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[CE81] プログラミング入門教育用学習環境PEN (発表資料)
- 2. 背景
中学、高校、大学での情報処理教育
リテラシー中心
↓
プログラミング教育の重要性を認識している所もあるが
現実にはあまり実施されていない
習得が難しいと思われている
英語のような表現
ちょっとしたミスによる文法エラーの発生
習得に時間がかかってしまう
- 6. プログラミング言語
入試用手順記述言語に準拠
DCNL : 試験用手順記述標準言語
大学入試センター 「情報関係基礎」
TUATLE : 試験用手順記述標準言語
東京農工大学の入試用記述言語
xDNCL
変数の宣言を追加
組み込み関数
★日本語で表現されている
★付加的な説明がなくても理解できる
- 7. xDNCLの記述例 (BMI算出)
1: 実数 sintyo, taiju, bmi /* 変数の宣言 */
2: 「身長を入力してください(cm)」 を印刷する
3: sintyo ← input() /* キーボードから入力 */
4:
5: 「体重を入力してください(kg)」 を印刷する
6: taiju ← input() /* キーボードから入力 */
7:
8: bmi ← taiju ÷ ( ( sintyo ÷ 100 ) × ( sintyo ÷ 100 ) )
9:
10: もし bmi < 20 ならば
11: | 「痩せています」を印刷する
12: を実行し,そうでなくもし bmi < 24 ならば
13: | 「正常です」を印刷する
14: を実行し,そうでなくもし bmi < 26.5 ならば
15: | 「やや肥満です」を印刷する
16: を実行し,そうでなければ
17: | 「肥満です」を印刷する
18: を実行する
- 10. プログラム入力支援ボタンのカスタマイズ
支援ボタン定義ファイル:
初学者向け入力支援ボタン@48@204,204,204
もし~そうでなければ@12@140,220,200@もし ≪条件式≫ ならば<br>
| <br>を実行し,そうでなければ<br> | <br>を実行する
~の間,繰り返す@12@180,220,200@≪条件式≫ の間,<br> | <br>を繰り返す
入力@6@255,255,204@≪変数≫ ← input()
出力@6@255,255,204@≪出力文≫ を印刷する
代入@6@255,255,204@≪変数≫ ← ≪式≫
整数@6@255,204,255@整数 ≪変数≫
表示例:
必要なボタンだけを配置することが可能
- 12. 評価
入力支援機能の有効性を検証するための予備実験
プログラムソースを入力
入力支援ボタンを使用した場合 / 使用しなかった場合
被験者はキー操作、プログラミングに習熟した3名
2種類のプログラム(各25行)を入力
実験には教育支援システム(SOLAR-CATS)に
組み込まれたPENを使用
キーやマウス操作の記録再生が行える
(ご協力:鹿児島大学 山之上先生)
- 13. 操作記録の解析結果
Pr ogr a m1 Pr ogr a m2
支援ボタン有無 無し 有り 無し 有り
入力間違い箇所 2. 67 1. 33 0. 33 0. 33
全入力時間( s ) 285 302 264 293
マウス操作時間( s ) 3 55 0 33
キー操作時間( s ) 216 120 200 148
キー入力総数 1, 004 709 964 549
消去打鍵数 58 72 52 43
漢字キー打鍵数 55 26 49 19
入力支援ボタン押回数 0 21 0 21
入力支援ボタンによりキー入力数が減少
Program1 : 1,004 -> 709 (29.38%減)
Program2 : 964 -> 549 (43.05%減)
支援ボタンを使用しない方が速く入力できた
被験者全員がキー入力に習熟しているから
タイプミスによる文法エラーの発生を
減らせる可能性があると思われる
- 16. 授業での使用例 (2)
大阪市立大学 2部学生を対象 (2005年度前期)
共通教育科目「情報処理 I」(全13回 180分/回)
コンピュータリテラシーの習得を目的
HTML, 表計算, ワープロ ...etc...
最後の3回の授業でPENを使用(最後1回は自習)
昨年度まではLaTeXの使い方について演習していた
全授業終了後にアンケート調査
もっとも興味深かったものは何か?
全34人中12人がプログラミングと答えた