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米国その他から見た日本のプルトニウム政策
- 2. 国際的な受け取られ方がなぜ大事か? • 評判 • 軍縮・不拡散のリーダー • 前例 • 再処理をする唯一の非核保有国が作る前例 • 原子力分野でのベスト・プラクティスの推進 • 地域的緊張 • とりわけ中国と • 日米「123」原子力協定を通じて外国に直接与える影響
- 3. 日本の政策に関心を持っている国は? • 米国 • 物理防護、不拡散、地域的安全保障、同盟関係 • 「123」原子力協力協定の将来について方針を定める必要 • 中国 • 不拡散 • 韓国 • 「友好・競争」、日本の計画が韓国の計画にとって持つ意味合い • 非核兵器国 • 原子力協力のパートナー • 2015年NPT再検討会議で「問題」となることはまずないだろう
- 4. 米国は注意を払っていない・・・まだ • 真剣で継続的な議論はない • 関心は「核オタク」に限られている • タイミング • 米国の政策は、国内的な（外部のものでなく）タイムテーブルで決まる • 検討を迫る強制的出来事：123協定の失効の可能性－－2018年7月30日 • 次期政権が政策を決める • 余力 • 米韓原子力協力協定が活用可能なエネルギーのほとんどを奪っている
- 5. 日本の再処理に対する米国の政策: 全般的背景 (I) • 米国の態度は複雑で多面的 • 日本に対する全般的に寛容な政策と再処理についての深 い懸念 • 寛容なのは、日米同盟に深く関与していて関係を傷つけた くないため • 米日は、中国からの脅威を両国にとって共通のものと見ている • 北朝鮮のミサイル・核実験、中国防空識別圏、ウクライナ危機、 シリア化学兵器危機などのために、日本の米国に対する 信頼が揺らいでいるとの見方が米国で広範に存在する
- 6. 日本の再処理に対する米国の政策: 全般的背景 (II) • 余剰なプルトニウムを分離しないとの約束を日本が守るか どうか分からないことから来る懸念 • 再処理そのものに関するもっと一般的な懸念。しかし米国はこの 点ではすでに譲歩 • 知識不足 • 日本の再処理を推進する国内的な原動力についての大幅な理 解不足 • 六ヶ所再処理工場の運転を日本が望むのは、「サンク・コス ト（埋没費用）」の誤謬のせいだとされることが多い
- 7. 米国の具体的な懸念 • 核セキュリティー • 米国の多くのものにとって第一次的懸念 • テロリストが分離済みプルトニウムを入手するリスク • 不拡散 • 少数派懸念：日本が核兵器を開発するかもしれない • 多数派懸念：余剰プルトニウムの蓄積に反対する米国の政策を日本が台無し にし、再処理を認めよという韓国（そして、恐らくはその他の国の）要求を拒否 するのが政治的により難しくなるかもしれない • 地域的安全保障 • 中国との、そして、それよりは程度が低いが、韓国との緊張関係の悪化
- 8. 米国はどうする（しない）と見るべきか • 米国がすると考えてはならないこと: • 再処理についての同意の撤回 • 123協力協定の更新を楯に日本の政策の大幅変更の要求 • 短期的な（向こう数年間の）必要以上のプルトニウム分離の黙認 • 具体的な政策は、次期政権による • 私の提案：プルトニウムと使用済み燃料管理に関する政 治的拘束力を持つ付帯的合意書
- 9. 中国の態度 (I) • 日本のプルトニウム保有に関する中国の最近の一連の発言（公式 及び非公式） • 「日本は実際の必要を遙かに超える機微な核物質を長い間保有してきている。こ れは、国際社会にとって重大な懸念材料だ。我々は、日本側が国際社会の懸念 に真摯に対応し、早期に機微な核物質の需給のアンバランスを解消するための 具体的な措置をできるだけ早く講じ、とりわけ、アンバランスを悪化させる行動を慎 むことを願う。」 中国外交部華春瑩（カ・シュンエイ：ホァ・チュンイン）報道官2014年6月9日
- 10. 中国の態度(II) • 2014年核セキュリティーサミットの前に、日本が兵器級プ ルトニウムと高濃縮ウランを手放すことについての議論に 関連して始まった • 文脈がすべて • 本当に中国政府が日本の核拡散を実際のリスクとして捉えてい るかどうかは不明 • 中日関係が悪化する中で、この問題を取り上げるのが役に立つ と中国が見ていることは極めて明らか
- 11. 韓国の態度 • 日本の再処理計画は、韓国の計画の原動力であると同時 に、「米国は韓国に再処理を認めるべきだ」とする主張の 論拠 • 「仏韓協力の話が1975年に明らかになった際、韓国はこの技術 が必要なのは・・・日本の東海村再処理工場に対抗するためと主 張」 ピーター・ヘイズ • 韓国側が抱く不公平感は最近の日韓関係の問題によって 悪化しているが、関係改善が進んでもやはり続くだろう。