2022年12月3日開催の情報ネットワーク法学会　研究大会　第4分科会資料

1. システム障害における
ユーザ・ベンダの責任分界と損害の範囲
2022.12.3 情報ネットワーク法学会研究大会
ビジネス法務研究会

2. 登壇者紹介
©Masahiro Ito 2

3. 過去の研究大会振り返り
• 2016年 システム開発契約・紛争全般
• 2017年 プロジェクトマネジメント義務・協力義務
• 2018年 プロジェクトの中止の見極め
• 2019年 セキュリティ要件におけるベンダ・ユーザの責任分界点
• 2020年 システム開発取引における債権法改正の影響
• 2021年 実務家から見た 情報システム・モデル契約書
©Masahiro Ito 3

4. 今回のテーマ
システム障害が起きた場合の開発ベン
ダ・ユーザとの関係と、損害の範囲につ
いて考える。
©Masahiro Ito 4

5. システム障害の状況
©Masahiro Ito 5

6. システム障害が後を絶たない ①
©Masahiro Ito 6
https://www.mizuho-fg.co.jp/release/20210615release_jp.html

7. システム障害が後を絶たない ②
©Masahiro Ito 7
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/36964714.html

8. システム障害が後を絶たない ③
©Masahiro Ito 8
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/36964714.html

9. システム障害について
• 契約
➢開発業務委託契約は、雛型の整備が進むが、稼働後についてあまり多
くが定められていない。
➢保守・運用契約は、開発契約ほど熱心に交渉されていない。
• 影響
➢業務が止まり、外部への影響も深刻で、損害が拡がる。
➢因果関係ある損害の範囲が不透明。
• 紛争解決ルール
➢具体的な法的ルールもなく、裁判例も乏しい。
➢SQLインジェクション事件（東京地判平26.1.23）、ジェイコム株誤発
注事件（東京高判平25.7.24）など
©Masahiro Ito 9

10. 責任論
（サブテーマ）
田中先生
©Masahiro Ito 10

11. 障害が起きた場合の責任と、
プロジェクトマネジメント義務
との関係
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12. ベンダの規模・価格と
過失／重過失の関係
©Masahiro Ito 12

13. 障害がユーザの責任と
される場合はどんな場合か
©Masahiro Ito 13

14. 継続的なセキュリティ診断は
どちらの責任か
©Masahiro Ito 14

15. 事例・ランサムウェア
大井先生
©Masahiro Ito 15

16. 事後的な対応と
賠償範囲への影響
©Masahiro Ito 16

17. サイバー攻撃を
「不可抗力」に列挙していた場合
©Masahiro Ito 17

18. 損害論
（サブテーマ）
影島先生
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19. 債権者（ユーザ）の過失とは
どういう場合か
©Masahiro Ito 19

20. （ECサイトからのカード情報漏洩）
チャージバック損失の扱い
©Masahiro Ito 20

21. （ECサイトからのカード情報漏洩）
逸失利益の扱い
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22. ディスカッション
©Masahiro Ito 22