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Drupal の長期的な成長戦略
- 4. 「Drupal の長期的な成長にとっての妨げ」
Drupal‘s long-term growth obstacles (2018/12/21) バイテルト氏ブログ記事
(日本語訳はアウトソーシングテクノロジー Drupal 情報サイト Web Go Go に掲載)
以下の関連記事(バイテルト氏ブログ。英語)もイチオシ!
Optimizing your product strategy for the short- and long-term (2018/12/14)
Relentlessly eliminating barriers to growth (2018/12/17)
上記各記事の URL は本資料最後の「出典」を参照。
Drupal の創始者であるバイテルト氏はオープンソースをビジネス モデルととらえ、
「製品」としての Drupal をさまざまな角度から推進している。
製品を普及させるには、製品と環境の両方に働きかけるのが効果的。
製品:需要に合った/需要を見越した製品を作る
環境:製品が普及する環境を整える、普及の障害を減らす
- 5. Drupal を長期的に成長させる戦略
バイテルト氏の掲げる 5 つのアプローチ
1. Drupal を評価、導入しやすくする
2. Drupal をコンテンツ作成者とサイト ビルダーにとって使いやすくする
3. 開発者とサイト所有者にとっての所有総コストを低減させる
4. Drupal を時流に乗せながらインパクトを持たせ続ける
5. Drupal をプロモートし、Drupal エージェンシーが成功するよう力添えをする
以下のページ(スライド)では上記の各項目の概要を順に紹介。
- 6. 1. Drupal を評価、導入しやすくする
2018 年には Drupal を初めて試してみる人ができるだけ少ない操作ステップで試せる
ようにした(評価者体験 - エバリュエーター エクスペリエンスの改善)。ダウンロー
ドとインストールが完了するまでのクリック数を減らし、デモ サイトを簡単に作れる
ようにした。
2019 年は新規ユーザー体験(ニュー ユーザー エクスペリエンス)を改善できたらと
思う。新しい Drupal ユーザーにとっては、ローカル開発環境を立ち上げるのはまだ
選択肢が多く、説明やガイドが少ない。「公式」なやり方が 1 つ決まっているわけで
はないのでわかりにくい。
Drupal.org トップ ページ
から 1 クリックでダウン
ロード ページに到達
- 7. 2. Drupal をコンテンツ作成者とサイト ビルダーに
使いやすくする
単純さが勝つ。ソフトウェアに求められるのは、機能的にパワフルでありつつ、使い
やすいということ。コンテンツ作成者とサイト ビルダーには特にこれが当てはまる。
コンテンツ作成者とサイト ビルダーにとって Drupal が使いやすくなるよう、Drupal
8.0 には WYSIWYG エディターとインプレース編集が導入された。今はメディア管理、
レイアウト作成、コンテンツ ワークフローの機能に加えて、管理とオーサリングの新
しい UI を取り入れようとしている。
これらの多くは UI にツールを加えるが、それによって、コンテンツ作成者とサイト
ビルダーはより少ないコード(コーディング)でさらに多くのことができるようにな
る。長期的に見て、Drupal には、これらの「ノーコード(no-code)」または「ロー
コード(low code)」の性能をもっと加えていく必要がある。
- 8. 3. 開発者とサイト所有者にとっての
所有総コストを減らす
(2018 年には)開発者とサイト所有者にはアップグレードしやすくした。
6 か月の革新モデル(開発サイクル)を採用し、マイナー リリースに対する
セキュリティー対応期間を拡張した。これでメジャー アップグレードの複雑
さは取り除かれ、アップグレードの時間的な余裕が増え、新しい性能をより
頻繁にリリースできるようになった。
これに加えて、Drupal の Composer サポートと、コンフィギュレーション
管理機能の改善が進んでいる。開発者が日々の作業を自動化、合理化するの
に役立つだろう。
長期的に見れば、Composer サポートの改良は自動アップデートに向かう踏
み石になり得る。自動アップデートは開発者の時間を解放することだろう。
- 9. 4. Drupal を時流に乗せながらインパクトを持たせ続ける
Drupal エコシステムの革新が進んでいる。Drupal に新しい貢献者を引き寄せ、既存
の貢献者をワクワクさせ続ける必要がある。Drupal を時流に乗せながらインパクトを
持たせ続けなくてはならない。
このため、Drupal を API 優先型プラットフォームにしようと何年もリソースを投入
してきた。ヘッドレス Drupal、デカップル型 Drupal は競合に対する Drupal の長所
のひとつ。Web サービス API を利用することで開発者は自分の好きな JavaScript フ
レームワークで Drupal を使える。また、コンテンツをさまざまなチャネルにプッ
シュし、マーケティング用の多様なテクノロジーと Drupal をよりうまく連携できる。
Drupal の改良された API 優先型機能群があるおかげで、JavaScript とモバイル アプ
リの開発者が Drupal に慣れ親しんできている。これらのすべてが、Drupal を時流に
乗せ続け、Drupal が大きなインパクトを与え、Drupal に新しい開発者を引き寄せら
れるようにしている。
- 10. 5. Drupal をプロモートし、Drupal エージェンシー
(制作会社)が成功するよう力添えをする
Drupal の進歩を外に向けてプロモートする必要がある。Drupal Association が
Promote Drupal イニシアチブを始めた理由はそこにある。
以下は、現在すでに起きていること、起き始めていること:
Drupal のマーケティングとセールス資料の指針となる Drupal ブランド ブック(Drupal
Brand Book)が更新されている(ロゴなどの仕様と使用方法の指針)。
Drupal エージェンシーが使える Drupal ピッチ デック(プレゼン資料)を作成中。
DrupalCon には「コンテンツ & マーケティング」トラックが設けられる。Drupal 制作会
社の経営者向けに「エージェンシー リーダーシップ」トラックも新設。
競合比較チャートの作成に取りかかる予定。Drupal を Adobe、Sitecore、Contentful、
WordPress、Prismic など他の競合 CMS と比べたもの。
各地域の Drupal アソシエーションの多くは、自分の地域で Drupal をプロモートするた
め、マーケティング担当者の採用を進めている。
- 12. 出典
Drupal's long-term growth obstacles (2018/12/21)
https://dri.es/drupal-long-term-growth-obstacles
Drupal の長期的な成長にとっての妨げ(上記記事の日本語訳)
http://www.webgogo.jp/blog/drupal-long-term-growth-obstacles
Optimizing your product strategy for the short- and long-term (2018/12/14)
https://dri.es/optimizing-your-product-strategy-for-the-short-and-long-term
Relentlessly eliminating barriers to growth (2018/12/17)
https://dri.es/relentlessly-eliminating-barriers-to-growth