2021年10月23日(土)に開催されたオープンソースカンファレンスでの発表資料です。

1. #UNIX歴史講座 #osc21on
jus研究会東京大会

2. 本日の資料は
こちらで公開します
https://www.slideshare.net/hourin/
もしくは
「slideshare 法林」で検索

3. 法林 浩之
@hourin
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日本UNIXユーザ会 幹事 (元会長)
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さまざまなコミュニティとイベントを開催
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全国各地のイベントで研究会を開催
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フリーランスエンジニア
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最近はさくらインターネットの仕事が多い
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他にも多彩なイベントを開催
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くわしくは「法林浩之」で検索

4. 前田 薫
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日本UNIXユーザ会 元幹事 (1994-2004)
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jusでの主な活動：Perl関連、LLイベント、
勉強会、キーボード関連など
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現職はDeNAのエンジニア
本日のゲスト

5. 1983年設立
日本におけるUNIXや
OSSコミュニティの草分け
日本UNIXユーザ会 (jus)

6. jusの会報
主に活動報告を掲載
jus幹事が編集
設立当初から現在に至るまで継続

7. 試合に至る経緯
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昔の/etc/wallは紙媒体 (現在はPDF)
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jus事務局に眠る古文書の電子化を推進中
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作業中に/etc/wallが全巻発掘され電子化
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/etc/wallに書かれた活動記録を紹介することで、
当時のUNIX業界やIT業界の状況を伝えたい
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35年分を一度に紹介するのは無理なので、
各回ごとに年代を区切ったりテーマを設けて説明

8. おことわり
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今日の内容は当時のIT業界のごく一部
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jusの活動記録から見た当時の状況説明
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jusの活動範囲外の出来事は載っていない
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時間の関係で割愛する話題も多い
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NGワード
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(俺の思い出の)あの出来事が載っていない
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なつかしい(平成生まれは知らない話なのでそん
なこと言わないはず)

9. お願い
(特に昭和生まれの皆さんへ)
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Zoomのチャットは基本的に質問用
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チャットが昭和生まれの思い出語りで
埋め尽くされると質問が埋もれるので
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質疑応答は時間が余れば行います
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思い出語りはTwitterなどでどうぞ
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#UNIX歴史講座 #osc21on

10. 今回の主な話題
PerlやLLイベントなど
プログラミング関連
勉強会
入力関連 (Kinesis/T-code)

11. 勉強会

12. jus勉強会を開始 (1994年8月)

13. jus勉強会
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それまでのIT業界のセミナー
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平日の日中に開催
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参加費は1万円以上が普通
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業務と関係なく技術を学びたい → 勉強会を創設
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業務外で行けるようにする工夫
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平日夜や休日に開催
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参加費の低減 (jus会員1000円 / 一般2000円)

14. 開始から10年以上、毎月開催 (現在も年数回開催)
おそらくIT業界初の試み
現在のIT勉強会に至る流れを作った

15. 第1回勉強会の講師は前田さん

16. 初心者教育入門も何度か開催

18. Perlの勉強会も多数開催

19. PerlやLLイベントなど
プログラミング関連

23. 当時のPerlの位置づけ
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1990年前後から使われ始める
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シェル/sed/awkよりも高機能な言語として
流行
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1990年代中盤からインターネットが普及し
始める
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WebのCGI用言語としてさらに流行
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参考：Ruby/Python/PHP/JSなどは黎明期

24. 1998年にPerl Conference Japan開催

25. 「オープンソース」という言葉が
日本に紹介される

26. Larry Wallさん初来日講演

27. 2日目の基調講演はまつもとさん

28. 当時のRubyはまだブレークしていない
(Rails登場以前)

31. 1999年にはRuby Workshopを開催

32. 2001年にはYARPC 19101を開催

33. YARPC 19101
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PerlとRubyを対象とするカンファレンス
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jusの行事としては、Perl Conference(1998年)、
Ruby Workshop(1999年)に続く言語イベント
●
19101は、2000年問題に未対応のプログラムが
2001年を迎えたときの表示
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当時、Perlは全盛期、Rubyは流行前(Railsがまだ
ない)、Pythonは存在すら知られていない
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YAPCは現在も各地で開催中
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jusの言語イベントはLLイベント(2003年-)に
受け継がれる

34. 日本初のライトニングトーク開催

35. YARPC 19101のLT(1)
前田さんは日本最初のLT発表者

36. YARPC 19101のLT(2)

37. 出典：http://www.rubycolor.org/takahashi/takahashi/img0.html
高橋メソッド
によるプレゼン
が初めて行われる

38. LLイベント開始 (2003年8月)

39. LLイベント
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それまでの主流プログラミング言語(CやJavaなど)
に比べて、手軽に書けて生産性の高い言語を
Lightweight Language (LL)と称する動きが発生
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LLに関するイベントを2003年から開始
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当初の参加言語：Perl, PHP
, Ruby, Python
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LLがトレンドみたいになり、多くの言語が参戦
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現在はLLがトレンドではなくなったので、2017年
からLLをLearn Languagesと改めてイベントを継続
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今年は8/28(土)にオンライン開催
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詳細：https://ll.jus.or.jp/

40. Language Update＠LL Tiger (2010年7月)

41. エディタ対決＠LL Diver (2014年8月)

42. キーボードにこだわろう＠LLoT (2016年8月)

43. 入力関連
(Kinesis/T-code)

44. PC-UNIX研究会 (1998年2月)

48. 日本語入力システムについての
ワークショップ (1996年11月)

50. 前田さんはT-Codeユーザとして登壇

51. T-Code
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漢字直接入力の1方式
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かな漢字変換を使わず、打鍵の組み合わせにより
漢字を入力する方法
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より細かくは「無連想式2ストローク漢字入力」
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T-Codeにおける文字入力例
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l4 → 漢 z/ → 字
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大半の文字を2打鍵で入力できるので、習熟すれば
高速に入力できる
●
習熟するのが大変 (文字ごとにストロークを覚え
ないといけない)

52. T-Codeを覚えるための合宿もやった
(2002年9月)

54. 今回の主な話題
勉強会
PerlやLLイベントなど
プログラミング関連
入力関連 (Kinesis/T-code)

55. 皆さんに
お伝えしたいこと

56. 今の流行技術も
20年後には
歴史講座の題材

57. 今すぐこの時代の
まとめを作る必要はない
でも今を記録に残すことは
やっておいた方がいい

58. 今後のjus研究会
11/13(土) 関西オープンフォーラム
講師：榎真治(jus)
テーマ：Collabora Online

59. 他の年代の資料も
こちらで公開中
https://www.slideshare.net/hourin/
もしくは
「slideshare 法林」で検索

60. ありがとうございました
またお会いしましょう！