IoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 株式会社金沢エンジニアリングシステムズ 源田 農 氏

1. 医療器・医薬品の保管・配送環境管理をMicrosoft Azureで包括管理
保管＋温度管理ソリューション
株式会社金沢エンジニアリングシステムズ
営業部 企画チーム＿＿＿
シニアスタッフ 源田 農
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2. アジェンダ
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会社紹介
保管＋温度管理ソリューション の 背景
構成要素

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会社紹介

4. 会社概要
組込みソフトウェア開発に特化した独立系ソフトウェアハウス。
民生家電品、産業機器、カーエレクトロニクスと多分野に寄与。
会社名 株式会社金沢エンジニアリングシステムズ
代表取締役 西川 修
本社 石川県金沢市朝霧台２－１４８
資本金 ２０，０００，０００円
従業員数 １４３名
事業内容 民生／住設ソフトウェア事業
ＰＣモニター、デジタルテレビ、家庭用給湯器、エコキュート
ＦＡ機器／ＯＡ機器ソフトウェア事業
ＣＮＣ加工機、プログラマブル表示器、画像処理検査装置、業務用プリンター、決済端末
カーエレクトロニクス ソフトウェア事業
カーオーディオ、カーナビゲーション、ハイブリッドバッテリー、
ビークル・スタビリティ・コントロール、トランスミッション制御
環境エネルギー事業
廃食油・バイオマス ２系統燃料供給制御システム
ＩｏＴ事業
ＦＡ向けＩｏＴゲートウェイ、産業機器向けＩｏＴゲートウェイ
エッジデバイス、クラウドサービス、通信事業
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5. IoT事業の沿革
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2016 2017 2018 2019 2020
産業設備向け
IoTゲートウェイ 開発
・Modbus TCP搭載
株式会社アクトリー様採用
IoTゲートウェイ リニューアル
・Modbus TCP搭載
・三菱電機 MCプロトコル搭載
水処理プラント事業者様採用
FA向け多プロトコル対応
IoTゲートウェイ開発
・三菱電機 MCプロトコル
・オムロン FINSプロトコル
・キーエンス 上位リンク
・Modbus TCP
・Modbus RTU
・GPIO/AD
新明和工業株式会社様採用
東京エレクトロン デバイス様と提携
Azureリセーラ開始
FA・産業設備向け 可視化サービス開始
・冨木医療器株式会社様 倉庫温度管理 システム 提供
・建築土木コンサル事業者様 河川臭気監視システム 提供
・防災機器販売事業者様 火災通知システム 提供
・冨木医療器株式会社様 配送環境管理システム 提供

6. Azure の実績
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河川臭気監視システム 火災通知システム 保管+温度管理システム
河川土木管理コンサル事業者からの依頼に
て作成。
河川の汚染水ノードを監視するため、河川
臭気監視システムとして、センサー制御、
ゲートウェイ、Azureを提供。
データの蓄積をAzureに実現。
センサー、ゲートウェイ間はZigbee(マル
チホップ）にて通信。
防災機器販売業者からの依頼にて作成。
ビル、公共施設、病院等向け火災報知器通
知システムとして、Azureを提供。
火災報知器から信号をAzureに集約し、ビ
ル管理者、所管消防局へ通知。
通知は、LINE、SMS、音声通話にて実現。
医療器、医薬品の保管、配送環境管理シス
テムをAzureにて提供。
次項説明。

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保管＋温度管理ソリューション の 背景

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背景
H30/12/28 厚生労働省により 医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン が示された。
GDPガイドラインとは ？？ ・医薬品、医療器を流通する事業者へ定めた品質管理のガイドライン
どのようなことが求められているか？ ・品質マネジメント
(品質システムの維持、流通業務手順作成運用、経営陣の責任)
・文書化
・業務のオペレーション
(略)
・輸送
とりわけ輸送について ・第9章 輸送
9.1 原則
9.1.1 医薬品を破損、品質劣化及び盗難から保護し、輸送中の温度条件を許容可能な範囲に維持する
ことは卸売販売業者等の責任である。
9.1.2 輸送方式を問わず、当該医薬品がその完全性を損なう可能性のある条件に曝されないようにリ
スクに基づき証明すること。
9.2 輸送
9.2.1 外装又は包装に記載された保管条件が輸送中も維持されていること。
9.2.2 温度逸脱や製品の損傷などが輸送中に生じた場合は、手順に従って卸売販売業者等にその旨を
報告すること。また、温度逸脱に関する調査や取扱いに関する手順も定めること。
(略)
9.4.5 要請があれば、製品が保管温度条件に適合していることが
証明できる情報を、販売先に提供すること。
大阪府健康医療部薬務課 発行 解説書 抜粋

9. 9
システム構成
拠点から納入まで、商品／通い箱の
トレーサビリティ
管理端末
警報通知
配送拠点
病院
事業所
商品の保管状況(温度)
位置情報を見える化
・保管環境、配送環境での温度トレース
・配送担当者の行動トレース
・通い箱の位置把握
・商品ごとの温度トレーサビリティ(開発中)
倉庫
ICタグリーダ
BLE温度センサー
倉庫の保管状況と配送の
通い箱を関連付け
倉庫 温度管理画面 配送経路、温度管理画面
入庫
[開発中]
GPS

10. 富木医療器株式会社様
北陸(石川県、富山県、福井県）を中心に病院や研究施設に医療機器を卸売する企業様です。
会社概要
商号 冨木医療器株式会社
本社所在地 石川県金沢市問屋町2丁目46番地
創業 大正7年4月
設立 昭和29年6月
資本金 9,600万円
売上 206億円（平成31年3月期）
社員数 244名
事業内容 1．医療機器・理科学機器の販売、保守メンテナンス
2．病院設備の設計・施工
3．医事用コンピュータの販売
主要納入先 大学病院、国立病院機構、県立病院、市立病院、公
立病院、私立病院、 医院、社会福祉施設、動物病院、
官公庁、教育施設、検査センター、民間企業
など
拠点
金沢本社
福井支店
物流センター 富山支店
七尾営業所
高岡営業所
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11. GPS温度センサー
製品保管倉庫 病院商用車・営業車
倉庫内温度センサー
＋ゲートウェイ
可搬型
クーラーボックス
冨木医療器株式会社様は、以下の課題を抱えていた。
・保存時の温度範囲を逸脱した場合、破棄する義務がある。
・これまで、温度範囲の逸脱により、商品の廃棄ロスがまれにあった。
・配送用クーラーボックスの紛失
本システムにより、温度管理の慣用化、廃棄ロスを削減、クーラーボックスの所在把握を図る。
課題
北陸3県
6拠点
18台のGW
40台のセンサー
採用
病院・薬局の
冷蔵・冷凍保管庫へ
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倉庫 温度管理画面
配送経路画面

12. 環境
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物流センター/各支店・営業所 保管倉庫
常温 保管棚 薬品室 薬品室内 冷蔵庫
北陸3県の6拠点(本社、物流センター、各支店、各営業所)合わせて、18台のGWを設置。
合計40台のBLE温度センサーを保管環境対象に設置。
保管棚 GW設置 箇所
温度センサー設置 箇所
GW、およびセンサーの設置には、電波環境を考慮し、電波状況の簡易的な計測(サイト
サーベイ)を実施。
結果、建屋の大きい物流センターは窓よりにGWを配置し、独自にWiFiローカルネットを
組み、中継GWを置き、GWの多段化した構成を構築。
取り扱いに注意が必要な薬品類(毒薬、
劇薬、毒物、劇物、劇毒物)などは、
窓のない薬品室にて保管されている。
更に保管温度の指定が低い(要冷蔵)
医療器、医薬品などは、施錠のつい
た冷蔵庫内にて保管されている。
これらについても、BLEセンサーの
電波強度を計測、中継器の有無を判
断しセットで提案を行った。
可搬型クーラーボックス
GPS温度センサーは 京セラ様の
センサーを使用。
ソラコムエンドポイントへの送信
と温度、GPSのみ、収集周期を時
間帯を分けて2通り持つようにカ
スタマイズ。

13. 13
構成要素

14. 構成要素
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一覧 据置きGW(倉庫用) 据置き BLE温度センサー 配送用GPS温度センサー 倉庫-配送紐付
イメージ
名称 Armadillo-IoT G3ゲートウェイ FWM8BLZ02A-109047 GPSマルチトラッカー QK30-U 据え置きタイプ
メーカー Atmarktechno 富士通コンポーネント 京セラ デンソーウェーブ
備考
縦125mm×横125.8mm×高47mm
倉庫等 据置き型GW
中継器(WiFi接続）が可能
クラウド側へは、3G/LTE接続
縦40mm×横31mm×高12mm
倉庫等 据置き型温度センサー
CR-2450 ボタン電池駆動
(約1年間駆動)
BLEによる通信
縦83mm×横49mm×高さ13.8mm
GPS付き配送用温度センサー
USB給電(約1日駆動)
縦125mm×横85mm×高40mm
(開発中)
倉庫-配送間紐付用
倉庫にて管理されていた医療器、医薬
品のバーコードとGPS温度センサーを
紐付、倉庫での保管状況から配送まで
シームレスに管理する

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システム構成
拠点から納入まで、商品／通い箱の
トレーサビリティ
管理端末
警報通知
配送拠点
病院
事業所
商品の保管状況(温度)
位置情報を見える化
・保管環境、配送環境での温度トレース
・配送担当者の行動トレース
・通い箱の位置把握
・商品ごとの温度トレーサビリティ(開発中)
倉庫
ICタグリーダ
BLE温度センサー
倉庫の保管状況と配送の
通い箱を関連付け
倉庫 温度管理画面 配送経路、温度管理画面
入庫
[開発中]
GPS

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ⓒKanazawa Engineering Systems Inc.