(コンバージョン率5%)
②訪問者が直帰しているページはどこか?
※「直帰」とは「訪問後その1ページだけ見てサイト外へ離脱する人」
たくさん訪問されているのに離脱・直帰しているページを優先的に改善していきます。
46. 46
【まとめ】 WEBサイトの検証観点(分析MAP)
迷ったらまずこのような図を自分で書いてみます。
④どのページ見られているか?
②どこから何人訪問しているか? ⑤どのページが目的に貢献しているか? ①何人を「サイト目的」と
③どんなKWで訪問しているか? 設定したことに導けたか?
⑥どのページがボトルネックになっているか?
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CM TOP 10人
●●人
200人
検索サイト 申し込み
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●●人 フォーム
30人
自社サイト
●●人
10000人 1000人 200人 50人
1000人が訪問して、50人がAction
(コンバージョン率5%)
※「コンバージョン率」=訪問者のうち、サイト目的を達成した人数の割合(例:「申込完了者数/総訪問者数」)