SlideShare una empresa de Scribd logo
1 de 25
Scrum Boot Camp 体験記
          (一般公開用)
             塩井 唯史
はじめに
   当資料は2012/6/20にTFSUGで発表後、ネタバレ部分
    を改訂したものです。
   Scrum Boot Campの資料にない部分を中心に説明して
    います。
   TFSUGでの発表時間が20分でしたので、範囲を限定し
    て紹介しています。実際にScrum Boot Campに参加し
    ていただくことを強く推奨します。
About me
   氏名 : 塩井 唯史 (しおい ただし)
   出身 : 大阪府堺市
   職業 : 東京のSIベンダーでDeveloper
   TFSは実践ではCheck-in/Check-outのみ経験
   趣味 : カラオケ
   Twitter : @shioi
Goal
   Scrum Boot Campの体験の共有
       ワークショップでの失敗談、改善したこと
       Q & A
       その他心に染みた言葉
Agenda
   Scrum Boot Camp前日までの準備

   Scrum Boot Camp当日
       ウォームアップ
       プロダクトバックログ
       スプリント計画


   ふりかえり
Scrum Boot Campとは
   Scrum Boot Camp
       自分の現場で Scrum を始めたい or 始めているがよく分
        かっていない人や体系的に学びたいが認定スクラムマス
        ター研修は会社では受けられない人向けの勉強会。
        Scrum の基礎を丸一日かけて丁寧に学ぶ事を目的として
        います。(※スクラム道ホームページより抜粋)
       イベント開催の告知があった日に予約が満席になる大変
        人気のあるイベントです。


   当資料は2012/6/16に東京で開催したScrum Boot
    Campの体験記です。
前日までの準備
   Scrumに関する本を読んで予習

             スクラム全般を解説。
             テクノロジーには依存していな
             い。

            TOC (制約理論) をベースに
            Scrum, XP, FDDを比較。



            Visual Studio, TFSを使用した
            Scrumの実践。
バーンダウン (全期間)
   プロジェクト期間全体(約一年)でバーンダウン
    チャートを作成してみた(実体験)
                        残タスクはいつまでも減らな
                            い。。。
                      予定を見える化して分散化できたの
                         で、無駄ではなかった。




        期待            結果
バーンダウン (スプリント毎)
   期間を区切ると速度を計測できる。




    スプリント1   スプリント2    スプリント3
Scrum Boot Camp 当日
   10:00 ~ 18:00
   約40人が参加。5人を1チームとしてプラクティス
   Agile, Scrumの講義
   演習
       ウオームアップ
       プロダクトバックログ
       スプリント計画
ウォームアップ
   ワークショップ
       あるルールと制約を課した単純なアクティビティ。
       決められたDoneの数を各チームで競い合う。

              計画      1min.




              実践       3min.




             ふりかえり    2min.
Result                   Plan   Result

   1回目
                          8       0
       成果があがらなかった。
                          2       8
   2回目
       見積もりを見直した。        13      12

       プロセス改善効果が表れた。     20      15
   3回目
       さらなるプロセス改善を見越して見積もりをした。
       見積もりに近い実績を実現できた。
   4回目
       プロセス改善に自身がつき、強気に見積もった。
       見積もりは甘かったが、プロセスの改善が確認できた。
ウォームアップふりかえり
   Time Boxを守るのは最初は難しい。
       最初はなにも計画できずにTime Up.
       繰り返すうちに各自段取りを把握でき、3回目以降はス
        ムーズに進行できた。
       残時間が把握できると、集中力が保てる。
   振り返りがプロセス改善に大きく貢献
       各自が感じたボトルネック(改善点)を共有。
       良かった点も共有。定期的な対話が大事。
       対話の時間にもTime Boxを設けることで密度の高い対話
        の仕方が体に染みついてくる。
   Time Boxを継続することでリズムが確立される。
         Sprintを繰り返すことで見積もり精度と
           生産性が向上したのを体感できた。
Teacher say
   講師はプロダクトオーナーとして作ってほしいもの
    をチームに依頼した。
   ただし、やり方はチームに委任した。(口出ししな
    かった。)
   チームが自身でプロセスを改善していった。




              自己組織化
Time Box
   各Time Boxの目安

           スプリント     2W ~ 4W


         スプリント計画会議      8H


         スプリントレビュー     4H


           ふりかえり     MAX 3H


         デイリースクラム    MAX 15M
Keep time
   朝会
       情報共有の場。問題解決の場ではない。
           問題は朝会の後で関係者だけ集めて対話をする。
       情報共有をメールで代用しない。対話が重要。
           チームの顔色はどうか?等対話しないとわからないことは多
            い。
   スプリント
       最初は2Wがお勧め。
           1Wは忙しすぎる。4Wはだれる。
   ふりかえり
       15min ~ 30minで手短に
           頻繁に行うことが重要。プロセス改善が目的。
プロダクトバックログ演習
   各々がプロダクトオーナーになり課題に着手
       プロダクトバックログ作成
       見積もり
Result
   時間を守れなかった

   チームメンバー間でバックログの粒度が異なった。
       「通知する」とか「メールを通知する」とか。

   本当に重要なものがなにかで議論になった。
       通知?場所?登録機能?参照機能?

   見積もりの時点で、まだメンバーの間で各バックロ
    グの内容の認識が異なることが発覚した。
       話し合って、プロダクトバックログをさらに詳細に分割
        した。
プロダクトバックログふりかえり
   プロダクトオーナー(PO)が複数いる場合
       優先順位を決定する仕組みを構築しておく。
           例:チーフPOを決める、多数決を取る。


   最初に全ての見積もりに時間をかけても価値はない
       プロダクトバックログ項目の優先順位はビジネス環境に
        合わせて頻繁に変更される。
           優先順位の低い項目を実装しない可能性がある。
       見積もりは最初は精度が低い。スプリントの積み重ねで
        見積もり精度が高くなる。

   全体の見積もりはざっくりでも把握しておく
       現在のおおよその位置や速度は把握できる。
スプリント計画演習
   チームメンバーとしてスプリントを計画
       重要なプロダクトバックログを上位3個を選択
       各バックログをタスクに分割
       各タスクの時間を見積もり
Result
   時間を守れなかった
       プランニングポーカーの数字の根拠を聞くのに時間がか
        かった。


   タスクに含める範囲で意見が異なった。
       設計は?
       基本設計書は?
       画面イメージをスケッチで共有?
       結合テストとか、、、
       レイヤー分割は細かすぎ?
スプリント計画ふりかえり
   タスクの内容が自明と思っていると痛い目にある。
    対話が重要。

   プロダクトバックログを分割するときはプロダクト
    オーナーに相談。
その他
   初めてスクラムをするときはアナログがお勧め。
       いきなりいろいろ学習するのは辛い。
           まずはスクラム、次にツールという順番。
       ちょっとしたアレンジが楽。
           バックログへイラストを描き込むとか。
       デイリースクラムで問題の把握と改善は可能。
       デジカメで各スプリントの成長を記録

   バーンダウンは順調でも帰宅時間が遅い場合あり。
       いろいろな指標を組み合わせる。
           コードチャーンとかバグの再アクティブ化とか。
       そもそもTime Boxを守らせる。
その他
   ベロシティを他チームと比較しても意味ない
       作業場所、メンバー、成果物等さまざまな環境が異なる

   タスクボードを使ってWIPを一人一つにする。
       仕掛品をなくす

   小規模で成功してから大規模にScrumを適用する。
       成功体験が必要

   コミットメントとはチームが最善を尽くこと。
       チームで継続的に改善を行う。
       責任はチームが持つ。個人に責任を持たせない。
           個人の責任をすると隠し事をし始める。
           評価制度の仕組みの改善が必要。
全体ふりかえり
   ウォームアップでプロセス改善の工程を体験したの
    で、初めての作業がうまくいかなくても落ち着くこ
    とができた。
   Time Boxを設けてチームで作業をする習慣がつい
    た。自己組織化を体験した。
   対話が重要。
   Time Box重要。
   ふりかえり重要。


  Scrumを身に着けるには
今後もScrumを継続することが大切

Más contenido relacionado

La actualidad más candente (9)

プランニングポーカーのすすめ
プランニングポーカーのすすめプランニングポーカーのすすめ
プランニングポーカーのすすめ
 
Agile PBL祭り2020
Agile PBL祭り2020Agile PBL祭り2020
Agile PBL祭り2020
 
DevLOVE関西2012 Drive 講演資料(iBook)
DevLOVE関西2012 Drive 講演資料(iBook)DevLOVE関西2012 Drive 講演資料(iBook)
DevLOVE関西2012 Drive 講演資料(iBook)
 
工数把握のすすめ 〜WorkTimeプラグインの使い方〜
工数把握のすすめ 〜WorkTimeプラグインの使い方〜工数把握のすすめ 〜WorkTimeプラグインの使い方〜
工数把握のすすめ 〜WorkTimeプラグインの使い方〜
 
Scrum
ScrumScrum
Scrum
 
GDWS intro ws2
GDWS intro ws2GDWS intro ws2
GDWS intro ws2
 
Ps開発プロジェクトへのアジャイルプラクティスの適用
Ps開発プロジェクトへのアジャイルプラクティスの適用Ps開発プロジェクトへのアジャイルプラクティスの適用
Ps開発プロジェクトへのアジャイルプラクティスの適用
 
そのスプリントレビューは、機能してますか? #agile_hiyoko
そのスプリントレビューは、機能してますか? #agile_hiyokoそのスプリントレビューは、機能してますか? #agile_hiyoko
そのスプリントレビューは、機能してますか? #agile_hiyoko
 
アジャイル開発手法取り組み状況
アジャイル開発手法取り組み状況アジャイル開発手法取り組み状況
アジャイル開発手法取り組み状況
 

Destacado

「正しいアジャイル」でなくてもいい
「正しいアジャイル」でなくてもいい「正しいアジャイル」でなくてもいい
「正しいアジャイル」でなくてもいい
Hiroshi Ogino
 
Why Accountants Don't Run Startups
Why Accountants Don't Run StartupsWhy Accountants Don't Run Startups
Why Accountants Don't Run Startups
Stanford University
 

Destacado (8)

HTML5とIE10とWindows 8
HTML5とIE10とWindows 8HTML5とIE10とWindows 8
HTML5とIE10とWindows 8
 
Designing Games for "the 43-year-old woman"
Designing Games for "the 43-year-old woman"Designing Games for "the 43-year-old woman"
Designing Games for "the 43-year-old woman"
 
Agile-development-course-advanced-1-2
Agile-development-course-advanced-1-2Agile-development-course-advanced-1-2
Agile-development-course-advanced-1-2
 
第17回すくすくスクラム 振り返りの基礎はこれだ!
第17回すくすくスクラム 振り返りの基礎はこれだ!第17回すくすくスクラム 振り返りの基礎はこれだ!
第17回すくすくスクラム 振り返りの基礎はこれだ!
 
Summary of Scrum Guide
Summary of Scrum GuideSummary of Scrum Guide
Summary of Scrum Guide
 
ソーシャルコーディング革命後の開発委託の世界〜QA@ITの事例
ソーシャルコーディング革命後の開発委託の世界〜QA@ITの事例ソーシャルコーディング革命後の開発委託の世界〜QA@ITの事例
ソーシャルコーディング革命後の開発委託の世界〜QA@ITの事例
 
「正しいアジャイル」でなくてもいい
「正しいアジャイル」でなくてもいい「正しいアジャイル」でなくてもいい
「正しいアジャイル」でなくてもいい
 
Why Accountants Don't Run Startups
Why Accountants Don't Run StartupsWhy Accountants Don't Run Startups
Why Accountants Don't Run Startups
 

Similar a Scrum Boot Camp 体験記 2012/6/16

スクラム適用報告
スクラム適用報告スクラム適用報告
スクラム適用報告
Eiichi Hayashi
 
Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩
Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩
Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩
kiita312
 
Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記
Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記
Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記
Tetsuya Imamura
 
第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」
第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」
第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」
hiroyuki Yamamoto
 

Similar a Scrum Boot Camp 体験記 2012/6/16 (20)

Scrum"再"入門
Scrum"再"入門Scrum"再"入門
Scrum"再"入門
 
eXtremeProgramming入門
eXtremeProgramming入門eXtremeProgramming入門
eXtremeProgramming入門
 
Agile and DevOps
Agile and DevOpsAgile and DevOps
Agile and DevOps
 
Scrumの紹介とXPプロジェクトへの適用(Scrum and XP)
Scrumの紹介とXPプロジェクトへの適用(Scrum and XP)Scrumの紹介とXPプロジェクトへの適用(Scrum and XP)
Scrumの紹介とXPプロジェクトへの適用(Scrum and XP)
 
アジャイルと私
アジャイルと私アジャイルと私
アジャイルと私
 
ユーザーストーリーワークショップ実践編
ユーザーストーリーワークショップ実践編ユーザーストーリーワークショップ実践編
ユーザーストーリーワークショップ実践編
 
スクラム適用報告
スクラム適用報告スクラム適用報告
スクラム適用報告
 
Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩
Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩
Redmineをつかったスクラム開発のはじめの一歩
 
201206 scrum
201206 scrum201206 scrum
201206 scrum
 
成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - 事例に学ぶコミュニケーション革命 -Agile Japan 2010
成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - 事例に学ぶコミュニケーション革命 -Agile Japan 2010成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - 事例に学ぶコミュニケーション革命 -Agile Japan 2010
成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - 事例に学ぶコミュニケーション革命 -Agile Japan 2010
 
成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - Agile Japan 2010
成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - Agile Japan 2010成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - Agile Japan 2010
成長する組織へ導くコミュニケーション変革 - Agile Japan 2010
 
Scrumワークショップ
ScrumワークショップScrumワークショップ
Scrumワークショップ
 
アジャイルにプロジェクトの"なぜ"を考える、インセプションデッキワークショップ
アジャイルにプロジェクトの"なぜ"を考える、インセプションデッキワークショップアジャイルにプロジェクトの"なぜ"を考える、インセプションデッキワークショップ
アジャイルにプロジェクトの"なぜ"を考える、インセプションデッキワークショップ
 
新入社員の方による就活体験談と現場での人材育成
新入社員の方による就活体験談と現場での人材育成新入社員の方による就活体験談と現場での人材育成
新入社員の方による就活体験談と現場での人材育成
 
GCSアジャイル開発を使ったゲームの作り方
 GCSアジャイル開発を使ったゲームの作り方 GCSアジャイル開発を使ったゲームの作り方
GCSアジャイル開発を使ったゲームの作り方
 
スクラム再入門
スクラム再入門スクラム再入門
スクラム再入門
 
私の熱いアジャイル活動、アジャカツ!始まります フフッヒ
私の熱いアジャイル活動、アジャカツ!始まります フフッヒ私の熱いアジャイル活動、アジャカツ!始まります フフッヒ
私の熱いアジャイル活動、アジャカツ!始まります フフッヒ
 
Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記
Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記
Hello Scrum-はじめてのスクラム導入記
 
第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」
第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」
第30回名古屋アジャイル勉強会「『アジャイルな見積りと計画づくり』のエッセンス」
 
ユーザーストーリーワークショップ
ユーザーストーリーワークショップユーザーストーリーワークショップ
ユーザーストーリーワークショップ
 

Último

Último (11)

NewSQLの可用性構成パターン(OCHaCafe Season 8 #4 発表資料)
NewSQLの可用性構成パターン(OCHaCafe Season 8 #4 発表資料)NewSQLの可用性構成パターン(OCHaCafe Season 8 #4 発表資料)
NewSQLの可用性構成パターン(OCHaCafe Season 8 #4 発表資料)
 
Amazon SES を勉強してみる その22024/04/26の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その22024/04/26の勉強会で発表されたものです。Amazon SES を勉強してみる その22024/04/26の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その22024/04/26の勉強会で発表されたものです。
 
論文紹介:Selective Structured State-Spaces for Long-Form Video Understanding
論文紹介:Selective Structured State-Spaces for Long-Form Video Understanding論文紹介:Selective Structured State-Spaces for Long-Form Video Understanding
論文紹介:Selective Structured State-Spaces for Long-Form Video Understanding
 
論文紹介:Video-GroundingDINO: Towards Open-Vocabulary Spatio-Temporal Video Groun...
論文紹介:Video-GroundingDINO: Towards Open-Vocabulary Spatio-Temporal Video Groun...論文紹介:Video-GroundingDINO: Towards Open-Vocabulary Spatio-Temporal Video Groun...
論文紹介:Video-GroundingDINO: Towards Open-Vocabulary Spatio-Temporal Video Groun...
 
論文紹介: The Surprising Effectiveness of PPO in Cooperative Multi-Agent Games
論文紹介: The Surprising Effectiveness of PPO in Cooperative Multi-Agent Games論文紹介: The Surprising Effectiveness of PPO in Cooperative Multi-Agent Games
論文紹介: The Surprising Effectiveness of PPO in Cooperative Multi-Agent Games
 
LoRaWANスマート距離検出センサー DS20L カタログ LiDARデバイス
LoRaWANスマート距離検出センサー  DS20L  カタログ  LiDARデバイスLoRaWANスマート距離検出センサー  DS20L  カタログ  LiDARデバイス
LoRaWANスマート距離検出センサー DS20L カタログ LiDARデバイス
 
LoRaWAN スマート距離検出デバイスDS20L日本語マニュアル
LoRaWAN スマート距離検出デバイスDS20L日本語マニュアルLoRaWAN スマート距離検出デバイスDS20L日本語マニュアル
LoRaWAN スマート距離検出デバイスDS20L日本語マニュアル
 
Observabilityは従来型の監視と何が違うのか(キンドリルジャパン社内勉強会:2022年10月27日発表)
Observabilityは従来型の監視と何が違うのか(キンドリルジャパン社内勉強会:2022年10月27日発表)Observabilityは従来型の監視と何が違うのか(キンドリルジャパン社内勉強会:2022年10月27日発表)
Observabilityは従来型の監視と何が違うのか(キンドリルジャパン社内勉強会:2022年10月27日発表)
 
Amazon SES を勉強してみる その32024/04/26の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その32024/04/26の勉強会で発表されたものです。Amazon SES を勉強してみる その32024/04/26の勉強会で発表されたものです。
Amazon SES を勉強してみる その32024/04/26の勉強会で発表されたものです。
 
新人研修 後半 2024/04/26の勉強会で発表されたものです。
新人研修 後半        2024/04/26の勉強会で発表されたものです。新人研修 後半        2024/04/26の勉強会で発表されたものです。
新人研修 後半 2024/04/26の勉強会で発表されたものです。
 
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版:キンドリルジャパン社内勉強会:2024年4月発表)
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版:キンドリルジャパン社内勉強会:2024年4月発表)業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版:キンドリルジャパン社内勉強会:2024年4月発表)
業務で生成AIを活用したい人のための生成AI入門講座(社外公開版:キンドリルジャパン社内勉強会:2024年4月発表)
 

Scrum Boot Camp 体験記 2012/6/16

  • 1. Scrum Boot Camp 体験記 (一般公開用) 塩井 唯史
  • 2. はじめに  当資料は2012/6/20にTFSUGで発表後、ネタバレ部分 を改訂したものです。  Scrum Boot Campの資料にない部分を中心に説明して います。  TFSUGでの発表時間が20分でしたので、範囲を限定し て紹介しています。実際にScrum Boot Campに参加し ていただくことを強く推奨します。
  • 3. About me  氏名 : 塩井 唯史 (しおい ただし)  出身 : 大阪府堺市  職業 : 東京のSIベンダーでDeveloper  TFSは実践ではCheck-in/Check-outのみ経験  趣味 : カラオケ  Twitter : @shioi
  • 4. Goal  Scrum Boot Campの体験の共有  ワークショップでの失敗談、改善したこと  Q & A  その他心に染みた言葉
  • 5. Agenda  Scrum Boot Camp前日までの準備  Scrum Boot Camp当日  ウォームアップ  プロダクトバックログ  スプリント計画  ふりかえり
  • 6. Scrum Boot Campとは  Scrum Boot Camp  自分の現場で Scrum を始めたい or 始めているがよく分 かっていない人や体系的に学びたいが認定スクラムマス ター研修は会社では受けられない人向けの勉強会。 Scrum の基礎を丸一日かけて丁寧に学ぶ事を目的として います。(※スクラム道ホームページより抜粋)  イベント開催の告知があった日に予約が満席になる大変 人気のあるイベントです。  当資料は2012/6/16に東京で開催したScrum Boot Campの体験記です。
  • 7. 前日までの準備  Scrumに関する本を読んで予習 スクラム全般を解説。 テクノロジーには依存していな い。 TOC (制約理論) をベースに Scrum, XP, FDDを比較。 Visual Studio, TFSを使用した Scrumの実践。
  • 8. バーンダウン (全期間)  プロジェクト期間全体(約一年)でバーンダウン チャートを作成してみた(実体験) 残タスクはいつまでも減らな い。。。 予定を見える化して分散化できたの で、無駄ではなかった。 期待 結果
  • 9. バーンダウン (スプリント毎)  期間を区切ると速度を計測できる。 スプリント1 スプリント2 スプリント3
  • 10. Scrum Boot Camp 当日  10:00 ~ 18:00  約40人が参加。5人を1チームとしてプラクティス  Agile, Scrumの講義  演習  ウオームアップ  プロダクトバックログ  スプリント計画
  • 11. ウォームアップ  ワークショップ  あるルールと制約を課した単純なアクティビティ。  決められたDoneの数を各チームで競い合う。 計画 1min. 実践 3min. ふりかえり 2min.
  • 12. Result Plan Result  1回目 8 0  成果があがらなかった。 2 8  2回目  見積もりを見直した。 13 12  プロセス改善効果が表れた。 20 15  3回目  さらなるプロセス改善を見越して見積もりをした。  見積もりに近い実績を実現できた。  4回目  プロセス改善に自身がつき、強気に見積もった。  見積もりは甘かったが、プロセスの改善が確認できた。
  • 13. ウォームアップふりかえり  Time Boxを守るのは最初は難しい。  最初はなにも計画できずにTime Up.  繰り返すうちに各自段取りを把握でき、3回目以降はス ムーズに進行できた。  残時間が把握できると、集中力が保てる。  振り返りがプロセス改善に大きく貢献  各自が感じたボトルネック(改善点)を共有。  良かった点も共有。定期的な対話が大事。  対話の時間にもTime Boxを設けることで密度の高い対話 の仕方が体に染みついてくる。  Time Boxを継続することでリズムが確立される。 Sprintを繰り返すことで見積もり精度と 生産性が向上したのを体感できた。
  • 14. Teacher say  講師はプロダクトオーナーとして作ってほしいもの をチームに依頼した。  ただし、やり方はチームに委任した。(口出ししな かった。)  チームが自身でプロセスを改善していった。 自己組織化
  • 15. Time Box  各Time Boxの目安 スプリント 2W ~ 4W スプリント計画会議 8H スプリントレビュー 4H ふりかえり MAX 3H デイリースクラム MAX 15M
  • 16. Keep time  朝会  情報共有の場。問題解決の場ではない。  問題は朝会の後で関係者だけ集めて対話をする。  情報共有をメールで代用しない。対話が重要。  チームの顔色はどうか?等対話しないとわからないことは多 い。  スプリント  最初は2Wがお勧め。  1Wは忙しすぎる。4Wはだれる。  ふりかえり  15min ~ 30minで手短に  頻繁に行うことが重要。プロセス改善が目的。
  • 17. プロダクトバックログ演習  各々がプロダクトオーナーになり課題に着手  プロダクトバックログ作成  見積もり
  • 18. Result  時間を守れなかった  チームメンバー間でバックログの粒度が異なった。  「通知する」とか「メールを通知する」とか。  本当に重要なものがなにかで議論になった。  通知?場所?登録機能?参照機能?  見積もりの時点で、まだメンバーの間で各バックロ グの内容の認識が異なることが発覚した。  話し合って、プロダクトバックログをさらに詳細に分割 した。
  • 19. プロダクトバックログふりかえり  プロダクトオーナー(PO)が複数いる場合  優先順位を決定する仕組みを構築しておく。  例:チーフPOを決める、多数決を取る。  最初に全ての見積もりに時間をかけても価値はない  プロダクトバックログ項目の優先順位はビジネス環境に 合わせて頻繁に変更される。  優先順位の低い項目を実装しない可能性がある。  見積もりは最初は精度が低い。スプリントの積み重ねで 見積もり精度が高くなる。  全体の見積もりはざっくりでも把握しておく  現在のおおよその位置や速度は把握できる。
  • 20. スプリント計画演習  チームメンバーとしてスプリントを計画  重要なプロダクトバックログを上位3個を選択  各バックログをタスクに分割  各タスクの時間を見積もり
  • 21. Result  時間を守れなかった  プランニングポーカーの数字の根拠を聞くのに時間がか かった。  タスクに含める範囲で意見が異なった。  設計は?  基本設計書は?  画面イメージをスケッチで共有?  結合テストとか、、、  レイヤー分割は細かすぎ?
  • 22. スプリント計画ふりかえり  タスクの内容が自明と思っていると痛い目にある。 対話が重要。  プロダクトバックログを分割するときはプロダクト オーナーに相談。
  • 23. その他  初めてスクラムをするときはアナログがお勧め。  いきなりいろいろ学習するのは辛い。  まずはスクラム、次にツールという順番。  ちょっとしたアレンジが楽。  バックログへイラストを描き込むとか。  デイリースクラムで問題の把握と改善は可能。  デジカメで各スプリントの成長を記録  バーンダウンは順調でも帰宅時間が遅い場合あり。  いろいろな指標を組み合わせる。  コードチャーンとかバグの再アクティブ化とか。  そもそもTime Boxを守らせる。
  • 24. その他  ベロシティを他チームと比較しても意味ない  作業場所、メンバー、成果物等さまざまな環境が異なる  タスクボードを使ってWIPを一人一つにする。  仕掛品をなくす  小規模で成功してから大規模にScrumを適用する。  成功体験が必要  コミットメントとはチームが最善を尽くこと。  チームで継続的に改善を行う。  責任はチームが持つ。個人に責任を持たせない。  個人の責任をすると隠し事をし始める。  評価制度の仕組みの改善が必要。
  • 25. 全体ふりかえり  ウォームアップでプロセス改善の工程を体験したの で、初めての作業がうまくいかなくても落ち着くこ とができた。  Time Boxを設けてチームで作業をする習慣がつい た。自己組織化を体験した。  対話が重要。  Time Box重要。  ふりかえり重要。 Scrumを身に着けるには 今後もScrumを継続することが大切