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(株)豆蔵
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Agile(Scrum)超入門
2015/10/07
株式会社 豆蔵
中佐藤 麻記子(なかさと まきこ)
Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved
概要
組込みソフト開発に携わっている方で
アジャイル開発に興味はあるが
漠然とした不安で二の足を踏んでいる方へ
15分に入る内容に絞り込んだエッセンスを
ご提供します。
2
Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved
アジャイル(Agile)とは
 以下のアジャイルソフトウェア開発宣言(アジャイルマニフェスト)署名者
の提唱している開発手法、およびこの精神を取り入れたその他の手法
3
私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも 個人と対話 を、
包括的なドキュメントよりも 動くソフトウェア を、
契約交渉よりも 顧客との協調 を、
計画に従うことよりも 変化への対応 を、
価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、
私たちは右記のことがらにより価値をおく。
Kent Beck James Grenning Robert C. Martin
Mike Beedle Jim Highsmith Steve Mellor
Arie van Bennekum Andrew Hunt Ken Schwaber
Alistair Cockburn Ron Jeffries Jeff Sutherland
Ward Cunningham Jon Kern Dave Thomas
Martin Fowler Brian Marick
© 2001, 上記の著者たち
この宣言は、この注意書きも含めた形で全文を含めることを条件に自由にコピーしてよい。
アジャイルマニフェスト
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スクラム(Scrum)とは
 アジャイル開発手法のひとつ
現在日本で 「アジャイルやってる」 ≒ 「スクラムやってる」
「認定スクラム○○」 も増加中
 プロセスフレームワーク
軽量
理解が容易
習得は困難
4
Agile
XP
Scrum
Crystal
FDD
Executable
UML
スクラムガイド
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習得の難しさ
 フレームワークが決まっていて、「後はご自由に」
 スクラムの重視する価値
検証
適応
透明性
5
スクラム
実践手法(プラクティス)
ロール
イベント
ツール
継続的インテグレーション
テスト駆動開発
リファクタリング
ペアプログラミング
タスクボード
バーンダウンチャート
:
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検証・適応
6
スプリント
(イテレーション)
日次
チームの進捗を
毎日確認する
成果物や手法
を頻繁に見直
し、改善する
製品のビジネス
的な妥当性を
確認する
リリース
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透明性
7
 お客さまの要望を開発チームに直接伝える
 開発チームの状況を、上司にもお客さまにも隠さない
バーンダウンチャートやタスクボードを使用
Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved
最悪のバーンダウンチャート
 今日は3週間のイテレーションの10日目です。チームのバーンダウン
チャートを見ると、以下のようになっていました。
チームの状態をどう判断しますか?(赤破線が基準線、青が実績)
8
透明性の必要性:きっかけ
9
アジャイルは
小さく 失敗するための仕組み
透明性の必要性:強調
10
アジャイルは
小さく失敗するための仕組み
Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved11
間違いをどうカバーするか
プロセス フィードバック
サイクル
文書
レビュー
ポイント
監
査
チェック
リスト
ウォーターフォール アジャイル
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「失敗」 に対する考え方
 失敗はしてはいけない
 そのため時間をかけて計画し、
早めに開発内容と開発プロセスを確定
 失敗はありうること
 しかし失敗していることに早めに気付き、改善する
 小さく、安全に失敗する (検証 と 適応)
 失敗を隠さない、隠すと改善の機会を失う (透明性)
12
ウォーターフォール
アジャイル
Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved
最後に
 アジャイルには、一昔前のオブジェクト指向と同じ雰囲気を感じています。
つまり、「重い」「難しい」「現場では使えない」と最初は言われたものの、じん
わりと浸透し、「どうせ使えないから」という風評をいいことに取り組みが遅れた
人/組織は、気が付けば置いていかれている、それ以降の様々な技術は
オブジェクト指向を当たり前のものとして理解していなければ、全くついていけ
ない、という状況です。
 研修やコンサルの現場を通じて感じているのは、「なぜ」アジャイルではこうす
るのか、をきちんとご理解いただくことで、アジャイルをとにかく「安く早くうまく」
できる手法という安易な期待でも、「うちはウォーターフォールだからアジャイル
はできない」という全否定でもなく、適切に状況に応じて手法として採用でき
る、という真っ当な反応を返していただける、ということです。
 「ごく普通の企業」で「ごく普通の開発」でも、アジャイルの考え方や手法を
取り入れる価値はあるのだ、ということをご理解いただきたいです。
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20151007 CEATEC

  • 1. (株)豆蔵 Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved Agile(Scrum)超入門 2015/10/07 株式会社 豆蔵 中佐藤 麻記子(なかさと まきこ)
  • 2. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved 概要 組込みソフト開発に携わっている方で アジャイル開発に興味はあるが 漠然とした不安で二の足を踏んでいる方へ 15分に入る内容に絞り込んだエッセンスを ご提供します。 2
  • 3. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved アジャイル(Agile)とは  以下のアジャイルソフトウェア開発宣言(アジャイルマニフェスト)署名者 の提唱している開発手法、およびこの精神を取り入れたその他の手法 3 私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、 よりよい開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。 プロセスやツールよりも 個人と対話 を、 包括的なドキュメントよりも 動くソフトウェア を、 契約交渉よりも 顧客との協調 を、 計画に従うことよりも 変化への対応 を、 価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、 私たちは右記のことがらにより価値をおく。 Kent Beck James Grenning Robert C. Martin Mike Beedle Jim Highsmith Steve Mellor Arie van Bennekum Andrew Hunt Ken Schwaber Alistair Cockburn Ron Jeffries Jeff Sutherland Ward Cunningham Jon Kern Dave Thomas Martin Fowler Brian Marick © 2001, 上記の著者たち この宣言は、この注意書きも含めた形で全文を含めることを条件に自由にコピーしてよい。 アジャイルマニフェスト
  • 4. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved スクラム(Scrum)とは  アジャイル開発手法のひとつ 現在日本で 「アジャイルやってる」 ≒ 「スクラムやってる」 「認定スクラム○○」 も増加中  プロセスフレームワーク 軽量 理解が容易 習得は困難 4 Agile XP Scrum Crystal FDD Executable UML スクラムガイド
  • 5. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved 習得の難しさ  フレームワークが決まっていて、「後はご自由に」  スクラムの重視する価値 検証 適応 透明性 5 スクラム 実践手法(プラクティス) ロール イベント ツール 継続的インテグレーション テスト駆動開発 リファクタリング ペアプログラミング タスクボード バーンダウンチャート :
  • 6. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved 検証・適応 6 スプリント (イテレーション) 日次 チームの進捗を 毎日確認する 成果物や手法 を頻繁に見直 し、改善する 製品のビジネス 的な妥当性を 確認する リリース
  • 7. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved 透明性 7  お客さまの要望を開発チームに直接伝える  開発チームの状況を、上司にもお客さまにも隠さない バーンダウンチャートやタスクボードを使用
  • 8. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved 最悪のバーンダウンチャート  今日は3週間のイテレーションの10日目です。チームのバーンダウン チャートを見ると、以下のようになっていました。 チームの状態をどう判断しますか?(赤破線が基準線、青が実績) 8
  • 11. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved11 間違いをどうカバーするか プロセス フィードバック サイクル 文書 レビュー ポイント 監 査 チェック リスト ウォーターフォール アジャイル
  • 12. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved 「失敗」 に対する考え方  失敗はしてはいけない  そのため時間をかけて計画し、 早めに開発内容と開発プロセスを確定  失敗はありうること  しかし失敗していることに早めに気付き、改善する  小さく、安全に失敗する (検証 と 適応)  失敗を隠さない、隠すと改善の機会を失う (透明性) 12 ウォーターフォール アジャイル
  • 13. Copyright © 2015 MAMEZOU Co., LTD. All rights reserved 最後に  アジャイルには、一昔前のオブジェクト指向と同じ雰囲気を感じています。 つまり、「重い」「難しい」「現場では使えない」と最初は言われたものの、じん わりと浸透し、「どうせ使えないから」という風評をいいことに取り組みが遅れた 人/組織は、気が付けば置いていかれている、それ以降の様々な技術は オブジェクト指向を当たり前のものとして理解していなければ、全くついていけ ない、という状況です。  研修やコンサルの現場を通じて感じているのは、「なぜ」アジャイルではこうす るのか、をきちんとご理解いただくことで、アジャイルをとにかく「安く早くうまく」 できる手法という安易な期待でも、「うちはウォーターフォールだからアジャイル はできない」という全否定でもなく、適切に状況に応じて手法として採用でき る、という真っ当な反応を返していただける、ということです。  「ごく普通の企業」で「ごく普通の開発」でも、アジャイルの考え方や手法を 取り入れる価値はあるのだ、ということをご理解いただきたいです。 13