20110608 第７回ジオメディアサミット　ライトニングトーク

1. FOSS4G ハンドブック紹介
OSGeo財団 日本支部
嘉山陽一
第7回ジオメディアサミット 2011/6/8

2. 自己紹介
GIS(Geographic Information System)
地理情報システムのことです
OSGeo.JP 運営委員
GIS 学会(FOSS4G 分科会)会員
QGIS 日本語GUI 翻訳 コーディネータ
マニュアル翻訳
GIS プログラマ 研究員
朝日航洋株式会社
Twitter ID @pokopen

3. 6月7日発売
FOSS4Gハンドブック

4. FOSS4Gって？？？
Free and Open Source Software
for Geospatial の略
地理空間情報に関する
オープンソースソフトウェアのことです

5. 空間情報・地理情報って？
コンピュータ上であつかう空間と関連
した情報（実体は画像 or 座標列と関
連情報）

6. 空間情報系オープンソース
FOSS4G（Free and Open Source Software for Geospatial )
たくさんあります おおまかな分類
WEB Mapping 用システム
デスクトップGIS
空間情報用ライブラリ
メタデータカタログ

7. WEB Mapping
インターネットで地図配信をする仕組み

8. Desktop Applications
デスクトップコンピュータ上で
空間データを扱うためのプログラム

9. Libraries
空間情報系プログラム作成用の部品

10. Metadata Catalog
空間データを検索する仕組み

11. FOSS4Gの世界的コミュニティ
OSGeo 財団
The OpenSource Geospatial Foundation
各種FOSS4Gコミュニティが集まるコ
ミュニティのコミュニティ
2006年創立 日本支部も2006年
毎年秋にカンファレンス開催
今年は9月にデンバー
http://www.osgeo.org/

12. OSGeo財団日本支部
日本のFOSS4Gコミュニティ
2006年創立
毎年東京、大阪でカンファレンス開催
2010年 IPA OSS奨励賞
http://www.osgeo.jp/

13. またハンドブックに戻りますが

14. たぶん
ジオ系オープンソース全般を解説した
日本語書きおろしでは初めての書籍

15. こういう人たちで分担執筆
監 修 森 亮
企画・編集 植村 哲士
デザイン 古橋 大地
著 者 朝日 孝補
井上 修
岩崎 亘典
植村 哲士
勝部 圭一
嘉山 陽一
林 博文
原田 英夫
古橋 大地
ベンカテッシュ ラガワン
升本 眞二
丸田 哲也
森 亮
山手 規裕
（五十音順）
協 力 OS Geo 財団
（http://www.osgeo.jp/）

16. 昨日からamazonでも購入可能に

17. なんと！！！

18. 別のサイトでは

19. 在庫僅少
仕入れ数量が少なかったからだろうけど
出だし品薄状態

20. 目次です
■ 1章 FOSS4G の世界へようこそ
章 世界へようこそ
■２章 FOSS4G ツールの紹介
２ ツールの
日本における
におけるFOSS4G の現状と
■３章 日本における 現状と
今後
地理情報サービス一覧／
サービス一覧
■ ４章 地理情報サービス一覧／地図
データ／属性データ
データ／属性データ
関係の
■ ５章 FOSS4G 関係の企業情報

21. 各章の
もちっと詳しい
目次ですが

22. 第1章FOSS4G の世界へようこそ
世界へようこそ
■１章 FOSS4G の世界へようこそ
世界へようこそ
1.1 FOSS4G とは……12
1.2 FOSS4G の数……13
1.3 FOSS4G を支える人々……15
1.4 OSGeo 財団について……15
1.5 FOSS4G コミュニティはいかにして
創成されたか……16

23. 第2章 FOSS4G ツールの紹介
ツールの
その１
（その１）
2.1 GDAL (Geospatial Data Abstraction
Library)
2.2 GeoNetwork Opensource
2.3 Geo Server
2.4 GRASS
2.5 gvSig
2.6 Map Guide Open Source
2.7 Map Server

24. 第2章 FOSS4G ツールの紹介
ツールの
（その２）
その２
2.8 Open Layers
2.9 pgRouting
2.10 Post GIS
2.11 PROJ (Cartographic Projectiona
Library)
2.12 Quantum GIS (QGIS)
2.13 Spatialite
2.14 uDig

25. ３章 日本における
日本における
におけるFOSS4G の現状と
現状と
今後（その１
今後（その１）
3.1 フリーオープンソースGIS ソフトウェア
（FOSS4G）の導入状況
3.1.1 オープンソースGIS の導入事例
3.1.2 オープンソースGIS の導入の利点と
課題
3.1.3 課題解消に向けた動き
3.1.4 期待されるFOSS4G の普及

26. ３章 日本における
日本における
におけるFOSS4G の現状と
現状と
今後 (その２）
その２
その
3.2 10 兆円を目指す「G 空間」市場の展望と
課題 「地理空間情報」のオープンデータ化に
向けて
3.2.1「 イチゲー」「AR」…そして「G」という新し
い市場の登場
3.2.2 G 空間という言葉はどこから現れたのか
3.2.3 10 兆円市場を目指すG 空間市場
3.2.4 地理空間情報を支えるソフトウェアのオ
ープンソース化
3.2.5「 地図は本当に無料」なのか─オープン
データに向けての課題

27. ４章 地理情報サービス一覧／地図デ
地理情報サービス一覧／地図デ
サービス一覧
ータ／属性データ
ータ／属性データ
4.1 地理情報サービス一覧
4.2 地図データ
4.3 属性データ

28. ５章 FOSS4G 関係の企業情報
関係の
5.1 FOSS4G 関係の企業・研究室・団体・
機関の情報
あとがき

29. もうちょっと
各ページを
のぞいてみます

30. コミュニティの成立過程裏話

31. データ加工コマンドGDALの
利用方法とか

32. メタデータのカタログサーバ
GeoNetwork

33. 高機能ジオWEBサーバ
GeoServer

34. 老舗の空間解析ソフトウェア
GRASS

35. gvSIGはスペイン産の強力GIS

36. AutoDesk社のOSSシステム
MapGuide OpenSource

37. WEB地図といったら
MapServer

38. OpenLayersは強力な
JavaScriptライブラリ

39. 経路検索にはpgRouting

40. 空間DBといえばPostGIS

41. 座標変換、投影変換の定番PROJ

42. 最近流行しているQuantumGIS

43. 軽量空間DB Spatialite

44. WEBサービスと親和性が高い
uDig

45. ３章はFOSS4Gの現状と展望

46. 最初は国内での利用状況

47. 次の節のタイトルはえらくでかい話

48. ここは原典の論文があるみたいで

49. 野村総研のWEBページに…..
この部分はここで原典がPDFで読めます

50. 4章はジオでなんかしたい場合の
データとかを探すためのガイド

51. ジオ系サービスやデータとか
探せます

52. 5章はFOSS4G関係団体紹介

53. というような具合に構成されています

54. この本を読むと

55. ジオ関係でできることの範囲が
大幅に広がります

56. 東日本大震災の時は

57. 地震発生直後からありとあらゆる
ジオデータがネットを飛び交ってた

58. 整理されていない空間データ
衛星画像、航空写真、レーザ計測、水中
探査、GPSのログ、テキストデータのジオ
コーディング、プローブデータ
ジオリファレンスされていない画像
座標や投影も様々
そもそも基準点が動いちゃってるし

59. 阪神の震災の時と比べて
ネットを使った震災支援のジオ系ボラン
ティア活動がたくさんできた
ネットを使っているので国内、国外関係
なく分業できた
ちゃんと整理されてない、いろいろなデー
タ -> 使えるように加工するためには
FOSS4Gのいろんなツールが活躍

60. QGISジオリファレンサ
プラグイン
画像と地図の対応点を入力 座標値にあわせて画像を変形して
GISで利用できるようにする

61. うちの会社の災害情報
WEBページなども

62. 当初は震災情報WEBページが
あまりにも簡素

63. 同業他社のWEBページと
内容に大きな格差が

64. オープンソースや外部連携できる
素材と自社素材を組み合わせて
災害情報ページを作成

65. 衛星画像と斜め写真の対応

66. 衛星画像解析結果

67. WEB地図による
斜め写真撮影位置表示

68. 災害情報ファインダー
住所検索をしてみます

69. タブを切り替えるとその近隣の
斜め写真リストが表示されます

70. タブ切り替えるとその近辺に関
するWEB検索結果一覧が表示

71. さらにタブ切替でその近辺の動
画があればリスト表示

72. Sinsai.info から該当地域の
情報検索

73. 被災自治体にFOSS4G利用提案
被災状況の集計

74. 調査写真をGPS位置付きで整理

75. 電子コンパス付きデジカメを利
用すると撮影方向も記録可能

76. オープンソースを使わなければ
このようなWEBページを作るために
はえらく時間（工数や費用捻出のため
の社内手続き）がかかったはず。
FOSS4Gの使い方を知っているとジオ
を扱う場合の能力が拡大します。

77. この本を読むとジオ能力が拡大！

78. ご清聴ありがとうございました