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   第六回

  ピボットテーブル 01
         2012/03/27
ピボットテーブルとは?

Business Intelligence機能

一目見ただけではわかりづらいデータベースを見
える化する機能

行と列に「その項目を中心に見たい」という項目
を指定すると、Excelが便利にまとめてくれる
ピボットテーブルは、
データの編集や追加/削除をするため
  のツールではありません。


 いろいろな切り口でデータを
加工/分析するためのツールです。
サンプルデータ
ほとんどの操作はここの[フィールドリスト]
    で項目をD&Dして行います
一般的な構成
レポートフィルター
いちばん上位の分類項目。
(なければなしでよい)

列ラベル
比較したい横軸。
だいたい日付かテキストデータ。

行ラベル
調べたい項目そのもの。
だいたいテキストデータ。

値
調べたい項目の値。
だいたい数値データ。
行ラベルに[商品名]
列ラベルに[営業担当者]
  値に[合計/計]
行ラベルに[分類] > [商品名]
 列ラベルに[営業担当者]
    値に[合計/計]
こういった形で、
項目Aを行に
項目Bを列に
して、その2つを中心とした視点でデータを再構成して、すぐ把握できるよ
うにするというのが最も基本的な使い方。


D&Dという簡単な操作で手軽にデータを可視化できますが、どういうポイン
トを中心としてそのデータを見たいのか、という目的意識が非常に重要。


ただ、最初からそれが分かれば苦労しないよ、という話なので、最初はとに
かくいろいろなパターンを試してみて、「ここ怪しいかも」というポイント
を見つけたら、今度はそこを中心にして試してみる、というプロセスを続け
ると、最終的に価値あるInsightが得られるのではないかと思います。
基本的な操作

ピボットテーブルの   ドリルダウン
作成
            日付のグループ化
詳細データの表示    (年/月/週表示)

並び替え        テキストのグループ化
ピボットテーブルの作成
[挿入] > [ピボットテーブル]
その後、データ元、作成先を指定する
データを更新/追加した場合
ピボットテーブルでは値の変更が
できないので、必ず元データを修
正する

単純にデータを修正しただけであ
れば、修正後に[更新]をクリック

元データが追加されて、取り込む
範囲が変わったときは、[データ
ソースの変更]から範囲を変更す
る
詳細データの表示
たとえば、「チキンカレー」の詳細を見たいと
きは、該当する値をダブルクリックすると、
このように、「チキンカレー」のデータの詳細(元データ)が表
            示される
ドリルダウン
こういうドリルダウンを作りたいとき
やり方1
[フィールドリスト]で項目
を上から順に配置していく

やり方2
テーブルのほうで項目をダ
ブルクリックして、[詳細
データの表示]から追加し
ていく
並べ替え
値を昇順/降順に並べ替えたい
並べ替えたい値を選択した上で、[並べ替え]をクリック
日付のグループ化
日付などを列ラベルにすると横長すぎるから
   月単位などにまとめたいとき
グループ化したい項目を選択して、
 [グループの選択]をクリック
ここで[月]を選択すれば、
 月単位の表示に変わる
テキストデータの
 グループ化
日時のように一定の単位が決まっているのものでないときは、
自分でグループ化したいものを選択した状態で[グループの選択]
  をクリックすると、選択したものをグループ化できる
適当に3グループに分けた様子
知っていると便利な操作
データの個数       グループ化したデータ
             を並べて表示
列集計に対する比率
             総計/空白行などの表示
前月比
             設定

累計
             すべての分類に含まれ
             る数の合計
複数データの組合わせ

             レポートフィルター
任意の数式組み込み
データの個数
(値でなく個数が知りたい)
[フィールドの設定] > [データの個数]
       を選択する
列集計に対する比率の表示
[フィールドの設定] > [計算の種類]タブ
[計算の種類]で[列集計に対する比率]を選択
前月比の比率
このデータから前月との比率を出したい
前月比表示用に、[計]のフィールドを追加する
  ([計]の値の前月比を出したいから)
[値フィールドの設定]で、以下のようにする。
[計算の種類] = [基準値との差分の比率]
    [基準フィールド] = 日付
    [基準アイテム] = (前の値)
すると、このように、対前月比の割合を表示できる
  (最初の月は前月データが無いので空欄)
累計
7月からはじめて、各月ごとに累計を出したい
前月比表示用に、[計]のフィールドを追加する
  ([計]の値の累計を出したいから)
[値フィールドの設定]で、以下のようにする。
     [計算の種類] = [累計]
    [基準フィールド] = 日付
すると、このように、
各月ごとの累計が表示される
複数データの組み合わせ
これまでの操作を組み合わせて、
複数の集計結果を合わせて表示することも可能
この場合、フィールド設定を左のようにし、
注文件数は、明細番号を「データの個数」表示にしている。
任意(自作)の数式組み込み
任意のフィールドの値を使用した数式を
 新しいフィールドとして組み込む
[オプション]タブ > [計算方法] >
[フィールド/アイテム/セット] > [集計フィールド]
[名前] = 新しいフィールドの名前
   [数式] = <既存フィールド>を使用した数式
       (この場合は、「計*0.05」)
*数式なので、数値データのフィールドでないと機能しません
[数式の一覧表示]で、使用されている数式を、
      文字どおり一覧可能
グループ化したデータを
  並べて表示
カレー、シチュー、カレー比率、シチュー比率
というアイテムを作って、行に並べて表示する
アイテムを追加したいフィールドを選択した状態で、
        [集計アイテム]をクリック
(ちなみに、すでにそのピボットテーブルでどこかのアイテムをグ
   ループ化していると、この機能は使用できません)
アイテムに名前をつけて、
まとめたい項目で、数式を組み立てます
自分で作ったアイテムも、数式に組み込むこと
       ができます。
総計や空白行の表示設定
[デザイン]タブの[小計]、[総計]、
[空白行]などでもろもろ設定できます。
すべての分類に含まれる数
    の合計
担当者ごとに分類しているが、
アイテムごとの合計も知りたい
アイテムのフィールドを選択した状態で、
       [フィールドの設定]をクリック
[小計とフィルター]で、[指定]をチェックし、[合計]を選択
すると、一番下に「商品名」ごとの
   合計値が表示される
レポートフィルター
レポートフィルター?
 ドリルダウン?
どちらをつかうか
レポートフィルターの場合
ドリルダウンの場合
[オプション] > [レポートフィルターページの
表示]をクリックして、フィールドを選ぶと、
そのフィールドでフィルターした結果ごと
にシートを一括で作成できるので、パター
ンが決まっているときはこれが便利。
どちらでも同じ数値を出すことはできる


どう見たい/見せたいかの問題


レポートフィルターの方がデータはコンパクトで見やすいが、テーブルひとつ
の情報量は少ない。自分でフィルター設定を変える必要がある


ドリルダウンは重ねるほどデータが量が多く、長くなる。含まれるデータは豊
富だが、データ解析で読みづらいというのは問題。


それぞれ一長一短なので、うまく組み合わせたり、状況に即して設定するとい
いと思います。


パターン化していて、何パターンか作るものが決まっているときはレポート
フィルターがいい

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ピボットテーブル01

Notas del editor

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