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SAP®Solution
Collection
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VOL.02
2015 Summer
成長戦略に欠かせない武器。情報とテクノロジー
2015年元旦。多くの日本企業が成長戦略と変革の重要性を年頭挨拶で述べました。
日本経済がこのまま成長軌道を描けるか、2015年はその岐路となる年だと言われて
います。
一方、モノのインターネット化(IoT)、ビッグデータ、スマートフォンなど、変革の武器と
なり得るテクノロジーが台頭し、いち早く事業変革に活用し始めた企業も現れました。
ビジネスにおけるITの重要性はもはや効率化だけに留まりません。ITは成長戦略に
欠かせない武器であり、それを最も使いこなせたものが勝利を引き寄せています。
SAPは基幹業務アプリケーションのリーディングカンパニーとして世界中のお客様の
ビジネス変革を支援してきました。時代に即して変化するお客様のビジネス課題を
解決するために、エンタープライズソフトウェアのラインナップは過去5年間で大きく
広がりました。今では、企業情報基盤を支えるプラットフォーム製品や企業間連携を
支えるクラウドソリューションなどの製品提供が多数を占めるようになりました。
SAPは時代の変化をいち早く捉え、新しいエンタープライズソフトウェアの姿をデザインし、
企業成長に貢献すべく自らも変化を起こし続けています。本誌では、このような新しい
SAPの姿と最新のソリューションについてご紹介します。
Run
Simple
新事業の創出、変化への対応、効率化の追求—
すべての事業変革はシンプル化から始まる
© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.2 SAP Solution Collection
成長戦略に欠かせないIT活用 — 3つの視点
SAPは、ITをビジネスに活用するためには、以下の視点が重要であると考えています。
1
変化対応力を高めるため、
アプリケーションは極力シンプルにする
変化の激しい時代だからこそ、企業活動
全体の状況をリアルタイムで察知可能な
ITが必要とされます。過去のテクノロジー
を基に構築されたアプリケーションは、
長年の運用で複雑性が増大し、変化に
対応するための時間とコストを肥大化し
ます。即座に変化へ対応するためには、
利用しているアプリケーション群のシン
プル化を徹底するべきです。
2
システムの俊敏性向上とコスト削減の
ため、共通の IT基盤を構築する
競争力を高めるための「攻めの IT」への
投資を推進するには、新しいシステムを
一から作るのではなく、共通のシステム
基盤を構築し、その上で短期かつ低コス
トの開発を目指すべきです。共通の IT基
盤上に各システムを配置すれば、システム
間の連携が容易になり、インターフェース
開発のための時間とコストを削減するこ
とができます。
3
企業間の連携・協業の効率化に
ITを活用する
消費者は Amazonや楽天などのコマー
スサイトによって、必要なモノやサービス
をいつでもすぐに購入できるようになりま
した。また LINEなどのアプリケーション
の登場で、ヒトのコミュニケーション手段
も様変わりしつつあります。企業間の連
携・協業にもこの波は遠からずやってき
ます。企業間のビジネスネットワークは
今後急速に発達するでしょう。
新しい SAPの取り組み
SAPは上記に基づき、長期的な視点でエンタープライズソフトウェアの拡充を図っています。
アプリケーション
SAPは1992年にERP製品のSAP® R/3®を発表し、基幹業務のリアルタイム化、ベストプラクティスによ
る業務標準化、そしてBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)の実現など、ビジネス変革のツー
ルとして多くのお客様に高い評価をいただいてきました。その後、CRM、SCM、PLM、購買などの周辺領
域の製品を追加し、それらを結集した SAP Business Suite の提供に至り、2015年2月3日に最新版
としてSAP Business Suite 4 SAP HANA®(SAP S/4HANA)を発表しました。幅広い機能と豊富な
業務パターンをパラメーター変更するだけでシステムに実装できる特性により、ビジネスモデルや業務
プロセスの変更に迅速に対応できます。また、SAP HANAを基盤として、これらアプリケーションをよりシン
プルに利用できるよう現在も変革を進めています。SAPの『アプリケーション』は、業務の効率化と変化
への柔軟な対応、そしてビジネス全体を見渡した高度な洞察の獲得を実現します。
プラットフォーム
SAPは2004年、複数のシステムを効率的に連携するシステム基盤としてSAP NetWeaver®を発表し
ました。また、SAP HANA Cloud Platformを代表とする開発基盤を提供し、豊富な開発ツールによる
迅速な開発を可能としています。アナリティクスツールは、社内外の大量データを簡単に分析することが
できます。モバイルツールを代表とするUI(ユーザーインターフェース)技術により、誰でもどこからでも
システムの利活用を行うことができます。そして、SAP HANAを代表とする最新技術のデータベースによ
り、IoTやビッグデータなどの社外データを社内のビジネスデータと組み合わせて利用することができる
ようになりました。SAPの『プラットフォーム』は、社内外のデータや企業間プロセスの連携をスムーズに
行い、豊富な開発ツールと共通基盤により新規システム開発を迅速化します。また、システムに関わる総
費用を削減し、より短期間でシステムを実装します。
ビジネスネットワーク
SAPは企業間のコラボレーションを効率化するために、電子商取引標準化への貢献だけでなく、商取引
を行うマーケットプレイスの提供も行っています。Ariba® Commerce Networkは直接材・間接材など
「モノ」のビジネスネットワークを、Fieldglass®は派遣社員など「ヒト」のビジネスネットワークを、そして
Concurは経費など「カネ」のビジネスネットワークを形成しています。さらにSAP Jam™では企業間での
コミュニケーションを円滑に進めるためにソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を提供しています。
SAPの『ビジネスネットワーク』は、さまざまな側面からビジネスを有機的に結びつけ、企業のコラボレー
ションと生産性を飛躍的に向上させます。
© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAP Solution Collection 3
4 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP® S/4HANAを活かすのは、経営者か現場か
次世代の基幹システムを検討する際に、この二極論
がよく聞かれます。業務処理システムからバッチ処
理で分析レポートシステムへデータをコピーし、さ
らにレポートを生成させる典型的な情報システム
運用像が固定概念になってしまっているためです。
インメモリーデータベース内で業務トランザク
ション処理とレポーティング/分析を一元化させる
SAP® S/4HANAでは、もはやこの議論は不要で
す。SAPPHIRE® NOW でSAP は、経営会議の近
未来像と、現場業務での高度な調整処理とが、SAP
S/4HANAによって共存できることを2つのシーン
で実演しました。
実演の1つは、明細情報をオンザフライ集計する視
認性の高いダッシュボード上に、目標達成に必要
な施策の検証や影響のシミュレーション、そしてア
クションの合意形成プロセスを織り込んだ利用
シーンです。リアルタイムで広範囲な数量的なデー
タによってビジネスのあらゆる側面を計測し、その
データ分析から次のビジネスモデルを描き出して
いくような経営のあり方を体験いただきました。
実演の2つ目は、刻々と変わる現場業務の中で発
生する例外状況への 回策として、システムからリ
アルタイムに選択肢が推奨提案され、その場で比較
検討し判断を行うという利用シーンです。
どちらも同じSAP S/4HANA 上での利活用ケー
スです。大量なデータをタイムリーに集計し、予測
やシミュレーションの実行、そして視認性と操作性
がパーソナライズされたユーザーナビゲーションが
可能になります。業務遂行と意思決定の間に存在
したタイムラグがゼロになるインパクトは、経営と
現場の融合を加速化させ、クラウドの機動性や俊
敏性により、この二極論を過去の話にするほど大き
なものです。
次世代のエンタープライズソフトウェア
2015年5月5日から7日まで、アメリカのオーランドにてSAPPHIRE® NOWが開催されました。
2月のSAP® S/4HANA製品発表に続き、具体的な実現像と利用価値を、世界中からご参加いただいた企業の皆様に披露する機会になりました。
ここでは、新たに発表されたSAP S/4HANA, Cloud Editionとシンプル化が進む製品群についてご紹介します。
Innovation Scope
SAP®
S/4HANA
SAP Solution Collection 5© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
図1:Guided Configurationによるシステム設定 図2:デジタルエコノミーに対応するSAP® S/4HANAの位置づけ
SAP S/4HANA, Cloud Editionデビュー
最新のインメモリーテクノロジーを利用して高速
処理とデータ量削減を実現し、従来型システムが
基本としてきたデータモデルを斬新なものへシン
プル化することだけが、SAP S/4HANA の特長で
はありません。
確かに画期的なデータベース技術をソフトウェアと
して広大な統合アプリケーションへ適用した SAP
S/4HANA には、「業務トランザクション処理と分
析レポーティング間のバッチ処理をゼロにする」という
大きな特長があります。しかしSAPがSAP S/4HANA
をリリースする狙いは、これだけではありません。
SAP は今回の SAPPHIRE NOW において、新た
に SAP S/4HANA, Cloud Edition のリリースを
発表しました。システム利用形態をオンプレミスだ
けでなく、クラウドでも可能にすることの狙いはどこ
にあるのか。3つの点から解説します。
1 次世代基幹業務システムを迅速に立ち上げるために
ビジネスとデータがリアルタイムに繋がることで創
発される新しいニーズを迅速にシステムに反映さ
せるため、変革に必要とされるツールと提供方法ま
でもSAPは刷新していきます。
SAP S/4HANA, Cloud Editionでは、長期化しや
すい基幹業務システム構築プロジェクトを短縮する
新しい導入アプローチが整備されています。膨大な
パラメーター設定を熟知していなければビジネス要
件をシステムへ投影できなかった従来の導入モデル
を一変させ、Guided Configurationという設定アシ
スタントツール上で対話型の設定を行うことでシス
テム設定が完了するアプローチを開始しました(図1)。
ユーザーは、小さく始めて急速に大きくなるデジタ
ルネットワークのスピードに追従した仕組みの構
築が可能になることに加え、四半期ごとに行われる
最新機能のリリースで継続的な利用メリットを享受
できます。
SAP S/4HANAでは、稼動後のシステム運用や
インフラ整備など、ランドスケープのシンプル化を
通じて業務標準化や情報捕捉範囲の拡大と強固な
コンプライアンスの確立へも貢献が見込めると
SAPは考えています。また、システム開発要件定義
に何カ月も検討を繰り返すことも効率的とは言えま
せん。SAP S/4HANA, Cloud Editionでは、14日
間のフリートライアルをWeb から体験いただけま
す。SAPのシンプル化された次世代基幹業務シス
テムに直接触れてみることで理解を深めていただく
だけでなく、実際の利用を念頭においた要件開発
のための下敷きとして活用していただくこともでき
ます。
2 デジタルエコノミー時代のビジネスモデルを支える基盤へ
IT技術の進歩と普及によってグローバル経済は次
のステージへの進化が始まっています。それはデジ
タルエコノミーと呼ばれるものです。このステージ
では、以下のケースに代表される超大量なデータ
がネットワーク上に れていきます。
• Internet of Things(IoT):世界中で数千億個
と推定される機器がネットワークに接続され、リ
アルタイムなデータをやり取りします。
• ビジネスネットワーク:自社内部だけでなく、顧
客やサプライヤーも含めた事業バリューチェーン
を横断したビジネスデータがさらに増大します。
• モバイルデバイス:既に地球上の総人口を上回
る数のモバイルデバイスが存在し、人と人を結び
つけ、コミュニケーションというさらに大量のデー
タをデジタルネットワーク上に流通させます。
これら指数関数的に増加するネットワーク上のデー
タに れず、ビジネスモデルを変化させ、タイムリー
な意思決定と遅滞ない業務遂行を行う情報基盤に
は、従来型のオンプレミスだけでは限界があります。
デジタルエコノミーのスピードを牽引できる基盤が
ビジネスの舵取りに必要とされる今、SAPは SAP
S/4HANAをクラウドで提供し、企業変革に貢献
します。企業内部処理のリアルタイム化を目指した
これまでの SAP R/3® から、ネットワーク上のクラ
ウド業務システム処理や流れる大量データ、多様
なデバイスへのアクセス対応など、これまで複雑化
しやすかった領域をも取り込んだ融合を実現する
ビジネスモデル変革基盤へと大きく進化した次世
代エンタープライズソフトウェアがSAP S/4HANA,
Cloud Editionです(図2)。
3 スムーズな SAP S/4HANAへの移行を実現するために
すでにSAP S/4HANAの採用企業は数百社に上
りますが、SAP が最も重視していることは、現在の
SAP ERPユーザー企業に大規模な刷新を前提と
せず、円滑に移行していただくことです。
オンプレミスのお客様に対しては、先行して会計領
域からデータモデルのシンプル化を実現するソリュー
ションの提供を開始しており、順次ロジスティクス領
域へと対象範囲を拡張する予定です。
次ページより、シンプル化の進む製品群と、SAP
S/4HANA への移行についてご説明します。貴社
の適用ロードマップの検討にお役立てください。
SAP S/4HANA| Innovation Scope
デジタルエコノミー
Internet
of Things セグメント
単位
単品管理
情報遅滞
ゼロ
全
て
の
切
り
口
ビッグデータ
ビジネス
ネットワーク
デバイス群
ソーシャル
ネットワーク
ヒト
中核システム
SAP R/3®の価値範囲 プロセスをリアルタイムに統合したシステム
ビジネスモデルの変革基盤SAP S/4HANA の価値範囲
デジタルを活用した
変革
SAP® S/4HANA
すべての利用ユーザー
即時分析、文脈が繋がる情報、パーソナライズ
プロセスの拡張と拡充
スケーラブル、リアルタイム、予測、シミュレーション
リアルデータ
粒度、応答、正確性
SAP S/4HANA詳細情報 http://discover.sap.com/japan-S4HANA
Innovation Scope| SAP S/4HANA
6 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP Simple Financeで実現された
3つのシンプル化
SAP Simple Finance がこれまでの ERP に比べ
て、何がシンプルになったのかご紹介します。
1. システムランドスケープのシンプル化
まず1つ目はシステムランドスケープのシンプル化
です。これまでは、従来の IT 技術の制約により、仕
訳などの取引明細データを管理する基幹システム
とレポーティング・分析を行う情報系システムを分
けて管理する必要がありました。そこにはデータの
二重持ち、データ転送によるタイムラグやデータ不
整合といった問題がありました。しかしSAP HANA
をプラットフォームとするSAP Simple Financeは、
インメモリーデータベースの力を利用し、基幹シス
テムと情報系システムを一体化し、これらの問題を
解決しています。ユーザーが取引明細データそのも
のをリアルタイムに集計・分析・レポーティングする
ことができるようになりました。
2.アプリケーションのデータ構造と業務のシンプル化
2つ目はアプリケーションのデータ構造のシンプル
化です。集計テーブルやインデックステーブルをなく
し、さらに財務会計、管理会計、固定資産などの異
なるアプリケーションごとに分かれていた明細テー
ブルをユニバーサルジャーナルという1つの明細
テーブルにまとめることで、データ構造を大幅にシン
プル化しました。また、技術的観点から必要だった
期末の照合処理やバッチ処理を大幅に削減し、期
中のリアルタイム処理へ移行することで、決算早期
化をより加速させました。これにより、財務ユーザー
はレポート作成業務よりも多くの時間を、データ分
析や財務視点による業務ユーザーへのアドバイス
の提供など、より付加価値の高い仕事に割けるよう
になります。つまり、SAP Simple Financeは集計・
分析・レポーティングの業務プロセスをシンプル化
し、財務部門の役割を進化させる大切な基盤となる
のです(図3)。
3. 新しいユーザエクスペリエンスのシンプル化
3つ目はユーザーエクスペリエンスのシンプル化で
す。SAP Fiori® により、ユーザーのロール(CFO、
資金担当者、決算担当者など)に応じて、それぞれ
が見やすく直観的に利用できる画面が提供されま
す。必要な KPIの状況がタイル形式に集約され、一
目で分かるようにビジュアル化されます。また、すぐに
明細レベルまでドリルダウンして原因分析することも
できます。さらにSAP Fioriの素晴らしい点はPCで
も、タブレット、スマートフォンなどのモバイル端末で
も同一の画面を使用することができる点です。これ
により、どこでもリアルタイムな財務情報を分析、把
握し、意思決定へとつなげることができます(図4)。
図3:データ構造のシンプル化がもたらすユニバーサルジャーナル 図4:SAP Fiori®の新しい直感的なユーザーインターフェース
間接費
管理
収益性
分析
総勘定
元帳
債権
管理
債務
管理
固定
資産
品目
評価
業務別+任意の切り口でリアルタイム集計
(SAP HANA®ビュー)
機能別画面(SAP GUI) ロール別インターフェース(SAP Fiori®)画面
集計
インデックス
伝票データ
財務会計
伝票
管理会計
伝票
収益性
分析
固定資産
伝票
品目元帳
伝票 統合会計伝票(ユニバーサルジャーナル)
総勘定元帳 債権管理 債務管理
従来の ERP SAP® Simple Finance
次世代会計アプリケーション
SAP Simple Finance
SAP Simple Financeは SAP S/4HANAの中で最初にシンプル化されたアプリケーションです。
最も複雑な財務プロセスやIT環境をシンプル化するという極めて重要なニーズに対応し、
CFO(最高財務責任者)や経理・財務部門にリアルタイムの洞察を提供することで、ビジネスの変革を実現します。
照合不要で決算早期化
データボリュームを大幅に削減
単一のリアルタイムデータに基づく意思決定
明細データを活用した詳細粒度での分析
SAP社自身で検証した
SAP Simple Financeによる
業務のシンプル化
SAP Simple Financeによって、本当に業務はシン
プル化されるのでしょうか? SAPは自らの社内シス
テムにSAP Simple Financeを導入し、その成果
を実証しています。バッチ処理中心の決算から期
中のリアルタイム処理にシフトし、決算処理をシン
プル化したことで、これまで22日かかっていた決算
を8.5日に短縮しました。また、期末の決算修正の
仕訳を40%も削減しました。副次的な効果として、
これまで期末に集中処理するために発生していた
プロセスの誤りによる手戻り作業も大幅に減少しま
した。もう1つの大きな効果はリアルタイムなセグ
メント収益分析です。これまでは収益を分析するセ
グメント情報(地域、事業など)も、月末の配賦処理
を待たなくては数字を把握するのは困難でした。し
かし、SAP Simple Finance導入後は、セグメント
情報もリアルタイムに把握できるため、オンデマン
ドで分析でき、適切なビジネス上の意思決定をより
迅速に行うことができるようになったのです。
SAP Simple FinanceはSAP S/4HANAの重要
なアプリケーションとして、今後もますます進化を続
けていきます。
SAP S/4HANA| Innovation Scope
SAP Solution Collection 7© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP S/4HANAにおける
ロジスティクスの特長
SAP S/4HANAでは、ロジスティクス領域でもデー
タ構造の見直しが行われています。集計テーブル
や履歴テーブルをなくしたデータ構造のシンプル
化は在庫管理でも行われており、スループットを向
上させます。これまでは集計テーブル(最新の在庫
を保持)と履歴テーブル(過去の会計期間の在庫を
保持)を合わせて20以上のテーブルから構成され
ていましたが、これらがなくなり、数テーブルからな
る構造にシンプル化されます。またこれらの冗長的
なデータがなくなるため、データ量が削減されます。
これに加えてSAP HANAにもともと備わっている
圧縮機能によりデータ圧縮も行われます。
ユーザーインターフェースも、従来の SAP GUIで
はなくSAP Fioriを前提にして開発されます。レス
ポンシブデザイン、すなわちデバイスを問わず同一
のアプリケーション画面にアクセスできる手法を採
用しているため、システム入力や意思決定は場所
を問いません。
技術的にはこのように変わっていくロジスティクス
領域ですが、そこから具体的に得られるメリットを
いくつかご紹介します。
MRPコックピット
MRPコックピットは SAP S/4HANA における新
しい MRP環境です。MRPといえば、その実行には
とにかく膨大な時間がかかり、週に1度、夜間を通
して実行するなどの制約があるため、生産計画の
見直しや顧客からの受注および変更などを生産計
画に柔軟に反映することには限界がありました。
SAP S/4HANA におけるMRP の進化は大きく2
つあります。1つ目はMRPの実行です。SAP HANA
に最適になるようプログラムの書き直しが行われ、
パフォーマンスを大幅に改善させています。実際の
導入事例をあげると、仏フォルシア社では、20時間
を要していた MRP の実行が1時間未満に短縮さ
れました。
そして2つ目。従来の MRPでは、処理結果に対し
て欠品が出ていると、そのアラートを出してアク
ションを促すのみでした。MRPコックピットでは単
にアラートを出すだけでなく、将来のどの時点でど
の程度の欠品がどの程度の期間見込まれるかを、
ビジュアル化してわかりやすく表示します。さらに、
それらに対して考えられるオプションを提示し、そ
の場でシミュレーションすることができます(図5)。
MRPコックピットでは、MRP実行時間の大幅な短
縮のみならず、実行結果に基づいたアクションの最
適化という全く新しい MRPの環境を提供します。
プロジェクト管理
プロジェクト管理シナリオも、SAP S/4HANAで
提供される新しい機能の1つです。プロジェクトマ
ネージャーは、自分の管理するプロジェクトの進
や問題点をタイムリーに把握し、適切に対処するこ
とが重要なタスクの1つです。SAP S/4HANAで
は、最新のプロジェクト状況をシステム全体から動
的に集計し、ログイン後の最初の画面でプロジェク
トマネージャーに提供します。また計画の入力や
実績の集計、入力、分析を、すぐに実施することがで
きます。
SAP Fiori UIをベースに提供されるため、企業の
外でプロジェクトを行っている人であっても、モバイ
ル端末から即座に最新のプロジェクト状況を把握
することができます。またプロジェクトに関する支払
済み費用だけでなく、支払の予定まで含めて予測
を見て、意思決定を行うことができます(図6)。
以上、現時点で具体化しているアプリケーションを
いくつかご紹介しましたが、まだまだわずか一部に
過ぎません。ますます続く進化にご期待ください。
図5:MRPコックピットの画面例 図6:予算と実績の推移をグラフィカルに表示するプロジェクト管理画面
SAP Simple Logistics
展望
ロジスティクス領域においても、SAP HANAをフル活用した
新しいアプリケーションの開発が進行中です。
ここでは、現在予定されている機能や特長をいくつかご紹介します*。 *これらは予定されているものであり、具体的な機能やリリース日などは未定です。
SAP S/4HANA詳細情報 http://discover.sap.com/japan-S4HANA
Innovation Scope| SAP S/4HANA
8 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
お客様の状況による3つのアプローチ
SAP S/4HANAの利用を開始する際、まず確認す
べき点は、現在ご利用されている基幹システムの種
類です。現基幹システムの種類により移行手順が
異なってきます(図7)。
1. 新規にSAP S/4HANAの導入を
検討されているお客様
SAP S/4HANA の新規インストールを行います。
システム化要件に基づき設定を行い、現基幹シス
テムからデータを移行して利用することができます。
2. SAP Business Suite powered by SAP
HANAをご利用中のお客様
SAP Business Suite powered by SAP HANA
の上に、SAP S/4HANAを追加インストールしま
す。SAP S/4HANA とSAP Business Suite
powered by SAP HANA は多くの部分が共通で
すので、SAP S/4HANAで変更された箇所(例:
SAP Simple Finance 利用の場合は会計分野)を
中心に検証を行います。
3. SAP Business Suite
(SAP HANA以外のDB)をご利用中のお客様
SAP Business Suiteをご利用中のお客様向けに
は、SAP S/4HANA への効率的な移行ツールを
提供しています。また SAP S/4HANAに移行する
際にはいくつかの技術前提があり、ご利用の環境に
より詳細な手順が異なります。
SAP Business Suiteから
SAP S/4HANAへの移行の前提と方法
技術的な前提条件
SAP S/4HANA の導入に関する、主要な技術的
な前提条件は以下の5つです。
1. データベースが SAP HANAである
2.Unicodeである
3.ABAPスタックとJAVAスタックが分離済み
4.SAP ERP 6.0 enhancement package 7
(P10)が適用されている
5.アドオンの調整が済んでいる
以下では、特に多くの方の関心が高い5のアドオン
調整についてご説明します。
SAP S/4HANAを導入する方法と手順
これまでのカスタム開発資産をSAP S/4HANAに活かすために
図7:お客様の状況によるSAP S/4HANA導入の3つのアプローチ 図8:SAP S/4HANAにおけるデータモデルのシンプル化
1. 新規にSAP S/4HANAを導入
2. SAP Business Suite powered by SAP HANAからの移行
3. SAP Business Suite(SAP HANA以外のDB)からの移行
オンプレミス
新規インストール
オンプレミス
シンプル化パッケージの
適用
オンプレミス
最新 EHP*へのアップデート、
SAP HANAへのデータベース移行、
シンプル化パッケージの適用
クラウド
2日間でベストプラクティスの
稼動および運用を開始
クラウド
シンプル化パッケージの
適用
クラウド
クラウドへの
データ転送
ハイブリッド
ハイブリッド
ハイブリッド
SAP
S/4HANA
SAPパートナー
および SAPから
提供される、
事前定義された
移行、クラウド移管 SAP S/4HANA
SAP Business Suite
BSEG BSEG BSIS BSET GLT0 GLT0 COEP
BKPF BSEG BSIS BSIK LFC1 GLT0 COBK COSP
対応する互換ビューの提供
• 集約テーブル・インデックステーブルを排除したデータモデルのシンプル化
• 互換ビューによる過去テーブルへのアクセスの維持
例:SAP Simple Finance
SAP HANAはすでに6,400社、SAP Business Suite powered by SAP HANAは2,000社を超える企業でご利用いただいており、
SAP HANAへの移行方法については、手順などのノウハウと、効率的に実施するためのツールやサービスが整ってきています。
ここでは、皆様がご利用されている基幹システムをSAP S/4HANAに移行する方法についてご説明します。
BSEG BSEG
BKPF BSEG
BSIS BSET GLT0 GLT0 COEP
BSIS BSIK LFC1 GLT0 COBK COSP
アドオン調整
SAP S/4HANAは、さまざまなメリットを生み出す
データモデルのシンプル化がされているため、SAP
Business Suiteとデータモデルが異なります。そ
のため、過去に開発したアドオンの一部を調整する
必要があります。
データモデルが変わっても、
以前のデータモデルを擬似的に使える仕組み
SAP S/4HANAでは SAP HANA の高速性を活
かし、集計テーブルやインデックステーブルなどの
冗長なデータを排除し、明細テーブルからリアルタ
イムに集計します。データモデルが変わると聞くと、
そのデータを格納するテーブルへアクセスする既存
のアドオンプログラムは動かなくなってしまうので
はないかと心配する方もいらっしゃるかと思います。
SAP はこのような影響を最小化するために、排除
された集計テーブルやインデックステーブルに対応
する互換ビューを提供しています。既存のアドオン
プログラムから、排除されたテーブル名でデータに
アクセスしようとした際に、この互換ビューにより以
前と同じ結果が得られるようになっています(図8)。
この仕組みにより参照系のアドオンプログラムは調
整なしで再利用することができます。
* SAP enhancement package
SAP Solution Collection 9© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
アドオンへの影響を把握するツール
参照系のアドオンは調整なしで再利用できますが、
書込系のアドオンプログラムやカスタムビューを利
用したアドオンプログラムは調整が必要となります。
書込系のアドオンプログラムの調査の際は、コード
インスペクターというABAP 開発環境のツールを
利用することで、影響のある箇所を特定することがで
きます。また、カスタムビューの調査の際は、ABAP
ディクショナリーというツールを利用することで、カ
スタムビューの使用先を特定することができます。
既存基幹システムが Unicode 以外のお客様は
Unicode 化の際の影響をUCCHECKというツー
ルで確認することができます。また、SAP Solution
Manager のカスタムコード管理の機能を利用す
ればアドオンの利用状況を一目で把握することがで
き、無駄なアドオンがどこにあるのかを発見するこ
とができます。
これらのツールを利用することでアドオンの影響箇
所を把握し、効率的にアドオンの調整を進めること
ができます(図9)。
アドオンを共通プラットフォームに移管するという
新しい考え方
アドオンの調整が発生する理由は、SAP Business
Suiteという標準パッケージに対して追加開発を
行っているためです。SAP Business Suite が提
供する標準 APIを利用し、外部にアドオンを開発す
る手法を取れば、前述のようなアドオン調整の手間
を回避することができます。
SAPでは、このようなアドオンの開発を効率的に行
い、効果的に管理するためのプラットフォームを提
供しています。SAP HANA Cloud Platform(HCP)
はクラウド形式で提供されるプラットフォームです。
HCP上でアドオン開発をすることで、SAP Business
Suiteへの影響を最小化し、追加開発したアドオン
を効果的に管理できます。また、クラウド上のアド
オンは複数の SAPシステムで柔軟に再利用するこ
とができるため、アドオン数の削減につなげること
ができます。
HCPは、アプリケーション開発で共通して必要とな
るポータルやモバイル、認証、システム統合などの
アプリケーションサービスおよび予測解析のライブ
ラリやテキスト分析、地理空間情報処理などのデー
タベースサービスを提供しています。これらのサー
ビスを利用し、SAP S/4HANAとIoT などビッグ
データを融合した新しいシステムを創り上げること
ができます(図10)。
アドオンを見直す契機に
SAP Business Suite を利用していく中で、アド
オンの維持や運用の手間が増えていたり、複数の
SAPシステムで同じようなアドオン開発を繰り返し
ていたり、使われていないアドオンが増えているな
ど、アドオン管理が煩雑になっているのではないで
しょうか。いつかアドオンを見直したいと考えてい
るお客様にとって、SAP S/4HANA の検討は1つ
の契機となります。
SAP社自身における
SAP S/4HANAへの移行の工数
SAP社自身もすでに社内システムをSAP S/4HANA
に移行し終えました。SAPでは、過去SAP Business
Suiteを利用していましたが、その後SAP Business
Suite powered by SAP HANA へ、そして SAP
S/4HANAに移行しました。SAP Business Suite
powered by SAP HANA への移行に5カ月、SAP
S/4HANAへの移行に2.5カ月という短時間で移
行を実現することができました。
SAP S/4HANAへの移行を
検討する際の論点
このようにSAP S/4HANAへの移行の手順やツー
ルなどは、しっかりと ってきました。SAP S/4HANA
は、これまでの基幹システムを超える特性を持って
おり、SAP S/4HANAへの移行を検討する際には、
以下のような観点も踏まえた議論が重要です。
1. 基幹システムをクラウドで利用する選択肢
2. 業務系システムと情報系システムを
組み合わせた新しい価値とシステム構造
3.アドオンを個別開発するのではなく
共通プラットフォーム上で作る選択肢
このような新たな選択肢や検討領域を含めて総合
的に計画を立てることが重要です。SAP および
SAPパートナー各社が皆様と一緒に検討するため
のサービスを提供していますので、検討の早い段階
からぜひお声がけください。
SAP S/4HANA 導入についての詳細情報 http://www.sap.com/japan/services-support/svc/in-memory-computing.html
図9:アドオンへの影響を把握する代表的なツール
• 使用されていない
アドオンを抽出
• EHP適用により影響する
アドオンを抽出
• アドオン調整に必要な
工数の自動試算
Unicode移行時に発生する
アドオンへの影響を
自動抽出
パフォーマンス、セキュリティ、
複雑性、命名規則などの
切り口で、アドオンの問題点を
自動抽出
EHP*適用時の
アドオンへの影響を確認
カスタムコード管理
Unicode化時の
構文チェック
UCCHECK
アドオンの構文確認
コードインスペクター
* SAP enhancement package
図10:SAP HANA® Cloud Platform
2.5 months
SAP社自身の SAP S/4HANAへの移行期間
実行環境 開発環境
共通プラットフォーム
SAP HANA® Cloud Platform
アプリケーションサービス
データベースサービス
クラウド統合サービス
固有開発や
アドオン
クラウド統合
Concur
SuccessFactors®
Ariba®
hybris®
Fieldglass®
固有開発や
アドオン
固有開発や
アドオン
非 SAPシステム
統合
固有機能開発
クラウドおよび
オンプレミスでの
実行
SAP® S/4HANA
SAP S/4HANA| Innovation Scope
10 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAPは企業の成長を支えるためSAP ERPを始めとするSAP Business Suite
の拡張機能をSAP enhancement packageとして継続的に提供し続けてい
ます。SAP enhancement packageは新機能適用の際の影響範囲を特定す
ることができるため、従来のバージョンアップに比べ検証作業を軽減すること
ができ、新機能適用をより簡便に行うことができます。SAP enhancement
package は、1.中断や混乱なく、2.より多くのイノベーションを、3.長期的見
通しをもって、適用できるSAP独自の技術です。
また、ご利用いただいているSAP ERPをSAP S/4HANAにアップグレード
する際はSAP enhancement package 7が前提となります。SAP S/4HANA
へのアップグレードをご検討されるお客様は、これまでの追加開発箇所(アド
オン)の標準化や、新機能を利用することによるビジネスメリットについて、改
めてご理解いただきたいと思います。
ここからは、SAP enhancement packageにより拡張された代表的な機能を
記載します。これらの新機能や機能拡張の多くは、SAPユーザー企業の声に
基づき開発されました。バージョンアップよりも簡便な SAP enhancement
packageという方法でこれらの新機能をご利用いただける可能性があります
ので、有用性の観点からご確認ください。
なお、SAP enhancement packageは新機能の提供だけではなく、既存機能
の改善も含まれています。より古いバージョンをご利用の際も、ここで記載され
ている機能分野がすでに提供されている可能性がありますのでご留意ください。
各機能の詳細は、http://www.sapimprovementfinder.com/public
/index で検索することができますので合わせてご覧ください。
SAP Enhancement Package
SAP S/4HANAへのアップグレードにも重要な拡張パッケージ
SAP enhancement package 1
• 与信管理の拡張
• 回収管理の拡張
SAP enhancement package 2
• クレーム管理の拡張
• Web請求の拡張
• SAP Bank Relationship Managementの拡張
• 契約未収金および未払金の回収管理
• 連結決算プロセスの拡張
• 不動産管理の拡張
• 出張管理の拡張
SAP enhancement package 3
• 財務レポートの簡素化
• XBRLレポート
• 新総勘定元帳の拡張
• 決算コックピットの拡張
• ヘッジ管理
• コモディティリスク管理
SAP enhancement package 4
• マスターデータガバナンスによる
勘定科目一覧表の集中管理
• 与信管理、クレーム管理、回収管理の拡張
• 収益配分
• 新総勘定元帳の拡張
• 不動産管理の拡張
• 締め請求の機能
• ヘッジ管理の機能拡張(IAS39、FAS133の遵守)
SAP enhancement package 5
• 固定資産の償却資産税レポート、別表16
• 決算コックピットの拡張
• 利益センター再編成
• パラレル製造原価計算
• 会社間実際原価計算
• マスターデータガバナンスの対応マスタ拡張
• シェアードサービスセンター支援の機能拡張
• ヘッジ会計機能の拡張(公正価値ヘッジや 
キャッシュフローヘッジのヘッジ手段など)
SAP enhancement package 6
• 電子銀行報告書の拡張
• 電子記録債権支払側の対応
• 財務リスク管理、コモディティリスク管理の
機能拡張
• セグメント再編成
SAP enhancement package 7
• 契約未収金/未払金管理の拡張
• クレーム管理、回収管理の拡張
• 財務リスク管理の拡張
• SEPA対応(SAP Bank Communication
Management、In-HouseCash)
SAP enhancement package リリース別の主要な新機能や機能拡張
会計分野
図11:SAP Enhancement Packageの特長
進化・改善
ブレーク
スルー
2025年
12月
中断や混乱なく より多くのイノベーションを 長期的見通しをもって
Innovation Scope| SAP S/4HANA
SAP Solution Collection 11© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
ここまで、SAP ERP の SAP enhancement package をご紹介しました。
SAP enhancement package は、SAP Business Suite の他の製品(SAP
CRM、SAP SCM、SAP SRMなど)に対しても提供されています。以前はそれ
ぞれのタイミングで提供していましたが、2010年以降それぞれを同期化し、
SAP enhancement package のバージョンの相互依存性を考慮せず、適用
を進めていただくことができるようになっています。
提供年 SAP ERP SAP CRM、SAP SCM、SAP SRM
2010 6.0/5 7.0/1
2011 6.0/6 7.0/2
2013 6.0/7 7.0/3
SAP enhancement package 2
• 品目検索および伝票検索の拡張
• 品目ビューの拡張
• 前受金および前受金の拡張
• 実地棚卸伝票の内容説明項目
• 請求書照合のクレーム理由項目
• 荷渡ポイントの入庫保管域確認
• リーン生産のサポートの改善
• クレームの処理の簡素化
• 保全計画の改善
• 保全指図の簡易ビュー
• 設備、機能場所の一括変更
SAP enhancement package 3
• 販売と請求の拡張
• 商品価格設定エンジンの拡張
• 伝票トレースの拡張
• 納入日程行の登録と変更の拡張
• 購買依頼の一括処理の拡張
• 供給元一覧照会の拡張
• シフトノート
SAP enhancement package 4
• 拡張売上返品管理
• 得意先検索の拡張
• 明細概要での価格入力
• 前払金の拡張
• 支払保留
• シリアル番号トラッキング
• 金額による配賦での複数勘定割当
• 設備資産管理の拡張
• リサイクル管理
• プロジェクト管理における
大規模プロジェクト向け機能の拡張
• 品質管理における品質通知の拡張
• 製造委託シナリオにおける作業指図統合
• 拡張倉庫管理とかんばん/繰返生産との統合
• ソーシング機能
• サプライヤー管理在庫およびベンダー管理在庫
• 巡視点検計画強化
• 製品ライフサイクル管理の拡張
(新規WebベースのUIの提供開始)
SAP enhancement package 5
• 仮単価取引
• 外注管理機能の拡張
• 積送中在庫評価
• かんばん機能の拡張
• 需給計画と取引先連携ソリューションの
統合シナリオ
• 返品追跡、購買発注進 追跡
• ソーシング・契約管理・購買の業務プロセスの
さらなる連携
• リニアアセットマネジメント(線形資産管理)
• 製品ライフサイクル管理の拡張(レシピ管理、
EBOM構造およびMBOMへの変換)
SAP enhancement package 6
• 拡張返品管理
• コモディティ管理
• ORM(オペレーションリスクマネジメント)
• 保全指図に文書割当
• グローバルラベル管理機能:サンプル品への対応
• eSDSへの対応
SAP enhancement package 7
• 品質管理機能の拡張
• 3DVEとの統合
SAP enhancement package 1
• 人材育成に関する分析機能の拡張
• PDFの画面生成機能の人事分野特化の拡張
• 従業員からの問い合わせコールセンター
SAP enhancement package 2
• Web採用管理の新しい画面技術の採用
• e-ラーニング機能の拡張
SAP enhancement package 3
• Web採用管理のレジュメ自動変換機能
• グローバルおよび
コンカレントエンプロイメント管理
SAP enhancement package 4
• 後任者計画機能に新しい画面技術の採用
• 企業年金、退職再雇用
• 給与計算の複数単価への対応
SAP enhancement package 5
• 目標管理と報酬管理の連携に対応する
新画面の追加
• 年末調整機能の強化(扶養是正対応など)
• 事業所税(従業員割)対応
• セルフサービス機能強化
• インフォタイプログの拡張
• 給与関連のレポート機能の拡張
SAP enhancement package 6
• タレントレビュー機能の拡張
• タレントサーチ機能の拡張
• 勤務スケジュール申請
• 団体保険データ連携
• 育児・介護休業対応機能の拡充
SAP enhancement package 7
• セルフサービスユーザーインターフェース更新
• 人事管理者向け新画面の提供
• 給与計算コントロールセンター
• 36協定チェック機能
ロジスティクス分野
人事分野
対応表(数字は、製品のバージョン/SAP enhancement packageのリリース番号)
SAP S/4HANA| Innovation Scope
SAP Business ByDesignとSAP Business Oneは、 
© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.12 SAP Solution Collection
ひと口に「自家用車」といっても、そのタイプやデザイン、駆動系や
排気量など、実にさまざまなクルマが存在します。人や物を安全
に移動させることが自家用車に求められている基本的な「機能」
ですが、利用者は「機能」だけを求めているわけではありません。
さまざまなクルマが市場に存在しているという事実は、利用者の
ニーズは多様であり、「理想の自家用車」を1つだけ作ることは不
可能であることを示しています。同様に、企業の ITシステムの基
盤となるERPもたった1つの製品ですべてのお客様のニーズに
お応えできるとは限らないと私たちは考えています。
SAPがお届けする「ERP」は、一貫して「最上のもの」を追求する
ことを自身の使命としてきました。その結果として、機能が豊富に
なる一方で、必ずしもすべての機能を必要としないお客様からは
費用対効果やシステムの柔軟性といった面で「リッチ過ぎる」とい
うご意見をいただくこともありました。このようなご意見はとりわ
け中堅・中小規模のお客様から多く聞かれる声でした。
そこでSAPでは、SAP ERPをできるだけ安価、短期間、低リスク
で導入・運用していただけるよう、導入方法論(ASAP Focus)や
ツール(SAP Best Practices、SAP Rapid Deployment
solutionsなど)をご提供したり、ビジネスパートナーによる業種・
業務別テンプレート活用したパッケージソリューションを推進す
る取り組みを続けていますが、それでもなお、すべてのお客様に
完全にフィットするERPをお届けするためには、いくつかの選択
肢をご用意する必要があると考えました。そのような背景から生
まれた SAP ERP以外の「ERP」が、SAP Business ByDesign®
そしてSAP Business One®です。
SAP Business ByDesignおよびSAP Business Oneは、主に
中堅・中小規模のお客様を念頭に置いて開発された製品で、以
下のようなニーズや課題をお持ちのお客様にぜひご検討いただ
きたいと考えています。
• SAP ERPほどの多機能は必要ないが、SAPのベストプラクティ
スが凝縮された、実績と信頼の、小回りが利くERPがほしい
• すでにSAP ERPを使用しているが、子会社や海外支店への
展開にあたってSAP ERPと親和性の高い、より手軽な ERP
を導入したい
• 導入や運用が楽でライセンスの負担も低いクラウドソリュー
ションを探している
SAP Business One®
オンプレミスとクラウド、どちらからも利用可能な
SAP HANA対応の中小企業向けフルスペックERP
SAP の長年の経験や先進技術をふんだんに盛り込みつつ、中小規模のお客
様に最適な ERP システムとして世界中で高い評価をいただいているのが
SAP Business Oneです。2003年の発売以来、世界150カ国以上、47,000社
以上のお客様にご利用いただいています(2015年4月時点)。SAP Business
Oneの採用により高い投資効果を引き出されているのは以下のようなお客様
で、一般的にはSAP Business ByDesignをご利用のお客様より、さらに小さ
な企業規模/システム規模のお客様となっています。
1:海外取引を行っている企業
中小企業向けERPとして、複数通貨対応を評価いただいています。
2:関連会社の中小規模の海外拠点向けにERPを導入する企業
多国対応している点を評価いただいています。
3:本社でSAP ERPを利用し、海外拠点向けにより軽いERPを導入する企業
SAP ERPとの高い親和性を評価いただいています。
4:会計専用システムやスプレッドシートによる運用で業務が回らなくなり、
本格的なERP導入をしたい中小企業
SAP Business ByDesign®
IT資産を持つことなく、Webブラウザだけで
業務アプリケーションを利用できるクラウド型統合 ERP
クラウド(SaaS)でご利用いただくことを想定し、全く新しい製品として開発さ
れた統合ERPが SAP Business ByDesignです。2007年の発表以来、全世
界で数多くご採用いただき、日本要件への対応がなされた2013年以降は国
内のお客様にも本格的にご利用いただいています。これまでの実績を振り返っ
てみると、1.中堅規模のお客様に本社基幹業務を担うERPとしてご活用いた
だくケースと、2.本社でSAP ERPをお使いのお客様がグローバル展開する際
に海外子会社や販社でSAP Business ByDesignを導入し、本社と海外拠点
とを連携させているケースの2つが典型的な導入パターンとなっています。特
に日本のお客様では、2の形での導入で高い評価をいただいています。
これは、すでにSAP の価値を十分にご理解いただいている日本のお客様が、
海外拠点も含めて可能な限りシングルインスタンスの ERPシステム(拠点や
地域ごとに分割せず全世界共通の ERPシステムを構築すること)としたいが、
費用や運用体制面での制約や、本社に比べて海外拠点で利用する機能は限定
的であるなどの理由でSAP ERPより身軽でかつ親和性の高い「2層目の ERP」
をお求めになる傾向が強いことが背景にあるようです(図12)。
Solution Spotlight
SAPがお届けする「ERP」は、
1つだけではありません
SAP Business ByDesign / SAP Business One| Solution Spotlight
  中堅・中小規模のお客様にSAPの価値を凝縮してご提供するソリューションです。
SAP Solution Collection 13© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP Business ByDesignの主な特長は以下となります。
クラウドERP:お客様が資産(サーバーやソフトウェアなど)を持つことなく、「使
用料」をお支払いいただくことによってすぐにご利用可能です。障害対応やアッ
プグレード、パッチ適用などあらゆる管理・運用業務から解放され業務ソリュー
ションの利活用に注力できるとともに、不測の出費が抑えられることによって
費用の見通しも立てやすくなります。
グローバル対応:標準で多言語に対応しており、また複数会計基準の元帳を
持つことができるため、複数拠点(国)にまたがる海外展開に1つのシステムで
対応が可能です。
CRM や BI が標準で組み込まれている:CRM(Customer Relationship
Management)やBI(Business Intelligence)機能は SAP ERPでは別シス
テムとなりますが、SAP Business ByDesignには標準で組み込まれています。
企業の商活動を正確に「記録」するERP 機能に加えて、実際の売り買いの前
後プロセスにあたる「顧客関係を管理」するCRMや、多様な分析に基づく「デー
タの戦略的活用」が可能となるBIまで含めて1つのシステムでカバーできます。
使いやすい UI、モバイル対応:直感的で操作しやすいユーザーインターフェー
スを持ち、さらにPC だけでなくモバイルデバイスからもアクセス可能なため、
システムの利用に時間と場所を選びません。
SAP HANAベースのアーキテクチャー:SAP Business ByDesignは SAP
HANA 上に構築されています。これは、SAP HANA によるインメモリーの革
新性が享受できるというだけでなく、共通のプラットフォーム上で稼動している
ことによりSAPの他製品との連携や将来の拡張性も約束されていることを意
味します。
中小企業向けでありながら、SAP Business One はデータベース基盤として
SAP HANAに対応すると同時に、自社インフラに導入して利用するオンプレミ
ス型に加えてクラウド型での提供も積極的に進めており、高いパフォーマンス
と多様な利用形態を両立させた本格的なERPとなっています。SAPビジネス
パートナーとの協業による提案、導入、保守を基本としており、クラウド版はパー
トナーのクラウドインフラからサブスクリプション型(利用期間に応じた課金)
でご利用いただけます。
SAP Business Oneの主な特長は以下の通りです。
運用・保守が容易な、オンプレミス/クラウド対応の ERP:専任の IT 担当者
を置かなくても基本的に問題なく日々の運用・保守が可能です。導入にあたっ
ては SAP ERP のようにモジュールごとのコンサルタントは不要で、追加機能
の開発も特定の言語に依存せず、初期導入およびランニングコストを低く抑え
ることができます。
シンプルで適用範囲の広い本格 ERP:SAP HANA 対応をはじめ SAP の技
術やノウハウを導入して中小企業向けシステムとして開発しているため、シン
プルであると同時にフルスコープのERP、CRM、生産管理、サービス管理など、
1つの製品で幅広い業務をカバーします。
統合フレームワーク:他拠点のSAP Business One同士の連携や、SAP ERP
との連携など、多彩なシナリオでの統合フレームワークが提供されています。
直感的に使えるユーザーインターフェース:「いま社内で何が起こっているか?」
が一目瞭然なコックピットで提供され、高精度かつ迅速な意思決定に役立てる
ことができます。また、ITスキルがなくとも操作が容易なユーザーインターフェー
スとなっています(図13)。
標準でモバイル機能を提供:iOS、Android向けのモバイルアプリが標準で提
供され、PCがない環境であっても業務を遂行することができます。
図13:必要な情報を一目で把握できるパーソナルコックピット
SAP Business ByDesign、SAP Business One 詳細情報 http://www.sap.com/japan/saperp
図12:SAP Business ByDesign®による2層 ERPアプローチ
プ
ロ
セ
ス
の
複
雑
性
本社
SAP® ERP
(オンプレミス)
子会社
SAP Business ByDesign®
(クラウド)
エコ
システム
低
高
成長ビジネス
ジョイントベンチャー
サプライヤー
得意先
サード
パーティー
サードパーティー
代理店
M&A
14 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP Solution Lineup
アプリケーション 基幹業務システム
SAP® Business Suite 4 SAP HANA®(SAP S/4HANA) 2015年に発表した新しく革新的なビジネススイート
SAP Business Suite SAP ERPを中核に企業システム全般に渡る広範囲なアプリケーション
SAP Enterprise Resource Planning(SAP ERP) 販売管理、在庫管理、購買管理、生産管理、プロジェクト管理、プラント保全、
サービス管理、品質管理、人事管理、会計(財務 /管理)
SAP Customer Relationship Management(SAP CRM) 顧客管理、マーケティング、セールス、サービス、インタラクションセンター、
Webチャネル
SAP Supply Chain Management(SAP SCM) 需要管理、需要連鎖計画、グローバル納期回答、生産計画、
仕入先 /得意先協業、調達協働、輸送管理、倉庫管理
SAP Supplier Relationship Management(SAP SRM) 直接材 /間接材の調達、パーチェシング、ソーシング、自動購買発注、
調達コストの削減
SAP Product Lifecycle Management(SAP PLM) ポートフォリオ管理、プロジェクト管理、設計文書管理、仕様管理、
CAD連携、レシピ管理、3Dデータ管理
業種特化機能 25業種に対応した業界特化機能
SAP Business One® 中堅企業向けERP(従業員100名以下)
SAP Business ByDesign® 中堅企業向けERP(従業員500名以下)
クラウドソリューション
SuccessFactors® タレントマネジメント機能。社員プロファイル、後継者管理、キャリア計画、
目標管理、採用管理、研修管理、要員計画
SAP Cloud for Customer 顧客管理、セールス、サービス、ソーシャルエンゲージメントの
クラウド提供
SAP Jam™ 企業向けソーシャルネットワークソリューション。
社内だけでなく社外を含めたコミュニケーションを促進
SAP Integrated Business Planning 地域・組織・機能を横断した事業戦略実行計画のための
クラウド型サプライチェーン環境
ビジネス
ネットワーク
ビジネスコラボレーション
Ariba® 直接材 /間接材などモノの電子取引のビジネスネットワーク。
ソーシング、サプライヤー発掘 /管理、カタログ管理、購買分析
Fieldglass® 派遣社員などヒトの電子取引のビジネスネットワーク
Concur 経費などカネの電子取引のビジネスネットワーク
SAPの豊富なソリューションの中から、現在 SAPが注力している領域のメインソリューションをご紹介します。
SAPのその他のソリューションについては、以下の Webサイトをご覧ください。
http://www.sap.com/japan/pc/index.html
SAP Solution Collection 15© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
プラットフォーム アナリティクス
SAP Lumira® 直感的にデータ分析ができるデータディスカバリーツール
SAP Predictive Analytics データサイエンティスト不要でビッグデータ解析を実現
エンタープライズパフォーマンスマネジメント
SAP EPM 全社規模の企業パフォーマンス管理
SAP Business Planning and Consolidation 全社およびグループ規模で計画と連結の精度を向上
ガバナンス、リスク、コンプライアンス
SAP solutions for governance, risk, and compliance
(SAP solutions for GRC)
企業のリスクとコンプライアンスを管理
SAP Access Control 職務分掌や特権ユーザー管理など、システムアクセスのリスク検出と是正
SAP Fraud Management 不正行為の早期発見と阻止
データベース
SAP HANA® トランザクション処理と分析処理を並行できる
次世代インメモリーデータベース
SAP SQL Anywhere® データベース管理者不要の組み込み系リレーショナルデータベース
システム連携
SAP NetWeaver® 柔軟に他システムと連携するシステム基盤
SAP Process Orchestration 複数システムにまたがるプロセス管理、ビジネスルール管理
SAP Gateway Webアプリケーション向け接続フレームワーク
ユーザーエクスペリエンス/モバイル
SAP Fiori® あらゆるデバイスから役割ベースで直感的に利用できる画面
SAP Mobile Platform モバイルアプリを効率的に開発し運用できるモバイル基盤
エンタープライズインフォメーションマネジメント
SAP solutions for enterprise information management
(SAP solutions for EIM)
信頼性と一貫性のあるタイムリーなデータ
SAP Data Services データ統合とデータ品質管理
SAP Master Data Governance SAPシステムのビジネスロジックを利用したマスターデータの集中管理
IT管理
SAP Solution Manager SAPシステムのライフサイクル(要件定義、導入、運用、最適化)を管理
SAP Landscape Virtualization Management 物理環境と仮想環境の SAPランドスケープを管理
クラウドプラットフォーム
SAP HANA Cloud Platform SAPから提供されるクラウドベースの標準 PaaS
SAP FACTS
49009756(SE/15/07)
© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
本書のいかなる部分も、SAP SEまたは SAP の関連会社の明示的な許可なくして、いかなる形式でも、いかなる目的にも複製または伝送することはできません。本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。SAP SE およびその頒布業者によって
販売される一部のソフトウェア製品には、他のソフトウェアベンダーの専有ソフトウェアコンポーネントが含まれています。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。これらの文書は、いかなる種類の表明または保証もなしで、情報提供のみを目的として、SAP SEまたは
その関連会社によって提供され、SAPまたはその関連会社は、これら文書に関する誤記脱落等の過失に対する責任を負うものではありません。SAPまたはその関連会社の製品およびサービスに対する唯一の保証は、当該製品およびサービスに伴う明示的保証がある場合に、
これに規定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではありません。特に、SAP SEまたはその関連会社は、本書もしくは関連の提示物に記載される業務を遂行する、またはそこに記述される機能を開発もしくはリリースする義務を負いません。
本書、もしくは関連の提示物、および SAP SEもしくはその関連会社の戦略ならびに将来の開発物、製品、および/またはプラットフォームの方向性ならびに機能はすべて、変更となる可能性があり、SAP SEもしくはその関連会社により随時、予告なしで変更される場合
があります。本書に記載する情報は、何らかの具体物、コード、もしくは機能を提供するという確約、約束、または法的義務には当たりません。将来の見通しに関する記述はすべて、さまざまなリスクや不確定要素を伴うものであり、実際の結果は、予測とは大きく異なるものと
なる可能性があります。読者は、これらの将来の見通しに関する記述に過剰に依存しないよう注意が求められ、購入の決定を行う際にはこれらに依拠するべきではありません。本書に記載されるSAPおよびその他のSAPの製品やサービス、ならびにそれらの個々のロゴは、
ドイツおよびその他の国における SAP SE(または SAP の関連会社)の商標もしくは登録商標です。本書に記載されたその他すべての製品およびサービス名は、それぞれの企業の商標です。商標に関する詳細の情報や通知に関しては、http://global.sap.com
/corporate-en/legal/copyright/index.epxをご覧ください。
* 出典 : McKinsey/SAP analysis update 2013年4月 その他のデータは2015年4月現在(売上を除く)
291,000社以上
SAPのソリューションをビジネス活動に
活用している全世界の企業数
98%
ベストグローバルブランド100(インターブランド社)の中で
SAPを活用している企業の割合
74%
世界の企業間取引の入出金のうち、何らかの形で
SAPシステムを経由する割合 *
6,450社以上
インメモリーデータベースSAP HANA®を
活用している全世界の企業数
190カ国
全世界で
SAPを活用している企業の国籍
175.6億ユーロ(+5%)
2014年度の連結売上
(対前年度比)
Market Leader
SAPは下記の分野のマーケットリーダーです。
• エンタープライズアプリケーション
• ビジネスアナリティクス
• エンタープライズモバイルソリューション
Top Cloud Vender
SAPは世界トップクラスのクラウドベンダーです。
• 8,000万人以上のエンドユーザー
• 最も速く成長しているクラウド企業
Leading Mobile
Solution Vender
SAPは主要モバイルソリューションベンダーです。
• 500以上のアプリケーションを提供
• 1億3,000万人以上のエンドユーザー
SAPジャパン株式会社 www.sap.com/japan
SAPジャパンは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、
あらゆる業種、あらゆる規模の企業を支援している SAP SE の日本法人です( 1992 年設立)。
私たちは常に最終消費者を意識し、デザインシンキングを用いた SAP独自の方法論と、インメモリー、
モバイル、クラウドなどの技術を駆使して、お客様のイノベーションをご支援しています。
お電話でのお問い合わせ
0120-786-727(受付時間:平日 9:00∼18:00)
Webでのお問い合わせ
www.sap.com/japan/contactsap

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SAP S/4HANA

  • 2. 成長戦略に欠かせない武器。情報とテクノロジー 2015年元旦。多くの日本企業が成長戦略と変革の重要性を年頭挨拶で述べました。 日本経済がこのまま成長軌道を描けるか、2015年はその岐路となる年だと言われて います。 一方、モノのインターネット化(IoT)、ビッグデータ、スマートフォンなど、変革の武器と なり得るテクノロジーが台頭し、いち早く事業変革に活用し始めた企業も現れました。 ビジネスにおけるITの重要性はもはや効率化だけに留まりません。ITは成長戦略に 欠かせない武器であり、それを最も使いこなせたものが勝利を引き寄せています。 SAPは基幹業務アプリケーションのリーディングカンパニーとして世界中のお客様の ビジネス変革を支援してきました。時代に即して変化するお客様のビジネス課題を 解決するために、エンタープライズソフトウェアのラインナップは過去5年間で大きく 広がりました。今では、企業情報基盤を支えるプラットフォーム製品や企業間連携を 支えるクラウドソリューションなどの製品提供が多数を占めるようになりました。 SAPは時代の変化をいち早く捉え、新しいエンタープライズソフトウェアの姿をデザインし、 企業成長に貢献すべく自らも変化を起こし続けています。本誌では、このような新しい SAPの姿と最新のソリューションについてご紹介します。 Run Simple 新事業の創出、変化への対応、効率化の追求— すべての事業変革はシンプル化から始まる © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.2 SAP Solution Collection
  • 3. 成長戦略に欠かせないIT活用 — 3つの視点 SAPは、ITをビジネスに活用するためには、以下の視点が重要であると考えています。 1 変化対応力を高めるため、 アプリケーションは極力シンプルにする 変化の激しい時代だからこそ、企業活動 全体の状況をリアルタイムで察知可能な ITが必要とされます。過去のテクノロジー を基に構築されたアプリケーションは、 長年の運用で複雑性が増大し、変化に 対応するための時間とコストを肥大化し ます。即座に変化へ対応するためには、 利用しているアプリケーション群のシン プル化を徹底するべきです。 2 システムの俊敏性向上とコスト削減の ため、共通の IT基盤を構築する 競争力を高めるための「攻めの IT」への 投資を推進するには、新しいシステムを 一から作るのではなく、共通のシステム 基盤を構築し、その上で短期かつ低コス トの開発を目指すべきです。共通の IT基 盤上に各システムを配置すれば、システム 間の連携が容易になり、インターフェース 開発のための時間とコストを削減するこ とができます。 3 企業間の連携・協業の効率化に ITを活用する 消費者は Amazonや楽天などのコマー スサイトによって、必要なモノやサービス をいつでもすぐに購入できるようになりま した。また LINEなどのアプリケーション の登場で、ヒトのコミュニケーション手段 も様変わりしつつあります。企業間の連 携・協業にもこの波は遠からずやってき ます。企業間のビジネスネットワークは 今後急速に発達するでしょう。 新しい SAPの取り組み SAPは上記に基づき、長期的な視点でエンタープライズソフトウェアの拡充を図っています。 アプリケーション SAPは1992年にERP製品のSAP® R/3®を発表し、基幹業務のリアルタイム化、ベストプラクティスによ る業務標準化、そしてBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)の実現など、ビジネス変革のツー ルとして多くのお客様に高い評価をいただいてきました。その後、CRM、SCM、PLM、購買などの周辺領 域の製品を追加し、それらを結集した SAP Business Suite の提供に至り、2015年2月3日に最新版 としてSAP Business Suite 4 SAP HANA®(SAP S/4HANA)を発表しました。幅広い機能と豊富な 業務パターンをパラメーター変更するだけでシステムに実装できる特性により、ビジネスモデルや業務 プロセスの変更に迅速に対応できます。また、SAP HANAを基盤として、これらアプリケーションをよりシン プルに利用できるよう現在も変革を進めています。SAPの『アプリケーション』は、業務の効率化と変化 への柔軟な対応、そしてビジネス全体を見渡した高度な洞察の獲得を実現します。 プラットフォーム SAPは2004年、複数のシステムを効率的に連携するシステム基盤としてSAP NetWeaver®を発表し ました。また、SAP HANA Cloud Platformを代表とする開発基盤を提供し、豊富な開発ツールによる 迅速な開発を可能としています。アナリティクスツールは、社内外の大量データを簡単に分析することが できます。モバイルツールを代表とするUI(ユーザーインターフェース)技術により、誰でもどこからでも システムの利活用を行うことができます。そして、SAP HANAを代表とする最新技術のデータベースによ り、IoTやビッグデータなどの社外データを社内のビジネスデータと組み合わせて利用することができる ようになりました。SAPの『プラットフォーム』は、社内外のデータや企業間プロセスの連携をスムーズに 行い、豊富な開発ツールと共通基盤により新規システム開発を迅速化します。また、システムに関わる総 費用を削減し、より短期間でシステムを実装します。 ビジネスネットワーク SAPは企業間のコラボレーションを効率化するために、電子商取引標準化への貢献だけでなく、商取引 を行うマーケットプレイスの提供も行っています。Ariba® Commerce Networkは直接材・間接材など 「モノ」のビジネスネットワークを、Fieldglass®は派遣社員など「ヒト」のビジネスネットワークを、そして Concurは経費など「カネ」のビジネスネットワークを形成しています。さらにSAP Jam™では企業間での コミュニケーションを円滑に進めるためにソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を提供しています。 SAPの『ビジネスネットワーク』は、さまざまな側面からビジネスを有機的に結びつけ、企業のコラボレー ションと生産性を飛躍的に向上させます。 © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAP Solution Collection 3
  • 4. 4 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAP® S/4HANAを活かすのは、経営者か現場か 次世代の基幹システムを検討する際に、この二極論 がよく聞かれます。業務処理システムからバッチ処 理で分析レポートシステムへデータをコピーし、さ らにレポートを生成させる典型的な情報システム 運用像が固定概念になってしまっているためです。 インメモリーデータベース内で業務トランザク ション処理とレポーティング/分析を一元化させる SAP® S/4HANAでは、もはやこの議論は不要で す。SAPPHIRE® NOW でSAP は、経営会議の近 未来像と、現場業務での高度な調整処理とが、SAP S/4HANAによって共存できることを2つのシーン で実演しました。 実演の1つは、明細情報をオンザフライ集計する視 認性の高いダッシュボード上に、目標達成に必要 な施策の検証や影響のシミュレーション、そしてア クションの合意形成プロセスを織り込んだ利用 シーンです。リアルタイムで広範囲な数量的なデー タによってビジネスのあらゆる側面を計測し、その データ分析から次のビジネスモデルを描き出して いくような経営のあり方を体験いただきました。 実演の2つ目は、刻々と変わる現場業務の中で発 生する例外状況への 回策として、システムからリ アルタイムに選択肢が推奨提案され、その場で比較 検討し判断を行うという利用シーンです。 どちらも同じSAP S/4HANA 上での利活用ケー スです。大量なデータをタイムリーに集計し、予測 やシミュレーションの実行、そして視認性と操作性 がパーソナライズされたユーザーナビゲーションが 可能になります。業務遂行と意思決定の間に存在 したタイムラグがゼロになるインパクトは、経営と 現場の融合を加速化させ、クラウドの機動性や俊 敏性により、この二極論を過去の話にするほど大き なものです。 次世代のエンタープライズソフトウェア 2015年5月5日から7日まで、アメリカのオーランドにてSAPPHIRE® NOWが開催されました。 2月のSAP® S/4HANA製品発表に続き、具体的な実現像と利用価値を、世界中からご参加いただいた企業の皆様に披露する機会になりました。 ここでは、新たに発表されたSAP S/4HANA, Cloud Editionとシンプル化が進む製品群についてご紹介します。 Innovation Scope SAP® S/4HANA
  • 5. SAP Solution Collection 5© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 図1:Guided Configurationによるシステム設定 図2:デジタルエコノミーに対応するSAP® S/4HANAの位置づけ SAP S/4HANA, Cloud Editionデビュー 最新のインメモリーテクノロジーを利用して高速 処理とデータ量削減を実現し、従来型システムが 基本としてきたデータモデルを斬新なものへシン プル化することだけが、SAP S/4HANA の特長で はありません。 確かに画期的なデータベース技術をソフトウェアと して広大な統合アプリケーションへ適用した SAP S/4HANA には、「業務トランザクション処理と分 析レポーティング間のバッチ処理をゼロにする」という 大きな特長があります。しかしSAPがSAP S/4HANA をリリースする狙いは、これだけではありません。 SAP は今回の SAPPHIRE NOW において、新た に SAP S/4HANA, Cloud Edition のリリースを 発表しました。システム利用形態をオンプレミスだ けでなく、クラウドでも可能にすることの狙いはどこ にあるのか。3つの点から解説します。 1 次世代基幹業務システムを迅速に立ち上げるために ビジネスとデータがリアルタイムに繋がることで創 発される新しいニーズを迅速にシステムに反映さ せるため、変革に必要とされるツールと提供方法ま でもSAPは刷新していきます。 SAP S/4HANA, Cloud Editionでは、長期化しや すい基幹業務システム構築プロジェクトを短縮する 新しい導入アプローチが整備されています。膨大な パラメーター設定を熟知していなければビジネス要 件をシステムへ投影できなかった従来の導入モデル を一変させ、Guided Configurationという設定アシ スタントツール上で対話型の設定を行うことでシス テム設定が完了するアプローチを開始しました(図1)。 ユーザーは、小さく始めて急速に大きくなるデジタ ルネットワークのスピードに追従した仕組みの構 築が可能になることに加え、四半期ごとに行われる 最新機能のリリースで継続的な利用メリットを享受 できます。 SAP S/4HANAでは、稼動後のシステム運用や インフラ整備など、ランドスケープのシンプル化を 通じて業務標準化や情報捕捉範囲の拡大と強固な コンプライアンスの確立へも貢献が見込めると SAPは考えています。また、システム開発要件定義 に何カ月も検討を繰り返すことも効率的とは言えま せん。SAP S/4HANA, Cloud Editionでは、14日 間のフリートライアルをWeb から体験いただけま す。SAPのシンプル化された次世代基幹業務シス テムに直接触れてみることで理解を深めていただく だけでなく、実際の利用を念頭においた要件開発 のための下敷きとして活用していただくこともでき ます。 2 デジタルエコノミー時代のビジネスモデルを支える基盤へ IT技術の進歩と普及によってグローバル経済は次 のステージへの進化が始まっています。それはデジ タルエコノミーと呼ばれるものです。このステージ では、以下のケースに代表される超大量なデータ がネットワーク上に れていきます。 • Internet of Things(IoT):世界中で数千億個 と推定される機器がネットワークに接続され、リ アルタイムなデータをやり取りします。 • ビジネスネットワーク:自社内部だけでなく、顧 客やサプライヤーも含めた事業バリューチェーン を横断したビジネスデータがさらに増大します。 • モバイルデバイス:既に地球上の総人口を上回 る数のモバイルデバイスが存在し、人と人を結び つけ、コミュニケーションというさらに大量のデー タをデジタルネットワーク上に流通させます。 これら指数関数的に増加するネットワーク上のデー タに れず、ビジネスモデルを変化させ、タイムリー な意思決定と遅滞ない業務遂行を行う情報基盤に は、従来型のオンプレミスだけでは限界があります。 デジタルエコノミーのスピードを牽引できる基盤が ビジネスの舵取りに必要とされる今、SAPは SAP S/4HANAをクラウドで提供し、企業変革に貢献 します。企業内部処理のリアルタイム化を目指した これまでの SAP R/3® から、ネットワーク上のクラ ウド業務システム処理や流れる大量データ、多様 なデバイスへのアクセス対応など、これまで複雑化 しやすかった領域をも取り込んだ融合を実現する ビジネスモデル変革基盤へと大きく進化した次世 代エンタープライズソフトウェアがSAP S/4HANA, Cloud Editionです(図2)。 3 スムーズな SAP S/4HANAへの移行を実現するために すでにSAP S/4HANAの採用企業は数百社に上 りますが、SAP が最も重視していることは、現在の SAP ERPユーザー企業に大規模な刷新を前提と せず、円滑に移行していただくことです。 オンプレミスのお客様に対しては、先行して会計領 域からデータモデルのシンプル化を実現するソリュー ションの提供を開始しており、順次ロジスティクス領 域へと対象範囲を拡張する予定です。 次ページより、シンプル化の進む製品群と、SAP S/4HANA への移行についてご説明します。貴社 の適用ロードマップの検討にお役立てください。 SAP S/4HANA| Innovation Scope デジタルエコノミー Internet of Things セグメント 単位 単品管理 情報遅滞 ゼロ 全 て の 切 り 口 ビッグデータ ビジネス ネットワーク デバイス群 ソーシャル ネットワーク ヒト 中核システム SAP R/3®の価値範囲 プロセスをリアルタイムに統合したシステム ビジネスモデルの変革基盤SAP S/4HANA の価値範囲 デジタルを活用した 変革 SAP® S/4HANA すべての利用ユーザー 即時分析、文脈が繋がる情報、パーソナライズ プロセスの拡張と拡充 スケーラブル、リアルタイム、予測、シミュレーション リアルデータ 粒度、応答、正確性 SAP S/4HANA詳細情報 http://discover.sap.com/japan-S4HANA
  • 6. Innovation Scope| SAP S/4HANA 6 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAP Simple Financeで実現された 3つのシンプル化 SAP Simple Finance がこれまでの ERP に比べ て、何がシンプルになったのかご紹介します。 1. システムランドスケープのシンプル化 まず1つ目はシステムランドスケープのシンプル化 です。これまでは、従来の IT 技術の制約により、仕 訳などの取引明細データを管理する基幹システム とレポーティング・分析を行う情報系システムを分 けて管理する必要がありました。そこにはデータの 二重持ち、データ転送によるタイムラグやデータ不 整合といった問題がありました。しかしSAP HANA をプラットフォームとするSAP Simple Financeは、 インメモリーデータベースの力を利用し、基幹シス テムと情報系システムを一体化し、これらの問題を 解決しています。ユーザーが取引明細データそのも のをリアルタイムに集計・分析・レポーティングする ことができるようになりました。 2.アプリケーションのデータ構造と業務のシンプル化 2つ目はアプリケーションのデータ構造のシンプル 化です。集計テーブルやインデックステーブルをなく し、さらに財務会計、管理会計、固定資産などの異 なるアプリケーションごとに分かれていた明細テー ブルをユニバーサルジャーナルという1つの明細 テーブルにまとめることで、データ構造を大幅にシン プル化しました。また、技術的観点から必要だった 期末の照合処理やバッチ処理を大幅に削減し、期 中のリアルタイム処理へ移行することで、決算早期 化をより加速させました。これにより、財務ユーザー はレポート作成業務よりも多くの時間を、データ分 析や財務視点による業務ユーザーへのアドバイス の提供など、より付加価値の高い仕事に割けるよう になります。つまり、SAP Simple Financeは集計・ 分析・レポーティングの業務プロセスをシンプル化 し、財務部門の役割を進化させる大切な基盤となる のです(図3)。 3. 新しいユーザエクスペリエンスのシンプル化 3つ目はユーザーエクスペリエンスのシンプル化で す。SAP Fiori® により、ユーザーのロール(CFO、 資金担当者、決算担当者など)に応じて、それぞれ が見やすく直観的に利用できる画面が提供されま す。必要な KPIの状況がタイル形式に集約され、一 目で分かるようにビジュアル化されます。また、すぐに 明細レベルまでドリルダウンして原因分析することも できます。さらにSAP Fioriの素晴らしい点はPCで も、タブレット、スマートフォンなどのモバイル端末で も同一の画面を使用することができる点です。これ により、どこでもリアルタイムな財務情報を分析、把 握し、意思決定へとつなげることができます(図4)。 図3:データ構造のシンプル化がもたらすユニバーサルジャーナル 図4:SAP Fiori®の新しい直感的なユーザーインターフェース 間接費 管理 収益性 分析 総勘定 元帳 債権 管理 債務 管理 固定 資産 品目 評価 業務別+任意の切り口でリアルタイム集計 (SAP HANA®ビュー) 機能別画面(SAP GUI) ロール別インターフェース(SAP Fiori®)画面 集計 インデックス 伝票データ 財務会計 伝票 管理会計 伝票 収益性 分析 固定資産 伝票 品目元帳 伝票 統合会計伝票(ユニバーサルジャーナル) 総勘定元帳 債権管理 債務管理 従来の ERP SAP® Simple Finance 次世代会計アプリケーション SAP Simple Finance SAP Simple Financeは SAP S/4HANAの中で最初にシンプル化されたアプリケーションです。 最も複雑な財務プロセスやIT環境をシンプル化するという極めて重要なニーズに対応し、 CFO(最高財務責任者)や経理・財務部門にリアルタイムの洞察を提供することで、ビジネスの変革を実現します。 照合不要で決算早期化 データボリュームを大幅に削減 単一のリアルタイムデータに基づく意思決定 明細データを活用した詳細粒度での分析 SAP社自身で検証した SAP Simple Financeによる 業務のシンプル化 SAP Simple Financeによって、本当に業務はシン プル化されるのでしょうか? SAPは自らの社内シス テムにSAP Simple Financeを導入し、その成果 を実証しています。バッチ処理中心の決算から期 中のリアルタイム処理にシフトし、決算処理をシン プル化したことで、これまで22日かかっていた決算 を8.5日に短縮しました。また、期末の決算修正の 仕訳を40%も削減しました。副次的な効果として、 これまで期末に集中処理するために発生していた プロセスの誤りによる手戻り作業も大幅に減少しま した。もう1つの大きな効果はリアルタイムなセグ メント収益分析です。これまでは収益を分析するセ グメント情報(地域、事業など)も、月末の配賦処理 を待たなくては数字を把握するのは困難でした。し かし、SAP Simple Finance導入後は、セグメント 情報もリアルタイムに把握できるため、オンデマン ドで分析でき、適切なビジネス上の意思決定をより 迅速に行うことができるようになったのです。 SAP Simple FinanceはSAP S/4HANAの重要 なアプリケーションとして、今後もますます進化を続 けていきます。
  • 7. SAP S/4HANA| Innovation Scope SAP Solution Collection 7© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAP S/4HANAにおける ロジスティクスの特長 SAP S/4HANAでは、ロジスティクス領域でもデー タ構造の見直しが行われています。集計テーブル や履歴テーブルをなくしたデータ構造のシンプル 化は在庫管理でも行われており、スループットを向 上させます。これまでは集計テーブル(最新の在庫 を保持)と履歴テーブル(過去の会計期間の在庫を 保持)を合わせて20以上のテーブルから構成され ていましたが、これらがなくなり、数テーブルからな る構造にシンプル化されます。またこれらの冗長的 なデータがなくなるため、データ量が削減されます。 これに加えてSAP HANAにもともと備わっている 圧縮機能によりデータ圧縮も行われます。 ユーザーインターフェースも、従来の SAP GUIで はなくSAP Fioriを前提にして開発されます。レス ポンシブデザイン、すなわちデバイスを問わず同一 のアプリケーション画面にアクセスできる手法を採 用しているため、システム入力や意思決定は場所 を問いません。 技術的にはこのように変わっていくロジスティクス 領域ですが、そこから具体的に得られるメリットを いくつかご紹介します。 MRPコックピット MRPコックピットは SAP S/4HANA における新 しい MRP環境です。MRPといえば、その実行には とにかく膨大な時間がかかり、週に1度、夜間を通 して実行するなどの制約があるため、生産計画の 見直しや顧客からの受注および変更などを生産計 画に柔軟に反映することには限界がありました。 SAP S/4HANA におけるMRP の進化は大きく2 つあります。1つ目はMRPの実行です。SAP HANA に最適になるようプログラムの書き直しが行われ、 パフォーマンスを大幅に改善させています。実際の 導入事例をあげると、仏フォルシア社では、20時間 を要していた MRP の実行が1時間未満に短縮さ れました。 そして2つ目。従来の MRPでは、処理結果に対し て欠品が出ていると、そのアラートを出してアク ションを促すのみでした。MRPコックピットでは単 にアラートを出すだけでなく、将来のどの時点でど の程度の欠品がどの程度の期間見込まれるかを、 ビジュアル化してわかりやすく表示します。さらに、 それらに対して考えられるオプションを提示し、そ の場でシミュレーションすることができます(図5)。 MRPコックピットでは、MRP実行時間の大幅な短 縮のみならず、実行結果に基づいたアクションの最 適化という全く新しい MRPの環境を提供します。 プロジェクト管理 プロジェクト管理シナリオも、SAP S/4HANAで 提供される新しい機能の1つです。プロジェクトマ ネージャーは、自分の管理するプロジェクトの進 や問題点をタイムリーに把握し、適切に対処するこ とが重要なタスクの1つです。SAP S/4HANAで は、最新のプロジェクト状況をシステム全体から動 的に集計し、ログイン後の最初の画面でプロジェク トマネージャーに提供します。また計画の入力や 実績の集計、入力、分析を、すぐに実施することがで きます。 SAP Fiori UIをベースに提供されるため、企業の 外でプロジェクトを行っている人であっても、モバイ ル端末から即座に最新のプロジェクト状況を把握 することができます。またプロジェクトに関する支払 済み費用だけでなく、支払の予定まで含めて予測 を見て、意思決定を行うことができます(図6)。 以上、現時点で具体化しているアプリケーションを いくつかご紹介しましたが、まだまだわずか一部に 過ぎません。ますます続く進化にご期待ください。 図5:MRPコックピットの画面例 図6:予算と実績の推移をグラフィカルに表示するプロジェクト管理画面 SAP Simple Logistics 展望 ロジスティクス領域においても、SAP HANAをフル活用した 新しいアプリケーションの開発が進行中です。 ここでは、現在予定されている機能や特長をいくつかご紹介します*。 *これらは予定されているものであり、具体的な機能やリリース日などは未定です。 SAP S/4HANA詳細情報 http://discover.sap.com/japan-S4HANA
  • 8. Innovation Scope| SAP S/4HANA 8 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. お客様の状況による3つのアプローチ SAP S/4HANAの利用を開始する際、まず確認す べき点は、現在ご利用されている基幹システムの種 類です。現基幹システムの種類により移行手順が 異なってきます(図7)。 1. 新規にSAP S/4HANAの導入を 検討されているお客様 SAP S/4HANA の新規インストールを行います。 システム化要件に基づき設定を行い、現基幹シス テムからデータを移行して利用することができます。 2. SAP Business Suite powered by SAP HANAをご利用中のお客様 SAP Business Suite powered by SAP HANA の上に、SAP S/4HANAを追加インストールしま す。SAP S/4HANA とSAP Business Suite powered by SAP HANA は多くの部分が共通で すので、SAP S/4HANAで変更された箇所(例: SAP Simple Finance 利用の場合は会計分野)を 中心に検証を行います。 3. SAP Business Suite (SAP HANA以外のDB)をご利用中のお客様 SAP Business Suiteをご利用中のお客様向けに は、SAP S/4HANA への効率的な移行ツールを 提供しています。また SAP S/4HANAに移行する 際にはいくつかの技術前提があり、ご利用の環境に より詳細な手順が異なります。 SAP Business Suiteから SAP S/4HANAへの移行の前提と方法 技術的な前提条件 SAP S/4HANA の導入に関する、主要な技術的 な前提条件は以下の5つです。 1. データベースが SAP HANAである 2.Unicodeである 3.ABAPスタックとJAVAスタックが分離済み 4.SAP ERP 6.0 enhancement package 7 (P10)が適用されている 5.アドオンの調整が済んでいる 以下では、特に多くの方の関心が高い5のアドオン 調整についてご説明します。 SAP S/4HANAを導入する方法と手順 これまでのカスタム開発資産をSAP S/4HANAに活かすために 図7:お客様の状況によるSAP S/4HANA導入の3つのアプローチ 図8:SAP S/4HANAにおけるデータモデルのシンプル化 1. 新規にSAP S/4HANAを導入 2. SAP Business Suite powered by SAP HANAからの移行 3. SAP Business Suite(SAP HANA以外のDB)からの移行 オンプレミス 新規インストール オンプレミス シンプル化パッケージの 適用 オンプレミス 最新 EHP*へのアップデート、 SAP HANAへのデータベース移行、 シンプル化パッケージの適用 クラウド 2日間でベストプラクティスの 稼動および運用を開始 クラウド シンプル化パッケージの 適用 クラウド クラウドへの データ転送 ハイブリッド ハイブリッド ハイブリッド SAP S/4HANA SAPパートナー および SAPから 提供される、 事前定義された 移行、クラウド移管 SAP S/4HANA SAP Business Suite BSEG BSEG BSIS BSET GLT0 GLT0 COEP BKPF BSEG BSIS BSIK LFC1 GLT0 COBK COSP 対応する互換ビューの提供 • 集約テーブル・インデックステーブルを排除したデータモデルのシンプル化 • 互換ビューによる過去テーブルへのアクセスの維持 例:SAP Simple Finance SAP HANAはすでに6,400社、SAP Business Suite powered by SAP HANAは2,000社を超える企業でご利用いただいており、 SAP HANAへの移行方法については、手順などのノウハウと、効率的に実施するためのツールやサービスが整ってきています。 ここでは、皆様がご利用されている基幹システムをSAP S/4HANAに移行する方法についてご説明します。 BSEG BSEG BKPF BSEG BSIS BSET GLT0 GLT0 COEP BSIS BSIK LFC1 GLT0 COBK COSP アドオン調整 SAP S/4HANAは、さまざまなメリットを生み出す データモデルのシンプル化がされているため、SAP Business Suiteとデータモデルが異なります。そ のため、過去に開発したアドオンの一部を調整する 必要があります。 データモデルが変わっても、 以前のデータモデルを擬似的に使える仕組み SAP S/4HANAでは SAP HANA の高速性を活 かし、集計テーブルやインデックステーブルなどの 冗長なデータを排除し、明細テーブルからリアルタ イムに集計します。データモデルが変わると聞くと、 そのデータを格納するテーブルへアクセスする既存 のアドオンプログラムは動かなくなってしまうので はないかと心配する方もいらっしゃるかと思います。 SAP はこのような影響を最小化するために、排除 された集計テーブルやインデックステーブルに対応 する互換ビューを提供しています。既存のアドオン プログラムから、排除されたテーブル名でデータに アクセスしようとした際に、この互換ビューにより以 前と同じ結果が得られるようになっています(図8)。 この仕組みにより参照系のアドオンプログラムは調 整なしで再利用することができます。 * SAP enhancement package
  • 9. SAP Solution Collection 9© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. アドオンへの影響を把握するツール 参照系のアドオンは調整なしで再利用できますが、 書込系のアドオンプログラムやカスタムビューを利 用したアドオンプログラムは調整が必要となります。 書込系のアドオンプログラムの調査の際は、コード インスペクターというABAP 開発環境のツールを 利用することで、影響のある箇所を特定することがで きます。また、カスタムビューの調査の際は、ABAP ディクショナリーというツールを利用することで、カ スタムビューの使用先を特定することができます。 既存基幹システムが Unicode 以外のお客様は Unicode 化の際の影響をUCCHECKというツー ルで確認することができます。また、SAP Solution Manager のカスタムコード管理の機能を利用す ればアドオンの利用状況を一目で把握することがで き、無駄なアドオンがどこにあるのかを発見するこ とができます。 これらのツールを利用することでアドオンの影響箇 所を把握し、効率的にアドオンの調整を進めること ができます(図9)。 アドオンを共通プラットフォームに移管するという 新しい考え方 アドオンの調整が発生する理由は、SAP Business Suiteという標準パッケージに対して追加開発を 行っているためです。SAP Business Suite が提 供する標準 APIを利用し、外部にアドオンを開発す る手法を取れば、前述のようなアドオン調整の手間 を回避することができます。 SAPでは、このようなアドオンの開発を効率的に行 い、効果的に管理するためのプラットフォームを提 供しています。SAP HANA Cloud Platform(HCP) はクラウド形式で提供されるプラットフォームです。 HCP上でアドオン開発をすることで、SAP Business Suiteへの影響を最小化し、追加開発したアドオン を効果的に管理できます。また、クラウド上のアド オンは複数の SAPシステムで柔軟に再利用するこ とができるため、アドオン数の削減につなげること ができます。 HCPは、アプリケーション開発で共通して必要とな るポータルやモバイル、認証、システム統合などの アプリケーションサービスおよび予測解析のライブ ラリやテキスト分析、地理空間情報処理などのデー タベースサービスを提供しています。これらのサー ビスを利用し、SAP S/4HANAとIoT などビッグ データを融合した新しいシステムを創り上げること ができます(図10)。 アドオンを見直す契機に SAP Business Suite を利用していく中で、アド オンの維持や運用の手間が増えていたり、複数の SAPシステムで同じようなアドオン開発を繰り返し ていたり、使われていないアドオンが増えているな ど、アドオン管理が煩雑になっているのではないで しょうか。いつかアドオンを見直したいと考えてい るお客様にとって、SAP S/4HANA の検討は1つ の契機となります。 SAP社自身における SAP S/4HANAへの移行の工数 SAP社自身もすでに社内システムをSAP S/4HANA に移行し終えました。SAPでは、過去SAP Business Suiteを利用していましたが、その後SAP Business Suite powered by SAP HANA へ、そして SAP S/4HANAに移行しました。SAP Business Suite powered by SAP HANA への移行に5カ月、SAP S/4HANAへの移行に2.5カ月という短時間で移 行を実現することができました。 SAP S/4HANAへの移行を 検討する際の論点 このようにSAP S/4HANAへの移行の手順やツー ルなどは、しっかりと ってきました。SAP S/4HANA は、これまでの基幹システムを超える特性を持って おり、SAP S/4HANAへの移行を検討する際には、 以下のような観点も踏まえた議論が重要です。 1. 基幹システムをクラウドで利用する選択肢 2. 業務系システムと情報系システムを 組み合わせた新しい価値とシステム構造 3.アドオンを個別開発するのではなく 共通プラットフォーム上で作る選択肢 このような新たな選択肢や検討領域を含めて総合 的に計画を立てることが重要です。SAP および SAPパートナー各社が皆様と一緒に検討するため のサービスを提供していますので、検討の早い段階 からぜひお声がけください。 SAP S/4HANA 導入についての詳細情報 http://www.sap.com/japan/services-support/svc/in-memory-computing.html 図9:アドオンへの影響を把握する代表的なツール • 使用されていない アドオンを抽出 • EHP適用により影響する アドオンを抽出 • アドオン調整に必要な 工数の自動試算 Unicode移行時に発生する アドオンへの影響を 自動抽出 パフォーマンス、セキュリティ、 複雑性、命名規則などの 切り口で、アドオンの問題点を 自動抽出 EHP*適用時の アドオンへの影響を確認 カスタムコード管理 Unicode化時の 構文チェック UCCHECK アドオンの構文確認 コードインスペクター * SAP enhancement package 図10:SAP HANA® Cloud Platform 2.5 months SAP社自身の SAP S/4HANAへの移行期間 実行環境 開発環境 共通プラットフォーム SAP HANA® Cloud Platform アプリケーションサービス データベースサービス クラウド統合サービス 固有開発や アドオン クラウド統合 Concur SuccessFactors® Ariba® hybris® Fieldglass® 固有開発や アドオン 固有開発や アドオン 非 SAPシステム 統合 固有機能開発 クラウドおよび オンプレミスでの 実行 SAP® S/4HANA SAP S/4HANA| Innovation Scope
  • 10. 10 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAPは企業の成長を支えるためSAP ERPを始めとするSAP Business Suite の拡張機能をSAP enhancement packageとして継続的に提供し続けてい ます。SAP enhancement packageは新機能適用の際の影響範囲を特定す ることができるため、従来のバージョンアップに比べ検証作業を軽減すること ができ、新機能適用をより簡便に行うことができます。SAP enhancement package は、1.中断や混乱なく、2.より多くのイノベーションを、3.長期的見 通しをもって、適用できるSAP独自の技術です。 また、ご利用いただいているSAP ERPをSAP S/4HANAにアップグレード する際はSAP enhancement package 7が前提となります。SAP S/4HANA へのアップグレードをご検討されるお客様は、これまでの追加開発箇所(アド オン)の標準化や、新機能を利用することによるビジネスメリットについて、改 めてご理解いただきたいと思います。 ここからは、SAP enhancement packageにより拡張された代表的な機能を 記載します。これらの新機能や機能拡張の多くは、SAPユーザー企業の声に 基づき開発されました。バージョンアップよりも簡便な SAP enhancement packageという方法でこれらの新機能をご利用いただける可能性があります ので、有用性の観点からご確認ください。 なお、SAP enhancement packageは新機能の提供だけではなく、既存機能 の改善も含まれています。より古いバージョンをご利用の際も、ここで記載され ている機能分野がすでに提供されている可能性がありますのでご留意ください。 各機能の詳細は、http://www.sapimprovementfinder.com/public /index で検索することができますので合わせてご覧ください。 SAP Enhancement Package SAP S/4HANAへのアップグレードにも重要な拡張パッケージ SAP enhancement package 1 • 与信管理の拡張 • 回収管理の拡張 SAP enhancement package 2 • クレーム管理の拡張 • Web請求の拡張 • SAP Bank Relationship Managementの拡張 • 契約未収金および未払金の回収管理 • 連結決算プロセスの拡張 • 不動産管理の拡張 • 出張管理の拡張 SAP enhancement package 3 • 財務レポートの簡素化 • XBRLレポート • 新総勘定元帳の拡張 • 決算コックピットの拡張 • ヘッジ管理 • コモディティリスク管理 SAP enhancement package 4 • マスターデータガバナンスによる 勘定科目一覧表の集中管理 • 与信管理、クレーム管理、回収管理の拡張 • 収益配分 • 新総勘定元帳の拡張 • 不動産管理の拡張 • 締め請求の機能 • ヘッジ管理の機能拡張(IAS39、FAS133の遵守) SAP enhancement package 5 • 固定資産の償却資産税レポート、別表16 • 決算コックピットの拡張 • 利益センター再編成 • パラレル製造原価計算 • 会社間実際原価計算 • マスターデータガバナンスの対応マスタ拡張 • シェアードサービスセンター支援の機能拡張 • ヘッジ会計機能の拡張(公正価値ヘッジや  キャッシュフローヘッジのヘッジ手段など) SAP enhancement package 6 • 電子銀行報告書の拡張 • 電子記録債権支払側の対応 • 財務リスク管理、コモディティリスク管理の 機能拡張 • セグメント再編成 SAP enhancement package 7 • 契約未収金/未払金管理の拡張 • クレーム管理、回収管理の拡張 • 財務リスク管理の拡張 • SEPA対応(SAP Bank Communication Management、In-HouseCash) SAP enhancement package リリース別の主要な新機能や機能拡張 会計分野 図11:SAP Enhancement Packageの特長 進化・改善 ブレーク スルー 2025年 12月 中断や混乱なく より多くのイノベーションを 長期的見通しをもって Innovation Scope| SAP S/4HANA
  • 11. SAP Solution Collection 11© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. ここまで、SAP ERP の SAP enhancement package をご紹介しました。 SAP enhancement package は、SAP Business Suite の他の製品(SAP CRM、SAP SCM、SAP SRMなど)に対しても提供されています。以前はそれ ぞれのタイミングで提供していましたが、2010年以降それぞれを同期化し、 SAP enhancement package のバージョンの相互依存性を考慮せず、適用 を進めていただくことができるようになっています。 提供年 SAP ERP SAP CRM、SAP SCM、SAP SRM 2010 6.0/5 7.0/1 2011 6.0/6 7.0/2 2013 6.0/7 7.0/3 SAP enhancement package 2 • 品目検索および伝票検索の拡張 • 品目ビューの拡張 • 前受金および前受金の拡張 • 実地棚卸伝票の内容説明項目 • 請求書照合のクレーム理由項目 • 荷渡ポイントの入庫保管域確認 • リーン生産のサポートの改善 • クレームの処理の簡素化 • 保全計画の改善 • 保全指図の簡易ビュー • 設備、機能場所の一括変更 SAP enhancement package 3 • 販売と請求の拡張 • 商品価格設定エンジンの拡張 • 伝票トレースの拡張 • 納入日程行の登録と変更の拡張 • 購買依頼の一括処理の拡張 • 供給元一覧照会の拡張 • シフトノート SAP enhancement package 4 • 拡張売上返品管理 • 得意先検索の拡張 • 明細概要での価格入力 • 前払金の拡張 • 支払保留 • シリアル番号トラッキング • 金額による配賦での複数勘定割当 • 設備資産管理の拡張 • リサイクル管理 • プロジェクト管理における 大規模プロジェクト向け機能の拡張 • 品質管理における品質通知の拡張 • 製造委託シナリオにおける作業指図統合 • 拡張倉庫管理とかんばん/繰返生産との統合 • ソーシング機能 • サプライヤー管理在庫およびベンダー管理在庫 • 巡視点検計画強化 • 製品ライフサイクル管理の拡張 (新規WebベースのUIの提供開始) SAP enhancement package 5 • 仮単価取引 • 外注管理機能の拡張 • 積送中在庫評価 • かんばん機能の拡張 • 需給計画と取引先連携ソリューションの 統合シナリオ • 返品追跡、購買発注進 追跡 • ソーシング・契約管理・購買の業務プロセスの さらなる連携 • リニアアセットマネジメント(線形資産管理) • 製品ライフサイクル管理の拡張(レシピ管理、 EBOM構造およびMBOMへの変換) SAP enhancement package 6 • 拡張返品管理 • コモディティ管理 • ORM(オペレーションリスクマネジメント) • 保全指図に文書割当 • グローバルラベル管理機能:サンプル品への対応 • eSDSへの対応 SAP enhancement package 7 • 品質管理機能の拡張 • 3DVEとの統合 SAP enhancement package 1 • 人材育成に関する分析機能の拡張 • PDFの画面生成機能の人事分野特化の拡張 • 従業員からの問い合わせコールセンター SAP enhancement package 2 • Web採用管理の新しい画面技術の採用 • e-ラーニング機能の拡張 SAP enhancement package 3 • Web採用管理のレジュメ自動変換機能 • グローバルおよび コンカレントエンプロイメント管理 SAP enhancement package 4 • 後任者計画機能に新しい画面技術の採用 • 企業年金、退職再雇用 • 給与計算の複数単価への対応 SAP enhancement package 5 • 目標管理と報酬管理の連携に対応する 新画面の追加 • 年末調整機能の強化(扶養是正対応など) • 事業所税(従業員割)対応 • セルフサービス機能強化 • インフォタイプログの拡張 • 給与関連のレポート機能の拡張 SAP enhancement package 6 • タレントレビュー機能の拡張 • タレントサーチ機能の拡張 • 勤務スケジュール申請 • 団体保険データ連携 • 育児・介護休業対応機能の拡充 SAP enhancement package 7 • セルフサービスユーザーインターフェース更新 • 人事管理者向け新画面の提供 • 給与計算コントロールセンター • 36協定チェック機能 ロジスティクス分野 人事分野 対応表(数字は、製品のバージョン/SAP enhancement packageのリリース番号) SAP S/4HANA| Innovation Scope
  • 12. SAP Business ByDesignとSAP Business Oneは、  © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.12 SAP Solution Collection ひと口に「自家用車」といっても、そのタイプやデザイン、駆動系や 排気量など、実にさまざまなクルマが存在します。人や物を安全 に移動させることが自家用車に求められている基本的な「機能」 ですが、利用者は「機能」だけを求めているわけではありません。 さまざまなクルマが市場に存在しているという事実は、利用者の ニーズは多様であり、「理想の自家用車」を1つだけ作ることは不 可能であることを示しています。同様に、企業の ITシステムの基 盤となるERPもたった1つの製品ですべてのお客様のニーズに お応えできるとは限らないと私たちは考えています。 SAPがお届けする「ERP」は、一貫して「最上のもの」を追求する ことを自身の使命としてきました。その結果として、機能が豊富に なる一方で、必ずしもすべての機能を必要としないお客様からは 費用対効果やシステムの柔軟性といった面で「リッチ過ぎる」とい うご意見をいただくこともありました。このようなご意見はとりわ け中堅・中小規模のお客様から多く聞かれる声でした。 そこでSAPでは、SAP ERPをできるだけ安価、短期間、低リスク で導入・運用していただけるよう、導入方法論(ASAP Focus)や ツール(SAP Best Practices、SAP Rapid Deployment solutionsなど)をご提供したり、ビジネスパートナーによる業種・ 業務別テンプレート活用したパッケージソリューションを推進す る取り組みを続けていますが、それでもなお、すべてのお客様に 完全にフィットするERPをお届けするためには、いくつかの選択 肢をご用意する必要があると考えました。そのような背景から生 まれた SAP ERP以外の「ERP」が、SAP Business ByDesign® そしてSAP Business One®です。 SAP Business ByDesignおよびSAP Business Oneは、主に 中堅・中小規模のお客様を念頭に置いて開発された製品で、以 下のようなニーズや課題をお持ちのお客様にぜひご検討いただ きたいと考えています。 • SAP ERPほどの多機能は必要ないが、SAPのベストプラクティ スが凝縮された、実績と信頼の、小回りが利くERPがほしい • すでにSAP ERPを使用しているが、子会社や海外支店への 展開にあたってSAP ERPと親和性の高い、より手軽な ERP を導入したい • 導入や運用が楽でライセンスの負担も低いクラウドソリュー ションを探している SAP Business One® オンプレミスとクラウド、どちらからも利用可能な SAP HANA対応の中小企業向けフルスペックERP SAP の長年の経験や先進技術をふんだんに盛り込みつつ、中小規模のお客 様に最適な ERP システムとして世界中で高い評価をいただいているのが SAP Business Oneです。2003年の発売以来、世界150カ国以上、47,000社 以上のお客様にご利用いただいています(2015年4月時点)。SAP Business Oneの採用により高い投資効果を引き出されているのは以下のようなお客様 で、一般的にはSAP Business ByDesignをご利用のお客様より、さらに小さ な企業規模/システム規模のお客様となっています。 1:海外取引を行っている企業 中小企業向けERPとして、複数通貨対応を評価いただいています。 2:関連会社の中小規模の海外拠点向けにERPを導入する企業 多国対応している点を評価いただいています。 3:本社でSAP ERPを利用し、海外拠点向けにより軽いERPを導入する企業 SAP ERPとの高い親和性を評価いただいています。 4:会計専用システムやスプレッドシートによる運用で業務が回らなくなり、 本格的なERP導入をしたい中小企業 SAP Business ByDesign® IT資産を持つことなく、Webブラウザだけで 業務アプリケーションを利用できるクラウド型統合 ERP クラウド(SaaS)でご利用いただくことを想定し、全く新しい製品として開発さ れた統合ERPが SAP Business ByDesignです。2007年の発表以来、全世 界で数多くご採用いただき、日本要件への対応がなされた2013年以降は国 内のお客様にも本格的にご利用いただいています。これまでの実績を振り返っ てみると、1.中堅規模のお客様に本社基幹業務を担うERPとしてご活用いた だくケースと、2.本社でSAP ERPをお使いのお客様がグローバル展開する際 に海外子会社や販社でSAP Business ByDesignを導入し、本社と海外拠点 とを連携させているケースの2つが典型的な導入パターンとなっています。特 に日本のお客様では、2の形での導入で高い評価をいただいています。 これは、すでにSAP の価値を十分にご理解いただいている日本のお客様が、 海外拠点も含めて可能な限りシングルインスタンスの ERPシステム(拠点や 地域ごとに分割せず全世界共通の ERPシステムを構築すること)としたいが、 費用や運用体制面での制約や、本社に比べて海外拠点で利用する機能は限定 的であるなどの理由でSAP ERPより身軽でかつ親和性の高い「2層目の ERP」 をお求めになる傾向が強いことが背景にあるようです(図12)。 Solution Spotlight SAPがお届けする「ERP」は、 1つだけではありません
  • 13. SAP Business ByDesign / SAP Business One| Solution Spotlight   中堅・中小規模のお客様にSAPの価値を凝縮してご提供するソリューションです。 SAP Solution Collection 13© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAP Business ByDesignの主な特長は以下となります。 クラウドERP:お客様が資産(サーバーやソフトウェアなど)を持つことなく、「使 用料」をお支払いいただくことによってすぐにご利用可能です。障害対応やアッ プグレード、パッチ適用などあらゆる管理・運用業務から解放され業務ソリュー ションの利活用に注力できるとともに、不測の出費が抑えられることによって 費用の見通しも立てやすくなります。 グローバル対応:標準で多言語に対応しており、また複数会計基準の元帳を 持つことができるため、複数拠点(国)にまたがる海外展開に1つのシステムで 対応が可能です。 CRM や BI が標準で組み込まれている:CRM(Customer Relationship Management)やBI(Business Intelligence)機能は SAP ERPでは別シス テムとなりますが、SAP Business ByDesignには標準で組み込まれています。 企業の商活動を正確に「記録」するERP 機能に加えて、実際の売り買いの前 後プロセスにあたる「顧客関係を管理」するCRMや、多様な分析に基づく「デー タの戦略的活用」が可能となるBIまで含めて1つのシステムでカバーできます。 使いやすい UI、モバイル対応:直感的で操作しやすいユーザーインターフェー スを持ち、さらにPC だけでなくモバイルデバイスからもアクセス可能なため、 システムの利用に時間と場所を選びません。 SAP HANAベースのアーキテクチャー:SAP Business ByDesignは SAP HANA 上に構築されています。これは、SAP HANA によるインメモリーの革 新性が享受できるというだけでなく、共通のプラットフォーム上で稼動している ことによりSAPの他製品との連携や将来の拡張性も約束されていることを意 味します。 中小企業向けでありながら、SAP Business One はデータベース基盤として SAP HANAに対応すると同時に、自社インフラに導入して利用するオンプレミ ス型に加えてクラウド型での提供も積極的に進めており、高いパフォーマンス と多様な利用形態を両立させた本格的なERPとなっています。SAPビジネス パートナーとの協業による提案、導入、保守を基本としており、クラウド版はパー トナーのクラウドインフラからサブスクリプション型(利用期間に応じた課金) でご利用いただけます。 SAP Business Oneの主な特長は以下の通りです。 運用・保守が容易な、オンプレミス/クラウド対応の ERP:専任の IT 担当者 を置かなくても基本的に問題なく日々の運用・保守が可能です。導入にあたっ ては SAP ERP のようにモジュールごとのコンサルタントは不要で、追加機能 の開発も特定の言語に依存せず、初期導入およびランニングコストを低く抑え ることができます。 シンプルで適用範囲の広い本格 ERP:SAP HANA 対応をはじめ SAP の技 術やノウハウを導入して中小企業向けシステムとして開発しているため、シン プルであると同時にフルスコープのERP、CRM、生産管理、サービス管理など、 1つの製品で幅広い業務をカバーします。 統合フレームワーク:他拠点のSAP Business One同士の連携や、SAP ERP との連携など、多彩なシナリオでの統合フレームワークが提供されています。 直感的に使えるユーザーインターフェース:「いま社内で何が起こっているか?」 が一目瞭然なコックピットで提供され、高精度かつ迅速な意思決定に役立てる ことができます。また、ITスキルがなくとも操作が容易なユーザーインターフェー スとなっています(図13)。 標準でモバイル機能を提供:iOS、Android向けのモバイルアプリが標準で提 供され、PCがない環境であっても業務を遂行することができます。 図13:必要な情報を一目で把握できるパーソナルコックピット SAP Business ByDesign、SAP Business One 詳細情報 http://www.sap.com/japan/saperp 図12:SAP Business ByDesign®による2層 ERPアプローチ プ ロ セ ス の 複 雑 性 本社 SAP® ERP (オンプレミス) 子会社 SAP Business ByDesign® (クラウド) エコ システム 低 高 成長ビジネス ジョイントベンチャー サプライヤー 得意先 サード パーティー サードパーティー 代理店 M&A
  • 14. 14 SAP Solution Collection © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. SAP Solution Lineup アプリケーション 基幹業務システム SAP® Business Suite 4 SAP HANA®(SAP S/4HANA) 2015年に発表した新しく革新的なビジネススイート SAP Business Suite SAP ERPを中核に企業システム全般に渡る広範囲なアプリケーション SAP Enterprise Resource Planning(SAP ERP) 販売管理、在庫管理、購買管理、生産管理、プロジェクト管理、プラント保全、 サービス管理、品質管理、人事管理、会計(財務 /管理) SAP Customer Relationship Management(SAP CRM) 顧客管理、マーケティング、セールス、サービス、インタラクションセンター、 Webチャネル SAP Supply Chain Management(SAP SCM) 需要管理、需要連鎖計画、グローバル納期回答、生産計画、 仕入先 /得意先協業、調達協働、輸送管理、倉庫管理 SAP Supplier Relationship Management(SAP SRM) 直接材 /間接材の調達、パーチェシング、ソーシング、自動購買発注、 調達コストの削減 SAP Product Lifecycle Management(SAP PLM) ポートフォリオ管理、プロジェクト管理、設計文書管理、仕様管理、 CAD連携、レシピ管理、3Dデータ管理 業種特化機能 25業種に対応した業界特化機能 SAP Business One® 中堅企業向けERP(従業員100名以下) SAP Business ByDesign® 中堅企業向けERP(従業員500名以下) クラウドソリューション SuccessFactors® タレントマネジメント機能。社員プロファイル、後継者管理、キャリア計画、 目標管理、採用管理、研修管理、要員計画 SAP Cloud for Customer 顧客管理、セールス、サービス、ソーシャルエンゲージメントの クラウド提供 SAP Jam™ 企業向けソーシャルネットワークソリューション。 社内だけでなく社外を含めたコミュニケーションを促進 SAP Integrated Business Planning 地域・組織・機能を横断した事業戦略実行計画のための クラウド型サプライチェーン環境 ビジネス ネットワーク ビジネスコラボレーション Ariba® 直接材 /間接材などモノの電子取引のビジネスネットワーク。 ソーシング、サプライヤー発掘 /管理、カタログ管理、購買分析 Fieldglass® 派遣社員などヒトの電子取引のビジネスネットワーク Concur 経費などカネの電子取引のビジネスネットワーク SAPの豊富なソリューションの中から、現在 SAPが注力している領域のメインソリューションをご紹介します。 SAPのその他のソリューションについては、以下の Webサイトをご覧ください。 http://www.sap.com/japan/pc/index.html
  • 15. SAP Solution Collection 15© 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. プラットフォーム アナリティクス SAP Lumira® 直感的にデータ分析ができるデータディスカバリーツール SAP Predictive Analytics データサイエンティスト不要でビッグデータ解析を実現 エンタープライズパフォーマンスマネジメント SAP EPM 全社規模の企業パフォーマンス管理 SAP Business Planning and Consolidation 全社およびグループ規模で計画と連結の精度を向上 ガバナンス、リスク、コンプライアンス SAP solutions for governance, risk, and compliance (SAP solutions for GRC) 企業のリスクとコンプライアンスを管理 SAP Access Control 職務分掌や特権ユーザー管理など、システムアクセスのリスク検出と是正 SAP Fraud Management 不正行為の早期発見と阻止 データベース SAP HANA® トランザクション処理と分析処理を並行できる 次世代インメモリーデータベース SAP SQL Anywhere® データベース管理者不要の組み込み系リレーショナルデータベース システム連携 SAP NetWeaver® 柔軟に他システムと連携するシステム基盤 SAP Process Orchestration 複数システムにまたがるプロセス管理、ビジネスルール管理 SAP Gateway Webアプリケーション向け接続フレームワーク ユーザーエクスペリエンス/モバイル SAP Fiori® あらゆるデバイスから役割ベースで直感的に利用できる画面 SAP Mobile Platform モバイルアプリを効率的に開発し運用できるモバイル基盤 エンタープライズインフォメーションマネジメント SAP solutions for enterprise information management (SAP solutions for EIM) 信頼性と一貫性のあるタイムリーなデータ SAP Data Services データ統合とデータ品質管理 SAP Master Data Governance SAPシステムのビジネスロジックを利用したマスターデータの集中管理 IT管理 SAP Solution Manager SAPシステムのライフサイクル(要件定義、導入、運用、最適化)を管理 SAP Landscape Virtualization Management 物理環境と仮想環境の SAPランドスケープを管理 クラウドプラットフォーム SAP HANA Cloud Platform SAPから提供されるクラウドベースの標準 PaaS
  • 16. SAP FACTS 49009756(SE/15/07) © 2015 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 本書のいかなる部分も、SAP SEまたは SAP の関連会社の明示的な許可なくして、いかなる形式でも、いかなる目的にも複製または伝送することはできません。本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。SAP SE およびその頒布業者によって 販売される一部のソフトウェア製品には、他のソフトウェアベンダーの専有ソフトウェアコンポーネントが含まれています。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。これらの文書は、いかなる種類の表明または保証もなしで、情報提供のみを目的として、SAP SEまたは その関連会社によって提供され、SAPまたはその関連会社は、これら文書に関する誤記脱落等の過失に対する責任を負うものではありません。SAPまたはその関連会社の製品およびサービスに対する唯一の保証は、当該製品およびサービスに伴う明示的保証がある場合に、 これに規定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではありません。特に、SAP SEまたはその関連会社は、本書もしくは関連の提示物に記載される業務を遂行する、またはそこに記述される機能を開発もしくはリリースする義務を負いません。 本書、もしくは関連の提示物、および SAP SEもしくはその関連会社の戦略ならびに将来の開発物、製品、および/またはプラットフォームの方向性ならびに機能はすべて、変更となる可能性があり、SAP SEもしくはその関連会社により随時、予告なしで変更される場合 があります。本書に記載する情報は、何らかの具体物、コード、もしくは機能を提供するという確約、約束、または法的義務には当たりません。将来の見通しに関する記述はすべて、さまざまなリスクや不確定要素を伴うものであり、実際の結果は、予測とは大きく異なるものと なる可能性があります。読者は、これらの将来の見通しに関する記述に過剰に依存しないよう注意が求められ、購入の決定を行う際にはこれらに依拠するべきではありません。本書に記載されるSAPおよびその他のSAPの製品やサービス、ならびにそれらの個々のロゴは、 ドイツおよびその他の国における SAP SE(または SAP の関連会社)の商標もしくは登録商標です。本書に記載されたその他すべての製品およびサービス名は、それぞれの企業の商標です。商標に関する詳細の情報や通知に関しては、http://global.sap.com /corporate-en/legal/copyright/index.epxをご覧ください。 * 出典 : McKinsey/SAP analysis update 2013年4月 その他のデータは2015年4月現在(売上を除く) 291,000社以上 SAPのソリューションをビジネス活動に 活用している全世界の企業数 98% ベストグローバルブランド100(インターブランド社)の中で SAPを活用している企業の割合 74% 世界の企業間取引の入出金のうち、何らかの形で SAPシステムを経由する割合 * 6,450社以上 インメモリーデータベースSAP HANA®を 活用している全世界の企業数 190カ国 全世界で SAPを活用している企業の国籍 175.6億ユーロ(+5%) 2014年度の連結売上 (対前年度比) Market Leader SAPは下記の分野のマーケットリーダーです。 • エンタープライズアプリケーション • ビジネスアナリティクス • エンタープライズモバイルソリューション Top Cloud Vender SAPは世界トップクラスのクラウドベンダーです。 • 8,000万人以上のエンドユーザー • 最も速く成長しているクラウド企業 Leading Mobile Solution Vender SAPは主要モバイルソリューションベンダーです。 • 500以上のアプリケーションを提供 • 1億3,000万人以上のエンドユーザー SAPジャパン株式会社 www.sap.com/japan SAPジャパンは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、 あらゆる業種、あらゆる規模の企業を支援している SAP SE の日本法人です( 1992 年設立)。 私たちは常に最終消費者を意識し、デザインシンキングを用いた SAP独自の方法論と、インメモリー、 モバイル、クラウドなどの技術を駆使して、お客様のイノベーションをご支援しています。 お電話でのお問い合わせ 0120-786-727(受付時間:平日 9:00∼18:00) Webでのお問い合わせ www.sap.com/japan/contactsap