本発表は、中学生の自由英作文の質向上を目的として行った視写活動指導についての紹介である。公立中学校2年生の生徒およそ120名に対し、約5分間英文を写す視写活動を15回行うことによって(1)英作文の質・量の変化、(2)言語形式への気づき、(3)情意面での変化がどのように表れるのかを英語習熟度別に調査をした。この調査はパイロットスタディーとして行い、現在は本調査を実施している所である。音読指導に関する実践は多く目にするが、視写指導についての実践はあまり目にすることがない。そこで書く力を育成する指導として視写活動が持つ可能性についてパイロットスタディーの結果とともに報告をしたい。