公共交通マーケティング研究会 第3回例会（東大駒場場所）「実践！公共交通のマーケティング」の「SNSの活用法」について説明した資料となります。

1. 諸星 賢治
2019.6.6
公共交通マーケティング研究会 第3回例会（東大駒場場所）
SNSの活用法
～目的を意識した情報発信をしていますか？～

2. 自己紹介
[個人参加]
公共交通マーケティング研究会
全国バスマップサミット実行員委員会
標準的なバス情報フォーマット広め隊
一般社団法人 最先端田舎中津川
設立：1976年7月26日
所在地：東京都杉並区高円寺
代表取締役：太田信夫
従業員数：160名（2019年4月現在）
業種：情報サービス業
公共交通企画担当
公共交通オープンデータ化アドバイザー 諸星 賢治
（2003年入社）
主な担当業務
○ 事業者・自治体との交渉業務
（バスデータ情報収集・ 200事業者以上との交渉実績）
○ 駅すぱあと向け公共交通データ制作
（100事業者以上のデータ加工実績）
○ 公共交通の利用促進に関するサービス企画
○ 公共交通オープンデータ化の普及活動
（データ化コンサルタント・講演活動・勉強会講師など）
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3. SNSとは
Social Networking Service
社会的・社交的な、ネットワーキングを提供するサービス
登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービ
スのことです。友人同士や、同じ趣味を持つ人同士が集まったり、
近隣地域の住民が集まったりと、ある程度閉ざされた世界にする
ことで、密接な利用者間のコミュニケーションを可能にしていま
す。最近では、会社や組織の広報としての利用も増えてきました。
[総務省： SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）の仕組み]
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/07.html
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4. SNSの主な機能
自分のホームページ
• プロフィール掲載
• 写真掲載・投稿
日記機能 メッセージ機能
チャット機能
特定の仲間で
グループ作成
専用アプリケーション
• 画像加工
• ゲーム
• アンケート
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5. 増えるSNS利用
https://ictr.co.jp/report/20181218.html
ICT総研「2018年度 SNS利用動向に関する調査」 総務省「平成29年版 情報通信白書のポイント」
代表的SNSの利用率の推移（全体）
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/
whitepaper/ja/h29/html/nc111130.html
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6. SNSの利用傾向
https://ictr.co.jp/report/20181218.html
ICT総研「2018年度 SNS利用動向に関する調査」
http://www.soumu.go.jp/main_content/000564529.pdf
総務省「平成29年 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率（全年代・年代別）」
リスキーブランド
「SNSアクティブユーザーの年代別構成」
https://webtan.impress.co.jp/n/2018/10/29/30848
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7. SNS利用増加だが情報は伝わりにくい時代に
• 企業投稿のライバルは
友人のグルメ投稿
• 増加する情報量と、
処理できる情報量には差がある
処理
できない
情報量
総務省 「情報流通インデックス研究会」報告書
・企業が投稿した情報を、すべて見て貰えるとは限らない
→情報の受け手が興味を持つような内容の情報を、提供する事が重要になってきている
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8. SNS運用を行う際に決めるべき4要素
1.目的と目標の設定
2.情報を伝えたい人の設定（ペルソナ）
3.利用するSNSの選定
4.運用ルール・ポリシーの設定
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9. 1.目的と目標の設定
• SNSを運用する目的は？ ※SNSは手段に過ぎない
• 他社がやっているから
• 上司に言われたから
• 企業価値の向上
• 既存顧客のフォロー・利便性向上を通じた乗車回数向上
• 車通勤からの行動変容による新規顧客開拓
• 観光客の利用増
• 目標の決め方 ※具体的な数値目標が望ましい
• フォロワー数
• エンゲージメント率 など
※数値根拠は、同業他社（他の交通手段など）や、
異業種でSNSの活用がうまくいている企業など
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10. 2.情報を伝えたい人の設定（ペルソナ）
※ペルソナは1つに絞る必要はない
※自社にとって都合の良い理想像は描かない
• 居住地
• 地元 or 近隣地域 or 国内 or 外国人
• 年代・性別
• 職業
• 趣味嗜好
• 行動パターン
• 公共交通自体
• 興味がある人 or 無い人
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11. 3.利用するSNSの選定
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• 国内アクティブユーザ2800万人
• 月間アクティブ率：56.1%
• 40代の利用が多い
（メディアによっては20代・30代も）
• 実名制
• 他のSNSよりフォーマルな印象
• ビジネス利用も多い
• 広告のターゲティング精度が高い
Facebook
2019年5月更新！ 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

12. 3.利用するSNSの選定
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• 国内アクティブユーザ4500万人
• 月間アクティブ率：70.2％
• 10代・20台の利用が活発
• ニュースや話題が頻繁に共有
されリルタイム性が高い
• リツイート機能が活発に機能し、
• ハッシュタグ利用も多い
Twitter
2019年5月更新！ 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

13. 3.利用するSNSの選定
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• 国内アクティブユーザ2900万人
※Facebookを逆転
• 月間アクティブ率84.7%
• 女性利用が多い
• 利用者数が増えてきている
• ビジュアルがメインの為、
写真のクオリティが求められる
• ハッシュタグ利用が多い
• Facebook社のサービス
Instagram
2019年5月更新！ 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

14. 3.利用するSNSの選定
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• 国内アクティブユーザ8000万人以上
• 日間アクティブ / 月間アクティブ 率：86％
• 高齢者の利用率も高い
• LINE@や公式アカウントを通じてユーザー
に直接メッセージ（PUSH型）を届けられる
• メールの代替手段として定着
（既に国内ではインフラに近いレベル）
• スタンプ機能
• 主要4カ国（日本・台湾・タイ・インドネシア）
で利用が盛ん、欧米では普及していない
LINE 2019年5月更新！ 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

15. 4.運用ルール・ポリシーの設定
• SNSは、ユーザーとの信頼関係の上に
成り立つ
• 安定的に運用を続けていく事が望ましい
→属人的な運用は限界が来る
• 個人のポテンシャルに依存しない運用が
必要
• 運用ポリシーの設定で担当社間の
「目的意識」を共有
• 設定するのは「行動指針」であり、
ノルマではない。
• 炎上が起こる事も、あらかじめ想定に
入れておく
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日本コカ・コーラ株式会社
「ソーシャルメディアガイドライン」
https://www.cocacola.co.jp/company-
information/social-media-guidelines

16. 目的別でSNSアカウントを分けている例（十勝バス）
・利用者の利便性向上
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・ファン獲得＆新規顧客獲得
十勝バス 貸切部
@kachibus_0301
十勝バス株式会社
@tokachibus

17. #ハッシュタグ投稿で話題なった例(永井バス）
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普段の投稿

18. #ハッシュタグ投稿で話題なった例(永井バス）
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永井運輸 水野氏
GTFSを導入したバス事業者が
実感する情報発信の効果
https://www.slideshare.net/YoheiMizuno1/gtfs-116607850
イベント会場への臨時送迎バスの運行情報をイベント関連ハッシュタグをつけてツイート

19. IT企業から見て気になった投稿
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ほぼ同じ内容の投稿が
何度も繰り返されている

20. 海外の投稿事例（オーストラリア クイーンズランド）
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TransLink
@TransLinkSEQ
システムでのTwitterへの
運行情報配信が実現できている

21. ワンソースマルチユースで業務効率化を
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「●●分以上到着が遅れたら、情報を配信」等は、本来システムで対応を行う得意分野です。
GTFS realtime
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オープンデータ
SNS系
サイネージ系
経路検索
地図サービス系

22. LINEを利用したサンプルアプリケーション
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LINEbotを利用したバス到着情報の提供
登録バス停の
バス到着時刻案内
登録バス停の
到着●分前通知
操作パネル

23. さいごに
SNSを活用して、
利用者の特性に合った情報提供
初めてみませんか？
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