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 減災インフォ @gensaiinfo
インプットセミナー
その遂⾏の前に 共有したいTIPS
2
IT×災害コミュニティ
東日本大震災でIT支援
を行って来た人たちが
つながる「場」として発
足。
2014 山梨大雪頃〜
2015/6/5
6.6 専用サイト開設と同時に
減災インフォとして活動開始
災害時の後方情報支援と平時の
減災情報収集や勉強会、連携な
どを行う。
2013.6頃
〜現在
2015.6.6〜
東日本大震災
2011.3
IT×災害 情報発信チームと
して、有志で情報収集・発信
の活動開始
多くの人
がITによ
る支援を
行う
災害情報ボランティア→シビックテック
はじまりは2011年。 ITは災害にどこまで役⽴つか?
Agenda
1.災害とIT
2.世の中の防災アプリ、⽀援システム
3.災害のフェーズ
4.命はいつ失われているのか?
5.災害の種類と違い
6.熊本地震で振り返る情報ニーズと⽀援例
7.さいごに
3
1. 災害とIT
4
「防災4.0」未来構想プロジェクト
想定外激甚化⻑期化局地化
0
20
40
60
80
100
120
140
パソコン スマートフォン 携帯電話またはPHS ネット(個⼈)
デジタル・スマフォ時代の防災?
防災や災害支援も、デジタルシフトしただろうか? 6
防災2.0
1995
阪神淡路⼤震
災
防災3.0
2011
東⽇本⼤震災
防災4.0
これから
Source:総務省 情
報通信白書情報
通信統計DBより
まとめ
スマフォ29%
72%
携帯9%
公助から自助、共助へ。
公助から⾃助へ。情報の集め⽅、伝え⽅ が⼤切に。 7出典:ウェザーニューズ
年齢で違うメディアアクセス
8
平⽇
Source: 主なメディアの利用時間と行為者率
(総務省 情報通信白書H.27)
⾃治体のSNS活⽤
9
Source:日本の自治体Twitterインフォグラフィック
(2016.2版) 減災インフォ
地域差が大きい
23区100%、町村は20%未満
2. 世の中の防災アプリ
支援システム?
10
減災インフォ「自治体防災アプリ、みんなでさわっ
て考えよう」ワークショップ開催報告より 
既にあるアプリって?
11
全国
70%
地域対象
30%
アプリ内訳
減災インフォ調べ
(2016.11現在。AppleStoreで“防災”をキーワードで検索)
地域アプリの種類
12
◆紙をアプリにした系 ex.江東区防災マップ
◆多機能な受賞作品系 ex.荒川区防災アプリ
◆AR活用学習系 ex.天サイ学ぶくん茅ヶ崎市版
◆普段使いを防災にも系 ex.大和市ごみカレンダーアプリ
◆地域情報マッシュアップ系 ex.ふくい防災シグナル
アプリをさわって評価してみる会を開催した結果、評価はバラバラだった。
→視点によって使いやすいアプリは違う
全国アプリは⽬的特化型
◆機能的なニーズに特化
eg. 速報、ニュース、避難所、帰宅⽀援、etc
◆災害種類で絞ったもの
eg. 登⼭(⽕⼭)、地震、⽔害、etc
◆利⽤者を絞ったもの
eg. 消防団、発達障害者、etc
13
3.11時に作られたシステム種類、継続性
14Source: Mizumoto and Okumura 2016 “Agile development of Disaster Information Systems for
Kumamoto Earthquake. How geeks should respond in deadly disaster situations.” P5,3
3. 災害のフェーズ
15
災害のフェーズ
把握
※
発災
▼
避難
/救援
復興
仮設住宅へ
▽
※
1.  地域の特定
2.  被害内容の把握
3.  ⽀援内容の特定
4.  ⽀援の優先順位付け
5.  ⽀援者の派遣
復旧
24h、72h
16
平時
未然
避難
避難所の開設
▽
4. 命はいつ失われているのか?
17
阪神淡路大震災における2つの分析
18
83%
9%
8%
死因 窒息・圧死
外傷性
ショック
焼死
時間帯 死亡
者
死亡分析
第⼀相 発災
〜3h
81
%
「即時型の死」
第⼆相 3h
〜24h
13
%
「遅延型/防ぎ得
る死」
第三相 24h〜 6% 「遅延型の死」
防衛医大秋冨先生資料より
(Aoki N,Prehosp Emerg Care,2004 8(2):217-22)兵庫県HP 「阪神・淡路大震災の死者にかかる調査」
表:災害別死者数(直接死/災害関連死)
19
発生年 災害名 直接死
(a)
災害関連
死等(b)
合計(c=a
+b)
災害死割
合(b/c)
1995 阪神淡路大震災 5502 921 6423 14.3%
2011 東日本大震災 15894 3407 19301 17.7%
2014 広島土砂災害 74 2 76 2.6%
2016 熊本地震 50 124+6 180 71.4%
(Wikipedia等より転載)
熊本地震は2017/1/19現在、災害関連死にの6月
の豪雨での死者を加算
5. 逃げられる?
二次災害と気象災害
20
地震の2次災害
21
沿岸部
木造住宅
密集地
山や崖沿い
急傾斜地
土砂災害
阪神淡路大震災(神戸市HPより)東日本大震災(内閣府HPより)
津波 火事
熊本地震(国土地理院HPより)
地震等
気象災害、地震の2次災害
 命を守る行動はどうしたら?
未然避難
把握
発災
▼
救援
復
興
数⽇前から
避難
呼びかけは可能
復
旧
22
2次災害の被害抑⽌
(津波、⽕災、⼟砂災害等)
避難生活における災害弱者の支援
平時
地域の
自然リスク
対応告知等
⾵⽔害等
気象災害
数秒前
6. 熊本地震で振り返る
情報ニーズと支援例
23
熊本地震
24
Source: ヤフーニュース 熊本地震災害支援
災害時の情報ニーズ
緊急避難
・救助
避難所
・復旧
どんな⽀
援がある
の?
救助が必
要な⼈は
どこ?
⽀援を受
けるに
は?
救助のた
めの交通
は?
⽔道・電
気・ガス
は?
⽀援が必
要な地域
は?
被害が⼤
きい地域
は?
通信状況
は?
避難所は
どこに何
⼈?
⼊浴・買
物はどこ
で?
特に配慮
が必要な
⼈は?
避難所の
安全・衛
⽣は?
⾷事の栄
養、運動
は?
メンタル
ケアは?
学校は?
寄付し
たい!
物資⽀援
したい!
災害ボラ
ンティア
したい!
買物・観
光で応援
したい!
被災者
どんな
災害?
知⼈・
家族は
無事?
⽀援機
関
⼀般
地域外
どこに逃
げれば?
救助は?
凡例
⼆次災害
の可能性
は?
仮設住宅
・復興(前期)
25
「72時間の壁」 「災害関連死防⽌」 「これからの⽣活設計」
熊本地震での⽀援例
26
熊本地震 情報支援連携会議レポート
(減災インフォ)より
熊本地震での減災インフォの活動
ボランティア寄付(配分含)
安否確認
避難所把握
(⾮指定含)
災害時マップ
(⽣活情報)
緊急避難
・救助
避難所
・復旧
(二次避難
・住宅補修)
避難所環境改
善
災害時マップ
(避難場所・
救援要請)
要支援地域の
把握
要支援者の
救済
生活再建情報
産業・観光応
援
物資のマッチ
ング
⽀援のマッチ
ング
仮設住宅
・復興(前期)
災害時マップ
(道路・通
信)
平時
すぐ動くための
備え
仮設住宅環境
改善
コミュニティ形
成、⽣活再建
4/16 団体間連携呼びかけ
調整のみ
まとめ
団体間連携呼びかけ
まとめ
新プロジェクト始動
まとめ、Twitter広告
可視化
27
4/14:最新情報入手先まとめ
4/15:自治体別被害/発信情報
4/20:自治体別被害と避難情報
4/20:寄付情報まとめ4/20:STOP!災害関連死 4/28:ボランティア情報まとめ
5/9:み絵るヘルプ始めます
4/14・
16発災
(最⻑2年)〜3年3⽇ 1〜3ヶ⽉GW
既存データ
活⽤
減災インフォ 熊本地震ページよりまとめ
避難者数だけでなく、
人口避難率、前回差、庁舎倒壊も
ふまえた「地域別困難さ」分析、推測
4/20:自治体別被害と避難情報
28googlemapから、CARTDBへ途中で移⾏
例)要支援地域の可視化
29
When?:直後〜全体被害把握まで
Who? :支援者(災害支援NPO向け)
What?:どこの自治体が大変そうかを
How? :困難さを複合的に可視化することで
  メディアの報道量とは違う観点で
  支援が必要な地域を見える化
 要支援地域の可視化の目的
7. さいごに
30
ユースケースを意識して考えよう!
When?:どんな災害のどのフェーズで?
Who?:誰のために?
(被災者(若者、高齢者、災害時要援護者、ITリテラシー有無,etc)、支援者…
What?:何を解決するものか?
How?:どのように?
31
32
KEEP(よかった!) PROBLEM(課題!) TRY(やりたい!)
• マップ作り
• ボランティアの数・ニーズ予測
• 支援のノウハウの蓄積かつ改善
が進んできた
• 情報発信の立場で、正しく届い
ているか確認できない
• 情報が多いが取捨選択が困難
• SNS等で広がるデマ対策
• 非公認避難所を調べきれなかっ
た
• 障がい者、独居者、高齢者への
情報の伝達
• 本当に被害がひどいところから
は情報が来ないことの解決
• 情報提供の仕方。アナログとデ
ジタルの統合
• 収集する情報セットの事前共有
• 発災後、連携の輪の広がり
• 地元で動ける大学生などとの連
携の力が大
• 支援組織・団体間での作業分担
• 企業からのデータやリソースの
提供
• 「横の連携」が弱かった。特に
事前のしくみ
• IT支援をしたい人を災害支援現
場に派遣するしくみづくり
• 地域毎の(全国?)NPO×ICT
技術者×支援者のネットワーク
データベース
• 災害時を想定したNPOの情報発
信支援
熊本地震時の活動の反省から
IT
支
援
体
制
支
援
内
容
・
質
etc
<ending>
ITのチカラで 防災 次の時代。
みんなで創っていきましょう! 33

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防災4.0ハッカソン 20170120

Notas del editor

  1. みなさん、はじめまして、減災インフォ小和田と申します。記念すべき内閣府(防災)さん初のハッカソンに参加できて個人的にとてもわくわくしています。本日ご参加のみなさんは、チーム応募の方が多いとお聞きしていますが、防災や災害支援をお仕事にされている方、またはボランティア活動のご経験のある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?また、初めての方はどれくらいでしょうか?挙手をお願いします。 (挙手) ありがとうございます。N割位ですね。初めての方もご参加くださるのはうれしいですね。
  2. その後、3.11直後思うようにできなかったことを次にできるように、連携できなかった人や組織とつながる場をつくり、災害時すぐ動けるように平時からの情報整備を行い、災害のたびに情報収集と発信をしながら反省を繰り返す。そんな活動を本業の傍ら数人の仲間とボランティアベースで行っています。2日目の審査員でご一緒する及川さんもこの時の仲間のひとりです。
  3. ハッカソンの1日目、アイデアソンを始めるにあたり、そんなIT寄り情報寄りの市民の立場で、これまでの教訓〜防災や災害支援におけるITができることを考える中で知っておいた方がよいと感じた現実や実態をなるべく意見を交えずお伝えします。お詳しい方は寝ててください(笑)
  4. 防災4.0。「リスクに向き合う」 このN十年で一番、変わったことはなんでしょう? 気象という意味では、局地化、激甚化、想定外という言葉が聞かれるようになりました。 一方、社会では? (指すかも) 防災をとりまく環境でいちばん変わったこと、それは、ネットとスマフォ、SNSの普及ではないかと思います。
  5. 防災1.0時はインターネットがまだない時代、防災2.0阪神淡路大震災時に少しづつ普及し始め、防災3.0東日本大震災時はネットはほぼ普及、携帯からスマフォへの移行期でSNSが普及しつつあった時代、そして、防災4.0、2016年の段階でスマフォはN%、SNSは60%まで普及しました。 1995年阪神淡路大震災の時はスマフォもなく、市民へのネット普及もわずかでした。2011年東日本大震災時はブロードバンドは広く行き渡り、スマフォが広がり始めた時期。そして、2016年熊本大震災では、被災者の多くがスマフォを持ちSNSで情報収集だけでなく発信もするようになりました。 最新の調査では、スマフォは実にN%まで普及しています。 それに対応して防災や災害支援はデジタルシフトしてきたでしょうか?まだ十分とはいえないように思います。
  6. また、ウェザーニュースの調査によると、災害時、国や自治体の情報を待つのではなく、自ら情報を取りに行く人が増えています。
  7. 一方で、年齢別にアクセスするメディアには大きな違いが出てきています。 便利なスマフォアプリなどを開発することも大切な一方、その手段を持たない人にどう伝えるかのIT活用のアイデアも求められています。
  8. 自治体のSNS活用は増えてきていますが、都道府県では8割を超える一方、市町村別ではまだ3割、自治体規模、地域により差が大きいのが現状です。
  9. では、スマフォ時代、日本国内で防災アプリにはどんなものが作られているのでしょうか? また、これまでのシステムにはどんなものがあったでしょうか?
  10. 調べてみたら、200もありました。 大別すると ローカルにしぼったものが3割強、 全国を対象にしたものが7割となっています。ローカルは自治体や地域メディアによるものが多く、全国は何かのテーマ、例えば速報、ニュース、避難所、など特定のニーズに特化しています。 では、その内訳をざっと見てみましょう。
  11. ハザードマップアプリはレッドオーシャンですね(笑) ただ、地域のアプリは自治体ごとにお金をかけて作るのが本当に良いことなのか?という疑問も感じました。使いやすく役に立つアプリなら、それをオープンソース化して、全国各地のオープンデータを投入してみんなでさらに使いやすくしていく、そんなアイデアもありではないかと思います。
  12.  全国をカバーするアプリは、目的特化型の傾向です
  13. こちらはの論文から、3.11で作られたシステムの種類とその後の継続性を調査されたものです。 情報集約webサイトやGISは継続して作られていることがわかります。 また、個人で作られたものの多くは現在使えなくなっているそうで、その継続性や、次の災害に生かすしくみが求められているように思います。
  14. 先ほどのアプリを災害のフェーズで見ると、災害発生前に使うものが圧倒的に多い印象です。では、災害のフェーズはどんなものでしょうか?
  15. 今回のハッカソンでは主に前半(平時〜災害発生〜避難所での生活(1週間くらいまで)の期間がスコープとなります。 熊本地震では仮設住宅の完成まで52日 では、各フェーズで本当に大切なことはなんでしょうか?何かひとつとするとするならそれは「人の命」だと思います。
  16. 阪神淡路大震災では、救命が早ければ助かったのに道路渋滞で救急車がたどりつけず、助からなかった人が多かった、がれきからの救出が遅れたために火災で亡くなった方が多いと言われています。その一方で、地域の人が助けた、いわゆる共助による救出が多かったといわれています。
  17. 過去の災害で亡くなった人数を見てみると、災害直後の死だけでなく、「災害関連死」と呼ばれる、一度助かった命がその後失われていることがあまりに多いことに気づきます。 地震の場合、直後の死は建物や転倒防止などハードによるものが大きい反面、二次災害による死や避難所フェーズなどでの災害関連死を減らすは、自助・共助、ITの力でまだまだ解決できることが多そうです。
  18. また、大地震では、揺れの最中や直後だけでなく、二次災害からいかに命を守るかが大切となります。主な2次災害には津波、火事、土砂災害、などがあり、海や山、坂など特性によるものと街の特性によるものがあります。 (津波:沿岸部、火事:都市部木造密集地等.、土砂災害:山やがけ沿い、急傾斜地.)
  19. 災害のフェーズでも少しふれましたが、災害には予期できるものとできないものに大別されます。台風や大雪などは気象庁等による予報や警報、自治体による避難勧告等で避難行動がとれますが、避難の情報発信は自治体によってその速さ、伝達方法はいろいろで住民全員に周知が難しかったり、いくら避難を呼びかけても逃げ遅れる人がいることが問題になっています。 一方、予期できないもの、地震の予報は数秒前で、火山噴火等も予兆をとらえられるようになってきたとはいえ、発生後に即行動を取る必要があります。
  20. 最後に、2016年157名の人的被害をもたらした熊本地震でどんな情報ニーズがあり、どんなIT支援が行われたのかを共有します。
  21. 熊本地震は、大地震への警戒が少ない熊本県で発生、2度目が余震ではなく本震で、その後も相次ぐ地震により、青空避難〜建物外に避難する人が多かったという「想定外」が多くありました。一方、2次災害については、阿蘇方面で土砂災害はあったものの、熊本市内など都市部の火事の少なさは奇跡的と言われるほどでした。
  22. これは、減災インフォがまとめた、熊本地震での情報ニーズです。 一言で情報と言っても、被災者向けの情報、ボランティアやNPOなど支援者向けの情報、一般向けの情報では、求められる内容や粒度、スピードが変わります。
  23. 以上、見てきたように、災害の種類はいろいろで、そのフェーズによって、またその地理や街の特性によって、注意すべきことは変わります。 既に作られているアプリやシステムもたくさんあります。
  24. ぜひ、ユースケースを意識して、確実に課題解決につながるアイデアをお願いします。 ニーズはあるのにまだ解決できていない課題や機能、そんな「ブルーオーシャン」をみつけてください。既にある分野での提案はぜひ、プラスアルファの課題解決をお待ちしています。 今日は夕方まで会場にいますので、質問などあれば、どうぞお声掛けください。
  25. ぜひ、ユースケースを意識して、確実に課題解決につながるアイデアをお願いします。 ニーズはあるのにまだ解決できていない課題や機能、そんな「ブルーオーシャン」をみつけてください。既にある分野での提案はぜひ、プラスアルファの課題解決をお待ちしています。 今日は終日会場にいますので、質問などあれば、どうぞお声掛けください。
  26. 防災4.0、ITの力で次の時代の防災をみんなで創っていきましょう!