ネットワークプログラマビリティ勉強会＃６の資料です

1. どっかのしたのほう
2015/9/29 npstudy#6 @_norin_

2. 今日のお話
本日二つ目のDocker話
• Dockerの仕組みをちょこっと
• できることできないこと
• ネットワーク屋？的付き合い方

3. 自己紹介
• データセンターのなかのひと
インフラもろもろ、クラウドとか作ってます
• 昔は広域イーサとかEoMPLSとかやってました
• 夢は障害対応が終わった後に見るひとです

4. で、Docker

5. コンテナの本質
• name spaceによるOSリソースの分離
プロセス、ファイルシステム、デバイス、ネットワーク、etc
• コンテナ＝上記リソースを組み合わせたモノ
• 参考
• Dockerを支える技術
http://www.slideshare.net/enakai/docker-34668707
• Linux namespace
http://www.slideshare.net/masamiichikawa/linux-
namespaces-53216942

6. コンテナA
namespaceA
ユーザ
namespaceA
ファイル
システム
namespace
プロセス
namespace
CPU/Mem
コンテナB
namespaceB
ユーザ
namespaceB
ファイル
システム
namespace
プロセス
namespace
CPU/Mem
コンテナC
namespaceC
ユーザ
namespaceC
ファイル
システム
namespaceC
プロセス
namespaceC
ネットワーク

7. コンテナ
namespace
ユーザ
namespace
ファイル
システム
namespace
プロセス
namespace
ネットワーク
ディスクイメージ＋chroot
のようなもの
コンテナ ＝ アプリ版LiveCD（乱暴）
同一UIDでも別人
プロセスIDが同じでも
別プロセス
コンテナ毎の
ネットワーク

8. Dockerでできること
• コンテナの作成
• コンテナの管理
起動、停止、削除
Dockerとはコンテナ管理を行うためのツール群
最近はコンテナのクラスタとかxxxstackっぽいことも

9. ニガテなモノ
• ネットワークまわり :-<
• 現状できること
• ホスト コンテナのポートフォワード
• ホスト側ブリッジとの接続
• PaaSのための実装なのでそんなもんかという気も

10. これ以外のことをやろうとするとDocker以外の
手を借りる必要があります
ex. 複数のインターフェースを持ちたい
固定IPを振りたい
新規ブリッジを作ってつなげたい
そのへんをよしなにやってくれるpipework
もっと細かいところはip netnsで

11. • libnetworkというDocker側でのネットワーク
まわりの実装もあります
$ docker network …
• 開発版で利用できます
https://github.com/docker/docker/tree/master/experimental
• コンテナのためのネットワーク設定をするもの
なので過度の期待は。。。
ぶっちゃけneutronやらODLの劣化クローン(ボソ)

12. • とはいえコンテナ毎にネットワークスタックが
分離されます（netns:network namespace）
＝ コンテナ毎に独立したルーティングテーブル、
socketを持つことができる
※bridgeはもともとそれぞれが独立している
• うまく使えばvirtual router＋αになるかも？

13. ネットワーク屋的
お付き合いのしかた
• ネットワーキングだけだとお付き合いしにくい
Docker単体ではネットワークまわりの弱さが最大のネック
自分でごにょごにょできないと現状ではちょとツライ
• IPアドレスが重複する環境でのアプリはいけそうな気が
virtual router＋FW/LB
virtual router＋syslogサーバ
などのマルチテナント型アプライアンスとか
• nagios/zabbix、mrtgなどの監視システムやansibleなどの
自動化システムはそもそもの目的としてはまりやすい

14. $ docker search ansible
NAME DESCRIPTION STARS OFFICIAL AUTOMATED
ansible/ubuntu14.04-ansible Ubuntu 14.04 LTS with ansible 66 [OK]
ansible/centos7-ansible Ansible on Centos7 56 [OK]
$ docker search zabbix
NAME DESCRIPTION STARS OFFICIAL AUTOMATED
berngp/docker-zabbix Runs Zabbix Server and Zabbix Web UI on a ... 36 [OK]
zabbix/zabbix-server-2.4 Zabbix Server and Zabbix Web UI (PHP-FPM, ... 20 [OK]
bhuisgen/docker-zabbix-coreos Zabbix agent for CoreOS server 8 [OK]
$ docker search opendaylight
NAME DESCRIPTION STARS OFFICIAL AUTOMATED
opendaylight/base-edition 5 [OK]
hsrnetwork/odl-karaf-helium-0.2.0 OpenDaylight Helium base installation from... 2 [OK]
opendaylight/virtualization-edition 0 [OK]
いろいろイメージがありますのでお試しには便利です

15. こういうのはVMよりnetnsのほうが簡単に作れます＆軽い
このあたりは適材適所で :-)

16. 雑感
VMでもコンテナでも仮想ブリッジ・スイッチになると
MTU1500が付きまといます
# docker run -it ubuntu
root@e06a0511daf8:/# ip addr show
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
5: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP group
default
link/ether 02:42:ac:11:00:01 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 172.17.0.1/16 scope global eth0
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 fe80::42:acff:fe11:1/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
Service chainには別の規格があってもよさげな気が

17. Thank you