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高等学校での「プログラミング」
教育の導入 - PENを用いて

大阪府立泉北高等学校          中村 亮太
大阪学院大学 情報学部         西田 知博
大阪市立大学 大学院創造都市研究科   松浦 敏雄



                            1
情報教育の目標
   現在の情報教育は…
       情報教育≒計算機操作習得
       お絵かき, 文書処理, 表計算 …etc…


   目指すべき情報教育
       「手続き的な自動処理の理解」
           情報処理学会日本の情報教育・情報処理教育に
            関する提言 2005 (情報処理学会)

                                    2
プログラミングを学ぶと
   知識状態や考え方を明確にする力がつく

   自立的な思考力を養うことができる

   自ら問題を発見し、対処する力を養える

   計算機はプログラムの指示通りに動作している
    ことを学べる
                            3
既存言語でプログラミング教育を…
   プログラム言語のとっつきにくさ
       英語のような表現
       言語仕様の複雑さ
   文法エラーの発生
       ちょっとした入力ミスで発生する
   実行時エラーの対処の難しさ
       プログラミング初学者ではデバッグが困難

                              4
初学者向けプログラミング学習環境 PEN

PENの特徴
   容易に理解できるプログラミング言語を採用
       とっつきにくさの解消
   プログラム入力支援機能
       プログラムを作成しやすくする工夫
   プログラム実行制御/状態表示機能
       プログラムの実行を観察できる工夫

                           5
PENを使っての授業
   多くの大学/高校で使用
       大阪大学
       京都ノートルダム女子大学
       千里金蘭大学
       大阪市立大学
       大阪学院大学/高校
       名古屋高校
                       などなど…

                           6
大阪府立泉北高等学校
   国際文化科               総合科学科
       国際理解の学習中心           理数系の学習中心
       各学年4クラス             各学年4クラス
       各クラスは40人前後          各クラス40人前後


   情報A                 総合科学I(39期以降)
       1年1単位               1年2単位
       2年1単位
                        情報A
                            1年1単位
                            2年1単位

                                         7
総合科学 (39期生以降)
   スーパーサイエンスハイスクール
       総合科学I(1年次2単位)
           情報機器操作の習得
           プレゼンテーション能力の向上
           論理的思考の育成
       総合科学II(2年次1単位)
           与えられた課題を解決する能力の育成
       総合科学III(3年次2単位)
           自ら研究テーマを設定し解決する能力の育成

                                   8
総合科学科1年 総合科学I
   年間約45回(65分/回)
       校外研修発表
       自由課題発表
       表計算
       文書処理

   PENを用いたプログラミング教育
       7,9月の計6回

                       9
授業構成
1回目 出力命令、変数と代入文
2回目 変数に代入されている値の入れ替え
3回目 条件分岐、2分岐の条件分岐
4回目 ランダムな数
5回目 範囲指定の加算型繰り返し命令
6回目 グラフの描画、描画命令
                       10
各授業の進め方
         例題を生徒に入力させる
         プログラム実行させる
         掲示用画面にて命令を説明
         各自で課題に取り組んでもらう
 例題                 課題

1: 整数 tasu         データ型が整数の x, y の2つの変
2: tasu ← 5 + 10   数を宣言し、x に 9, y に 12 を代入
3: tasu を表示する      せよ。また、その x と y を加算した
                   結果を tasu に代入せよ。
                                         11
1回目   出力命令、変数と代入文

                              2回目   変数に代入されている値の入れ替え

                              3回目   条件分岐、2分岐の条件分岐


授業は面白かったか                     4回目

                              5回目
                                    ランダムな数

                                    範囲指定の加算型繰り返し命令

                              6回目   グラフの描画、描画命令




6回目
5回目
4回目
3回目
2回目
1回目

      0%   20%   40%    60%         80%       100%
 とても面白かった              どちらかと言うと面白かった
 どちらかというと面白くなかった       面白くなかった
                                                       12
1回目   出力命令、変数と代入文

                              2回目   変数に代入されている値の入れ替え

                              3回目   条件分岐、2分岐の条件分岐


  授業の理解度                      4回目

                              5回目
                                    ランダムな数

                                    範囲指定の加算型繰り返し命令

                              6回目   グラフの描画、描画命令




6回目
5回目
4回目
3回目
2回目
1回目

      0%   20%   40%    60%         80%       100%
      理解できた            だいたい理解できたと思う
      あまり理解できていないともう   ほとんど理解できなかった
                                                       13
感想(肯定的な意見)
   自分でプログラムを作成するとコンソール画面に表示されるのが凄いと思っ
    た。難しいけど楽しい。

   とても楽しかったです。また機会があれば是非やりたいと思います。余談か
    もしれませんが、パソコンでこんなに数学的にできるとは思いませんでした。

   まだまだ簡単なことしかしていないので、もっと難しいことをしてみたいと思い
    ます。あと理解するのは難しかったけど、理解できたときの喜びは大きかっ
    た。

   難しい問題が増えてきて、解くのに時間がかかったけど、それが解けたとき
    の喜びが大きかったです。面白かったです。

   パソコン相手に、これほど細かい命令を、自分自身でできたので、とても楽し
    かった。できることは知っていても、自分でできる機会があるとは思ってな
    かったので、いい勉強になった。

                                       14
感想(否定的な意見)
   何のために使うかわかりません。

   一文字でも間違ったらダメなので疲れた

   半角、全角のミスが多かった

   ややこしい。すごく難しい。
                         15
評価
   生徒の興味・関心をある程度惹くことがで
    きた
   理解度はおおむね良好だった

   5回目の授業(繰り返し)
       「理解できた」+「だいたい理解できた」の合計
        が 44.7% と低い
課題の難易度や時間数について検討が必要
                             16
教材の再作成
   導入部分の強化
       プログラミングの重要性
   フローチャートを記述させる
       考えを整理させる
   課題の再考
       身近にある問題を追加
   掲示資料の作成
       アニメーションを用いた資料
                        17
国際文化/総合科学科 2年
             情報A
   年間約21回(65分/回)
       文書処理
       メディアについて
       Webページ作成
       表計算

   PENを用いたプログラミング教育
       12~2月の計5, 6回

                        18
授業構成
1回目 出力命令、変数と代入文
2回目 変数に代入されている値の入れ替え
3回目 条件分岐、2分岐の条件分岐
4回目 条件分岐の入れ子構造
5回目 繰り返し命令
6回目 特別課題
                       19
各授業の進め方
         例題を生徒に入力させる
         プログラム実行させる
         掲示用画面にて命令を説明
         各自で課題に取り組んでもらう
 例題                 課題

1: 整数 tasu         データ型が整数の x, y の2つの変
2: tasu ← 5 + 10   数を宣言し、x に 9, y に 12 を代入
3: tasu を表示する      せよ。また、その x と y を加算した
                   結果を tasu に代入せよ。
                                         20
掲示資料


     変数とは
        コンピュータ上で値を保存しておく場所
        変数は自由名前をつけることが可能
            1文字目  :半角英字
            2文字目以降:半角英数字
42
10
 0


               x   hako     RX8     21
掲示資料


 代入とは
    変数に値を格納すること
a ← 10             d ← input()
b ← 30 42 12
       +              13
c ← a 52 b
       +

 10     42
  a      b     c           d     22
掲示資料


    練習問題2
1: 整数 tasu
2: tasu ← 5 + 10
3: tasu を表示する
                      5 + 10 = 15


               15
               tasu
                               23
後期期末考査 情報A
   解答選択式
       HTML      :   10問   (10点)
       カラーコード    :   10問   (10点)
       表計算       :   20問   (40点)
       プログラミング   :   15問   (40点)


   平均点
       国際文化科     : 45.7点
       総合科学科     : 54.7点
                                    24
プログラミングの問題
   プログラムを読み解く力
       FizzBuzz問題

   繰り返し処理の理解度
       同様の処理を行うプログラム2種類

   プログラムを作成する力
       プログラムの大部分を穴埋め

                           25
次のプログラムは1~100までの数を表示するものである。
しかし、3の倍数の時に「Fizz」、5の倍数の時に「Buzz」、3かつ5の倍数の時に
「FizzBuzz」、それ以外の時に数を表示する。[問1]~[問5]に当てはまるものを解
答群(1)~(10)から1つ選べ。

1: 整数 i
                            [問1] 5行目が5回実行されたときのiの値を答えよ
2: i ← 1
                            [問2] 8行目が2回実行されたときのiの値を答えよ
3: i < 101 の間,
                            [問3] プログラムを実行すると「FizzBuzz」は何
4: | もし i % 3 = 0 ならば
                                 回表示されるか
5: | | 「Fizz」 を改行なしで表示する
                            [問4] プログラムを実行すると12行目は何回実行
6: | を実行する
                                 されるか
7: | もし i % 5 = 0 ならば
                            [問5] 16行目を「 i ← i + 2 」に変更し実行す
8: | | 「Buzz」 を改行なしで表示する
                                 ると,「FizzBuzz」は何回表示されるか
9: | を実行する
10: | もし i % 3 !=0 ならば
11: | | もし i % 5 != 0 ならば
12: | | | i を改行なしで表示する                  選択肢
13: | | を実行する                  (1) 3       (6) 15
14: | を実行する
15: | 「」 を表示する                 (2) 6       (7) 50
16: | i ← i + 1                (3) 9       (8) 51
17:を繰り返す
                               (4) 10      (9) 52
                               (5) 12      (10) 53
                                                      26
各問題の正解率
設問 国際文化科 総合科学科       全体
問1   72.1%   78.3%   74.8%
問2   74.7%   82.5%   78.1%
問3   65.6%   85.8%   74.5%
問4   28.6%   47.5%   36.9%
問5   41.6%   64.2%   51.5%
                             27
国際文化科
                                     0問                5問


  5問中の正解数
                                    13.0%             16.9%

                             1問
                            11.0%



                                                               4問
                             2問                               26.6%
            0問              16.9%


    1問      8.0%    5問                       3問

    9.9%           23.0%                    15.6%




                                     総合科学科
 2問
                                      1問 0問
13.9%                                 8.3% 1.7%
                              2問                               5問
                             10.0%                            30.8%



                     4問
         3問         27.4%    3問
                            20.8%
        17.9%
                                                     4問
                                                    28.3%
                                                                      28
次のプログラム1、プログラム2は1~xまで加算した結果を表示するプロ
グラムである。[問6]~[問10]に当てはまるものを解答群(1)~(10)から1つ
選べ。

プ   1:   整数 i, x, s                       選択肢
ロ   2:   「数を入力:」 を改行なしで表示する
グ   3:   x ← input()            (1)   0
ラ   4:   i ← [問6]
ム                               (2) 1
1   5:   i [問7] x の間,
    6:     | [問8]               (3)   s ← s + i
    7:     | i ← i + 1          (4) i ← i + s
    8:   を繰り返す
    9:   「1~」とxと「の合計:」とsを表示する   (5)   =
                                (6) >
    1:   整数 i, x, s
プ
ロ   2:   「数を入力:」 を改行なしで表示する     (7)   <
グ   3:   x ← input()
ラ   4:   i ← [問9]               (8)   >=
ム
2   5:   i [問10] x の間,          (9)   <=
    6:     | i ← i + 1
    7:     | [問8]               (10) !=
    8:   を繰り返す                                    29
    9:   「1~」とxと「の合計:」とsを表示する
各問題の正解率
設問 国際文化科 総合科学科        全体
問6    69.5%   86.7%   77.0%
問7    49.4%   69.2%   58.0%
問8    69.5%   80.0%   74.1%
問9    37.0%   52.5%   43.8%
問10   26.6%   40.0%   32.5%
                              30
国際文化科
                                           0問       5問


 5問中の正解数
                                          11.7%     7.8%
                                                              4問
                                  1問
                                                             15.6%
                                  9.7%




         0問        5問
                                   2問
                                  24.7%
                                                            3問
    1問 8.0%       15.7%                                    30.5%

    8.4%

                                             総合科学科
                           4問               1問 0問
 2問                       15.7%             6.7% 3.3%           5問
                                                               25.8%
20.8%                               2問
                                   15.8%




                                                                    4問
               3問                                                  15.8%
                                            3問
              31.4%                        32.5%
                                                                           31
正の整数Nの約数をすべてもとめるプログラムである.
[問11]~[問15]に当てはまるものを解答群(1)~(10)から1つ選べ.



1: 整数 N, i                           選択肢
                          (1)   i <= N の間,
2: 「整数入力:」 を改行なしで表示する
                          (2) i を表示する
3: N ← input()
                          (3)   もし N % i = 0 ならば
4: i ← 1
                          (4) もし N / i = 0 ならば
5: [問11]
                          (5)   もし N * i = 0 ならば
6: [問12]
                          (6) i ← I
7: i を表示する
                          (7)   i ← i + 1
8: [問13]
                          (8)   N ← N + 1
9: [問14]
                          (9)   を繰り返す
10: [問15]                 (10) を実行する
                                              32
各問題の正解率
設問 国際文化科 総合科学科          全体
問11   60.4%    76.7 %   67.5 %
問12   38.3 %   50.0 %   43.4 %
問13    6.5 %   16.7 %   10.9 %
問14   15.6 %   18.3 %   16.8 %
問15   27.3 %   44.2 %   34.7 %
                                 33
国際文化科
                                            5問             4問
                                    0問      2.6%           1.9%



5問中の正解数
                                                                  3問
                                   21.4%
                                                                  9.7%




                                                              2問
                                                             33.8%
            5問 4問               1問
     0問     6.6%2.6%           30.5%

    18.6%           3問
                   11.3%
                                      総合科学科
                                                    5問
                                     0問
                                                   11.7%
                                    15.0%
                                                           4問
 1問                                                        3.3%
                                                             3問
25.5%                       1問                              13.3%

                   2問      19.2%

                  35.4%
                                              2問
                                             37.5%
                                                                         34
テストの結果
   プログラムを読み解く力
       5問中4問以上正解が50.4%
   繰り返し処理の理解度
       プログラム1の正解率はおおむね良好
       プログラム2の正解率は低い
   プログラムを作成する力
       1問以下の正解が44.1%

                            35
まとめ
   泉北高校の総合科学I、情報AでPENを用
    いたプログラミング教育を行った
   6時間程度の学習でも、プログラミングを読
    み解く力をある程度得ることを確認

   繰り返し処理の授業展開の工夫が必要
   プログラム作成能力をつける工夫が必要

                         36
今後。。。
   繰り返し処理の説明を工夫
       繰り返し処理を扱う時間数を増やす
       身近にある繰り返しの処理を取り上げる


   「何のために使うかわからない」という意見
       身近にある問題を題材にした課題
       プログラムを用いると便利な場面を見せる

                              37
現在の取り組み
   総合科学II(総合科学科 2年)
       迷路を脱出するアルゴリズム(Excelのマクロ)


   総合科学セミナー(総合科学科 3年)
       ゲームにおける人工知能の研究(C言語)
       iアプリのゲーム開発(Java言語)
       自然な会話を行う人工無能の研究(C言語?)

                                38
宣伝
   PENの配布先
       http://www.media.osaka-cu.ac.jp/PEN/


   授業資料、アンケート全文
       http://pen.moe.hm/




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[CE94] 高等学校での「プログラミング」教育の導入– PEN を用いて (発表資料)

  • 1. 高等学校での「プログラミング」 教育の導入 - PENを用いて 大阪府立泉北高等学校 中村 亮太 大阪学院大学 情報学部 西田 知博 大阪市立大学 大学院創造都市研究科 松浦 敏雄 1
  • 2. 情報教育の目標  現在の情報教育は…  情報教育≒計算機操作習得  お絵かき, 文書処理, 表計算 …etc…  目指すべき情報教育  「手続き的な自動処理の理解」  情報処理学会日本の情報教育・情報処理教育に 関する提言 2005 (情報処理学会) 2
  • 3. プログラミングを学ぶと  知識状態や考え方を明確にする力がつく  自立的な思考力を養うことができる  自ら問題を発見し、対処する力を養える  計算機はプログラムの指示通りに動作している ことを学べる 3
  • 4. 既存言語でプログラミング教育を…  プログラム言語のとっつきにくさ  英語のような表現  言語仕様の複雑さ  文法エラーの発生  ちょっとした入力ミスで発生する  実行時エラーの対処の難しさ  プログラミング初学者ではデバッグが困難 4
  • 5. 初学者向けプログラミング学習環境 PEN PENの特徴  容易に理解できるプログラミング言語を採用  とっつきにくさの解消  プログラム入力支援機能  プログラムを作成しやすくする工夫  プログラム実行制御/状態表示機能  プログラムの実行を観察できる工夫 5
  • 6. PENを使っての授業  多くの大学/高校で使用  大阪大学  京都ノートルダム女子大学  千里金蘭大学  大阪市立大学  大阪学院大学/高校  名古屋高校 などなど… 6
  • 7. 大阪府立泉北高等学校  国際文化科  総合科学科  国際理解の学習中心  理数系の学習中心  各学年4クラス  各学年4クラス  各クラスは40人前後  各クラス40人前後  情報A  総合科学I(39期以降)  1年1単位  1年2単位  2年1単位  情報A  1年1単位  2年1単位 7
  • 8. 総合科学 (39期生以降)  スーパーサイエンスハイスクール  総合科学I(1年次2単位)  情報機器操作の習得  プレゼンテーション能力の向上  論理的思考の育成  総合科学II(2年次1単位)  与えられた課題を解決する能力の育成  総合科学III(3年次2単位)  自ら研究テーマを設定し解決する能力の育成 8
  • 9. 総合科学科1年 総合科学I  年間約45回(65分/回)  校外研修発表  自由課題発表  表計算  文書処理  PENを用いたプログラミング教育  7,9月の計6回 9
  • 10. 授業構成 1回目 出力命令、変数と代入文 2回目 変数に代入されている値の入れ替え 3回目 条件分岐、2分岐の条件分岐 4回目 ランダムな数 5回目 範囲指定の加算型繰り返し命令 6回目 グラフの描画、描画命令 10
  • 11. 各授業の進め方  例題を生徒に入力させる  プログラム実行させる  掲示用画面にて命令を説明  各自で課題に取り組んでもらう 例題 課題 1: 整数 tasu データ型が整数の x, y の2つの変 2: tasu ← 5 + 10 数を宣言し、x に 9, y に 12 を代入 3: tasu を表示する せよ。また、その x と y を加算した 結果を tasu に代入せよ。 11
  • 12. 1回目 出力命令、変数と代入文 2回目 変数に代入されている値の入れ替え 3回目 条件分岐、2分岐の条件分岐 授業は面白かったか 4回目 5回目 ランダムな数 範囲指定の加算型繰り返し命令 6回目 グラフの描画、描画命令 6回目 5回目 4回目 3回目 2回目 1回目 0% 20% 40% 60% 80% 100% とても面白かった どちらかと言うと面白かった どちらかというと面白くなかった 面白くなかった 12
  • 13. 1回目 出力命令、変数と代入文 2回目 変数に代入されている値の入れ替え 3回目 条件分岐、2分岐の条件分岐 授業の理解度 4回目 5回目 ランダムな数 範囲指定の加算型繰り返し命令 6回目 グラフの描画、描画命令 6回目 5回目 4回目 3回目 2回目 1回目 0% 20% 40% 60% 80% 100% 理解できた だいたい理解できたと思う あまり理解できていないともう ほとんど理解できなかった 13
  • 14. 感想(肯定的な意見)  自分でプログラムを作成するとコンソール画面に表示されるのが凄いと思っ た。難しいけど楽しい。  とても楽しかったです。また機会があれば是非やりたいと思います。余談か もしれませんが、パソコンでこんなに数学的にできるとは思いませんでした。  まだまだ簡単なことしかしていないので、もっと難しいことをしてみたいと思い ます。あと理解するのは難しかったけど、理解できたときの喜びは大きかっ た。  難しい問題が増えてきて、解くのに時間がかかったけど、それが解けたとき の喜びが大きかったです。面白かったです。  パソコン相手に、これほど細かい命令を、自分自身でできたので、とても楽し かった。できることは知っていても、自分でできる機会があるとは思ってな かったので、いい勉強になった。 14
  • 15. 感想(否定的な意見)  何のために使うかわかりません。  一文字でも間違ったらダメなので疲れた  半角、全角のミスが多かった  ややこしい。すごく難しい。 15
  • 16. 評価  生徒の興味・関心をある程度惹くことがで きた  理解度はおおむね良好だった  5回目の授業(繰り返し)  「理解できた」+「だいたい理解できた」の合計 が 44.7% と低い 課題の難易度や時間数について検討が必要 16
  • 17. 教材の再作成  導入部分の強化  プログラミングの重要性  フローチャートを記述させる  考えを整理させる  課題の再考  身近にある問題を追加  掲示資料の作成  アニメーションを用いた資料 17
  • 18. 国際文化/総合科学科 2年 情報A  年間約21回(65分/回)  文書処理  メディアについて  Webページ作成  表計算  PENを用いたプログラミング教育  12~2月の計5, 6回 18
  • 19. 授業構成 1回目 出力命令、変数と代入文 2回目 変数に代入されている値の入れ替え 3回目 条件分岐、2分岐の条件分岐 4回目 条件分岐の入れ子構造 5回目 繰り返し命令 6回目 特別課題 19
  • 20. 各授業の進め方  例題を生徒に入力させる  プログラム実行させる  掲示用画面にて命令を説明  各自で課題に取り組んでもらう 例題 課題 1: 整数 tasu データ型が整数の x, y の2つの変 2: tasu ← 5 + 10 数を宣言し、x に 9, y に 12 を代入 3: tasu を表示する せよ。また、その x と y を加算した 結果を tasu に代入せよ。 20
  • 21. 掲示資料 変数とは  コンピュータ上で値を保存しておく場所  変数は自由名前をつけることが可能  1文字目 :半角英字  2文字目以降:半角英数字 42 10 0 x hako RX8 21
  • 22. 掲示資料 代入とは  変数に値を格納すること a ← 10 d ← input() b ← 30 42 12 + 13 c ← a 52 b + 10 42 a b c d 22
  • 23. 掲示資料 練習問題2 1: 整数 tasu 2: tasu ← 5 + 10 3: tasu を表示する 5 + 10 = 15 15 tasu 23
  • 24. 後期期末考査 情報A  解答選択式  HTML : 10問 (10点)  カラーコード : 10問 (10点)  表計算 : 20問 (40点)  プログラミング : 15問 (40点)  平均点  国際文化科 : 45.7点  総合科学科 : 54.7点 24
  • 25. プログラミングの問題  プログラムを読み解く力  FizzBuzz問題  繰り返し処理の理解度  同様の処理を行うプログラム2種類  プログラムを作成する力  プログラムの大部分を穴埋め 25
  • 26. 次のプログラムは1~100までの数を表示するものである。 しかし、3の倍数の時に「Fizz」、5の倍数の時に「Buzz」、3かつ5の倍数の時に 「FizzBuzz」、それ以外の時に数を表示する。[問1]~[問5]に当てはまるものを解 答群(1)~(10)から1つ選べ。 1: 整数 i [問1] 5行目が5回実行されたときのiの値を答えよ 2: i ← 1 [問2] 8行目が2回実行されたときのiの値を答えよ 3: i < 101 の間, [問3] プログラムを実行すると「FizzBuzz」は何 4: | もし i % 3 = 0 ならば 回表示されるか 5: | | 「Fizz」 を改行なしで表示する [問4] プログラムを実行すると12行目は何回実行 6: | を実行する されるか 7: | もし i % 5 = 0 ならば [問5] 16行目を「 i ← i + 2 」に変更し実行す 8: | | 「Buzz」 を改行なしで表示する ると,「FizzBuzz」は何回表示されるか 9: | を実行する 10: | もし i % 3 !=0 ならば 11: | | もし i % 5 != 0 ならば 12: | | | i を改行なしで表示する 選択肢 13: | | を実行する (1) 3 (6) 15 14: | を実行する 15: | 「」 を表示する (2) 6 (7) 50 16: | i ← i + 1 (3) 9 (8) 51 17:を繰り返す (4) 10 (9) 52 (5) 12 (10) 53 26
  • 27. 各問題の正解率 設問 国際文化科 総合科学科 全体 問1 72.1% 78.3% 74.8% 問2 74.7% 82.5% 78.1% 問3 65.6% 85.8% 74.5% 問4 28.6% 47.5% 36.9% 問5 41.6% 64.2% 51.5% 27
  • 28. 国際文化科 0問 5問 5問中の正解数 13.0% 16.9% 1問 11.0% 4問 2問 26.6% 0問 16.9% 1問 8.0% 5問 3問 9.9% 23.0% 15.6% 総合科学科 2問 1問 0問 13.9% 8.3% 1.7% 2問 5問 10.0% 30.8% 4問 3問 27.4% 3問 20.8% 17.9% 4問 28.3% 28
  • 29. 次のプログラム1、プログラム2は1~xまで加算した結果を表示するプロ グラムである。[問6]~[問10]に当てはまるものを解答群(1)~(10)から1つ 選べ。 プ 1: 整数 i, x, s 選択肢 ロ 2: 「数を入力:」 を改行なしで表示する グ 3: x ← input() (1) 0 ラ 4: i ← [問6] ム (2) 1 1 5: i [問7] x の間, 6: | [問8] (3) s ← s + i 7: | i ← i + 1 (4) i ← i + s 8: を繰り返す 9: 「1~」とxと「の合計:」とsを表示する (5) = (6) > 1: 整数 i, x, s プ ロ 2: 「数を入力:」 を改行なしで表示する (7) < グ 3: x ← input() ラ 4: i ← [問9] (8) >= ム 2 5: i [問10] x の間, (9) <= 6: | i ← i + 1 7: | [問8] (10) != 8: を繰り返す 29 9: 「1~」とxと「の合計:」とsを表示する
  • 30. 各問題の正解率 設問 国際文化科 総合科学科 全体 問6 69.5% 86.7% 77.0% 問7 49.4% 69.2% 58.0% 問8 69.5% 80.0% 74.1% 問9 37.0% 52.5% 43.8% 問10 26.6% 40.0% 32.5% 30
  • 31. 国際文化科 0問 5問 5問中の正解数 11.7% 7.8% 4問 1問 15.6% 9.7% 0問 5問 2問 24.7% 3問 1問 8.0% 15.7% 30.5% 8.4% 総合科学科 4問 1問 0問 2問 15.7% 6.7% 3.3% 5問 25.8% 20.8% 2問 15.8% 4問 3問 15.8% 3問 31.4% 32.5% 31
  • 32. 正の整数Nの約数をすべてもとめるプログラムである. [問11]~[問15]に当てはまるものを解答群(1)~(10)から1つ選べ. 1: 整数 N, i 選択肢 (1) i <= N の間, 2: 「整数入力:」 を改行なしで表示する (2) i を表示する 3: N ← input() (3) もし N % i = 0 ならば 4: i ← 1 (4) もし N / i = 0 ならば 5: [問11] (5) もし N * i = 0 ならば 6: [問12] (6) i ← I 7: i を表示する (7) i ← i + 1 8: [問13] (8) N ← N + 1 9: [問14] (9) を繰り返す 10: [問15] (10) を実行する 32
  • 33. 各問題の正解率 設問 国際文化科 総合科学科 全体 問11 60.4% 76.7 % 67.5 % 問12 38.3 % 50.0 % 43.4 % 問13 6.5 % 16.7 % 10.9 % 問14 15.6 % 18.3 % 16.8 % 問15 27.3 % 44.2 % 34.7 % 33
  • 34. 国際文化科 5問 4問 0問 2.6% 1.9% 5問中の正解数 3問 21.4% 9.7% 2問 33.8% 5問 4問 1問 0問 6.6%2.6% 30.5% 18.6% 3問 11.3% 総合科学科 5問 0問 11.7% 15.0% 4問 1問 3.3% 3問 25.5% 1問 13.3% 2問 19.2% 35.4% 2問 37.5% 34
  • 35. テストの結果  プログラムを読み解く力  5問中4問以上正解が50.4%  繰り返し処理の理解度  プログラム1の正解率はおおむね良好  プログラム2の正解率は低い  プログラムを作成する力  1問以下の正解が44.1% 35
  • 36. まとめ  泉北高校の総合科学I、情報AでPENを用 いたプログラミング教育を行った  6時間程度の学習でも、プログラミングを読 み解く力をある程度得ることを確認  繰り返し処理の授業展開の工夫が必要  プログラム作成能力をつける工夫が必要 36
  • 37. 今後。。。  繰り返し処理の説明を工夫  繰り返し処理を扱う時間数を増やす  身近にある繰り返しの処理を取り上げる  「何のために使うかわからない」という意見  身近にある問題を題材にした課題  プログラムを用いると便利な場面を見せる 37
  • 38. 現在の取り組み  総合科学II(総合科学科 2年)  迷路を脱出するアルゴリズム(Excelのマクロ)  総合科学セミナー(総合科学科 3年)  ゲームにおける人工知能の研究(C言語)  iアプリのゲーム開発(Java言語)  自然な会話を行う人工無能の研究(C言語?) 38
  • 39. 宣伝  PENの配布先  http://www.media.osaka-cu.ac.jp/PEN/  授業資料、アンケート全文  http://pen.moe.hm/ 39