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2018年2月2日
先端IT活用推進コンソーシアム
コンテキストコンピューティング研究部会
富士ゼロックス株式会社 道村 唯夫
空間OSが『空気を読む』ための
コンテキストコンピューティング
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内容
• コンテキストコンピューティング
• 「空気」を読む
• 「忘れ物」の分析と対策
2
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空間OSとの関係
• コンテキストコンピューティングの位置付け
3
空間
HTTP
人間APIなどのサブシステム
CPLOD
(Cyber Physical Linked Open Data)
空間OS型
アプリケーション
アダプタ HTTP アダプタ
デバイスドライバ的
アプリケーション
一般アプリケーション
これまでにない
ソフトウエア
↓
作り方が自明でない
既存の
ソフトウエア+α
スマホ・ロボット掃除機… IoT・画像認識AI…
ルールエンジン
コンテキストコンピューティング
意思決定AI?
状況認識AI ?
対話AI?
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現在の課題
44
検索エンジンなど
機械だけの処理
SNSなど
人だけの処理
情報爆発
大量な処理
身近な情報
意味処理に限界
処理が重い
断片的
偏向
「情報取得」から「情報活用」へ
認知限界
「消極的自由の肥大が
積極的自由を奪う」
フレーム問題
記号接地問題
フレーム
タコつぼ化
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現在の課題
• 多種多様で散在した情報(コンテンツ)を
いかに効率的に処理し、意味を抽出するか?
5
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
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現在の課題
• 多種多様で散在した情報(コンテンツ)を
いかに効率的に処理し、意味を抽出するか?
6
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
依存
依存
証拠
評価
反論
原因コンテンツ
コンテンツ対案
結果
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コンテキストコンピューティング
• コンテンツの内容ではなく、関係性(コンテキ
スト)に注目する
– 依存関係を処理することにより、内容評価と同等の
結果が得られるのではないか(仮説)
7
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
コンテンツ
依存
依存
証拠
評価
反論
原因コンテンツ
コンテンツ対案
結果
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コンテキストコンピューティング
8
「形式論理展開」は
計算機が得意
積極的自由の確保
• Context Computing
– 人だけでもなく、機械だけでもない
「人と機械の協働」による解決を目指す
8
コンテンツ
関係
人が関係性を定義
機械(計算機)が
内容を蓄積し、
関係性を計算(集約)
コンテンツ
「意味付け」は
人間が得意
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コンテキストコンピューティング
• 社会知としての構造化コンテンツデータベー
スを構築・活用して、「正解」や「総意」が
ない課題に対する、「適正解」や「妥協点」
を提示するための方法論
– シナリオの検討 == 仮説の立案
– 適用技術の調査
– 検証システムの構築と検証
– 「空気を読む家」をひとつの応用例として、社会
的/個人的合意形成の新たな仕組みを実現する
9
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「空気」を読む
• 「空気」を読むために
– 実社会・生活は複雑系
• 考慮すべき要素が多い
• 情報の構造が複雑
• 長期的な時系列情報が必要
→ 機械の能力向上で計算可能になっていくだろう
– 個人化する内容が多様
• 生活スタイルや身上などが関連
• 「常識」の範囲のアドバイスは逆効果
→ 相関から因果を明らかにし、「知」として活用していく
• 一般論ではなく、対象にとって効果的で適切な対策をうつ
• 専門家を含めた多様な人間による、対話と検証の積み重ね
• 機械による対話と検証の分析と集約
• 参加者の主観によるフィードバックとモデルの強化
10
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「空気」を読む
• 未定式的な課題を解決する
11
観察
主観
予測・推量
分析
常識
議論・対話
意味解釈
制御 推薦
蓄積
行動
専門家を含む
多様な人々の
参加→英知
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「忘れ物」の分析
• 分類
12
家の中 外出時 外出先・外出中
日常的
めがね、リモコン、
鍵、薬、…
消耗品関連、…
財布、定期券、社員証、
学生証、車の鍵、かば
ん、スマートフォン、筆
記用具、PC、エコバッ
グ、ハンカチ、書籍、…
←家から持って来た
もの
非日常的 爪切り、認印、…
洗面用具、認印、チ
ケット、クーポン、…
←家から持って来た
もの、購入品、お土
産、記念品、…
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「忘れ物」の分析
• 分類
13
家の中 外出時 外出先・外出中
日常的
めがね、リモコン、
鍵、薬、…
消耗品関連、…
財布、定期券、社員証、
学生証、車の鍵、かば
ん、スマートフォン、筆
記用具、PC、エコバッ
グ、ハンカチ、書籍、…
←家から持って来た
もの
非日常的 爪切り、認印、…
洗面用具、認印、チ
ケット、クーポン、…
←家から持って来た
もの、購入品、お土
産、記念品、…
• 人と機械の協働による爪切りの発見
• 機械: 状態履歴の蓄積と検索
• 人間: 具体的な爪切りの行方
• 対象が限定的で、フレームが明確
→ 不確実性・定式化可能性
• 物の個別管理の可能性
• 推論(関係者・有識者)の根拠の提示
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トゥールミン・モデル
• トゥールミンの議論モデル
14
根拠 (Data)
限定語 (Qualifier)
主張 (Claim)
論拠 (Warrant)
裏づけ (Backing)
反証 (Rebuttal)
根拠・論拠の確か
さの程度を示す
主張と対になって
示される理由
主張より相手に受
け入れられやすい
隠れた根拠、もしく
は、暗黙の仮定
論拠の効力に関す
る保留条件
言いたいこと
議論の結論
論拠の信憑性を示
す裏づけ
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トゥールミン・モデル
• 主張に至るロジックと確信度の提示
15
根拠 (Data)
限定語 (Qualifier)
主張 (Claim)
論拠 (Warrant)
裏づけ (Backing)
反証 (Rebuttal)
きっと
リカさんが爪切りを
持ち出した
一度も爪切りは戻ってきて
いない
リカさんは子供部屋に移動
爪切りを持って移動
した子供部屋で、翔
君や凛ちゃんに、爪
切りをを渡していな
ければ
リカさんが爪切りの
行方を知っている
空間OS内のレターボックス
の状態履歴
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「忘れ物」の分析
• 分類
16
家の中 外出時 外出先・外出中
日常的
めがね、リモコン、
鍵、薬、…
消耗品関連、…
財布、定期券、社員証、
学生証、車の鍵、かば
ん、スマートフォン、筆
記用具、PC、エコバッ
グ、ハンカチ、書籍、…
←家から持って来た
もの
非日常的 爪切り、認印、…
洗面用具、認印、チ
ケット、クーポン、…
←家から持って来た
もの、購入品、お土
産、記念品、…
• 日常的な目的で、繰り返し実施される
行為に付随する
• 個人の状況・環境に応じて異なる固定
的なセット
• 「いつもの行動」がとれれば、忘れるこ
とはないハズである
• 非日常的な目的で、単発的な行為
に付随する
• 目的に応じて異なるが、目的ごとに
共通の固定的なセット
• 複数人の経験や知識からのアドバ
イスが気づきを与える
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「忘れ物」の分析
• 分類
17
家の中 外出時 外出先・外出中
日常的
めがね、リモコン、
鍵、薬、…
消耗品関連、…
財布、定期券、社員証、
学生証、車の鍵、かば
ん、スマートフォン、筆
記用具、PC、エコバッ
グ、ハンカチ、書籍、…
←家から持って来た
もの
非日常的 爪切り、認印、…
洗面用具、認印、チ
ケット、クーポン、…
←家から持って来た
もの、購入品、お土
産、記念品、…
• 忘れる原因(仮説)
• 慌てていた
• 鞄や服装を変えた
• 集中力を欠いていた
→ 人間の行動パターンに対して、「忘れ
た」などの結果ラベルを付与することで、
定式化できるのではないか
→ アルゴリズム、相関/ルールマイニング
• 忘れる原因(仮説)
• 目的を失念した
• 目的と持ち物の関係を失念
• ….
→ 非日常的で稀な活動であり、個人
の行動や履歴からは推測は困難
→ 協調フィルタリングなどにより、人間
の英知(経験・知識)を活用する
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「忘れ物」の対策
• 日常的な外出時の忘れ物対策
– 仮説検証(統計的)アプローチ
• システムが、蓄積された観察データを整理し、統計的
処理によりルールを抽出(仮説立案)
• 人間が、抽出されたルールを検証し、意味を付与
• システムは、観察データが忘れ物の発生パターンに
マッチしたら、警告をあげる
例) 出勤時の忘れ物
• 平日の7時半頃に、交感神経優位
の状態で、玄関への侵入速度が
1.6m/secを超えていると、
忘れ物の発生の警告をあげる
• 慌てている時、集中力が散漫な時、
別のことを考えている時に
忘れ物をすることが多い
→ 観察データと試行回数を増やすことで、
意外なルールが抽出される可能性あり
→ 生活のリズムから、可能性を算出できるか?
18
侵入速度
自
律
神
経
忘れ物なし
忘れ物あり
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「忘れ物」の対策
• 日常的な外出時の忘れ物対策・モデル
19
観察された行動履歴
人間による
アノテーション
予測・推量
解釈・意味づけ
アドバイス・警告
推薦
空間OS
リポジトリ
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「忘れ物」の対策
• 非日常的な外出時の忘れ物対策
– 似た人アプローチ
• システムが、プロフィールと予定(目的)から似た人を
フィルタリングし、その行動を確認
– もしくは、システムが、過去の同一イベントでの自身・似
た人の経験から、その行動を振り返り
• 人間が、経験に対して、因果関係をアノテーションし
ておく
• システムが、特徴的な行動(アノテーション)をピック
アップし、利用者に警告
• 人間は、警告からインスパイアされて、忘れ物を防止
例) 年次総会議事録への捺印
• 年次総会後の運営委員会に出席する理事兼任の運営委
員は、総会議事録の内容を確認して承認の捺印を行う
• 一年に一度で忘れがち
• 捺印のための認印の準備が必要なことを警告
20
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「忘れ物」の対策
• 非日常的な外出時の忘れ物対策・モデル
21
観察された誰かの行動履歴
協調フィルタリング
解釈・意味づけ
気づき
空間OS
リポジトリ
人間による
アノテーション
現在の利用者のプロファイル群
空間OS
リポジトリ
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ソフトウェアジャパン2018 ITフォーラムセッション(6)

  • 1. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 2018年2月2日 先端IT活用推進コンソーシアム コンテキストコンピューティング研究部会 富士ゼロックス株式会社 道村 唯夫 空間OSが『空気を読む』ための コンテキストコンピューティング
  • 2. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 内容 • コンテキストコンピューティング • 「空気」を読む • 「忘れ物」の分析と対策 2
  • 3. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 空間OSとの関係 • コンテキストコンピューティングの位置付け 3 空間 HTTP 人間APIなどのサブシステム CPLOD (Cyber Physical Linked Open Data) 空間OS型 アプリケーション アダプタ HTTP アダプタ デバイスドライバ的 アプリケーション 一般アプリケーション これまでにない ソフトウエア ↓ 作り方が自明でない 既存の ソフトウエア+α スマホ・ロボット掃除機… IoT・画像認識AI… ルールエンジン コンテキストコンピューティング 意思決定AI? 状況認識AI ? 対話AI?
  • 4. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 現在の課題 44 検索エンジンなど 機械だけの処理 SNSなど 人だけの処理 情報爆発 大量な処理 身近な情報 意味処理に限界 処理が重い 断片的 偏向 「情報取得」から「情報活用」へ 認知限界 「消極的自由の肥大が 積極的自由を奪う」 フレーム問題 記号接地問題 フレーム タコつぼ化
  • 5. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 現在の課題 • 多種多様で散在した情報(コンテンツ)を いかに効率的に処理し、意味を抽出するか? 5 コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ
  • 6. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 現在の課題 • 多種多様で散在した情報(コンテンツ)を いかに効率的に処理し、意味を抽出するか? 6 コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ 依存 依存 証拠 評価 反論 原因コンテンツ コンテンツ対案 結果
  • 7. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. コンテキストコンピューティング • コンテンツの内容ではなく、関係性(コンテキ スト)に注目する – 依存関係を処理することにより、内容評価と同等の 結果が得られるのではないか(仮説) 7 コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ コンテンツ 依存 依存 証拠 評価 反論 原因コンテンツ コンテンツ対案 結果
  • 8. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. コンテキストコンピューティング 8 「形式論理展開」は 計算機が得意 積極的自由の確保 • Context Computing – 人だけでもなく、機械だけでもない 「人と機械の協働」による解決を目指す 8 コンテンツ 関係 人が関係性を定義 機械(計算機)が 内容を蓄積し、 関係性を計算(集約) コンテンツ 「意味付け」は 人間が得意
  • 9. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. コンテキストコンピューティング • 社会知としての構造化コンテンツデータベー スを構築・活用して、「正解」や「総意」が ない課題に対する、「適正解」や「妥協点」 を提示するための方法論 – シナリオの検討 == 仮説の立案 – 適用技術の調査 – 検証システムの構築と検証 – 「空気を読む家」をひとつの応用例として、社会 的/個人的合意形成の新たな仕組みを実現する 9
  • 10. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「空気」を読む • 「空気」を読むために – 実社会・生活は複雑系 • 考慮すべき要素が多い • 情報の構造が複雑 • 長期的な時系列情報が必要 → 機械の能力向上で計算可能になっていくだろう – 個人化する内容が多様 • 生活スタイルや身上などが関連 • 「常識」の範囲のアドバイスは逆効果 → 相関から因果を明らかにし、「知」として活用していく • 一般論ではなく、対象にとって効果的で適切な対策をうつ • 専門家を含めた多様な人間による、対話と検証の積み重ね • 機械による対話と検証の分析と集約 • 参加者の主観によるフィードバックとモデルの強化 10
  • 11. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「空気」を読む • 未定式的な課題を解決する 11 観察 主観 予測・推量 分析 常識 議論・対話 意味解釈 制御 推薦 蓄積 行動 専門家を含む 多様な人々の 参加→英知
  • 12. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の分析 • 分類 12 家の中 外出時 外出先・外出中 日常的 めがね、リモコン、 鍵、薬、… 消耗品関連、… 財布、定期券、社員証、 学生証、車の鍵、かば ん、スマートフォン、筆 記用具、PC、エコバッ グ、ハンカチ、書籍、… ←家から持って来た もの 非日常的 爪切り、認印、… 洗面用具、認印、チ ケット、クーポン、… ←家から持って来た もの、購入品、お土 産、記念品、…
  • 13. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の分析 • 分類 13 家の中 外出時 外出先・外出中 日常的 めがね、リモコン、 鍵、薬、… 消耗品関連、… 財布、定期券、社員証、 学生証、車の鍵、かば ん、スマートフォン、筆 記用具、PC、エコバッ グ、ハンカチ、書籍、… ←家から持って来た もの 非日常的 爪切り、認印、… 洗面用具、認印、チ ケット、クーポン、… ←家から持って来た もの、購入品、お土 産、記念品、… • 人と機械の協働による爪切りの発見 • 機械: 状態履歴の蓄積と検索 • 人間: 具体的な爪切りの行方 • 対象が限定的で、フレームが明確 → 不確実性・定式化可能性 • 物の個別管理の可能性 • 推論(関係者・有識者)の根拠の提示
  • 14. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. トゥールミン・モデル • トゥールミンの議論モデル 14 根拠 (Data) 限定語 (Qualifier) 主張 (Claim) 論拠 (Warrant) 裏づけ (Backing) 反証 (Rebuttal) 根拠・論拠の確か さの程度を示す 主張と対になって 示される理由 主張より相手に受 け入れられやすい 隠れた根拠、もしく は、暗黙の仮定 論拠の効力に関す る保留条件 言いたいこと 議論の結論 論拠の信憑性を示 す裏づけ
  • 15. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. トゥールミン・モデル • 主張に至るロジックと確信度の提示 15 根拠 (Data) 限定語 (Qualifier) 主張 (Claim) 論拠 (Warrant) 裏づけ (Backing) 反証 (Rebuttal) きっと リカさんが爪切りを 持ち出した 一度も爪切りは戻ってきて いない リカさんは子供部屋に移動 爪切りを持って移動 した子供部屋で、翔 君や凛ちゃんに、爪 切りをを渡していな ければ リカさんが爪切りの 行方を知っている 空間OS内のレターボックス の状態履歴
  • 16. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の分析 • 分類 16 家の中 外出時 外出先・外出中 日常的 めがね、リモコン、 鍵、薬、… 消耗品関連、… 財布、定期券、社員証、 学生証、車の鍵、かば ん、スマートフォン、筆 記用具、PC、エコバッ グ、ハンカチ、書籍、… ←家から持って来た もの 非日常的 爪切り、認印、… 洗面用具、認印、チ ケット、クーポン、… ←家から持って来た もの、購入品、お土 産、記念品、… • 日常的な目的で、繰り返し実施される 行為に付随する • 個人の状況・環境に応じて異なる固定 的なセット • 「いつもの行動」がとれれば、忘れるこ とはないハズである • 非日常的な目的で、単発的な行為 に付随する • 目的に応じて異なるが、目的ごとに 共通の固定的なセット • 複数人の経験や知識からのアドバ イスが気づきを与える
  • 17. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の分析 • 分類 17 家の中 外出時 外出先・外出中 日常的 めがね、リモコン、 鍵、薬、… 消耗品関連、… 財布、定期券、社員証、 学生証、車の鍵、かば ん、スマートフォン、筆 記用具、PC、エコバッ グ、ハンカチ、書籍、… ←家から持って来た もの 非日常的 爪切り、認印、… 洗面用具、認印、チ ケット、クーポン、… ←家から持って来た もの、購入品、お土 産、記念品、… • 忘れる原因(仮説) • 慌てていた • 鞄や服装を変えた • 集中力を欠いていた → 人間の行動パターンに対して、「忘れ た」などの結果ラベルを付与することで、 定式化できるのではないか → アルゴリズム、相関/ルールマイニング • 忘れる原因(仮説) • 目的を失念した • 目的と持ち物の関係を失念 • …. → 非日常的で稀な活動であり、個人 の行動や履歴からは推測は困難 → 協調フィルタリングなどにより、人間 の英知(経験・知識)を活用する
  • 18. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の対策 • 日常的な外出時の忘れ物対策 – 仮説検証(統計的)アプローチ • システムが、蓄積された観察データを整理し、統計的 処理によりルールを抽出(仮説立案) • 人間が、抽出されたルールを検証し、意味を付与 • システムは、観察データが忘れ物の発生パターンに マッチしたら、警告をあげる 例) 出勤時の忘れ物 • 平日の7時半頃に、交感神経優位 の状態で、玄関への侵入速度が 1.6m/secを超えていると、 忘れ物の発生の警告をあげる • 慌てている時、集中力が散漫な時、 別のことを考えている時に 忘れ物をすることが多い → 観察データと試行回数を増やすことで、 意外なルールが抽出される可能性あり → 生活のリズムから、可能性を算出できるか? 18 侵入速度 自 律 神 経 忘れ物なし 忘れ物あり
  • 19. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の対策 • 日常的な外出時の忘れ物対策・モデル 19 観察された行動履歴 人間による アノテーション 予測・推量 解釈・意味づけ アドバイス・警告 推薦 空間OS リポジトリ
  • 20. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の対策 • 非日常的な外出時の忘れ物対策 – 似た人アプローチ • システムが、プロフィールと予定(目的)から似た人を フィルタリングし、その行動を確認 – もしくは、システムが、過去の同一イベントでの自身・似 た人の経験から、その行動を振り返り • 人間が、経験に対して、因果関係をアノテーションし ておく • システムが、特徴的な行動(アノテーション)をピック アップし、利用者に警告 • 人間は、警告からインスパイアされて、忘れ物を防止 例) 年次総会議事録への捺印 • 年次総会後の運営委員会に出席する理事兼任の運営委 員は、総会議事録の内容を確認して承認の捺印を行う • 一年に一度で忘れがち • 捺印のための認印の準備が必要なことを警告 20
  • 21. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. 「忘れ物」の対策 • 非日常的な外出時の忘れ物対策・モデル 21 観察された誰かの行動履歴 協調フィルタリング 解釈・意味づけ 気づき 空間OS リポジトリ 人間による アノテーション 現在の利用者のプロファイル群 空間OS リポジトリ
  • 22. Copyright © 2018 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved. http://aitc.jp https://www.facebook.com/aitc.jp ハルミン AITC非公式イメージキャラクター

Notas del editor

  1. 社会学における「弱い紐帯の強み」"The strength of weak ties" 説はグラノヴェッターの名を高からしめた。この説は、緊密な社会的繋がり、例えば親友や核家族は力を行使するには適当だが、密なネットワークは 高度に冗長な情報を持つため、探索にはほとんど無用であるとするものである。一方、弱いつながり、即ち単なる知り合い関係では情報の冗長性がはるかに低い ため、探索には極めて有効である。しばしば情報は力よりも重要であるから、個人が発展していく(求職等)には弱い繋がりの方が家族や友人関係よりはるかに 重要となる。 この説は1970年、ハーバード大学の博士課程在籍中に行われた調査に基づく。282人のホワイトカラー労働者を無作為に 抽出し、現在の職を得た方法を調べたところ、よく知っている人より、どちらかといえば繋がりの薄い人から聞いた情報を元にしていたことが判ったのである。 これは「よく知っている」人同志は同一の情報を共有することが多く、そこから新しい情報が得られる可能性は少ないが、「あまり知らない」人は自分の知らな い新情報をもたらしてくれる可能性が高いからだと考えられた。このような「あまり知らない」間柄を「弱い紐帯」と呼び、その重要性を明らかにしたのがグラ ノヴェッターの功績である。
  2. 人だけでなく、機械だけでもなく,機械が苦手な部分を人が補い、機械が得意な計算する能力を引き出し、人と機械が協働する情報空間を実現する 人が情報にコンテキストを与えることで、機械は人が望む的確な情報を探索でき、断片的な情報を集積し、情報の価値を増幅することができる
  3. 生活/実世界では少なからず例外が存在する 相関でわかることは常識だったりする 常識はわきまえた上で、個人化が可能ならば 因果関係がわかれば例外が説明できる可能性 因果関係は議論と試行錯誤で迫る 専門家による論理、モデル化 機械はアノテーション付けられた議論を整理 パターンの共通性・抽出、分析、(効果)予測、集約